そんな星の下。
お世話になってます。MAXさんとDX3rdのPC鳥枝亜玲の過去について話してたので、まとめてみました。後半のロールプレイはMAXさんと私によるものです。
@ArumisutiRu_296
──永遠のような一瞬を 一瞬のような永遠を──
名前:夏鞠 季(かまり・すえ)
年齢:18歳
性別:女
身長:167cm
コードネーム:流星爪“クロースター”
性格属性:混沌/中庸
シンドローム:エンジェルハィロゥ/ハヌマーン
カヴァー/ワークス:不良少女/FHチルドレンB
好きなもの:小説、漫画、お金、家族
嫌いなもの:ひとりぼっち、命令されること
口が悪く、人の話は聞かず、思った事はすぐ喋る、明るくて活発でワガママな女の子。
厳しい両親の元で育ち、反発を繰り返すうちに非行に走るようになる。
覚醒は『渇望』衝動は『恐怖』
13歳で自分の弱さを恥じ強さを求めて覚醒してしまった。
「楽に強い力を手に入れれた!」と、金属バットを片手に隠密しながら人間を襲い金品を奪う不良少女。
その様子を見てすぐにコレーゴと名乗るFHの人間にスカウトされたことにより、FHチルドレンとしての訓練・活動も行うようになる。
中途半端に親の愛を受けて育ったため、外の世界・普通の世界へ密かに憧れている。
「あんたさー…ずーっとそこでこっちばっか見てるだけで面白いの?」
「ええまあ。野蛮かつ効率的なチルドレンの育成風景を暇つぶし程度に」
「ね、柊原書店よくいるよね、本好きなの?」
「読書は趣味の一つです。そして最寄りの書店はあそこしかありませんので」
「じゃああんたも近所なんだ!あたし夏鞠季!」
「…鳥枝亜玲です」
「アレイ、今日の訓練終わったら柊原書店一緒に行こ!あんたいっつもサスペンスとかヤバめなの読んでるじゃん!」
「はあ……夏鞠サンでしたっけ。見ていたのですか」
「ったりまえじゃん!そんな目立つ頭で、訓練場でも見かけたら気になるしっ!あたしもそーいうの好きなんだよねぇー!」
暴力表現のあるフィクション作品が大好きで、ホラー小説や漫画などを立ち読みする事が季の唯一の趣味。
同じく書店に通い詰めていた同世代のチルドレンである鳥枝亜玲とは物騒な文学の趣味が合い、話をしている内にいつしか親友とも呼べる間柄になっていった。
文学への理解が深く演劇や執筆にも興味のある亜玲と漫画や映像作品も嗜む季と、お互いにとって新鮮な会話をいつも交わしていた。
2人ともFHチルドレンという事もあり、時たま同じ任務に出動するも季が殴り亜玲は見てるだけ。アンバランスだが楽しそうなコンビだ。
「どうアレイ!良いの決まったでしょー?」
「流石ですね夏鞠サンやはりそこいらのチルドレンよりか遥かに実力不足で」
「う〜!うっさいうっさい!人間相手はヨユーなんだから!いいじゃん!」
「そう弱い立場ばかり狙って金目の物を奪っていくお姿はまさに諂上抑下といいますか。実に面白いですよ」
「それ褒めてんの」
「さあ?ワタクシも暇ですし、次の任務の様子見くらいは付き合ってあげましょうかね」
「マジ?アレイなにできんの?」
「だから何もしませんよ」
「はぁーーーー!?」
「あんたもコレーゴのおっさんに呼ばれたの?」
「ハァ……正確には連れてこられた、とでも言っておきましょう。ここにいる事自体はワタクシの意志ではありません」
「はへー。じゃあ書店と訓練場以外でなにしてんの?」
「賭場か劇場か自宅で適当に過ごしてますよ」
「場所の振れ幅おかしくない?」
「あ!アレイ歯のヤツ取れてるじゃん!」
「ええやっとですよ。逆に違和感が強いですけど、これもまたすぐ慣れるでしょう」
「アレイの口てさ、なんかクチバシみたいだよねーもしかして…だからトリエダ?」
「……さあ」
「ちょっと!その間なになに!?」
「…?今日はいつになく機嫌がよろしいようで」
「まーねっ!ふふふ」
ある日、季は憧れていた表の世界に思い切って飛び出し楽しんでいた
そこで知り合ったある男性に一目惚れされてしまう。
最初は迷惑がっていた季もいつしか熱烈なアプローチに応えるようになり、更に彼によって一般的な家族像や家庭を間近で見て触れた事で幼い頃から抱いていた憧れが増していった。
「…いいなぁ」
18歳になる頃に男との子供を授かり、これをキッカケにFHを脱退して男との幸せと平穏な暮らしを掴む決意を親友に明かした。
恋愛話など話題に上がらない以上話すことはなかったため亜玲はもちろん初耳だ。動揺はしていたものの、いつもの気怠げな態度で祝ってくれた。
「お金とか力とか、そんなのいらなかった!あの人と一緒にいれば、恋人も友達も…家族も…幸せな普通が、手に入るんだって。わかったの。だからアタシは進んでみせる。授かったこの子とあの人と一緒に…!
大変なのはわかってる。でもFHやめて“ここ”から出る。あー…隠してるつもりはなかったんだけど、アレイを驚かせちゃったかな…?ごめんね」
「…いえ。子供、できたんですか…そのお相手と」
「うん。わかったとき嬉しくて、同時に決心できた!だから今すっごくつらくってさー!これがつわりっていうの?」
「そう…ですか。お大事になさって下さい夏鞠サン」
「うっわきっも!アレイそんなこと言えたんだ」
「はは、そんなことって何です?世辞に決まってるでしょう」
「だよねー。まあ、アレイ流として受け取っとくわ!ありがと!アタシ頑張ってみせるよ。絶対幸せになってみせる! アレイたまに近くに来ない?彼の紹介もしたいし、また遊びたいな」
「はは…機会があれば、ですかね」
その後、季はつわりに苦しみながら少しずつFHから身を引く準備をしていると珍しく亜玲から「お祝いがしたい」と連絡があり、季は喜んで応えに向かった。
「おめでとうございます、夏鞠サン。知り合いからそんな朗報が聞けるだなんて思ってもみませんでした」
「なになに二人でって急に?でも嬉しーアレイに言われることさえ思ってもみなかった!ふふっ」
「ええ、だから用意したんです。アナタを飾るシナリオを」
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名前:鳥枝 亜玲(とりえだ・あれい)
年齢:18歳
性別:男
身長:170cm
コードネーム:ー
性格属性:混沌/悪
シンドローム:オルクス
カヴァー/ワークス:アマチュア小説家/FHチルドレンC
好きなもの:オーヴァード、小説、演劇
嫌いなもの:平凡な人間・物語、ジャーム
丁寧な口調で高圧的に喋り、傲慢で自信家。
物心付く頃からFHや裏社会での生活を送っていた。
闇に蠢く人、物、欲望、金が彼の日常風景であり常識だ。
覚醒は『感染』衝動は『妄想』
オーヴァードである生みの親達のあらゆる欲望に日々付き合わされた結果、覚醒。
普段は賭場や町中を観賞しつつ“手助け”をして人々の動向を面白がって過ごしたり、岩風によってチルドレン育成施設に連れられていた。
小説や演劇も好きで、よく一人で書店に立ち寄って読書を楽しんでいる。
14歳の時に訓練場にて「いつも見かけている」と同じ書店に通う夏鞠季から声をかけられる。
何故か物騒な文学への趣味が合い、なにもしなくても話題を提供しまとわりつく夏鞠を邪魔だと思いつつも行動がそこそこ面白いからとダラダラ交流を続けていた。
ある日、夏鞠から突然妊娠している事と家庭を設けて普通の人生を歩むという決意を聞かされる。
鳥枝亜玲はそれがわからなかった。
貪欲で愚かな不良少女だった夏鞠季が“普通”を願い、幸せを望み、偽りの世界へ向かうのか。
人間の本来の姿であるオーヴァードの世界から何故わざわざ離れていくんだ…と。
事実上FHを裏切ることを決心している夏鞠季とその交際相手の抹殺は決定事項だった。
岩風が指揮を取る中、亜玲は初めてFHの仕事として「夏鞠季の抹殺」を志願する。
その願いは、叶えられた
「おめでとうございます、夏鞠サン。知り合いからそんな朗報が聞けるだなんて思ってもみませんでした」
「なになに二人でって急に?でも嬉しーアレイに言われることさえ思ってもみなかった!ふふっ」
「ええ、だから」
「ありがっ」
「用意したんです。アナタを飾るシナリオを」
力の使い方を誤っているとはいえ、彼女も戦闘型オーヴァード。
入念な観察と下調べをした上で亜玲は自ら演じて彼女の隙を突きスタンガンで意識を失わせた上で拘束すると、何処からか用意した摘出器具を用いて強制的に中絶手術を実行。
激しい痛みで目を覚ました季は、腹の子だったものを見せつけられたのだ。
「ぃ、あ、やあああっ!イヤアアアアア!?あっ…ああ…!!」
「わかります?下腹部の感覚、汚れたワタクシの手、何よりこの塊の正体…道具さえあれば意外と上手くいくものなんですねぇ中絶手術って」
「なんで!?どうしてこんなことするのよ!!あたしはただ……普通の幸せが欲しかっただけなのに……!!あんたを信じてたから……ずっと楽しく話してたあんたなら……わかってくれると思ってたのに……!!
全部全部……あたしから奪っていった……。どうして……?あたしがチルドレンだったから?望んじゃいけなかったの……?どうして望んじゃいけないの?
アレイ……なんで……」
あの人との未来…すべてとも言えるものを失って、ただただうなだれる夏鞠季
「…そうですよ、その顔」
とポツリ小さく呟く
「普通の幸せ?信じてた?笑わせないで下さい夏鞠サン。ワタクシはアナタと過ごして面白いとは考えることはありましたが、楽しいだなんて一度も思ったことはありませんよ」
「え…………」
「男、夢、幸せ、家庭…なぜそんなモノに縋り付く?なぜ偽りの綺麗な世界にばかり目を向ける?ああ、初めて会った時のアナタは興味深かったですよ?強さと金を求めてひた走る姿。あまりにも醜くて人らしく素晴らしかったさ
それが今や、外の男に誑かされ堕落の一途を辿るのみ!なぜ、なぜ!なぜだ!!なぜ選んだ!?」
珍しく声を荒げ、季を紅眼で睨む亜玲
「なんでって……世の中にはたくさん普通の人がいて、幸せそうな人がたくさんいて、まぶしくって……普通の人と話して……普通に恋をして……戦いなんて知らない顔で幸せそうで……!
……羨ましかった」
「……羨ましかった…その世界が……そうか」
「友達、恋人、家族……全部が羨ましかった。外で見た恋人は幸せそうだった。自分の子供がいる人間は楽しそうだった だから、自分も……あたしもそうなりたいって……!
綺麗でいちゃ……ダメなの……?
あんたはずっと汚れたままでいいの……?」
「はっ、くだらないな
私は、それが私の“常”さ。君も知ってるだろう?人にはそれぞれ“常”がある事を
しかし!!!
ああ、奪ってやったさ夏鞠季!君から全て!!どうだ今の気分は!?私かい?私は最高だよ!!演者となって君に近くことばかりは少々屈辱だったがね!」
と徐に施術道具の並んだ台から、乱雑にメスを取り、自由の効かない季に見せつける亜玲
「それでも君をこうも容易くここまで陥れることができてしまうだなんて!!」
……もう、どんな反応をすればいいのかわからない。
今まで友人だと思っていた赤髪の男は、まぎれもなく自分にとっての悪魔だった。
思考のすべてが絶望に覆いつくされ、何を考えればいいのかもわからなくなってくる。
ひとつだけ理解したのは、この男と出会ったことで自分の望みは初めから叶うことがなくなっていたということだけだ。
「ひど……い……
助けてよ……誰か助けてよ……。嫌、ここから出たい、あの人に会いたい。やだ、助けて、助けてよ……!誰か……」
「幸せにしてよ……」
「そうさ抗え!叫べ!!君の未来はあの銀の上!そして私の手の中だ!!!ははははっ!!!」
と言うと、間髪入れず右手のメスを女の心臓に思い切り突き刺した
「あ…………」
ごぷり、と喉の奥から温かいものが噴き出してくるのを感じる。
そう感じたのも束の間、意識は消えゆき、目は開いているはずなのに目の前から光が消えていく。
あとに残ったのは、絶望の表情のまま涙を流し、目を見開いたまま口から血を溢れさせる女性だったものだ。
深々と刺さるメス。静まる部屋。
赤髪が、彼女の終と共に亜玲の両耳から落ちた。
「…ふふ、ふふは…はははっ、はははは!!あははははははははははははははは!!!」
甲高い笑い声が部屋に響いている
腹を抱え、あまりのおかしさに膝をつき壁に体重を預けている
──これだよ
綺麗な世界なんて偽りさ
そういう奴こそ陥れ甲斐がある
そして今見つけた
私の、求めるもの──
もう一度ゆっくりと、女の顔をみてやった
