@Aogami_project

アズール「すげぇ人の数だ……アイツはどこ行った?」
??「あ、お前はあの時の!」

フリッグ「どいてどいて!これから豊穣の舞が始まるんだから!」
フリッグ「それとも、あなたも一緒に踊る?それならほうら、私に着いて来なさい!」
———
アズール「……参った。完全に見失ったな」
アズール「里の連中ってこんなに沢山居たんだな。普段どんだけ引き篭もってるんだ?」
??「こんばんは」

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恋する乙女の篝火
百目鬼 ミタマ
Mitama Doumeki
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ミタマ「良い夜ね。素敵な恋の色があちこちに見えるわ」
アズール「ん……なんだ、お前は里人か?見た事ない顔だが」
ミタマ「でしょうね、私もあなたの事見たの初めてだもの。別の集落から来た子かしら?」
ミタマ「どれどれ、あなたは……ふーむ、誰か探し人かしら、ね」
アズール「よく分かったな。心を読む妖怪か?気持ちわりぃ」
ミタマ「ちょっとした能力よ。私にそんな覚みたいな妖怪の真似事は出来ないわ」
ミタマ「それに、あなたの性格からして……たとえ私にその能力があっても、使うまでも無いでしょうし」
アズール「?まあ良い。この辺で、オレンジ色の髪をした奴を見なかったか?年増じゃ無い方で」
ミタマ「うーん?もしかしてマリーちゃんの事?」
アズール「ああそうだ。なんだ、知ってるのか」
ミタマ「そりゃまあ……ふーん、成程ね。それじゃあ、あなたがアズール君ね?」
ミタマ「あなたの事はよく聞いているわよ。クソ鈍感のバカ正直野郎ってね」
アズール「キレていいか」
ミタマ「私に?私は言ってないわよ」
ミタマ「……まあ私も、あなたの力に興味があるし。少しくらいなら、構わないけど」
アズール「どこまでも不思議な奴だ。結局お前は何なんだ?」
アズール「まあそれは、俺が勝負に勝ってから聞けばいいだろ。この喧騒の中だ。多少暴れても、バレやしねぇ!」
———撃破後
ミタマ「あちゃー、負けちゃった」
アズール「見た目に依らず怪力なのな。とことん分からん奴だ」
ミタマ「あなたこそ。あなたは自分が、どんな存在なのか解っているの?」
ミタマ「里に暮らす農民でもなければ魔法使いでも無い。そもそも人間なのかどうかすら、判然としない。あなた程特殊な子なんてそうそう居ないわ」
アズール「……まあな。それは俺だって知りたいよ」
アズール「今回の件だってそうだ。俺は、自分すら正体の分からない能力のために狙われた。……俺は、ずっと得体の知れない何かを守る為に戦っている」
ミタマ「…………。あなたは、それで良いの?」
ミタマ「この世界は、あなたが思うよりもずっと残酷よ。このまま何も知らずに生き続ける事を、世界は許してくれるかしら」
アズール「……それは知らねぇよ。その喩えをするのなら、俺に真実を隠す世界に文句を言ってくれ」
アズール「俺は……。もう良い、アイツの場所をさっさと教えてくれ」
ミタマ「……あら。そんなにあの子に会いたいの?」
アズール「今日はアイツに奢ってもらう約束だったからな。折角の機会が無駄になっちまう」
ミタマ「そ。じゃあ私から、一つアドバイスよ」
アズール「あ?なんだ急に」
ミタマ「彼女に会ったら、ちゃんとお礼を言ってあげなさい。一言で良いから」
ミタマ「言霊という言葉があるように。少しの言葉が、思わぬ結果を及ぼしたりするものよ」