@waneko_og
・ついに名前が出たチヤルカ殿! わあ、なんかこの人については、3巻で「この人は……できる!」って好感持ったのが勘違いじゃなかったっぽいのが4巻でわかってとてもうれしい 知性と良識と信念をちゃんと持っている人だ もとよりトルメキア側の心理は理性的に把握しつつも、なんとか瘴気が兵器に使われる道を避けたい思いからの単騎での使者
・「あのやろう 振り返りもしないで行っちまいやがった」
クロトワ→ナウシカのこの絶妙な塩梅がたまらない "振り返りもしないで""行っちまいやがった"
・菌兵器の開発者達、ある特定分野の技術・知見・探究心豊かな人々が、他分野の常識や倫理的行動基準やブレーキを持たなかったことにより起こる惨事がすごい4巻
・「お前は国土の荒廃におののき民の苦しみに心を奪われるあまり眼がくらんでおるのだ」「わが帝国のもっとも重大なかげりは民の間に皇帝と僧会への畏怖と崇拝の心がうすれていることだ 大いなる力への恐怖と崇拝の心がなくば 愚昧な民はバラバラになり帝国は崩壊する」
4巻最後まで読んだ時点の私は、チヤルカはきっとこの物語の中で「皇帝と僧会への畏怖と崇拝の心」から抜け出すのではないかと思うんだけどどうだろうな
チヤルカが真に見通したいと願うのはやはり「国土の荒廃と民の苦しみ」を救済するための道であって、それは「皇帝と僧会への畏怖と崇拝の心」を脱した曇り無き眼で見定める必要があるという結論に、彼自身が辿り着くのではないかな
なんかそういう可能性を感じさせるキャラ立てになっていると思うチヤルカは
・クイの卵とヘビケラの卵のシーンが連続して描かれるの、「うまいなあ」と唸った 死の予感・覚悟と次世代へ生命を繋ごうとする行動の連動が胸打たれる
・「青き人は救ってはくれないのだよ ただ道を指し示すだけさ」
これ、青き衣の者が「救世主」ではないって、結構大事なことな気がする。人はあくまで自ら救うために動くべしというか。
・ケチャが「僧正さまは私たちマニ族を救うためにその人があらわれるといってたわ」って言ってたから2巻を見返したんだけど、僧正様はあくまで「そなたたちを青き清浄の地へみちびく者があらわれたのだ」としか言ってないんだよね。人が視たことや聴いたことって、こんなにもあっけなくその人の感情や解釈が入って変質するんだなあってことがこんななんでもない台詞の中にも含まれていて、この作品が描き抱擁するものの幅広さにおののく。
・森の人って、腐海の奥深くでただひっそりと定住し命を繋いでいるだけ(だけというのも変だけど)なのかと思ってたら、おそらく世界に巻き起ころうとしている事態に彼らの方法で対処するために土鬼の地へ?旅をするんだとわかって、3巻初登場時の印象よりもずっと積極的能動的に世界に関わっていく人々なんだなと思った。今度の展開における彼らの役まわりがとても楽しみ。
・どうでもいいんだけど、私が手書きした仮メモの「土鬼」、字が汚いせいで全部「塊」に見える
・巨神兵の運ばれ方がまさかすぎた 映画版では運べない前提だったのに土鬼の船すごい トルメキアの船が脆すぎるだけということかもしれないが
・「わたしの部族と戦ったんだわ この土地ではわたしは敵の人間なんだ」からのケチャとミト達のやりとり、国や一族の境を個々人間の交感が上回っていく希望を感じるシーン 4巻でいうと終盤のナウシカとチヤルカの交感もまたしかり
・不用意に蟲を撃ってあっというまに1隻トルメキアの船が墜ちてしまったの、あまりにもひどい人災の極みで…… トルメキア側はなんかこう、土鬼側で描かれるような倫理的な問題うんぬんとは別に、シンプルに無能な権力者が多いような気が……?
・P60のクシャナ殿下の演説ほんと気持ちいいなあ 頭と心にすっと入ってくる 声に出して読みたい日本語
「全員その場で聞け!! 蟲の大移動が何を意味するのかまだ判らぬ 我々にとって明白な事はただひとつだ」「土鬼の地深くに見捨てられたわが軍団が脱出するには船が要る 将軍どもの船を奪わねば祖国へは帰れぬのだ」「豚どもがかき集めた戦利品を本国に運ぶために私物化した船だ ためらいは無用 犬死にした戦友の無念をおもえ」「これよりただちに戦闘態勢に入る!!」
・「将軍どもの支配下にあるとはいえ船団は友軍だ 危険を報せてもやりたい」が好きだなあ その後のシーンの「兵は敵にするな」もそうだけど、クシャナが皇女として、人民に対する責任感と庇護心的な愛情を持っているのが感じられる。それでいて、「士官 将軍は手加減無用」と続くのがまた、自分自身に一番強く問いかけ負わせているのだろう、権力を持った統率者側が担うべき責任への厳しさを感じさせる
・P70からほんともうクシャナが描かれる1コマ1コマがすさまじいんだほんと大好き
・P70のこの怒りの表情…母上様への思い…
・なんというか、3巻でクシャナをそれまでより50好きになったとしたら、4巻は500好きになったみたいな感じ(?)
・おそらく結構な重傷を負いながらも抜け目ない「エンジンは生きてやがる…」からの、自分は吹き飛ばされながらもクシャナを護るクロトワがシンプルにかっこいいんだけど、その護るというのがまた、それこそクシャナに忠誠を誓う彼女の兵達が命を捨て身を挺して庇うとかとはちょっと違くて、あくまで彼自身がこの場で「くたばらない」ための最善手としてその行動をとっている感じが、唯一無二の彼特有の役どころ的でとても好き
・いやもう同じことまた言うけどこの辺のクシャナの描画ほんと神がかってる クシャナのコマ抜き出して並べたい なんだろうこの引力 そう引力
・兄のひとりがあっさり死んで呆然とするクシャナ、まだ彼女の内敵は兄二人とヴ王が残っているだろうけど、それも済んだら彼女はどんな道を行くんだろう
・クシャナのお母様の回想…….
・なんかこう……とても悲しい現実であることはそうなんだけど、でもクシャナのお母さんは心を狂わせる毒に侵されてさえ、クシャナへの愛情を守りきったんだなって 自分自身をお母様にわかってもらえない苦しみはあれど、苦しみの中のさいわいというか、母親から娘への愛情は生き続けて、たとえ人形を通してでもちゃんとクシャナに伝わっていて、それが今日までのクシャナを支えてきたんだなって この回想の中のクシャナ、なんて澄んだ瞳をしているんだろう
・クシャナがただひとり先王の血を引く子ということは、クシャナのお母さんが先王の血を引いていて、ヴ王や他の兄達とは系譜の流れが違うということか?(どおりであの兄とクシャナには遺伝子的距離を感じたわけだ……)
・「お前が私の死か……」の表情よ……
・P84の蟲を見上げるクシャナのこの無垢な顔
・戦場での歌唄い、そういうのほんと弱い とても安らかな唄なんだろうな……お母様との思い出の唄だったりするのかな
・4巻のクシャナ殿下のターン一連がほんともう好き でも一気に体力使う
・なんだか数巻ぶりレベルの久々に感じるナウシカだけど、この4巻のP18以来なのでたった67ページぶりだった でも内容が濃密すぎて「たった」なんて言えない
・「見たことのない神様」にお祈りするコマ、ほんとにうつくしい 僧正さまに似ていたからと言う理由は語られてるけど、そうでなくともナウシカは同じようなことしたような気がするなあ
・「私たちが仕える神は神聖皇帝と僭称する者によって邪教とされています 彼らは降臨と称して何処からかこの地に現われ王権を奪い 神の教えまで奪いとりました」
皇帝サイドって土鬼一族の中から勝者として権力を握った者達でもなくて、よそから来た簒奪者なのか? なら彼らを「土鬼」と称するのはあんまり適当じゃないかもな?
・「世界を火の7日間へ導いた技の数々を土鬼の祖はシュワの地下深く封印したのです 神聖皇帝は自らを救世主とし その技を解き放ちました」
自らを救世主としってとこ、この巻の前のほうで青き衣の者が救世主ではないと述べられたことの対のようになっている気がする
・「たとえ私たちが汚れそのものだとしても」
・「ちがうわ!!私たちの風の神様は生きろといってるもの」「わたし生きるの好きよ 光も空も人も蟲もわたし大好きだもの!!」「わたしはあきらめない!!」
・「永く待ったかいがありましたね」「ええ……風が来ました」「やさしく猛々しい風が……」
私は覚えてるぞ、僧正様がナウシカのこと「イイ子じゃ…やさしさと猛々しさが混然として奥深い…」と言っていたのを! こういう伏線回収的な言葉のリンクって気持ちよくて大好き
・ナウシカという風に邂逅して上人たちが亡くなったの、では彼らはそれまでなんのために、なにを待つために生きていて、そしてなぜナウシカと会ったことで旅立っていったのか、考察を読みたい 私は力不足だ…!
・蟲たちが狂って殺し合う瘴気とは……
・なんか皇弟さん、いよいよ存在が卑小な感じになってきたけどどういう役回りになるんだろう……なんかあんまり、最終話まで粘り強く敵として立ち塞がる感じはしないんだけど……そういえば「皇弟」なんだから兄がいるはず? 兄は今後出てくるのかな?
・というか4巻でチヤルカ殿が好きになりすぎて、チヤルカ殿には早く皇弟から離れて欲しい気持ちがある
・船が地上に降りれば国土が滅びるからと船ごと粘菌の変異体を焼き払うために残り、ナウシカが救出するまで祝詞?らしきものを唱えて潔く死に相対しているのがもうほんとチヤルカ殿!
・「これ以上国土を荒廃させて何が勝利だ!!」「そうだ墓所へはもどらん まず軍民を救うのだ」チヤルカ殿ー!
・P130のナウシカとチヤルカの念話、最高に好き「ありがとう これ母のかたみです」が特に
・からの裏表紙の内側!ナウシカに手を差し伸べるチヤルカ殿!が! いやあもうなんてにくい演出をこの一枚絵ほんと好きなんであえて本文内にこのコマ描かれてないんだもうほんと大好き