@Aogami_project

マリー「うーん、青いわねえ」
マリー「どうしてこんな異変に気付かなかったんだろう……?」
??「わーい!」

――――――――――――
愛と豊穣の女神
フリッグ・ハーメリア
Frigg=Harmeria
――――――――――――
フリッグ「今年もよく実ったわねぇ。豊作、豊作!」
マリー「ん?妖精?」
フリッグ「あなたは里の魔法使いよね?見た事あるわ」
フリッグ「私は豊穣の妖精。秋に限れば、魔法使いにだって負けないわ!」
マリー「ふーん。もしかして、あんたが今年の豊穣祭にお呼ばれする妖精って奴?」
マリー「最近になって急に名前が知られるようになったのよね」
フリッグ「ふふん、そのとーり。すごいでしょ?」
マリー「もしこれが、全部あんたのお陰なんだとしたら凄いわね」
フリッグ「流石にそれは無理よ。里人が頑張って耕してこそでしょ?」
マリー「じゃあ大した事無いわね」
フリッグ「むぅ。さっきからいじわるねー」
フリッグ「じゃあ試してみる?豊穣の女神と魔法使い、どっちが強いか!」
――――撃破後
マリー「ごめんごめん、ちょっと意地悪し過ぎたわ」
フリッグ「……豊穣祭であなたの悪評を広めてやろうかしら」
マリー「ん?」
フリッグ「冗談です、ごめんなさい」
マリー「分かればよろしい。……さて、こんな事してる場合じゃないわ」
フリッグ「どこかへお出かけ?」
マリー「ええ、ちょっとね。お空に用事ができたのよ」

マリー「うーん……やっぱり青いわね」
マリー「どうにも今日は調子が乗らないわ。なんだか感情が勝手に揺れ動かされているような……」
??「あらあら、魔法使い?」

――――――――――――
大海を夢見る水棲人
繖 海琶
Miwa Kinugasa
――――――――――――
海琶「ご機嫌よう。里から長旅ご苦労様」
マリー「あら。この湖に人魚なんて居たのね。幽霊ばっかりだと思ってたけど」
海琶「ほのかちゃんの知り合いかしら?案外、この辺は色んな物怪がいるものよ」
海琶「それはそうと……あなた、空高くまで飛んでいく事が出来るのよね?」
マリー「そうだけど……それが何?」
海琶「私ね、この空に浮かぶ海に行ってみたいの。広い海で自由に泳ぐのが夢だったから……だから」
マリー「だから、連れて行って?ごめん、それは無理よ」
マリー「この先、どんな危険があるか分からないからね」
海琶「……それじゃあ、私が貴方に打ち勝ったら連れて行ってもらえる?」
海琶「私の方が強ければ、寧ろあなたを守れるものね。さあ、行くわよ!」
———撃破後
海琶「……やっぱり駄目かぁ」
マリー「ごめんね。多分この先は危ないから、行かない方が良いわよ」
海琶「やっぱりそうなのね。まあ空の海なんて、明らかに普通じゃないけどさ」
マリー「海……なのかしら、あれは?もし万が一そうだとしたら……また随分と、とんでもない異変が起きたものねえ」

マリー「随分と煙たいわねえ」
??「またお前か」

――――――――――――
霧隠れの孤独な妖怪
ネブラ
Nebra
――――――――――――
ネブラ「懲りない奴だな。何度言ったら分かるんだ?」
ネブラ「俺の周囲に近寄るなと言っただろう。ほら、さっさと退いた!」
———
マリー「うーん、かなり上まで昇って来たけど」
マリー「未だにそれらしい奴は現れないわね。敵の目的は何かしら……?」
??「やっと見つけた」

――――――――――――
生き続ける魂の残痕
不死原 豪
Gou Hujiwara
――――――――――――
豪「こんな所で出会すとはな。これは運が良い」
マリー「ん?どこかで会った事あったっけ?知らない男と用事を作った記憶は無いのだけど」
豪「忘れるものか。あの時、我らの希望を踏み躙ったお前の事を……」
豪「俺は人類の魂を継ぐ怨霊だ。お前達を殺す為だけに、存在するな」
マリー「こっわい……さっきから何の話かさっぱりよ」
マリー「私に恨みって、心当たりがあり過ぎるもの」
豪「今年の春だ。人間界で開かれたライブに、お前はやって来た」
豪「そして、人類唯一の希望であったあの二人を無惨にも葬り去ったのだ。……許せるものか」
マリー「あ、ああ……あの時の話ね。じゃああんたは、その内の観客の一人だった、と」
マリー「うーん、まあそれは……確かに、私にも非はあるかもしれないけど」
豪「……もう良いか?たとえどんな理由があろうとも、俺は止まらない」
豪「この肉体は、ただお前を殺す為に存在する傀儡なのだから」
———撃破後
マリー「……どうしたものかしらね」
豪「…………たとえ、結界勢力を俺が打倒できたとしても、この世界はもう終わりだ」
豪「人類は殆ど残っちゃいない。どうせ、意味のない怨念に過ぎない」
マリー「……でも、あなたはまだ生きてる」
豪「……は?」
マリー「この世界は、そんな奴ばっかりよ。怨念だの、過去の何やらだの、皆面倒くさい事情を抱えてる」
マリー「だから、それで良いんじゃない?この下の森には、恨みまみれの怨霊とかも普通に居るわよ」
豪「…………俺にはもう、存在する意味が無い」
マリー「それならそれでも良いけどさ。……でも、私は自分が過去にした事を悔いる事は無いわよ」
マリー「たとえそれが、あなたを深く傷付けていたとしても。それでも、進み続けるしか無いんだから」

マリー「うーん、すごい景色ね」
マリー「これって……海、よね。どうしてこんな大量の水が空に浮かんでるのかしら?」
??「……げっ、アンタは」

――――――――――――
囚われの破壊者
ヴァナーディア・ハーベスト
Vanahdia=Harvest
――――――――――――
ヴァナ「なんでここまで来てんのよ……要らないっての」
マリー「あら、あなたは。お母さんの奴隷じゃないの」
ヴァナ「誰が奴隷よ、誰が。……まあ、私が今ここに居るのはアンタの母親の所為だけど」
マリー「でしょうね。あなたもこの異変を解決しに来たんでしょ?」
マリー「何か情報知らない?とりあえず上に来てみたけど、どうにも人影が見えないのよね」
ヴァナ「そりゃ、こんな上空を飛んでるようなバカがそうそう居るわけ無いでしょ」
ヴァナ「ねえ、もう私帰って良いかしら?アンタが居るならもう私居なくても良いわよね」
マリー「うーん?私は別に良いけど。でもお母さんが何て言うかなあ」
マリー「碌に情報も集めずにのこのこと里に帰って……許してくれるかなあ」
ヴァナ「……分かったわ。私、アンタ嫌いよ」
ヴァナ「じゃあ良いわ。私がアンタに一つ情報をあげる。それで良いでしょ?」
ヴァナ「まあ、ただで渡すつもりは無いけど。アンタを殺したら私が後で殺されるんだから、しっかり生き残ってよ?」
———撃破後
ヴァナ「……納得行かないわ」
マリー「なんなのよ、面倒臭いわね。……それで、情報ってのは何なの?」
ヴァナ「は?何のことよ」
マリー「…………」
ヴァナ「……痛っ!…………な、なんで急に首輪が……」
マリー「一応私だって魔法使いなんだからね。その気になれば、あんたの首をそのまま一回転させる事も多分できるわよ」
ヴァナ「……チッ、……里の魔法使いは本当、心底嫌いだわ。良いわよ、そんなに知りたいなら教えてあげる」
ヴァナ「とは言え、私も確証は持てないわよ。ここに来るまでの道中、急に辺りが暗くなったの。まるで、何か巨大なものが上空を飛んでるかのように」
ヴァナ「そして、いざ上空に昇ってみればそそには広大な海。……もう分かるでしょ?」
マリー「海に浮かぶ影……まさか、船?」
マリー「この海の何処かに、そんなものがあるって言うの?……もしそれが本当なら、今回の元凶はそこにありそうね」
ヴァナ「……それじゃあ。私はもう異変解決なんてごめんよ。この辺でのんびりしてるわ」
マリー「ええ、それで良いわよ。後は私が何とかするから」
マリー「……なんかあんた、前に戦った時よりも弱くなってる?気の所為、かしらね」

マリー「……まさか本当に、船が浮いてるなんてね」
??「待ちなさい!」

――――――――――――
純白の玉兎隊長
アルバニィ・オリビエ
Albahny = Olivier
――――――――――――
バニィ「地上人ね?わざわざそっちから来てくれるとは」
バニィ「逃がさないわ。このまま海の藻屑となりなさい!」
———
マリー「だいぶ進んだけど。やたらと広い船ねえ」
マリー「こんなの浮かせるなんて、私でも出来ないわよ……」
??「……侵入者」

――――――――――――
海に嫌われた航海士
井永 艋霊
Mouren Inaga
――――――――――――
艋霊「地上の罪人だな?まんまと引っかかってくれた」
マリー「は?何よ急に。あなたはこの船の船長か何か?」
艋霊「この船を操っているのは、ボク。ずっと空から、地上人を見下ろしていた」
艋霊「地上には思ったより、人が少ない。これなら、すぐに終わりそう」
マリー「……嫌な予感がするわね。何を企んでるのかしら」
マリー「もしこの世界を潰そうとしてるのなら、私は全力で止めるわよ」
艋霊「……たぶん、それはしない。この世界を滅ぼすだけなら、我々はきっと、いつだってできる」
艋霊「月人さまは、この世界に落ちた鍵をお探しだ。その為に、我々はここに居る」
マリー「鍵……?何だかよく分からないけど」
マリー「とりあえず、あんた等が今回の敵だって事は分かったわ。さあ、さっさと帰ってもらうわよ!」
———撃破後
マリー「はあ……結構疲れたわ」
艋霊「まだ……まだ、負けてない」
艋霊「侵入者を、これ以上自由にさせる訳にはいかない」
マリー「無理は禁物よ。もう動けないでしょ?」
マリー「何をそんなに必死になって守ろうとしてるのか分からないけど。安心なさい、あんたの上司もまとめて私が倒してあげるから」
艋霊「……それは、無理。月人さまに、地上人が叶う訳ない」
艋霊「みんな死ぬだけ。お前も、そしてボクも」
マリー「……あんたはもう死んでるんじゃ無いの?怨霊でしょ」
マリー「まあつまり、さっきから言ってる月人さまってのを倒せばこの異変は解決って事よね。案外すぐに見つかったわ」
マリー「というか、こんなの最初から隠す気無いものね。……本当、どうして初めから気付かなかったんだろう……?」

マリー「なにこれ……後ろで何か光ってる?」
マリー「あれってもしかして、月……かしら?さっきの怨霊も、月人がどうとか言ってたものね」
??「…………」

――――――――――――
艶羨と怨恨の月神
磐長 千流夜
Tiruyo Iwanaga
――――――――――――
千流夜「これ以上近付くな。下賤の者よ」
マリー「……あなたは?随分と沢山部下を連れてるようだけど」
千流夜「私はこれ以上近付くな、と言った。言葉の意味が分からないか?」
マリー「別に近づいて無いでしょ。そんなに都合の悪い何かがあるっての?」
マリー「さっきから得体の知れない力を感じるけれど……あんたがこの船のボスって事で合ってるかしら」
千流夜「地上人もここまで増長していたか。こんな事になるまで計画が進まなかったのはまさに悪夢だ」
千流夜「いっその事、このまままとめて全部壊してしまいたいくらいだよ」
マリー「……何を企んでるの?」
千流夜「お前が気にする事は何も無い。我々の欲する力さえあれば、他はもう何も要らない」
千流夜「アオガミの力だ。この海原を現実の物とし、世界を青色に染め上げる力……」
千流夜「月人はそれを有する権利がある。下賤の者に、この莫大な力を奪われるなど、あってはならない」
マリー「…………!なるほどね、あんた達の狙いはそれだったのね」
マリー「そういう事なら私も容赦しないわ。……この世界を、結界の世界を守るのはこの私よ!」
千流夜「……話の通じない猿と会話するのも、時間の無駄だ。もう良いだろう」
千流夜「お前はここで死ぬ。奴隷共の餌として、せめて役に立ってもらおうか。これ以上、邪魔をされる訳には行かない」
千流夜「まさに今、この瞬間……我々の、新しい歴史が始まっているのだから」
結末は、彼らのその先に……
マリー: 820