ほんと楽しい企画でした!
あんまりまとまってないけど自作について色々語らせていただきます
※設定についてはあくまでわたし個人の解釈ですので 読んで下さった方が色々解釈してくださればと思います!
@72_10ji
■ポケモン小説スクエア様「覆面作家企画10」投稿作品『11→1』について
●どう思いついた?
ポケスク様で覆面作家企画やるよ!って情報得て 何か書きたいって即座に思いまして
今投稿してる短編がシリアスで暗めのトーンのものばかりだから「じゃあ笑えるやつでいこう!」って それはすぐ決まりました
覆面被るためってのもあったんですけど 何より笑えるお話は大好きだしずっと書きたかったんですよね
んで「ポケモンが10種類しか居ない世界」ってのは「10」ってお題が発表された時に真っ先に思いついたやつです
他には「ポケモンを10匹持てるようになった」とか「ポケモンのわざが10個覚えられるようになった」とかも思いついてたんですけど わたしには面白くできるヴィジョンが見えなかったので没にしました
正直「こんな発想ありきたりだろう」って 被らないかずっとヒヤヒヤしてました
●めっちゃボケてツッコんでますよね
はい!全力でボケ倒し全力でツッコませていただきました!
言ってみれば主に作品の外…Twitterなんかでのわたしのノリですよね
なので普段わたしのツイートを見て頂いてたり絡ませて頂いてる方にはすぐバレるかなー?なんて思ってました
キャラがボケてナレーターがツッコむ
ああいう形式にしたのはね 短い中で存分にメイン3人のキャラを引き立たせて活き活きと描きたかったからなんです
ほら 結局あんな世界のおはなしですから…「その中で全力で楽しく生きてるよ」ってのを示したかったんですよ
3人のなかで誰かがボケて誰かがツッコむって役割分担すると 続けていくうちにそれがどこか作業みたいになっていく気がして
今回のおはなしに関してはそれは違うなって思ったんですよね ひたすら自由な彼ら彼女らを描きたかったんです!
おはなしの書き方としては 覆面被りたいってのと わちゃわちゃ感を出したかったのとで 普段書いてるような形式ではなく所謂「SSっぽい」雰囲気の段落の組み方だったり セリフと地の文のバランス・語り口だったりを意識しました
●途中で急にトーン変わるけど?
元々はね 「ポケモンが10種類しか居ない世界」ってだけで全く背景もなくただナンセンスにボケ倒すだけのおはなしを考えてたんですよ
でもそれでお話としてまとめるのって難しいなって思ったのと 何より「わたしらしくないな」って思いまして
それで「世界が一度滅んだ後だからポケモンが10種類しか居ない」って設定を考えました
ただし 背景はあって匂わせつつも終始ボケ倒して終わるのか それともまた違ったトーンでまとめるのか それは書き始める直前まで悩んでました
結局わたしがわたしとして描きやすい方を選んで 今の形になりました!
背景の細かい設定やお話の流れは書き始めた日(文字数バトル当日だから5/29ですね)に決めました
投稿が5/30ですから きちんとプロット組んで完成に至るまで要したのは2日間ですね
●ソイチ達は何者?
まあはっきり言ってしまえば 作中で語られている「11番目のポケモン」の正体がソイチ達です
より正確にいえば 彼らは ニンゲンの実験の結果生み出された「新たなポケモン」達の末裔ですね
世界が一度滅びた時 老人が居た建物にあったカプセル あの中でニンゲンによって生み出された「新たなポケモン」達は眠っていました
それを世界崩壊後 奇跡的に生き残ったニンゲン達が目覚めさせ それらが何世代もかけて人として繁栄していった先がソイチ達というわけです
要は あの世界で人として暮らしている皆が「11番目のポケモン」なんです
●「11番目のポケモン」の詳細は?
>求めた先は科学だった。トレーナーが扱うどんなポケモンよりも強力なポケモンを作り出す。何なら自分たちがそうなってやる。それが彼らの目指すところになった。
さらっと書かれてるここが重要です 「何なら自分たちがそうなってやる」のところ
簡単に言えばニンゲンをベースとしてポケモンの力を持った存在と言いますか 「一人でトレーナー+ポケモンの役割が担えたら最強じゃない?」ってとこです
とてもエゴに満ちた考えだと思います そういうニンゲンのエゴで生み出された存在ってことです
なのでソイチ達の外見は少しニンゲンとは異なっています それはあえて詳しく描写しませんでした
ナレーターの案内で世界を見ていくというお話の形式上 きっと我々はソイチ達を見た瞬間指摘していたんだと思いますが ナレーターが完全に握りつぶしてました
ただし
>「髪も服も真っ白で、変わった格好……あたしあんな人見たことない」
エルバのこの台詞が彼女たちとニンゲンとの外見上の違いを唯一示唆しています
そして恐らくお察しの通りソイチはエースバーンの力を エルバはチルタリスの力を持っています
この兄妹に関しては あの世界の人がどういう存在か理解してもらうためわかりやすく描写させていただきました
反面オンセは違います 「彼は何がモチーフなの?」というところについては複数の方からご指摘をいただいていました
これについてお答えするのであれば 彼は特に何モチーフでもありません あえて特定のポケモンのイメージを持たせませんでした
あの世界で最初の「11番目のポケモン」達が目覚めてから何世代も経ってるんです その間に色んな「血」が入り混じっているんです
だからソイチ・エルバ兄妹みたいにはっきり特定のポケモンの特徴が出ているほうが実は「例外」でありレアなのです
プライドの高いオンセが普段から特にソイチに対抗意識を燃やしているのは その辺りの劣等感もあるのかもしれません
●ソイチ達の名前の由来
ところでソイチ・エルバ・オンセにはきちんと名前の由来があります
ソイチ→日本語で「11(十一)」 ※そのまんま「トイチ」だとあからさますぎるので「二十一(にそいち)」などの読みから「ソイチ」に
エルバ→スウェーデン語で「11(elva)」
オンセ→スペイン語で「11(once)」
いずれも「11」を表す単語から名付けました
彼らこそが「11番目のポケモン」であることを暗に示していたわけです
●「11番目のポケモン」の噂って何だったの?
ソイチ達が話していた「11番目のポケモンが居る」という噂が指し示している「11番目のポケモン」は老人…ではなくソイチ達自身 つまりあの世界の人のことでした
自分達が生み出された経緯の情報が 長い年月のなかで中身が抜け落ちつつ形を変えてゆき「この世界には11番目のポケモンが居るんだよ」という伝説めいた話として残っていったのです
その元々あった話の存在と ごく最近の老人の目撃情報が結びついて「あれが11番目のポケモンじゃない!?」って噂になっていったわけです
●老人は結局何者?
感想などで老人の正体についても考察してくださっている方がおられました
老人は彼の言葉そのまま「世界を滅ぼす発端となったポケモントレーナー最後の子孫」です
世界が混乱そして滅亡へと至ったきっかけは たった一人のポケモントレーナーでした 老人はその末裔というわけです
じゃあそのポケモントレーナーは何者なのか?
…それは結末の意味と密接に繋がるところですので 後ほど語らせてください
●ナレーターは何者?
作中ツッコミの鬼と化していたナレーターは何者なの?というコメントも頂いていました
「彼」については説明が少しむずかしいのですが そもそも何者と言える「個」ではありません
>僕は全てさ。
>それこそ一から十までを全部見ていて、滅ぼされちゃったりもした全てだよ。
この「彼」の言葉が全て そう 「全て」です
世界にまつわる全て…「世界そのもの」と言い換えれば一番近いのかもしれません
わたしはそう考えていますが 読んで下さった方からアルセウスって解釈も頂きました
アルセウス様があんなにツッコみまくってたらそれも面白いですし 良いかもしれませんね!
●結末は結局どういうこと?
それではいよいよ結末の意味について語らせていただきます
これには先ほど「後ほど語る」と申し上げた 世界を滅ぼす発端となったポケモントレーナーの正体が鍵となります
そのポケモントレーナーは全てのジムを制覇し チャンピオンとなり
全てのポケモンを…世界の仕組みにすら干渉しうるような幻のポケモンや伝説のポケモンをも余さず捕まえ己が力として操る存在です
そうです
それは言ってみればゲームのポケモンの主人公──わたしであり、あなたであり、我々なんです
わたしであり、あなたであり、我々である「そのトレーナー」が もし手にした強力すぎる力に溺れてしまったら…?
そういうお話なのです
…語らせていただきますって言いましたけど なんかこれ以上言うとつまんなくなりそうというか どうしても歯の浮いたお説教臭い言葉になってしまいそうなんですよね
後は全部「彼」が作中で語ってくれていますので そちらを改めてご覧頂ければと思います!
●結局ギャグなの?シリアスなの?
あのお話は全部を通してわたし的にはギャグです というより笑い話です
厳しい世界の秘密が唐突に出て来るところも含めての「はちゃめちゃ」なのです
わたしの辛気臭い人間観やなんやかやもスパイスとして味わいつつ 「めちゃくちゃな話だった」って笑い飛ばして頂ければいいんです!
だってもう色々おかしいじゃないですか
そもそも世界そのものがあんなにツッコんでるんですよ なんなんですか本当に
というか生き残ったポケモンのラインナップからしてもはや世界すらボケてますよね!
>まあ、そうだね。これはとんだ笑い話だから。
>本来ならこんな風に希望が残ることもない。それが普通だよね。
やはり「全て」である「彼」の言葉が全てです
●タイトルの読み・意味について
最後にこの作品のタイトルについて
『11→1』と書いて「ひとへ」と読みます
「11」が「ひと=老人」へ会いに行くお話
「11」が「ひと=我々」への警鐘となるお話
そして
「11」が「ひと」へとなったお話
そういう事です
長くなりましたが作品とともにお読みいただいて本当にありがとうございました…!