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「NL」という言葉の話

全体公開 4468文字
2020-06-21 19:53:22
Posted by @ym_mhyk_co

※私の個人的な意見や考え方を多分に含んでいます。
※きちんと書こうとしたら、きっと自分の言葉じゃなくなるな、と思ったので、丁寧な言葉では書いていません。すみません。
※めちゃくちゃ読みづらいと思います。

結論を先に言うと、「NL」という言葉のこと、一度自分できちんと考えて、その上で使い続けるのか、別の言葉を使うのか選べたらいいよね。
すでに考えて選んでいる人は、どうぞそのまま。
でも叶うなら、ゆっくりでも切り替わっていけばいいな、と個人的には願っています、というお話です。









普段引きこもりオタクを極めすぎていて、正直、最近いろんな場所でいろんなひとたちが「NL」って言葉はどうなの? って考えてくださっていることを、きちんとは把握していませんでした。

ただそれを知ったとき、いまこうして話題になる機会が増えたということは、世界が変わろうとしているんだなあと思いましたし、たぶんそれはすごく優しいことなんだろうな、とも思いました。





すこしだけ自己紹介をします。
わたしはそこそこ長い間、二次創作をしています。
はじめての二次創作は「夢小説」でした。

携帯サイト全盛期、ランキングサイトやサーチサイトも栄えていた頃に、夢サイトを運営していました。
元々読む分にはなんでもすきなオタクだったので、その後pixivで男女のCP小説やBLのCP小説も取り扱うようになりました。



「NL」という言葉の話。
「NL」という言葉は、「BL」とカテゴリ分けする言葉として、わたしが気づいたときには生まれていました。

男性同士の恋愛作品をさす「ボーイズラブ」に反して、男女の恋愛作品をさす「ノーマルラブ」という呼び名。
いつの間にか浸透して、普及して、男女のCP作品をさすときに「NL」や「ノマカプ」という言葉が使われるようになり、私も長年使っていました。

たぶんきっと、当時「NL」や「ノーマルカップリング」という呼び名を作ったひとに、差別の意図はなかったと思います。たぶん。

いま「NL」という言葉を使っているひとたちだって、それこそきっと差別の意図はない。私だって同じです。差別の意味で使ったことはありません。
どこかで「NL」や「ノマカプ」という言葉に疑問は持っていましたが、それがわかりやすいから、伝わりやすいから、と使い続けていました。

男女のCP作品をさす言葉として浸透しているから。
「BL」とのカテゴリ分けだから。
棲み分けだから。

腐向けが読めないひとのために、腐向けしか読めないひとのために。
男女CPが読めないひとのために、男女CPしか読めないひとのために。

棲み分けとして使い続けて、きっとそれだけだったと思います。

でも、「ノーマル」って、一体なんでしょうか。

「ノーマルラブ」が男女の愛をさす言葉なら、やっぱりこれは、自分が意図していようがいまいが、差別を含んでいるんじゃないかな。
少なくとも、私はそう思いました。異性愛をノーマルと言ってしまうことで、どこかのだれかを傷つけているかも知れない。

たかだか創作の世界のカテゴリ分けの呼び方で、それだけの話で、大げさだな、うるさいな、と思う人もいると思います。

私は知らなかったのですが、「NL」を「男女(なんにょ)ラブ、男男(なんなん)ラブ、女女(にょにょ)ラブ」という読み方をしているという方もいました。
だから差別には当たらないだろう、と。

でも、誰がどういう読み方をしても、差別の意図はなくても、「NL」という言葉は異性愛をさす意味で作られたし、「ノーマルラブ」の略です。

悪意なく異性愛を「ノーマル」だと呼ぶことは、きっとやっぱり、どこか恐ろしいことだと思います。危ういです。
世の中にはたくさんの愛があるので。

他のジャンルもそうかも知れないし、私がいま息をしているジャンルもそうですが、「NL」タグが存在します。
「NL」かあ、とどこかで思いながらも、腐向けしか読めないひとのために、男女のCPしか読めないひとのために、お互いのために、棲み分けした方がいいなら、と私も「NL」タグを使っていました。
差別の意図はなく、男女cpを「ノマカプ」とも呼んでいました。

でも、いまいろんな方が声を上げてくださるおかげで、やっぱり「NL」という言葉は危ういよな、と改めて感じました。

だから私は使うのをやめました。

あくまでわたしが自分で考えて、思うところがあったから、自分では使うのをやめただけです。

別に、いま「NL」という言葉を使っているひとを悪いとは思っていません。やめろとも思わないです。

差別として使ってるひとはきっといないだろうし、もう随分その呼び方で浸透してしまっているし、棲み分けのために使っているだけなんだろうなと思います。

それこそ、棲み分けをしようとする気持ちも、だれかへの思いやりだし、優しさからだと思います。

でも、「NL」という言葉の危うさについて、一度考えてみてほしいです。

すきな作品名を検索欄に入れたら、検索候補で「NL」って出てきてしまうのが、うわ、と思う方々が実際にいます。

「ノーマル」の意味で使っていないから、自分は差別の意味で使っていないから、だから大丈夫だろう、は、大丈夫じゃないかもしれないです。

使う言葉を選べるなら、より誰かが傷つかない言葉を選んだほうが優しいんじゃないかな、と思います。
もちろん、あくまでわたしは、です。




世の中は多数決なので、数が多い人の生きやすい世界になりがちです。多数派に少数派が合わせて息をしてます。
性愛に関することでなくたって、学校で会社で、誰でも何かしらで経験がありませんか。

セクシャルマイノリティー(という言葉も、実は私はすきじゃないです)(誰かを愛することに多数派も少数派もないのにな、と思うので)の方々の中でも、「NL」という言葉に傷ついてるひともいれば、気にしてない人もいるかも知れないし、諦めてしまっているひともいるかも知れない。それは私には推し量れませんが。

でも、なにげない言葉が、だれかを傷つけていることはきっとあるんじゃないかな。
目の前にないものは、認識しづらいかも知れないですけど。



人間は変化に弱いです。
いままで長く使ってきたもの、決まっていたもの、信じてきたもの、それを覆さないといけないような流れが生まれたら、誰だってきっと煩わしいし、面倒だし、億劫だし、うるさいな、放っておいてくれればいいのに、と思うと思います。すきにさせてくれ、と。

でも、きっといま、こうしていろんなひとが声を上げてくださっているということは、考えていこうねって時がきてるんだろうなと思いました。
「ホモ」っていまもう言わないじゃないですか。たぶんそれと一緒です。

もちろん、無理にすぐ変えていく必要はないと思います。
強制もできませんし、するつもりもないです。

それでも一度「NL」という言葉について、異性愛を「ノーマル」と表してしまうことについて、いままで考えたことのないひとは、一度は考えてみた方がよくないですか、と思いました。

自分の意識がどうでも、「NL」は「ノーマルラブ」の略で、異性愛をさす言葉として作られました。実際に使われています。
それを踏まえて、一度考えてみてほしいです。


その上で、どうしても「NL」という言葉を使いたいなら使えばいいし、使うひとのことを責める気もないです。
こだわりとか思い入れとか、いろいろあるかも知れないし。「NL」と呼ぶのが、カテゴリ分けするのが、そのひとのだれかへの思いやりとか優しさかも知れないから。

わたしも誰かになにか言われたって、結局自分で納得したことしか選べないですし。
ただ、もしもいままで考えたことがないなら、一度、考えてみてほしいなと思いました。



こういう話題をだすと、女性オタクの界隈ではよく「学級会」とか言われてしまうし、きちんと考えるべき問題を「学級会」で片づけられるととても悔しいのですが、でも逆に考えれば私たちは「学級会」ができます。
自分の考えを、言葉にして、語って、話し合う事ができます。
自分のすきなもの、信じてきたもの、守りたいもの、そういうもののために言葉を並べることが出来ます。

悪く見られがちですけど、お互いの考えに触れられる機会でもあります。
それってひとつ、チャンスだと思います。



長々いろいろ書いてしまいましたが、私が言いたいのは、冒頭にもあるように、いままで考えたことのないひとは、一度「NL」という言葉について考えてみませんか、ということ。
考えた上で、使い続けるか、ちがう呼び方に移すのか選んだらいいんじゃないかな、というお話です。
考えた上で自分の納得できるものを選んでいるひとは、どうぞそのまま。

個人的には、叶うなら、ゆっくりでも、変わっていけばいいなあ、と思っています。

このことについて、もうたくさんのひとが声を上げてくれています。
いまさら私がなにかを語るまでもなかったのですが、もしかしたら、いままでのだれかの声で届かなかったものが、私の言葉では届くかも知れない。
それがたったひとりだとしても、そのたったひとりこころを動かしてくれたそのひとが、また新しく声を上げて、その言葉が、今度はたくさんのひとに届くかも知れない。

だれの言葉が、どんなタイミングで発された言葉が、いつ刺さるかわかりません。

そう思ったので、取り留めもなく綴ってしまいました。

下手な文章で読みづらかったかも知れませんが、どうしても余所行きの言葉では無くて、気取らない言葉で書きたかったので。
すみませんでした。

創作のカテゴリ分けの名称ごときで、うるさいな。
「NL」という言葉に過剰に反応することこそ差別だろう。
いままでそれで問題なくたのしくやってきたのに水を差さないでほしい。
押し付けがましい。

そう言うひとも当然、いると思います。
わたしの言葉で傷ついたり腹が立ったひともいるかも知れないです。それは本当にすみません。
でも、私は私の伝えたいことがあったので、形にすることを選びました。

異性愛を「ノーマル」だと表してしまう言葉の危うさは、やっぱり一回、考えてみた方がいいと思います。

世の中には全員が納得することは一個もないです。
人なんて二人いたら喧嘩するし、万人が良しとすることは絶対にないです。ありえないのを知っています。

でも、すこしでも優しいもので溢れたらいいなと、めちゃくちゃふわっとした意見で申し訳ないですけど、思っています。

好きなものも嫌いなものも、大切なものも気に入らないものも誰にだってあるけど、譲り合いとか思いやりとか、お互いにできたら、もうすこしやさしい世界になるんじゃないかな、と夢見てます。


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