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【サガフロ】風の知らせ【双子】

全体公開 サガフロ双子 634文字
2021-09-04 22:35:27

ヨークランドで二人暮らしシリーズ。ついに秋突入です。この前にシュライクの夏祭りに行く話うpしたかった

 長い雨が続いていて、久しぶりの晴れた日のこと。溜まっていた洗濯物を兄弟二人でせっせと干していた。まだ日差しは眩しく、残暑と言われるだけはある。だけど、その時頬を撫でいった風が思いの外冷たくて。
……あれ」
「どうした」
「いや、もう秋なんだなって」
「? もう暦の上ではそうだろう」
「まあそうなんだけどさ。ほら、空気とか空がなんとなく」
……
 兄弟の碧眼が胡乱なものを見る目で僕を見る。ちょっとやめてよ、と口を開こうとした瞬間、さっきよりも強い風が吹いた。先ほどよりもより濃く秋の気配を連れてくる。流石に気づいたようで、その目が驚いたみたいで見開かれた。
……ああ、本当だな」
「でしょ!? あ、ねえねえお芋貰ったら焼き芋しようよ焼き芋!」
 秋といえばあの甘ーいお芋の季節である。収穫手伝うお礼にまた貰えないかなーとつい思ってしまった。それに他にも色々な作物が実りの時期を迎えるのだ。
 ここヨークランドに来てからというもの、食べ物への楽しみがより強くなった気がした。そんなふうにウキウキしていたら兄弟の目線が再び胡乱なものになる。
……そうだな」
「えっちょっとなにその可哀想なものを見る目!」
「自分の胸に手を当ててよく考えろ」
「ちょっと言い方ー!」
 また一つ、季節が進んでいく。いつまで続くかわからないけれど、この先もうしばらく二人で過ごして行けたら、と願わずにはいられない。
【終】

藤野@お題bot
@fictonkjより
風の知らせ


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