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全体公開 312文字
2020-11-14 10:06:44

私は、いずれこの世界の長になる。

結界の魔法使いとしての血を継承する為に、純血が保証された人間と結ばれ、子を残さなくてはならない。今までの魔法使いも、皆そうやってこの世界を継承してきた。
私にも、その義務がある。

だから、私はあいつを好きになっちゃいけない。魔族の血を引くあいつと、契約を継承するあいつと、私はどうやっても結ばれる事はできない。

"その日"は確実に近付いてくる。
私が力を継承する日、私がお母さんを殺す日、そして私が、里人の誰かと結ばれる日。


——それでも、どうしても。
このままずっと、こんな日々が続けば良いのにな、なんて。
そんな風に思ってしまう私はきっと、弱いんだろうな。


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