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1/24 新刊のハッピージャムジャム!について

全体公開 3575文字
2021-01-08 22:03:02
Posted by @T8oyX9


楽しいことがしたくなり、1月24日に新刊ハッピージャムジャム!を作ります。
文庫サイズで60ページで大人向けの400円の本です。
五条先生が恋人の悠仁くんを溺愛したり、ハッピージャムジャム!な巣ごもり生活を満喫して、エッチなことを楽しむ内容です。ひたすらイチャイチャする五悠です。

②販売について
イベントでの販売は、今後の状況次第で判断します。
同人誌の通販の書店さんにお願いしようと考えています。
・とらのあなさん https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030882334/
・フロマージュさん 終了済み
・BOOTHさん(倉庫サービス) 終了済み


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サンプル――冒頭より

 僕の悠仁は、とってもかわいい。これがまたどうしようもないバカなんだよ。こないだのデートなんて、迷子の子どもに重たい荷物抱えたおばあさん、急に倒れたサラリーマンらしきおじさんに、産気づいた妊婦さんまで。ぜーんぶ助けちゃったんだよねえ。僕をそっちのけで。二ヶ月ぶりの休暇だった。どうにか都合をつけて、伊地知を脅して、上につめかけて、ようやく手に入れた自由時間だった。だってのに、恋人放っておいて他人ばっかり。思うところはあるけれど。たとえば、僕を最優先してほしいとか! せっかく悠仁とふたりきりなのに! とか。子どもっぽいことも考えた。だけど。僕が好きなのは、そういうことをポンとできちゃう虎杖悠仁で。惚れた弱みってやつなんだ。別に気にしちゃいないし、君が困っている人を放っておけないことも、理解しているつもりだ。なので、その日のデートで人助けのために放置されて、ほぼほぼひとりきりで過ごすことになったのも、なんとも思っちゃいなかった。寂しかったけどね。僕のダーリンは、ヒーロー気質で。僕は君のそういうところも好きだから。
 「先生。マジでゴメン。俺最低の彼氏だ。マジで、反省してます。ゴメンね。映画もひとりで観させることになっちゃった……
 映画が終わった後、映画館の入り口で待っていた悠仁と合流して。とりあえずお茶でもしようかーと近くのカフェに入って。使用済みの半券と未使用のでココアとチャイティーをトールにサイズアップしてもらって。テーブル席に座ったら、悠仁のスマホに朝っぱら助けた妊婦さんからの連絡が入ってて。旦那さんからだった。
 チーズケーキを突っつきながら、「無事赤ちゃん産まれたって」と教えてくれる悠仁のほわっとした表情に、好き! て思った。自分でいうのもアレだけど。僕は性格が悪い。その上、面倒な恋人だ。もしも悠仁と同い年だったら、「女の子としゃべんないで! あ、野薔薇と硝子は、セーフ。歌姫は……恵通して。むしろ、僕が悠仁の事務所になって、やりとりの検閲をしたい」といっていただろう。独占欲の塊で、執着心も強くって、ボクシングならヘビー級。そんくらい重たい彼氏だ。あー。どっかに“悠仁は、僕しか好きになれないし、僕のことをずっとずっとずーっと好き”なんて便利な呪いでも落ちてないかな。いや、あったとしても、使わないけど。そんなんで好かれたって僕は嬉しくないから。自分の力で、振り向いてほしいじゃん。偽りの愛情なんかほしくはな……。この話はやめよう。
 悠仁は、人のことを自分事のように喜べる。そういう心優しい少年だ。僕みたいな重苦しい恋人との待ち合わせに連絡もなしに遅れたら、たいへん面倒なことになる。それ、わかってただろうに。それでも、彼は、たまたま遭遇した妊婦さんを助けたし、タクシーに同乗してからLINEに遅れると知らせてくれたし、かかりつけの産婦人科まで送り届けてから即座に電話を入れてくれた。背後から女性のうめき声。いま、まさに、陣痛に襲われている女性だってすぐに理解して、悠仁は朝から人ひとりの命を助けたんだと僕まで誇らしい気持ちになった。
 その日は、とにかく“悠仁は、トラブルに巻き込まれて、人助けをするデー”だったらしい。そういうのが、いくつも重なった。まあ、仕方ない。そういう日もあるよね。悠仁は、困ってる人を放っておけないし。そういうところも大好きだから。別に気にしちゃいないんだ。
 映画をひとりで観ることになったのも、ドリンク買いに行った途中でサラリーマンのおじさんが、泡吹いて倒れちゃったからでしょう。仕方ないよ。悠仁は、優しいから。いっつも僕を最優先してほしい。そんな我が侭をいったりはしないさ。僕は、大人だから。いい大人だから。年下の恋人に感情をそのままぶつけたりはしない。
 「……先生。怒ってくれて良いんだよ?」
 もくもくとチーズケーキを食べていたら、悠仁がそんなことをいった。僕は、怒っちゃいないし、気にしてもいない。どうということはなくて――。悠仁は、正しいことをしている。それだけだ。褒められるべきことをしている。僕なんかにはもったいないくらい良い子なんだ。
 「だから……。先生は、怒っていいし、我が侭言っていいっしょ。俺が、困っている人を放っておけないこと。それと先生の感情は別問題でしょ?」
 目からうろこが落ちた瞬間だった。悠仁に言われるまで、それを一緒くたにしていたかもしれない。僕さあ。昔から正論って嫌いなんだよね……。厳密に言えば、苦手だった。とあるポジショントーク大好きな親友のせいで。良い思い出もほろ苦いものもいっぱいある……としんみりしちゃうんだよね。たしかに。悠仁のいうことが、正解で。僕は、大人とかそういうポジショントークをしていた。大嫌いだったはずなのに。オエ。吐き気がしてきた。
 「年下の恋人に感情をぶつけるなんて、かっこ悪いでしょ」
 「あ。怒ってるとこ見たことない」
 「好きな子の前では、格好つけたい生き物なのさ」
 「そういうもん?」
 そう首をかしげるのもすっっっっっっごい可愛い! 世界一可愛いでしょ。虎杖悠仁。ヤバくない? そのかわいさは、人類を破滅させかけない。骨抜きにしてメロメロにされて。現に僕がそうなっているから。生きるの最高に楽しい。破滅じゃなくて、発展させるかわいさか。悠仁は、人類を次のステージに進化させるくらい可愛い。マジヤバい。
 「やっぱさあ、良いとこだけ見せたいでしょ」
 そう訴えかけたら、悠仁は首をかしげた。15度くらい。なにそれ。角度すらかわいいってどういうことなんだろうか。
 「俺さあ。先生だったら、なんでも好き……ていうか。そのキュンとするよ?」
 と、チャイティーを両手で持っている。寒いからホットにしたからね。熱いんだろう。持ち方すらかわいいし、ふーってするのも可愛い。そうやるとカップの蓋でこもった熱がかえってきて、余計に熱くならないかな……? と観察していたら、案の定だったようで。眉を寄せて、舌先をぺろと出したのが、最高に可愛い。なにこの可愛い男の子。何者? 僕の恋人でーす。世界一可愛いだけはあるかわいさである。もう頭の中が可愛いで大渋滞だ。
 「たとえば?」
 「そうだなー。ううん。先輩たちにバカ目隠しと呼ばれて、ちょっと不機嫌になるとこ?」
 「そりゃあ。嬉しくはないしねえ」
 「可愛すぎない? あとさ。あとさ。ナナミンの前では、行儀悪いところとか」
 「アッ……、えー、気付いてたの……?」
 「あっ。隠してた、の……?」
 「え、へへ……
 そのつもりだったけど。バレバレだったらしい。
 「ゴメン! でもさ。俺、なんかキュンてして……。先生可愛いって、すごく、思うんだよ」
 そう優しい目をして僕を見る悠仁。あー、もう、可愛い。君が、可愛い。チーズケーキを一口分、フォークに差した。悠仁に差し出すと口をあけてくれる。そういうところも凄く可愛い。前は、ガキ扱いされてるみたいで恥ずかしー! とかいってたのに。僕に合わせてくれるところ。優しい。
 「あ。可愛いって嫌かな? 大人の男の人相手に、失礼だったかも……。ゴメン。俺、頭悪いから。思ったことすぐ口にしちゃうんだよね」
 申し訳なさそうにしなくて良いんだよ。悠仁。君は、最高に可愛い。最高にパーフェクト。僕の悪いところすら、可愛いって受け止めてくれる。器がデカい。
 「悠仁。あのね」
 これは、とても、恥ずかしくて、君には言えなかったことなんだけど。
 「すごく寂しかったんだ。だから、めいっぱい甘やかして」
 この後は――僕の家でおうちデート。なんかジャンクフードを買って、映画をだらだら見る予定だ。さすがに、自宅だったら邪魔も入らないだろう。かっこ悪いってわかっているけど。悠仁は、アハ、と笑ってくれた。笑顔も可愛い。最高に可愛い。
 
 「まかせしてよ。俺、うまいよー?」



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