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ストーリー

全体公開 946文字
2020-05-14 19:32:30
Posted by @SHOGames5

■ストーリー■

此処は地上、人間界の中にぽつんと存在する結界の世界。
人と妖が共存する、人間界最後の楽園である。

そんな世界に、またとある“異変”がやってきたようだ……


――――アズッッ!あ、あははは!あんた何よその姿は!」

「何だ急に押しかけてきやがっ……あ?誰だお前」

「ふふっ、はぁ…………あーー、笑った。それにしても誰だお前って何よ。外見だけじゃなくてとうとう中身までおかしくなったの?」

「とうとうってなんだこの野郎。……お前、もしかしてマリーか?」

「そうに決まってるじゃない。……まあ、言いたい事は分かるわ」

「里の皆も、私も、そしてあんたも。何故か、急に姿形が変わっちゃってるのよ」

「はあ?なんだそりゃあ?」

そう言って、彼――アズールは、近くに置いてあった手鏡を覗き込む。そこには、明らかにいつもとは違う自分の姿があった。

…………成程な。そういう事か」

そうして漸く、彼女が何故自分の元へやって来たのか、そして何故自分は理不尽に笑われたのか、という事について納得する。彼は一つ溜息をついた。

「全く……どこのどいつだ、こんな事するのは?」

「一番考えやすいのは魔法を使った悪戯だけど……こんな大規模にやるにはきっと、相当な魔力が必要な筈よ。いずれにせよ厄介な相手ね」

「はあ……折角ゆっくりできると思ったのに。魔法っつうと……人里か?先ずはそこから情報収集を始めるとしようか」

そう言って彼は身支度を整える。彼の身に着ける服はどれも見覚えがありながらも、やはりどこかいつもとは違っていた。敢えて言うのなら“今の彼の姿”によく似合った服装だった。


「さて……そんじゃあ行くか。異変を解決した暁には、元に戻ったお前の顔を思い切り笑ってやるからな」

「常に面白い顔のあんたに笑ってもらえるなんて光栄ね。まあ、解決するのは私なんですけど」

「言ってろ。俺だって一度やると決めたらちゃんと動くからな」

「そうじゃなきゃ困るわよ。一人の異変解決は張り合いが無いからね」

「解決できない、って選択肢は無いのな。……まあ、さっさと終わらせに行くかあ」


とある晴れた昼下がり。
二つの影が、緑色に染まった地面を真っ直ぐに横切っていった。


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