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うちにふたごが生まれた話

全体公開 1 23646文字
2021-09-14 00:48:54

2021年の夏の日、双子が生まれました。コロナ禍での不妊治療・妊娠生活・産後入院の備忘録。

うちにふたごが生まれた話

2021年の夏の日、双子が生まれました。
思い返しても始まりから出産まで波乱万丈な日々でして、コロナ禍での不妊治療・妊娠生活・産後病院での過ごし方についてをふりかえったお話です。
不妊治療・妊娠時・産後等すべてにおいて「めっちゃ個人差!!」って感じなのであくまで書いてる人の状況です。本読んでも違うやないけ!!ってのがいっぱいだったなぁと思うのは当然、すべてが運。

目次みたいなもの
〇双子を妊娠した話 妊娠初期
〇双子を妊娠した話 妊娠中期
〇双子を妊娠した話 妊娠後期
〇切迫早産で入院した話
〇出産は突然だった話
〇産後入院の話
〇妊娠生活を振り返ってみる
〇不妊治療をした話


〇双子を妊娠した話 妊娠初期

生理が来ない。

いや今月は妊娠じゃないだろうな。

ホルモン異常により子供ができにくい状態であることが発覚、子供が欲しかった私は薬とタイミング法で不妊治療を行っていました。タイミング法は医師がおなかの中を見て妊娠しやすい日を教えてくれる方法です。

コロナ禍のため自分や家族に体調不良者がいる場合には来院禁止。
運悪く予約日と夫の体調不良が重なり、自分のおなかの中の状態がわからないままだったので妊娠は来月以降に頑張ろうと思っておりました。
そういうことで今回の妊娠はないと思い込んでいたのです。

微熱の日が続き、なんとなく気持ち悪い。
まさか自分がコロナになったのか。予定日を過ぎたのに生理も来ていない。
色々な不安な気持ちを払拭しようと疑う気持ちで妊娠検査薬を使ったところ、陽性。

え、陽性!?

次の日に産婦人科で確認してもらうと正式に妊娠していることが確定しました。
モニターで見える黒い点滅みたいな小さいもの。それが赤ちゃんの鼓動。
不妊治療開始から約1年、ようやく子供ができたことに驚きと喜びでいっぱいでした。

「これ2個あるね、双子だね」

えええ!?
うわああラッキー!!!

素人目には全然わからないんですけれども!?
喜びよりも驚きのほうが圧勝した知らせでした。

不妊治療をした結果にできた命。
きっと自分にはできても1人しか子供ができないのだろうなと思っていたのでとても幸運だと思いました。

ちなみに不妊治療の際に使っていた排卵誘発剤の「クロミッド」は使用すると双子が生まれる確率が若干上がると聞いてましたが(※数%の違い)まさか自分が双子を妊娠するとは。

調べてみると妊娠された方の10%~15%余りが流産するという。
そんなに流産するの!?
そのなかのほどんどは10週までに起こることがおおいそうです。
母子手帳も赤ちゃんの心拍を医師が確認できた後でないと受け取ることができません。
私は7週目の診察で確認が取れた後にその足で役所へ行って2冊の手帳を受け取りました。

ちなみにこの「週数」なのですが、基本的にはじまりは「最終月経開始日」なのです。
妊娠1週は生理が終わったころ、すなわち女性の体で排卵が行われて受精して着床する日のずっと前。おなかの中にも誰もいません。
生理が遅れて妊娠しているかもと思い、妊娠検査薬を使用して明確な結果が出るころは、妊娠4週以降の妊娠2ヶ月目となっているのです(0~3週が1ヶ月、4~7週が2ヶ月となってる)。
妊娠するまでこの計算方法知らなかった
(ムーニー「妊娠週数の数え方は、どの日が起点なの?」:https://jp.moony.com/ja/tips/pregnancy/pregnancy/hyakka/pt0448.html

喜びの妊娠生活。
お祝いに何か美味しいものを、とか思いますよね。

私の場合は「つわり」が5週にはでておりましてそれどころではありませんでした。
妊娠がわかる前から状態がでていましたが、これは早いほうだと思います。
微熱と気持ち悪さが続いていて、風邪やコロナも疑っていましたので妊娠という結果が出た時には体調不良の原因が分かったことにホッとしました。
漫画とかである「ウッおええもしかしてできちゃったかも!」は超少数派ではないかと。

つわり、めちゃくちゃ個人差が大きいもの。

私の場合は常に乗り物酔いをしているような、常に気持ち悪い感覚で、においがダメでマスクがないと生活できませんでした。コロナ禍で毎日マスクを着けていた日常なのは幸いでした。
食事もほとんどのものが食べられなくて今思うとよく生きていたなと思います。
夫曰く、うちの奥さん死ぬかもしれないと思ったそうです。
つわりは週数が進むごとにどんどんひどくなっていきました。食べ物もだんだん体が拒否していく。食べられるものが限られていって急に「おかかおにぎり食べたい!」とか思ったのは食べられるけど、食べたかった衝動がおさまると食べる気がなくなってしまう。異様に食べたいもので頭がいっぱいになって数件スーパーを回ったり、夫に頼んだり。
常に無難に食べられるのはゼリー飲料とスポドリとアイスくらい。あと基本的にご飯がだめ。仕事のお昼もパンで、食パンだったりしました。
食べられた後にも基本吐きます。助産師さんからは「吐いても一度体に入ることで赤ちゃんの栄養になる、食べられそうなものは何でも食べて」と言われていました。
よく聞きますがポテトがおいしかったです。なんでかイモ類は美味しく食べられたんですよ。バーガー系も拒否は薄かったのでファストフード店にとても助けてもらいました。

つわり辛い。でもそんな状態でも仕事はあるんですよ。
先ほどあげた流産のこともありまして、多くの方は10週を過ぎてから報告すると書いてある本が多かったと思います。妊娠したって報告の後に亡くなったって報告するの嫌だもんねぇ

ちなみに報告は8週目くらいでしたね。
もう少し後に報告しようと思っていたら上司にコロナの疑いをかけられ体調悪いと早く帰ったほうがいい、と迫られた中で妊娠の告白をすることになってしまったのです
責任者には知らせておく、ということになりましたが同僚たちにはまだ内緒にしようということになりました。仕事中に急に吐くためトイレに向かったり、横になる時間を貰ったりしたのでつわりのひどかった私には大変助かる結果になりました。
ちなみに私は夜が特にひどいタイプ。仕事中は緊張感があるためかなんとか仕事ができましたが、通勤が徒歩圏内でなかったら無理だったんじゃないかと思っています。家に帰ったとたんに吐く、何も食べられないのでアイスだけ口にするという日々を過ごしていました。
10週過ぎて職場の皆に報告した際には気づいている人、気づかなかった人どっちもいましたね。

つわりの終わりですが、12週ごろにだんだんと食べられるようになりました。
冷蔵庫を開けた時に気持ち悪くないことにびっくり。
つわりって異物が入ってるから変だぞーと体が反応して起こるものみたいです。なので終わりの期間も、終わり方(徐々にか急にか)も個人差が大きいものです。私は早く終わったほうだと言われます。人によっては出産するまで続く人もいるそうです。
双子とつわりについてを調べてみましたが、双子だからつわりが特別酷くなるとかそういうことはないようで、一人の妊娠の方と同じだそうです。(双子だからひどくなると書いてある本もありましたが

妊婦検診を受けた際に相談し、漢方を処方してもらってからつわりがよくなってきたと思います。漢方の性能上すぐには効かないそうなので信じて飲み続けたおかげかなとも思っています。体質差があるから絶対ではないのですが、私にはその漢方が合っていたみたい。
医師からはもっと状態が悪くなると点滴とか入院とかもあるからね、と。夫の友達の奥様はそのような状態になっていたと聞きました。
つわりで困ったら産婦人科の方に相談するのがいいですよ。

私のようにつわりで辛い思いをする一方、まったくつわりがない方もいらっしゃいます。
一人目と二人目でつわりの状態が全く違う方もいるそうです。
つわりない・吐く・食べられない・食べないとだめ・点滴・入院色々なバージョンがあるけど「吐く」が標準装備の状態って生活するの大変。しかも改善の方法もない。

つわりは気持ちでも生活態度でもない!!!
これは完全に運なのです!!!

つわりの期間の家事は全て夫に任せて私は帰ったらすぐに布団に横になっていました。
元々家事分担はしていたものの、辛そうだからと積極的に動いて休ませてくれて大変助かりました。
夫のサポートが大きいです。頑張れ世の中のパートナー。
あれなら食べられる、これを買ってほしいという要望に「そういうミッションゲームあるよね」と文句も言わず応援してくれた夫に感謝です。
つわりが終わった時には妊娠する前より体重は5キロ減っていました。

つわりが終わった反動か空腹感が強くなる。ごはんがおいしい!
しかし、その2週間後には「胃がむかむかする」状態になりまた食べて吐いての状態に。妊婦の体って本当に安定しないな。

ようやく元気になってごはんもおいしくなったのですが、妊婦って食事に制限が多いんですよ。

妊娠中に食べてはいけないもの、控えたほうがいいもの(これも一部です)
・アルコール(禁止)
・生魚(特にマグロとか)
・生肉(ローストビーフなど含む)
・生卵
・うなぎ
・カフェイン類 などなど

妊婦の体は弱体化しているので基本的に火を通さないと危ないそうです。

カフェインは一日に何杯も飲まなければ大丈夫なのですが、ノンカフェインのお茶や紅茶やデカフェコーヒーなどを取るように変えていました。赤ちゃん用品店、無印良品では多くの種類を扱っています。
妊婦仲間の中にはスターバックスだとデカフェに変更できるので妊娠してからそちらに通う方もいましたね。

お薬類は基本的に医師に相談したものを使うほうが無難です。市販薬は使えないものが多い。
市販のお薬も確認すると、うがい液やシップなどが使えないのです。
お腹の子供に何かあったら怖いなぁと気を付けながらの生活。風邪をひかないようにとおびえていました。コロナになんて絶対にかかれないよー。里帰りする前に使った薬は産科で処方されたつわりの漢方薬だけでした。


〇双子を妊娠した話 妊娠中期

妊娠5ヶ月、妊娠16週目からは安定期といわれています。
安定期という名前は流産のリスクが減った時期と思ってください。

双子の妊娠の場合は妊娠から出産まですべての期間がリスキーといわれております。安静にすることが大切だから激しい運動や旅行は控えるようにとさみしい

安定期には1人を妊娠している世の妊婦は運動が推奨されたりしてますね。
体重増加指導があって増えすぎて叱られた、なんて聞いていたり。
妊娠中の体重増加の目安については見直されるようになり2021年に改正されて、以前よりも増加してもいいようになりました。
(妊娠中の体重増加の目安について:http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210616_shuuchi.pdf

妊婦向けのルールも変わってきてます。
妊婦は温泉に入ってはいけない。以前はそのように言われていましたが、妊科的トラブルがないことが認められ、平成26年の温泉法の改正によって、温泉入浴の禁忌から妊婦が削除されています。ただ転ばないようには気を付けてください。
(妊婦の温泉浴の安全性の検討:https://ci.nii.ac.jp/naid/130007983344

双子を妊娠していると、4ヶ月ごろからおなかが大きくなってきて今まで着ていた制服がきつくなってきました。幸いにも私の職場は制服にマタニティ用がありましてそちらへチェンジ。おなかが大きくなるのはやはり双子のほうが早いみたいです。
これからどんどん膨らんできたので早めに変えてもらってよかったです。16週のころにはお客様からも妊婦さんだと気づかれることも増えてきました。

妊娠中期に入ったころに親戚の結婚式がありました。
個人的になんともベストなタイミングで、少し早かったらつわりで動けなかったですし、もう少し遅かったらドレスが入らなかったと思います。

結婚式の料理は妊娠していることをお伝えしてあったので、私だけ妊婦使用に。
妊娠中に控えたほうがいい料理や食材があります。アルコールや火の通ってない食材は推奨されません。そのため、刺身の代わりに茹でたエビになるなど加熱された料理が出てきました。夫の料理と同じ皿の上で一部だけ変更されていたり、まったく違う料理が出てきたり。
ご時世的にコロナ禍のためノンアルコールのみの扱いとなっていたので、個人的にはおいてあるドリンク全部飲めて嬉しかったなぁノンアルコールカクテルとかノンアルコールワインとか。アルコール禁止の恩恵を思わぬ形で受け取りました。
結婚式場の方には妊婦ということで体が冷えないようひざ掛けを用意していただくなど気を使って下さり、とても感謝しております。

妊娠生活を振り返るとこの辺はイベント目白押しの期間でした。いまのうちにやれることはやっておこうと。
保育園の見学、地域の双子会への参加、両親学級、妊婦歯科検診、動けるうちにマタニティ用品の下見などなど。どんどんおなかが大きくなるので動くだけでも大変に感じるようになりました。

両親学級はうちの地域の場合はマタニティヨガ、虫歯について、栄養について、赤ちゃんとの生活や自然分娩の仕組みについて、地域の支援について、沐浴(生まれたばかりの赤ちゃんのお風呂の入れ方)についてなどでした。
通常ですと沐浴はお湯をはって実習をするのですが、水なしでの実習。コロナ禍ということで家族ごとに赤ちゃんの人形を渡され、離れた状態で先生の手の動きをまねしながら洗い方を教えてもらうといった感じでした。
うちの地域では平日開催と休日開催がありまして、平日の方に参加してましたが夫婦揃って来られる方も半数ほどいました。夫は1人しか居なかったらどうしようとドキドキしてましたが、妻としては今後の生活の理解のためにも2人で参加してよかったです。

出産のときにはどうしたいか考えておきましょう、という話もありました。
私は双子を妊娠した時点で「大きな病院で帝王切開をする」ということが決まっていました。出産のリスクを減らすために帝王切開はほぼ確定。自然分娩の希望を通すとなるとかなり限られた病院になります。
そもそも双子を受け入れてくれる病院が少なく、基本的に大学病院になります。もし双子を出産される方がいたらNICUがある病院のほうがいいです。双子受け入れ病院でもNICUがない場合、必要が生じると転院となりますので悩まれましたら通いやすさ第一でいいかとは思います。
ちなみに産婦人科、妊婦検診する病院=出産する病院にはならないのでご安心を。どこで出産するか決めておいてくださいねと言われます。むしろ妊娠中は診察できても出産は別の病院になるところとかあります。

出産の形だと、私は里帰り出産をすることを決めていました。
双子妊娠はいつどんなトラブルがあるかわかりません。実家に帰ったほうが緊急事態が起こった時に対処できる人員確保できること、いきなり1人で24時間2人の育児が始まることに自信がなかったことが理由です。夫の育休は1ヶ月前に事前申請が必要なため、突然の出産だとどうしても1人育児の時間が発生してしまうのです。(夫は6か月の育休をとってくれました)

そういえば育休とか産休って、赤ちゃんが生まれる前の休みが産休で生まれてからの休みが育休になります。お金貰える元のところが違うのです。
ちなみに私は派遣社員でしたがちゃんと産休・育休はとれましたよ(※雇用期間や雇用条件により取得条件はあり)。
男性育休が推奨されていますが個人的に妻としては首が座るまでがめちゃくちゃ大変なので3カ月以上はとってほしいと思います。
(産休、育休はいつから取得できる?それぞれの期間と違いを分かりやすく解説:https://www.smbc-card.com/like_u/work/maternity_leave.jsp

妊娠5ヶ月くらいになると出産予定の病院で事前の診察を受けるように言われました。
家からその病院までは2時間ほど。1回診察したらまたこちらの病院に戻ってくる。
そう思っておりました。
しかし、病院からは「2週間後に本日の検査結果を聞きに来てください」「あと1,2回行ってまたこちらに戻るならこっちに通ったほうがいいけどどうする」という展開に。結局里帰りするまで通うことになりました。

もしかしたら双子だから、という理由もあるかもしれませんが、里帰り出産される方はちょっと考えたほうがいいのかもしれません。

医師からは双子だから30週までには実家に戻っていてくださいと言われました。
そんなに早いんですか!?とびっくり。
ちなみに双子なので産休が取れたのが26週、7ヶ月からです。お休み入ったらすぐに支度をしなくては!!

産休に入ることにはマタニティの制服がパンパンになっていました。3ヶ月ほど着用していた間に凄くおなかが大きくなってしまった。あと仕事中の胎動が激しくて、お仕事の邪魔しないでよーって思いながらお仕事していました。
胎動を初めて感じたのは18週のころ。最初はささやかに「うごいてる、のかな?腸のほうかもしれない」と思っていましたが、だんだんぼっこんぼっこん動くようになり「明らかに胎動だ」と思うほどになっていました。


〇双子を妊娠した話 妊娠後期

妊娠28週以降は妊娠後期といわれます。そろそろ出産の準備です。

妊娠8ヶ月、双子の母のおなかは一人の妊娠の出産間際のように大きくなっていました。
お腹の中で赤ちゃんが大暴れして睡眠不足になりました。ぼっこぼっこ動いて寝させてくれない。階段も辛いのと転ばないためになるべく使わないで生活するようになりました。
あと腰痛が酷い。仕事をしていたころから腰ベルトを巻き、体の負担を減らそうと思っていたのですがもうすごく痛い。マッサージャーが手放せなくなりました(医師に相談した際にはマッサージ器の利用はメーカーの注意事項を確認の上ご利用ください、とのことでした)。
湿布をはりたかったけど妊娠中だから使えないから耐えるしかないのです

どうしても妊娠期間にも電車に乗らなくてはならないところが多かったのですが、立ってるだけでも辛かったのでマタニティマークを見て席を譲ってくださった方々にめちゃくちゃ感謝です。
マタニティマークは駅の窓口に言えば貰えると教えてくれた夫よありがとう。
マタニティマークを付けていると危ないとか言われていましたが、幸いにも私にはそのような変な方からの絡みはなくてよかったです。外出するときには「黒マスク」「リアルなゴリラが描かれたカバン」などを持ち歩きちょっとでもぶつかりたくないと思わせてリスクを減らそうとしていたおかげだろうか
自分は妊娠発覚からつわりが辛かったあったこともあり、妊婦さんには席を譲ってあげたいと思う気持ちが強くなりました。おなかが小さいころからこんなに辛いと思っていなかったのでマタニティマークを付けてほしいなと個人的には思います。マークを見て譲ってくださる方はやはり女性が多かったです。

28週になるころに実家へ。次の日には出産先の病院へ行き、診察の際に里帰りしたことを報告。
私の通っていた病院では妊婦1人しか入れないルールでした。病院によって決まりは変わるのですが、こちらの場合は同伴OKだったため夫は初めてエコーでおなかの中の赤ちゃんを見ることができました。
赤ちゃんはとても順調に育っていて、私の体もその日の検査結果では管理入院はなさそうとのこと。安心した結果に、家でもなるべく動かないようにして(というかおなかが大きくて動けない)医師に言われた通り安静に過ごしていました。

そのころに新型コロナウイルスはデルタ株で急激に感染者が増えだしました。
コロナが怖いので家と病院の往復以外はなるべくしないようにしました。仕事をしていたころに職域接種も始まっていましたが、当時妊婦はワクチンを打てないといわれていたのでもちろん私も打てていないまま。妊娠中はただでさえ体が弱くなっているので不安しかありません。
先生にワクチン接種の相談をすると、いつでも打っていいというお墨付きをいただきました。
次の来院では助産師外来とのことで、次回の来院で相談して帰りに入院・出産・産後に購入しようと思いました。

次の来院のときに私は訳が分からないまま車椅子で運ばれていました。
なぜかというと「いつ赤ちゃんが出てきてもおかしくない状態」と医師に判断されたためです。

30週に子宮頸管の長さを測ると、1.5㎝ほどと通常よりもかなり短くなっていたため家に帰せないとその場で緊急入院となったのです。「切迫早産」とは正期産前(37週未満)に出産する可能性がある状態のことです。
切迫早産ってもっと自覚症状があるものかと思っていた。ちなみに入院で同室になった切迫早産の方々も理由は様々でしたが「元気だと思ってたからまさか診察に来てその場で入院になるとは思わなかった」とのことでした。自覚症状があるパターンのほうが少ないのだろうか
(マイナビ子育て「子宮頸管の長さが短いとはどのような状態?」:https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7651


〇切迫早産で入院した話
妊婦検診にきたら30週で切迫早産による管理入院となりました。
いつ赤ちゃんが生まれそうになっても対応できるようにするため、赤ちゃんをまだおなかの中にいて成長してから出てきてもらうための入院です。
医師側からすると双子だとよくあることだそう。話は聞いていたけどまさか自分がなるとはって感じです。それにしても、実家に帰っていて本当に良かった。
37週以降に帝王切開術をするのが通常なので、単純に考えて2ヶ月近い入院か。

6時起床、7時半朝食、11時半昼食、17時半夕食、21時消灯。
私はこの生活に慣れることができるだろうか

そして2日後にはおなかが空いてご飯に構える姿が。
びっくりだよね。時間になるとおなか空くんだもん。

1週間もそこにいると1日のリズムや1週間内にやることがわかってきたし、同室の方もすごくいい人たちで、看護師さんや助産師さん、医師たちのスタッフとも気楽に話せるようになってきたので思ってたより楽しかったです。
職場ではゲームの話ができてたけど、産休に入ってからはコロナが怖いこともあり基本引きこもりで会話をする機会も失われていたのですが、アニメやゲーム好きなスタッフもいたのでゲームイベントの話を久々に対面で会話できてうれしかったです。刀剣乱舞の姫鶴一文字の鍛刀報告をしあったりとか。
何故オタクと気づかれたのかというと、ベッドでの検査中にタブレットやスマホの画面を開けっぱなしにしたとき見られたり、入院時に持ってた安産祈願のお守りをつけたキャラクターのぬいぐるみを飾っていたりっていうね……

「いつ生まれてもおかしくない状態」というのは結構怖い状況ですがこの入院はラッキーだったかも。
出産週数によっては子供だけもっと設備があるところに行く可能性があるという説明をうけておりまして、幸いにもそれを乗り越えてからは外にいるよりも入院していたほうが安心だと思うようになりました。
それにニュースでは毎日のように増える感染者、コロナ陽性5000人越えなどのニュースが流れると外にいるほうが怖いと思っていました。

ちなみにコロナ禍のため入院時にはPCR検査を受ける、出産や手術などの重要な日以外の面会は基本的に禁止となっていました。荷物の受け渡しは看護師さんに任せる形です。

電話に関しては指定された部屋のみで可能となっていたので声を聴くことはできますが、切迫早産の人には早産しないための子宮を頑張らせるお薬を24時間点滴していたため、点滴の機械を充電器から外した時のバッテリー切れが会話時間の限界になっていました。

同じ階に入院患者が使えるシャワー室、洗濯機、乾燥機があるので家族と会わなくても大丈夫でした。
いちおうコンビニや売店へも行くことはできますが、別の階には自由に行き来できませんし、自分の場合は切迫早産ということで、車椅子移動のため看護師さんの補助がないとでられませんでした。忙しい時間だったり、手術が入ったりしてお願いしてもすぐには出かけられないなんてことも。入院書類を会計窓口に持って行ったのと病院指定の着圧ソックスを買いに行ったくらいでしたね。
この病院はコロナ患者も受け入れているため、そちらに人員が割かれているという状況でもありました。大規模接種の会場に派遣されている方もいらっしゃって、入院した直後よりもスタッフが少なくなったようで1回しかお会いしたことない方も。
そういうところからも医療現場にコロナの影響を感じたのでした。

着圧ソックスは長期入院のため運動不足で血栓を防ぐために必要といわれました。そして帝王切開手術を行う方は必須でした。
ちなみに妊娠後期は足がむくみます。自分は朝起きたら足の血管がみえないくらいパンパンになっていてびっくりしました。

基本的に午前は検査やお薬の処置などで過ごし、午後は寝ているような感じ。
毎日3回は赤ちゃんの心臓の音を聞くので、今どこにいるのかわかって面白かったです。通院とは違い妊婦検診で受けるような検査も週に2回、さらに血液検査などもありまして状態が変わった時や普段とのちょっとした違いを感じた時にすぐに対応されて入院ってすごいなって思いました。私、これが人生で初めての入院・手術なんです。

ほぼ同じサイクルで過ごすので「この時間なら電話しても看護師さんの検査とぶつからないな」とか、「今の時間なら2時間暇だから映画見よう」とか。タブレットを持っているのでサブスクでのアニメ配信や映画配信を楽しんだり、読み放題で毎日違う本を読んだり、ゲームを進めたりとのんびり過ごしていました。

ちなみに自分が利用していたのはdアニメストア、アマゾンプライム、Kindle unlimitedなど。
Kindle unlimitedは赤ちゃんの名前を決める際に名づけに関する本が入ってたので導入したのですが、本の種類がとても豊富で毎日2冊以上は読んでいたと思います。旅行本とか一冊で完結するコミックエッセイとか好き。出産関係の本も多くて勉強していました。
子供の名前の本は買ってもすぐに使わなくなりますし、妊娠したら図書館で借りればいいと思っていたんですけど、いざ妊娠した時にはコロナの中で図書館に行くのも抵抗がありました。子供の名前は画数も考慮して決めたので、苗字の画数と名前の画数の組み合わせ、この画数の漢字にはどんなものがあるだろうと複数の本を見ながら決められてよかったです。
これだけは夫婦で一緒にいるうちに決めておこうと里帰りの1ヶ月前には男女どちらがどんな組み合わせで生まれてもいいようにと準備しておりました。

赤ちゃんの性別について仕事をしていたころからよく聞かれていましたが、私の場合は出産するまで分かりませんでした。
第一に双子は見えにくいので、お尻のほうを赤ちゃんが見せてくれることがなかなかなかったのです。しかもうちは二卵性、一卵性なら片方が確実なら同性ですがそういうわけではありません。毎回に「かもしれない」がついたままで、生まれるまでのお楽しみとなりました。生まれた時にはお母さんが好きな色で赤ちゃんグッズを準備しててください、みたいな感じでしたよ。
単胎妊娠のお母さん20週くらいにはわかることが多いみたいです。

平穏な入院生活にある日突然の変化が訪れました。
点滴が体に合わなかったみたいで、違う種類の薬を試してみようということになりました。
最初は慣れるまで少し時間がかかるということでして、気持ちが悪くなり慣れるまで個室に移動することになりました。

個室に移って2日が過ぎた朝、朝食を食べ終わった時に違和感が。
トイレに入ると若干の血のような赤いもの。
ナースコールを押して医師の元で確認、それがまさか出産の合図になるとは思いませんでした。


〇出産は突然だった話

なんかでた、と尿もれのような感覚。
トイレで確認すると小さく赤い付着物が見えました。

これが家にいたときならなんとも思わなかったと思います。
入院中、看護師さんから毎晩聞かれる項目の中に「出血のようなものはみられましたか?」というものがあったので、念のためにナースコール。

お腹の状態も張ってる(カチカチに硬くなっている)感じはなく、痛みもない。
一応念のために検査薬を使ったところ、「破水です」と。

まじか!

「このあとすぐに帝王切開します」

まじかーーーー!!!

妊娠34週、突然の出産宣言。

エコー室に入っておなかの状態も確認。
「これは赤ちゃんたち破水に気づいてないですね」と言われたんだけどどういうことなんだろう。
気づいている状態がどんな風になるのか気になる
破水とは、お産が近くなる妊娠後期に、赤ちゃんと羊水を包んでいる卵膜が破れること。
もっとドバーッて出るものかと思ったけどイメージと全然違った。破水にいろんなパターンがあるのね。

とにかく突然のことで覚悟も何もしていないのに生まれる赤ちゃんと母親になる私。

ベッドの上で横になり麻酔科の説明を受けて同意書にサインやら採血やら腹帯の準備やらが着々と進められながら私は夫や実家に電話で連絡。だって今から1時間後に手術って言われたんですよ、びっくりだよ。

この5日くらい前にご家族が来たついでにと手術やリスクについての説明をされ、3日前くらいに帝王切開の予定日決まったと約3週間後の日付を伝えられたんだもの。

ちなみにこちらの大学病院では産後に必要なものセットは病院で用意され購入する決まりとなっております。自分で用意しなければならない入院生活で必要なもの、出産産後に必要なもの(消耗品関係)はリスト化されていてそれを持ってくれば大丈夫。もしも足りなくても病院内に売店があるので家族に買ってきてもらうのです。
普通の産院よりも緊急の出産が多いからかな。さすが。

破水認定から1時間、両親が来てくれたので一安心。
夫は残念ながら仕事中だったため電話で会話をして手術室へ。

この病院ではコロナ禍とはいえ手術当日には面会が許可されていました。
出産ももしかしたらこれが最後の顔合わせになるかもしれないですからね。
コロナ禍ならではの出産というならば、マスクを着けたまま手術に挑んだことかな

手術なので色々とリスクがありまして。
一般の出産よりも出血量が多いため輸血をする可能性が高くなる
切開するため感染症という可能性もあり得る
他の臓器への損傷の可能性もある
血栓ができやすくなる(できないように足に機械をつけたり、着圧ソックスつけたりする)
場合によっては子宮摘出の可能性もある

母子のリスクを回避するためにその場で医師の判断で行われるものもありますが(おなかを横に切るか縦に切るかなど)、家族は手術中になんらかが起こった時の同意書にサインをする役割があります(電話連絡でも確認をとる)。
この場合は放射線科が、この場合は小児科が○○するので~という説明を聞くとやっぱり大きな病院は凄いなと思いました。

出産が説明の後で本当に良かった!!!

手術室へ運ばれると各科の人たちが次々と自己紹介をしてくださるけどすいません覚えてない、っていうか私も色々余裕がない。
体をエビのように曲げて背中に注射。注射が痛いのもあるけど、でっかいおなかで体を曲げるの辛い。

麻酔のお兄さんが冷たいものを当てて麻酔の効きをチェック。
このお兄さんのしゃべり方がめちゃくちゃ京都のイメージな、はんなりとしたしゃべり方でそっちのほうが気になった。

「ここは?」
「冷たいです」
「ここは?」
「わからないです」
「もうお腹切ってるよ」
「!?!?!?」

切られていることがわからなかったからビックリした。
肩あたりに仕切りがあって何されてるのか全く見えないし。
感覚がないからなんかされてるけどよくわからない。でもなんか辛い。

「だすよー」
「おぎゃー!!」

赤ちゃん外に出されて泣いた!!

「はいつぎー」

帝王切開は開始から出産まで約30分、すべて終わるのは1時間ほど。
ちなみに第一子と第二子の出生時間は1分差となっていました。
どちらが長子になるかは出た順です。今回は通常通りに下にいる子から出したので、おなかの中では下にいた子が第一子となりましたが、状態などにより上にいる子から出した場合はそちらが第一子になります。生まれるまでどっちが第一子になるのかわからないのです。

普通分娩の場合はトンネルを抜ける過程で「外に出るよー呼吸するよー」って勉強して赤ちゃんが出てくるそうですが、帝王切開の場合はそれがないので生まれたとたんに泣くのは珍しいそうです。二人の泣き声が聞こえてホッとしました。

産まれたばかりの子を綺麗にしてもらって顔の近くに持ってきてくれました。とても小さい。まだ撫でることしかできない状態ですがとても嬉しかったです。

子供たちは外で待つ両親の元へ。
私が初日に赤ちゃんと会えたのはほんの数分だけでした。

ちなみに立ち合い出産はこの病院ではもとより行っていなかったのですが、両親学級の際に立ち合いができるのかというお話をしたときには1組を除いて全ての病院でコロナ禍のため中止となっていました。
コロナ、なにかと煩わしい。
出産後の面会室での数分のお披露目をして新生児室に入った後では母親以外の面会ができないため、この時間に間に合わなかった夫は退院まで会えないのでした。

麻酔が効いているなかで出産したときにまず感じたことは「赤ちゃん、会えた」そして「体が軽い」でした。
お腹の重みが一気になくなったので体の感覚が全然違う。出産の数日後に赤ちゃんに会えない時間にはお腹にいなくてさみしいという気持ちになり、新生児室の面会時間が待ち遠しくなったこともありました。

手術が終わるとはんなりお兄さんに「お土産あげますね」と痛み止めの麻酔スイッチをいただき(押すと背中に刺さった針に麻酔が流れる)、いつもの入院フロアに戻りました。
両親と駆け付けてくれた夫と少し会話し、ベッドに戻った後は寝てしまい気づいたら16時になっていました。体に色々な機械や管がついていたけど設置された記憶が全くないです。
産後に悪露(おろ)というおなかの中の赤ちゃんを包んでいた場所に残っていたものが排出されるのですが、それを促すマッサージを看護師さんにしてもらっているところで目が覚めました。悪露は簡単に言えば生理の量がめちゃくちゃ多い状態みたいなかんじ。
(ソフィ「産後の「悪露(おろ)」や「産褥体操」について知りたい!」:https://www.sofy.jp/ja/advice/period-changes/08.html

手術日は食事がとれないため、できるのはぶくぶくうがいのみ。点滴での痛み止めをしてもらって眠りにつきました。


〇産後入院の話
※書いている人と書いている人のお子様が頑丈なだけで普通の人はこうかと思ったらだいぶ違うと思うので、へー入院生活そんなことしてたんだーくらいの程度にお読みください。

私の入院していたところでは出産後は5日で退院というところでした。

1日目。
朝食はありません。腸の運動が確認出来たら飲食できるということでした。
昨日におならしてたので水分にOKをいただきました。スポドリがおいしい。まだ自分で体を動かすことができず、ベッドを起こしてもらって飲んだのでストロー必須な状態でした。

出生届を受け取り、子供たちが生まれたんだなぁと実感。

歩行訓練が始まります。
まずはベッドから起き上がってみましょうと言われてベッドの柵をつかんで上半身を起こす。傷口が痛いわ。そして立ち上がって歩行補助のような存在になっている点滴台につかまりながらフロアを一周。

「もう歩けてるからカテーテル抜いちゃいましょ」

歩行訓練があっさり終わりました。
ちなみに普通はもっと歩けないそうです。この後新生児室に歩いていきましたが車椅子で移動する方もいるくらいです。私はおなかにお二人様がいらっしゃったときに毎晩蹴られるわ呼吸を圧迫されるわ骨押されるわで痛いのが標準くらい辛かったので痛みに耐性ができていたのかもしれない。

我が子可愛い!!!!
めっちゃかわいい。なんだこれかわいい。
この子たちがおなかに入ってたのか。

保育器に入った我が子とご対面です。モニターとか管とか点滴とかいっぱいついてるわ。
抱っこをすることはできませんが、撫でることはできました。

新生児室では母乳について、おっぱいマッサージについて、完全に母乳にするかそうでないようにするのかなどのお話がありました。完全に母乳にすると災害時に困ったり、母親が子供たちと離れることに制限がかかってしまったりするので個人的には混合がいいんじゃないかなと思います。

誕生した第一子は2100gほど、第二子は2300gほど。
予定日よりもだいぶ早く生まれておりまして、2500gない低体重児でした。早産ということもあり人間として生きる勉強が不足している状態です。その時点で子供たちが1ヶ月ほど入院することは決まっていました。

それにしてもでっかいなこの子たち。
双子なのに単体以上のサイズで大きくなりましてエコーのたびに各先生に驚かれていました。双子の場合37週の正期産でもこれくらいで生まれるのが普通だそうです。そのため、絶対に破水すると思われてたそうです。むしろよくここまで持ったとも言われました。
この状態で生まれたのに呼吸器もいらないからあんまり心配ないみたいで
君たち、これからも強く生きてくれ。

夫がこの子たちに会えないのが残念。
デルタ株で感染者が増える前までは赤ちゃんが長期入院の場合は週に1回くらいは会えたみたいですが、どんどんルールが厳しくなって「退院まで会えない」に変わっておりました。結果的に子供と夫が会うまで1ヶ月かかりました。

お昼ご飯がでたー!
待ちに待ったご飯だー!
全粥食でゆるゆるなご飯ですが、おかずはキーマカレー。やった。
食べるだけで疲れてしまったことがびっくり。カレー嬉しい。後でメニューを確認したらご飯がおかゆになった以外は皆と同じメニューだったのね、カレーの日でラッキー。

「全部食べたの!?」

夫の母は帝王切開の後の食事がとてもつらかったと聞きました。
個室だから普通がわからないよ。おいしくうれしく召し上がったよ。

そして夜ご飯。
普通の食事に戻りました。
エビフライだわーいともちろんおいしく完食いたしましたとも。

2日目~4日日。

2日目の朝に昨日より歩けるようになってびっくり。なんだこの回復力、人間ってすごい。
動いたほうが治りが早く腸の働きもよくなるそうなのでちょっとフロアをうろうろ。

3日目には補助なしで一人で歩いていたら先生にびっくりされる。この日は点滴を外されたので快適に寝ることができたので嬉しかったです。

4日目には支払い関係・子供の入院書類のために病院内をうろうろ(自分が動く必要はないのだが明日にスムーズに帰れるように動いてた)。この日は同室に帝王切開後の方が移動してきて、唸り声と辛そうな声に普通の状態を知る。食事も食べるのが辛くて残されておりました。帝王切開ってめっちゃ辛そう

帝王切開の後の痛みって傷の痛みだけじゃないんですよ。
子宮って元々は女性の手をグーにしたときくらいの大きさですが、おなかの赤ちゃんに合わせて大きくなっていきます。一人でもそれだけ大きくなるっていうのに双子ってどれだけ内臓に負担かけてるんだ。
赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていた子宮は、出産後に元の大きさに戻ろうと収縮をはじめます。子宮が収縮することで子宮からの出血を止める役割を果たします。このときに陣痛のような痛みをともなうことから「後陣痛」とよばれています。
後陣痛は生理痛のような鈍い痛みがあるそうです。切った場所の体の外側に感じる痛みではなく、体の内側に感じる痛みが後陣痛だと言われました。
自分はわからなかったのですがほかの痛みに紛れて気づかなかったのだろうか……

帝王切開は「手術」という扱いになり生命保険がおります。事前に生命保険会社に確認して書類を送ってもらってよかった。
生命保険はいつまでの入院だったなどの項目があるので退院手続き後にお願いするものになりますが、私は会社の産休をとっていたので入院中には会社から送られた出産一時金の書類などの提出を行いました(出産した事実を書くものなので、こっちは入院中にも書いてもらえます)。
出産一時金は双子の出産だと84万円のお金がもらえます(1人の出産だと42万円)。84万円から私の出産費用を引いた金額が口座に振り込まれるのです。医師に書類をお願いして作成する際には基本的に全てお金がかかるのですが絶対に出したほうがいいです。
(ゼクシィ保険ショップ「出産前後にやるべき10個の手続き」:https://hoken.zexy.net/money/lifeplanning/life10.html

通常の新生児室は24時間入れまして赤ちゃんのお世話をするのですが、低体重児がいるほうの新生児室は面会が1日3回で時間が決まっているのでその時間以外は暇。
私が退院する日も保育器から出せない状態で、ミルクも管から注入する状態なのでおむつ替えしかできませんでした。

定期的に看護師さんが検査をしに来ます。
体温、血圧、子宮の状態、足のむくみ、腸の動き、おっぱいの張り、心音、脈拍を確認。

妊娠中は大きく膨れていた子宮が小さくなってきているかの確認のためにぐいぐい押すのも痛かったです。ぐあー。押すと悪露も出てくるし。
産褥ショーツという股布部分がマジックテープで開閉できる下着をなんでつけるんだろ?って産前は思っていたのですが、これは自分の為ではなく看護師さん用だった。産後2日ほどベリッと開けて悪露の量チェックしてました。

血圧なんですが、帝王切開をしたからか産後は一時的に高くなっていました。
自分は退院後も1週間薬をのんで治まったのですが、どうやら産後は血圧が高くなりやすいそうです。

4日目に血液検査と医師の診察を受けてOKを貰って退院。
5日目はこれからしばらく赤ちゃんに会えないことにさみしくなり、寝不足の状態で退院。入院生活最後の赤ちゃんとの面会は帰りたくないなぁと思ってしまいました。しかし子供たちはぷーぷー寝てたのでお母さんとのお別れも気づいてなかったんだろうなぁ。

看護師さんから退院とともに突然2人のお世話が始まると倒れちゃうだろうから、2人がお母さんに休む時間をプレゼントしてくれたんだよと、産後の体はボロボロだからゆっくり休むように言われました。

子供たちが退院するのは、出産から1ヶ月後になるだろうと伝えられました。
自分の場合は緊急の入院、緊急の出産となり家でお迎えできる準備ができていなかったのでその間にいろいろとそろえることができて本当に良かったです。
新生児の服など、近くに赤ちゃん向けのお店がないとなかなか買えないものもあって通販で買ったものも多いです。早産だったのでおむつが新生児Sサイズという3キログラム以下の子が使う特別小さいサイズが必要になりましたが近くの薬局には扱いがなくて困りました。通販バンザイ。

保育器から出られてから子供が退院するまでの間に面会時間に沐浴、授乳、ミルクのあげ方を教えてもらいました。
コロナの感染対策で1人しか面会に入ることができず、30分のみ。普段だとこの辺も違っていたんだろうなぁ。
保育器出てから退院の許可が出るまで短くてこれだけの練習で子供を育てることができるのだろうかと不安でいっぱいでした。

お母さん初めてだし人生一回目だしな。


〇妊娠生活を振り返ってみる

妊娠がわかってから出産まで楽しかったです。
自分のおなかの中にある小さなものがだんだん大きくなっていったり、人の形になってきたり、動いたり。おなかから出てきたときもとても嬉しかったです。うわー生きてるーって思った。

双子出産受け入れられる大きな病院だし双子仲間いるかなって思ったら自分だけでした。
昨年の手術件数見たら多胎は10しかなかったし、やっぱり珍しいものなんですね。
多胎は双子・三つ子など複数妊娠ですが三つ子は10年以上いなかったそうです。ここは受け入れしてないのかもですが。

帝王切開だと愛情が足りないとか言う人もいますけど、そんなことは全くないなというのが私の感想です。
命懸けで産んでることには変わりないですし、何より命ができてから1人の生きる人と認められるまでずっと一緒にいますからね。

でもまぁ、基本的に妊婦の生活は辛かったです。
つわりで辛い、吐き気で辛い、トイレが近くて辛い、おなかが痛くて辛い、眠れなくて辛い。
体が休まってる感じがしなかったなぁ。
妊娠生活の全てがコロナ禍、さらに双子の妊娠は極力安静にするように言われていたの産休に入った後はほとんど外に出ませんでした。気分転換ができないのはなぁ。

そんな大変な状態でして、妊娠期間中は家事ほとんどしていなかったです。
つわりの間は何もせず、つわりが終わってからは料理するくらいで(自炊好きなので)、他の家事はほとんど夫がやってくれました。買い物も重いもの持っちゃダメと夫に言われて最寄りのスーパー以外ではあまり買い物しなかったです。
里帰りした後もずっと寝ている状態でして、夫と里帰り先の家族に感謝です。

双子を妊娠していると言うと、周りからの反応は子供のいない方からは「いいな」、子供のいる方は「大変だね」とはっきりと分かれた反応をいただきました。

双子の集まりに参加して色々なお話を聞くことができたのは心強かったです。
双子用のベビーカー、抱っこひも、授乳クッションなどもあるんですが高い。そしてほどんど店頭に置いていないので、店頭で取り寄せてもらうか通販での購入となります。
双子向けの本によれば消耗品は1.5倍くらいで用意しておくのがベストだとか。でもなにかとお金がかかってしまうのですよ
多胎向けグッズを紹介するサイトもあるので参考にさせていただきました。
(多胎マム:https://tatai.mom

子供の名前は双子らしいものをつけてるご家庭も多かったです。お揃いにするのも双子の楽しみですもんね。
子供への大切な贈り物ですので夫婦でたくさん悩みました。
うちの場合は似た名前ではありませんが、綾小路派と千住院派に関係するという日本刀にゆかりのある共通点がございます。いつか博物館でこの日本刀を子供たちに教えてあげたいですね。

里帰り出産を行う場合に色々大変だったことも。
母子手帳とともに貰う妊婦検診の補助券については後日返金処理が必要な病院と、市外で提携していて返金不要の病院とがあります。しかし子供や産後の検査については返金がなく検査費用は自己負担になるのもありました。
予防接種は事前に住民票のある市で申請書類を出さないと自己負担になってしまいます。
保険証は子供たちが夫の扶養になるのでその際の必要書類や保険証の受け渡しのために、私が家に戻るまでに夫は家と里帰り先への往復することになってしまいました。

里帰り出産を行い、帰るのはワクチン接種を受けてからにしたので実家のほうには長くお世話になることにしました。
住民票のある市町村で受ける場合には市外接種の申請が必要ですのでご注意下さい。

コロナ禍で大変だったことは、とにかく自分がかかったら子供がどうなるのか心配ということでした。
私が退院した後も、子供たちと面会できるのは母親のみなので絶対にかかるわけにはいかず、家と病院以外は極力外出しないように過ごしていました。

今では妊娠・産後のワクチン接種については推奨されているので打ったほうがいいと思います。お母さんの体を通して子供に抗体を与えられるので子供を守ることにもつながります。
(厚生労働省「私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか」:https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html


出産から約1ヶ月、ようやくおうちに双子がやってきました。
退院にはミルクを飲めるや重さが足りてるなど退院できる条件があり、それをクリアした子から退院でした。
2人まとめてじゃないのかと残念な気持ちもありましたが、初めての赤ちゃんのお世話にわからないことだらけ。生活環境を整えるためにも気持ち的にも体力的にも1人ずつで本当に良かったです。
2人目を退院する日には場数を踏んだ戦士の顔つきをしていたと思います。

毎日が忙しいですが、この子たちがいなかったらなかった出来事ばかり。
体力的にも精神的にも辛いことはもちろん多い。やることなすこと考察と実験の繰り返しだし。
しっかし可愛いんですよ赤ちゃん。いつも可愛い可愛い言いながらお世話しています。
色々な選択が違っていたら、と思うと改めて会えてよかったと思います。


〇不妊治療をした話。
私の夢は子孫と博物館に行って一緒に大好きな日本刀を見ること。なので子供が欲しいと思いました。
最初に「よし、産婦人科いこう」と思わなかったら子供も生まれなかっただろうなと思います。医療関係の仕事してた側からすると、なんかあったら早めに病院来てくれって思ってるので皆さまも何かあったらすぐに行くといいですよ。
いずれ子供が欲しいのなら気になることがあったらすぐに産婦人科に行ったほうがいいです。
(日本生殖医学会「生殖医療Q&A」:http://www.jsrm.or.jp/public/index.html


2020年
生理が来ない。
結婚して1年が過ぎ、そろそろ子どもも欲しいと思っていたころでした。
もしかしたらという気持ちを込めつつ産婦人科へ。
ただ、一つ不安だったことは妊娠検査薬の反応がないこと。

病院へ行き、検査をお願いすると医師から告げられたのは予想もしない言葉でした。

「多のう胞性卵巣症候群ですね、自然の妊娠は難しいでしょう」

多嚢胞性卵巣症候群 (polycystic ovary syndrome : PCOS)とは、「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」と定義されています。
女性の約5~10%にみられ、一般的な不妊症の原因となっています。
(日本産婦人科医会:https://www.jaog.or.jp/qa/mature/jyosei191211/

医師の説明を簡単にまとめれば、ホルモンの異常で正しい排卵が行われなくなるもの。
まずは正常な排卵、正常な生理が行われるようにお薬で治療を行っていこうとのことでした。

私の状態も改めて確認してみると二層になる基礎体温の変化が表れていなかったり、生理の間隔が40日ほどになっていたりと正常ではないことを指摘されました。(※通常は30日前後)
毎月生理がきてたから大丈夫なのかと思ってた。こういうのって興味を持って調べないと何が普通なのかってわからないんですよね

アプリで生理管理していたおかげで医師の質問にいろいろ答えられて便利でした。
体温を入力するとグラフになってわかりやすかったり、毎月の生理の間隔から排卵日と次回の生理開始日の予測をしてくれたりします。是非ご利用いただきたい。

基礎体温とは「生命を維持するのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温」のこと。「36.12」のように小数点以下が通常の体温計より1つ多くなっており、朝に起きた時に婦人用電子体温計を使って口で体温を測ります。
基礎体温は正常だと低温期と高温期の二相になり、それが一定のサイクルで繰り返されていきます。
(オムロン「基礎体温の基礎知識」:https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/shittemiyo/body02.html

通院中は毎日測定していました。
自分の生理のタイミングを知るため、受精のタイミングを知るため、女性は計っている方も多いかと思いますが、めちゃくちゃ面倒くさいです。
私はアプリ提携のあるオムロンの基礎体温計を使い、Bluetoothで数日分の記録を飛ばしていました。

不妊治療を行う際には、夫婦で話し合って決めてきてくださいと言われました。
夫に話し、私の不妊治療が始まりました。

「不妊」とは子供作ろうとチャレンジして1年子供ができなかった状態を指します。
ちなみに妊娠しやすい年齢の人だと妊娠しやすい日のチャレンジで20%位妊娠するそうです。半年で70%、1年で90%妊娠するといわれています。
不妊の状態を確認してから治療を始める方がほどんどなので、自分の場合はすごく早いスタートでした。

不妊の原因としては男性側に問題がある場合、女性側に問題がある場合、男性と女性の両方に原因がある場合。
私の場合は女性側に問題があることがまずわかりましたが、もちろん男性側にも問題がないか夫も異常がないかの検査を受けることになります。
今回は夫のほうは問題がなかったので私の治療のみとなりました。

不妊治療の準備としてまずはいろいろな検査もありまして、人によっては仕事を休まなければならない方もいると思います。
不妊治療を受けている方は想像以上に多いです。自分から治療を受けているとお話しすると、自分も受けていたとか知り合いが受けているとか多くの声を聞いて驚きました。あえて人に言う話ではないし、子供が生まれた後は話すことはないので見えない部分になりがちですからね。1人目はすぐに自然妊娠したけど2人目は不妊治療をして妊娠したという話も聞きました。子供をつくらないというおうちも実はそういう背景があるかもしれないなと思うようになりました。

不妊治療には、主にタイミング療法、人工授精、体外受精があります。
(※下に行くほどお値段が高くなります)
タイミング法:最も妊娠しやすい日を指導する方法
人工授精:排卵の時期に合わせて管を入れて精液を子宮内へ直接注入する方法
体外受精:採卵手術により排卵直前に体内から取り出した卵子を体外で精子と受精させる方法

これらをすると妊娠ができるのか。
完全に運です。

ちなみに保険がきくのはタイミング法まで。しかし検査も〇回までは保険だけどそれ以上だと自費になるというものもあり、お会計でびっくりしたこともありました。

人工授精や体外受精は何万円、何十万円もかかる治療になるので職場や地域からの助成金が出ているものもあります。
来年からは保険適用にもなるようです。とてもお金がかかることなので支援が充実してほしいですね。
(厚生労働省「不妊治療に関する取組」:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin-01.html
(読売新聞「不妊治療の「人工授精」保険適用へ来年度から、上限回数など検討」:https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210725-OYT1T50009/

コロナによる初めての緊急事態宣言が出されたということもあり、私が最初に受診したころだとタイミング法以外は止められていまして、こういう状況ですからと。

ちなみに自分の場合は色々な検査やタイミング法を行いまして1年弱で8万円くらいでした。
保険診療は医療控除の対象になりますので、医療関係の家族の領収書は捨てないようにしておいてください。医療控除とはその年に10万円以上の保険医療を受けた時に確定申告で一部金額が戻ってくるという仕組みです。
(国税庁「医療控除」:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm

毎日熱を測り、生理が来たら病院に行き薬を貰い、卵子の大きさを見て排卵の日を推測し最良の日を狙う。毎月それの繰り返し。
生理が来るたびに悲しい気持ちになりました。
1年タイミング法やってできなかったら他の方法も考えようかと言われました。

そして翌年、ついに。


クリニック閉院する!!!!(マジです)


ちなみに1階は産婦人科病院、2階は不妊治療クリニックで同系列だけど診察券分かれてたんですよ。
妊娠発覚して1階にしか行かなかったから知らなかったけど、どうやら最終診察の翌月に突然閉院していたそうです。


そんなタイミングで生まれた我が子、奇跡のお子様だわ。



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