X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

ロマンティックサロンのプレイ感想

全体公開 7 3442文字
2021-04-02 21:08:38

ロマサロ感想
全体
構成がシンプルだけど、時代的な音楽家たちと私たちの価値観の違いが丁寧に描かれてて歴史系音楽家乙女ゲームとしてかなり楽しめました!!!
ボリュームもちょうどいい感じで、あんまり時間がない中で満足いく丁度いい分量。
あと音楽がよい! 録音のピアノが優しい音色できっと主人公ちゃんはこんなピアノを弾くんだろうと、メインテーマもずっと聞いてられる感じ。
ストーリーは捻りはあんまりないけど、史実のご本人さまの持ってるものを素直に生かして殴ってくる&みんなで助けるのみんなが優しすぎて大好き。

★共通ED
シンプルに災厄が立て続けに報告されて「全員でおかしくならないで!?」となった
テーマソングがラストの演奏会の曲でそのあとのスチルも好きで、うんよい話だったと思いギャラリー見たら2割程度しか埋まってなくて「これ結構ボリュームあるやつでは?」と気づく

◯リスト
個別あるならやっぱリストから、というのもこのゲームをやる原因はこの人だからです!。

翼ある人々というブラームスとシューマン夫婦の三角関係を描いた宝塚作品があり、そこに出てくる愛なんとかさんのリストがなんかすごい面白かったのです。だって、まずあのヘアスタイルから面白い。演奏のときはダイナミックに髪が靡く。クララに好意を向け、時に助けになる。ただ何より印象に残ってるのはベートーヴェンについての語り口! リストはあるシーンでこう語ります。「ベートーヴェンという山を困難とわかりつつ登るのがシューマン、そしてブラームス、一方で避けたのがワーグナーやリスト自身である」と。実際どうなのかというのを論じる能力を私は持たないので置いておきますが、この自分を、そして自分を評価する世間を突き放すその雰囲気がすごく刺さってしたいまして、天才ピアニストで名声も財産もものにしながら価値を決してそこには持たない冷たさ。彼どうなっちゃうんだろ~と思いながら史実のリストと彼は違うと、特に深堀せずに放置しっぱなしだったのです。

で、ロマサロリストはもう可愛い! 目がまるまるとくりっと、そして音に色を見る。語り口も他4人に柔らかめで明るく楽しくて好き~❤って感じ。一方、「超絶技巧」の質問のあたりからすでになんともいえない自己嫌悪が出てきていて、その流れでスイスに二人っきりで脱出しちゃうの最高すぎる。スイスの生活は穏やかで、でもやっぱ音楽を聞いてくれる人込で愛していて……なのに……
ラストであの曲が流れた時に、もう、大好きってなっちゃいました♥️

翼あるのリストへの気持ちも含めて、なんか浄化されて本当にありがとうございます。

それはそれとして、「みんなで」ルートだとタールベルクとはっきり「同族嫌悪」と言われててウケる。
あと印象的なのはシューマンルートの最後の方で「手が動かなくなってしまっても」を音楽家たちが考えるシーン。他の4人が作曲だけでも~みたいな流れの中で一人だけまじで浮かない顔してて、シューマンルートのリストは誰が助けてくれるんですか!????? と叫びたくなった。誰が、助けて、くれるんですか?????

◯メンデルスゾーン
https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331665727959
この漫画のイメージがぼんやりとあって、退廃的な人という薄ぼんやりのイメージが。
汚れた高い服をそのまま捨てようとしてきたり、執着しないように生きているキャラで、その根源にはファニーは女の子だから音楽家になれないけど、自分は才能があるから音楽をやっているみたいなちょっと屈折したところに出ているという。乙女ゲーム的なド定番拗らせキャラ。好き。
二番目にやったのは、価値観がひっくり返ってる人が好きという性癖で、汚れた上着を捨てといてと言われて決めました。
ただユダヤ人が~というとこまできちんと踏み込んできたのが、確かに欠かせないファクターだけどすごいな!!! やるな! となりましたね。

◯ベルリオーズ
かけらも知らないところからスタートだったのですが……手元に回想録が……なぜ。
回想録から受ける印象とロマサロベルリオーズは結構違うんですが、それはそれでありだなみたいな感じがします。淡々としているがタガが一度外れると人格が変わる的な方向性は共通しています。怖い。最後あまあまで良かったですね。怖い。楽譜破られた時は「こわ……」って声が出ましたが。
弱々しい人が多い本作で線が太い、物理的に攻撃してくるでちょっと強い感じがしました。実際両思いになってからのアプローチ滅茶苦茶熱いですしね。。。。リジェにワンちゃん混ぜられる(?)

ちなみに、回想録をなんで読み始めてしまったかといえば、本当に彼のこと知らなかったので、ルート終わったあと幻想交響曲聞いたりwikiを簡単に調べて、「ファウストの劫罰」をゲーテに贈呈したが返却された(多分返却はされて無い気がするけど)「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の記事の当時の"音楽界でベルリオーズが手厳しい音楽批評を書き続け、業界関係者から著しい反感を持たれていたことも大きな原因であった"(さもありなん)あたりの音楽性と人間関係が連動して問題を起こしていく感じがじわじわ来ていたところに、ネットで回想録を訳しているページを発見、彼の文章のうまさからハマるという流れです。実際のエピソードをかなりいじっているとも言われていますが、面白さは保証します。19世紀の劇場でグルックを聞く時、曲ごとにこの席がベストと調べて紹介してくれたり(オタク的執念がにじみ出て気持ち悪い)、流れで演奏会をすることになり130人ほど人が集まったが椅子と譜面台と場所が足りなくて解散したり、19世紀特有の音楽事情と、前資金と準備が無いと派手な新曲が出せない苦悩が伝わってきます。そして、苦悩して世界にケチをつけながらも、彼自身が自分をなんとかして曲げず生き抜いていくので、何か私も元気が出ます。

ロマサロの彼は淡々と熱い男ですが、回想録の感じだと執念深く小うるさい人間って感じです。乙女ゲームとしてやばいのでロマサロの彼が好きです()

◯シューマン
だらしないかっこで、酒飲んで、タバコ吸ってるの見られて、その手のギャップ萌えお兄さんかな?と思ってたらダヴィット同盟という爆弾にすべてを吹き飛ばされました。電波なのか?とまったくついていけない中、私とは異なり人間ができた主人公が同盟加入を果たしていて、私の感性がおかしいだけかと納得してました。が、後々マジのマジであることを知り、微妙に周りからも引かれてた感じもわかり、マジじゃない方がヤバイがマジじゃない方がよかったと思いました(シューマンへの誹謗中傷)
さよなら緒月(翼ある人々のシューマンの役者)

いや、それはそれで実直で好きだなと思ってますよ???

◯ショパン
最後は彼でしょと思っていきました! 穏やかに見えて個人ルートと選択肢を埋めることで、結構な皮肉屋で気が強いところもあるなとイメージが変わっていき面白かったです。前にツイートした、ベルリルートのラスト辺りの誰か偉い人が死ねばレクイエムの仕事来るのにね、はやっぱショパン節でした。そして、ベルリ実際誰か偉い人が死んでレクイエム流用してるのがウケる。
他四人の問題が人間的な部分なのに対して、彼は病気に悩まされるのが普通に大変でした。元気になってくれてよかった。。。
二つのピアノで同じ曲を弾き分けるシーンが好きです。

◯タールベルク
好きです! 好きです!
リストと戦うことになりかけて「じゃあ引退する」と言って全力で引き留められてるの好きです。

◯私と音楽について
音楽家ネタなんてクラシカロイドと宝塚しかわかんないし、クラシックもバッハ飛んでベルク、サティ、ガーシュインとかが好きなのでまじで19Cクラシック前提知識が宝塚オンリーで始まりました。

でも本当に楽しめて、まずストーリーが丁寧に史実を取捨選択してキャラだちさせてくれてること、プレイしてるとBGMになってるので滅茶苦茶曲自体からだに刷り込まれて、ロマン派のこととても好きになれました!!!!!!
作者さまと作品を教えてくださったフォロワーさまに感謝を捧げます。
あとベルリオーズ資料館さまもありがとうございます。


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.