X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

liar megarian eubulides

全体公開 1285文字
2020-06-25 01:20:15

……ここは……

私が目を覚まして最初に見たモノは、何の変哲もない、白い天井。
そして―――

「おう、起きたか」

いまいちパッとしない、男の顔だったわ。



「で、色々と訊きたいことが有るのだけれど」
「おう、答えられる事なら答えてやるよ」

とりあえず、質問を幾つかする事にした。差し当たって。

「まず、私は何者?」

そう、私は自分の名前すらも知らない。というかありとあらゆる記憶がない。
あるのは知識だけ。これが記憶喪失というものなのかしら?

「ざっくりと言えば、俺が作った人造人間(アンドロイド)だな。名前はruberia eubulides(ルベリア・エウブリデス) だ」

…………なるほど?一気に疑問が増えたわ。

……つまり、私は被造物というわけね」
「そ。んで、俺が造物主だ。敬え」
「嫌よ」
「知ってた。まぁそういう性格にしたしな」

造物主()の戯言を斬り捨てて、次の質問をする。

「なら、私を作った目的は何?」
「一つはまぁ、新しい型式の肉体錬成法が使えるようになったからその実験、ってところかな」
……もう一つは?」

以前から肉体錬成自体は出来たのか、とかは無視よ無視。

「『liar megarian eubulides(ライアー・メガリアン・エウブリデス)』という名前で『身内当てゲーム』をやってほしい」
「身内当てゲーム、それに『嘘吐き(ライアー)』、ねぇ

身内当てゲームがどういう物かは知っている。
同時に与えられた偽の名前も考えれば、コレが何をやらせようとしているのか、見当は付く。

……なるほどねぇいいわ、やってあげる」
「そうかい」
「他にも訊きたい事は少しあるけど、とりあえず」

身内当てゲームをするにも、まず知らなくてはならないことが有る。

「貴方の名前は?」

つまりはanswer。正解がわからなければこちらとしてもやりようがない。
その為に、これは最初に訊いておかなければならないわ。

―――敷島佑斗だ」


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.