推しはなんぼあってもいいですからね

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2020-12-07 00:06:55

ぽっぽアドベント主催者はとちゃん @810ibara にお誘い頂き初参加。
中国アニメ映画『羅小黒戦記』と私、を記録がてら。とっちらかった、ゆるい話です。お気軽に(長いから、年末年始や精神と時の部屋にいる日に読むのがいいのかもクリスマスアドベントとは?)。

Posted by @mayumihyo


はじめまして、ホッツる草太郎(くさたろう)です!師走の月曜日なんて爆破滅消したさの極みですが、食べてないシュトレンあるし、そのうちワンダーウーマン公開だし、日々を粛々と進めましょう!


本日12月7日、二十四節気の【大雪 (たいせつ)】は「雪が激しく降り始める頃」とされます。
ちなみに二十四節気を5日ごとで区切った七十二候によると、この時期を日本では「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」天地の気が塞がり厚い雲に覆われ冬となる、と言い、中国では「鶡鴠不鳴(かつたんなかず)」ミミキジが鳴かなくなる、と言うそうです。
ミミキジは∀(ターンエー)ガンダム似の鳥です。まだ暖かめな師走ですが、鳥すら口つぐむ寒さ到来する時期。暖かくしておつきあいください。

今年のぽっぽアドベントのテーマは「変わったこと・変わらなかったこと」。
マスクするのに邪魔だから、もみあげにバリカン入れた程度の変わりばえなさで、結論から言えば、好きなものに支えられて変化のうちに日常を維持できた1年でした。

好きなもの
羅小黒戦記 ロシャオヘイセンキ
に転がされてキャッキャしています。
エッセンシャルワーカーとされる業種の末端でたゆたう夾雑物こと私は、おずおずした空気をまとう職場へ従来と変わらず週5で出勤し、猫を揉んで眠っています。
世界中が新たに設けられた制約に沿うことを余儀なくされる今、振り返れば変化による喪失より得た事が上回って感じられるのは羅小黒戦記のおかげであり、感謝しきりです。

少しだけ、在宅勤務にシフトされた皆さんのようにチーズケーキ作ったりしたかったな(仕事の後や休日にするのは別のアレなので)など思っていましたが、いやいや、今までと違う勤務態勢を整えるのは大変だったはずです。お疲れ様です!
それぞれに苦労を強いられる日常をやりこなしていた今年は、ここまで来ただけでお見事、ご立派、上出来です。

一昨年はインド映画『バーフバリ』に執心し、手を変え品を変えの上映に参上すること20数回。南インド料理に開眼して食べ歩くなどは今も続けてはいますが、昨年は特にハマり物に出会わず淡々と過ごしました。
今年は外出自粛を促され映画館が休館するなど予想外の事態が起きたわりに、羅小黒戦記は字幕・吹替を合わせると30回ほど鑑賞しており、それが可能な条件にあった幸運も含め、恵まれていたと思います。

私の心持ちは低め安定がデフォルトのため感情をアップダウンさせ(られ)ることに不慣れで、心躍る事が続くと不安になる性質です。好きな人も、ひっそり見守りたい。
だから"師匠の霊域"(羅小黒戦記用語:後述しますが私の想い人①の、生命の源となる「気」に司られた超私的空間)に生えた草として陰ながら存在するつもりでツイッタランド名を「草太郎」と変えたのに、手厚く情熱的な公式※が四方八方から嬉しいお知らせを焚きつけてくる。ああ、炙られる。昇り続けるジェットコースターに乗ったよう、想定外の高さと見たことのない景色に青息吐息です。
※公式:制作の寒木春華(HMCH)スタジオと配給のチームジョイ、のちに天下のアニプレックスも加わり盤石。

さて今日は大雪。中国の偉大なる羅小黒戦記公式アカウントが、二十四節気絵と呼ばれる季節の風物に登場キャラクターを合わせて「その後 if」的に描いたほのぼのイラストをご披露なさる日です。時に中国古典からのエッセンスを添えるなど風雅な新規絵がコンスタントに届く喜び、ゆえの二十四節気ネタ始まりでした。
羅小黒戦記の創造主と素敵な仲間たちは、終わることのない愛情を与えてくださる今日の午前中にはラブリーワールドが拝めるはずです。
こちら ↓ 今回の賜り物【大雪】です!ナタ様に似せた雪だるまを作ったけれど
ぜひ画像をタッチして全景をご覧になって。
前置きが長くなりましたが、ここは私の霊域この調子で続きますよ!

改めまして『羅小黒戦記』簡単に紹介を。
※本文中での固有名詞は現在公開中の吹替版に準拠するよう心がけますが、なんせ字幕版原理主義でして表記の揺れは心の揺れと、ご寛恕ください。
人間による森の開発で住みかを追われた黒猫の妖精シャオヘイが、さまざまな出会いを経て成長する物語です。
人間と妖精が対立する構図の中心に幼い主人公を置き、善悪の概念という一義的なテーマに、それぞれのアイデンティティとしての「居場所」を求める姿を重ねています。
故郷の自然を取り戻したい妖精フーシーの鬱屈、特殊な能力を持つ人間として妖精との仲立ちを務めるムゲンの孤独、人間を恨みつつシャオヘイはのびのびと屈託なく。感情のうねりが昇華されるクライマックスは、何度見ても飽きないのでした。
異種族共存の葛藤から窺えるマイノリティに対する視点、陰陽五行思想に基づく能力バトル(この思想による暦が二十四節気と結びつくものです)、ケモナーや長髪男子好きホイホイなキャラクターが2D手描きの柔らかなタッチと躍動的な表現で魅力全開に襲い掛かってきます。
説明やモノローグ少なく進展する物語なので、設定やエピソードの余白に想像の翼が広がります。TLに流れる、ときめきやため息を具現化した物をご覧になった方もいらっしゃるのでは。

線が細く光のまばゆさが特徴的な日本のアニメより、もっちりクキクキした線と独特な構図そして陰のある欧州のアニメが好きなので、羅小黒戦記はとても目に馴染みました。甘すぎない可愛らしさと省略の余裕。
昨年の秋はポスタービジュアルで「ほーん?」と流す程度だったのに、1年で世界も私も変わるもんです。

日本のアニメーションやハリウッド映画アクションからの影響を隠さず、まろやかにハイブリッドして新たな表現を作り上げています。
通底するのは未来ある存在(幼き者や世界)への慈愛、異なる価値観に対する尊重。検閲の厳しさで知られる中国ですが、現実的な問題を内包したうえで、老若男女が楽しめる物語を成立させ希望ある結末を導いた若きクリエイター達に敬服するばかりです。
世にはびこる様々な偏見由来のストレス要素皆無、快適満足な101分をお約束します。

おいで(by 無限(字幕版)CV. 劉明月)

そして。声がいい、声が良かったんですよ字幕版の原音の。中国語の美しい響きは登場人物の存在感を鮮やかに輝かせます。耳は喜びセラピーの如く心が安らぐ。私の苦手な、甘く高い声を発するキャラクターがいません。
私は、齢437歳(には全く見えない)妖精寄りの能力者、最強人間ムゲンに昏倒状態です。想い人①です。一挙手一投足に気絶しては声に呼び起されてを繰り返すような映画体験。からだにわるい。
寡黙で冷静な仕事人、純粋かつ情熱的、金属と空間を操る術をもち人間離れした強さ、端正な容姿。かつて、時の皇帝の覚えめでたくその名「无限:無限」を元号とされ、年号大人と呼ばれるだけのことはあります(藍渓鎮 (らんけいちん)という番外編的な漫画作品での出来事です)。

野良猫だったシャオヘイのやんちゃさは、クールビューティーなムゲンと対照的で、世界観を鮮やかにします。シャオヘイはフワフワの子猫であり、モチモチな子どもでもあります。
てらわぬ言動にその特徴が的確に表され、天井知らずの愛おしさ。翻ってムゲンは口数の少なさで誤解を招きがちに思えますが、スクリーン越しに眺める私にはその一言、その一挙手一投足が慈雨のごとく沁みるのでした。
声はもとより、かくもシンプルな絵柄でしなやかにたくましく、視線や口元のかすかな動き、返事をする前ひと呼吸した肩のまろやかさ、信頼のおけるすべてが好い(ハオい)。
声に惚れ込んだ字幕原理主義であることを隠しませんが、中国語の音だけでなく、言葉の意味と、訳として作品に付与されたニュアンスを知るのも興味深かったです。
例えば海上の筏でムゲンが自分の霊域にシャオヘイを呼ぶ場面。まず「进来(ヂィン ラァィ)」と呼びます。「外から中に入る」の意味があり、字幕版・吹替版のセリフは「来い」でした。そしてすったもんだの霊域を出てから呼び寄せる時は「过来(グゥオ ラァィ)」と言います。「ある地点から話者のほうへ来る」の意味です。
字幕版では「お手本を見せよう」と意訳されており、吹替版の「おいで」が原語に忠実だと思いますが、いずれにせよ霊域内でのやりとりでシャオヘイへの心証が変わったムゲンが、幼くよるべない者を導こうとし、短い言葉にふたりの旅が始まる期待感が満ちています。
それで音楽もいいんだ、なんなんだ中国アニメ!!そういう事象が散りばめられて足の踏み場もなく、たたらステップに興じる喜びを、どうですご一緒に?!

ちなみに別件ですが『白蛇 縁起』という中国の伝承をモチーフにしたフル3DCGアニメも凄かったです。雄大で神秘的な自然の風景はもちろん、なまめかしい空気すら精彩に描き出していました。作品によるのでしょうけど、ディズニー・ピクサーとは違う「ぬめり感」を堪能できます。したたるような妖艶さ。

勢い余った私は、ムゲンが海上の筏で吹く笛を真似しようと竹笛を購入。百均からトイザらス、楽器店や文具店を探したのですが笛ってあまり取り扱いがないんですね。アマゾンで入手したおもちゃ笛、素養のない私ではまともに音を出す事すら難しく、吹けば猫が毛を逆立てる有様でした。
そして、絵も描かず字も書かず造形物を成すこともない私ですが十五夜にシャオヘイ団子を作りました。
この完成度美味しかったけど、次もう少し頑張ろう!翌日のランチとして職場へ持参したシャオヘイは黄な粉をかけるとMADMAXっぽくって可愛かったです
(写真1:竹笛、奏できれないそれを無理やり友人に聞かせる私、そしてシャオヘイ団子)

この頃、ドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』という作品を見ました。内戦の続くシリアでジャーナリストに憧れる大学生が実情を伝えるためスマホ撮影を始め、医師をめざす青年と出会います。民家や病院とて容赦のない爆撃が起きる中で新しい命を誕生させますが、戦火に町は潰え、生まれ育った地を追われるシビアな作品でした。
(現在、Amazonプライムビデオなどで配信されています)
差別や貧困、戦争や災害、理不尽に居場所を奪われる事態は、今なお世界のどこか、私たちから遠くない場所でも起きている現実です。羅小黒戦記で描かれるものと意味合いこそ異なってはいるのですが、ふたつの作品から放たれる怒りと悲しみは共振するようで、胸に迫りました。

そうこうするうち羅小黒戦記の観賞を重ね、私は草のくせに愛着と欲を加速させます。3月末は幻の存在となっていた初期字幕版見たさに、新幹線での日帰り名古屋行きを決断。
ライブや舞台を見に行くことを考えると珍しくない行為ですが、コロナの脅威が差し迫って厳戒態勢になろうかという状況下でやや無謀だった事を反省しつつ(後悔はしてない)。
事前に職場の人などへ相談してGOサインを貰っていたとはいえ、県外への移動を公言できる雰囲気ではなく、ガラ空きの新幹線は居心地いいんだか悪いんだか。
東京神奈川は遅い積雪の日、名古屋は着て行ったダウンコート要らずの晴天。桜は満開でした。新幹線ホームで季節限定のきしめんをキメてから映画館へ。今まで見ていた字幕版との違いを懸命に書きとめました。初期字幕版は明らかな誤記が目立ち、なかなかの修正したさを煽る日本語使いであるものの、原語のニュアンスにふさわしいのではと思わせる一人称の表記を始め、捨てがたい魅力がありました。

初期字幕版は私が見たときと同様、親愛なるドリパスにて再び上映されることが決定しています。秋葉原のUDXシアターはキャパ172名なのでチケット確保は混戦が予想されますが、一見の価値ある作品です。心の琴線ビンッビンに掻き鳴らされます。現在の羅小黒戦記を好きな人なら弦が切れる可能性大です。人気なら権利の問題さえクリアできれば鑑賞のチャンスが増えるのではないかと淡い熱い期待
さて充実の鑑賞後は歩いて熱田神宮へ向かいドラクエウォークのおみやげ(ゲーム内アイテム)を取り、きよめ餅を買って電車に乗り、味噌カツ定食を食べて帰路につきました。のんきだな。名古屋大好き。
あの日行った映画館TOHOシネマズ名古屋ベイシティは11月30日をもって閉館したそうです。
(写真2:右上が雪とシャオヘイ、名古屋あれこれこの時に同伴したレジン製の薄シャオヘイは友人作)


見えざるコロナの気配を警戒しつつ劇場へ向かう日々。幸い、行動範囲にある劇場(川崎のチネチッタ)が粛々と上映を続けてくれたので、この機を逃してなるものか、そして願わくば1館でも公開先が増えて見たい人に届くよう、少しでも動員に貢献できればと。
中国ではアニメ作品のソフト化はされない(海賊版のイメージが強かったのは過去の話、メインは配信サービス。そのため収益に繋がらない円盤化は無い)という衝撃的な情報に怯えつつ、目に焼き付け心に刻もうと暗がりでセリフを書き残しました。

アニプレックス様チームジョイ様、どうかどうか、字幕版(初期・一般・謎・可能なら英語も)と吹替版をソフト化してください。通常版と特典映像が10時間ほどあるBlu-ray複数枚組の特装版(予約受注がいいです)を作ってください。買わせてください。パンフレットも増刷するそうだしグッズの売れ行きも好調だし私はかなり期待しています。
年末年始の帰省を断念したから多少の融通は効かせられるんですよ草なりに!さぁ、朗報を!

8月13日ついに私たちの羅・羅・ランドことチネチッタが上映終了を迎えることに。劇場には多くのファンが足を運び、上映後は温かい拍手でシャオヘイの新たな旅立ちを見送りました。
チネチッタは映画ファンならご存じの方も多い、音響設備に力を入れた映画館です(座席も良い、ポイントサービスは5回鑑賞で1本無料とお得度も強い!)。さらに作品によってはスタッフのお手製衣装や小物などが展示され、観賞前後の心を潤すことでも知られています。
羅小黒戦記はその恩寵に恵まれ、吹替版公開の時は見事なディスプレイが登場!なお、この感染センシティブな折りにもかかわらず、寛大なチネチッタ様は有志からのお花を受け取って展示してくださったのです。字幕版ありがとう、吹替版おめでとう、お花企画の参加者としてこれほど嬉しいことはありません。
(写真3:チネチッタへ贈られたお花とスタッフによるディスプレイ、自動扉全面のポスター)

加えて、チネチッタは字幕版上映の際に烏龍茶と豚まんセットを販売していましたが(予告の間に豚まんを食べ、本編開始するとムゲンがお茶を飲むシーン(3回)で烏龍茶に口をつけるのが私の作法。そのため今年は例年にない量の豚まんを摂取、コンビニまんを見ると胃が重くなります。)今はシャオヘイ似の(?)黒い豚まんも取り扱っています。
立川のシネマシティにもファンを誘う点心セットがあります。他の劇場ではいかがでしょう。
(写真4:チネチッタの豚まん(品切れ時にはクリームパン美味い!)とシネマシティの豚まん、ごま団子)

一般公開のなかった9月は有能な友人がお台場で開催される文化庁メディア芸術祭で羅小黒戦記が上映されるとの情報を入手、チケットを確保してくれました。ここで見た作品を私は謎字幕版と呼んでいますが、微妙に初期字幕版とも今までの字幕版とも違いました。想定外のことでメモも取れず、何だったのか
そして10月には東京ビッグサイトでの同人イベントに参加し、新たに導入された感染症クラスター対策用の登録認証システムに苦労しつつ会場へ入り、お宝を抱えて帰りました。年明けには羅小黒戦記のプチオンリー(同人誌即売会内でのイベント企画)が開催予定です。絵描きさん字書きさんが素晴らしい作品を作ってくださるに違いない!

毎年10月下旬は六本木で開催される東京国際映画祭へ行くのが秋の楽しみのひとつでした。平均14本/年で、2万円程度ですが、今年は来たる吹替版に備えて、それらに充てていた費用と時間を羅小黒戦記に全振りする事を決めました。期待と不安せめぎあう公開日が近づいてきます。

羅小黒戦記は昨年の秋、配給会社チームジョイから、主に日本在住の中国人へ向けて公開されました。しかし目利きのアニメ好きたちは見逃さず、高い評価を得ます。これは後に初期字幕版と呼ばれる作品です。
この時から広まった声は一般公開(字幕ややブラッシュアップ)された際の動員を盛り上げ、上映劇場が数館だったにも関わらず(飢餓感が奏功したのかもしれません)終わらない口コミと熱気でロングランを果たしました。
そして今年の秋は天下のアニプレックス様の制作そしてチームジョイとの共同配給となり、豪華キャストが演じる日本語吹替版の公開。現在も全国各地で上映されています。

全国夢にも思わない規模での公開に、情報を得たとき「130館を超える?嬉しいけど洋画の公開延期や中止で空いたスクリーンにアタックチャンスかけられたのはラッキーだけど声優ファンの熱意も期待したいけどこんなに大々的な展開して席は埋まる?」と心配したのも懐かしく。

最強の布陣と思われる声優陣を従えた吹替版は話題性も十分、この数ヶ月めっきり減ってしまった舞台挨拶が予定され、ファンの切々たる訴えを汲んでライブビューイングもご提供くだすった。
前売券はムビチケではなく紙製だったけれど第一弾、第二弾と特典が付く贅沢仕様。さらに大いなるアニプレックス様の豪気な振る舞いはとどまることを知らず、入場特典は初回・第一週のみならず第四週に渡って用意され、あろうことか4D上映のMX4D・4DXまでもが我々を待ち受けていたのでした。
あったらいいねが、マジで、ある!
新しく製作された内容充実なパンフレット、劇場やオンラインで購入できるグッズたち。安心感ある公式ツイッター(超ッッだいじ)からの過不足ないお知らせ。ファンの活動も盛況。
もう、満ちる溢れる、なんか漏れる。感謝の正拳突きしようと思っていたのに、やる事が(見るものが)多くてちょっと無理。

しかしここで全く予想だにしていなかった字幕版ムゲン派の私が、あろうことか、ムゲンと対立する妖精フーシーの第一声でゴロンとズドンとまろび堕ちてしまうという、情緒粉砕まったなしの事態に見舞われたのです。想い人②の急襲です。

おいで(by フーシー CV.櫻井孝弘)

まさか。吹替版の宮野ムゲンは冷静沈着ぶりが強く師匠みが高い。さっすが。でも櫻井フーシーの翳りを帯びて滑らかな声は一瞬で私を虜にしてしまった。
「おいで」と言われたら二つ返事で突撃です。あの声から「かあさん、俺ちょっと仕事でしくじって」と電話された日にゃあ、私は子供ひとりもいないですけど速攻オンラインで振込完了でしょう。ダメ。
そういえば私は元々、(実は)不憫な、哀しみ携えキャラに弱かったんだった。例えばと過去の人たちを思い出そうとしましたが、あー、脳容量的に限界です。紫龍とかウォーズマンとか天津飯なにこれ昭和データしか出せないの私?

初日初回を見終えて動揺した私はシアター出口で合流した友人に「どうしようフーシーが好きかも」「あいだを取って伊之助(鬼滅の刃に登場する猪の頭部をかぶった好戦的で純粋なBOY)にしようか」妖精寄りな人間のムゲンと、ケモノな妖精のフーシーのどちらに傾けばよいか判断できない挙句、ケモノみある人間の伊之助を選ぼう、と口走ってしまうのでした。
それはそれ、どれも誰も良いからひとりに決めなくていいんですが、今もって混乱を来たした状況です。

比べると字幕版に好きの軍配をあげてしまう草ですが、吹替版は声の演技の的確さに加えセリフの整えられ方もバランス良く、エンドロールの最後まで楽しめる仕上がりです。日本語主題歌も作品にぴったりで、久しぶりに予告編を見たら涙が出てしまいました。
余談ですが、11月は羅小黒戦記を9回見る合間で鬼滅の刃を4回(先月は2回)見ています。
鬼滅では伊之助(声は羅小黒戦記でロジュを演じている松岡禎丞さん)推しの私は、劇場版の善逸のキメ場面に流れる正味25秒くらいの音楽が好きで好きで、それ目当てに行っていたつもりでしたが羅小黒戦記による混乱からの現実逃避だったようにも思います。私の現実とは
恬淡として奥深い噛みしめ掘り返し味わい系の羅小黒戦記と、セリフも感情も絵も音もギッチリみっちりハイカロリー流動食のような鬼滅の刃を交互に摂取することで心は反復横跳び、感情の筋肉量が増した気がします。

軽い腰痛や背脂のきしみ、冷えに敏感な膝、衰えに抗えぬ身体と反比例して精神は前のめり。生かされている!

櫻井フーシーに焦がれるフー転の草太郎は、以降、鬼滅の刃に登場する富岡義勇さんの一言に「ハァ」と痺れ、ダイの大冒険(ドラクエウォークとコラボしている関係で復習鑑賞)のアバン先生の教えに「ハッア」と震え、『TENET/テネット』の吹替版でロバート・パティンソン演じるニールの役をすると知っては後ろ向き歩きでエントロピーを弄ぶ。これじゃ治る腰痛も治らない。声すごい。

今まで洋画メインで趣味の映画鑑賞をして、ここ数年は北欧俳優マッツ・ミケルセンを主たる推し様とし(このたび、ファンタスティックビーストシリーズ3作目で、ジョニー・デップ氏に替わりグリンデルバルト役を演じることになりました。何卒よろしくお願い致します!)、南インド映画に心を奪われてスパイス料理を貪るなどしていましたが、どちらの国の言葉も難しいなー、使う機会が少ないしなー、と言い訳がましく、挨拶や景気付けの言葉しか覚えようとしていませんでした。
が、ついに、語学に手を出すべく中国語学習雑誌の定期購読を初めました。まずは一年間!
英語はおろか日本語もおぼつかないけど乗りかかった船(筏に取りつくフジツボの絵文字)。
「聴く中国語」が中国アニメ特集で羅小黒戦記を取り上げた時に語学練習用CDプレイヤーを購入したし、読者アンケートで感謝とコンゴトモヨロシクを綴った手前、わざわざ作品をテーマに新連載を立ち上げてくれたなら応えるのが草の仁義(12月4日発売の1月号は完売!)。

※キャンペーンは11月末で終了しています。「聴く中国語」サイトhttp://u-how.co.jp/?pid=155759901

正直なところ、この1か月は羅小黒戦記の吹替版が公開され、多くの人がみずみずしく温かな感想や絵をドンブラコと放流する様子を嬉しく楽しむ一方、私自身の気持ちは変わらないものの人様のホカホカぶりに圧倒され、作品が遠くへ行くような寂しさが忍び寄っていました(よくあるやつ)。
界隈には火山のような熱量を持ち過去未来を問わぬサルベージ能力で広報活動に骨身を惜しまぬ猛者が活躍し、手元で愛着をこねまわすだけの草の私が人目に触れるものを書き残す意味あるだろうか?と手が止まりました。
いっそカレーかアーモンドピノについて書く方がマシかも(この件に関しては原理主義的なので火力が強いというか面倒くさい)けれど思い出をたどれば、関わった事柄も人も想いも全てが今の私を支えているとしみじみ嬉しく、心にしたたるよしなしごとをしたためた次第です。
今日は二十四節気絵の他に、THE YELLOW MONKEY のギタリストEMMAちゃん(55歳)の誕生日と、それに伴って開催される国立代々木競技場でのライブ参加がお楽しみごとです。
都内の感染者が減る傾向にない状況は(当然ですな)不安を一掃できないわけですが、11月の東京ドーム開催もクラスター発生の報告なく無事に終われたし、適切に対策すれば大丈夫だろう仕事帰りに行ってきます!
多角的な推し事が私を生かす!生かすも殺すも推し次第。映画関連の好きも、音楽も小説や漫画もゲームも食べ物(料理そのものと、料理人)も猫も、あなたも、私にとって大切です。

最後までつきあってくれた心の余裕ある素晴らしき方は見事な徳を積んだこと間違いないです。
本当〜に、お疲れ様でした!!ありがとうございます。大好き。
今度はあなたの話を聞かせてもらいたいです。

冒頭で紹介したミミキジは横浜のズーラシアなど日本の動物園でも会えるようです。今日はこの顔だけでも覚えて帰ってください!ミミキジ!

明日のぽっぽアドベントは!!
ひとつめ https://adventar.org/calendars/5227 を、たけのこスカーフさんが。
ふたつめ https://adventar.org/calendars/5273 は、KiEさんが。
みっつめ https://adventar.org/calendars/5409 に、ロカさんが。
楽しみですね!私も遠く高く、好きなものに想いを馳せます。それしかできない。
では、首をぐるりと回して深呼吸。
血行良く、愛し愛され健やかな一日を!


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