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07_azu_ex

全体公開 1565文字
2020-11-14 09:31:27



アズール「すげぇ人の数だ……アイツはどこ行った?」

??「あ、お前はあの時の!」



フリッグ「どいてどいて!これから豊穣の舞が始まるんだから!」

フリッグ「それとも、あなたも一緒に踊る?それならほうら、私に着いて来なさい!」

———



アズール「……参った。完全に見失ったな」

アズール「里の連中ってこんなに沢山居たんだな。普段どんだけ引き篭もってるんだ?」

??「こんばんは」


――――――――――――
恋する乙女の篝火

百目鬼 ミタマ
Mitama Doumeki
――――――――――――

ミタマ「良い夜ね。素敵な恋の色があちこちに見えるわ」

アズール「ん……なんだ、お前は里人か?見た事ない顔だが」

ミタマ「でしょうね、私もあなたの事見たの初めてだもの。別の集落から来た子かしら?」

ミタマ「どれどれ、あなたは……ふーむ、誰か探し人かしら、ね」

アズール「よく分かったな。心を読む妖怪か?気持ちわりぃ」

ミタマ「ちょっとした能力よ。私にそんな覚みたいな妖怪の真似事は出来ないわ」

ミタマ「それに、あなたの性格からして……たとえ私にその能力があっても、使うまでも無いでしょうし」

アズール「?まあ良い。この辺で、オレンジ色の髪をした奴を見なかったか?年増じゃ無い方で」

ミタマ「うーん?もしかしてマリーちゃんの事?」

アズール「ああそうだ。なんだ、知ってるのか」

ミタマ「そりゃまあ……ふーん、成程ね。それじゃあ、あなたがアズール君ね?」

ミタマ「あなたの事はよく聞いているわよ。クソ鈍感のバカ正直野郎ってね」

アズール「キレていいか」

ミタマ「私に?私は言ってないわよ」

ミタマ「……まあ私も、あなたの力に興味があるし。少しくらいなら、構わないけど」

アズール「どこまでも不思議な奴だ。結局お前は何なんだ?」

アズール「まあそれは、俺が勝負に勝ってから聞けばいいだろ。この喧騒の中だ。多少暴れても、バレやしねぇ!」


———撃破後


ミタマ「あちゃー、負けちゃった」

アズール「見た目に依らず怪力なのな。とことん分からん奴だ」

ミタマ「あなたこそ。あなたは自分が、どんな存在なのか解っているの?」

ミタマ「里に暮らす農民でもなければ魔法使いでも無い。そもそも人間なのかどうかすら、判然としない。あなた程特殊な子なんてそうそう居ないわ」

アズール「……まあな。それは俺だって知りたいよ」

アズール「今回の件だってそうだ。俺は、自分すら正体の分からない能力のために狙われた。……俺は、ずっと得体の知れない何かを守る為に戦っている」

ミタマ「…………。あなたは、それで良いの?」

ミタマ「この世界は、あなたが思うよりもずっと残酷よ。このまま何も知らずに生き続ける事を、世界は許してくれるかしら」

アズール「……それは知らねぇよ。その喩えをするのなら、俺に真実を隠す世界に文句を言ってくれ」

アズール「俺は……。もう良い、アイツの場所をさっさと教えてくれ」

ミタマ「……あら。そんなにあの子に会いたいの?」

アズール「今日はアイツに奢ってもらう約束だったからな。折角の機会が無駄になっちまう」

ミタマ「そ。じゃあ私から、一つアドバイスよ」

アズール「あ?なんだ急に」

ミタマ「彼女に会ったら、ちゃんとお礼を言ってあげなさい。一言で良いから」

ミタマ「言霊という言葉があるように。少しの言葉が、思わぬ結果を及ぼしたりするものよ」


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