@niziirononanika
こんにちは、心理学部職員、もしくは哲学人【ペルソナ】次期担当者さん。
以下は私含めた限られた職員のみが知る情報です。
ここの情報に意外なことなど何一つとしてありませんが、安全な収容の為にこのような回りくどい取り扱いをしているのだということはお忘れなきようお願いします。
つまり、誰もがわかりきっており、誰もが真実でないと知っており、しかし誰も言及しないでいることをここで説明します。
フォーマット使えないし、上司に見られることもない個人用引き継ぎデータです。緩くいきましょう。
心の準備はOK?
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回りくどいのは好きですか?
個人的には好きですが、時と場合によって使い分けるのが大人の役割なのでしょう。
哲学人【ペルソナ】は収容済哲学人です。
哲学としての【ペルソナ】という言葉の意味は『自己の外的側面』です。つまりは人間が意識して作り出し、無意識にまで染み渡った個人の属性や肩書きのことです。心理学系哲学ですが、この用語から生まれた哲学人は哲学的特性により精神世界には入れません。
ペルソナ氏の所有する職員権限は特殊最低ランクです。これは、行動制限のない哲学人同様の行動許可に上司から命じられた職務が引っ付いたもの、と覚えておいてください。そしてペルソナ氏に職員としての上司はいませんので、実質哲学人の平均状態です。ペルソナ氏が自身に与えられている立場や権限をはっきりと偽ったことはありませんが(このメールを送信した現在時点)、研究員が誤解する事例が多々見られます。気を付けてください。
ペルソナ氏は、他者からの扱いや呼ばれる肩書きによって、その性格や振る舞いを変更する性質があります。貼り付けられたレッテルに従います。哲学人であると指摘された途端、彼は意図的に能力を他者へ使用し始めます。『危険な』哲学人であると言われたなら、彼(便宜上そう呼びます)は意図的に他者を攻撃します。『安全な』哲学人であると言われたなら、多少は収容しやすいでしょうが、能力の行使は免れません。
どの程度の扱いで役割を変えるのかは不明です。少なくとも、心の中で思うだけならば問題ないようですが、それを態度に表した場合は保証できません。
事案PS-005は確認しましたか? あれからわかる通り、彼の隠されていない性格は、非常に短気で、苛立ちやすく、攻撃的である可能性があります。(このように我々が推測してしまった故にそうなっている可能性も否めませんが)
演技中に、演者は本名を忘れると思いますか? もしくは貴方は、自分は【研究員】という名前だと思いますか? 違いますね。彼も同じく、自身が哲学人であると認識しています。彼はあくまで周りに押し付けられた役割を演じているだけです。この性質と上記の性格が合わさった結果、彼は現状に強い不満を覚えています。彼は気に食わない役を演じさせられていると感じているようです。
よって、隙あらば自分を『研究員に紛れている哲学人役』にしようとします。阻止してください。
我々聡盟大学附置哲学人研究所は、ペルソナ氏に対しこのような措置を取っています。
哲学人【ペルソナ】の公式収容データを作成しない。
ペルソナ氏の『半端な職員人事記録』を作成。職員に気付かせつつ、決定的な情報を与えないことにより環境を整える。
ペルソナ氏を『善良な人物』であると描写する。
ペルソナ氏を心理学系哲学人と対面させない。
哲学人【ペルソナ】とペルソナ氏について正しい情報を持つ人間の限定化およびペルソナ氏を職員として扱う対応の徹底化。
両者の呼び分け。
現在、我々は研究ではなく封じ込めを目的としています。
絶対に能力暴露者を出さないよう努めています。
哲学人【ペルソナ】の能力は『他人に仮面を被らせること』です。この場合の仮面とは、肩書きのことです。つまり、彼が自分自身に行っていることを他人にまで強要すると言い換えられます。ただし、どんな仮面を被らなければいけないのか決めるのは、環境や周りの目ではなく哲学人【ペルソナ】の独断です。彼は他人の肩書きを勝手に書き換えるのです。その人の積み重ねてきた経歴や地位や思いを無視して。
哲学人の下僕になりたくない一般的な思想の持ち主なら、この能力は使わせないのが無難です。危険団体(特にTKとか)に使われたら非常にまずいことになります。なので、哲学人【ペルソナ】を収容している事実ごとまとめて隠し通しましょう。
思い付いたので追記:取締課は危険物置場のイメージがあるので駄目です。頼れません。その提案は、警察で収容されるという環境に付きまとう、囚人は狂暴であるという世間の偏見を払拭してからお願いします。
最後になりましたが、もう一度お願いします。決してペルソナ氏に自身の思い通りに振る舞う機会を与えないでください。その仮面を剥がし、本性を晒さないでください。ましてや、もっと凶悪な仮面を装着させないでください。その為には我々も仮面を被らなければいけないのです。ここは舞台であると思わせなければならないのです。
前研究所で一部職員が被った屈辱を、繰り返させはしません。
真理を突き止める研究員には難しいお願いですか?
フィクション映画の途中に、これは本物ではない等と指摘するのは無粋である。大体そのようなものと思っておいてください。
ところで、映画鑑賞とかするタイプですか? もしくは演劇に興味は?
プライベートの連絡先を記載しておきます。動物関連の映画が好きなら連絡ください。個人的には泣けるやつが好みです。作中でハムスターが死ぬやつだけは無理です。
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↑ペルソナ氏関連の相談や引き継ぎ連絡なども絶対にこちらへ。間違っても、研究所内の回線を使用しないように。