@Aogami_project

アズール「青いな……」
アズール「ここら一帯の空が全部そうなのか?」
??「こんにちは!」

――――――――――――
愛と豊穣の女神
フリッグ・ハーメリア
Frigg=Harmeria
――――――――――――
フリッグ「そんなに急いでどうしたの?もっとゆっくりしていきましょうよ」
アズール「そうしたいところだがな。誰だお前」
フリッグ「私は豊穣を司る妖精よ。この黄金色の景色をずっと待っていたの!」
フリッグ「みんな頑張って耕していたものね。今年の豊穣際、楽しみだわー」
アズール「そりゃ結構な事だが……お前、それよりもだな」
アズール「地上の黄金色より、頭上の青色が気にならないのか?」
フリッグ「え?頭上?何の事?」
アズール「とぼけてんのか、ただの馬鹿か。……多分後者だな」
フリッグ「もしかして私、貶されてる?」
アズール「よく分かったな」
フリッグ「むぅー、私がいなかったら、今頃里は大飢饉よ?」
フリッグ「豊穣の力、なめないでよね!さあ行くわよー!」
――――撃破後
アズール「まあ妖精だな」
フリッグ「うう……負けたぁ」
アズール「青色の空について何か知らないか?」
フリッグ「さあ……自分で行って確かめて来たら?」
アズール「まあそうだな。妖精の言う事信じてもしょうがねぇか」
フリッグ「あ、またバカにした!」
アズール「気のせいだ。……よし、先に進むぞ」

アズール「上も下も真っ青だな」
アズール「何時ぞやに行った冥界よりはマシだが……これはこれで目が疲れる景色だ」
??「わぁ、青い」

――――――――――――
大海を夢見る水棲人
繖 海琶
Miwa Kinugasa
――――――――――――
海琶「青い湖に青い空、そして青い……人間?」
アズール「人間で良いぞ」
海琶「へえ、珍しい。この湖じゃ、下半身が人の形をしている子なんてあまりいないものね」
海琶「それで、人間さんがこんな所に何の用事?」
アズール「いや、用事って程でも無いんだがな……まあ強いて言うなら、この上空に用事があるな」
海琶「上空?この青い空に?」
アズール「ああ。明らかにこの空はおかしいからな」
アズール「……だから、分かるな?地上の湖なんかで、邪魔を食らうわけにはいかねぇんだ」
海琶「え、その」
アズール「悪く思うなよ。早く解決するには、多少の犠牲はつきものってもんだ!」
———撃破後
海琶「ひ、ひどい……」
アズール「そういえば人魚って初めて見たかもな」
海琶「はじめて……最近の人間は、初対面の相手に突然襲い掛かったりするの?」
アズール「いや、しないと思うぞ」
海琶「なら良かった……あなたが人間の中でも稀な極悪人だっただけなのね」
アズール「……まあ、今回に限っては否定しないでおいてやるよ。心外だがな」

アズール「いやに煙たいと思ったら……やっぱお前か」
??「いつだかの人間だな」

――――――――――――
霧隠れの孤独な妖怪
ネブラ
Nebra
――――――――――――
ネブラ「前にも言わなかったか?俺の領域に近寄るなと」
ネブラ「自業自得だ。追い払わせてもらう!」
———
アズール「さて、だいぶ高度が上がってきたな」
アズール「まさかとは思っていたが……この青色は……」
??「久しぶりだな」

――――――――――――
生き続ける魂の残痕
不死原 豪
Gou Hujiwara
――――――――――――
豪「青色の人間。漸く見つけた」
アズール「は?誰だお前」
豪「今年の春……あのライブ会場で、我らの希望を絶やしたお前を、俺は忘れない」
豪「ここまで追ってきた甲斐があった。あの時の落とし前、しっかりつけて貰うぞ」
アズール「春のライブ会場……ああ、あの時か。あいつらの仲間か何かか?お前は」
豪「仲間など畏れ多い。あの方々は、我々にとって神のような存在だ」
豪「終わり行く人間界を、沈みゆく魂を、唯一救おうとしてくれた」
アズール「ふーん。じゃあそれを潰した俺は、さしずめ疫病神ってところか」
豪「そう言う事だ。……もうお喋りはいいだろう?」
豪「お前を殺す事で、俺の役割は果たされる。漸く、解放される時が来たのだ!」
———撃破後
アズール「……まあ、同情はするよ」
豪「…………敵に気遣われても、何も得るものは無い」
アズール「そうかもな。じゃあ、これからお前はどうするんだ?」
豪「残りの敵を探す。オレンジ色の魔法使いに花の精霊……刺し違えてでも、この恨みを果たさねばならない」
アズール「それは止めとけ、どうせ勝てねぇよ。……それに」
アズール「もしあいつに何かあったら、俺はこれ以上お前の事を擁護出来なくなるぞ」
豪「……じゃあ、どうすれば良い。この行き場の無い恨みは」
豪「俺は、自分が何の為に存在しているのか分からない」
アズール「人間なんて大体そんなもんだ。そんなの俺だって分かりゃしない」
アズール「まあ、この世界は多分そんな奴ばっかりだ。……他の奴らと交流してみたらどうだ?」
アズール「もしかしたら、目的を果たせるかもしれないぞ。……俺は、お前の目的を満たせそうに無いからな」

アズール「なんだこりゃあ……」
アズール「俺は空に向かって昇っていた……んだよな?まるでこの風景、海じゃねえか」
??「やはり来ていたか」

――――――――――――
豪炎に巻かれた魔族
ロキ・アスガルズ
Roki=Asgard
――――――――――――
ロキ「これにお前が気付かない筈は無いと思っていたが……お前はこれ以上進まない方が良い」
アズール「あ?なんだお前も来てたのか。余計な戦力は要らねえぞ」
アズール「これ以上進むなって……なんだ、お前は何か知ってるのか?」
ロキ「はっきりとは分からないが。今回の敵は、今までとは明らかに違う所がある」
アズール「違う所?なんだそりゃあ」
ロキ「今回の敵は、明確に結界世界を狙って異変を仕掛けている。しかも、こんなに分かりやすくだ。……それがどういう事か分かるか?」
アズール「いやわからん。いいからさっさと敵の居場所を教えろ」
ロキ「……お前は、もう少し自分で考える事を覚えた方が良い。俺が易々と教えると思うか?」
アズール「まあ、教えないだろうな。それならまあ、やる事は決まってる」
アズール「お前とはもう何度目だ?……また、俺の勝ちが増えるだけになるだろうがな!」
———撃破後
ロキ「ちっ……負けたか」
アズール「当然だ。この件は俺が解決する」
アズール「これから何処に行けば良い?敵は何だ?」
ロキ「俺もまだ、はっきりと見た訳じゃない。だが、一つ間違い無いのはこの魔力で固められた海を操る元凶がどこかに存在するという事だ」
ロキ「ここに来る途中、森の妖怪達に話を聞いた。時折、太陽を遮るような影が地上を横切っていったそうだ。……まるで、大きな帆船のような」
アズール「……なるほどね。空にでかい海を作って、そこに船を走らせる、か。つまりその影を追っていけば、敵に辿り着けると」
ロキ「多分な。……そしてその敵の正体は、もう既に大方予想がついている」
ロキ「今回の敵はこれまでとは桁が違う。……危なくなったら、さっさと後退して来るのが得策だ。気を付けろよ」
アズール「……ああ、まあ一応参考にはさせてもらう。とりあえず、目標ははっきりしたな」
アズール「目指すは、空の海を走る船だ」

アズール「やっと見つけた。あの船だな?」
??「地上人発見!」

――――――――――――
純白の玉兎隊長
アルバニィ・オリビエ
Albahny = Olivier
――――――――――――
バニィ「やっぱり来たわね。地上人」
バニィ「みんな!私が引き止めている内に報告よ。これ以上の侵入は許さないわ!」
———
アズール「本当に船が浮いてるとはな」
アズール「随分と入り組んだ船内だ……。こんなデカい建物で攻め込んで来ようとする奴なんて今までいたか?」
??「……見つけた」

――――――――――――
海に嫌われた航海士
井永 艋霊
Mouren Inaga
――――――――――――
艋霊「侵入者、人間。早く、沈めなきゃ」
アズール「あ?なんだ、人が居たのか。この船の船員か?」
艋霊「そう、そのとおり。ボクの霊力を使えば、この船を自在に操れる」
艋霊「月人さまに、言われた。ボクはこの世界の平和のために、必要だって」
アズール「平和ねぇ……それじゃあお前は、その月人さまって奴の命令でこんな馬鹿でかい異変を起こしたのか?この空に浮く海もお前の所為だと?」
艋霊「たぶん、そう。これを全部、ほんものにする力はボクには無いけど」
艋霊「月人さまは、その力を地上から取り返したいと言っていた。この、罪人たちの惑星から」
アズール「ふーん……まあいい。お前等の事情も色々あるんだろうが。こっちはやっと異変の元凶を見つけたんだ」
アズール「先ずはお前を倒してからだ。こっちにもこっちの事情があるからな」
———撃破後
艋霊「……負けた。どうして、どうして」
アズール「流石はこれだけの物を浮かせるだけあったな。中々手強かった」
アズール「それで。この奥に、この船のボスが居るんだな?」
艋霊「だめ、行くな。……殺される」
アズール「そんなに恐ろしい奴でも居座ってんのか?まあ、流石に俺ももう慣れてきたが」
アズール「毎回、世界を滅ぼそうとしたりするような奴と出会してきてるからな」
艋霊「……お前は、まさか、あの……」
アズール「……?なんだ」
艋霊「……いいや、何でもない。そんなに行きたいなら行くと良い。どの道、月人さまには誰も敵いはしないのだから」

アズール「なんだこりゃあ……俺は船の中に居たはず、だよな?」
アズール「いつの間に訳分からん景色に変わってやがる。本当に何が起きてるんだ?」
??「…………」

――――――――――――
艶羨と怨恨の月神
磐長 千流夜
Tiruyo Iwanaga
――――――――――――
千流夜「下賤の者よ。何を以て我が前に現れた」
アズール「あ?なんだお前」
千流夜「……地上人には言語が通じないのか。どうやら簡単な問答も出来ないらしい」
千流夜「我々は月人だ。このような穢れた大地に降りるのも嫌気がさすが」
千流夜「これも計画の為なら、受け入れよう。ようやく、歴史を覆す時が近づいているのだから」
アズール「……?なんだかよく分からんが。お前がこの異変の元凶って事で合ってるか?」
アズール「さっきの亡霊は確か……月人さまとかって言ってたか」
千流夜「やはりただの怨霊など使えないか。そろそろ消した方が良さそうだな」
千流夜「まさかここまで侵入を許すとは。全くの想定外だ」
アズール「だろうな。まさかお前も、こんな空高くまで人間が昇って来るなんて思わなかったろう」
アズール「だがまあ、結界の上空にちょっかいを出したのが運の尽きだ。さっさと退いてもらおうか」
千流夜「……地上の塵をここまで放置してしまったのは完全な悪手だった」
千流夜「この美しい星を……この大地を、取り戻さなくてはいけない。アオガミの力は、すぐそこにある」
アズール「あ……?」
千流夜「私こそが、この世界の継承者に相応しい。下賤の者など、力を使って皆殺してしまえば良いのだ」
千流夜「——さあ、始めよう。我々の歴史を取り戻す、最初の一ページを」
結末は、彼らのその先に……
アズール: 402