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07_mary_ex

全体公開 1596文字
2020-11-14 09:32:43



マリー「もー、ほんとにあいつは……少し目を離したらこれなんだから」

??「こんばんは!」



フリッグ「昼にも会ったわね。魔法使いさん!」

フリッグ「あなたも一緒に踊っていく?ほぉら、私に続いて!」


———




マリー「どこー?かんっぜんに見失ったわね……

??「あら、こんばんは」


――――――――――――
恋する乙女の篝火

百目鬼 ミタマ
Mitama Doumeki
――――――――――――

ミタマ「今日はあの子と一緒じゃないの?誘えって言ったじゃない」

マリー「あ、ミタマさん。それがちょっと、逸れちゃって……アズの事、見てない?」

ミタマ「うーん、知らないわねえ。でもそっか、ちゃんと誘えたのね?愛しの彼を」

マリー「う、うるさい。別に私はそんなんじゃ……

ミタマ「もっと素直になりなさいな。ほら、周りを見渡してごらんなさい?豊穣の舞に見惚れる男女……どれも綺麗な恋色をしているわ」

マリー「…………なんかやっぱり気持ち悪いわね。ミタマさんだからかしら?胡散臭いのよ」

ミタマ「あら心外。あなたに今日のアドバイスしてあげたのを忘れたの?」

ミタマ「どうせあなた、このままじゃ何も出来ずに終わるでしょう?ほら、今も貴重な時間を無駄にしてる」

マリー「うっ……、うるさいわね!だったらあなたも、アイツを探すのを協力しなさい!」

ミタマ「別に良いけど。どうするの?」

マリー「ここで適当に暴れてれば騒ぎを聞きつけてやって来る。さあ私のサンドバッグになると良いわ!」

ミタマ「あらあら。照れ隠しかしら?可愛い子ね」

ミタマ「そういう事なら、相手したげる。家を壊さないように、気を付けるのよ?」


———撃破後


ミタマ「いやーん、負けたあ」

マリー「ふう、スッキリした。……で、アイツは?」

ミタマ「さあ。この人だかりから探すのは骨が折れそうねー」

マリー「はぁ……結局あんま意味なかったか。ていうか、ミタマさんの能力でどうにかならないの?」

ミタマ「うん?別に力使っても良いけれど……でも良いの?」

ミタマ「私の力は、他人の恋心を透かし見する趣味の悪い能力よ」

マリー「……やっぱ今の無し。ほんと、意地悪なんだから」

ミタマ「ふふん。あなたももう少し、女としての強かさを身に付けなさいな。純粋過ぎるのよ、あなたは」

ミタマ「お相手はクソ雑魚鈍感の男の子なんでしょう?あなたも言ってたじゃない」

マリー「……でも、私はどの道……

マリー「ねえ、私は……好きな人に好きと、言う権利なんて本当にあるのかしら?」

ミタマ「…………。私は、あると思うわよ。誰かを愛し、誰かに愛され、それを言葉や行動で表現する事に、権利も何もないわ」

ミタマ「あなたが難しい立場に居るのは分かっている。けれど……

マリー「……ごめんなさい。変な事聞いちゃった。……アズ、探してくるわね」

ミタマ「……ちょっと待って。一つだけ」

ミタマ「もしもあなたが、この世界の継承と、想い人に気持ちを伝える事と、その二つを天秤にかけているのなら……。その天秤をどちらかに揺らす権利は、他でも無いあなたにある」

ミタマ「それは間違いないわ。……だから」

ミタマ「あなた自身が、後悔しない道を選んだ方が良い。私はそれが最善だと、信じてるわ」

マリー「……ありがとう。少し楽になったわ」

マリー「それにしても、こんなに真面目なミタマさんは初めてね」

ミタマ「……そこは、いつも真面目なミタマさんと言う所よ。まずはそこからね」


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