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木蔦さんのお祈り話の分岐を書いてみた(了承済)

全体公開 1 4001文字
2021-04-19 22:00:57

本丸の極んばが気になるのに、他所の布んばも気になる長義の話【ちょぎくに】の分岐を書いてみた。
絶望からの希望分岐。

Posted by @guratan719

先に木蔦さんのお祈り・本丸の極んばが気になるのに、他所の布んばも気になる長義の話【ちょぎくに】を読んで下さい。
https://privatter.net/p/7321965
暗転からの分岐を書きました。(了承済)


布を被って長義とデートをする二重生活を送るようになった極んば。
デートを楽しむ中、長義を騙しているようで罪悪感が募り心を病んでいく。

そんな中、極んばは出陣した先で重傷になる。
これから先の長義との二重生活について考えてぼーっとしてしまって、敵の攻撃に気付かなかった。

手入れして身体の傷は消えても、何故か目を覚ます事なく人形のように眠り続ける極んば。目に見えない心の傷が深く、眠り続ける極んば
(目が覚めなくなるのは過度のストレスが原因)

極んばが起きないから布んばになることもなく、何も知らないままの長義は布んばから突然連絡が途絶える事になる。

本丸でずっと眠りにつく極んばと、突然連絡が途絶えた布んば。時期が被る。
いや、そんなまさかな。偶然だろう。そう思いつつ、既読の付かないメールを見つめる長義。

ある日、長義は連絡が取れなくなった布んば宛てにメールを送る。
今、何処にいるんだ?何でもいいから連絡をくれ。
返信が返ってこないだろうと分かっていても諦めきれずにメールを送ると、ちょうど通りかかった眠ったままの極んばの部屋から携帯のメール音が響いた。(廊下でメール打ってた)
ざわりと心が騒ぎ出す。
静かに眠りにつく極んばの部屋に入る長義。
もう一度、布んばにメールを送る。
すると部屋の片隅に置かれた携帯にメールの着信音が
恐る恐る手に取り、携帯画面を覗くと自分が布んばに送った文章がそこにあった。
ここで極んばと布んばが同一刀だと長義は知る事になる。

偽物くんとあの布の子が同一刀?と、長義は混乱しつつもどこかで『もしかしたら?』という考えが少しだけあった。
極んばが重傷を負い、目を覚まさなくなった日から布んばと連絡が取れなくなった時期が同じだったから
でも時期が被るとはいえ偽物くんとあの子とは性格が違うし、そもそも布のあの子は『あんたの写しが俺ならよかったのに』と言っていたから、だから俺が他本丸の偽物くんだと思っても仕方ない事だ。
だから偶々タイミングが同じなだけで、いつかあの子から『今まで忙しくて連絡が取れなかった』と連絡が来るんじゃないかと、そう思ってメールを送り続けていた。
だが徹底的な証拠を手にした今、その考えは消えうせた。

何もかも嘘で騙していたのか?
あれは演技だったのか?
本歌の俺を謀ったのか?

様々な疑問と同時に布を被った彼を思い出す。
『本歌と喧嘩をした、仲直りがしたい』そう言って泣く姿。
楽しくお喋りをする中で『本歌とこういう風に話せないから、この状況が羨ましい』と苦笑する姿。
そして………個室の茶屋で身体を繋げた時の、閨の姿を思い出す。
閨での蕩けきった顔を見せた布んばの姿を思い出して、あれも演技だったのか?演技には見えなかったのに凄く気持ちよさそうにして……というか、布くんが偽物くんなら偽物くんは俺に抱かれたって事になるんじゃ……

そこまで考えて、閨でのあれやこれやがいっぱい頭の中に浮かび上がる長義。
必死に声を抑えようとしながらも口から零れ落ちる喘ぎ声とか、何度身体を繋げても恥ずかしそうに身を縮こませている姿とか、でも最後には快楽に蕩けきった顔を晒して乱れに乱れて赤く染まる体にもっと欲しいと強請るようにしめつけて離さない中の具合とか………
あれら全てがいま目の前の布団で眠る自分の本丸の生意気な極んばだという事に改めて気付くと、長義の顔に一気に熱が上がり壁に頭をぶつけた。

騙していたのか?本歌の俺を謀ったのか?
などの考えが一気に消え失せる程の大きな衝撃が長義の中を駈けめぐる。
布のあの子が偽物くんで、偽物くんと俺が肉体関係を結んだ。そう理解した瞬間に長義の周りにはらはらと誉れ桜が舞い散る。口元が自然と緩んで笑みが零れ落ちる。
布んばの時はこんな気持ちにはならなかったのに、布んばが極んばだと分かった瞬間、体を繋げた事実を理解した瞬間に自然と笑みと誉れ桜が零れ落ちてしまう。
裏切られた、謀れた、そう思った怒りや哀しみの気持ちよりも、嬉しい気持ちの方が大きくなる。
知らぬ間に極んばと体を繋げていた事実が嫌じゃなくて、むしろ凄く嬉しくて、無意識に舞う誉れ桜がその証拠で……。だけど当の本刀は眠りについたままで、眠りについたままなのは心に傷があるからで、恐らくその傷が出来たのは………
そこまで考えて小さく「くそっ」と暴言が出る。
愛されているのは布を被った自分で、布を被っていない自分は愛されないと思って過ごしてきたのだろう。そして長義を騙し続けていた事に対しても罪悪感を持って、溜めこんで……

……気付いてあげられなくて、ごめん

柔らかい金糸のような髪に手を添え撫でつける。
宝玉のような瞳は開く事なく、ただ人形のように横たわり眠り続けた。


ひらひらと長義の誉れ桜が舞い落ちる。
舞い落ちる先は眠り続ける写しの身体、その中に溶けるように消えていく

あたたかい。なんだ、これは?
意識の奥底で温かな春のようなぬくもりを感じる。
はらはらと何かが降り注ぐような……でも、嫌な感じはしない。
これはなんだろうか?それに誰かが名を呼んでいるような気がする。凄く懐かしいような……

意識が浮上し、ふっと目を開けるとそこには誉れ桜を舞い散らしながら顔を嬉しそうに歪めて覗きこむ山姥切長義がいた。

……国広あぁ、よかった目を覚ましてくれて国広

国広とは?まさか俺の事か?いや確かに俺は山姥切国広だが……
そう思ったのもつかの間で、長義がぎゅっと抱きついてきた。

な」
「すまなかった。ずっと気付かなくて……ずっと傷つけて

あまりの事に驚いて寝起きのかすれた声が零れたが、それよりも長義が強く抱きしめながら言った言葉に声を失う。

「お前があの布の子だってずっと気付かなかったお前の本歌なのにずっと、傷つく事ばかりしていてすまなかった

畳の上に置かれた携帯と長義の言葉にぼんやりとした頭が徐々に覚醒していく。
あぁ、バレたのだと。だけど長義の様子が可笑しい。

……怒っていないのか?」

本歌を騙したのに?

「最初は怒っていた。けどそれよりも嬉しいと思う気持ちが勝ったんだ」
「嬉しい?」

騙したのに?
そう思って国広が長義の顔を見ると、自分に優しく微笑んで言った。

「国広、愛している」
「え……
「俺はお前が好きだったって今になって気付いたんだ。ずっと自分の気持ちにも、お前の気持ちにも気付かなくていっぱい傷つけてすまなかった。愛しているんだ、国広」

その言葉にはらはらと誉れ桜が舞い落ちる。
二振り分の誉れ桜が。


ちょぎくにハッピーエンド(絶望から希望へ)
ここから先は、ボツにした長義劇場です。
少し前にある『長義の顔に一気に熱が上がり壁に頭をぶつけた』の説明の後にうっかりハッピーエンドに繋がるように書いていた内容になります。

あれら全てがいま目の前の布団で眠る自分の本丸の生意気な極んばだという事に改めて気付くと、長義の顔に一気に熱が上がり壁に頭をぶつけた。

お、落ち着こう。そうだ、状況をもう一度整理しよう

ぶつけた頭をさすりながら、長義は静かに深呼吸して現状を整理しようとした。
まず、万屋で会った他本丸出身の布んばは実は自分の本丸の極んばが扮装した姿だった。

Q.何故俺を謀っていたか?

A.相談内容から察するに普段の俺とでは話せない状況だったからでは?
結構きつく当たっていたし身に覚えがある。だから俺に相談する形で布を被って近づいて騙した。
本歌の俺と仲良くなりたいって相談したくて布を被って接触した。……え、可愛いのでは?いやだって、相談内容が俺と仲直りしたくて俺に相談しにきてるんだよ。可愛くないかな?
布んばの振りをして本歌を騙さないと素直に話せないって事でしょ?
なにそれ、可愛い。普段生意気なのに、実はそういう面があるって何?可愛過ぎでは?

Q.身体を繋げてからも正体を言わずに居たのは何故か?

A.俺が布のあの子を可愛がっていたから?だから極の自分は愛されないと思って言えずにいた?
なにそれ健気可愛い。偽らないと愛されないと思っていたなんて可愛過ぎない??大丈夫??俺、大丈夫じゃないんだけど。さっきから誉れ桜が止まらない。
愛されたくて布になってデート続けてたの?それをずっと明かせなくて心に傷を負っちゃったの?ごめん、それ不謹慎だけど少し嬉しい…………待って。待って待って待って。偽物くんが戦場で怪我したのってもしかして身体に負担あったからじゃないかな??抱いた時の負担がある状態で戦場に出ていたのでは??あ!待って!本当に待って!!偽物くんの様子を思い出すとなんか気怠い様子があった日がなかった?!凄く身体だるそうにしているのを悟られないようにしていた日あったけど、あの日、布くんを抱いた日じゃうわっ!絶対そうだ!!俺、あの時、偽物くんに酷い事言った……あぁぁぁぁぁあああああ!!!!!俺はなんてことを!!!!
ちょ、もっ、な、なんであんな酷い事をあの時の俺を殴りたい……。次は絶対に優しくする!!次……あるかな?このまま目が醒めなかったら嫌だ

「目を覚ましてくれ国広………気付いてあげられなくて、ごめん」」

はらはらと誉れ桜が舞う。愛する写しへと


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