@takanomaron
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神之蛇・幸人(かのへび・ゆきと)
地味めアンニュイ系の陰キャ男子。鴎学園の高校二年生。
ジト目の三白眼、頬に散ったそばかす。どことなく爬虫類っぽい。
『刻逆』で失ったのは、大切な家族と受け入れてくれた自然。神様の祠。
おれを虐めてたあいつら。共に埋めた罪。すべてを等しく奪っていった。
【好きなもの】自然、オカルト、寮での生活
【嫌いなもの】水辺(苦手)、上辺だけの言葉
【趣味】自然散策と標本制作。羽化不全の蝶など野では生きていきない虫を拾っては慈しみ、その生を見届けてから永遠にする。死を穢れとは思わないが殺生を厭う少年。
≪家族構成≫
祖母:神之蛇 十和子(とわこ)
人当たりの良い笑顔を浮かべる老婆だが社家であることへの誇りと執着は強い。
孫のことはとにかくかわいい。山を持ってる。
父:神之蛇 和幸(かずゆき)
口数は少ないが結構ユーモア心に溢れているイケおじ。学校に行くことをさほど重要視していない。
(お仕事詳細は決めてませんがざっくりと神職)
母:奈緒(なお)
心配性でやや過干渉なものの自覚はある生真面目人。お役所勤めで眼鏡属性。
子供には将来苦労しないような人生を歩んでほしいと思っている。
妹:栞奈(かんな)
器量よし愛想良し、家族想いの良くできた娘。じっとしている事だけはどうにも苦手。
兄とはとても仲が良く、水難に見舞われがちな彼を心配してお守りに傘を渡していた。
≪年表≫
【2005年】3月16日に誕生。
【就学前】虫や自然の好きな子供だった。どちらかといえば大人しいほう。
【2011年】6歳。妹が誕生。よきお兄ちゃんとなる決意にみなぎる。
【~小学校低学年】
学校大好きとまではいかないものの平穏に過ごす。好きな科目は理科と図工。
3年生の際に提出した自由研究の昆虫標本はなかなかよい出来だった。
【10歳以降】
学年が上がるにつれてクラス内で孤立し始める。
そのうちに打撲や擦り傷、教科書の紛失等が目立つ。俯いていることが増えた。
問えば「なんでもない」と答えるだろう。いじめられているだなんて格好悪くて言えやしない。
黙ってやり過ごそうとしていたが、そのうち学校に行けなくなった。
親しい人以外と会うのは避けたがり、自然の中で過ごすことが増える。
勉強は続けたかったのか、学生と鉢合わせない時間に図書館に行くことも。
【201X年】死体埋め
【2020年】15歳。鴎学園高等部入学。穏やかに過ごせており、峯岸寮のボロさも悪くない様子。
【2021年】16歳。8月に刻逆発生。
201x/08/某日
その日も山にいた。人には会いたくなかったから。
遠い祭囃子を聞いて花火を眺めるだけでも気分には浸れる。
ちょっと浮かれてたのかな。いつもは通らない道を選んで帰ろうとした。
──そこで見たのは。
林檎と、ひとつの死体。
知ってる。痛いのがどんなだか。
おれは学校から逃げられたけど、林檎は家から逃げられない。
知ってる。見つかるとどうなるか。
林檎は何もしてない。事故なんだ。だけど疑われたら?
おれは何て言ったんだっけ。
覚えてるのは一言だけ。
「かみさまに隠してもらおうか」
それでも子供二人じゃどうにもならなくて。
通りがかったのは優しくて悪いひと。おれたちにとっては幸運だった。
大人が一人、子供が二人、死体が一つのドライブ。
守りたいなんて思ったのはおれの我儘なんだ。
正しいか間違ってるかなんて、どうだってよかった。
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20×x
人の多い場所は相変わらず苦手で。
それでも林檎が声をかけてくれたとき、おれはすぐ頷いた。
あの場所に留めるのはつらいことのような気がしてたから。
手伝えることがまだあるんだっていうのが嬉しかった。
あの日を忘れてしあわせになってほしかった。
──願いは少しだけ叶った。望まないかたちで。
おれは、それを赦せない。
葬れたものがあっても奪われたもののほうがずっと大きかった。
家族、故郷の風景。虫の声。草の匂い。
人だって嫌いじゃないんだ。
された仕打ちを恨んだことはある。
失望したことだって何度もある。
それでも、生きていてほしかったな。