#Sky考察 「闇の生物は元光の生物である」と耳にしたので「じゃあ進化論である程度説明できるんじゃないかな?」と思いついたので、現在の自分なりの解釈をまとめてみました。
@dauanelyuma
【テーマ提示】
今回は「闇の生物の誕生の原因は何か?」について、考察させていただきたく思います。
私は「闇の生物の誕生はエネルギーの枯渇が原因である」という仮説を立てております。
この仮説を説明するに当たって、進化論を絡めて説明してゆきたいです。
今回の文章は、以前ツイッターに上げたものを加筆修正した上で記載させていただいています。
どうぞお付き合いよろしくお願いします。
【論述】
〇前提情報
まず私が知る範囲で気になる情報は以下の2点です。
①闇の生物は元光の生物である
「王国に闇が広がった時、世界が変わってしまうと共に、生き方が変わってしまった生き物もいる」
「彼らに敵や味方の認識はありません。ただ光を探し、求める事がその全てになっているかもしれないとのこと…。」
(『Sky公式質問会in大阪』内での発言)
②光の探究者の季節について
「暗くなってゆく世界で、光が希少になものとなった」との発言
(『thatgamecompany 公式生放送 vol.1 "はじめまして、Sky開発チームです!"』内の発言)
今回の考察の切っ掛けはある噂でした。
星の子の皆さんとツイッターで交流させていただく中で、私は「闇の生物は元光の生物である」という噂を耳にする幸運に恵まれました。
初めて聞いた時「そうだったのか!」とびっくりしました!
言われてから振り返ってみれば、気づかなかっただけで、元光の生物であるという証左は既にあったように思います。
ゲームの中に散りばめられた景色。景色から推測できる生き物たちの営み。
その証左の一つが、光の茸と蝕む闇の類似性です。
この部分をとっかかりにして、私は生物学分野から闇の生物の正体へ迫りたいと思っています。
(現実という異世界の科学ではSkyの世界の魅力は語りきれないでしょう。ですが自分の視点から見える情報を共有したいので、敢えて今回は科学的に考察してみます)
〇光の茸と蝕む闇の比較
・光の茸と蝕む闇の共通点
光の茸と蝕む闇は似通った生態を持っています。
まず姿形です。どちらもキノコであるという点では同じです。
ですが同じキノコであっても両者の生態は大きくかけ離れています。
何故、片方は光を放出し、もう片方は光を溜め込むのでしょうか?
光の茸は光の生物を助けてくれる存在です。
一方で、蝕む闇は光の生物や精霊へ害をなす存在だと、作中のギミックやムービーで示されています。
どちらも光を生存の為に必要とする点…熱量/ジュール/カロリーによって生存する点については共通している筈です。
生態に違いが生じたのはなぜなのでしょう?
そこで生物学の現象『適応放散』を当て嵌めてみようと私は考えました。
・両者は共通の祖先を持つのではないか(適応放散仮説)
『適応放散』とは「共通の祖先をもつ子孫グループが、必要に応じて別々の種族へ分岐するよ」という現象です。
同じ空間に住んで同じ食べ物を食べていると、資源の奪い合いになって争いが生じやすくなります。
その争いを回避する為に「微妙に棲んでる場所・食べる物が異なる種族に分岐する事で、利害関係を中立に保ち共存を試みよう!」
…というのを実行した進化形態が、適応放散です。
つまり私は「光の茸と蝕む闇は、同じ祖先から分岐した親戚ではないか」と考えています。
・光る茸と蝕む闇の違い
両者が同じ祖先を持つという前提で「闇の生物は元光の生物だった」というお話を考えてみます。
恐らく光の茸の方が祖先の性質を強く受け継いでおり、蝕む闇は逆の方向へ変化したのだと考えられます。
しかしだとすれば蝕む闇の性質は奇異に映ります。
『光る茸』
生息:雨林
植生:植物から生えたり、岩から生えたりしている。1枚の平たい傘。
生態:他の光の生物へ光を分け与える。
『蝕む闇』
生息:草原・雨林・捨て地 (生育適正地:光の少ない雨林・捨て地の様子)
植生:植物・動物・岩・泥…など多岐にわたり寄生性がある。沢山の傘を付ける。
生態:光を体内に溜め込んでいるのか、燃やした時初めて光を放出する。
両者を比較すると、蝕む闇の性質は乱暴で敵を増やすリスクがあります。
生息域で言えばより繁栄しているのは蝕む闇の方だと言えますが…光の茸の安定した生活と比べるとギャンブラーだといえましょう。
生物がリスクのある方向へ進化するのは追いつめられた時が多いです。(選択圧)
つまりなにか原因があった筈だと推測されます。
蝕む闇はなぜリスクを負ってまで、奪い・溜め込む方向へ特化したのでしょう?
ここで重要になるのが光の探求者公式生放送での発言。
「暗くなってゆく世界で、光が希少となった」と仰っていたことです。
〇なぜ闇の生物は誕生したのか
「暗くなってゆく世界で、光が希少となった」
恐らくSky世界の『光』は生命エネルギー的な何かだと思うのですが、その『光』が枯渇してしまったのだと、この発言から考えられます。
となると光の生物は、全体的に生活に余裕がない状態です。
さて適応放散による棲み分け・食い分けが行えるのは、十分な資源がある環境での話です。
生命の源流である『光』自体が希少価値の高いものとなってしまった。
であれば、闇の生物の祖先は飢餓でダメージを負ったせいで棲み分け・食い分けを行う余裕がなくなった…という風に考えられます。
闇の生物の祖先は多少乱暴な手段を使ってリスク負ってでも、飢餓を生き延びる為に光を得る必要があった。その手段が奪う事だった。
奪って生きてゆく中で、奪う事に特化した一族が登場し、その能力が有用なものとして広まり、種族として定着し、進化の方向を決定した。
つまり闇の生物の正体は「環境変化へ耐える為、奪う事に特化した生物」なのです。
【疑問】
さて「闇の生物は奪う事に特化した生物だ」と考えると、幾つが疑問が生じます。
そもそもの環境変化の原因が謎です。
①光が希少になった原因は何か?
仮説A…精霊さんが『光』を使い切ってしまったよ ←精霊が咎人ルート
仮説B…気候変動で不可抗力に光がなくなったよ ←気候変動による絶滅ルート
公式の明示がないので現時点ではどちらの可能性もあります。
仮説Bは比較的ゆるやかなストーリーですね。
妄想するなら、どうする事もできない原因によって全滅してしまった終末の世。
星の子は最後の残り火の見届け人として、フラッと表れて旅をするのです。終末の廃墟を思いを馳せながら歩く柔らかな物語性です。
もし仮説Aだったら、Skyのテーマの根幹が贖罪という大きなストーリーになるかもしれません。
妄想するなら、精霊が滅んだのは驕り高ぶって無理に自然を痛めつけたから、しっぺ返しを食らったのだ。星の子は消え去った精霊の後始末を付けるべく降り立った存在なのだ…というダークな物語が思い浮かびます。
メタい話をすると、前作の『風ノ旅ビト』が布を見つけて布で繁栄して布が枯渇して滅亡した世界の話なので、仮説Aの方が可能性があるのかな? という気持ちはします。
②闇の生物はどの位の期間で変化をしたのか?光の生物だった祖先とどの位異なった生態をしているのか?
もしも闇の生物が進化論で大筋を説明できる存在であれば、Sky王国に流れた年月がある程度推測できます。
新しい種族が登場するレベルの進化「大進化」。
大進化のような種族単位の進化は現実世界では数百万年単位の時間を要します。
ですが、一つの王国の興隆と滅亡に数百万年もの月日が掛かっている…というのは考え難く思います。
もし光の枯渇から数百万年も滅亡まで猶予があったなら、王国はもっとテクノロジーが発達していても良いはずです。
それこそ『光』を保護する方法を見つけていても可笑しくないでしょう。何もせず数百万年も手をこまねいている筈がありません。
なので闇の生物の変化は「小進化」レベルかと思います。
例えば暗黒竜。元からあの姿で、でも今とは違って他者を襲う性質がなかったとしましょう。
そして後から他者を襲う性質になったとして、変えるのはちょっと俊敏性を上げたりとか、歯を鋭くするとかの小さな変化で良いわけです。種族ごと変化する大進化レベルの手間暇をかける必要はない。
小進化は何十世代の月日で起きますから、世代交代の速い生物なら百年以内に軽微な変化が起きます。
大型で世代交代のゆっくりした生物なら数百年~数千年かけて変化が起きると予想できます。
あと預言者の石窟で、暗黒竜がマンタに交じって飛んでいる姿があるみたいなので、光の生物だった頃から暗黒竜の姿は変わってないんじゃないかなーと思います。
【結論】
以上の考察を持ちまして、私は以下の結論を導きだします。
「闇の生物が光の生物でなくなった理由は環境変化によって『光』が希少な存在となったからである。
なぜならば生きる為の『光』が枯渇した世界において、飢餓へ対応する為には他者から『光』を奪わざるを得なかったからだ。
闇の生物は環境変化へ耐える為、奪う事に特化した生物なのである。
なお環境変化の原因は現状で不明であり、なにが原因かによってストーリーの捉え方は大きく変わる」
上記を以って考察の締めとさせていただきます。
なお引用文・考察元リンク集は最後尾に列挙させていただきますので、気になる方はご覧ください。
お付き合いくださりありがとうございました。
【あとがき】
・ご挨拶
こんな長文を最後まで読んでくださってありがとうございましたっ!本当に!!orz
すみません…専門分野なので張り切って色々書いちゃったんですー
書き上げてからもっと読みやすくしようと思ったんですけど、短くできなかったんですー
ハッスルしすぎました…でもその分、力作だと確信をもって言えます。
もし自分の考察が、他の方の考察の一助になるならありがたいなーと思います。
・お礼
最初のきっかけはツイッターで「闇の生物は元光の生物だった」というお話を伺う幸運に恵まれたことです。
この場を借りてお礼申し上げます。
星の子の皆さんとの交流する中で、皆さんの視点を分け与えてくださったからこその思い付けたのだと思います。
皆さん、ありがとうございます!
・修正させていただいた点について
始めにツイートで発表させていただいた時「精霊たちが光を使い切ったんだろう」という前提で、この考察を書いていたんですけど。
清書中に「あれ…もし隕石の激突とかが原因だったら精霊悪くなくない?」と思って。洗い直したら精霊が光を使い切った説は、明確な根拠がないと気が付きました。
ですので、ツイートで発表した時から大幅に修正させていただいます。
精霊たちが光を使い切った説は、小さな仮説にとどめまして。
他に考えられる原因仮説を併記させていただきました。
…という事をここに記しておきます。
・余談
ちなみになぜ筆者が光の茸と蝕む闇を同列に扱うのか、と申しますと。
筆者は園芸をしておりまして。園芸愛好者にとっては「全て茸=樹木の捕食者」という感じなんですよー。
木に生えてる茸って、木のセルロースを溶かして食べてるから…木がご臨終してしまうのです。( ˘ω˘ ;)
まぁ、一概に悪い訳ではなくて、良い点もあるんですけどね!
自然界では死んだ木を菌が分解してくれるから、次の木が育つ栄養ができるんですよー。だから植物にとっても利益はあるんですよ。
それが自然の摂理ですから。
園芸ラブ勢としては悩ましいけど、それはそれ。一つの側面でしかありません。
世界とは多様な側面があるもの。角度を変えれば別の魅力があるものです。
最後に、生物オタクの考察に付き合ってくださってありがとうございました。
それではまた!
ヒース @dauanelyuma
2020年11月30日
【参考文献】
『thatgamecompany 公式生放送 vol.1 "はじめまして、Sky開発チームです!"』thatgamecompanyJP
https://www.youtube.com/watch?v=cK4exWD56EA
22:00
「光は大切で限られたもの」
23:40~24:25
「古代人たちは光を求めて大事にしていたんですね。
で、その光を一所懸命集めて、だんだん光が失われていく…暗くなってゆく世界で。とても価値がある、希少なものだと…とりあえずまぁ、価値のある希少なものですごく大切にされていたものなんだと理解してもらえれば雰囲気が掴んでもらえるんじゃないかなと思います。
光がいったいなんなのか?実際過去に何が起きたのか?…というのは随時、少しずつ明かされてゆくと思うので、楽しみにしていてください。」
『適応』Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A9%E5%BF%9C
『適応放散』Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A9%E5%BF%9C%E6%94%BE%E6%95%A3
『ダーウィンフィンチ類』Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%81%E9%A1%9E
補足:適応放散の例としては、現実世界ではガラパゴス諸島のダーウィンフィンチが挙げられます。
ダーウィンフィンチ類は200万年前の共通祖先から、現在15種の子孫へ分岐しています。
そして狭いガラパゴス諸島で食い分けをしており、種族毎にサボテン・果実・昆虫・血液…を食べ分けて、食料の奪い合いを回避して繁栄しています。
『選択(進化)』Wipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9E_(%E9%80%B2%E5%8C%96)
補足:選択圧について
『O-S境界』Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/O-S%E5%A2%83%E7%95%8C
補足:約4億4380万年前に起きた大量絶滅。
超新星爆発の余波で地球大気が寒冷化して、生物の大部分が滅んでしまったものです。
こういうものが原因だったら、精霊さんのせいとはかぎらないよなーって思いました。