KPそめちさん PLあつむちん おぐともさん で、PLとして参加したセッションの感想文
@35kayaku
【沼男は誰だ?感想】
まずは原作ma34様、加筆改変むつー様
KPそめち氏 PLおぐとも殿、あつむ氏、観戦席ありがとうございました!
1/29~2/7の計4日間に渡って行われたセッション……恐らく3~4時間*4ではなかったかな。
16時間かあ……(白目)
本当に面白かったし、色々と考えさせられるし、各々が思っていたこと、そして下した決断や価値観というのをもっと知りたくなるような、そんなシナリオでした……本当に面白かった。回ってくれて、回してくれてありがとう……と感謝の気持ちが込み上げてきます。
ここからはネタバレになりますので、避けたい方は戻って頂けると幸いです。
【始まる前に】
まずHOの内容と、それぞれの内訳を伝えられました。
その上で誰が何をやりたいのか、相談して決めることに。
探索技能は2人以上、交渉技能一人以上、戦闘技能一人以上、居れば望ましい。
HOの内容を見て、自分がHO3以外希望、あつむちんがHO1or4で戦闘ベース、おぐともさんが交渉探索ベースでHO3→1→4→2の順に希望ということに。それを受けて、自分がHO2を選択。
自分が最初HO3以外と言ったのは、血の池事件に固執しているとなると職業選択が狭まれるから、他の職業もやってみたいなあ~という特に深い理由はなかったり。そして自分は戦闘を完全に捨てて、探索をベースにして技能を選択。結果、ある意味大事な局面を担うことになる。
【本編】
【導入編~各々この屋敷に集められる~】
まずはHO1の育田任馬くんから。
いつものように仕事で獣医として馬と向き合っていると、とある女性が訪れる。育田くんはその女性が鐘有藍美だと分かる。彼女は主人である鐘有馬久留が気がどうにかなってしまい、その彼が育田くんなら話を聞くと言っていると。そのため屋敷に来て主人を説得してほしいといった相談を持ち掛ける。
確かに育田くんは馬久留の誘いから彼が経営するファームで働いているが、特に密に連絡を取っていた訳でもないため、そういえば彼とはここ一年連絡取れていないことを思い出す。
説得出来るか分からないが話を聞くだけなら、とその申し出を受けることにした。彼女がタクシーを付けているということで、そのまま彼女と一緒に鐘有邸へと向かうことになった。
一方、HO3の神田川さん。
怪奇事件である血の池事件について、点けっぱなしにしていたラジオから流れる。ワイドショーらしく陰謀論や宇宙人説、はたまた警察が無能で、そもそもグルなのではなどと好き勝手な事を言われている。
それを聞いていると、一本の電話が探偵事務所に入る。
とある個人邸から生活すらままならない程の異臭がするので、原因追求と根本解決をしてほしいとの依頼内容であった。どうやら警察に相談したが、家主に忠告はしたもののそれ以降進展はなく、原因は解決しなかったとのこと。
探偵の業務内容とは多少逸脱するものの、神田川さんはその依頼を引き受けて千葉県成田市の異臭がする邸宅へと向かう。
婆さんといい、探偵の仕事って……?とまるで便利屋のように扱われていることに多少思うところはあるかもしれない、神田川さんであった。
ここで異臭はどうかと<聞き耳>の2倍で確認するも、神田川さんなんと<聞き耳>初期値。探偵か??と言っていたが本当である。どうして持ってきてないんですか!!
<聞き耳>は失敗して臭いは確かにするものの、その出所までははっきりとは分からなかったようだ。
そして、神田川さんが屋敷をざっと見たところで一台のタクシーがその屋敷の前で止まる。そこから育田くんと藍美さんが降りる。育田くんが<聞き耳>を振って成功して、悪臭がここら周辺で立ち込めているが何の匂いかまでは特定は出来なかった。
藍美は神田川さんの存在に気付いて、彼に「うちに何か御用ですか」と尋ねる。それを受けて神田川さんが名刺を出して自分の身元を明かして、近隣住民から悪臭がするためどうにかしてほしいと依頼を受けて動いていると事情まで話す。事情が分かり、うちに用事があると思った藍美が「立ち話も何ですからうちに入って下さい」と屋敷内へと促す。
このお誘いにおぐともさんが思わず『怖ぇ……』と呟く。いきなりのお誘いに、意図が分からないし事情も掴めていないNPCの本拠地に入るの怖いよね、分かる。
育田くんと神田川さんの2人は誘われるまま、鐘有邸へと足を運ぶ。そして藍美が「うちに紅茶もありますので、どうぞお召し物はそのままお上がり下さい」と屋敷の奥へと更に促す。
ここで<目星>の指示が。神田川さんは<目星>は振っていて75<62で成功する。
しかし育田くん、君は振っていなかった。<目星>初期値だと判明。
自分『なんで探索三大技能持ってきてないの?!?!』
KP『おや??おやおや???』
あつむ『三大技能、忘れ過ぎ』
自分『振ってる自分が何故そこにいない!』
勿論、目星初期値の育田くんは失敗。神田川さんは屋敷内の至る所に芳香剤が置かれていることに気付く。そしてその臭いに混じって不快な刺激臭が漂っていることも感じ取る。
藍美は、育田くんと神田川さんを別々の部屋へと案内する。そのことに神田川さんが振れる。それについて藍美の口から、自分がこの屋敷に住み主人の馬久留の妻であり、育田くんは主人が招いた者である。そのため、育田くんは主人である馬久留のいる部屋へ、そして神田川さんは藍美が自分で良ければ話を聞くとのことで客間へ、とそれぞれ案内される。
そしてシーンが切れて、今度はHO2の真澄清夏の導入へ。
昼前の自室にて。売れていない女優の真澄は仕事がないので、部屋で本を読んでいる。すると忙しなく携帯を片手にして応対しながらマネージャーで同居している桑原博子が帰ってきた。「ちゃんとご飯食べましたか?」と聞かれて、真澄が「そんな大してお腹も空いてないから食べてないわよ」と返す。その言葉に「三食しっかり食べて健康な身体を維持しないといけないです!」と怒られて「働いてない人間にそこまで必要?」とぼやけば、更に怒りのボルテージが上がり「貴方俳優でしょう!?不摂生は正して健康的な生活をしていかないと!」とぷりぷり怒りを露わにする桑原に溜息を吐く真澄。
すると桑原から「今日の午後何があるか覚えてますよね」と言われて、ぽやんぽやんと思い返そうとしてみるも、メタ的にまだ言われていないので思い出せず。
そんなはあ?みたいな顔をしている真澄に、桑原が来週のオーディションに向けて自主トレでしょう!?と言われる。更に事務所に演技指導の先生がいるから練習を頼むのも良し、また仕事として舞台の役が取れそうだとも話が出る。長期間拘束されるものの、久し振りの役者としての仕事が出てきたことに桑原は喜びを隠せない。しかし一方の真澄は冷めた口調で「はいはい、どうせそれぐらいしかやれることもないでしょ」と流す。
ここでKPから『真澄は俳優業以外にバイトとかしているのか』という話が出たけど、真澄はしてないだろうね。KPは売れない俳優が何しているのか調べていてたそうな。普段はバイトとかで何とか生計を立てるが、劇団俳優だと長期間不定期に拘束されるためバイトのシフトを入れるのが大変だとか。
何となく自分の頭の中には10年くらい前の某携帯会社で嵐がCM出てて、その中で小さな劇団の俳優をやってるニノさんが思い浮かんだ。本来はそういう感じなんだと思う。でも真澄の性格上、してなさそうなんだよなあ、君どうやって生活してんの、ほんと。
そして他の俳優のマネージメントも兼任している桑原は食事を取る暇もなく、忙しそうに家を後にすることに。真澄さんはと聞かれて「(昼ご飯?)適当に食べるわよ、それぐらい」と返すと「適当じゃダメですよ、ちゃんと栄養バランスも考えて下さいね!」「ちゃんと午後の予定も覚えててくださいね!」と桑原が釘を刺して出て行く。帰って間もないうちにすぐに出て行く桑原の様子に「そんなに忙しいならこっちに構わなくていいのに」と呟きながら、家にあるパスタを茹でて適当なパスタソースを掛けて昼ご飯を済ませる。炭水化物しかない。さっきまで栄養バランスと言われていたのに、速攻で無視する女。しかしそれに注意する人もおらず、そのまま気にせず食べ終わって食器も洗って済ます。まあパスタなら、食べた食器一つ+鍋だけなので洗うものも少なくて大変楽である。
そして食事を済ませた真澄が徒歩で最寄駅まで向かおうとすると、目の前に突然女性が飛び出してくる。その女性は汚れた格好をしている。ここで<目星>を振ることに。
自分『私はね、皆と違って目星ちゃんと取って来ているですよ!』
>>>決定的成功<<<
KP『ここでクリティカルは……まあチケット出しときましょう』
自分『今度こそ使えるかなあ、いつもボッシュートされるんだよね(その直後にファンブルを出すせい)』
そこで目の前の女性が素足で切り傷などの生傷を付けた状態で、酷く思い詰めた焦った表情をしていることがわかる。そして彼女は急いで家に帰りたいが、住所は分かるものの場所がわからなくて困っていると話す。
<アイデア>を振るも、それは失敗して気付くことはない。
真澄は「ここ東京なんだけど、千葉って……しかもそんな状態で」と困惑する。記憶喪失か徘徊の可能性が頭を過ぎり、名前等は分かるかと尋ねれば彼女は鐘有藍美と名乗る。
面倒事に巻き込まれた……と思いながら、どう見ても事件性がありそうな気配がするため「自分じゃどうにもならないから警察に頼ることになるけどそれでもいい?」と聞けば、藍美は頑なに警察を拒む。靴も履かないでどんな事情があるのよと聞けば、彼女は気が付けばここに居て事情が分からないが、それでもとにかく家に帰って誰かと話をしなければと必死な様子である。埒が明かないと思った真澄は諦めて彼女の容貌を聞き入れることにした。
「でも、その恰好は人目に付くから最低限服とかは整えさせてよね」と、近くに衣料販売店が無いかと尋ねる。
KP『では、<幸運>を振って頂いて』
自分『<幸運>!?ちょ、私のPOWをご存じですか!(POW10)』
KP『50:50やろがい』
<幸運>に成功して、近くにG〇ないしユニ〇ロが見付かったため、藍美に靴等を買い与える。
「え、でも、家に帰れば服とかいっぱいありますから、」と渋る藍美に「ここ東京よ。で、千葉まで行くんでしょ。どんくらい歩くかも分からないのに素足で歩かせられないって」と真澄が返す。そして携帯でマネージャーの桑原に「急用が入って午後のレッスン行けなくなったから」とだけメッセージを送る。
一方の藍美はありがとうございます!と真澄の手を取ってぶんぶんと振って嬉しそうな様子を見せる。それに対して、いいから早くその目的地とやらまで行くわよと真澄が呆れ半分恥ずかしさ半分で促す。
2人はそのまま電車などを使って小一時間ほど掛けて藍美が言う家まで辿り着く。そして<聞き耳>の2倍。元値70なので95以下で成功、ジャスト95成功、危ない。1足りた、というかファンブル寸前である。また即行でクリチケ没収されるとこやった……
ここで駅から家まで来る途中で悪臭が漂い、その家に近付くとより悪化していくことに気付く。真澄はしかめっ面でいるものの、対して一緒に居る藍美は気にしていない様子だ。うっそだろ、こんなどぶ底みたいな臭いがしてるのに?
それよりも藍美は家に返ってこれた喜びの方が勝っているのか、意に介さずに安堵した様子である。連れて来てくれた真澄に感謝の気持ちを述べてまた腕をぶんぶんさせる。そして藍美はお礼がしたいと名前を訪ねる。「真澄清夏だけど、覚えなくていいから」と返答する。
それよりも真澄はここいら一帯で漂っている悪臭の方が気掛かりであった。藍美に「こんなドブゴミのような臭いがするとこなわけ?」と聞いても彼女はあまり気にならないらしく、「嘘でしょ……こんな酷い悪臭がする中なのに」と絶句する。
対して藍美は連れてきただけでなく、靴まで買ってきてくれたお礼として家に招き入れたいと話す。更に図々しいが、連れて来てくれた真澄にお願いもしたいのだと告げる。込み入った話で立ち話も何だからと言われ、面倒臭そうな事に巻き込まれただけでなく面倒臭いことになったと思いながら、話だけなら聞くと返す。それに笑顔で藍美は応えて、家のインターホンを鳴らす。
ここで一回真澄のシーンが切れる。
そして場面が移り、鐘有邸内になる。
インターホンが鳴り、神田川さんの対応をしていた藍美がそれに気付いて玄関の方へと向かう。その状況に戸惑うPL達。
それ以前に、真澄のシーンで鐘有藍美が出てきたが、そもそもその鐘有藍美は育田くんと神田川さんを邸宅にて迎えているわけで。じゃあ真澄の前にいる彼女は誰なんだと。どういう状況なんだと、この現状に違和感とただ事ではない、導入で何かあると嫌な予感を覚えつつ展開を追っていく。
鐘有藍美がドアを開けると、その扉の先に藍美が居た。真澄視点では自分の前にはここまで連れてきた藍美と、玄関先にもその藍美と全く同じ女性がいて、その近くに見知らぬ男性がいる。ドアを境に鏡写しのように同じ人物がそこにはいた。そのことに困惑しているうちに、真澄が連れてきた藍美が「ただいま、藍美が戻りましたよ」と言って扉の先の邸宅へと入っていく。
その彼女の右腕は明らかに異常だった。異様なまでに筋肉が盛り上がり、膨張する。その臙脂色の剛腕は、流れるように玄関に居た藍美の頭部を掴む。そして思いっきり地面へと叩きつけられる。
虚を突かれた一瞬の出来事に止める間もなかった。地面に叩き付けらた藍美は声を上げる間もなく、頭部は完全に形を失ってその凄まじい勢いは上半身をも潰すほどであった。玄関は彼女の血や肉片で染まり、その場に居た自分達にも掛かっているのであろう。
そしてその肉片はどくどくと脈打ち、何かを形作る。それらが口のように開き、ようやく声を上げる。ま、くる、まく、る、まくる、まく、ると。それを聞いた凶行者である藍美が申し訳なさそうに「一撃で決められなくてごめんなさい。でも私が帰りましたから、もう振る舞わなくていいです。休んでください。解放されてください」そういって確実に息の根を止めるように、何度も右腕を振り降ろして原型が留まらなくなるほど叩き潰していく。
その凄惨な光景を見た、神田川さんと真澄がSAN値チェック。シナリオ初である。減少値は1d3/1d6+1
神田川さんが成功して1点喪失、残値84。真澄が失敗して6点の喪失、残値44。
小倉『きっつきつ!うわ!』
自分『あはははっ!来たか、来たあ??あっはあ!』
>>アイデア失敗<<
自分『嘘でしょ!!!!!!!!!なんで!?!?!!??』
KP『おめでとうございます。余りの出来事に理解が出来なかったということで』
自分『おめでとうちゃうわ!!』
一時的狂気チャンスであったが、アイデア失敗のため何もなく。残念だった……開幕早々発狂出来ると楽し過ぎて思わず喜色の声が出てしまったのに。アイデア70もあって失敗するんかい!!
KP『神田川さん<アイデア>振って下さい』
小倉『僕?気付いていいのか、気付いて悪いのか……』
自分『気付けると愉しいっすよ』
しかしアイデア失敗のため、気付くことはない。
凄惨な光景を前にシーンが再開される。
余りの光景に呆然として言葉が出て来ない。そんな中で真澄が震える声で「人殺しを連れてくつもりはなかったんだけど……」「なに、?警察には言えないって……こういうことするためだったわけ」と藍美を詰めれば、きょとんとした様子で藍美が「こういうことって……どういうことですか」と返答する。
その反応に明らかな異質さを感じるも、今行った行為がどう見ても人殺しじゃないかと非難すると「あれは掃除なんです」と返される。
そして藍美は先程の凶行を全く気にせずに、近くに居た神田川さんに話し掛けて自己紹介をする。真澄にも言ったように、彼にも頼みがあると告げた。
ここで休憩タイム。
いやあ~~~~発狂出来る~~~~~!!!!と喜んでたら、アイデア失敗して発狂出来なかったことを悔しがる自分。発狂好きじゃねぇかと突っ込むKP。大丈夫、あと4点削れたら狂気入りするから(最大値1/5で不定の狂気入り)と慰めてくれるあつむちん。
そして育田くん、目星も無ければ図書館もないという衝撃の事実。医者としてどうよ。てか、どうして三大探索技能置いてった???
【お願いごとをされて、巻き込まれていく探索者たち】
唐突なお願いをされて困惑した様子で神田川さんが「君は随分と冷静なんだな」と呟くと、それにきょとんとした様子で藍美が「これでも困っているんですよ」と返す。その応対の言いようもない不自然さに、戸惑いながらも神田川さんが「君は何者だ、今殺したのは誰だ?」と尋ねる。それに藍美は自分の名前を再び名乗り、殺したあれは自分の成り損ないだと答える。そして藍美は、詳しい話をするために屋敷に上がってくださいと伝える。
それに対して神田川さんが「仮に断ると言ったら、君は俺を殺すのか」とはっきりと聞く。その言葉に藍美の右腕がこぶしではなく、触手のようなムチに変貌して神田川さんの方へと伸びていく。<回避>失敗して、それを避けれず触手は神田川さんの身体に巻き付かれる。藍美は「逃げないで頂けると嬉しいです。逃げられると、殺してしまうかもしれません……」とあくまで乱暴はしたくない、協力してほしいと告げる。
その応対を見て神田川さんが「選択の余地なしってか……」と拒否権がないことを悟って了承する。真澄も「どうせ断ったらその男みたいに始末されるだけでしょ」と自分の置かれている状況を把握する。そして「何も成さないまま死ぬのはゴメンだしね」と藍美の話を聞くことにした。
藍美はそのまま触手で神田川さんを絡み取ったまま、彼を引き摺って客間へと案内をする。そのまま拘束は解かないんかい!!!どうみても客人をもてなす態度じゃねぇぞ!!!!!
※
ここで「何も成さないまま死ぬのはゴメンだしね」と言って藍美の要求を呑んだの、確かに死ぬのは嫌なんですけど。彼女は再び女優として舞台に上がることを望んで生きているので、それが出来ないまま夢半ばにしてみすみす命を手放すような真似はしたくないという考えの元ですね。まだ自分は女優として遺せていないのに、そのまま死んでいくことだけは嫌だ、という気持ちを端的に表した言葉ですね。
【屋敷の主人との対面】
一方、そんな惨劇があったとは知らず、育田くんは藍美によって案内された応接室へと通される。そこは異様な空間であった。何もかもが曲線で構成されて、角がなかったのである。ともすれば酔ってしまいそうな場所であった。
ここでPLのリアル知識がひぃひぃと悲鳴を上げる。
あ、曲線だけ。つまりそれは鋭角がない、ということ。それって……と一体何に対して対策された空間であるのか、今までの冒涜的神話事象から知り得てしまった知識がある推測を導き出す。1d3/1d6のリアルSAN値減少かな??
その空間に招待した彼がいた。鐘有馬久留だ。面識のあった育田くんは一年以上ぶりであったが、彼が誰なのか分かった。
そんな馬久留は、労わりの言葉を掛けて座るように促すと唐突に人の死について語り出す。
いきなり人はなぜ死ぬのかと問われた育田くんが困惑しているのを尻目に、彼は人は老衰だけでなく容易く死んでしまうと話す。そして彼は死を克服するために、死を超越する手段を探してきたと。話進めていくにつれて声は大きくなり、抑揚が激しくなる。興奮した口調で、死を克服するための何かに近付いたものの、その代償として何かに追われていると言う。その中で育田くんを連れてきた藍美は、藍美に近いものの中身が伴わない人形に過ぎない存在と話す。
そういって馬久留は、藍美を生き返らせるための方法を探すには追手が邪魔だ。その邪魔を躱すために育田くんを呼んだのだと告げる。彼には知り合いがもういなかった。故に交通事故に巻き込まれたものだと思って諦めろと。彼が飲んでいたカップを投げ落として割れる。その丸いカップは割れて、破片が辺りに散らばる。
そして何か呪文を唱えて、追手の標的を育田くんに移す紋章を彼の右手に施し、狂った様相で部屋から飛び出して行った。
突然の事に呆然としていると、割れたカップの破片から尋常じゃない邪悪な気配を感じる。そこからシュウシュウと黒い靄が出て、何かが浮かび上がる。それは揺らめいて不明瞭出はあるが、群青色の膿のようなものを滴らせながら敵意を剥き出しにして育田くんを見る。
その悪意を持った怪物を見てしまった育田くんがSAN値チェック、成功、1d3で2点の喪失。残値53である。
戦闘開始である。
DEXの早い育田くんは「何だってんだよ……!」と悪態を吐きながら、応接室から出て行く。そして玄関の方へと向かうと、何故か服が汚れている藍美が臙脂色をした異形の右腕を、屋敷前であった神田川さんの身体に巻き付かせていた。そして見覚えのない女性が不機嫌そうに立っている。
そこで初めて藍美の異形の腕を見た育田くんがSAN値チェック、成功、1喪失で残値52となる。
応接室から出てきた育田くんを見て、藍美が「あら、他にもお客様がいらしたんですね」と呑気な声を上げる。一方の育田くんが「あんだよ……!次から次へと!」とぼやく。その様子を気にも留めずに藍美が「私は鐘有藍美と申します、そしてこちらの方は……あれ、名前を伺っていませんでしたね」と名乗る。しかし育田くんからしたら、あんたが俺を屋敷に連れてきたし、神田川さんは屋敷前で会っていてそこで名刺も貰っていた筈だ。状況のちぐはぐさに戸惑っていると、藍美が彼にも自分の話を聞いて欲しいとお願いをする。
それに対して、育田くんが今さっきまで謎の怪物に追われていたこともあって「生きてたらな……!」と後ろを振り向く。しかしそこには先程の化け物はおらず、何もなかった。
何だってんだ……と困惑する育田くんに、別所を案内する藍美。それに対して「たぶん拒否権ないっすよ」と告げる神田川さんに「はあ?!」と戸惑う育田くん。「お気の毒様、たぶん犠牲者って感じよ」と更に付け足すように真澄が声を掛ける。あまりの展開の連続に育田くんが頭をぐしゃぐしゃと掻きながら諦めた様子で付いてくる。
【ダイニングにて】
藍美が自分の夫である馬久留がどうだったのか、どんな話をしていたのかが気になるようだ。先程まで話をしていた育田くんにその内容を尋ねてくる。
育田くんはそれに対して「人は何故死ぬのか……仮にも医者にそんなこと聞くか」とぼやきながらも「あいつの考えていることは昔から分からん」と話す。神田川さんはその言葉に「友達か何かなのか」と聞けば、育田くんが「雇用主だ」と返して自分が馬を主に診ている獣医であることを明かす。神田川さんはそこでこの屋敷の主人がファームを経営する程、思っていたよりも大金持ちであることを初めて知る。口には出していないが真澄も同様である。
藍美が本題として、夫である馬久留を見つけ出して連れ戻してほしい、彼にちゃんと帰ってきたと伝えて仕えたいと話す。
そこで神田川さんが既に育田くんが主人と会っている以上、ここに居るのではないかと疑問を呈する。それに対して、育田くんが馬久留が部屋から出て行ってここには戻ってこないような口振りだったと伝える。それを聞いて神田川さんと真澄が育田くん以外に屋敷内で人を見ていないが馬久留は何処に行ったんだ?と不思議に思っていると、KPより屋敷内のMAPが提示される。その見取り図から育田くんが来た方向とは、また違う方向から馬久留が出て行ったのではないかと推測が立つ。
馬久留を探してほしいという藍美に対して、人探しは自分の出来ることの範疇を超えているため、素直に警察に言ったらどうかと真澄が提案する。しかし最初に会った時と同様に藍美は警察は駄目だと頑なにそれを拒絶する。やはり警察には言えそうにないと判断した真澄は面倒なことに巻き込まれたとぼやきながら話を流す。
神田川さんが藍美が外から来たがどういった経緯だったのかと尋ねれば、真澄に助けて貰ってここに来たと藍美が答える。それに対して仕事に向かう途中で、素足で生傷だらけの藍美を発見して仕方なくここまで連れてきたと真澄が付け加える。
更に神田川さんが藍美の超常的な力を持ってすれば単独でも探せるのではないかと疑問を抱く。藍美はそれについて、一人では限界があり、皆の協力を仰ぎたい、了承して貰えればお礼は弾むし屋敷内も自由にして貰って構わないと話す。
彼女の態度に引き受ける他ないと判断した三人はその申し出を受けることにした。
【手掛かりを求めて屋敷内を調べようか】
ひとまず馬久留の消息を掴むため、屋敷内を調べてその足取りや情報を掴もうという事に探索者の方針がまとまる。
一方の藍美はようやく帰ってこれたので片付けとかをしないと、と何やら準備をする様子。何か用があれば呼んでくださいとのこと。
神田川さんがそういえばと言って真澄に名刺を渡す。「何かお困りでしたら……といって自分が一番困っているんだけどな」「奇遇ね。私も困っているところよ」と会話をしながら、育田くんが主人と最後にあった応接室を最初に調べることにした。
【応接室】
ここで育田くんから、コーヒーカップを割ったら"可愛いわんちゃん"がじゃれついてきたぜと、化け物がそこから現れたことを話す。そこで馬久留がどういった事を話していたかについては、藍美を生き返らせるために何かしていたが、どいつもこいつも失敗作だと言っていたとのこと。神田川さんが「本物ならここにいるぞ……」と先程お願いしてきた藍美を指し、真澄が「というか作ったなら責任もって処分しなさいよ……」とぼやく。
ここで神田川さんが真澄に対してここまで来た経緯を尋ねる。彼女は本当に何の関係もなく、仕方なく付いてきただけと話し「とんだ貧乏くじを引かされた」とため息をつく。それに対して、神田川さんが案外世話焼きなんだなあと印象を抱く。
そして育田くんにもここに連れて来られた経緯を聞こうとして、限界先で肉塊と化した藍美によってタクシーで来たことを思い出す。
そこで中の人たちが、育田くんはあの玄関で起きたことを知らないままであることを察する。ここまでの会話で今居る藍美が連れてきた藍美とは違うことに育田くんが気付いたか<アイデア>を振るも失敗して察することが出来ない。
それに対して、真澄が違和感を覚えて神田川さんに対して「お医者さん、あのこと知らないんじゃないの」と話し、ここで情報を共有しておいて足並みを揃えておかないと危険だと判断して、神田川さんが育田くんに玄関で起きた惨劇を伝える。
でもなんで神田川さん「お医者様なら気付くかもしれないが……いや、気付いてないか」「本当に医者か?」と皮肉めいた口調で言ったし。思わず真澄「ちょっと何いきなり人のことけなしてんのよ」と突っ込んだわ。それに対して育田くんは「で、そのお医者様に何の用だ」と皮肉で返すのも流石の胆力だわ。
そして話をしていると、ポリタンクを持った藍美がドアを開けて応接室へと入って来る。思わず真澄がそのポリタンクを何に使うのかと聞けば、掃除に使うと話す。その中身は何、と聞けばKPから<聞き耳>の指示が出る。こわ……と怯えながらも成功し、そのポリタンクから油の匂いがすることが分かる。
藍美「では、私は掃除に戻りますので……」
真澄「ちょっと待ちなさいよ。そのポリタンクで、どう掃除をするのか、ちゃんと言いなさい」
藍美「……あまり、気分のいいものではないので、」
真澄「そこからどうも油臭い匂いがするんだけど」
育田「ああなんだ、聞いた方がいいか?何を、掃除するんだ?」
藍美「……ここの地下を掃除するためです」
育田「へえ、地下があるんだ」
真澄「地下にも手掛かりはあるのかしら」
藍美「……地下には行かない方がいいかと思います」
真澄「……ということらしいけど、2人はどう思う?」
育田「さあねぇ」
藍美「では、私はこれで……地下を掃除するので」
そういって藍美はこの部屋から立ち去る。
自分『メタ的なこと言うと、どう見てもこれ、残りの失敗作の処分現場じゃん』
あつむ『わかりゅ~~』
自分『これ行ったら逝けるんじゃない!?』
あつむ『逝ってらっしゃい~~』
ここまでロールプレイしていて一切応接間すら調べていないことに気付いたPL三人は、恐らく藍美さんは処分しているんだろうなと思いながらも見送って、ひとまず目ぼしいものがないか調べていくことにする。
育田くん<目星>初期値なんだよなあ、案の定失敗する。そして<目星>は振ってある神田川さんも失敗。
自分『ちょっとぉ?!?!?(目星振る)』
>>目星3決定的成功<<
ここで真澄はこの部屋の隅も石膏で塗り固められていて、とにかく角を無くすことに一心なことが分かる。
そしてクリティカル恩恵として、クリチケ二枚目が発行される。
自分『やったあ!クリチケだあ!』
あつむ『どうせ没収されるよ』
自分『やだ……いかないで……使わせて……』
あつむ『クリチケは君の元から離れていくよ』
高校時代の知り合いだという割に育田くんが馬久留のことについてあまり知らないことに、育田くんが「雇用主だからそんなもんだろう。ほら、社長の名前は知っててもどんな奴が知らないのが普通だろ」と返す。
応接間の調べものが一段落したところで、KPがシークレットダイスを振ってPL達がこわいこわいと怯える。
そして自分が気になったことがあったためKPに確認する。
MAP上、応接間の奥に地下室へと続く階段がある。どこに地下室があるかはさておいて、この家の地下に部屋があるのなら、そこから物音が聞こえてきたりはしないか。そう尋ねると、KPから<聞き耳>の指示が出る。
自分『知ってる??KP。聞き耳持ってる人何人いたかなあ??』
あつむ『聞き耳は持ってるよ』
自分『聞き耳しか持ってへんがな!』
あつむ『本当それな。それだけ持ってきてるのウケる』
自分『なんで売れない女優が一番(探索技能)持ってるの??』
小倉『あんま探偵業やってないから』
真澄が探偵業やった方が技能値良いんじゃないのかと思わず頭が過ぎる。おぐともさんから『でも聞き耳高いのって、良くないこととかそういうことも耳に入っちゃうようになったからじゃないの?』と言われて確かになあと思ったり。
だんだん出演が減っていくにつれて、自分がどういった風に思われているのか。どんな評価をされているのか気になって、他人の話している事を聞こうとした結果なのかもしれない。でもエゴサって病みやすいよね、ドツボにはまりやすいよねぇ。
ともあれ、<聞き耳>に成功した真澄と育田くんは下から何か声がする、しかもそれは複数人のものだと気付く。
育田「さてどうしようかねぇ」
真澄「あんたは聞こえなかったわけ?この下から人の声が」
神田川「おいおい、寝惚けてんのか」
真澄「むしろあんたはどこに耳付けてんのって話だけど」
育田「いやいやこれはむしろ聞かない方が賢いかもしれないぞ」
真澄が藍美を追って地下室へ向かうことを提案する。それに対して度胸があるなあと揶揄する育田くんに「毒食らわば皿まで、って言葉知らないの」と反論する。
育田「ああ、そんな不要な言葉忘れちまったなあ」
真澄「だったら今すぐその頭の中の辞書に叩き込んでおきなさい」
そういって真澄が応接間の奥の扉を開けて地下室へと向かう。そこは薄暗く、更に階段があることだけは朧げに見える。「気がどうかしちまったんじゃねぇか」と言う神田川さんに、「それもそうかもなあ」と同意する育田くん。
ここから離れて一回に戻って調べものをする方がいい、なんなら藍美が地下室にいる以上はその隙に逃げられるかもしれないと2人は提案をする。
しかし真澄は藍美が何を仕出かそうとしているのかが気になり、彼女の正体を掴むことに執心している様子だ。それについて「知ってどうする?」と尋ねる育田くん。
ここでKPから応接間の扉を開けて地下室へと続く階段を発見すると、そこから更に今までとは比べものにならないほどの酷い悪臭がしていると描写が付け加えられる。
大元やんけぇ、行ったら戻れないやんけぇと思いながら、どうする?と尋ねると。
育田「なあ、あんた。触らぬ神に祟りなしって言葉、知ってるか?」
真澄「なにそれ。好奇心は猫をも殺すって言いたいわけ?ああもう全く……何が正しくて何すればいいのか全く分からないわよ……」
神田川「全く同感だ。とにかく片っ端から調べていくしかないだろ」
真澄「家探しするみたいで気が引けるけど。じゃあなに?そっちの方調べるってわけ?」
神田川「それに一票」
育田「自分もそれに一票」
真澄「二票ってわけ、民主主義だもんね……いいわよ、じゃあそれに従うわ」
ということで、地下室へは降りずに一階の探索を進めることに方針が転換される。
※
どうして真澄そんなに地下室へ行くことに固執していたかというと。
自分の理解の範疇を超えた出来事に遭遇していて、少しでも手掛かりを手に入れて情報を得ることで自分の精神性を安定させる地盤が欲しかったんですよね。もっと言うと、自分達を脅して頼みごとをふっかけてきた藍美という化け物の正体を、少しでも掴んで対処する方法が知りたかった。彼女がいるうちは自分の平穏が保たれないので、少しでもあの女が何をしているのかその目的を明らかにして、どうにか解決ないしは処理の仕方を見つけたかったんです。
まあどう考えても取り付かれているというか、冷静さを失っているんですけども。
【2階へ情報を求めて】
MAPが提示されて、トイレの上のあの空間はなんだ???と全員そこに関心がいく。
小倉『隠し部屋かもしれない。カーペット捲ると、みたいな』
自分『それ、青鬼で見たことある。開いた穴があって、そこから降りるとピアノが置いてある部屋に……』
KP『メタいこと言うと、このスペース何もありません』
あつむ『空いちゃったんだろうなあ~』
育田「家主を探しているなら家主の部屋に行くだろ」
真澄「じゃあ三人で一緒にみるわけ?」
神田川「こんな状況で二手に分かれるのは危険だろ」
というわけで。まずは馬久留の部屋から調べていくことに。
【馬久留の部屋】
部屋は何かが暴れたのかと思えるほどの散乱具合であった。そこにはベッドと本棚、机があるだけの簡素な部屋である。
何かともみ合いになったのかしらと言う真澄に、精神錯乱して暴れた可能性もあると話す神田川さん。
ひとまず本棚から調べていくことに。
そこには馬に関する本ばかりであり、そこから詳しく調べるには<図書館>が必要である。
図書館60なんだよなあ~と言いながら唯一の<図書館>持ちの真澄が失敗。あつむちんが『自分馬に詳しいんで、+補正付きませんか!?』とごねたものの失敗。神田川さんが目星-20%で成功する。あっぶな!出だしから三人いるのに情報抱え落ちおじさんするとこだった。抱え落ちするのはバリアとアメだけでいい。
注意深く見ていた神田川さんがその中から、馬久留の日記を発見する。そしてその内容を三人で見ていく。
小倉『出だしから狂ってんじゃん……』
自分『ほんと出だしから終わりだ……』
小倉『なんでクトゥルフの黒幕っていつも本渡してくるんだろうね』
自分『ほんとだ、取り扱うものが古いからかな』
小倉『これ第9版とかになったら皆USBとかでやり取りするのかな』
自分『ちなみにサプリ2010辺りで、魔術書のPDF化とかが載ってたりしますよ』
小倉『じゃあ今度はクラウド化?』
自分『それこの前ツイッターで騒がられた情報全世界で公開されちゃうヤツじゃないですか』
小倉『やばいやばいやばい』
ここで例のプログラマーが仕出かした事件について話題が横道にそれる。それもやばいよね……
更に話が変わるけども。
沼男は誰だ?をむつー氏が改定する前にやっていたひまつぶし卓の、とある方はサプリで振れられる前に既に魔術書のPDF保管化をやっていたような記憶があるんですが。時代の先取りというか、化学の発達が更なる冒涜的事件を引き起こしそうな気配がする。あの方々もクリエイター陣で本当にすごい方々ばかりですよねぇ……
ちなみに日記を読み終わった感想としては、オブラートに包み込んで言えば。純真で相手の事を大切に想っていたんだなあということが非常に伝わる内容でしたね。ただ過程と結果全てがアカンかったということで。
ともあれ、馬久留は死んでしまった藍美に会いたいと渇望していた。そこに内藤という男が生き返らせる方法があること、その手伝いなら出来ると言って協力を始めた。その結果、あまたの藍美の形をした別物が生まれた。今度は藍美が死ぬ前の時間に戻るという方法から探ろうとしたら、それが何かに障ったらしく目を付けらえてしまった。そして更に別の方法を試したところで肉塊が産まれてしまう。それを内藤に押し付けた。そこから更に材料の調達に困っていたものの、それも内藤がとある業者を紹介して解決した。しかしそれでも彼が望む藍美には行きつかなかった。
といった感じで最後まで読み終えると、そこから一枚の名刺が落ちてくる。そこには売買担当者のリンメイという名前と携帯番号が書かれていた。
真澄「この屋敷の主人は、本当に大切に想っていたのね……」
育田「ああ、こんなに愛妻家だったなんて知らなかったなあ」
神田川「大人だな、お前らは」
真澄「ただそこに関する諸々を見なければ、という注釈が付くけど」
そして真澄が落ちてきた名刺を指して、日記に書いてあった取引先というのが此処の事を指しているのではないかと話す。最悪の場合は、こんなアングラなところに電話を掛けなければならないのかと思うと気が重たいとぼやく。
日記を見たところで机の方を見やるとそこはめちゃくちゃに散らかっており、色んなメモやコピーした資料が無造作に置かれている。<図書館>で育田くんは失敗、真澄が成功。<目星-20>で神田川さんが成功。
そこに伏せられた写真立てを見つける。その写真は藍美と男性が馬に乗っていて笑顔で写っていた。刻印された日付は1年前だ。それを見た育田くんは藍美と馬久留が写ったものだと分かる。
というところで馬久留の部屋での探索が一段落。KPが再びシークレットダイスを振る。
【藍美の部屋】
その部屋は本棚と化粧机、クローゼットが置かれており、その装飾や私物から女性のものだと印象を受ける。ここは特に荒らされている形跡はないが、全体的に埃っぽい。
<目星>で育田くんは惜しいが失敗。神田川さんが95でファンブル寸前失敗。真澄だけは成功。唯一真澄だけが可愛らしい日記を見つける。その内容は取り留めのない内容であるが、一年前から記載が途絶えており、その日周辺に何かが起きた訳ではなさそうだ。
ここでKPに確認して、この日記が途絶えた日付と、馬久留の狂った内容の日記の日付は近いかと聞く。するとだいたい近い、確実に言えるのは藍美の日記の記載が途絶えた日以降に、馬久留のあの内容が日記に書かれているとのこと。
日記を見た真澄は「ともあれ、事故死か死因までは分からないけども何かあったことは確実ね」と日記を閉じる。この部屋で目ぼしいものはなさそうだ。
といったところで再びシークレットダイス。毎回振られるダイスにPLの恐怖もましましである。
小倉『今のシークレットダイス怖かった』
自分『心臓に悪いよね』
小倉『シークレットダイスを振る5分くらい前に「今からシークレットダイスを振ります~」って宣言とかないの』
自分『それ、5分前に通知したらで「うわあ~~今からシークレットダイス来るんだあ~~」ってビクビクしません?』
KP『それなら「ああ、この後シークレットダイスくるんだ……」ってビクビクしながら過ごすでもいいなら良いですけど』
ここで一日目セーブとなる。
次回は天井がないから、好きなだけ舞えるぜ!と嬉々としているPL達。
此処からは一日目の感想雑談の内容で。
自分は嬉々として『気にならない??気にならない???』とわくわく気分で地下室に行こうとしたら、全力で皆から止められたんだけど!という話。
あつむ『絶対行っちゃだめなやつだって』
自分『気にならない??』
あつむ『気になるけど、アレは最後で行くやつだと思ってるよ』
自分『自分的にはあそこが事の発端だと思ってるよ』
あつむ『あれは……まじで処理だと思ってるよ』
自分『だから最速でタイトル(沼男は誰だ?)回収出来ると思ってたんだよ』
KP『RTAしようとするな』
小倉『沼男は誰だ?RTA……!?』
KP『OK!』
あつむ『異論はない』
自分『そんなことより新しいキャラシだ』
小倉『2日目の夜に置いてかないと……』
ここまで3時間。進捗は1/3にも満たないという。
他には発狂出来る!と意気込んだのにアイデア失敗で発狂出来なかったことを悔やんだり。
だって開幕って大抵SAN値減少って0/1とか、1/1d3とか軽めが多いから。ここでいきなり失敗なら1d6+1とかデカい値が出たらイケると思うじゃん。
自分『イケる!(1d6+1を見て)逝ったあ!!(6点喪失)イケない!!!(アイデア失敗)』
KP『逝ったじゃないんだ』
自分『三段活用みたいな』
沼男は誰だ?というタイトルからして、複数NPCが出てきて誰でしょうか?という感じかと思ったら既に重要なキーパーソンが出てきてるという。最初からクライマックスだぜ!!という感じ。
それから探索技能を皆置いてったことについて文句も言った。
KP『ビックリした、見てなかった』
自分『回避チェックとかする前にもっと大切なのあったでしょ!』
KP『別に、ほら技能別にいいもん。回避だけは認めんけど』
確かに技能値見てなかった。キャラシの設定しか見てなかった。
小倉『いや補えてると思うんだよね。真澄さんは説得が高い。育田さんは信用が高い。そして神田川は言いくるめが高い』
自分『いやだからそれ交渉技能やんけ!探索技能のことだよ!!』
自分『なんで私がセーフティーネットしなきゃ……』
複数『セーフティーネットとは』
自分『2人失敗して、私だけ成功した場面何回ありましたかね?!?』
小倉『目星クリティカル』
KP『これ真澄さん失敗したらどうしようと思いながら、<目星>または<図書館>と言ってました』
観戦席『皆一緒に行動してるんだ、えらいね』
自分『だって技能値ばらけてんだもん!全員一緒に調べなきゃもれなく漏れるんだもん!』
観戦席『もれなくもれる』
KP『もれなくもれる、矛盾しとるがな』
そう。各々がしっかり探索技能を持っていたらばらけた方が効率がいいなと思ったけど。ほら、メインタブ見てくださいよ。ね、赤いでしょう?(失敗が多い)そんな簡単でしょう?みたいに言うなと言われたが、本当それよ。
仮定の話すると真澄が途中ロストしたらどうするよ、詰むぞ君たち。
KP『そんなこと考えてたのか……』
小倉『いや詰まない、詰まない』
自分『その根拠は?』
小倉『図書館35もある』
自分『wwwwwwwww』
小倉『それに隠れる忍び歩き追跡もある』
観戦席『えらーい、すごーい』
小倉『それに変装が30もある。いざとなったら壁に変装してやり過ごす』
自分『それなら隠れるを振るべきなんだよ……!』
小倉『回避隠れる変装の三重技能があるからこれは無敵だね』
自分『え、まって。神田川さん隠れる追跡なんぼあると言いました?』
小倉『え?50、60』
自分『w……真澄、隠れる55追跡50ある』
小倉『探偵やった方がいいんじゃない』
自分『女優でやらせてよ……!!』
ここで神田川さんが口が達者、交渉技能に長けたという指定もあって、今後交渉する場面があるのかという話になる。そうなると早速、交渉相手になりそうなのはリンメイである。
自分『でも名前のせいで怪しい中国人を連想してしまう。なんかこう黒執事のCV遊佐浩二のあの人みたいな』
KP『ああ~好き』
自分『CV遊佐浩二は信用ならない、信じていいのはカルナさんだけだ』
KP『ウラタロスもいるよ』
自分『ウラタロスは詐欺師だよお!!!!!!』
KP『いいやろ』
自分『詐欺師を信じるな!!!!』
KP『悪意あるな』
自分『悪意ないよ。だってアイツ最後、ねえ、助けるために、ねえ、ほら、……もう駄目だ、おしまいだ』
ここで真澄が戦闘技能一切持っていないことに触れられる。
観戦席『戦闘技能持ってないんですかあ??』
自分『お前、清純派ヒロインつったろ!!守られる対象なんだよ!!!!』
そもそもダメボもないのに攻撃に振るよりは他に回した方がいいんでは。と思って、一応応急手当と隠れるがある。後方支援は任せろ!と言ったところで、KPからこのPOWで精神分析取ってるのおもろいとヤジが飛ぶ。精神分析される側ですよと言うが、POW10はそこまで低くないぞ!!50は半分だろうが!!それが低いとかなんやねん!!
しかし振り返るとあと4点削れると不定の狂気入りである。そのことにおぐともさんが驚く。そう、真澄はこの日でSAN値があと4点失うと一時的狂気以前に、不定の狂気入りで確定である。KPからはもしSAN値50以下ならストップを掛けていたと告げられる。なんかPOWが足りなくてKPストップが掛かるの既視感覚えるなあ。でも50もあるんだよ、高くない??と皆に問い掛ければ誰も返事が来ない。
自分『どうしてうんともすんとも言わないんですか』
KP『うんともすんとも思わなかったからかな』
ここで話が【POW皆高くない??】という内容になる。
皆は割と振り直ししているということで、KPから『もしかして振り直しとかしてないんですか??』と聞かれる。
まあ大抵は一発振りである。ただし流石にPOW6とかになると推定時間と比べて考えて振り直すことはある。
KP『前ミタランさんに「長いシナリオだと推奨にPOWとか書いてなくてもSAN値チェックいっぱい入るんだから分かるでしょ」って言われたでしょ』
言われたねぇ。でもこのぐらいならイケるかなあと思ったですよ!でもいざという局面で『覚悟して下さい』とダイス振る前に言われたけど。
ここまで他愛のない雑談をしておいて、本編は藍美さんに生殺与奪の権を奪われていて未来がないよという話から【藍美のゴールはどこにある?】という話題になる。
彼女の言葉をそのまま聞くなら、旦那様取っつ構えて帰ってきたと伝えることではないかと自分は思う。
するとおぐともさんより『帰ってきたと伝えて、どうするの?』と疑問が出される。
これ個人的な推測だけど、伝えることが最終目的であって彼女はその先の事を考えていないのではないかと思っている。結婚がゴールで、その先の結婚生活について思い付いても居なかったみたいな。今は馬久留に帰ってきたことを伝えることで頭がいっぱいで、それ以上やその先の事まで回らないのではないかと。
おぐともさんがそもそも死んだことをあの藍美が理解出来ているのかという疑問については、玄関先で藍美が「もうそんな姿しなくていいですよ」と彼女が言う偽物に対して言っていたことから察しは付いているのでは?と自己完結する。
ここらでおぐともさんが今一緒に行動している藍美のことをミスポリタンクと言っていて、笑いが抑えられない。
そしてミスポリタンクの存在を、馬久留は知っているのか。
出来のいい肉人形は恐らく最初タクシーに乗って来てその後潰された方だろう。となると彼女はどこから現れた存在なのか。ここで内藤が関与しているのか。彼女は現時点では、馬久留の予想の範疇を超えて別所で生まれた存在なのではと推測する。
で、ミスポリタンクが失敗作の藍美たちを始末して回っている理由は何か、その動機は何なのかという話になる。
これに関してはおぐともさんは『何故?』と言っていたが、個人的には『鐘有藍美は自分だけであるという証明のため』もっと他にも明確な理由があるかもしれないけどもぱっと思いついたのがそれ。
ともあれ馬久留の想定外のことが起こっているのは間違いない。
ここで話をしていてもまだ探索が不十分であるため、憶測は当てはまらないだろうということで次回に続く。
【2日目】
出だし運試し~♪
ということで、雑談タブで各々技能を振ることに。
>真澄失敗<
>育田100致命的失敗<
>神田川97致命的失敗<
自分『おいまって、どうして』
あつむ『始まってるなあ』
小倉『すごいなあ』
あつむ『ゆにし大丈夫?ただの失敗で大丈夫?』
小倉『大丈夫??乱数調整は』
自分『ここで調整ってなに!?いいよ、振ればいいんでしょ!!』
>>7スペシャル<<
自分『違う!!そこじゃない!!そうじゃないんだよお!!』
KP『まて、開幕ファンブル2人もおるやん』
KP『真澄さんSAN値低いねぇ』
自分『50もあるのに低いとは??』
あつむ『もう44しかないよ』
自分『開幕1/3ぐらいで、今4/5残ってるなら上等じゃない??』
あつむ『(SAN値ロスト)廃人目指してんのか』
自分『違うよ!生きるために頑張ってるんだって!!』
KP『本当にそうなんか……』
自分『死に行くために頑張ってるんじゃない!!』
雑談も適当に、次の目的地はどこにするかを決めることに。
上の階層に行く前に、このフロア内の探索を済ませた方が良いのではないか。ということで上の階段を行く前に、倉庫を見てから行こうということで話がまとまる。
【2階倉庫で探索をしよう】
KPから、<幸運>を振って成功すれば倉庫内にありそうなものがみつかる場所ですということを聞かされる。すごいメタ的な話だ、逆に言ってここで装備を整えていけってどういうことですかね。
<幸運>85もあるのに失敗する神田川さんに、追って真澄が50で振るが失敗。育田くんが成功して応急セットが見つかる。武器か何かを探すか、いやそもそも幸運皆振っちゃったしなあ、もうめぼしいものはないだろ。というのをロールプレイ交えてやっていく。
育田「俺は治す専門だからなぁ」
神田川「俺も探す専門だからな……真澄さんは」
真澄「そういう荒事が向いてるように見える?」
神田川「肝は据わってるように見えるな」
真澄「本っ当に……褒め言葉として受け取っておくわ」
ここで再びシークレットダイス。
もうこれティンダロスが出てくるかどうかじゃないの。ティンダロスタイマーか???と雑談で言いながら先に進んでいく。
次の場所は階段を上がった先となる。
【階段を上がった先には屋根裏部屋か?】
二階奥のやや小さく狭い階段を上がっていくとその先には扉がある。その扉は鍵が掛かっていないということで、育田くんが躊躇いなく開ける。そして中を開ければ、そこはさほど広くない屋根裏部屋であった。しかし暗くよく見えない。電気は点けられないかと尋ねれば、KPより<目星>が提示される。初期値の育田くんも含めて全員成功する。
すると電灯のスイッチを発見して灯りを付ける。するとそこには埃の積もった段ボールが置かれていて工具が散らばっている。どうやら物置だったのか、あまり使われていなかったようだ。しかしそれよりも目が付くのは、中央にある床に広がった血だまりのような痕だ。赤黒い染みで完全に乾ききっているものの、これが本当に血痕だったのなら明らかに致死量以上の出血である。
ここで神田川さんのみ<アイデア>、自分としては致死量の血、かあ……と血の池事件が頭をよぎる。
するとアイデア成功したことにより。これが巷を賑わせている血の池事件と似ているということに気が付く。言った傍から回収するな!と突っ込みながら、そのことについて神田川さんが言及して他の探索者たちに情報を共有する。
真澄は藍美の変貌を見ている以上、直接彼女の事は口には出さなかったものの不可思議な事件があったとしても違和感はないと言う。そのことに神田川さんが同意して、藍美の異形の力に付いて話す。
今まで藍美の力について見たことがない育田くんがそれを聞いて改めてえらいもんに足を突っ込んだなあと自身の置かれた状況を振り返る。
神田川「好きで突っ込んでねえよ。先生だってそうだろ」
育田「まあ好きで突っ込んでる奴がいたら此処は楽園だろうなあ」
真澄「……はあ。そんなの奇特な名探偵ぐらいでしょ」
神田川「俺は行く先々で事件が起こる、ちっこい眼鏡を掛けた探偵じゃねぇぞ」
真澄「あら。別に高校生でもいいわよ」
神田川「幼馴染の可愛い女の子なんていねぇよ」
特にこれ以上の情報は出ないと判断して出ようとすると、背後から突然何か気配がする。
その気配は凄まじい悪意を持って、まるで既に臓器を掴まれているような本能的な恐怖を感じさせるものだ。その気配に堪え切れず振り向けば、そこには姿がはっきりしないものの醜悪な存在が浮かんでいた。
ご存じティンダロスの猟犬である。もちろんSAN値チェックの時間だ!
ここで全員失敗。二回目の遭遇の育田くんが1d6で1点喪失、残値51。初めての遭遇である2人は1d10の喪失で、神田川さんが7点喪失で残値77。真澄が3点喪失で残値41。
自分『惜っしい!!(あと1点で不定)』
あつむ『惜しいってなんだ……?』
小倉『今何か聞こえたんだけど何かな』
あつむ『4を引こうとするな』
KP『不定を狙っていくな』
自分『落ち着こう、落ち着こう、一時的にもなってないんだよ』
あつむ『おめぇだよ』
そして神田川さんがアイデア成功で一時的狂気に陥る。
1d10で3を出して、肉体的ヒステリーまたは感情の噴出が出る。というわけで、冒頭藍美に掴まれた腕が震えてまともに動けない症状になる。続いて発狂期間が1d10で2ラウンドに決定する。案外短い、これはPOWの高さが出ている、いやそもそもPOW高いヤツは発狂しないんだよ!とおぐともさんに突っ込まれる。それもそうだ。
自分『どうする?精神分析する?三割だけど』
あつむ『こっち四割だけど』
神田川「なんだよ……あれ……」
育田「可愛いワンワンだろ?」
神田川「まじかよ……獣医はあんなのも診るのかよ」
育田「はは」
というわけで、戦闘開始。
一番早いのがDEX15の育田くん。先手何の行動に出るのかという相談タイムになる。
精神分析を掛けてみるか、しかしその育田くんがキックと組み付きという攻撃手段を持っている。そもそもこの犬に攻撃が当たるのか。組み付きで抑え込めるのか。組み付いたとしてもそれで組み付いた側に攻撃が集中するのは怖い。いやでも令呪貰ってタゲ集中付いてない??
等と色々意見が飛び交ったが、ひとまずダメージが入るのか手応えはどうなのかと確認も込めてキックを選択。成功して1d6+1d4で7点のダメージ。
しかし攻撃は当たるものの、その手ごたえは泥を相手にしているような感触であった。そして化け物に付着していた膿がズボンへと触れると、しゅうしゅうと音を立てて布が溶けていく。
自分『早く!脱いで!ズボン脱いで!(生足にまで付いたらマズイって!)』
そして次は化け物のターンで攻撃対象は育田くん。前足による引き裂きは成功したものの、それを育田くんが回避で成功して躱す。
ついで神田川さんのターン。
化け物へまともにダメージが与えられないどころか、こちら側がとくせいさめはだでダメージを負いかねない状況に思案する。しかも発狂中で動けない以上、この場から離脱するのも難しい。
真澄から「化け物には化け物じゃないけど、なんとかそこまで誘導出来ないかしら」と暗に藍美をこの場に連れてくることを提案する。それに神田川さんが大声で助けを呼ぶ方法もあるかと方法を模索する。
PL相談を挟んで、藍美は地下室に行ったものの動けない以上はまだここから叫んだ方がマシだろうということで、大声で藍美を呼ぶことにする。しかし藍美が聞き耳失敗してその声が聞こえることはなかった。
神田川「くそ、まだ地下に居るのか!」
育田「いい発声だったんだがなあ」
真澄「まあ真下に居ても聞き取れないこともあるんだから、余程地下室まで分厚いのね」
ここで真澄のターン。
精神分析3割に賭けるか、大声出して聞き耳5割に賭けるか。確率が高いのは大声だが、声が届いたところですぐに来るかは分からない。しかし呼ばないとこの状況が伝わらないので、恐らく助けに来ない。というわけで、大声で助けを呼ぶことを選択。すると藍美の聞き耳が成功する。
さてどのぐらい駆け付けるまでに時間が掛かるかな……と思っていると。最後に会ったところから時間が経過していたお蔭か、すぐに藍美が駆け付ける。地下室の掃除終わったんですね。
藍美が「皆さん大丈夫ですか……!下がって下さいっ」と言って右腕が戸愚呂弟みたいに変形していく。うわあと言いながら、それを見守っていると「えいっ」という声と共に<肉塊変化>に成功してダメージ1d3+4d6で13点、うわああ。これは肉塊になりますわ。わああとても人間とは思えないダメージスコアだなあ()と思いながら見ていると、化け物はあっという間に霧散して消えていく。
戦闘終了である。
藍美に「怪我はないですか?」と言われて育田くんのズボンを見やるとズボンだけが溶けていて脚は無事であった。とりあえずそれに触れると無事なこっちまで溶けてしまいそうなので切り離した方が良いのでは、とズボンを引き裂く。
【屋敷の探索を終えて、手掛かりは見つかったか?】
藍美に何か手掛かりはありましたか、と聞かれてめぼしいものがないと返事をする。逆に藍美がどれほど知っているのか、と尋ねると彼女はあまりその辺りの事情は定かではないとのこと。
屋敷の探索を終えて藍美に「皆さんこの後どうしますか」と聞かれて時間を確認すれば夜頃だ。
真澄は食事を取ってから出掛けたものの、他の2人は食事もろくに取らないまま朝からこの屋敷に詰めている。お腹がかなり減っている状態である。藍美からは食事でもどうかと誘いの言葉を掛けられるが……
あつむ『PL的には食いたくぬぇ~』
小倉『あ、そうくるんだ』
自分『んん~でも真澄的にそろそろ連絡か家帰らないとヤバそう~』
真澄がここで携帯の通知を見ると最初は怒り気味で「どういうことですか」と来たものの、その後「事情があるんですね、わかりました。いつ頃戻りますか」といった内容が書かれている。それを見て『うわあ~~怒られはしないけど、帰りたくねぇ……』と呻く。この状況に既視感を覚える。
※※1
藍美が良ければ食事を自分が振る舞うし、それが気になるなら外食でも構わないと告げる。
それを聞いて可能なら外食がいいと答える育田くん。神田川さんはお願い事が解決するまでは屋敷から一歩も外に出れないぐらいだと思っていたから、その言葉が意外であったと伝える。
すると、藍美からは拘束するつもりはなく、お願いを聞いてくれるのであれば自由に行動してくれて構わない。ただし逃げようとしない場合に限る。といった返答が返ってきて、神田川さんは満面の苦笑いを浮かべる。真澄は半目のジト目で(どの口がそれを言うの……)と藍美の方を見る。
そして食事をどこにするか、という前に神田川さんから藍美に質問があると尋ねていく。
先程の化け物について。これは藍美にも正体が分からないとのこと。しかしお願いを引き受けても貰った以上はしっかり探索者たちのことは守るとのこと。
藍美「しっかり皆さんのことはお守りしますので……よいしょ、」
>立ち絵が右腕戸愚呂弟Verになる<
神田川「」
真澄「え、ええ……そうねぇ……」
小倉『いやいや、ライダーがベルトぷらぷら持って「俺強ぇから」って言ってるのと違うから』
自分『wwwwwwww』
育田「まあ迫力があっていいじゃねぇのか」
真澄「そうね、実力は折り紙付き……だからね」
藍美「良かった……これで私も皆さんのお役に立ちますね」
神田川「むしろ俺たちがあんたのお役に立てるか分からねぇけどなあ」
ここで人の捜索なら警察など大規模な捜査を行った方が良いのでは、と神田川さんが話すもののやはり藍美は頑なに警察の介入を拒絶する。それを見て育田くんが「無理なんだろうよ」と藍美の態度から警察の協力を求めるのが出来ないと暗に言うと、神田川さんもそれを察して詰まらないことを言ったと詫びる。
そして話の流れ的に、明日以降も引き続き調査していくことになりそうだということで、自分達はここに泊まらなくてはいけないのかと真澄が尋ねる。それに対して藍美が屋敷に泊まりたいのであれば構わないと告げる。それを聞いて神田川さんが自宅に帰っていいのかと驚く。
育田くんが屋敷に泊まることを選ぶ。社長夫人直々のお願いなら彼が経営するファームで休みを取るのは容易いと話すと、神田川さんがそんな有給消化ありかよとぼやく。一方の真澄は一度同居人であるマネージャーに事情を説明し無ければならないため、そうやって休めるなんていいわね。とこの後に待ち構える更なる面倒事に顔を顰める。
そんな真澄の様子に神田川さんが触れると、妙に煩い“お目付役”がいるからと真澄が答える。「この屋敷の主人のようにあんたも立派なお人なのか」と神田川さんに言われて、煩わしいと「出来が悪いから見張られているだけよ」と真澄が返す。
ここまでの会話で真澄が女優真澄清夏であることを知っているかという<知識>を振りたいとおぐともさんから提案が出る。それに便乗してあつむちんが振りたいと言う。皆楽しそうに言いやがって!なんでそんなことするんだよ!!
それに対してKPが任意で+-補正してくれていいですよ、と返答する。
自分『任意って』
KP『いやあ真澄清夏が知られていないって言ってたし、あと芸能に興味があるかによってもねぇ』
あつむ『じゃあ知識-30の55で』
小倉『同じく-30の55で』
>2人とも失敗<
ということで2人は彼女のことについて知らないということに。
小倉『主演張ってたのにね』
自分『かつて主演張ってたのに。多分パッと出てパっと消えたんだと思う……ものすごい酷い言い方をすると、香〇奈とか、蛯原〇里とか』
小倉『素晴らしい。ああユ〇ちゃんそうだねぇ』
あつむ『ああ……』
自分『なんでモデルを経て女優やる人って消えていくこと多いんだろうね』
小倉『ね。トリン〇ルとか』
真澄は2人の反応を見て、自分の事を知らないんだなと察して少し寂しそうな残念そうな傷付いた表情を浮かべる。神田川さんが「あんたも大変なんだな」と言ったことに、真澄が「なによ。別に同情してくれなくても構わないけど」とつっけんどんに返す。それに「お前を大切に想ってくれてる人がいるってことだろ」と神田川さんが話すも、真澄は「お仕事ってやつじゃないの」と素っ気ない言葉を返す。そこに「この仕事やってると口だけの奴がどれだけ多いか」と神田川さんが付け加える。
※
真澄が桑原に対してどこまでもつっけんどんで冷淡に接しているのって、単純に自分が彼女を信じたとしてそれが裏切られたときが怖いから。最初から気にも留めていない相手にしておいて信じなければ、裏切られたときのダメージが少なくて済むからという予防線張ってる態度なんですよねぇ……
彼女は元々人に対して甘い人間です。初対面の桑原に対しても優しく接していたように。ただそれが芸能界に居て、段々と自分が売れなくなってきてから、自分のことを最初は良く言っていた人も悪口やある事ない事を言い、そしてそんな根も葉もないことを周りが信じてしまい、そんな風に人から裏切られて、信じられなくなって荒んでいったのが現在です。信じて期待してまた裏切られて傷付くのはもう嫌だ、だったら人を期待しなければ信用しなければ自分は傷付かずに済む。そう思って人との距離を置こうとしているのが今の真澄。でも元来の人の好さというのは捨てられないから、初対面で明らかにおかしな藍美のことを無視せずにつれて来たり、皮肉が過ぎた神田川さんに突っ込んだり、と面倒事だと分かりながらもみちゃったんですよねぇ。自分でもそこは貧乏くじ引かされたと分かっているけども直せないとこなんだろうなあ。
ここで藍美が「ご飯食べるくらいなら罰も当たりませんから……」と皆で一緒に夕飯を食べないかと再度提案される。それに対して「人間の三大欲求には勝てないよな」と育田くんが同意し、神田川さんも「朝軽くトーストを食べたぐらい」とこの日ほとんどまともに食事を取らずにずっと探索していたことが判明する。
何が食べたいかの話で、真澄は軽くで構わないと言い、育田くんが適当な店に行ってそこで決めればいいと頓着のなさそうな事を言う。それに神田川さんが藍美さんに対して「折角やっと帰ってきたんだから好きな物にするといい」と彼女に街へ降りるまでに好きなところを決めておくといいと提案する。
そして神田川さんが真澄と育田くんに(どこか行きたいところはないのか)という目配せに、真澄は手の平をヒラヒラさせて行きたいところはないと示す。それと同時に桑原の方に用事が出来て帰りが遅くなるとだけメッセージを送ると、すぐに返信が来て了解とだけあった。
そして屋敷から出て街に出る。そのとき藍美からファミレスがいいという提案が出る。真澄が「構わないけど……それでいいわけ?」と意外に庶民的な申し出に(イイトコのお嬢様の久々の外食がそれでいいの?もっと良いものにしたら?)と内心思う。神田川さんは本人がそれで良いなら良いじゃないかと言い、育田くんはファミレス最高じゃないかといい、それに神田川さんが同意する。
そうしてファミレスに入る。
PL達が背景を見て「僕このメニュー表見たことある~~~」「ジョイ〇ルじゃん」「やったね、遅くまでやってるよ!」等と言う。
ジョイ〇ルは勉強してたときにだいぶ個人的にお世話になってました……24時間やっているので大変ありがたかったです。ここでKPからメニュー表を渡されて爆笑するPL達。
藍美と神田川さんがハンバーグを、育田くんはラーメン。真澄はデザードを見て、ストロベリーパフェか抹茶パフェのどっちにしようかで悩んでいると藍美が自分は抹茶パフェを頼むから真澄はストロベリーにしたらどうか、と提案されて便乗する。
注文の仕方が分からず戸惑う藍美に、神田川さんが代わりに注文する。
ここから束の間のほのぼの食事タイム。
と言いながら質問タイムだったような気も。
神田川さんが藍美に対して「主人が帰ってきたらどうするんだ?」と質問する。それに藍美が「自分が帰ってきたということを言いたい」と返答する。
ここで藍美から「スワンプマンって知ってますか?」と聞かれる。
これに対して探索者たちが<知識>で知っているか振り、全員成功。そこで皆<知識85>=<EDU17>だということが判明する。EDU高いな??教養あるな??なんだこの高学歴集団は。
思考実験の『沼男』についてどう思うか?という問い掛けられる。
これに対して真澄が「どう思うか?とは本人と沼男は同一かどうか、という意味か」と聞くと、藍美からは「自分が沼男だったら嫌か?自分の友達が沼男だったら嫌か?」というとどうなのか?と聞かれる。
それに対して真澄は「嫌かどうか以前に、そもそも本人すらも沼男だと気付いていないのだから、嫌と思うことすらないだろう」と答える。
神田川さんは「自分がどう思うか次第。例えコピーだと自覚していたとしても自分が本人だと自覚してるなら本人だ」と答える。
育田くんは「友人が沼男だとしてもどうでもいい。目に見えているものが全てで、本人の意思はみえない。そう思うならそうだし、思わないならそう思わないのだから」と答える。
何故藍美がこんな質問をしたかというと、端的に言えば「自分とは何か」が分からないから聞きたかったとのこと。
こうして夕食を終えてファミレスを立ち去る。
ここでKPからシークレットダイスが振られる。すると、看板の鋭角から怪物が現れる。ああ、こうしてシークレットダイスで何らかの判定をして引っ掛かったら出てくるんだなあ今後も。
【夕食帰りにて、再び犬との遭遇】
KPから真澄と神田川さんのみSAN値チェックと言われて、三回見たら慣れるんだろうなあ、SAN値不要になるんだなあと思いながらダイスを振る。しかし真澄はSAN値1でも減ったら不定の狂気入りである。
ここで1d3/1d8のSAN値減少。神田川さんが3喪失の残値74。そして真澄は3喪失の残値38、夢の30台へようこそ。
小倉『おめでとう』
あつむ『おめでとう』
自分『やったね、38だよ?』
KP『じゃないんだ』
自分『うわあ、赤い(SAN値数字が不定の狂気ゾーン入りして紅くなる)』
そして不定の狂気内容を決める。
何が出るかな♪1d10を振れば7、心因性視覚聴覚、単数あるいは複数の四肢の機能障害となる。
それを踏まえて、音がしたから振り向けばティンダロスの猟犬がいたため、音に対する恐怖心から狂気内容が「突然耳が聞こえなくなる、心因性失聴」に決定する。
先手は育田くんだが、真澄の狂気内容が失聴のため見た様子だけからは分からないだろうということで、<アイデア>を振り、成功したため真澄の異変が起こっていることに気付く。
神田川さんが化け物を目の前にして、全員下がれと声を掛けるもののその声が聞こえない真澄は無防備にも突っ立っている。その様子に「下がれと言われただろ」と腕を引くと、真澄が「急になんなの、腕引っ張って、何、何よっ」とパニックに陥っていた。それを見て落ち着かせるため育田くんが<精神分析>を掛けるも失敗。
次に化け物が対象を育田くんに決めて攻撃し、<引き裂き>がスペシャル。
自分『え、大丈夫?距離的に(真澄が)巻き込まれない?』
あつむ『う、わあ……ええと回避しないです』
KP『回避しない、了解です』
真澄まで攻撃に巻き込まれないように、敢えて攻撃をその身で受け止める育田くん。2d6で9点のダメージが入り、追加でPOT対抗、これは失敗して合計10点のダメージ。一度に耐久値の半分以上削れたため、ショックロールこれは成功して、なんとか意識は保てる。
神田川さんのターンで藍美さんに怪物をどうにかしてもらうようにお願いしつつ、育田くんに対して応急手当を振ろうかと考えたが初期値しかない。
ここで応急セットを持っていたことを思い出し、回復量二倍かロールに+20補正のどっちかで使えるとのこと。
自分『真澄ちなみに応急手当60あるよ』
あつむ『医学75あるよ』
小倉『これ、真澄殴った方が良いのでは』
精神分析(物理)というか、まて。仮にも女優を殴るのか。ねえ!
しかし<こぶし>は失敗して空ぶる。
真澄のターンは、耳が聞こえないとはいえ、目の前で自分を庇って大怪我を負った育田くんがいるため、<応急手当>を振る。成功して、応急セットを使い回復2倍、2d3で最低値2点を出す。
恐らくこんな状況で泣きながら震える手で処置したため、手元がおぼつかず上手くいかなかったんだろうなあ。
ここで藍美が右腕で吹っ飛ばして戦闘終了となる。
ここで育田くんの右手にある令呪のせいで、あの化け物が終始狙ってきているのではと藍美から意見が出る。それを踏まえて、育田くんは一緒に行動した方がいいと提案が出る。
素直に藍美からの申し出を受けて、育田くんは藍美と一緒に屋敷へ泊まり、神田川さんと真澄がここで解散して明日の朝再び屋敷前に集まることとなる。
しかし未だに失聴でこの辺りの会話も含めて何も聞こえない真澄は、自分が今置かれている状況が一切把握できずに取り残されていることに恐怖を覚えてパニック状態に陥っていた。それを見た藍美が気付いて真澄を宥めようとするも、その声が聞こえていない真澄は取り乱していく一方であった。
それについて神田川さんが育田くんに何かできないのかと問い、育田くんが「人は専門外なんだがな……」と再び<精神分析>を掛けるも失敗。
小倉『耳が聞こえないっていうのがなあ、言いくるめ説得交渉技能が使えない』
自分『ボディランゲージで信用を得るというのは?』
耳が聞こえない真澄に対して、育田くんがスマホで文字を打ち込んで「大丈夫か、いったん落ち着け」と問うも、「大丈夫って、なに……?」と困惑する真澄。その様子を見て「耳が聞こえてないんだな」と確信を得て打ち込む育田くん。それを見ていた神田川さんも彼女がどういった状態にあるのかを把握する。
真澄「聞こえて……なんでいきなり、」
育田「 恐らく精神的ショックだろ 」
真澄「だって、こんなこと、今までなか、ったし……」
育田「 今までとは状況が違う 」
真澄「だって、さっきまで、なんともなかったじゃない私……」
育田「 心因性によるもの、落ち着くことを先決しろ 」
ここでようやく時間を経て真澄が落ち着く。というところで、不定の狂気時間を決めることに。1d10で5、つまり寝たら翌日には治る。
だがしかし、失聴の状態で家まで帰れるのかという問題が浮上する。それに対して育田くんが自分ではなく、神田川さんに彼女を送り届けるように任せる。
帰りの算段が付いたところで、神田川さんが「最初は従わされてだったが、明日屋敷に行くのは自分の意思だ。だからそう申し訳なく思わなくていい」と藍美に告げて、更に「貴方が自分を鐘有藍美だと思っているなら、鐘有藍美だ」と、旦那である馬久留に会いたいと依頼したのも「お前が鐘有藍美だからそう思うんだろう」と伝える。
すっごい良いこと言ってる……神田川さん。
自分が何者なのか曖昧で、自我が定まっていなくて不安な藍美を肯定してあげるの、めっちゃ良い。自分が自分でも分からなくて不安だからこそ、人に意見を聞いていた藍美に、自分がそう思うならそうだと、ちゃんと言葉で補完して更に神田川さん自身の意思で協力するんだと、支えてあげる姿勢をしっかり伝えてみせていくのが、良いよね。
この後の解散後の描写で、神田川さんは過去のアルバムを捲って「幼い頃に倒産して大変だったが、そんな自分を周りの人が支えてくれたからこそ大学まで通って今まで過ごせている」という生い立ちから来る思いに馳せてたんですけども。なんとなく、そうやって自分も周りの人の善意から助けられたから、自分も同じように困っている人の助けになれるように善意を示すというの、良いよねぇ……
彼の善性というか、人を肯定して助けて支えるという姿勢を、常に会話や行動で示していくところ、本当に良く現れていて良いなあと思ってました。
それなのにこのやり取り一切、失聴のせいで聞こえてないんだよな!!真澄!!!どうして不定の狂気、心因性失聴なの!?!?決めたの自分やけどな!!!
【自宅へ帰ってきた真澄】
なんとか神田川さんに最寄り駅まで連れてってもらい、そこから自宅へ戻ってきた真澄。時刻はかなり遅くなったものの、部屋は明るくどうやら桑原はこんな時間まで起きて待っていたようだ。
そのことを面倒臭いわねと思いながら、事務所のレッスンを蹴った上に夜遅くまで出ていたことの説明や、その際に耳が聞こえない事が絶対に分かってしまうし、耳が聞こえないとなれば桑原が黙っているはずもないと展開を考える。となると、いちいち説明しているとバレる可能性が高いため、疲れているからさっさと寝たい、説明は後にすると誤魔化す方が無難かと判断する。
案の定遅い時間まで何していたのかと聞く桑原だが、真澄には何かを言っていることまでは見て分かるものの、その内容までは分からない。真澄は何を言っているのか分からないことを悟られないように、一方的にもう疲れたから早く休みたいと言って自分の寝室へと向かう。そんな真澄にお風呂も入らずに、と呼びかけるもののそれに反応せず黙って行ってしまうのを見て更に声を掛ける桑原。
一方の真澄はそのまま服も着替えずにベッドへと倒れ込み、突っ伏す。そしてそのまま桑原が去るのを待つ。すると少し遅れて桑原が部屋に入り、「もう寝ちゃってるんですか……」と横になっている真澄を見て部屋を出る。
しばらくすると桑原が何かを持って再び寝室を訪れて真澄の傍に来る。それに真澄は気配で気付いたものの、寝たふりをしているため目を閉じたまま何も動かず様子を窺う。すると自分の顔に何かが当てられてひんやりした感覚がする。更に何か液体を顔に塗られたようだ。それも終わると、今度は自分の髪に何かを付けているようだ。
真澄は聞こえないものの、桑原はどうやら何もせずに寝落ちした真澄のことを思って、メイク落としを使い、その後顔パックもして、その上「どれがいいんでしょう……慣れないので……」と言いながらもヘアケアまでやってくれたようだ。そして桑原は色々と真澄の肌に触れながらきちんと処置をして去っていったようだ。そのことについて、真澄は感謝よりも桑原にばれずに済んだことへの安堵の方が強かった。
色々な出来事が起こった、平穏な日常が崩れた、一日がこうして過ぎていく……
※
いやあ、まさか一日目から不定の狂気入りするとはなあ。しかも失聴かあ。SAN値50もあるのに一時的狂気よりもさきに来るとはなあ。まあ一回チャンス不意にしてしまったのでね。仕方ないよね。
※※2
【2日目の朝が来ました】
育田くんは少し傷が癒えたとはいえ(一日を経て3点回復して残値9/14)、大怪我を負っていることもあって鐘有邸に泊まっていた。
朝、藍美が身体の事を気遣いながら紅茶を差し出す。以前からこうして紅茶を淹れていた気がすると言う。
すると、朝のニュースで新たに代々木公園で複数人の致死量以上の血液が見付かったと血の池事件について取り上げられる。それを見ていた藍美が「始まった……」と意味深な事を呟いたのを、育田くんが<聞き耳>に成功して聞き取る。
その後、真澄と神田川さんも屋敷前に合流する。
ここで探索パートについて説明がされる。一日で一人が調べられる限界は二か所である。KPから調べたい場所があるかと聞かれて、PL達は代々木公園が主で他にはリンメイの取引が思い付く。それについてKPからはそれ以外にも、鐘有邸付近の住民への聞き込み、買い出し、内藤を探すというのが提案される。
探索者がそれぞれ分担していくなら、どう分断してどこを捜索するかの相談に入る。
神田川さんが確かに周辺住民から臭いをどうにかしてほしいと依頼を受けたこともあって聞き込みも大事だが、血の池事件の真相を追っているともあって代々木公園も気になるとの意見が。更にリンメイへの連絡について、交渉材料も連絡を掛ける取っ掛かりもないのに今連絡するのは危険ではと判断する。
その結果、三大探索技能を持っている真澄が単独行動で代々木公園へ、その他の三人が住民への聞き込みを行うことに。
【周辺住民への聞き込み】
育田くんと神田川さんは周辺住民への聞き込みを行うことに。藍美は育田の護衛ということで彼女も付いてくる。すると平日の午前中ということで、主婦が住宅地を歩いている。
その方に神田川さんが話しを聞きに行くことに。名刺を手渡し、己の身元を明かして、住民から臭気の出所を突き止めて欲しいとの依頼を受けていると話す。
すると主婦がそのことに安心したのか、色々と事情について話す。まとめると、臭気が鐘有邸からする。そこのご主人がこの頃外で見かけないが昨日の夜、久し振りに姿を見た。昔は優しかった主人だが奥さんを亡くしてから様子が変わってしまった。
と、ここまで話したところで近くにいる藍美に自分が死んだという情報を聞かせたくない神田川さんが、咳払いやくしゃみをして誤魔化す。
しかし主婦はここで神田川さんの傍に死んでいる筈の藍美の姿を見てしまい、葬式にも出た筈なのにどうしてここにいるのと不思議に思う。
あちゃ~と藍美が死んでいるというなら、当然それは他の住民にも知られている筈だという点に頭が回らなかったことにしくじったなと反省をする。しかし神田川さんがそれを誤魔化しながら、馬久留を見たということについて詳しい情報を聞き出す。
どうやら馬久留は、屋敷周辺で見たらしいがこの辺りは住宅地なため、どこに行ったかまでは分からない。しかし珍しく深夜に屋敷に明かりがついているところがあったとのこと。そこまで話すと、主婦は奥様が元気そうで良かったわ、ああ買い物があるのでここで、とそそくさとその場を離れる。
育田くんが直ぐに主婦の元から離れなかったことについて詫びる。藍美がどこまで話を聞いていたことについては最近主人を見たという内容以降であり、肝心の自分の死については聞こえなかった様子。神田川さんが<心理学>を振ると、その心中は複雑で何かを考えているということが分かる。
そして昨晩はファミレスから帰ってきた育田くんと藍美はすぐにそのまま床に着いており、夜中というのはそれ以降の時間を指すという。
神田川「なんだ、あの犬は灯りを付けることも出来るのか」
育田「はは、それは傑作だなあ」
つまり、2人以外に屋敷に入ってきた人間がいるということが判明する。一体誰がいたのか、と思いながら他に話が聞ける人がいないかと街を散策する。
するとKPから<聞き耳>をどうぞと言われる。
<聞き耳>だけは持っている育田くんが失敗したものの、キュピーンと神田川さんが3決定的成功を叩き出す。
もうお昼頃を指す時間帯、近くに居た小さい男の子が「お父さんどこ~~~??」と声を上げて探している様子だ。典型的な迷子であるその子は、父を見つけたのか「お父さんこんなとこにいたーー!!」と言って狭い路地裏へと入っていく。
路地裏ねぇ……路地裏に良い記憶がないんですよねえ。ほんまに。
「絵に描いたような迷子だなあ」とその男の子を見送っていると、男の子が入って行った方から「うぎゃっ」と男の悲鳴が聞こえる。そしていつの間にか音楽が切り替わり、ぐちゃぐちゃという音も聞こえる。その状況に固まっていると、路地裏から中年の男性と男の子が何食わぬ顔と他愛もない会話をしながら出てきた。そして母さんには内緒だぞと父親と思わしき人物がオムライスを食べることを息子に約束しながら、その場から立ち去って行った。
それらを見て聞いていた育田くんと神田川さんは親子が出てきた路地裏へと入っていく。するとそこには、つい今しがた流れたのではないかと言う新鮮かつ多量の血液が地面に落ちていた。明らかな致死量である。それを目撃した2人にはSAN値チェック。育田くん成功、そして神田川さんが二連続決定的成功で、共にSAN値減少なし。
その場には血痕を除けば他に異常な点は見られない。
この状況を見ていた育田くんが「なるほどねぇ、死体がないわけだ……」と血の池事件の真相の一端を理解する。こんな常識を超えた現象に神田川さんが「SFか何かかあ……いや今更か」とぼやく。そして育田くんが「どうする?追い掛けてみるか?」と提案する。神田川さんが「呑気にオムライス食ってたらいいんだろうけどなあ」と言えば、育田くんが「食ってるんだろうなぁ」と返す。
その親子を追い掛けるため、神田川さんが<追跡>を振り、成功。路地裏の付近を探せば、その現場近くに喫茶店があり、先程の会話から親子が此処に入っているのではないかと見当を付ける。<目星>で育田くんが初期値成功する!?神田川さんも1足りて成功。そうして店内の様子を窺えば、先程見た親子がカウンター側の席に腰掛けているのが見える。
さてどう行動するか、とPL間で相談タイムに入る。
『やっつけられるか?』と思うおぐともさんに、あつむちんが『たぶんこれは本人が自覚していないヤツではないか』と意見が入る。この場合、沼男は男の子だと思われるが、沼男は本人が沼男であると自覚がないため、恐らくここで聞いたとしても男の子でしかない以上それについて聞いても分かることはないのでは。
そうなるとここで何を聞き出せるのか、という話になる。そこで親子に対して沼男については聞かずに、どうしてあの路地裏にいたのか経緯を聞くことにする。
神田川さんが店内に入って案内をしようとする店員を遮って、親子たちの傍に近付く。そしてお父さんと呼ばれていた方へ声を掛ける。自分の財布を取り出して「あの路地裏にいましたよね?これその付近で見かけたので貴方のかと思って」と言うと、その男性は親切な人ですねぇと関心した様子で確かに路地裏にいたが自分のものではないと答える。更に神田川さんが、息子さんがお父さんを探していた様子だったけども大丈夫だったかと尋ねれば、父親が息子が何か粗相をしたのかと慌てた様子をみせる。大丈夫だと話せば、父親は息子は無事に何事もなく見つかったと話し、何故路地裏に居たのかについては隠れ家的店であるこの喫茶店のオムライスを食べに来たとのこと。
そして父親との話を終えて、店の外へと出る。会話を経て、どう見ても普通の親子にしか見えない、やはり今の状態では普通の人間なのだろうと確信を得る。
お店を出て路地裏を後にしようとしたそのとき、店の看板の角からモヤが出る。それは見慣れてしまったあの化け物の姿を取っていく。
小倉『昔さあレインボーシックスシリーズの実況見るのにハマってた頃。建物入ったらまず監視カメラがないかとか見るクセがついたんだけど』
自分『うん』
小倉『明日から角を探す人間になりそう』
KP『やべぇ~~角に執着しちゃう~~』
という訳で、戦闘に入っていく。
【三度目の化け物の襲撃】
育田くんは既に三回以上見ており、神田川さんもここに来て三度目の遭遇のため慣れの適応によってSAN値チェックが発生しない。
そして育田くんのターンだが、既に何回かの接触によってこの化け物がまともに攻撃が入らないことをPLは知っている。そのため、攻撃は取らずに化け物と距離を置いて回避に専念するといった方針を取る。それにKPが同意して、回避に専念した場合は+20の補正が付与されることになる。
神田川「下がってろ先生、まだ傷が塞がってないんだろ」
育田「そらそうだ、昨日の今日でこれはちょっと無視だ」
神田川「それはそうとして、俺らが敵う相手じゃねぇからな」
そして化け物のターン。
攻撃方法、舌。これは初めまして。新たな攻撃方法で、育田くんに迫る。育田くんが<回避>で成功。+20の補正がなければ1足りないところであった。危ない。
次に神田川さんのターン。
ここで<目星>を振って何か分からないかと提案が入る。
成功して、前回育田くんが蹴りつけたとき化け物にダメージが入ったような感触がないことを思い出し、恐らく今の状況もそのときと変わりないため、普通の攻撃ではまともにダメージが入らないことを確信する。
そして藍美さんのターン。
神田川さんが申し訳なさそうに、彼女に任せる。
藍美さんが右腕を肥大化させて、その腕を化け物に殴りつけてたちまち霧散する。
戦闘終了である。
藍美さんは皆を守れたことにホッとしながら、そろそろお昼時であるため別行動を取っている真澄と合流しようと提案する。
※
路地裏とはいえ、こんなにホイホイ変身して良いものなのかなあ。誰が見ているか分からないぞ。さっきみたいにうっかり誰かが迷い込んで見られてしまったら何と言い訳しようか。目撃者が出てたら嫌だなあ。
え。翌日になってこの戦闘がいつの間にか、動画に撮られていて上げられていたとか嫌なんだけど。
という一抹の不安が頭を過ぎる。いやいや、流石にそんなわけないって。
ここで神田川さんが藍美さんに対して、その肥大化した右腕がいったいどういったものなのかと質問する。それに対して藍美さんが気が付いたら、そうなっていたためどう答えたらいいのか分からないと返答する。
神田川さんはいつの間にか自分のもののようになっていたと解釈して、そんな藍美さんに対して「その右腕は貴方に取って必要であるもので、意味のあるものだ」と伝える。それを受けて藍美さんがこの腕があるからこそ、こうして皆を守ることが出来るから良かったと話す。それについて神田川さんが「その異様な腕が、藍美さんであると自信が持てない理由だとすれば、そこは気にしなくてもいいんじゃないか」「人は何かしら役割を持って生まれて、それを全うするのが大切だ」と彼女に語る。自分を気遣う言葉に藍美さんが優しいですね、と神田川さんに返したところで一段落が着く。
※
ああ、そうかあ。神田川さんは藍美さんをちゃんと人として認識して彼女に接しているんだなあと。
明らかに人並み外れた能力を持っている彼女をそれでも人間として、鐘有藍美として対応していくんだなあ。
彼女を人として、尊重した態度になるほどねぇ神田川さんの人となりが見えている気がするなあと思いながら、街での聞き込み班のシーンが終わる。
【一方その頃真澄は、代々木公園での探索中】
朝のニュースで報道していた血の池事件について、警察が捜査していた。何人か野次馬もいるものの、その数は少ない。それは近くに居る主婦が大して興味も関心もなく、その場を通り過ぎていく。この事件に関する世間の関心の低さが、よく表れているようだった。
真澄はそんな現場に来て、野次馬の中に明らかに挙動がおかしい者や不審な動きをしている人物がいないかを<目星>で見つけようとする。
>>96致命的失敗<<
自分『待ってください、私クリチケが二枚もあるですよ!』
小倉『二枚もあんの!?』
あつむ『やったね!クリチケ使えるじゃん!』
小倉『おめでとうございます!』
自分『違うんだよ、ファンブル避けのクリチケじゃないんだよ』
ファンブルをクリチケで受ける!じゃないんですよ。ここでクリチケで振り直しが出来ることを言われる。しかし、犯人は現場に戻るじゃないが、はたして野次馬の中に関係者がいるかどうかは確立としては微妙だと思われる……
ということで、振り直しはせずにキープアウトと張られた事件現場の先を見て、どういった状況だったのかを確認することにする。
この<目星>ファンブルは、日光が目に突き刺さったことによるダメージ1点で処理されることに。直射日光が刺さったのなら仕方ない。普段ケアしてるから余計にダメージがデカかったのかな??
そして事件現場に対しては<アイデア>か<目星>ということで、目星は怖かったので<アイデア>を選択、スペシャル成功。
テープが張られているため隈なく現場を見られた訳ではないが、どうやら複数の致死量以上の血痕は公園の同じ箇所に固まっているわけではないようだ。別の箇所に点在しており、そのいずれもが木や建物の陰とか建物内といった人目に付きにくい場所にあることも分かる。
後から現場に来た人間のため、先に来た人間なら現場に来た警察が最初に何かしていたとか、他にどんな人間がいたとか。そういった情報が手に入るのではないかと、思って野次馬に話し掛けようとする。誰か話が分かりそうな人いませんかね。というわけで<幸運>を。
>>99致命的失敗<<
自分『うっそだろ!』
KP『……www』
自分『クリチケどんどん剥げるんだけど!』
KP『ではクリチケ没収させてもらいますね』
自分『やっぱりクリチケなんてないじゃないか!』
という訳で、<幸運>ファンブった真澄の前には女子高校生の野次馬がいた。ともあれその女子高校生に少し引きながら話を聞きに行くことに。
しかし「やばくない??」「マジやばくない??」「うけるんですけどー」の三言しか返ってこない。女子高校生は誰も犠牲者がいないこともあって、それほど危機感もなく興味もない様子だ。これは情報が「やばい」しか入ってこないんじゃないかと危惧していると、とある女子高校生が「まるでドラマみたいじゃね?」と声を上げる。
「ん?ドラマ……」
自分『あ。やばいこれ、判定される』
KP『1d100振っちゃっお~~~』
>>78<<
KP『あ、これたぶん知らんわ』
女子高校生は真澄清夏について知らないようだ。特に触れることもなく、会話を終えて去っていく。
ヤバイしか返ってこなかったが、事件現場について不審者などもいないようで、現場検証こそ行われている者の、特に日常と変わりはない様子だ。
野次馬から大した情報も得られない中で、今度は現場検証をしている警察へとターゲットを定める。複数いる警察官の中から少しは事情を聞けそうな人物を探す。
自分『具体的には、隙のありそうな警察官……こう言っちゃなんですけど、高〇警部みたいなヤツいませんか?』
KP『ああ~~……では<幸運>をどうぞ』
>>1足りて成功<<
KP『ではこんな警官がいますね』
そういってKPが出したのは、見慣れた警官。というか自分この人と同僚だったりするんだけど。KPの探索者でもある涌井雪臣くんが登場する。この警官、様々な知識に長けていて中でも植物に関する知識は凄まじいのだが、なんせチャラいし口調が軽いのである。
小倉『お前も奇妙な事件ばっか巻き込まれてんなあ』
自分『待って、これウチの課出動してんの??』
KP『正直に言う、出すつもりなかった。でもピンポイントに言われたら<幸運>振らせたくなっちゃうじゃん!』
自分『なんで幸運成功しちゃったんだよ!』
するとその別の世界線ではよく覚えのある警官が野次馬の対応をしているところに真澄が遭遇する。それを見て真澄が、少し怯えた様子を見せながらその警官へと話し掛けに行く。
KP『ちょっと警官も1d100振らせて貰っていいですか』
>>8<<
自分『ちょっと……!』
あつむ『スペシャルwww』
小倉『貴方は知っててほしいよ』
自分『そこで出すんじゃない……!!』
KP『涌井は知っててほしかった!』
警官は真澄の姿を見るなりに目を輝かせて「俳優の真澄清夏だ……!」と声を上げる。その様子に内心うわあ……と思いながら「あ、そんないえいえ、」とその反応に戸惑った素振りを見せる。
警官が「この近くでドラマの撮影か何かしてるんですか」と聞いてくるため、適当に「この近くで仕事があったものですから」と曖昧な言い方で誤魔化して話を聞いていくことにする。
警官「ちょっと申し訳ないですけど、ここでちょっと現場検証させてもらってまして」
真澄「あ、いえいえ。警察の方も日夜働いていて大変だと思います」
真澄が警察もずっと市民のために働き詰めで大変な中で頑張っていると思います、と気遣いと労わりの言葉を掛ける。その警官が「いえいえ、俳優さんこそ時間めちゃめちゃで働いていて大変だと思いますよ~」「いやあこんな近くで仕事なんて大変ですねえ~」と返してくる。でも真澄俳優業してないんだよな、仕事ないんだよな、そうと分かっていて悪意のない言葉をこうしてぶつけてくるんだから本当に質悪いわ。真澄も内心(でも役者してないんだけど、)と本業が出来ていない事へ傷付きながらも相槌を打っていく。
するとここでKPから現場付近を見ているということでもう一度<アイデア>を振って下さいとのこと。しかし<アイデア>は失敗。70あるんだけどなあー涌井の8を寄越せ。
KP『でも良かったじゃないですか、涌井は真澄清夏の事知ってましたよ』
自分『こっちは罪悪感に襲われてるよ!ほとんど干されてるも同然なのに、仕事の話持ってきやがって。仕事してないのに、さも仕事してますみたいな事言わなきゃいけない罪悪感』
KP『ごめんね』
自分『なにこのリストラされたサラリーマンが、仕事してる風を装って時間潰すみたいなやつ』
あつむ『ちょうど公園だしなあ』
KP『もう、だ、だめだ……』
真澄が警察官に駄目元で、こういった事よくあるんですかと聞くも、報道されている以上の内容は話さない。ただ会話の中で血液が行方不明者のものとは一致しないことが判明する。
しかしそれ以上の事は警察の守秘義務もあって言えないと明言される。これ以上はどうしようもないと判断して、最後に労わりの言葉を掛けてその場を後にする。
うんまあ、涌井くん成長してるよね。激マブな女がいても職務を全うしていて良いんじゃないかな。
さて色々と話をしたり現場付近を観察していたりで、時間が過ぎていき昼頃を迎えたようだ。周囲の人間も帰り支度を始めてどこかに行こうとするところだ。
そんな中で一人の男性がこちらに近付いてくるのが目立ち、はっきりと分かる。その男性は黒のスーツに身を包み、その顔立ちは端正すぎる、程であった。
この男性は真澄の近くまで来ると立ち止まり、声を掛ける。「育田くんはいるかな」と早速固有名詞を出す。それに対して自分は存じ上げないが何か用でもあるのかと、彼の所在を言わないまま尋ねる。すると男性は真澄に対して「でも君は育田くんと知り合いじゃないのか」とまるで彼女が本来この事件がなければ接点がない彼と知り合いであることを見透かしたような発言をする。その事に警戒を強めながら「最近知り合ったといえばそうですが」と言葉を濁す。
それを聞いた男は「だよねぇ、やっぱり。じゃあ君でいいかな」と言って「君たち最近困ってるんじゃないかと思ってね」と話し始める。
「例えば哀れな人形の処分とか、厄介な犬に付き纏われているとか、どうだい?助けてあげようか」この内容に身に覚えがある。どうみても当事者でなければ到底信じられないような内容を含んだ例えに「巻き込まれているのは私だけではないので。もし彼に伝言があるようでしたら、話だけは聞きますよ」と慎重に返す。その返事に男は藍美さんを自分の元に渡せば、あの化け物に付き纏われている原因のマーキングを取ってあげるからこの内容を育田くんに伝えてくれと伝言を頼む。それについて遠回しに男の連絡先を知らないため伝えたところで返事する方法がないと言えば、彼は自分の手帳を破って、電話番号と名前を書いて教える。男は内藤と名乗り、くれぐれも藍美さんにはそのことを正直に伝えるなと言って立ち去ろうとする。その前に馬久留はどこにいるのか知っているのかと聞けば、彼は知らないし興味もないと告げる。
そういって男は立ち去り、公園には真澄が残される。「いきなり本命とぶち当たるなんて運がないわ、ほんと」と突然の邂逅にぼやかずにはいられなかった。
【午前の探索を終えて合流する】
そして代々木公園で四人が落ち合う。どうだったかと聞く神田川さんに、真澄が割と穏やか済んだわと答える。一方の神田川さんは犬とじゃれ合う羽目になったと、化け物と遭遇したことを告げる。
真澄は公園で得た情報を三人に伝える、この時点では藍美さんがいるため内藤の要件については言わずに置いておく。
神田川さんが昨晩屋敷に忍び込んだ者がいることと、路地裏での出来事――血の池事件が起こったことを話す。それを踏まえて、襲撃は人目の付かないところで行われていること、目撃者も居なければ被害者もいない。事件として解決しないわけだ。
情報共有を終えたところで、真澄が午後の方針を決めがてら昼食を取ることを提案する。
その前にPLから『屋敷をもう一度探索できるか』という提案に、KPから『午前の探索中にやっていたということでいい』という返答がある。
そのため、聞き込み班が昼に合流する前に、主婦から聞き込みをしてそれから屋敷に戻って侵入者の痕跡がないかと調べていた――という処理に入ることに。
【昨晩の屋敷にいた不審者はいったい?】
聞き込みによってどの付近で灯りが点いていたのかが分かっているため、その辺りで何か証拠が残っていないか探していくことになる。するとKPから<追跡>が提示される。育田くんは初期値10で失敗。神田川さんが成功する。
すると、この屋敷は土足で上がっていいのだが、一階から二階に掛けて泥のついた足跡があることに気が付く。
そして再び<追跡>を、育田くんが失敗、そして神田川さんがファンブル。そのためクリチケを一枚使って再度振り直しして成功させる。
先程の足跡が更に二階から屋根裏へと向かっていることが分かる。なお、この足跡は自分たちのものとは違うことは分かる。
更に<追跡>を振って、育田くんが失敗して、神田川さんが成功。
屋根裏に向かっていた足跡はそこで屋根裏部屋の中を探索するわけでも、どこかに行ったわけでもなく、引き返したことが分かる。
引き返した先が分かるかどうか、ここからは<追跡>-10で振ることに。これによって初期値の10%が無くなり、育田くんは振る事すら出来ないと。1出したら許しますっていうけども絶対無理やんけ。しかし神田川さんが成功する。
その足跡は屋根裏から二階、そして二階から一階へと降りていったのが分かる。それ以上は屋敷内を行ったり来たりしていたせいで、足跡の泥もすっかり落ちてしまって足取りが掴めなくなっている。
つまり昨晩屋敷に侵入した人物は屋根裏部屋まで行き、そして引き返していった……と。
【お昼休憩と言う名の作戦会議タイム】
お昼を取る前に、PL相談として探索者それぞれが連絡先を交換していたという事にしていいかと提案して許可が下りる。
真澄がどう動くかもそうだけど、まず何を食べようかと昼ご飯先の相談をする。それを受けて、神田川さんが公園なら出店があるだろうと話し、藍美さんにそれでいいかと振れば肯定が返る。
という訳で、各々好きなものを買ってきて食べることにして合流することに。一応皆の連絡先は知っているため、それも活用しつつで。
藍美さんがオススメは何かあるのでしょうか、と聞くので真澄がタコ焼きでもいいんじゃないと言うとそれにするとのこと。一方の神田川さんがフランクフルトにでもしようかなと話す。
真澄「じゃあ私は地鶏焼きにでもするわ」
神田川「おお……お、おう……」
真澄「何よ、何か言いたげよね」
藍美さんはそれを聞いて、出店って色々あるんですね、じゃあ私お金いっぱいあるのでご馳走しますよ!とポケットからくしゃくしゃの一万円を大量に出す。
それに戸惑いながら真澄が「また今度でいいわ」と返し、神田川さんが「屋台のお金くらい各々が出しますよ」と言う。育田くんが「こういうのは小銭で払うのが楽しいぞ」と藍美さんに硬貨を握らせる。
藍美「え、ええ……良いんですか。そ、それじゃあ私は、えっと四つなので……」
と言って、ポケットから一万円札を四枚、計四万円を育田くんに差し出す。育田くんはそれに対して「いい」と断り、その代わり自分の分のタコ焼きを買って来てくれとお願いする。
それを聞いて藍美さんが貰った硬貨を握り締めてタコ焼きを買いに出店の方へと行く。
ちょうど良いタイミングだったため、真澄が藍美さんが離れた隙に二人へ「内藤から接触があったわ」と伝言を話して、この件は藍美さんに話すなと口止めされたことまで伝える。それを聞いて、育田くんが「馬久留といい、なんで俺に……」と自分ばかりが関わることにぼやく。
話し終わったタイミングで藍美さんがタコ焼きを買い終わって戻ってくる。「一個でたくさん入ってるですねぇ」とほくほく顔の様子に、どうやら聞かせたくなかったこの話は聞こえなかったようだ。
要件も済んだことで、神田川さんと真澄がご飯を買いに行く。一方の藍美さんと育田くんはそこに留まって2人が買いに戻ってくるのを待つ。神田川さんがフランクフルトと焼きそば、真澄が地鶏を買いに行く。
KP『育田くんは先に食べてます?』
あつむ『ああ~育田くん先に食べてそう~~』
小倉『食べとけ食べとけ』
育田「熱いうちに食べるのが旨いぞ」
藍美「え、そうなんですか……熱っ、熱いです……!」
育田「そらぁ、鉄板の上で焼いてるからなあ」
藍美「中が特にドロドロしてて、口の中火傷したような気がします……」
育田「ああ、そういえば飲み物買ってなかったな」
藍美さんが食べているところを笑って見ていた育田くんが待ってろと、自販機からお茶を買って藍美さんに渡す。しかし藍美さんはどうやって開けたらいいのか分からないようで、戸惑っている様子に育田くんが貸してみろと言ってペットボトルを受け取って蓋を開ける。
藍美「はあ……ありがとうございます。ちょうど口の中も良い温度になったようです」
育田「そらぁ良かった」
藍美「このタコ焼き?の上でヒラヒラしているものも美味しそうですね」
育田「……かつお節も分からねぇのかぁ」
藍美「かつお節というんですね、かつお節もいいです」
料理が上手いと言っていたのにかつお節も知らない藍美さんを、育田くんが怪訝そうな顔で見る。
自分『出汁取らないのかあ』
小倉『不思議だね。ハンバーグもファミレスも知ってたのに、かつお節ってことは知らないのかあ。あとお金の概念もおかしい』
あつむ『世間知らずのお嬢様感がすごい』
※
この辺りでKPから『真澄さん、人気あったときに天然水のCMやってそう』というコメントが来る。
たぶん、やってそう。ほら、〇の天然水とか。ネット都市伝説で噂の、ことごとく出演タレントが不幸な目に遭うといういわくつきの。別に商品や会社をディスってるわけではないのですが。
このタイミングで神田川さんと真澄が買い物を終えて戻ってくる。そして各自食事を済ませて、午後の方針について話し合う。
いよいよリンメイと接触する必要があるんではないかと意見が出る。
ただ、どうやって怪しげな取引先である其処にどんな風に口火を切って話を進めていくか。電話番号しか載っていなかったため、普通に出れば声で馬久留ではないことがバレるだろう。しかし日記にはメール一本でブツが届いたという記載がある。やはりメールでしかやり取りしていないなら、馬久留の声を知られていないためバレる恐れはないのか。
自分『でも電話番号しか記載がない』
小倉『なんだiメールでやり取りしてたのか』
自分『sメールの可能性もありますよ』
あつむ『ショートメール足つかんか??』
内藤を探すのも現実的ではないと思い、となるとリンメイと連絡を取るのが賢明かという方針にまとまる。
小倉『怖ぇ~~誰が電話口に出るかなあ』
自分『交渉系技能持ってるのが、神田川さんだから……』
小倉『僕なんだよなあ……』
という訳で、覚悟を決めてリンメイと交渉することとなる。
【リンメイとの取引へ】
神田川さんが名刺の電話番号に掛ける。すると何コール目かの後に繋がり、淡々とした声で「要件は何ですか」とだけ答える。
電話コールのSEが用意されていて流れた辺りで緊張がピークに達する。
ここで向こうから要件は何ですか、と問われて何と返そうかPL相談に入る。
馬久留を装うか、それとも馬久留から紹介された者として答えるのか。その結果、馬久留から紹介された者であり、相手が売買取引と言っていたから売りたい側として話を進めることにする。そこからリンメイに対して仕入れ先とか流通ルートとかを聞き出して手掛かりを聞き出すことにする。
ここで自分達が裏家業側の人間であり、内藤から売り手先として信頼のおける業者だと紹介されたと騙る。しかしここでリンメイから誰かからの紹介の場合は、紹介した者が先に自分へ連絡をする決まりになっていると告げられる。このことについて、こちら側がそういった事情を知らないまま先に連絡してしまったと詫びる。そして商品であるブツがあるが、その取り扱いに困っているため、買ってほしいと取引を持ち掛ける。
するとリンメイからその商品のサイズと性別は何かと聞かれる。そこで馬久留へ繋がるようにして情報を取りたかったため藍美さんの身長と性別を伝える。それを聞いたリンメイが、取引をするならばここに来いと時間と場所を指定される。ここで変な動きをすれば二度と自分に会えないし一生身の安全を脅かされるとも釘を刺されて、電話は切れる。
交渉は難航しそうだと思いながら裏社会の怖さを思い知らされたところで、行く道中で買い出しをしながら指定された場所へ向かうことにする。
この場合の買い出しは<幸運>で成功した場合に限り、一人一品まで用意できることにするとのこと。
あつむ『縄かな……』
小倉『縄っ!?』
自分『あぁ……拘束、縛るようのね』
あつむ『頑丈そうなの、縄がいいなあ』
ここで育田くんが幸運成功して縄が手に入る。
他に欲しいもの……パッと思い付かないんだよなあと思っていると、
小倉『今爆竹と懐中電灯が欲しいなって』
自分『爆竹っ!?』
あつむ『コンビニにあるのか!?』
自分『フィリ〇ン爆竹じゃねぇぞ!!』
ここでKPから爆竹はないですと言われて、じゃあ制汗剤とライターで目潰しにならないかとおぐともさんから提案がされる。なんか自分、犬夜叉の冒頭とかでさ。かごめがそれ組み合わせて火炎放射器にして、妖怪追っ払った覚えがあるだけど。そういうことなの??
しかしKPから二つはちょっと……と言われたため、じゃあ殺虫剤にしますと変更される。
小倉『インセク〇ー羽賀もそれで目潰ししてたし』
自分『遊戯王かな??』
ああそれバトルシティ編で、したっぱがレアカードに釣られて城之内くんのデッキにあるカード混入させたやつじゃん。結局羽賀は約束守らなくて、殺虫剤顔射して押し切ったよね。
KPからはコンビニには殺虫剤はなさそうなので<幸運>-10で振って下さいとのこと。これに神田川さんがスペシャル成功をする。この人POW17もあるから幸運も高いんだよなあ。そういうわけでゴ〇ジェットが見付かる。
そんな感じで道中のコンビニで必要と思ったものを買って、四人は指定された住所まで向かう。
【いよいよリンメイとの対面】
指定された住所は住宅地の中にある、古びたアパートの一室であった。それはどこにでもある住宅地の一角であり、とても後ろめたい稼業が絡んでいるとは思えない場所だ。
そして指定された場所の前にはドアがある。いよいよ対面、の前に神田川さんが<聞き耳>を立てる。
小倉『つっても25しかないんだけど……』
>>4決定的成功<<
初期値クリティカル成功を叩き出す。これはカッコい憧れちゃう。
情報として、どうやらドアの向こうに人の気配があり、それはしかもかなり近くに居ることが分かる。
こわ……警戒されてるなあ、そらそうだわ。
育田くんがノックをすると、すぐに「入れ、鍵は開いている」と返事がする。それを聞いてゆっくりとドアを開けて中に入る。
中は簡素な部屋であった。物はほとんどなく、小さな机と椅子、その上にノーパソが置かれているのみ。1Kの間取りでさほど広くない空間である。
そこに足を組んで腰掛けている女性がいた。
自分(立ち絵を見て、あ。と思う)
あつむ『鬼KPが好きそう』
自分『眼鏡で気の強そうな巨乳の女性という点でそう!』
KP『それはそう』
ああ、この立ち絵は確かにシナリオ改変作者様が好みそうな見た目をしてらっしゃるなあと思ってしまった。
それはさておき、部屋の奥へと入っていくと、扉の直ぐ傍に控えていた黒服の男性がすぐに背後にある扉の鍵を閉めるのが聞こえた。
そして女性が煙草を燻らせて来訪者である我々を見据える。
ここでKPから<目星>の指示。
育田くんが失敗、そら初期値やし。しかし振っている筈の神田川さんが致命的失敗、なんでやねん。緊張し過ぎて動揺してしまったのかなあ。なお真澄は成功、なんならスペシャルを叩き出す。いつも二人が失敗した時にきっちり決めて回収してくれるの本当に頼もしい限りである。
神田川さんが女性の煙草のフレーバーが気に入らなかったのか、躓いて耐久値が1喪失して残値9となる。
唯一成功した真澄は、女の腰の後ろから拳銃があるのが見えた。
「それで、要件はなんだ?」と目の前の女性が問い掛ける。神田川さんが「電話での取引相手は貴方か」と聞けば肯定はするもそれ以上の事は何も言わない。
小倉『なんて言おうね』
あつむ『ええ、これ馬久留のこと答えてくれなさそう~~』
自分『あくまで取引のみ応じるって感じだよね。しかもこれ内藤の事聞かれたらどうしようね』
小倉『ああ……』
自分『真澄に話し掛けてきた感じだと、あっちが興味本位で教えてきたんだって言ってもよさそうな気がするけど』
(DEX15の育田くんより早いのを見て)
あつむ『リンメイDEX高ぇ~~』
小倉『そうなんだよね』
自分『なにあれ、最大値か』
あつむ『リンメイ強そう~~』
自分『強くない女性っていましたっけね!』
あつむ『いるかもしんないだろ!』
神田川さんがリンメイに対して本当に死体を買ってくれるのかと問えば、まだ信じられないのかと返す。それを受けて神田川さんが死体を買って取引する以上は、その取引で売る相手も居る筈だが、そんな奴がいるのかと尋ねる。それについて世の中には物好きな奴がいて買う側もいるとリンメイが答える。
買う側がいるという言葉に神田川さんが、例えば研究者とかか? と聞いて取引内容を、ひいては馬久留についての情報を聞き出そうとする。しかしリンメイはそれは信用第一でやっている以上、言えることはないと返す。そんな探るようなこちら側の態度に、何か嗅ぎ回っているならば取引用の“商品”になってもらおうかと言ったところで何かに気が付く。
※
あ、藍美さんが死人だと既に知ってたのかあ。それなら付いてきている藍美さんに関心が言っちゃうよねぇ……ボディガード感覚で来てもらったけど、流石に生身の人間を処理させるようなことは出来ないか。
自分は、特に真澄側だと死んだ藍美さんのことを知らないせいで、藍美さんが死んだということが失念しがちでその辺の配慮とか抜けちゃうだよなあ。
それは自分達の傍にいた藍美さんだった。リンメイは取引先の事情を調べ上げている関係で、藍美さんが既に交通事故によって死んでいることも把握していた。しかも火葬場にあった遺体を多額の金によって引き取っていたことまでも。死んだはずの人間がいることを不可思議に思っている様子だ。
本人が居る前で無遠慮な事を言うリンメイを咎めながらも、神田川さんがお得意様であった馬久留の所在が知りたいと尋ねる。それにリンメイは、あれは用済みで居場所は知らないし言う必要もないと話す。
しかしリンメイは気が変わったと話し、死んだはずなのに今こうして動いている藍美さんを見て、価値のある商品になりそうだから、それを譲れば引き換えに欲しい情報を渡すと提案する。
その提案に育田くんが「そう簡単には渡せない」と返答し、それを聞いてリンメイが「なら交渉決裂か」と言う。
あつむちんが、このまま藍美さんを渡したら逆にリンメイが倒されるんじゃないか? と考える。一方自分は渡すも何も本人の意思だしなあ、と。藍美さんがこの話を聞いてる訳だし、そもそも良しとしないだろうから取引自体が成立しないのではないかと思っている。
すると藍美さんは「私は……わたし、は……」と震えている様子であると告げらえる。そうだね、住宅地の時はなんとか鐘有邸の奥さんが死んだことは聞かずに済んだけど。今回はもろに自分が死んだこと聞いちゃったわけだからね。
自分『それにしばらくしたらワンワン来ちゃいそうなんだよね』
あつむ『ああ~~……ワンチャン、リンメイ食べてくれそうだなあ』
KP『三つ巴にするんじゃない!!』
自分『それに渡したところで手に余ると思うんだよね』
※
そうなんだよね。このとき中の人が考えていたのが。
藍美さん渡せと言われたけど、そもそも本人がそれ聞いてるわけだから。それに従うかどうかは藍美さん次第だよね。こっちが決められるものではない。
そして鋭角があればいつやってくるか分からない猟犬がいる以上、交渉を長引かせると猟犬が乱入してくる可能性がある。
更に藍美さんが仮にリンメイの元に渡ったところで、あの能力を持っていることまでは流石に知らないと思うので返り討ちにあう可能性が大。
等々の理由で『そもそもこれ取引として成立しなくね???』と思ってしまった。あとリンメイ最初に馬久留のことなんか知らないと言っていたのに、そんな人から有益な情報って手に入るんでしょうかね。
PL相談で戦闘に入るのか、そしたら力づくで情報を手に入れるのか、という話になる。しかし自分は藍美さんの精神状態が気になる。あんな風にあからさまに動揺している様子だが、はたして使い物になるのだろうか。
すると藍美さんが「私は……私は、死んでなんか、いない……」とうわ言の様子。うわこれ無理そう。しかも相手拳銃持ってるしなあ。
あつむ『ここ何階ですか』
自分『そういう聞き方する??』
KP『まって、何階かとか決めてない。1d4階にしよう』
>>2階<<
あつむ『2階かあ~~』
自分『まて、顔見られてんだぜ??跳躍持ってねぇよ』
あつむ『あのね、ロープあるんですよ』
自分『はっはは』
KP『ああもういいや。もうこんなに待ってくれへんやろ、リンメイ』
あつむ『わかる~~~』
というわけで交渉決裂。
リンメイが「見た目のいい女が二人もいるんだ」と真澄も標的にされる。商品にされないように抵抗して制圧することを目指すことに。
というわけで戦闘開始。
【リンメイ達との戦闘】
DEX順でリンメイが最初に行動する。
あつむ『商品というなら、標的が神田川さんと育田くんになりませんかね』
KP『どうだろうねぇ』
自分『あ、1d4だ。ダメだわ全員まとめてだわ』
攻撃方法は<拳銃>これは失敗。
しかしこれによって持ってる拳銃が実弾であることが確かなものになる。ヒュッ
次いで育田くんのターン。
リンメイ攻撃しようとしてもこれは大男が守って来そうだあ。しかしリンメイの持っている拳銃を弾き落としたいという意向。部位狙い攻撃の場合は-20の補正となる。だがこれに<キック>4決定的成功を叩き出す。強い、なにこれ、かっこいい、これはやばい。
決定的成功のため回避不可攻撃でダメージが1d6+1d4で5点となる。しかも部位狙いで成功しているため拳銃を弾き落とす。これでリンメイが拳銃を取りに行くのに1ターン必要となる。
次いで神田川さんのターン。
藍美さんの方を見れば、相変わらず震えている様子。ここで拳銃を取りに行くか、それとも攻撃するか。PL提案で、攻撃手段のない真澄に拳銃を拾いに行かせるのも手だと伝える。
というわけでリンメイに対して<こぶし>を振るも失敗。
真澄のターン。
リンメイが持っていた拳銃を取りに行くことにする。KPより<幸運>の指示、50<59で少し足りず失敗。
ここでKPから、次は大男のターンになるが彼も拳銃を取りに行こうとする。そのため、真澄との対抗ロールでCCB<=60を振って成功すれば先に拾える。失敗すれば大男の方が早かったという処理になる。なんだよ拳銃大人気かよ。そらそうだわ。
そして対抗ロール、60<69で惜しいながらも失敗。てかさっきと同じで9足りてないんだが。指先一つ分の早さで大男が拳銃を拾い上げる。
藍美さんのターン、だが……
「私は……鐘有藍美だ……私は、死んでなんかいない……死んでなんかいないっ!!」そう叫ぶと、右腕が肥大し、今までの比ではなく、大きく膨張する。その勢いと質量によって古アパートの一部が壊れて建物の基礎が露出する。
あ。暴走してしまったわあ。
そして叫んだかと思うと、藍美さんはそのままアパートから出て行き、走り去ってこの場からいなくなってしまう。
KPから、それを見てどうしますかと問われる。
自分は既に拳銃が取られている以上、背後から撃たれる可能性はあるが、その場に居座っても同じことだしなあとも思い、藍美さんを追い掛けることを選択。
育田くんも、中の人が拳銃のことが気になるものの悩みながら追い掛けることを選ぶ。
KP『あ。描写忘れてましたが、リンメイと大男は流石にビックリしてますね』
自分『そらそうでしょう』
小倉『あっはっはは、でしょうな』
自分『そりゃ普通の女性だと思ってたでしょう。だから手に余るって!』
という訳で、三人全員がこの場から離脱して藍美さんを追い掛けることを選ぶ。KPからDEXが15と一番早い育田くんとのDEX11との対抗ロールになるとのこと。これに成功して育田くんが藍美さんに追い付く。
【逃げ出した藍美さんとの対話】
「おい、待てって!」と育田くんが藍美さんの肩を掴んで追い付く。
そこで藍美さんが薄々自分は本当の鐘有藍美ではないことを知っており、本当の藍美は既に交通事故で亡くなっていることも理解している。しかし自分は鐘有藍美だと生まれて、馬久留のことが心配で心のから愛しているとも話す。そういう藍美さんの目からは涙が零れて、堪え切れずに座り込んでしまう。
自分は作り物なのか、自分は何なのでしょうかと自問自答する藍美さんに、育田くんが「何なんですか?」と再度問い掛ける。それに対して鐘有藍美じゃなかったら私は何なんですかと、藍美さんが答えが欲しくて尋ねる。
その言葉に育田くんが「お前がなりたいものになればいいだろ」と返す。なりたいもの、と聞き返す藍美さんに、育田くんが「お前が心配している気持ちは偽物か?」「なら、涙を流しているそれは偽物か?」という言葉に藍美さんが「そんなことはないです」と否定する。それを聞いて育田くんが「じゃあ今お前は何がしたい?」と問えば、藍美さんが「馬久留に会いたい」と話す。その答えに育田くんが「その気持ちも偽物か?」と問えば、藍美さんも「そんなことはないです」と否定して、少し感情が落ち着く。
「すいません、くよくよしちゃいましたね、ごめんなさい」と詫びる藍美さんに、育田くんが「別に泣く分には良いだろ、身体の正常な反応だ」と答えて「自信を持てばいいだろ、お前は誰が何と言おうともお前自身だ」と藍美さん自身を肯定する言葉を伝える。それを聞いた藍美さんが「ありがとうございます」と泣きながらお礼を述べる。
※
うわ、うわあああ~~~~~~~~!!!!!(くそデカ感情)
いい、ほんとこの対話良い。よき。
自分は死んでいる藍美さんとも違う、別の存在で、じゃあ自分って何なのか、と不安になる藍美さんに。なりたい自分になればいいって言葉を掛けながら、曖昧で形作るのが難しいそれに、一つ一つ問い掛けて曖昧なものを明確にして導いていくの、本当に良い。なりたいもの、って言うけどさあ。これって本当に曖昧でふわふわしたイメージ過ぎて、逆になりたいものってなに???て迷っちゃうと思うんですけど。それをちゃんとそのままにしないで、言葉を重ねて質問を繰り返して、どういうものか明確な形に出来るようにしていくの。そこまでしっかりケアしていくの、本当にすごい、いい。
泣くのは正常な反応だと言うのも育田くんらしい、素っ気ないお医者さんらしい、慰めの言葉でいい。そして誰が何と言おうともお前自身だというのも、自己が不明瞭な彼女にとっては大事な自己を肯定してくれる言葉でその存在は大きいよね……いやほんといい。
二人の話が一段落着いたところで、追って来た二人も辿り着く。
息を切らす神田川さんに「思ったより早かったな」としれっと言う育田くん。医者はそんなに早いのかよとぼやく彼に、毎日お馬さんと追いかけっこしてるからなと理由を述べる。それに対して「私からすれば皆早いんだけど」と一人期待値以下のDEXである真澄が恨めし気に言葉を吐く。
そんな真澄に容赦なく「あんたはもうちょっと身体鍛えた方が良いんじゃねぇのか」と言う育田くんに
、キレながら「うっさいわね!女優にそんなこと必要なかったのよ!」とつい口からぽろっと出てしまう。その言葉にしっかりと女優だったのかと拾う育田くんへ「いいからさっさと忘れなさいよ!」と更に真澄がキレる。
神田川さんが育田くんに対して「診察の結果は?」と藍美さんの心の状態を暗に指して聞くと「患者次第だ」との返答が返ってくる。
それを聞いて神田川さんが「死んでようが生きてようが、ぶっちゃけ関係ねぇよ。鐘有藍美でいたいんだろ、あんたは。それが答えだよ」「だいたい、自分が本物か偽物か悩んでいるヤツはだいたい本物だよ」と藍美さんに告げる。その言葉に「皆さんありがとう、ございます……」と声を詰ながら藍美さんがお礼を言う。
真澄はその様子を見て、藍美さんへ「というかそもそも、本物というか。最初からあんたしか見てないんだけど」と素っ気ない口調で短く返す。それに対して藍美さんがそう言えば真澄さんは私しか会ってませんねと、彼女が自分しか知らなかったことを思い出して少し笑う。
※
神田川さんの言葉もいいよねぇ……
最初から藍美さんのことを一人の人間として見てきたし、そして誰よりも彼女が鐘有藍美が死んだという事実を知って傷付かないようにと配慮していたから。藍美さんがその事に動揺していたことも、それで自分が何者なのか偽物なのかと悩んでいたことも察して、それらを関係ないと自分であると肯定するところが、ねぇ……本当に良い人だよなあ。神田川さん。善性側の人間だよね。性善説ともいう。その辺りは彼の生い立ちが大いに影響しているんだと思うけど。
真澄の言葉は本当に簡潔だけどこれに尽きる。
だって死んだ鐘有藍美なんて知らないし。あのとき裸足に生傷だらけの汚れた格好で「帰りたい」と言っていた藍美さんしか知らないし。だから真澄にとっては今目の前にいる藍美さんが鐘有藍美だから。偽物本物以前に、この藍美さんしかいないんだから。それ以外何があるのって感じ。
皆からの言葉を受けて立ち上がった藍美さんが時間も経ったことだし、そろそろ夕飯でも食べないかと提案する。運動もしたし、さぞラーメンも美味しかろうと育田くんと神田川さんがそれに同意をする。
神田川さんが先程の真澄の言葉を回収して「女優さんがラーメンなんて食っていいのか」と揶揄する。それを聞いて真澄が青筋立てながら「ちょっとさっき忘れなさいって言ったわよね、私」と怒りながらも「食べ物に罪はないわけだし」とラーメンで構わないと意思をみせる。
そして藍美さんに対して「ていうか、お腹が空くからそういう考えになるんじゃないの」と言って、取りあえず食べて欲求を満たせば少しは沈んだ気持ちも切り替われるのではと暗に伝える。
というわけで、一向はラーメンへと夕飯を決めてお店に行くことにした。
【今日の夕食はラーメンです】
KPがラーメン店はちょっと用意してないんですけど……と言いながらお洒落なカフェテリアみたいな画像に切り替える。
自分『ラーメン〇郎とか出されたら……もう、駄目だよ(リアルでも食べられない)』
小倉『ラーメン次〇は強いなあ』
KP『この外観でないでしょ!めっちゃ意識高い系ラーメン店じゃん』
では、お店に来ましたけど皆さん何にしますかと聞かれて一拍悩むPL達。
あつむ『……おすすめ。お店側のオススメがあると思うんで……』
神田川「藍美さんはいつもこれ食ってたとか、あるんですかね?」
藍美「う、ううん……そんな気が……じゃあ私もオススメで、」
神田川「じゃあ俺もそれで」
真澄「じゃあまあとりあえずあっさりしたものが食べたいので」
あつむ『煮干しラーメンとかありそう』
育田「俺もオススメかなぁ」
店員(?)「では、オススメ3、煮干しラーメン入りましたあ!」
店員2(?)「あいよっ!」
店員(?)「あいよっオススメ三丁!煮干しラーメン一丁!」
店員3(?)「オススメ三丁入りやしたあ!」
店員(???)「「「あいよぉっ!!」」」
自分『まって、なんか混ざってる、なんか増えてる!』
小倉『豪華なセッションだなあ、ラーメン店のCVまで入ってるなんて』
観戦席からラーメン店員のCVも入って来て、めちゃめちゃ威勢の良いバイトの声があちこちから聞こえてくる。てかこれちゃんとメニュー聞き取れてる??オーダーちゃんと厨房に伝えられている??ちゃんと話聞いてるかな???大丈夫このラーメン店。豪華と言うかめっちゃヤジとモブと賑やかしが多いんだが???
ともあれラーメンが運ばれてきて、四人は伸びる前に黙々とラーメンを食べる。辺りにはセルフSEで麺を啜る音がやたらズルズルと聞こえてくる。
食べてしばらくした頃、藍美さんの方から真澄に対して「公園で何か見つかったことはありますか、例えば馬久留に繋がる手掛かりとか……」と聞いてくる。それに対して真澄は「言わなかったかしら。朝報道していた通り、血の池事件で、現場の複数個所から大量の血痕が見つかったって」と合流した際に伝えたことをしれっとそのまま返す。それに対して藍美さんが「色々と勘違いしてしまってたみたいで……」と詫びるのを、気にしないでと伝える。それについて藍美さんは「馬久留の手掛かりはないですね……」と気落ちした様子。
それを見た育田くんが真澄へ「例の事言わなくていいのか」とラインでメッセージを送る。それに対して「包み隠さず言うわけ?」と真澄がメッセージを返す。
※
この辺、真澄はかなり藍美さんに対して「内藤からの伝言」を言うのを渋っています。だから藍美さんが何か聞き出そうとしてきたことにも、しれっと上手いこと流してますし。育田くんからの返答にも結論は言ってません。
リンメイとの取引のくだりで、死んだということにあれだけ取り乱していた藍美さんを知っているから。その後も自分っていったい何なんですかと呆然としていたのに。尚更そんな彼女に、まるで物みたいに捉えている内藤と取引を持ち掛けられたことの話は本人には出せないと思ったんですよね。言うにしてもオブラートに包んで言うべきでしょ、じゃあどこまで話すわけ、あんたは。みたいな。
一方の藍美さんは何かを言い掛けて止めてしまうのを聞いて、育田くんが言ってしまえばいいと言う。それを聞いて藍美さんが言い淀みながらも「皆さんが何故血の池事件について調べているのか。知らない幸せもあるんではないか」と話し、「馬久留のことだけ調べればいいのではないか」と辛そうな表情で話す。どうやら藍美さんはこちらを気遣っている様子らしい。
それを聞いて育田くんが「馬久留のことについて調べている。そのついでに血の池事件についても入って来る」と答える。そして「あんたの命と引き換えに馬久留と会えると言ったら、どうする?」と藍美さんに問い掛ける。これは内藤から持ち掛けられた取引を暗に聞いている質問だ。
※
直接内藤から話を承った真澄が言いそうにないから育田くんが踏み込んで言ってくれたよお……いやでも真澄的に本人には言わないよなあ。恐らく藍美さんは馬久留について情報が得られる可能性があるのなら、会えるかもしれないなら、どんな酷い状態状況に貶められるとしても、頷いてしまう可能性がある。どう見ても藍美さんにとって自分からすれば良くない状況になると分かってて、それを本人に言う必要性がないんだよねぇ。
育田くんからの問い掛けに、藍美さんは「でも馬久留に会えるんですよね……」「でも、私は死んじゃう……」と悩んで、どうしてそんな質問をするんですかと聞き返す。
それに対して、育田くんが「思考実験のようなものだよ」と藍美さんが最初の夕飯のときに問い掛けしたのと同じようなものだと答える。
それについて藍美さんは、確かに馬久留に会いたいのが私の気持ちだけども。その先の、そして幸せになりたい、という希望があってのことである。という本心を話す。「欲張りでしょうか……」という藍美さんに、育田くんはそれを否定する。そしてこの質問に否定的かと確認すれば、藍美さんはそれだと一生馬久留に会えないかもしれないってことですか、それは嫌ですとも答える。そしてこんな問い掛けをした育田くんに、馬久留について何か情報があったんですかと言い詰める。それについては、そういう訳ではないと否定しつつ、もしもそんな事があればどうするのかと聞きたかっただけだと育田くんが答える。
※
かなり曖昧にぼかしたけども、内藤からの申し出を藍美さんはどう答えるのかという意思確認だよなあ。そしてその過程で、ずっと今まで「馬久留に会いたい」とだけしか考えられなかった藍美さんが、その先の事も思えるようになっていたのは結構大きい変化だと思うんですよね。
たしか一日目を終えての感想戦で、『藍美さんは馬久留に会いたいというけど会ってどうするの?』『会ってどうするとか無くて、それがゴールでその先を考えていないんじゃない』と言ってたですけど。実際そうだったんですよね。とにかく馬久留と会う、それが目的。それしか考えられない。
でも、そんな藍美さんがその先の事も考えられるようになっていた。会って、そして馬久留に認めてもらいたい、馬久留と一緒に自分も幸せになりたい。その先どうしていきたいのか、自分がどうされたいのか、まで考えが及ぶようになったのは進歩したような気がするですよね。今まで馬久留という他者に自分の価値を全て委ねていたのが、ここに来て自分が幸せになりたいという自分を顧みるような感情が出て来てるですよね。他者に価値を委ねると、どうしても自己同一性が曖昧になって確立しきれないところもあるような気がするんですけど。だから自分って何?自分は何なの?ってアイデンティティが崩壊していく。藍美さんもこれと似たような状況に陥ってましたけど、ここで少しだけ自己性というのが芽生え始めたのかなあと。
そんなことを思いましたねぇ、ここの会話では。
そして藍美さんが他の二人にも、何か分かったことはありますかと問われる。神田川さんは分からないことだらけだと答える。真澄は複雑な事情が絡み合っているだろうけど、だからこそ分からないわと返す。
そういった会話を経て、すっかり伸びきったラーメンを啜って食事を終える。
【2日目夕飯後、何度目かの邪悪な猟犬との遭遇】
一行が食事を終えて帰る途中、ラーメン店のマットからすっかり見慣れてしまった化け物が現れる。三人とも三回以上遭遇したため、慣れの適応によってSAN値チェックが発生しない。PL達もKPが『では皆さんはあとにします……が、』と言った辺りで何が起こるのかすっかり悟ってしまっている。これも慣れの適応というヤツか。
KPもお馴染みの戦闘と言い出す始末。
ともあれ戦闘開始となる。
あつむ『ええ~~~これ、藍美ちゃん戦わせる??』
自分『気持ちは分かるよ、気持ちは』
小倉『すっげぇよく分かる』
自分『でも実際及ばないのも事実なんだよねぇ』
あつむ『……全員で逃げちゃえばよくねぇか?』
小倉『それアリだな、それすっげぇ有りだわ』
ここまで共に行動してきて、藍美さんが自分って何だろうと思い悩んでいる姿も見てきた。そして藍美さんは藍美さんだろうと言っていた自分達だが、そんな彼女に自分が異形の存在であると強く自覚させるような戦闘を任せて良いのだろうか。
育田くん一回逃げたし、逃げても良いんではないかと話すのも分かる。
しかし藍美さんはいつの間にか右腕を変形させていた。
自分『まって、まって。まだ早い、まだ戦わないから』
あつむ『藍美ちゃん既にこんな感じですか』
KP『こんな感じですね、出てきたら、もう』
育田くんが藍美さんの腕を引いてこの場から逃げようとする。自分達も一緒に逃げようとするが、藍美さんはそれでも逃げようとしない。「ここは私が……!皆さんは逃げて下さい!」そう言われても彼女を置いて逃げようとは出来ないのだが。
しかし彼女は右腕を肥大化させて化け物へと殴りつける。1d3+4d6で20点という期待値以上過去最大の点数を叩き出して、想いの籠った拳を叩きつける。当然、猟犬は霧散していく。
各々思う所はあるものの、危機は立ち去った。
育田くんは特に自宅へ戻る理由もないため前日と同じく鐘有邸へと泊まる。神田川さんは屋敷に侵入した何者かもいたこともあって今日は鐘有邸に泊まることに。
一方の真澄は桑原の件もあって自宅へ帰ることにする。
【2日目夜、育田くんと藍美さんとのやり取り】
屋敷に着いて、特に用事もない育田くんは就寝。神田川さんは屋敷内を調べて特に異常もなかったことを確認してから、用意された部屋に入って床に着く。
そして就寝してからしばらくして、藍美さんの方から育田くんへ声が掛けられる。トイレに行きたいが、化け物の件もあって育田くんから離れることに危険が伴うため、万が一襲撃されても対応できるように育田くんも付いてきて欲しいと起こしたのだと話す。守られている身だしなあとその要望を聞き入れて、トイレに行く藍美さんに付いていく。
トイレから出た藍美さんが、起こしたついでに育田くんへ話をしたいと切り出す。
藍美さんが何故沼男について色々と聞いたのか気にならなかったか。これに対して育田くんは人に対して興味がないから特に気にならなかったと話す。
それを受けて藍美さんが、興味はないかもしれないけど話したいことがあるので聞いて欲しいと話す。
馬久留は事故で失った藍美さんの死体を沼男に食べさせて、生き返らせようとした。しかし上手くいかず、藍美の出来損ないが大量に生まれて、その一部が屋敷の外に逃げ出してしまった可能性がある。かくいう今話をしている藍美さんも元は出来損ないとして山へ捨てられた個体である。つまり、藍美さんも沼男なのである。
これを聞いて育田くんが、沼男は自覚がないという話だったのに藍美さんは自覚している点について疑問に思う。それについては、藍美さんは自覚のある個体である。そして沼男は捕食という機能があり、それすらも藍美さんは自分の意思でするしないを選べるという。今まで戦闘等で振るっていた右腕の肥大化もその一部の能力であった。
ただ藍美さんは、捕食が出来るけどもしなかった。皆と一緒に食べたご飯の方が良いと。
藍美さんは、ただの鐘有藍美がよかった、普通の人間でいたかったと吐露する。自分は藍美で良いのだろうかと尋ねる藍美さんに、育田くんがそれでいいじゃねぇかと返す。そうやって肯定してくれる育田くんに藍美さんが慰められる。
そうして藍美さんは、今も馬久留に会いたいと心の底から思うけども。自分は死んだ鐘有藍美ではなく、馬久留と一緒に屋敷で過ごしたことはない。しかしなんとなく馬久留と一緒に過ごしたことは覚えている。沼男である彼女は馬久留のために生まれた存在で、それが彼女の存在意義である。だからこそ、もしも馬久留に会えたとして拒絶されたら、存在を否定されたらどうすればいいのか、生まれた意味が無くなってしまうと怯えている心中を話す。
それを聞いて育田くんが「大丈夫だと言ってほしいのか」と問う。それを聞いた藍美さんが「ずるいことを言いましたか」と言うが、育田くんは人間関係の問題で、いわば夫婦問題であるから、他者である自分からは簡単に言ってやれないと返す。だから自分で大丈夫にしていき、そのために自分達を使えと告げる。
守られている分際で言う事じゃないと言う育田くんに、藍美さんは自分も馬久留のことで助けて貰っていると返し、二人は再び床に着く。
【2日目夜、家に帰ってきた真澄】
家に帰ると割と遅い時間であるにもかかわらず電気は点いており、桑原が寝ずに真澄の帰宅を待っていた。真澄が帰ってくるや否や、桑原は「こんな遅い時間まで何してたんですか」と尋ねてくる。それに「ちょっとした用事があったのよ」と詳しい事情までは話さずに真澄が返す。その返答に桑原は少し釈然としないものの「私生活はダラダラしてますけど、そんなに仕事やレッスンはさぼったりしていないですし……」と事情があったのだろうと納得する。そして昨日レッスンを休んだ件については桑原の方から処理しておいたとのこと。その事について真澄が気を使わせたわねと返せば、桑原はこれがマネージャーの仕事だと言う。
しかし桑原は「自分もマネージャーの仕事をこなしているんですから、真澄さんも女優としての仕事をきちんとして下さいよ!」と昨日化粧もろくに落とさずに寝てしまったことを責められる。それについて「疲れて早く寝たかったのよ」と昨日と同じく嘘は言わず、だが決して本当の事も話さずに理由を誤魔化す。桑原はそんな真澄に今日はきちんとお風呂に入ってケアをすることと釘を刺す。それに面倒臭そうに返事を返す真澄。
真澄は昨日は言えなかったが、しばらくは用事があって帰りが遅くなると告げる。それに桑原は詳しい事情は敢えて突っ込まず承知をする。桑原の方は、真澄がきちんと食事を取ったのかそちらの方が気になるらしく、栄養バランスを考えた食事なのか、そもそもご飯は食べたのかと聞いてくる。それを煩わしそうに真澄が適当に食べたし、取りあえず食べておけば良いんでしょと返す。そんな真澄が昨日肌荒れしていたことを桑原は気にして、来週には舞台のオーディションが控えているのに長丁場の演劇があるのだから今のうちに体調とコンディションを整えておかないと仕事に響くのだからと告げる。その言葉に思わず真澄が「必要とされるか分からないけど……」と漏れる。それに桑原が語気を強めて「振り落とされないように頑張るんじゃないですか!弱気にならないで下さい!」と反論する。悪かったわよ、遅くまでお仕事お疲れ様と桑原に対して真澄が労わりの言葉を掛ける。気にしないで下さいと桑原が言って、事務仕事へと戻ったようだ。
ここで付けっぱなしのTVからニュースが流れる。
嫌な予感がする。※※
その内容は血の池事件について、人気の少ない場所で起こっているらしく、人通りの多い所では起きていないようだ。
そうして夜が更けていき、翌日へと進んでいく……
ここでリアル2日目が終わり、一段落。中間の感想戦へ。
【途中の感想戦】
藍美さんを戦わせられないなあ、という話。
あんな葛藤を聞いてそんな藍美さんを戦闘の道具みたいに駆り出せるか、いや無理じゃね???とPL全員が思ったことに、KPは大事にされてるなあ~と嬉しかったという話。しかも行動順の都合で藍美さんが最後に動くし、それで皆が何もしないままでいるのも難しいよねと思った結果が逃げるという。
RP楽しいよなあ。
ついついRP楽しくて色々喋っちゃう、めっちゃ会話のキャッチボールが綺麗に続くから面白くて会話続けちゃうよねという。おぐともさんと会話するの楽しいからなあ~~~と話してたら、KPが後方腕組みおじさんと化した。『これが2陣だ!!』そうだな、ついつい自分の相棒自慢したくなる気持ちになるよね、わかるわかる。
【3日目朝。鐘有邸にて】
朝になって、真澄が鐘有邸へとやって来る。前日から泊まっていた神田川さんと育田くんも集まる。
全員が集まったところで藍美さんが、今まで馬久留の捜査に協力してもらったがここで皆さんは辞めても良いんですよと、昨夜育田くんにも告げた内容と同じことを伝える。それに対して神田川さんは今更途中で辞めることは出来ないから最後まで付き合うと言い、真澄も途中で投げ出した方が後味悪いでしょとそれに同意する。そのことに藍美さんが震えながら感謝の言葉を述べて、ダイニングキッチンにて人数分の紅茶を淹れる。
神田川さんが一日目の夜を踏まえて昨晩泊まったものの、一転何も変わった事はなかったという。育田くんも何も気付かなかったと返す。
皆が会話をしている途中でインターホンが鳴り響く。それも何回もしつこいくらいに。流石に無視も出来ず、煩わしそうに真澄が応対に出ると言えば、神田川さんが危ないから代わりに出ると答える。それに真澄が任せるわと応対を神田川さんに一任して自分は下がる。
藍美さんは現在の家主は自分だから私も出ると言い、必然的に藍美さんが行くなら育田くんも一緒に付いてくることになる。しかしそこで真澄が苦言を呈する。「居る前であんまりデリカシーのないことは言いたくはないけど……」と、昨日の近所からの聞き込みの話を聞くに藍美さんはあまり表に出ない方が良いのではないかと、濁して暗に藍美さんが応対へ出ない方が良いことを伝える。
それは確かに……と全員が同意して神田川さんが矢面に立つことに。
KPから誰が応対で出てきますか、どんな感じで皆さんいますか??と聞かれて、私は客間の扉を開けてそのドアに身を隠して潜んでいるイメージでいた。ひょっこりはんかな?しかしそれはドア開いとんの不自然すぎんかと突っ込まれる。どうしようかと悩んでいると、急かすようにまたインターホンが鳴る。そらそうだわ、どんだけ最初に鳴らしてから経っとんねんという話である。
というわけで神田川さんが玄関へ出向き、ドアを開けて応対することになる。
【突然の来訪者、それは噂の人物であった】
ドアを開けるとそこに立っていたのは黒い服に身を包んだ端正な顔立ちの人物。応対した神田川さんに初めまして、と言った男は真澄にだけ見覚えがある。それは内藤と名乗る人物であった。彼は育田くんに用があると話し、要件については伝言を頼んでいたが一向に返事がなかったために待ちきれずに直接鐘有邸へとやって来たとのことであった。
いや、言ったけど。ちゃんと伝言したわよ!でも返事をしなかったアイツが悪いでしょ!私は頼まれた分のことはしっかりやったわ!伝えなかったのはアイツの不肖のせいだわ!
というか、一日も経たずに待ちきれずやって来たとかどんだけ短気やねん、せっかちか。
神田川さんはそれを聞いて、よく育田くんがこの屋敷にいる事が分かったなと感心した素振りを見せながら、もし彼が今いなかったらどうするんだと返す。すると内藤は自分は何でも知っていると言い、真澄に伝えた内容と同じことを神田川さんにも話す。それについて神田川さんは言葉遊びを交えたり、皮肉も込めたりしていると、内藤が再び要件を今度は掻い摘んで告げる。そして立ち話も何だからと玄関から上がろうとするところを、神田川さんが煽りや皮肉も込めて咎める。
その会話の中で内藤が何度もこの鐘有邸を訪れていることが分かると、神田川さんはそこに付け入るように馬久留の所在を尋ねれば、それは育田くんと藍美さんがいないと話せないと返す。
2人の会話を聞いて育田くんが玄関へと姿を現す。
その話の中で藍美さんの名前が出て、内藤はそれを聞いて嘲笑うかのように「あの肉塊に名前で呼んでいるのか、情でも移ったのか」と言う。それを聞いて神田川さんが「おっさん、悪いか。情が移って」と言い返す。そんな神田川さんを「あんな化け物に。最初はただの肉塊であったのに」と吐き捨てる内藤に、「何でも知ってるんだろ、教えてくれよ」と返せば、話は長くなるから書斎にでも上がらせて貰おうかとどうしても玄関先から上がろうとする内藤。それに対して育田くんがじゃあ客間にでも案内するさ、と彼を上がらせる。
押しの強いセールスマンか何かかな内藤。というか、どうしてこうも男たちは人を煽るような対応しかしないのよ。思わず真澄が突っ込まずにいられない。
客間に上がる際に、真澄が藍美さんを別の場所に連れて欲しいという意見が上がり、それなら同じフロアで留まった方がいいだろうと女性陣二人は別場所へ待機することになる。
【来訪者の内藤からの提案】
書斎に来て早々内藤が「客にお茶も出さないのか」と言う。それに適当に返して、本題へと移る。育田くんの手の甲にある紋章と化け物を処分する代わりに、藍美さんを渡せと内藤が言う。それに育田くんが追加で馬久留の所在を求めると、内藤はおおよそ見当は付いているがと話し、情報を渡すより先に藍美さんを渡せと告げる。
ここまで異様に藍美さんに執着をみせる理由は何だと神田川さんが内藤に問えば、彼は学術的な興味があると答える。
元々あの藍美さんは最初は人の形も保てない肉塊だったために、馬久留から内藤へと引き渡された。そして終始馬久留の名前を呼び続ける肉塊に嫌気が差して、引き取った内藤はそれを山奥へと捨てた。だが肉塊は理由は分からないものの、どうしてか藍美さんの形を取って人里まで降りてきたのだという。
内藤はその原理が知りたくて調べたいから欲しいのだと語る。そして引き取った際には今度は責任を持って、最後は処分すると話す。その方法も細切れにして犬の餌にでもしておくといった内容を付け加えるといった残忍性やあくまで藍美さんを物としか認識していない口振りである。
そこまで聞いて随分残酷なやり口だと呆れる神田川さんと、そこまで馬久留に会いたいとうるさいなら会わせてやれば良いじゃないかと言う育田くん。それについて会わすにしても自分の手元には居ないからそれも出来ないと返す内藤。
そんな内藤に、もう一つ質問をしていいかと尋ねる神田川さんに、こちらの質問には答えてくれないのに欲深だと皮肉る内藤。そんな彼に神田川さんがどうして藍美さんが山を下りてきたことや、自分達が化け物の被害を被っていること、そしてこの場に居ることなどを知っているのかと聞く。それに対して、最初と同様に自分は何でも知っていると答えになっていない回答をする内藤。
ここでPL相談に入り、内藤の元に藍美さんを連れて来ないと話が進まないのかとおぐともさんが悩む。それに対して、自分は藍美さんを連れて来たところで内藤の要求は「寄越せ」であり結局変わらないという。それについてあつむちんが、だから内藤に馬久留の居場所を知ってるならそこに連れてって貰おうかなという意見が出る。というわけで、馬久留の居場所を教えて貰ってそこに私たちは藍美さんを連れて、内藤もそこに行き、各々別経路で合流することを提案することに決める。最初に内藤自身があの肉塊が馬久留としつこいからそれをダシにすれば付いてくるだろうと言ってたし。しかし、彼はその提案に乗るのか。そもそも内藤が馬久留の居場所知ってるのかという疑問があるけども。
それを提案すると、内藤がいよいよしびれを切らして「人をおちょくるのもいい加減にしないか、藍美という肉塊はここにいるんだろ」と苛立ちを露わにする。
それを見てPL提案としてあつむちんが、内藤を地下室に連れていけばいいじゃないかと話す。『絶対地下なんかあると思ってんだけど』
しかしMAP構造上、地下室に連れていく場合廊下を通って藍美さんがいる書斎の扉の前を横切る。内藤が道中、扉を開けて無理矢理押し入る可能性も否定出来ない。そして地下室に連れていって何をするのか。
あつむ『ポリタンクの中身まだあるかなあ』
小倉『内藤燃やす?』
自分『……w、っ内藤燃やせる??』
小倉『でもここで内藤燃やしたら手掛かり消えるんだよなあ』
自分『そもそも内藤私たちの手に負える?』
というか、そもそも内藤とその後どうしていくのか。段々と行き詰っている気がするので。ひとまず内藤の提案を呑むのか否か、その点について他のPLと確認することに。
地下室に連れても藍美さんはそこにいないので、となると交渉が自然と決裂となるだろうということに。
そしてあつむちんから、そもそも内藤が本当に馬久留の居場所を知っているならこんな回りくどい事はしないだろうという話になる。馬久留の居場所を知っているなら、藍美さんをそこに連れて来てそっちに気を取られているうちに麻酔なり拘束なりして動けないところを連れていけば良いのだから。だから内藤の情報について大して期待はしていない、と。
あつむ『だからね、最悪真澄さんに藍美さん全てを託すことになるんですけど』
自分『wwwwwww』
あつむ『良いですか??』
自分『いいよ、いいよ、もう。最後まで見なきゃ後味悪いつったもん、爆笑だわ!』
あつむ『おぐともさんも好きなようにして頂いて……私の意見なんで』
小倉『いやあ……もう分かんなくなってきたなあ。内藤が情報持ってるかもでロールしてたけど。持ってないなぁに変わりつつあって』
だとすると、情報持っていない奴にこれ以上交渉する意味があるのだろうかと個人的に思ってしまう。だから、もう内藤を地下室に連れ込むという過程も踏まず、馬久留の情報をくれないなら帰ってくれと断ってしまって良いのでは。最悪それで引き下がらないなら戦闘に入っても仕方ない。そう自分が意見を述べる。
というわけで、これ以上の交渉はせず、最後に馬久留の居場所を問いて情報が出なければ内藤の提案を突っ撥ねることに決まる。
【内藤の交渉を断る】
交渉を断ると、彼はその返答が予想していたかのような態度を見せる。そして内藤の口から「沼男」という単語が出る。
ここで「沼男」の真相が語られる。そして「血の池事件」についての関連にも触れる。
沼男は人間を捕食して存在を成り代わる。血の池事件とは、捕食の下手くそな沼男が上手く捕食出来ずに、結果大量の血痕を残した事を指すのだと。ここで内藤が現在居る沼男の数は何体かと育田くんと神田川さんに問う。いつ頃から血の池事件が騒がれるようになったのか、その数は見当も付かない。内藤は沼男が100、万人。三ヵ月前に逃した沼男の一体がこれだけの人数を生み出した。
内藤は、これを止める方法は藍美さんを渡してくれれば答えると告げる。なお、彼自身は沼男化を止める必要はないしどちらでも良いと意見を述べる。
これに対して育田くんは、藍美さんと引き換えという条件ならその提案は呑めないと返す。
いよいよ交渉が決裂した瞬間、内藤が何かを呟く。その言葉に反応するように胸元にあるブローチが光り出す。そしてこの空間が突如、極彩色へと染まる。
【沼男に対して、貴方はどう思いますか】
KPから「大切な問い掛けをします」と告げられる。
その内容は、貴方方は今まで日常を送っていく中で多くの人と関わりを持ってきた。そのうちの何人か、あるいは全員が人間ではなく沼男だったのかもしれない。そして自分達だけが沼男の真実を知っている。それを踏まえて、これらの事を考えた時、探索者自身は「沼男に対してどのような印象を持つのか」を考える。
そしてこの事に対して「気持ち悪い」等といった負の感情を抱くのであればSAN値チェックが入ると告げられる。
しかしながら、真澄は内藤との交渉の場に居らずその真実を未だ知らないため、それを知った真澄自身の返答はこの場で伝えるものの、実際のSAN値チェックはその事実を知ったときにしてほしいと、KPに伝える。
育田くんは、昨夜藍美さんから聞かされていたため、内藤から事実を告げられても予想通りでそこまでの驚きはない。しかも彼自身が他人にそこまでの頓着が無いため、誰が沼男だろうが気にならない。
神田川さんは、血の池事件について追っていたため、元々この事件の珍妙さは分かっていたので事件の真相を知ったところで驚きは然程ない。更に昨日、藍美さんに自分が沼男だったとしても自分が鐘有藍美だと思えばそれでいいと己の意見を伝えている。それを拡大解釈して、その人がその人でありたいと思えばその通りであり、それが沼男だったとしても同じことだと述べる。故に沼男に否定的感情は持たない。
一方の真澄は、人間か沼男かの違いよりも、沼男が持つ捕食という特性に恐怖を覚える。彼女自身は、自分が人間だと思っているので、自身が沼男にとっての捕食対象になり得ることが怖い。自分が脅かされるのではという生理的恐怖が先に来てしまう、故に沼男に対して否定的な感情を持つ。
※
ここで雑談チャットに書き込んでたんですけど。
彼女は捕食されるということを何より恐れてましたけど、そもそも沼男自体が「自分が沼男だと自覚していない」という特性があるので、捕食されて沼男になっていたところでそれを自覚することはないんですよね。
つまり、捕食されたと気付けないからそもそも恐怖を感じることもない。だから彼女の恐怖は杞憂に過ぎない、だってその恐怖を知覚出来ないのだから。
だからといって「自分が沼男に捕食されるかもしれない」という恐怖が無くなるわけではないので。結局、沼男に対して恐怖を抱くことに変わりはないんですよねぇ。
【内藤との戦闘】
内藤は光に満ちた空間で息を乱しながら「もういい……! 力づくで連れていく!」と苛立ちを露わにして襲い掛かってくる。戦闘開始である。しかし一気に格下臭がしてきたなあ。
ここでDEX順で内藤が一番上に来たことに驚愕する。
いやでもこのDEXそもそも人間基準なのかなあ。
そして戦闘に入る前に、PLとして他の2人に確認する。真澄が藍美さんを連れて乱入していった方が良いのか。
この時点で、彼らの交渉がどのようになっているのか知る由もないが、もし決裂して身の危険が及んでいるのなら、藍美さんを伴って合流したいという意向である。ただ懸念として、藍美さんが内藤と対面することで彼女に聞かせたくない話まで聞いてしまうのではないかという点がある。
あつむ『いやまあ、真澄さんがしたいようにやってくれればそれが一番いいかな』
自分『PL的に言わせてもらうけど、2人で勝てる?』
小倉『それ』
あつむ『いやあ……あのブローチ取り上げれば勝ちかなって思ってる』
自分『wwwwwww、っお前! それを取り上げるまでが大変じゃんって話じゃん!!』
小倉『あ、そうか』
自分『お前っ、〇〇〇取るときに苦労してねぇからそんなこと言えるんだよぉ!!』
↑とあるシナリオのネタバレを含む。
なおこの場に居た全員がそのシナリオの通過者であるため、普通に会話で出していた。
あつむ『でも戦闘技能しっかり取ってる育田くんがいるんで、まあどうにかなるかなって。だって、戦闘技能持ってないでしょ?』
自分『真澄はないよ。でもほら、最強のホコがある』
あつむ『藍美ちゃんはねぇ……戦えないと思うんだよね。酷い目に遭わされているから』
小倉『確かにね』
あつむ『本能的な恐怖が植え付けられているから、だったら来ない方がいいと思うんですよね』
自分『じゃあ待機してるよ、やばそうだったら音たてて貰ったら聞き耳で合流するんで』
というわけである程度の方針がまとまったことで再開する。
神田川「なんだあ? 突然胸にあるブローチが光り出して、三分間しか戦えないんじゃねぇのか、アイツは」
育田「ふっははは、そらあ、傑作だなあ」
内藤はこちらに向けて手を掲げる。そしてこの世の言語ではない何かを呟く。それに伴って目に見えない空気が震えるのを感じる。その変わった空気がこちらに向けて切り付け……!
>>96致命的失敗<<
小倉『うっそお……』
あつむ『wwwwwwwwww』
自分『うっそでしょwwwww』
空気は切り付けられ、ない……!
KP『描写読み上げたのに……全部読み上げたのに……』
しかし内藤は急にせき込み、調子を崩す。
神田川「なんだ花粉症か?良い薬でも紹介しようか?」
内藤「ああ、それは是非とも……」
神田川「それとも気象病か??」
そして育田くんのターン。
育田くんが組み付いた場合、その後の神田川さんがブローチを取るということは出来るのか? という提案に、部位狙いは本来ならマイナス補正が掛かるが、その補正が無くなり平目になるとのこと。
ここでPLとして「え、動いてない的にも平目なんですか!」とごねるも、KPからは「平目です」と却下される。
しかし更に「内藤はファンブルしましたけど、その補正はないんですか」という提案に、更に「部位狙い平目になりませんか」という意見が追加される。それらに対してKPから案が出される。
KP『ここかな?というタイミングでファンブルを内藤に与えるというのは』
あつむ『それいいなあ~~~面白そう~~~~』
小倉『ここぞというタイミングで来る』
KP『あ、内藤のファンブル決まりました』
というわけで、育田くんが<組み付き>成功。
内藤とのSTR対抗に入る。そんな内藤のSTRは7、期待値以下である。よわ。思ってたより貧弱。
そしてSTR対抗に成功して、組み付こうとするも見えない何かに阻まれてしまい、組み付くことは出来ない。障壁か。
※
この描写で、メタ的考えで逸らす呪文かなと思った。
ので、内藤の持つMP以上の累積ダメージを与えてやれば直接ダメージが入るのではと。
次いで神田川さんのターン。
<目星>を振って、今の状況がなんなのかを分析することに。
>>1決定的成功<<
自分『つよぉ~~~!!!』
あつむ『1クリ……っ!!!』
神田川「見るのが仕事なんだよ!」
KP『1クリかあ……』
ここで神田川さんは、内藤が胸元のブローチが付いてあるところを手で押さえて苦しんでいるのが分かる。
あつむ『……これ粘ってれば勝ちなんじゃない?』
小倉『そんな気がする』
自分『たぶん、MPかPOWか何か削ってやってんじゃない。だからそれが尽きたら終わりでは』
あつむ『……賢者の石だ』
自分『で、更にダメージ与えたらもっとゲージが削れるんじゃない?』
一方その頃、藍美さんと真澄は何をしているのかというと。
KPから何かしたいことはありますか、と聞かれて特にないけども藍美さんを宥めるように声を掛ける。
真澄が「ああいうことは男たちに任せて、あんたはどっしり構えていれば良いのよ」と言うと、藍美さんは「でも遅くないですか?もしまた何かに巻き込まれていたら……」と不安そうな様子。それに対して「交渉ってそんなもんじゃないの」と返す真澄。
それでも落ち着きのない藍美さんに「それより喉が渇いたから紅茶淹れて欲しいんだけど」と要求する真澄。藍美さんがそれを聞いて「それなら向こうの方にも紅茶をお持ちした方が良いんじゃないでしょうか……」と向こうを気にする素振りを見せる。そんな藍美さんに「こっちの空いたカップに紅茶淹れてほしいんだけど」と要求を重ねる真澄。
ここで藍美さんが<アイデア>を振る、その成功値は90で当然成功する。まじかよ、INT最大値18なのか藍美さん。
藍美さんは「やっぱり遅くないですか……私心配なので見に行ってきますねっ」と部屋から出て行こうとする。そんな藍美さんに<説得>を振っていいか尋ねると、KPから許可が下りる。
ここで成功すれば藍美さんは真澄に紅茶を淹れて、失敗すれば部屋を出て次のラウンドから客間へ合流することになる。
そして<説得>は成功する。
あつむ『おお~~いいぞぉ~~』
KP『成功するなあ!www』
真澄「あんたが淹れた紅茶、さっきは渋かったから砂糖が欲しいわね、砂糖」
藍美さん「さ、砂糖ですね!分かりました、では紅茶を淹れてきますね」
ということで、藍美さんはこのラウンドは紅茶を淹れに行く。
真澄「ああ、そういえば、私ミルクティーが飲みたかったのよねぇ」
KP『っ、wwwwwすいません紅茶あんまり詳しくないんですけど、確か時間掛かりますよね』
自分『うん、そうだよ』
真澄「やっぱり、私には渋みが強すぎたのよねぇ。もうちょっと甘い方が合ってるというか。あら、そういえば御茶請けとかはあるのかしら」
藍美「御茶請けでしたら……」
小倉『どんどん優雅になっていくね』
紅茶を淹れるために藍美さんが<制作(料理)>を振るも失敗。
自分『失敗してますよ!!』
あつむ『これは淹れ直しですねぇ』
KP『いやっ!……では、藍美さんはストレートを淹れてから、そこに牛乳をぶち込みます』
真澄「ちょっと! 待ちなさいよ!! あんた紅茶の淹れ方も知らないわけ!?」
KP『これで1Rでミルクティーが完成しました』
真澄「あんた……このミルクティーを今まで客に振る舞っていたというの……!?」
藍美「え、えと……違いましたかね……?」
※
ここで藍美さんを客間に行かせたくない探索者VS藍美さんをさっさと客間に行かせたいKPとの熱い攻防戦を繰り広げるな。
ほんっとうに酷いロールプレイだなあ???あっちはあんなにドッタンバッタン戦ってるのに、こっちは呑気にティータイムしてるし、本当になんなの????KPからはまさかこんな事をさせられるとは……と呻いてたけど本当である。
というか、こんな紅茶で寸劇することになったの。雑談タブで誰かさんが『紅茶でも淹れて貰おう』とか提案したせいだから。私のせいじゃない。そこでめっちゃツボにはまってる人のせいだよ。言い出したのは。
紅茶でひと悶着している一方、客間の戦闘はというと……
内藤が今度こそ何かを唱えて空気が変わる。
割とギリギリ成功だったため、思わずKPから『良かった……』という声が漏れる。
内藤から見えない刃が2人へと飛ぶ。見えない故に<回避>に-20の補正が掛かる。
しかし、2人ともこれを成功させる。見えない攻撃だったがこれを寸でのところで躱す。思わず周りからは『すごい!』『やばい』の感嘆の声が零れる。
次いで育田くんのターン。
神田川さんが先程の<目星>から内藤が苦しそうだということを伝える。それに「じゃあお医者さんが診てやらねぇとなあ」と<キック>を加える。これに成功。診てやるとはいったい。
一方の内藤は回避しないため、そのままダメージ算出となる。1d6+1d4で5点のダメージ。しかし蹴りつけるものの、それは何故か寸でのところで足が逸れてしまい内藤に当たることはない。「逸れる呪文かあ」という声が漏れたところで、内藤が「危ない危ない」とお道化る。
そして神田川さんが<こぶし>で殴り掛かるも失敗。内藤にその腕は当たらない。
そして一方その頃、ティータイム組は……
真澄が先程藍美さんが淹れてくれたミルクティーについてケチを付ける。一回淹れるところを見せるから、それなら次から出来るでしょと言う真澄に、藍美さんがしきりに向こう側の様子を気にする。
そして藍美さんが<アイデア>で成功。これに真澄が<説得>で振るも失敗。「私たちだけこんなことしてるわけにはいかないです……!」と言って部屋を出て行く。藍美さんが「怖いならここで紅茶を飲んで待っていて下さって構いませんから」というものの、放っておけないため真澄も付いていく。
というわけで、この次の戦闘ラウンドから2人が合流することになる。
そして3ラウンド目。
内藤が再び見えない刃を2人に差し向けてくる。それに回避マイナス補正で振るも、育田くんが1足りず失敗、神田川さんも失敗。
ダメージが1d4で、育田くんが1、神田川さんが3点喪失。
これは育田くん1足りない納得。紙一重で躱しきれず、皮一枚切れたというところか。
次いで育田くんのターン。
蹴りが逸れてしまったのを見てしまったので、客間にある椅子を振り回したいという提案が出る。
椅子を振り回すというのが、技能やダメージが何になるのか。それを確かめるためにKPがルルブを取ってくる。その間に自分はよく使うサプリメント2010をパラパラと捲る。すると武器になる日用品カテゴリー内に椅子が記載されていた。判定は<杖>初期値25で1d6+db
※
結構サプリ2010使うこと多いんですよねぇ。過去にニコニコでクトゥルフが流行ったときと同時期に人気を集めた「奇妙な共闘」「もっと食べたい」もこのサプリ内に掲載されているし。他にも<マーシャルアーツ>の扱い方や、近代兵器の扱い、近接武器や日用品についても色々載っている。
個人的にはルルブ旧版持つなら一緒にサプリ2010も買っておくべきだと思ってます。使いどころ多いから。
あつむ『これはね、失敗して大きな音立てた方が面白いかなって演出なんでね』
自分『なんてこったい』
というわけで、育田くんが<杖>技能初期値で、椅子を大きく振り翳す。
>>3決定的成功<<
あつむ『これは聞いてないなあ』
小倉『そうか、この先生は武闘派だったんだ』
あつむ『椅子ダメージおもろ』
1d6+1d4で6点ダメージ。育田くんが「おらよっ!」と椅子を内藤にぶつけると、今まであった勝手に逸れていく感覚を同じように感じるものの、遂にはその抵抗感を振り抜くように内藤の肩に椅子がぶつかる。
そして神田川さんのターン。
「俺もやるか」と椅子を持ち出す。先程育田くんが椅子で内藤にダメージを与えてたのを見て、それを真似る。しかし神田川さんも<杖>は持っていないため、初期値25%で振ることになる。
>>9成功<<
小倉『うそでしょ』
あつむ『そんなことある?www』
自分『wwwwwwwww』
KP『椅子最強ムーブ』
ダメージ算出、1d6で4点のダメージ。
そのまま椅子は内藤の頭部へと当たる。打ち所が悪かったのか、そのまま内藤は俯き、壁に凭れ掛かってずるずると倒れていく。そしてそのまま動く気配が見えない。
小倉『まって、まって、うそでしょ、』
自分『あっ……』
あつむ『お、』
戦闘終了となる。
これ事件がまた一つ増えたんじゃないのかな。いやあ動機も充分なんだけど。
内藤は生きているのか死んでいるのか、判別は付かない。
【異変と怪異巻き起こる部屋】
内藤が倒れて間もなく、藍美さんと真澄が部屋を訪れる。
しかし真澄が部屋へ入ろうとしたとき、酷い頭痛が起こり、そして世界がぐにゃりと軋み歪んで見える。平衡感覚もまともじゃなく、とても立っていられない。
藍美さんも同じく異変が起きていた。四肢から力が抜けて崩れ落ち、そして次には四肢が張り詰めたように伸ばされて痙攣を起こす。
彼女たちの異変に、部屋に居た2人が反応する。
神田川さんが部屋に入った途端に彼女たちがおかしくなったためこの部屋から出るように、育田くんにはブローチへと行くように告げる。
しかし倒れている彼女たちの方が気掛かりのため、その中でも特に様子がおかしい藍美さんを見に行こうと育田くんはそっちへ動く。一方の神田川さんは育田くんがそっちに向かったため、自分がブローチの方へと向かう。
藍美さんは息も荒く咽ながらも「近付くな」とだけ言う。
そして神田川さんは内藤の持つブローチの方へと近付く。そしてブローチに手を掛けようとした瞬間、藍美さんが「ダメぇえっ!!!」と今までにない大声を上げる。
しかしそのとき、内藤の腹部から臙脂色の肉塊が飛び出してくる。その肉塊は大きな何かを形作っていく。それは藍美さんの肥大化した右腕にも似ていた。その肥大化した肉腕はそのまま近くに居た神田川さんの身体を握り潰す。そして残った肉片も余すことなく圧倒的な質量で押し潰されていく。藍美さんの「内藤から離れて」の悲鳴を他所に。
そうして握り潰していた肉腕はふと力を失うように動きを止めて、横たわる内藤と同じく何もいうことはなかった。あとには凄惨な神田川さんだった肉塊が床に血飛沫と一緒にぶちまけられていた。それはどう見ても生きているとは思えない有り様だ。
今まで一緒に行動していた人物の惨たらしい死に方に、SAN値チェック。育田くんが成功、1d3で1喪失で残値50。真澄が失敗で1d10で8点喪失で残値30。
思わず『強すぎるだろ、こいつ……』と育田くんに対して言葉が漏れる。
既に不定の狂気入りしている真澄は、再び狂気症状の再発で「失聴」になる。
一方の藍美さんは息も絶え絶えながら「まだ神田川さんは助かります……私を信じて下さい……」「いったん、落ち着いて、2人は部屋から出て下さい……」と2人に訴えかける。
それを聞いた育田くんが無言で真澄を抱え上げて部屋を出て行く。真澄は目に入った状況が理解しがたく、また先程の藍美さんの声も聞こえないため、何が起こったのか分からないまま育田くんに連れられてこの場から引き剥がされていく。「ねえ、なにが、ねえ、なんで、どうして、」誰も何も教えてくれないまま、真澄は何も知らないまま、この部屋を後にする。
そして部屋から出て行った2人は一度通話鯖から離脱することになる。
※
この助かりますは、捕食だよね……と雑談タブで言ってたけど。今度は藍美さんが意図的に捕食して神田川さんを沼男にして助けるという意味なんだろうなあ……ううん。
【彼らを置いて行った2人は】
真澄さんを抱えた育田くんはそのまま彼女をソファへと座らせる。状況が分からず狼狽える真澄に、育田くんが「何言ってるか分かるか」と文字を打って画面を見せながら「聞こえるか」と尋ねる。それに対して、真澄が「聞こえない……あのときと同じできこえない……」と返す。
それについて育田くんがあのときと同じで心的なショックから失聴に陥っていると判断して、落ち着かせるために<精神分析>を試みる、これに成功する。
さてどうやって彼女を落ち着かせようという点について。
真澄のパニックの原因は、目の前の神田川さんの無情な死であり、しかも何も分からないまま自分達だけ隔離するみたいに別場所に連れられたのも要因ではないか。しかも失聴のため、誰も何も教えてくれず、藍美さんの言葉すらも聞こえないため何も分からない未知の恐怖もあるのではないか。
そう伝えると、育田くんが真澄が失聴なのは分かったため文字に打ち込んで「神田川さんは今助けているところだ、藍美さんの言葉が信じられるなら黙って座っていろ」と伝える。
KPが彼女を無理矢理座らせますかと聞くも、それに対して育田くんは文字を見せるだけに留めて、彼女が動くようだったら止めないとの返答。それについて真澄は「わかった……」と受け止めて、だらりとソファに身体を投げ出すように座り込む。<精神分析>成功分のSAN値回復として1d3で1点回復して、残値31となる。
【神田川さんが戻ってきた、が……】
すると部屋から神田川さんが戻ってくる。その姿は傷一つない状態であった。藍美さんはすぐに扉を閉めて、まるで何かを隠すようである。
神田川さんがこちらにやってきたのを見て、育田くんが「よお、気分はどうだい?」と声を掛ける。神田川さんがそれに対して「気分は何も……あんたらは、」と聞き返す。育田くんは「そらあ、気分は良くないわな」と返す。その言葉に神田川さんが「さっきまであんなに椅子振り回していた先生が気分悪いなんて、」と引っ掛かりを感じる。藍美さんが慌てて「さっきまで大変でしたから。神田川さんが内藤の反撃に遭って、壁に勢いよく頭をぶつけて、それで皆さん心配してたんですよ」と言葉を付け加える。そのことに育田くんは特に追及することはなく「ああそうだな」と同意する。それに神田川さんが焦った様子で「じゃあ内藤はまだ……!」と聞けば藍美さんが「それは、」と言い掛けたところで、育田くんが「火事場の馬鹿力ってやつさ。それが最期の一撃だったんだよ」と言葉を重ねる。
これらのやり取りに明らかな矛盾が生じている事に気付いた真澄は、呻きながら「ぁ、」と言葉にならない喃語を繰り返す。
しかし皆はその事に触れず、内藤が落とした手帳を見る。
そこには沼男について相当の量が記載されていた。
内容は、沼男は捕食した人間と同一の存在に成り代わる。その沼男は2人きりになった上で身体的接触が起こった場合に捕食駆動を無意識に行う。この行為は、最初の沼男「母体」が電波のように命令を発し、それに則って捕食増殖を行っている。これに逆らうことは出来ず、そもそも沼男は自覚がない。
しかし藍美さんだけは沼男だと自覚があり、その命令に抗うことが出来る。
そして沼男の捕食は、大元である母体からの命令によって行われているため、それを殺害すれば止まるのではないか。日記の持ち主である内藤は、その母体が研究対象として興味があったようだが警戒した馬久留がそこに行くためのパスワードを教えてくれなかったようだ。
そしてここで沼男の真相について情報が出たため、否定的感情を持つ真澄がSAN値チェック、1d3で2点減少して残値29となる。『まーた不定なってる』『瀬戸際やなあ……』『ちょこちょこ不定入っては戻って、不定入っては戻っとんなあ』
ここで探索方針の相談となる。
その前に内藤の手帳から謎のメモが落ちてくる。そこには謎の数値が書かれていた。
心当たりのある場所が、事故現場か藍美さんが捨てられた山奥か地下室。そしてこの数字の使いどころの話になり、それはこの屋敷のどこかではないか。
内藤のメモから、母体のところに馬久留が居て、地下室は藍美さんが処理していた以上、そこではなく地下室へ母体がいる場所の手掛かりがあるのではないかと推測する。
※
内藤の書記を見て、真澄はもう桑原に触れられないなあと言ってました。
ここから事態の推測について話が及ぶ。
内藤の手帳からパスワードが出てきたが、じゃあ内藤は母体に会おうとしていた矢先だったのか。それとも接触できたのだろうか。
2日目にあったあの足跡は誰のものなのか。
内藤のものか。そして一直線に屋根裏部屋へと向かったその理由は何か。
しかし屋根裏部屋には致死量以上の血痕、今となっては沼男の捕食痕のみ。つまりあそこで沼男になった誰かがいるのでは。
そもそも馬久留は人間? 沼男の可能性があるのでは。
交通事故で藍美さんは亡くなったがそもそも馬久留もその際に一緒に亡くなっていた可能性がある? しかし近所の奥さんの話では死んだのは奥さんである藍美さんだけでは。いやでも沼男の思考実験みたいに、交通事故の衝撃が落雷のように生き返った、からこそ死んだのは奥さんだけ?
等と色々意見が飛び交う。
ひとまず、交通事故についてもう一回洗って屋敷をもう一度見返してから地下室ないし交通事故現場に向かうことになる。
ここでKPから<アイデア>が提示されて、育田くんと真澄が成功、神田川さんが致命的失敗を遂げる。成功で、未だ行っていない場所がある筈だという情報が下りる。
それを踏まえて、書斎で呪文に関する情報がないか見てから、地下室に向かうことに決まる。
それぞれどんな風に行動するか、と聞かれて全員まとめて行動すると回答。
自分『一人にしないで。かといって2人にもしないで。全員目の届く範囲に居て』
あつむ『wwwwwまあそうだなあ、動向が気になるからそうなるかなあ』
書斎や馬久留の部屋へ向かうも、目ぼしい情報はないと言われる。
ここで馬久留の私室が荒れていた理由が、錯乱した馬久留が荒らしたのではなく、最初に内藤が忍び込んで物色していたのではないかと推測する。だから内藤の手帳からあのメモが挟まっていたのは、ここでそのメモを抜き取ったのではないかと。
【いよいよ地下室へ】
神田川さんが「他に行ってない場所なんかあったか」と言う言葉に、真澄が「あるわよ。見てもいいものじゃないって止められたあそこが」と返す。それに対して「そろそろ虎穴に入る時間かあ」と育田くんが呟く。
そして神田川さんが藍美さんに許可を取ってから、一向は地下室へと向かう。その際に藍美さんが「皆さんがどんな決断をしても、異論はありません……それだけは伝えておきたくて」と前置きを告げる。
その言葉に真澄が「あんたこの先に何があるのか知っているわけ……?」と藍美さんに問うと、彼女はこの先に何があるのかは分からないが馬久留がいるのなら会いたいとその思いを告げる。そして一向は腹を括って入る。
階段を下りるとそこには扉があった。
その扉を開けると、その先は暗かった。しかし自分達がいる場所から光が差し込むため、部屋の様子を窺い知ることは出来る。そこには床一面に焼けて真っ黒に炭化した人、のようなものが広がっていた。遺体は損壊されて、そのいくつもの腕は扉に向かって伸びている。その表情は苦しみに歪められていた。まるで灼熱地獄を垣間見たかのような光景に、SAN値チェックとなる。三人が成功して1喪失。
そして部屋の奥には壁があり、そこにはパスワードを打ち込む電子デバイスと扉がある。そこに手帳に挟まれていたメモにある謎の数字を打ち込むと、この扉の電子ロックが解除される。
そして扉を開けた先には更に下に降りる階段が見える。その階段を更に下っていくと、途中で藍美さんが育田くんの裾を掴む。その手は震えていた。
更に階段を下った先には両開きの大きな扉があった。
藍美さんは震えて育田くんの手を握っていたため、彼が彼女に何か促す前に真澄が前に出て扉へと向き合う。そして手が塞がっている彼に代わって彼女が両開きを扉を開けた。
【地下の隠し部屋にいたものは】
そこは広い空間であった。その空間を照らすように青い光が辺りへと降り注ぐ。その光源は部屋の中央、そしてやや高い位置にある六面体の透明な物体からであった。それはガラスのオブジェにも見えたが、何の支えもなく浮遊しており、不規則にゆっくりと回転している。その六面体の中には何かが入っていた。それは見覚えのある人の顔であった。藍美さんの顔だ。
しかしそれよりも異様なのは、床一面に広がる悍ましい肉塊であった。此処に脈どうして蠢き、口のようなものを形成しており、そこから言語ではなく擦り切れた金切り声を上げていた。
明らかに異常かつ悍ましい光景にSAN値チェック。
神田川さんが成功、1d3で1点喪失、残値72。育田くんが失敗、1d8で4喪失、残値45。真澄も失敗、1d8で6喪失、残値22。
育田くんは一時的狂気を免れたものの、真澄が再び不定の狂気:失聴を再発する。ここから以降の音が一定時間の経過か成人分析成功まで聞こえなくなる。
そしてその六面体に寄り添うように一人の男が立っていた。育田くんはその人物に心当たりがある。それは馬久留であった。しかし彼と自分達の間には蠢く肉山があるため、彼の元へ行くにはかなり大変だろう。
馬久留の姿を見た藍美さんが彼の元へ、数歩駆け寄って叫ぶ。「私です、藍美です、貴方に会いに来ました、帰って来ました!」
しかしその声に彼が反応することはない。それでも藍美さんは馬久留に、自分の存在を証明するように、自分が鐘有藍美だと伝えようと声を上げる。
「馬久留、こっち見て下さい。私はそれら、とは違います。貴方が望み、私は生まれました、貴方の妻です、藍美です!」
いくら藍美さんが声を張り上げて訴えても、その言葉に一切耳を傾けず、ただただその六面体を見つめるばかりだ。
そんな馬久留に育田くんが声を掛ける。
「なんだもう、逃げなくていいのか?」
その声には馬久留は反応する。
「おや、育田さん。此処に来たという事は、母体について調べがついているみたいですね」
そして馬久留は、母体は好きにしていい、あれは自分にとっては不要になったと言葉を続けて、もう全てがどうでもよくなってしまったと疲れ切ったような様子で六面体に「藍美……」と呼び掛ける。
そんな馬久留の姿に、神田川さんがお前の奥さんはこっちにいるのに誰に話し掛けているんだと追及する。
その言葉に馬久留が「いや、」と否定する。そして六面体の方が正真正銘の藍美であり、時の流れを緩やかにして細胞の崩壊を遅らせているのだと話す。
その返答に神田川さんが訳の分からないことを、とぼやく。
そしてこの異常な光景を目の当たりにして、精神が擦り切れていき、それが身体的異常として耳が聞こえていない真澄には、これらのやり取りは一切分からない。
内藤の襲撃後のように、自分一人だけが状況が分からないままいる真澄が「何が起きてるの……また、私だけ、置き去りにされてるの……?」呆然とした声を上げる。
その声を聞いて、また真澄が心的ショックによる失聴に陥っていると気付いた育田くんが肩を叩いて<精神分析>を試みるも、惜しくも失敗。この出目の惜しさにKPが凄い呻く、場に居る皆が口惜しそうに声を上げる。
KP『あれでも確かクリチケ(遁甲符:消費して振り直し可としても使える)ありましたよね?』
あつむ『持ってたような』
KP『育田くんは持ってなかったけど、真澄さんは使ってた気がするけど』
自分『いや使ってないよ、一枚没収されたけど』
KP『wwwwそうだった!』
自分『ほらやっぱり使えてないじゃん!』
あつむ『テレッテレッテー』
ここでおぐともさんより、神田川さんの分のクリチケを使って育田くんの精神分析を振り直しも良いのではないかと提案が出る。しかし他の2人が『でも4割なんだよね』と成功率の低さを懸念する。
ここで真澄が<目星>の半分で、人の口の動きを見て読唇術みたいなことが出来ないかと提案する。
自分『ちなみに目星の半分だと35です』
小倉『余裕だな』
あつむ『いけるやろ』
KP『初期値よりも高い』
しかし失敗。なんなら素で振っても失敗するぐらい出目が高い。
育田くんがスマホを取り出して「また聞こえないのか」と尋ねる。それに真澄が「聞こえない……何も、また……」と放心したように言葉を洩らす。そんな真澄に「何かしたいことはあるか」と育田くんが聞く。それに対して、ここまで来たのだから馬久留が何をしようとしているのか事の顛末を知りたいと返す。その返答にそうか、と言って育田くんが藍美さんの方を見やる。
すると藍美さんは最初は必死に馬久留の方に呼び掛けていたものの、一切存在を無視されることから次第にその声が小さくなり、遂には顔を俯いて黙ってしまった。
ここまでのやり取りで、馬久留は母体を好きにしていいと言ったため母体の処理という我々の目的は邪魔されることはないだろうという想像が付く。しかしそもそも母体は我々の手に負えるものなのだろうか。というか、その母体はいったいどこにいるのか、まさかここらに広がる肉塊じゃないだろうなと思いながらそのことを馬久留に尋ねる。
神田川さんが馬久留に「旦那様よぉ、」と声を掛けると、馬久留が反応を示す。そんな彼に母体は好きにしていいと言っていたが必要だったんじゃないのかと問えば、それはもう必要がなくなったからだと返し、馬久留は母体なら更に下にあります、と下へ降りていく螺旋階段を指差す。
そして馬久留は母体が必要なくなった理由を、これから生きている藍美に会いに行くのだと明かす。そして母体の元に行くのなら急いだ方がいい、ここは直に崩壊するとも告げる。
神田川さんがそれに爆弾でも仕掛けているのか、と問えば崩壊の理由はこの空間ごと転移して生きている藍美に会いに行くからであり、それに巻き込まれるからだと話す。
※
ここまでの会話で、藍美さんの死体をどうにかする、藍美さんを再び生み出すことに執着しなくなったのは、時間遡行をするからかあ……と理解する。そりゃあ犬に目を付けられる訳だ。
そしておぐともさんが『時間を戻す系は全ておじゃんになったと思ってた……』と声を漏らし、それに対してあつむちんが『育田くんに犬を擦り付けたことで、もう一回それが試せるのでは』と。それについて自分は『そしたら犬が追い掛けてくることもないため、何の妨害もなく藍美が生きている時代に行けて、生きている藍美と本懐を遂げられる』と納得する。
しかしその時間遡行はどこまでのエリアが対象範囲なのだろうか。この部屋?この場所?
だとしたら下にいる母体も時間移動の範囲内にいるわけだから巻き込まれる恐れがある。そうなると自分達がここで母体の方へ向かったところで、馬久留が時間転移を始めたら母体が過去に行ってしまうため、また同じ展開を辿るループに入ってしまい、母体を処理する意味がなくなるのではないかと意見を述べる。
それに対してあつむちんから、時間転移の対象はあくまで人だから実際移動するのは馬久留のみ。ただし時間転移の範囲はエリアで区切られているため、その中にある場所を含めた物質は無事で居られる保証がないのでは。つまり、馬久留は無事に? 過去に到達する術があるかもしれないが、それらがない巻き込まれただけのモノたちは原形を留めないし、そもそも過去にちゃんと辿り着けないのではないか。
例えると、機動戦艦ナデシコのボソンジャンプ失敗みたいな。見当違いの場所、時間に、云時間掛けて出現したものの、>>いしのなかにいる<<みたいに身体がありとあらゆるものと一緒くたになってグッチャグチャみたいな。
となると、我々は母体の処理よりも先に時間転移を止める方が優先なのではないかという話になる。
そうすると、術の媒体と思えるラミエル(仮)を潰すか、それとも術者である馬久留を抑えるか。どちらを抑えれば術は止まるのだろうか。と自分が意見を述べる。
それに対してあつむちんから、そも止まるのだろうか。馬久留は呪文を唱えている素振りもないため、既に詠唱を含めた準備は既に終わっているため、あとは術が発動するのを待つばかりではないのか。
ともあれ、ひとまず馬久留に近付かないと何も出来ないということになる。
あつむちんから、二手に分かれる方法もあると提案が出る。しかしおぐともさんから、最終決戦前で分断するのは怖いという意見が出る。
そこに自分から、そもそも真澄が不定の狂気入りで音が聞こえないため、何かしらの異常があったとしても気付けない状態にあると伝える。あとはメタ的に、神田川さんとペアになった時点で『捕食の可能性』があるため難しいのではとも伝える。
意見がまとまり、分断ではなく、三人一緒に馬久留と対峙することになる。
【馬久留との会話】
神田川さんが馬久留にここにお前の奥さんはいるのにどうしても時間移動するのかと問う。それに対して馬久留はここに居る藍美さんは出来損ないで偽物だと告げる。その言葉に神田川さんが、何故そう思うんだとその理由を問う。
それについて、馬久留が僕自身も偽物だと言い、育田くんにマーキングした後で家の中にあった致死量の血痕を見て自分が沼男になっていたことに気が付いた。
あの家には自分しかいない、故に自分以外の血であるわけがない。そして人間と沼男は見た目も知識も記憶も肉体構成も全て同じであるのに、犬はその違いを嗅ぎ分けて沼男は襲わない。
そこまで話したところで馬久留の表情は一変する。自分が偽者で、沼男という化け物であると。
そして声を荒げて馬久留は「だが! 僕が藍美を思う気持ちは本物だ! それだけは誰にも否定させない!」と叫ぶ。
その言葉にぽつりと、神田川さんが「誰も否定してねぇぞ」と零す。
馬久留は「だから何が何でも会いに行くんだ、この空間をまるごと時空転移させて! 生きている頃の藍美に!!」と主張する。
そんな馬久留の言葉に、神田川さんが「論理が破綻してないか」という。自分が沼男だという理由と、時間を超えて生きている奥さんに会いに行く理由の、繋がりがみえない。そういうと神田川さんは「お前の奥さんはここにいるぞ」と言葉を繰り返す。そして藍美さんも旦那さんである馬久留を想っている、馬久留もまた奥さんを想っている、と話す神田川さんの言葉を遮るように馬久留が「今更認められるわけないだろ!!」と怒鳴り声を上げる。
その人を藍美と認めることは今まで作った何百体もの藍美を認めることになる。それは自分がこの手で何百回も藍美を殺したことを認めることになる。自分が何よりも愛する藍美をこの手で、手を下したことを。
それだけは認めてなるものか……と泣きそうな声で馬久留は話す。
そこまでの馬久留の言葉を聞いて、育田くんが「ああなんだ、お前。怖かったのかぁ」「だから逃げようってんだろ」と言う。
そして馬久留に対して、お前は何百人もの奥さんを殺したということから目を逸らしたかったんだろうと言い「違うのか?」と聞き質す。
育田くんの言葉に「それは……」と言い詰まる馬久留に、神田川さんが「いいヤツだな、意外と」と零す。今まで馬久留のことを色々と調べていくうちに勝手に悪者だと思っていたが、これらの事に罪悪感を感じるならそれは良いヤツだと話す。
それならこの人を大事に出来るのでは、と藍美さんの事を指す。
その言葉に馬久留は完全に言い返せなくなり、そのまま諦めたかのように肩を落として座り込む。
そしてそのタイミングで、広間自体が大きく揺れ始める。そのことに馬久留が「いよいよ時空転移が始まったようだ」と呟く。そして残された時間が短いこと、改めて母体は好きにしてくれて構わないことを告げる。
その言葉に育田くんが「お前は?」と尋ねると、馬久留は力なく「このまま過去に行きますよ……」と返す。その言葉に育田くんが「この子はどうするんだ」と今までともに行動して来た藍美さんのことを指す。
その言葉に馬久留は「すまない」と謝罪して「藍美」と初めて彼女の事を認識して名前を呼んだ。
彼女の気持ちに応えることは出来ない。勝手に生み出しておいて、その想いに応えられない自分の勝手さを許してくれ。でもこれは終わりじゃない。死んだ鐘有藍美ではなく、新たに生まれた彼女自身を認めてくれる人が近くに居る。自分の人生を歩むんだ、交通事故で死んだ藍美をなぞらなくていい。
そうやってぽつりと藍美さんに話す。
そして育田くんに感謝の気持ちを述べる。
どうか彼女が一人で立ち上がれるようになるまでどうか頼みます、と託す。
そうして更にアレを押し付けてしまい申し訳なかったと、頭を下げて何かを唱える。途端に育田くんの手の甲に焼けるような痛みが走り、手についていた刻印が無くなっていた。「獣医にはなかなかいい体験だったよ」と言う育田くんに、神田川さんが「ここ数日でいったい何匹のワンちゃん殴ったんですか先生」と返す。
そして馬久留は最後に「藍美を頼みます」と告げて、我々に背を向ける。
その背中に神田川さんが「どうしても行くのか」と聞き質すも、その言葉に何も返さない。
そんな馬久留の態度を見て、育田くんが藍美さんに「どうする? 俺らに付いてくるか?」と聞く。
その言葉に藍美さんは「いえ……私はここに残ります」と返す。藍美と呼んでくれた。やっと馬久留が認めてくれた。そんな馬久留についていきたい、時空転移するというならそれに付いていくと話す。馬久留は君自身の人生を歩めと言ったから、それなら私の意思でついていく。
そんな彼女の言葉に神田川さんが馬久留に「だってよ。聞こえてんだろ、旦那様」と呼び掛ける。しかしその声に反応することはない。
育田くんは事態が分からないであろう真澄に「彼女は時間遡行に付いていくそうだ。最後に何か言いたいことはあるか」とスマホに打ち込んで尋ねる。
それを見て真澄は本人が行きたいというなら止めることは出来ないもんね、と言って藍美さんの肩を叩く。「正直今聞こえてないから何言っても分かんないけど。とりあえず好きなようにやれば? で、達者にやっていけばいいと思うけど」と声を掛ける。その言葉に藍美は何も言わず微笑む。その表情を見て真澄が息を吐きながら「自分がいいならそれでいいけど」と告げて、他の2人に用が済んだという。
神田川さんが最後に「あんたの人生だ。鐘有藍美が、鐘有藍美として考えたお前の決断だ」と藍美さんに告げる。
その言葉を聞いて藍美さんが「皆さんに出会えて本当に良かったです」と言い、神田川さんがそれに同意する。育田くんも「そらぁ良かった」と少しだけ表情を緩める。
そして神田川さんが「じゃあ行っておいで」と藍美さんに告げて、育田くんが馬久留に「おい、馬久留! 独身男に人妻は荷が重いー!」と声を掛ける。それに乗っかるように神田川さんが「お前も分かっただろ、一人で生きるのは難しいんだよ。奥さんがそっちに行ってくれるから、あとは2人で生きな。寂しかっただろ、この一年。あんたもよう頑張ったな、達者でやれよ」と声を掛ける。
そんな彼らの言葉に馬久留が「ああ、僕たちは時空転移をしてしまう。この家は崩壊する。君たちはその前に」と声を掛ける。それを受けて育田くんが「ああ、じゃあな」と声を掛けて、一向は母体がある螺旋階段の方へと行く。
【螺旋階段のその先は】
母体へと続く螺旋階段は暗く、床や天井、壁はあの広間から続く肉塊で埋め尽くされている。それらは下るにつれてますます増えているように感じる。階段を踏めばぐちゃぐちゃと水っぽい肉を捉えたような感触が靴底を伝っていく。
ある程度下ったところでその歩みがぴたりと止まる。ここまでの過程で擦り切れてしまった精神が、それ以上の負担を掛けまいと身体を引き留めているようにも思える。
これより先に進むにはさらに堪えていくしかない。<POW*5>の判定となるとKPから告げられる。これに育田くんと神田川さんが成功し、真澄が失敗。
成功した2人はむせ返る血の匂いの中、先へと進んでいく。しかし失敗した真澄はSAN値を1d6減らせば先に進めると告げられる。
それを聞いて、真澄は置いて行かれる方が怖いため、1d6で4喪失、残値18となる。本当に風前の灯火のSAN値である。
3人が進んでいくと階段の終わりに到達する。
どうやらそこには肉塊はなく、見るからに分厚そうな扉が目の前にあった。
神田川さんが真澄に対して気遣いの言葉を掛けるが、真澄はここで置いて行かれる方が嫌よと気丈に何とか振る舞おうとする。
【母体との対面】
育田くんが扉を開けると、そこは開けた場所であった。そうして一つだけある椅子にそれが腰掛けていた。
それは長い白髪で深紅の瞳を持つ女性であった。彼女は喜怒哀楽全ての感情が抜け落ちたような、無表情で佇んでいた。そして扉を開けて入って来たこちらを見つめて、口を開く。
「ようこそ、我が子たち」「こんな果てにどのような御用でしょうか」
※
「我が子たち」という言葉に真澄がもう既に沼男であったことを理解した。あんだけ人間だと思っていたのに、もうとっくのとんまに人ですらなかったんだなあ。それなのに捕食のことで沼男に怯えていたなんて、ね。言ってたけど、とんだ杞憂だったわけだ。それなのに有り得もしない、いや既に起こった近く出来なかった事に怯えていたなんて。本当に滑稽だなあ。
もっともこれら全て、真澄は聞こえていないわけだから知る由もないのだけども。
母体のその言葉に育田くんが「捕食を止めに来た」と返す。
それに淡泊に「そうですか、わかりました。ではどうぞ」とだけ返す。そうして「私には生も死もどうでもいいことです」と言う母体に、神田川さんが「怖くはないのか」と聞けば「ええ」と一言返す。
あつむちんが『包丁を持ってくればよかった』という言葉に、自分が『ロープがあるじゃないか』と育田くんが拘束用に準備していたものを使うしかないんじゃないかと返す。それに『武器を持ってこなかったなあ』と道具を何も持たずに来てしまったに触れる。
自分『ああ、あと椅子があるよ』
KP『椅子はありますね……』
あつむ『降りてもらうかあ』
自分『武器それくらいしかないね』
自分『問題は誰が、だね』
その言葉にあつむちんがKPに『<医学>か<組み付き>成功で一発で締め落とせませんか』と聞く。それについてKPからは首を絞めるということなら、それに対して判定は不要だと告げられる。その言葉におぐともさんが『もう本当に……』と彼女が無抵抗であることを察する。
そしてKPが『育田くんが、首を絞め殺す、で良いですか?』という確認に、自分は任せることになるけどと同意し、おぐともさんもそれに同意する。
育田くんが母体の首に手を掛けたとき、神田川さんが彼女に問う。
ここで電波を止めてくれれば、あんたがここで死ぬ必要はないんだと。
その言葉に母体は出来ないと答える。私の意思ではない。呼吸をしないと死んでしまうように、心臓を随意的に動かせないように、細胞増殖を感知できないように。ただ、命令が送られているのだと話す。
それを聞いて「神田川さんが辛かったなあんたも」と声を掛けるものの、その声に返答はない。
いよいよ育田くんがその首に手を掛けて力を入れようとしたとき、彼女は言葉を発する。
「選ぶのは、あなた。
私が死ねば、我が子たちも死ぬ。
私の声が止めば、我が子たちは身体を保てなくなる。元の泥の姿になり、死に絶える。
選ぶのは、あなた。
我が子の数は、134万5631体。
その中に、貴方の家族や、親友、自分自身も含まれるかもしれません。
選ぶのは、あなた」
その言葉に、育田くんが「それでも、僅かな可能性を探すのが、医者だ」と言って首を絞める。
すると彼女は最初と同じく、全く表情を変えることなく、何の抵抗もせず、あっさりと命が潰えた。あまりの呆気なかったものの、彼女は息もしていなければ拍動もない、動向は開かれたもままである。深紅の瞳は今や、底の見えない深淵だった。
自分の手で、明確な殺意を持って、始めて人の命を殺めた育田くんはSAN値チェック。失敗、1d6+1で4点喪失、残値41。
自分『踏み止まるねぇ』
あつむ『いやでもこれ不定に入るんじゃないのかな』
自分『……でも一日経過しているわけだから、この日の残りSAN値いくつだったけ』
小倉『……50とか、かな?』
自分『そんぐらいだった気が』
だとすると、不定の狂気はその日のうちに-10のため、なんとか踏み止まることとなる。
あつむ『1足りるのかあ……1足りるのかあ……』
精神力で正気度が削れない、削れたとしても狂気に陥らない彼の強さに思わず呻く。
さて当時は残値50で話を進めていたが、実際の三日目の開始時のSAN値が51だった。いずれにせよ、不定の狂気には入らないわけだ。
命を絶った。その瞬間、母体の身体が崩れて溶けていく。赤黒い血肉に変化したかと思えば次には泥へと変わった。
しかしそれを深く追及する間もなく、この部屋の壁に亀裂が走り、いよいよ崩壊が目に見えて始まる。我々は急いでその部屋から出ていき、今まで下ってきた長い螺旋階段を今度は上っていく。
【そうして迎えた決断と結末】
肉塊で構成された階段を上っていく過程で、真澄と神田川さんがぐらりと体勢を崩して転び掛ける。
反射的に衝撃を受け止めようと地面に手を着こうとする。しかし床に手を着いた瞬間、その手がぐちゃりと崩れた。それはまるで蕩けた肉のように、いや泥のように手がどろどろと溶け出している。足を上げて立とうとするものの、その足に力が入らない。見ればその足は関節の可動域を明らかに逸脱し、あらぬ方向に投げ出されていた。そして折れて床に着いた根元は泥と化している。残された手を顔に当てれば、びちゃりと何かが付着する、それは泥の感触だ。もはや顔も溶け出してのか。
自分の身体が溶けている。人の形を成していたものが、ただの泥へと変わり果てる。もう終わりへと向かっている。
悟った神田川さんが「悪ぃ先生……もうここまでだわ」と声を漏らす。
一方の真澄は、地下室での母体の言葉を聞いていなかった。不定の狂気によって失聴を来しており、更にそれらのことについて誰もが説明する余裕がなかったからである。
自分の身体が泥へと変貌していき、売り物であったその容姿も今やきっと見る影もない事は容易に想像がつく。ぐちゃりと崩れたのは自分の手か、それとも顔か。
最後の最後まで、自分が沼男だとも思わず、人間だと、真澄清夏だと思っていた己が滑稽で仕方なかった。思わず笑い声が漏れる。
「やっぱり、そうだったんだぁ……そうだよねぇ、そうだよねぇ、もう自分じゃないもんねぇ。それなのに自分っぽく演るとか、ほんとウケる。ほんっと」
真澄の独白に、神田川さんが「自分だったんだよ、俺たちは」と言う言葉も届いているのか聞こえるようになったのかは分からない。ただ笑いながらふと我に返る。「ははっ、……自分ってなに?」と。その言葉に神田川さんが「知らねえよ」と返す。
ただただ彼女は一人、台詞を読み上げていく。
「私さあ、人に望まれて、散々演ってきたのに、挙句の果て、これ?」
「あーあ……どうしたらみんなに愛されるような存在でいられたのかなあ……ヒロインってやつに、ずーっとなれてたのかなあ」
「ふふっ……あっはっはっは」
そうして、彼女が自分の半生を賭けて、一生を費やして培ってきた、彼女たらしめる技能を振る。
<芸術:一つの役柄に対する演技力>
成功率40%のそれは8を出してスペシャル成功だった。
そして唯一無事な、人間であった育田くんへと声を掛ける。
「まあ、でも、先生は無事、だもんね。これからも、頑張って、ね?」
うふふふふふふ、と笑う彼女はそうしてただの泥と化していった。
彼女の、真澄清夏という、一世一代の舞台はこれにて閉幕を迎えた。
神田川さんは「じゃあ、あとは頼むよ」と残された育田くんへと声を掛ける。
生き残った育田くんは今まで一緒に行動して運命を共にしていた筈の親しいものの、本当の終わりを見届けたことによるSAN値チェック。成功、1d3で1喪失。残値は40となる。
ここで不定の狂気入りとなり、1d10で10を引き、強迫観念に取り付かれた行動に決まる。実際の発狂は屋敷を出た以降となる。
そして育田くん一人だけが屋敷から出て行く。
地下室を中心に強力な重力が発生しているかのように、屋敷が崩れていく。そうして元々何もそこには無かったかのように、跡には更地があるばかりであった。
※
真澄の最期は、彼女がずっと女優であることに固執していたからこうなるよなあという感じ。
既にふせったーで先に述べてますけど、その内容に補完しつつもっと言うと。
ずっと彼女は自分が人間側だと思ってたんですよね。沼男という存在がいると分かった後でも、自分の身の回りにもいるかもしれない、もしかしたら身近な人がそうなのかもしれない、そこまでは思ったとしても「まさか自分が沼男側なんて」と夢にも思わなかった。だから「沼男という存在を肯定しますか、否定しますか」にも自分が人間であること前提で捕食する存在が怖いから否定側となったわけで。自分が沼男だとは全く可能性にも考えていなかった。これはたぶん自分が「沼男かもしれない」なんて考えるのが怖かったからその可能性を考えようともしなかったんだと思うんです。
何故怖かったのか、単純に自分だと思っていたものが自分ではない存在であったという未知に対するものが大半だったかと。神田川さんや育田くんみたいに「自分は自分だと思えばいい」と思えるものが真澄にはなかったから、だからこそ余計に怖かったのもありますね。
彼女はずっと女優として生きてきたから。女優として、人に望まれるまま、望まれたことを反映させて過ごして来たから。結果、他人の評価によって自分の存在価値が無為に扱われてしまっているのだが。だから他人によって自分を、真澄清夏を形作られている訳だから、自分ってものがない。自己同一性というのがない。そのことをうっすら自覚はしてたんじゃないかな。なので、ずっと「馬久留に認めてもらいたい」と自分の意義を相手に委ねていた藍美さんにはちょっと心苦しかったんですよね。その気持ちも分かるし、それがどれだけ危うくて自分が苦しむことになるのか、その先も実体験を持って知ってるわけだから。
そして彼女はずっとこの生涯を「女優:真澄清夏」として生きてきたわけで。きっと今までの馬久留の探索や血の池事件を追い掛けてきた三日間から以前も。それすらも真澄清夏はこうやって過ごして、話して、考えて、行動して、と演じてきただけに過ぎなかったのだろうなあ。そう思うといったい「真澄清夏」ってなんだったんだろうか。
けど人生を費やして来たけども、結局は「真澄清夏だと思っていたが、実際は既に沼男であって真澄清夏ではなかった」つまり「真澄清夏を演じてきたが、それすらも真澄清夏ではなかった」ということに気が付いて自嘲してたんですよね。
結局自分って何だったんだろう。
皆から愛されるように、と演じてきたのに。
いつの間にか誰にも見て貰えなくなり、
そして誰からも自分だと認めて貰えなかった。
そもそも自分すらもなかったのに、ね。
それでも最後まで「真澄清夏」であろうと演じきって、その幕が下がる最期の瞬間まで、彼女はずっと壇上に立ち続けたんだろう。
あとは舞台を降りた人間であるから、その後の事は知らないけども。
ちなみに、ここのシーン。崩れる前に、大切な人であるマネージャーの桑原さんからメッセージが送られていたみたいなんですが。そもそも着信音に気付けないんですよね。失聴だから。あとは崩れゆく身体ではたしてバイブに気付けるのか、気付かないなあ。そして真澄は、桑原さんが送ってくれたメッセージを読むこともなく舞台を降りたわけだ。
【その後の育田くん】
彼は更地になった鐘有邸跡地を購入して、墓を一つ建てる。
今まで勤めていたファーマーズを辞して獣医も辞めていた。そして新たに医者を目指すために医大へと入り直す。そこで医大へと担ぎ込まれる救急を見て、ぽつりと呟く。
「偉そうな口利いたんだから、早く救えるようにならねぇとな」
そういって彼は再び己がやるべきことへと向き直した。
そして事件、同時多発怪死事件から一カ月後。
この事件はあらゆる憶測を呼び、連日報道しないときはないくらいに話題に上がり続ける。……血の池事件とは対照的に。
しばらくしてから、育田くんのズボンから一枚の便箋が落ちる。そこには達筆な文字で書かれた手紙であった、送り主は藍美さんからであった。
自分の気持ちが伝えられるか分からないため、こうして皆に向けて手紙を認めていること、そしてこの三日間が自分にとってかけがえのないものであったこと、自分が自分であるとそこで気付くことが出来たこと、そのことへの感謝の言葉であった。
その手紙の送り先は三人の名前が書いてあったが、今こうして読むことが出来ているのは育田くんだけだ。
彼は何を想うのだろうか。
これにて幕引きである。
本当に長丁場お疲れ様でした。
【セッション後の感想】
まずね、うん、POW低いんですよとかKPに言われたけど、いうて55のやつも居ったから!!大して変わらんがな!!!!!でも初日で不定の狂気入りして反論出来なかった。
あと最後の決断は誰も後悔してないし、その後の結末も「あれで良かったなあ」って納得してるし、本当に綺麗な物語の終わり方だったと思っている。
あそこでHO1の育田くんが母体へと手に掛けて、皆止めなかったけど。あそこは誰であれ止めなかったし同じことをしていた。
勿論、失聴で話についていけなかった真澄も、結局は耳が聞こえて事情を理解出来たとしても変わらなかった。
彼女は沼男という存在が恐怖だから、捕食する存在をそのままにはしておけないから、手に掛けるまでは出来るかわからないが、殺すことに関しては異議はなかった。
そしてたぶん自分が沼男だと自覚していたとしても、同じだった。その場合は「捕食する存在を野放しにはできない。そして偽物である自分に存在意義はない」と思って手に掛けると思う。
だからね、結局はどう行きついたとしても、結末は変わらなかったんですよ。彼らの物語は。
あと自分の探索者に言うなら、真澄清夏は本当に見世物として『綺麗だった』に尽きると思う。
綺麗な結末、オチのつけどころだったと思う。彼女の半生は確かに幸せとは言えなくて、色々な事情に振り回されて可哀想だったと思う。しかしそれはさておいて、本当に彼女の生き様は物語として完成されていた。ねえ。
「綺麗だったと思わないか?」
そして沼男化というギミック。
3日目の後半にて神田川さんもなってましたけど、それ以前に一日目の夜から真澄も沼男になっていたみたいでビックリ。どっかでなってたんだろうなあと思ったけど、そこか、思ったより早かった!!
でも奇跡的にギミック回避してるんですよね。
2日目も真澄とペアで行動してる人がいなくてむしろ彼女が単独行動しててセーフで、それ以降も4人まとまって行動してたから。
そして例の3日目の神田川さん一時離脱シーンも、育田くんが真澄を抱えて接触していたのもまだ藍美さんが見ているところだった。その後彼女をソファに落して以降は接触なし。故に奇跡的に捕食を免れているんですよね……
あとね、沼男っていう思考実験の題材で、アイデンティティを問うような議題にさ。
他者によって自分の存在価値を見出すような俳優という職業の探索者を宛がうのはマジ反省しよう。いうて自分、それでも真澄清夏が、沼男は誰だ?で良かったと思っちゃってるけども。本当にシナリオと探索者たちが噛み合った、良いセッションで、愉しかった、面白かった。良い話だった。最高の結末だった。
とはいうものの、神田川さんロストしたことは気に病んでる。
だってこちら側としては「それでもあんたは良い人でしょ、皮肉が効きすぎてるとこはあるけども」と彼は善人だったと思ってるから。亡くすには惜しいと思ったから。
誰かによって助けられたからこそ、今の自分がある、だから人のために動こうって善人説の考え方だなあって。人を肯定して信じられる強さと、善さは得難いと思う。
全てが全て善性ではないし、彼もまた一線超えてしまった点はあるかもしれないけど、それでも人のために動けるとか善人の部分もあると思うから。それを鑑みて、善性だと思ったんだよねえ。
育田くんはね、強い人間。SAN値以上に強い。
SAN値55とは思えない、実質SAN値80台だろ。
でもそれは馬医者として(セッション開始2/7で、ウマ娘リリース前です!タイムリーだねぇ???)、恐らく心を鬼にして処置しなくてはならない場面だって幾度となくあっただろうし。心情はさておいて決断を下す場面だってあったことだろう。(予後不良の安楽死処分とか……)
人に興味はないと言いながらも、かといって人を無下にするほどの冷酷さはないので。医者として必要な冷静さの部分だろうなあ。と思いながらも意外に軽口叩いたりするから人付き合いが全く苦手でもないよね。
彼はきっと重荷を背負って前へ進める人だからこれからも頑張ってほしいね。
真澄清夏は、かつて清純派女優だった、女優に固執している。
というテーマで生まれた子です。
清純派ということで、青春、甲子園……夏、PL学園みたいなね、名前の付け方です。桑はマネージャーの桑原さんに行きましたね。
ロールプレイとしては投げやりでどうでもいい、って素振りながらも結局は人の事を見捨てられないっていう面倒見の良さ。ってことで、某こども名探偵の、天才科学者みたいな感じで。
桑原さんは本当にごめんねって。
真澄も彼女の事は嫌いでもなんでもないけど、自分みたいなのに付き合っても意味ないわよ、どうしてわざわざ来てるの、事務所の命令???と人を信じられないからこそ態度も素っ気なくならざる得ない。
人の期待に応えるために、人のために演じてきた彼女だったのに。その人たちに裏切らえて結果、現状があるので。人の事を嫌いにはなれないけども、かといって人を信じてまた裏切られるのが怖い、だから期待しないように接しているのが実のところでした。
結局彼女は自分の存在価値も、自己同一性も確立することも、他人に認められることもなく。何もないまま最期までいたんだなあ。
ここからは別のシナリオのネタバレを含みます。
むつー様作【傀逅】のネタバレが入ります。避けたい方は下記からは避けて頂けたら幸いです。
文中※※と表記していた部分のコメントになります。
※※1
これは【傀逅】のネタバレ込みの感想ですけど。
ほんっとこれ!大切な人に事情を話せず、誤魔化しながら過ごさなきゃいけない日々を思い出してきっつい!!特にこの『急にいなくなったけどどうしたの、いつになったら帰ってくるの、ねえ本当に大丈夫なの、返事してよ』という通知内容。苛烈な問題ごとに巻き込まれたばかりの初日を思い出すよ……思えばここから平穏な日常が崩れて、過酷な現状に身をすり減らしていくんだよなあ。いや沼男もこれ初日じゃん、なんなの。今はまだ平穏が崩れていく前兆みたいな感じで、誤魔化しがきく猶予があるけど。絶対このあとどうにもならなくなってくるじゃん。うっわ。
※※2
【傀逅】のネタバレを含みます。
どうして、一日目の夜から重大な身体の異変ロール始まってんの???なんで、身体の異変を大切な人に誤魔化すことまたやってんだ???一人だけ違うセッション始まったのかなとか思った。私だけもっかい通過済み傀逅でもやってたんかな……と。
まさか、一日目の夜から重大な身体の異変ロールするとはなあ。どうやって家にいる大切な人に、自分の身体の異変を誤魔化してやり過ごそうかと悩んだ。なんてこれ既視感???
これ言うとKPたちから『そもそも一日目で不定の狂気入りした方が悪い』と言われるけど。割と一日目から不定の狂気入りしない??それ言うと『低POWで来る方が悪い』『長期シナリオは高POW推奨と書いてなくても、SAN値が削れるからPOW欲しいんですよ、長いことやってるなら分かるでしょ!とこの前言われてたでしょ!!』と返ってくるからなあ。
真澄一日目の夜に、既に沼男である桑原さんに触れられて沼男になるんですけど。これ不定の狂気で失聴引いちゃったから仕方ないなあ~と思ってたら。シナリオ見てみると、そもそもHO2は確定で沼男になるって書いてあるじゃないですか。
じゃあ別に何しようともどうしようとも真澄が沼男になることは揺るがないから、そうなるともう最初から決まってたものじゃないかなあと。彼女の行く末はもう既にこうなるんだぞ、って。
といったらKPからは『でも例外は実際ありますから、あれは本当にたまたまロールプレイしてたら触れちゃったんで、最終日までしないつもりでしたし。ただ不定の狂気入っちゃったからは絶対にどこかで沼男になってましたよ』とのこと。
やっぱり沼男になるには変わりないやんけ!!!!
あと、2日目の夜のTVからニュースが流れます……『え?見ツけタぞ??』とか。3日目の朝の『ピンポーン……ピンポーン』『ああもうしつこいなあ。ちょっとぱっと行ってくるから、そこで待ってて。大丈夫だって、すぐだから』というちょいちょい思い起すような、トラウマを抉る場面がありましてね???
なんか自分だけ違うセッションかシナリオ始まってんのかなあと思った。