@Aogami_project

マリー「もー、ほんとにあいつは……少し目を離したらこれなんだから」
??「こんばんは!」

フリッグ「昼にも会ったわね。魔法使いさん!」
フリッグ「あなたも一緒に踊っていく?ほぉら、私に続いて!」
———
マリー「どこー?かんっぜんに見失ったわね……」
??「あら、こんばんは」

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恋する乙女の篝火
百目鬼 ミタマ
Mitama Doumeki
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ミタマ「今日はあの子と一緒じゃないの?誘えって言ったじゃない」
マリー「あ、ミタマさん。それがちょっと、逸れちゃって……アズの事、見てない?」
ミタマ「うーん、知らないわねえ。でもそっか、ちゃんと誘えたのね?愛しの彼を」
マリー「う、うるさい。別に私はそんなんじゃ……」
ミタマ「もっと素直になりなさいな。ほら、周りを見渡してごらんなさい?豊穣の舞に見惚れる男女……どれも綺麗な恋色をしているわ」
マリー「…………なんかやっぱり気持ち悪いわね。ミタマさんだからかしら?胡散臭いのよ」
ミタマ「あら心外。あなたに今日のアドバイスしてあげたのを忘れたの?」
ミタマ「どうせあなた、このままじゃ何も出来ずに終わるでしょう?ほら、今も貴重な時間を無駄にしてる」
マリー「うっ……、うるさいわね!だったらあなたも、アイツを探すのを協力しなさい!」
ミタマ「別に良いけど。どうするの?」
マリー「ここで適当に暴れてれば騒ぎを聞きつけてやって来る。さあ私のサンドバッグになると良いわ!」
ミタマ「あらあら。照れ隠しかしら?可愛い子ね」
ミタマ「そういう事なら、相手したげる。家を壊さないように、気を付けるのよ?」
———撃破後
ミタマ「いやーん、負けたあ」
マリー「ふう、スッキリした。……で、アイツは?」
ミタマ「さあ。この人だかりから探すのは骨が折れそうねー」
マリー「はぁ……結局あんま意味なかったか。ていうか、ミタマさんの能力でどうにかならないの?」
ミタマ「うん?別に力使っても良いけれど……でも良いの?」
ミタマ「私の力は、他人の恋心を透かし見する趣味の悪い能力よ」
マリー「……やっぱ今の無し。ほんと、意地悪なんだから」
ミタマ「ふふん。あなたももう少し、女としての強かさを身に付けなさいな。純粋過ぎるのよ、あなたは」
ミタマ「お相手はクソ雑魚鈍感の男の子なんでしょう?あなたも言ってたじゃない」
マリー「……でも、私はどの道……」
マリー「ねえ、私は……好きな人に好きと、言う権利なんて本当にあるのかしら?」
ミタマ「…………。私は、あると思うわよ。誰かを愛し、誰かに愛され、それを言葉や行動で表現する事に、権利も何もないわ」
ミタマ「あなたが難しい立場に居るのは分かっている。けれど……」
マリー「……ごめんなさい。変な事聞いちゃった。……アズ、探してくるわね」
ミタマ「……ちょっと待って。一つだけ」
ミタマ「もしもあなたが、この世界の継承と、想い人に気持ちを伝える事と、その二つを天秤にかけているのなら……。その天秤をどちらかに揺らす権利は、他でも無いあなたにある」
ミタマ「それは間違いないわ。……だから」
ミタマ「あなた自身が、後悔しない道を選んだ方が良い。私はそれが最善だと、信じてるわ」
マリー「……ありがとう。少し楽になったわ」
マリー「それにしても、こんなに真面目なミタマさんは初めてね」
ミタマ「……そこは、いつも真面目なミタマさんと言う所よ。まずはそこからね」