@Tetra_pkmn
563 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 19:57:14
ホネカブリ「何よごめんって、指示出しなさいよ」
ヒキニート「無理だよ悪かったな!」
バロンドール「!」
ヒキニート「なんで俺なんだよ……!世界を救うとか異世界とか、もっと相応しい奴がいんだろ!」
ケービイン「……ヒキニートさん」
ヒキニート「強すぎんだよ相手!クリアできないクエストなんて出すなよ……俺だってでき得る努力はしてる、おかしいだろこんなの!」
ヒキニート「島巡りなんて、……しなきゃよかった」
─────────────────────
564 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:04:38
もこう「っおい!」
ヒッキー2「待て」
ヒキニート「……何だよお前ら、俺の指示待ってんのか?自分でやればいいだろ。そっちのが強いと思うぜ。もしかしたら勝てるかもな」
シン……
ヒッキー3「……お前が本気でそう言うようなトレーナーなら、とっくにそうしたさ」
ヒキニート「あ?」
ヒッキー3「考えてみろ。ここにいる僕たちがなぜここまで着いてきたのか」
ホネカブリ「アンタの事情は知らないけど、本当はまだ信じたいんでしょ?自分の可能性ってやつ」
ケービイン「僕らは可能性の無いトレーナーに着いていくようなポケモンじゃありませんよ。ナメないでください」
─────────────────────
565 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:10:46
ヒッキー2「一度失敗したからって自分を信じることを否定するんじゃない。それに何でお前が島巡りに出たのか考えろ」
ヒキニート「…………」
ヒキニート「…………ッ」
母『だから話を最後までちゃんと聞きなさい。その代わり、オーちゃんには島巡りをしてもらいます』
ヒッキー2「俺たちはお前を信用してんだよ!失敗したって死ぬときゃ一緒だ」
バロンドール「!」コクッ
ヒキニート「……クソ……ああもう!わかったよ!やればいーんだろやれば!」
もこう「そうだぜ」
─────────────────────
566 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:16:08
ネクロズマ「グルル……」
ヒキニート「(こっちの動きを伺ってやがるな)多分チャンスは一回だ。ダルスとアーゴヨンもこっち来てくれ」
ダルス「なんだ?」
ヒキニート「今から、ネクロズマに一瞬隙を作る。その時一斉に……」
ヒキニート「ケービインはれいとうビーム」
ヒキニート「ホネカブリはシャドーボーン」
ヒキニート「ヒッキー3はじゃれつく」
ヒキニート「バロンドールはけたぐり」
ヒキニート「もこうはドラゴンクロー」
ヒキニート「アーゴヨンはりゅうのはどうを繰り出してくれ」
ヒッキー2「俺は?」
ヒキニート「お前が隙を作る役だよ」
─────────────────────
567 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:21:38
ヒキニート「ネクロズマを刺激しない程度に分散しとけ、タイミングが来たら教えるから」
ケービイン「わかりましたー」
ヒッキー3「任せろ」
ヒッキー2「で、何をすんだよ俺は」
ヒキニート「お前が出すわざはなげつけるな。これ投げろ」スッ
ヒッキー2「!これは……」
ヒキニート「後で謝らねーとな!準備いいか?」
ヒッキー2「俺はいつでもいいが」
ヒキニート「そうか」
ヒキニート「……一回しか言わないからよく聞いとけよ」
ヒッキー2「あ?」
ヒキニート「お前らに会えてよかった」
ヒッキー2「……それ後でもう一回言えや」
─────────────────────
568 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:24:54
ヒキニート「イヤだね……じゃあいくぜ」
ヒキニート「なげつけるだ相棒!」
ヒッキー2「オラァ!」ブンッ
ダルス「!あれは!Zリング!」
ヒキニート「悪いなオオバコ!お前のZリングもうねーから!」
ネクロズマ「!」ピクッ
ネクロズマ「ガァッ!」パク
ヒキニート「今だああああああ!」
─────────────────────
569 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/06 20:28:55
ケービイン「はあああああ!」ビビビビ
ホネカブリ「喰らいなさい!」ガガッ
ヒッキー2「らァァァ!」ドドドド
バロンドール「……!!」ズド
もこう「落ちろやァ!!」ズバッ
ダルス「アーゴヨン!」
アーゴヨン「イクヨ!!」ドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ネクロズマ「ガアァッ!!」
─────────────────────
570 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:04:47
ダルス「効いている!」
ネクロズマ「ガ、ア……」ズシン
バシュンッ
ルナアーラ「う……」
ヒキニート「ルナアーラが戻った!」
もこう「いや、ソルガレオがまだだ!」
ケービイン「そこまでのダメージに至っていないんです!もう一回……」
ネクロズマ「グ……ウ……苦シイ……」シュンッ
ダルス「ウルトラホールを開いて逃げるつもりか……!」
─────────────────────
571 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:09:58
ヒキニート「ルナアーラ、動けるか!?」
ルナアーラ「う、うん!」
ヒキニート「追うぞ、意識は戻りかけてるがどこに行くかわからん」
アマモ「ヒッキー!」
ミリン「行くんですか」
ヒキニート「はい!」
シオニラ「待て、ウルトラホールを移動するならスーツを」
ヒキニート「申し訳無いですけどそんなヒマないですよ!行きは平気だったし多分大丈夫です」
アマモ「ちょっとヒッキー!」
ヒキニート「短い間だったけど、助けてくれてありがとうございました!ルナアーラ!」
ルナアーラ「わかった!」
シュンッ
─────────────────────
572 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:15:57
<ウルトラホール内>
ヒキニート「中ってこんな風になってるんだな……」
ルナアーラ「うわっ!そのビリビリ触っちゃダメ!」
ヒキニート「わ、悪い……で、ネクロズマは?」
ルナアーラ「ダメージを受けて、行った覚えのある場所を目指してる……リーリエ達の、つまりヒッキーがもともといた世界に移動しようとしてるよ!」
ヒキニート「準備万端の俺の手持ち全員と一匹でやっと3、4割削れたポケモンだ……普通のトレーナーじゃ対応できねーぞ!」
ルナアーラ「そうだね、急ごう!」
─────────────────────
573 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:20:25
<その少し前、ハウオリシティ>
ミヅキ「博士ー!アローラ!」
ククイ博士「ミヅキか、アローラ!どうしたんだい?」
ミヅキ「いやあ、調子どうかなーって思って」
ククイ博士「調子か……まあ普通だね。研究はぼちぼち進んでいるよ」
ミヅキ「……そろそろ一ヶ月、だったね」
ククイ博士「……ああ」
ククイ博士「きっと、彼は生きている。そう信じよう」
ミヅキ「うん」
─────────────────────
574 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:22:33
ククイ博士「じゃあ研究所に戻るよ。またね」
ミヅキ「うん。じゃあね……(私は)」
ミヅキ(結局、チャンピオンにはなれた。でも何が成長したんだろう……)
ミヅキ(こんなんじゃ……)
─────────────────────
575 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:26:24
<数年前 カントー地方>
カッ
バタフリー「!蛹が……」
ミヅキ「やった!進化だ!バタフリー、これからもよろしくね」
バタフリー「うん!」
ヨウ「ミヅキぃぃ〜」
ミヅキ「ヨウ。どしたの」
いじめっ子A「そいつポケモン持ってないんだって?だっせー」
いじめっ子B「見ろよ、ミヅキのやつも弱そーなバタフリーしか持ってないぜ!」
いじめっ子C「にわかじゃんwww」
ミヅキ「……はぁ?」
─────────────────────
576 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:31:35
ミヅキ「この子が戦ってるの見たことないくせに、よくそんなこと言えるね」
いじめっ子B「プッ!こいつまさかバトルする気かよ!」
ミヅキ「そうだけど?バタフリー、いい?」
バタフリー「問題無いよ」
いじめっ子A「へー。じゃあ俺とやろうぜ。ただし負けた方は全財産没収な」
ヨウ「ミ、ミヅキ……」
ミヅキ「大丈夫。バタフリー強いもん」
いじめっ子A「じゃあいくぜ、30レベルのイワーク!」ボンッ
イワーク「バタフリーかよ……」
いじめっ子C「出た、イワークwww」
いじめっ子B「あいつ泣くぜww」
いじめっ子A「ほら、いくぜ?」
ミヅキ「ん」
─────────────────────
577 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:34:29
ドゴッ
バタフリー「……」
イワーク「」ズシン
いじめっ子A「………………は?」
いじめっ子BC「」
ミヅキ「やった!バタフリー、お疲れ様!」
バタフリー「うん、ありがとう」
ヨウ「す、すごい……」
ミヅキ「ほらーぁ、全財産、くれるんでしょ?」
いじめっ子ABC「………………」
いじめっ子ABC「覚えてやがれ!」ダッ
─────────────────────
578 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:39:02
ミヅキ「あーあ、逃げたね。ダサ」
ヨウ「すごいねそのバタフリー。何レベル?」
ミヅキ「今進化したばっかだよ」
ヨウ「え?」
──その日から私の噂は広まった。
いじめっ子A「やっちまえ兄ちゃん!」
いじめっ子兄「おう」
──年上のトレーナー。
からておう「一度、手合わせして頂きたい」
──腕に自身のある大人。いろんな人と戦ったけど、私はバタフリー単騎で全勝した。
─────────────────────
579 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:44:19
「レッドの再来!」
「未来のチャンピオン!」
──一時期は結構な有名人だったんだよ。一日中何かの勧誘が絶えなかった。
「ぜひお子さんを我がスクールに……」
「エリートトレーナー養成コースに飛び級で入学できますよ」
「他地方に留学する予定などありませんか?」
──ちょっとウザかった。
──そして、危険なことがあったら私に任せるという暗黙の了解ができていった。
─────────────────────
580 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/08 21:46:26
せんせい「近くでバンギラスが暴れています!皆さん逃げて!……あ、ミヅキくん」
ミヅキ「はい?」
せんせい「バンギラスはあそこの岩場にいるそうだ」
ヨウ「逃げようよ、ミヅキ……」
せんせい「いやいや、君は強い。きっと勝てるさ」
ミヅキ「……わかりました」
─────────────────────
581 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/10 21:35:16
バンギラス「ガアアアアアアアアアアア!」
ゴオウッ
ミヅキ「うえっ!砂が……バタフリー、いける?」
バタフリー「……うん」
<その頃>
リーグ職員「こちらです!」
???「ッ!小さい子にバンギラスの相手なんて、何考えてやがんだ!」
リーグ職員「……彼女の強さに、頼りきっているんですね」
???「でも直接攻撃なんて受けたらひとたまりもないんだぞ!?強さの才能だけで人を見るなんて……レッドが……アイツが一時期山に籠もってたのそのせいだぞ!」
リーグ職員「!いました!」
─────────────────────
582 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/10 21:39:12
バンギラス「…………」
???「ナッシー!」ボンッ
ナッシー「うぇい」
リーグ職員「……あれ?」
バンギラス「…………」グラ
ズシン
ミヅキ「…………」
リーグ職員「ミヅキちゃん!大丈夫!?」
ミヅキ「……わ、私は軽い傷だけ……でも」
バタフリー「……う……」
リーグ職員「例のバタフリー……!マズいな、すぐセンターに運ぼう」
─────────────────────
583 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/10 21:42:26
???「……(本当に、バタフリーだけで……だが)」
???「おい、平気か」
ミヅキ「……っ」
ミヅキ「うっ……ぐす……ひっく」
???「(レッドの野郎と同じだ)……お前は、自分の意志を持った方がいい」
ミヅキ「えっ?」
リーグ職員「ミヅキちゃん、病院へ!」
ミヅキ「あっはい」
─────────────────────
584 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/10 21:46:04
──それ以来、私はバトルをやめた。お母さんの勧めでアローラに引っ越すまで。
<現在 アローラ地方>
ミヅキ「……自分の意志、ね」
ミヅキ「こういう時はあそこ行くか……リザードン」ボンッ
リザードン「どこ行くんだ?」
ミヅキ「テンカラットヒル。気に入ってるんだ」
─────────────────────
585 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/10 21:50:06
<テンカラットヒル>
ミヅキ「ふう」
ミヅキ「何か好きなんだよね、ここ……あれ?」
<ウルトラホール>
ネクロズマ「光……ガ!」シュンッ
ヒキニート「見えた!あそこだ!」
ルナアーラ「飛び込むよ!」シュンッ
ヒキニート「……ここは、テンヒル!?」
ミヅキ「えっ!?ウルトラホールに……あの時のポケモン!?それにヒッキー!?」
ヒキニート「ミヅキ!?」
─────────────────────
586 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:15:31
ミヅキ「何で……でも!」
ネクロズマ「アグ……ア……苦……シイ」
ミヅキ「あの雰囲気、きっとあの時のポケモン!確かネクロズマ……だったっけ」
ミヅキ「ルナアーラ!ヒッキーをお願い!……みんな、勝つよ」サッ
ネクロズマ「フォトン……ゲイザー!」カッ
ミヅキ「!あ"ッ!」
ヒキニート「ミヅキ!」
ミヅキ「くっ……!ボールが……飛ばされて……!(あの1つしか残ってない)」
ミヅキ(このボールしか今は使えない。でも……私に、指示できるの?)
─────────────────────
587 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:21:52
ヒキニート「ミヅキ!」
ミヅキ「!」
『さあ戦ってくれ!才能のある人間は、社会に貢k
ヒキニート「逃げろ!!」
ミヅキ「!」
ヒキニート「誰か大人を呼んできてくれ!お前は危ないから逃げてろ!ここは俺がどうにかする!だから早く!」
ミヅキ「……」
──あれ?
──そっか……私……
──そうだよ、リーリエやほしぐもちゃんを助けた時だって、私は自分が助けたくて助けたんじゃん。
──そっか、私、とっくに答え出してたんだよ。
─────────────────────
588 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:26:09
ミヅキ「大丈夫!戦える!」
ミヅキ「自分の意志で!」
ヒキニート「!?」
ミヅキ「手伝って、バタフリー!」ボンッ
バタフリー「……!ミヅキ」
ミヅキ「あの人とポケモンを助けたいの。一緒に戦ってほしい」
バタフリー「……いいよ。ワタシ達は、最強だもんね!」
ミヅキ「オーケー!」
ネクロズマ「ガ……アアアアアアア!」
ミヅキ「さあ、いくよ」
─────────────────────
589 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:33:28
ネクロズマ「スマートホーン!」ズガッ
ミヅキ「ぎんいろのかぜで逸して!」
バタフリー「ほっ」ブワッ
ドゴッ!
ミヅキ「岩肌が抉れた……!当たったらマズイね……どくどく!」
バタフリー「たあ!」ドッ
ネクロズマ「グゥ……!パワージェム!」ドドドド
バタフリー「うっ!」ドッ
ミヅキ「バタフリー!」
バタフリー「掠っただけ、大丈夫」
─────────────────────
590 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:37:04
ネクロズマ「りゅうのはどう!」ズドドド
ミヅキ「まもる!」
バタフリー「!」ガギン
ミヅキ「サイケこうせん!」
バタフリー「はあ!」ビビビビ
ネクロズマ「グッ」
ネクロズマ「……フォトン」
ミヅキ「!あれヤバい!まも
ネクロズマ「ゲイザアアアア!!」カッ
バタフリー「!」
ルナアーラ「!」
ドドドドドドドド
─────────────────────
591 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:40:13
ミヅキ「……!バタフリー……!」
バタフリー「無事か、よかった」フラ……
ミヅキ「私を庇って……!」
バタフリー「キャタピーの時、何回も逆に庇ってくれたじゃない」
ミヅキ「……」
ネクロズマ「グ……アア」
ミヅキ(こちらも限界、向こうも多分同じ)
ミヅキ「バタフリー、決着をつけよう」
─────────────────────
592 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:46:27
バタフリー「?どうやって?一撃でどうにかなる技は持ってないよ」
ミヅキ「それがあるんだよ。私がバタフリーをボールに入れたままにしてる時、アローラで島巡りして見つけたんだ」
ミヅキ「これが今の私だよ」バッ……ビシ!
ミヅキ「いくよ。ぜったいほしょく……」ゴゴゴゴ
バタフリー「……!かいてんざん!!」カッ
ネクロズマ「スマートホーン!」ズッ
ミヅキ「そんなんじゃ逸れない!」
バタフリー「はああああああああああああ!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
ミヅキ「私は……私達は、自分の守りたいもののために、戦えるから!!」
ネクロズマ「……!」
ドドドドドドドド
─────────────────────
593 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:48:56
ミヅキ「…………!」
バタフリー「ネクロズマが……」
ネクロズマ「……ッ」ガク
ネクロズマ「スマ……ナイ」パアアア……
ルナアーラ「光が溢れて、消えていく」
バシュンッ
ソルガレオ「う……」
ルナアーラ「!ソルガレオ」
ソルガレオ「……そうか、ネクロズマもまた……解放されたのだな」
─────────────────────
594 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:51:32
ソルガレオ「我はネクロズマを見守って元の世界へ帰る。世話になった」
ルナアーラ「うん」
ミヅキ「?……全然事情がわかんない……」
ルナアーラ「後で説明するよ。とりあえずリーリエ達のところに行こっか、ヒッキー」
ルナアーラ「……あれ?」
ミヅキ「ヒッキー?」
ヒキニート「……」
─────────────────────
595 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/11 20:55:43
──暗い。暗すぎる。誰もいねえ。なんでミヅキと連続してモノローグなんて使ってんだ作者がハマったみたいだろ。
──なんか騒がしいな……
『ヒッキー!目を覚まして!ヒッキー!』
『僕とまた勝負するんじゃなかったのかよバカぁ!』
『心拍数低下、危ない状態です!』
『オーちゃん。目を開けて。お願い……』
──確かにすごくダルかったけど……なんでこんな状態になってるんだ?
─────────────────────
596 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:05:37
<病院>
ガラッ
ヨウ「リーリエ」
リーリエ「お久しぶりです、ヨウさん。ミヅキさん」
ミヅキ「久しぶり!……どうだった?」
リーリエ「はい、今の状況をお話ししますね」
リーリエ「博士達の研究で分かっていたのですが、ウルトラホールの内部は、こちらとは時間の流れが違うようなんです」
ヨウ「時間の流れが……」
リーリエ「そして、ウルトラホールを移動し、『元の世界へ戻って来た時』『身体が無理矢理時間の流れに対応しようとしている』ようです」
リーリエ「これは特殊なスーツなどを着ること、またポケモンならボールの中にいることによって回避できるようですが……」
ミヅキ(ダルスとアマモ……)
─────────────────────
597 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:14:31
リーリエ「……かあさまは」
リーリエ「比較的短時間、数日の滞在でした。だから軽い昏睡状態で済んだのだと思われます。ですがヒッキーさんは……こちらの世界で1ヶ月弱」
ミヅキ「……」
リーリエ「途中でお医者さんの話を聞いてしまいましたが、……かなり危ない状況みたいです。今は安定していますが……いつ、このまま眠るように行ってしまうかわからない状況です」
ヨウ「……ヒッキー……」
リーリエ「……ごめんなさい……元はと言えば」
ミヅキ「大丈夫!きっと大丈夫だよ!ヒッキーああ見えて結構しぶといもん」
ヨウ「そうだよ!再戦の約束したんだ、約束くらい守るよ!」
リーリエ「……」
ミヅキ「……」
ヨウ「……」
(((気まずい……)))
─────────────────────
598 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:18:47
ガラッ
母「……あら」
ミヅキ「あ」
ヨウ(ヒッキーのお母さん)
リーリエ「……私達、部屋出ましょうか」コソッ
ミヅキ「そうしよっか」ソソクサ
母「オーちゃ……オトギリのお友達?」
ヨウ「あ、はい!」
母「まあそう……このまま部屋にいても大丈夫よ、よかったら話でも聞く?」
リーリエ「話……ですか?」
母「つまらない話だけどね。あの子の昔の話よ」
─────────────────────
599 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:27:18
──確かに……
──あんな宇宙空間みたいなとこで生身はちょっとマズいかなって、思ったよ?思った。うん。でもリア充みたいに爆発したわけじゃないから、平気かって安堵したわけよ。
──これ多分ウルトラホールの影響だよなぁ……
──マジかあ……
──……あれ、なんか映像見えるな。何だアレ……あ、昔の俺だわ。夢かな?
<数年前の記憶>
母「本当に大丈夫?無理してエリートトレーナー養成コースに行かなくたって、私はお父さんの遺した遺産があるから大丈夫よ」
オトギリ「元々行きたかったから丁度いいよ、確かに勉強難しくてついていけないみたいな話聞くけど、俺だって頑張って努力すればイケるさ」
母「そう……」
オトギリ「それに、俺の夢警察だからね。あれ結構いい大学卒業しないとなれないし」
母「わかったわ。頑張ってね」
─────────────────────
600 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:29:32
母「オーちゃん」
オトギリ「ん、何」
母「この前テストあったんでしょ?どうだった?」
オトギリ「え、ああ……よかったよ」
母「そう!すごいわね。……あら、買い物行って来るわね」
オトギリ「……」
オトギリ「……クソ……」
─────────────────────
601 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:34:29
母「……先生、息子は……」
先生「……この前、大学受験の模試がありましてね。お子さんの志望はシッポウ大学だったんですが……判定は合格圏外でした」
母「……」
先生「……言いにくいことですが、元々容量の良い悪いはありますし……ここから猛勉強すればまだ可能性は……」
先生「……オトギリ君がまた学校に来れば、ですが」
母「わかりました。また息子と話してみます」
─────────────────────
602 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:37:00
母「ねえ、オーちゃん」
オトギリ「……なんだよ」
母「まずは部屋から出ない?」
オトギリ「うるッさいな!俺がどうしようが俺の勝手だろ!出ていけよ!」
母「そう……じゃあ私、買い物行って来るわね」
オトギリ「……」
オトギリ「……うっ……ひぐ……うう」
─────────────────────
603 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/14 20:39:48
──嫌なこと思い出させんじゃねえ……
──……これ走馬灯かな?このまま死ぬんかな俺……
─────────────────────
604 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:19:49
<現実 ヒキニートの病室>
ガラッ
ミヅキ「……あれ?」
ヒッキー2「お、ミヅキか」
ミヅキ「えーと確か……ヒッキー2、だったっけ?」
ヒッキー2「ああ」
ミヅキ「……目、覚めないね」
ヒッキー2「まあな」
─────────────────────
605 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:29:26
ミヅキ「そういえば、今の状態って夢とか見えるの?」
ヒッキー2「ああ、見えるぜ」
ミヅキ「そっかぁ……じゃあまだ大丈夫だね」
ヒッキー2「コイツはまだ死なねえよ。夢を見てるからな。二重の意味で」
ミヅキ「二重の意味?」
ヒッキー2「……俺はコイツのポケモンになってから、よく夢を頂いてきた。内容も見えるぜ。3割は今までの記憶をテキトーに混ぜたようなやつ。3割はいかがわしいやつ。ドはつかんがコイツはMだった」
ミヅキ「えむ?」
ヒッキー2「スマンなんでもない」
ヒッキー2「で、残りは……期待してた将来だろうな」
ミヅキ「将来、か……」
─────────────────────
606 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:41:02
ミヅキ「さっきヒッキーのお母さんに聞いたんだけどね、ヒッキーってトレーナーズスクールを卒業した後、警察官になりたくてエリートトレーナー養成コースに入ったんだって」
ミヅキ「でもそこは才能も努力も上の人ばっかでついていけなくて、入りたかった大学に入れないって言われちゃって」
ミヅキ「そのままヒキニートになったんだって。知ってた?」
ヒッキー2「まあ大筋は夢でな」
ミヅキ「……戻ってくるかな?」
ヒッキー2「戻ってくるさ」
ヒッキー2「未だに夢を諦めてないんだから」
─────────────────────
607 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:50:19
オトギリ「……どうすればよかったんだよ、俺は」
ヒキニート「……」
オトギリ「このまま学校に行き続けても、何もできなかっただろ。母さんにああ言った以上やめらんねえだろ」
ヒキニート「……」
オトギリ「自分の夢を叶えたかっただけなのに、なんで人生詰んでんだよ……」
ヒキニート「どっちだって良かったんだ」
オトギリ「え?」
ヒキニート「学校行って頑張っても良かった、やめて別の道を探しても良かった、でもな」
ヒキニート「進むのを恐れて止まっちゃダメだったんだ」
ヒキニート「逃げてもいいから、止まるな」
─────────────────────
608 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:52:09
ザァッ
ヒキニート「!?」
母「おめでとう」
ヒッキー2「おめでとう」
ケービイン「おめでとうございます」
ホネカブリ「おめでと」
ヒッキー3「おめでとう」
バロンドール「!」パチパチ
もこう「おめでとーだぜ」
ミヅキ「おめでとう!」
ヨウ「おめでとう」
オトギリ「……おめでとう」
─────────────────────
609 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:53:27
ヒキニート「いやこれエヴァ!」ガバッ
ヒキニート「……あれ?ここ」
ルザミーネ「病院よ」
ヒキニート「うわっ!ルザミーネさん」
ルザミーネ「目覚めたみたいね。すぐに皆来るわ」
─────────────────────
610 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 20:57:43
ヒキニート「……俺……」
ルザミーネ「ずっと眠っていたの。一時期は命も危なかったのよ」
ヒキニート「そうだったんですか……」
ヒキニート「……俺、ここまでいろいろあったけど」
ヒキニート「もしあの宝くじに当たってなかったら、あのままだったのかなって時々思うんすよ」
ルザミーネ「……」
ヒキニート「俺は運がよかっただけなんですかね……」
ルザミーネ「……あら、あの宝くじね。あんな怪しい宝くじ、最初は誰かが買うなんて期待してなかったの」
ヒキニート「……あ、やっぱり?」
ルザミーネ「買ったのは一人だけよ」
ヒキニート「……え?」
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611 ◆Pcf6Vw29GM 18/06/15 21:00:37
ルザミーネ「……あなたのお母さんに感謝ね」
ヒキニート「…………」
ドタバタ
ルザミーネ「あら、皆来たみたいね」
ヒキニート「……五月蠅くなりますね……ふふ」
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