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iten13-music room

全体公開 13704文字
2021-10-29 18:38:36

なんと、13弾の曲をSHO様に作っていただきました!
この部屋では曲へのリンクだけでなく、その曲から私(と他一名)が勝手に想像した小話を読むことができます。

目次
・music room p2
・勝手に想像した小話 p3〜
 01.魔道士達の旧都市p3
 02.人里の外れp4
 03.地獄育ちの人間p5
 04.船着場までの道p6
 05.二人の出会いp7
 06.ゆったり水路の旅p8
 07.夢のような魔法p9
 08.寂れた旧都p10
 09.地獄の門p11
 10. 地獄跡地への安全な行き方p12
 11.最大多数の最大幸福p13
 12.冷たい地の底でp14
13.      p15
 14.ヒナタレポート特別号p16
 15.いつか幻想へ微笑む日にp17
 16.解決した後にはp18

・あとがきp19



異・懐旧都 楽曲リンク
(ここから曲が聴けます。SHO様による素晴らしい楽曲の数々を、ぜひ聴いてみては如何でしょうか。)


・体験版
 タイトル〜三面ボスまで
https://youtu.be/PQriBjrryT4

・完成版
 四面道中〜スタッフロールまで
https://youtu.be/XTPMGWLUEUM


曲から勝手に想像したストーリー達
・それぞれのストーリーの後ろにあの曲達が流れていると思ってください。ストーリーによってはキャラ達がその曲の感想やらを言っていることがあります。

ーーー

《魔術師達の旧都市》 対応曲鈍色の旧都

明美「ところで、あたしらがこれから行くのは魔術師達の旧都な訳なんだけどさぁ」
アミェ「それがどうかしたのか?」
明美「あたしら二人以外行ったことないでしょ?」
アミェ「確かに」
明美「そんな人達のために説明すると、魔術師達の旧都市っていうのは元々大都市だったワケ。」
アミェ「一番栄えた頃はとても賑やかだったと聞いてるよ」
明美「んで、いつのまにか寂れてたってところよね」
アミェ「さて、今流れている音楽はタイトル曲、だってねなんだか澄んだ感じがするなぁ」
明美「そりゃあ未知の場所へ行くんだもの〜ワクワクするじゃない?純粋な期待で。」
アミェ「三時と限にとってはそうだろうな。私たちは何度も行っているが」
明美「そうねぇ来る度に新鮮さが失われていくのはきっと世の定めなんだろうね。」
アミェ「さて、そろそろ出発だが少し冷気が漂っているように思えるのは何故だろうか」
明美「気のせいじゃない?それか、曲の影響とか」
アミェ「まさか〜そんな事は無い!……と、いいんだけどな



《人里の外れ》 対応曲忘れられた旧き里

限「さー、出発だぜ!」
三時「そういやさぁ、私達っていつも出発地点が人里の外れだよね」
限「うーん、そうだな。他の場所から始まる方が稀だもんなぁ」
三時「人里の外れってちょこっと建ってる民家以外ほぼ何も無いんだよね
限「確かにお前ん家の近くってなんも無いよな」
三時「だからねぇ一面道中曲ってすごく作りづらいと思うんよ」
限「場所の雰囲気とか考えない分その時の心持ちでつくらねぇとならないからなぁ」
三時「でもこの曲すごくない?」
限「まさに序盤、冒険に行くワクワク感ってやつがあるな!」
三時「旅の出発地点に立っているような気分だわ〜」
限「ところで俺達、なんであの時と同じルートを辿ってるんだ?」
三時「さぁね」


《地獄育ちの人間》 対応曲ヘルコンバット

崇坊「ところでディッグさん、貴方はどうして地獄の『人間』と呼ばれるのだと思います?」
ディッグ「い、いきなりそんな重たい話されてもよ……たしかに、俺にはちゃんと両親がいる、学校も行ったし、大事に育てられた」
ディッグ「でも、なんでだろ」
崇坊「答えは単純です。貴方は元より地獄生まれではないのですよ」
ディッグ「はぁ!?冗談も休み休み言ってくれよ………で、なんでだよ」
崇坊「貴方は元々地上に生まれ、いえ、生まれて来れなかった死産児でした。普通ならばそのまま別の人間の腹から産まれて来るのですが貴方の場合、事情が特殊だったのですよ」
崇坊「貴方が命を持って産まれてこなかった事で、貴方の親になる筈だった夫婦が心中したのです」
崇坊「閻魔様はこの二人を冥界に住まわせる気でしたが、生前に二人は許されない罪を犯しています。」
ディッグ「え、どんな」
崇坊「保険金目当ての親殺しですよ。二人の罪は無限地獄に相当します」
ディッグ「やべぇなまじかよ」
崇坊「なので、私が二人を自主的に地獄へ連れてゆきました。」
ディッグ「?それ、俺と関係あるのか?」
崇坊「大有りですよ二人が罪を犯したのは、将来貴方と共に三人で暮らす為の金を得る事。つまり貴方もある意味共犯。」
崇坊「そこで、私は酷たらしい仕打ちの代わりに貴方を地獄で大切に育てること、これを罰としたのです。」
ディッグ「もし俺の育児を放棄したら?」
崇坊「他の罪人と同じ扱いに戻す」
ディッグ「ひっでぇなぁ〜俺の大好きな父さん母さんをいたぶるなんてよぉ〜」
崇坊「ふふふ、貴方も親思いの立派な子供に育ったようで何よりです」
崇坊「これからも、両親への感謝を忘れぬように、その心を保ち続けるように。」
ディッグ「……初めてお前の坊さんらしいところを見た気がするぜ」



《船着場までの道》 対応曲不思議の船着場

三時「霧が濃いなぁ
明美「あの船着き場に行くにはここを通らなきゃならないんだから仕方ないじゃん」
三時「そういやこの場所ってさ、今まで行った事ない場所だよね」
明美「そういえばそうだね、巨大魚が住む川沿いを歩いている訳でもないし。」
明美「この場所を厳密に言えば、妖怪の館とかがある森の端あたりだね。」
明美「川の近くだから水の音も聞こえて来る。それに、小川も流れているんだよねぇ」
明美「ガイコツ船頭の船を利用する人はよく通るけど私達以外にあの船を利用する人はいるのかな?」
三時「へぇー。こんな場所もあったんやね」
明美「それにね途中のここ、湧水が出てるのよ!!!」
明美「水筒の水が無くなっても大丈夫ってね!うん、おいし〜」
三時「水の音がやけに聴こえると思ったら川の水の音だけじゃなかったんね」
明美「そうなのよ〜一度飲んでみて〜」
三時「ごくごくつめたっ」
明美「今日は冷えてるからねぇ、おいしさ倍増ってもんよ!」
三時「ちょっと入れていこうっと」
明美「あっ、船着場に着いた!」
三時「船の停留所と掘立て小屋」
明美「掘立て小屋とか言わないの。あれはコヴギィさんの家なんだから」
三時「同類だ(うれしい)」
明美「確かに、あんたの家掘立て小屋だもんね………



《二人の出会い》 対応曲スカルクルーザー

コヴギィ「ヘェ、ソウイウ事ダッタノカ」
ディッグ「だから俺は地獄の『人間』なんだってさ」
コヴギィ「フーンナラ、ソンナ子供ノ力ニナレタヨウデ、ナニヨリダ。」
ディッグ「それ、本心で言ってる?」
コヴギィ「アァソウダトモ。ソレニ、今トナッテハ懐カシイ
ディッグ「そうだよなぁ。最初に会ったの、10年前だったっけ?」
コヴギィ「ソウダネ。ソノ頃ノ君ハ私ノ姿ヲ見テ、一目散ニ逃ゲテイタッケナァ」
ディッグ「はっ、恥ずかしい話すんなよ!」
コヴギィ「カッカッカ!『本物ノ骸骨ナンテ初メテ見タ』ッテネェ〜!目ン玉点ニシテ驚イテタノモ覚エテイルヨ?」
ディッグ「だって、地獄じゃ動かない人骨しか見ないんだもんさ、仕方ねぇだろ〜」
コヴギィ「動カナクナッテモ『活キヨ、活キヨ』デ戻ルンダッケカ。」
ディッグ「そうそう。」
ディッグ「そういや、お前に会った時、俺けっこう弱かったよな」
コヴギィ「ウン、無駄ニ身体能力ガ高イダケノ人間トイッタ所ダッタネ」
ディッグ「そこまで言うかよ〜!悲しくなるだろ!!」
コヴギィ「仕方ナイ、コレガ事実ナンダカラネ」
ディッグ「まぁでも、感謝してるぜ。お前のおかげで、俺はここまで強くなれた。」
ディッグ「それにこのめっちゃ強い道具も作ってもらっちゃってさ!」
ディッグ「本当にありがとな、コヴギィ!」
コヴギィ「カッカッカ!!感謝スルノハマダ早イ、早スギル。」
コヴギィ「実際君ノ実力ハマダ1ボス程度ダヨ」
ディッグ「えっ!?これだけやってまだそれくらいなのか!?!?」
コヴギィ「大丈夫ダ、継続ハ力ナリト言ウジャナイカ!コレカラマダマダ、修行ダネ。」
ディッグ「うへぇ〜、もう勘弁してくれよぉ〜!!」



《ゆったり水路の旅》 対応曲明けやらぬ黄昏時

アミェ「なぁコヴギィさん、まだ着かないのか?」
コヴギィ「マァマァ落チ着イテコレデモマダ3分シカ乗ッテナイヨ?」
限「え?10分くらいに感じるんだけど」
コヴギィ「君達急ギスギ。ハヤク目的地ニ行キタイ気持チハ分カルケドネ」
アミェ「そうか
コヴギィ「ソウダ、暇ツブシニチョットオ話シシテアゲヨウカ。」
限「なになに?」
コヴギィ「コノ水路ハドコマデツナガッテイルト思ウカイ?」
限「ん、そりゃ旧都市までだろ?」
コヴギィ「ハズレ〜。」
アミェ「確かにこの川って、旧都市より奥にも続いているよなうーむ、わからないな」
コヴギィ「フフフ、コノ水路ハドコマデモ続イテイル。コノ世界ノドコマデモ。」
コヴギィ「例エバ旧都、異時空界ノ停留所、夢遊町、サラニハ冥界ノ死魚住マウ川
限「えっ、冥界にも!?」
コヴギィ「ソウダ。コノママズーット、君達ニトッテハ気ノ遠クナル時間漕イデイレバ、イズレハ冥界ニ行ケルノサ
アミェ「つまり君はある意味三途の川の船頭でもあるんだな
コヴギィ「最初ハソノツモリダッタンダケドネ。ダレカサン達ノセイデネ〜」
アミェ「なんか、すまないね」
限(三途の川の船頭……かっけぇ〜)



《夢のような魔法》 対応曲夢の国の御伽噺

リノリア「パラゴタニア先生、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
リテール「いいですよ。それと、私のことはリテールさんでいいですからね〜」
リノリア「分かりました、ではリテール先生がなぜ、夢属性の魔法の創始者となったのか教えてください。」
リテール「先生呼びは変わらないんですねでも、分かりました!お教えしましょう!」
リテール「これは私がまだ小さい頃、私はひとつの絵本に出会いました。」
リノリア「絵本シンデレラ辺りですか?」
リテール「そう!私はその本に出てくる魔法使いさんに憧れていました。」
リテール「私の家が元々魔術師の家系だったので、私にもそんな魔法は使えるって、思ったんです。」
リテール「でも当時伝わっていた魔術にそんなものは無かったんです。『魔術』というものは主に人々の生活の支えるものだとこれまでの歴史が言っているように、炎、水、風、地など自然に属するものが多かったのです。」
リテール「それに、それらの多くは単純明快でした。それに対し私の目指すものは複雑で。」
リノリア「はぁ私のように木造の物を作るのならまだしも、服を変えたり都市を作ってしまったり
リテール「はい、でもそこまで難しいものではありませんでした。ヒントは古代魔法にあったのです。」
リテール「かの大魔道士様、ベルナード様が創始者とされるものー、それを用いて結界を作れるのなら、万物だって作れてしまうのではないかと考えたのです!」
リノリア「つまり、夢属性の魔法は古代魔法の派生、応用だったんですね?」
リテール「ある意味、そうです。なので夢属性の創始者は私と言われていても、実質的な創始者は大魔道士様なのです」
リテール「さぁあなたも一緒に素晴らしい大魔道士様をすこりましょう!!」
リノリア「え、えぇ?」
リノリア(まさか、リテール先生の大魔道士様好きってここからも来ているのかしら



《寂れた旧都》 対応曲アビスマルスカイ

リテール「はぁこの都市はもう、以前のような賑やかさを取り戻すことはできないのでしょうか
ガトール「そうねぇ一番賑わった頃って言ったら、できたばっかの頃よ」
ガトール「目新しいものには目を光らせ、ひとたび寂れれば見向きもしない。それが世の常なのかしら」
リテール「やっぱり仕方のないことだったんですかね」
リテール「この街なんかも、昔は人や魔術師やが行き交って、会話の声も聞こえてきたのになぁ
ガトール「今じゃもう閑散としてるわよね。建物も老朽化してきてるし」
リテール「そっそれは私がなんとか
ガトール「いいのよ、今のこの都市に新品の建物なんて似合わないわ」
リテール「そうですよね。無駄に魔力を消費しては、ここを守れなくなるだけですもんね
ガトール「なんか言いすぎちゃったかしら、そうだったらごめんなさい」
リテール「はぁぁぁ
(石畳の地面に寝っ転がる)
ガトール「お行儀が悪いわよ」
リテール「別にいいじゃないですかー、誰も見てませんし」
ガトール「そうねぇ」
(石畳の地面に寝っ転がる)
リテール「……今までこんなに空が綺麗に見えたことってありましたっけ。」
ガトール「雲ひとつない快晴ね。寂れた都市に青い空。生み出した物は変わりゆくのに空だけは変わらないなんて、皮肉よねぇ」
リテール「いや、空も変わるでしょ?天気によってとか
ガトール「そういう話なんかじゃないわ。空は人間が生み出してなんかないんだもの。」

ベルナード「あれ、なんか寝てる人がいるね」
リテール「ひゃっ、大魔道士様!?」
ガトール「いつの間に
ベルナード「こんな所で寝てちゃ風邪ひくよ?」
リテール「はっ、はいぃ
ガトール「仕方がないわ、行きましょ」
リテール「そうですね。」
ベルナード「
ベルナード「あ〜〜〜(石畳の地面に寝っ転がる)」
リテール「大魔道士様ーーーッ!?!?」



《地獄の門》 対応曲ブレイズイーター

ランス「ここが、開かずの扉」
ランス「思ったより地味。こんな場所に大魔道士様がいるわけないよね」
ガトール「アラ、だぁれ?」
ランス「ガトール!私だ、ランスだ」
ガトール「あー、久しぶりね。」
ランス「そっちこそ、10年ぶりどう、元気してる?」
ガトール「えぇ、アタシは元気よ?」
ランス「ならよかった、ねぇガトール、なんでこんな場所に」
ガトール「見て分からない?守っているのよ」
ランス「何から?ここは開かずの扉でしょ、誰でも知ってる。前まで門番なんかいなかったじゃん、なんでガトールがそんな場所の警備をしなきゃいけない?」
ガトール「物分かりが悪い子ねぇ扉を開けて、帰ってこなくなるのを防ぐ為よ」
ガトール「待ってなさい、今見せてあげるわ。扉の先を」
ガチャン、ギギギ……
ランス「!!」
ガトール「この扉はね、地獄に繋がっているの。断崖絶壁を降りた先には苦しみが待ち受けている」
ガトール「もし誰かが扉を開けてー、永遠に苦しむのなんて、見たくないの」
ランス「ガトールは、それを一度でも見たことがある?」
ガトール「
ランス「ないんでしょなら、こんな馬鹿馬鹿しいことはやめて折角会えたんだ、また仲良くお茶でもしない?ねぇ」
ガトール「煩いわねぇ、アタシは本気なの!そんな事でアタシをたぶらかさないで頂戴ッ!!」
ランス「!?(炎ガトール、どうしちゃったの)」
ガトール「早く立ち去りなさい、アタシに燃やし尽くされる前に、ね?」
ランス(そうだ、きっと彼女は操られているんだ、ガトールは私に向かってそんな事しない、相性の悪い水属性の魔術師にむやみやたらに攻撃をしたりなんかしない)
ランス(誰かを呼ぼう、そしてガトールを正気に戻してもらわないと!)



《地獄跡地への安全な行き方》 対応曲 ニ万由旬の地の果てに

ー断崖絶壁、中間地点の座れる場所
崇坊「ようこそ地獄跡地へ!貴方はここに来るのは初めてですか?」
三時「いや、二回目」
限「俺も」
崇坊「そうですかそれなら尚更伝えておかないとですね。」
三時「何を?」
崇坊「その名も、『地獄跡地行安全ガイダンス』です!」
限「また変な事考えてるなこいつ」
崇坊「変な事とはなんですか!その証拠に、貴方達ここに来るまでにもう服がボロボロじゃないですか!」
三時「そりゃあんな急な崖安全に降りれる方が珍しいだろ」
限「転がってボロボロになるか真っ逆様に落ちて骨折するかのどっちかだろ」
崇坊「貴方達これでも異変解決者でしょ!?飛んだりとかしないの!?飛行とか!斜め45°で飛行するとか!」
限「飛ぶより転がった方が早いだろー?異変の時は仕方なく飛んだけどさぁ、こっちの方が体感的に早いし」
崇坊「いやそういうことじゃなくてですね、あの旧都からここまでって結構高さあるんですよ?地上から地の果てまでですよ?100階建ての建物何百個分あるんですよ!?」
三時「うん、転がるか自由落下に任せる方が早いね」
崇坊「………貴方達にプライドってもんは無いんですか」
三時「うーん、ない」
限「そんなモン、俺の家の俺の部屋に置いてきたぜ!」
崇坊「今度からは飛行してくるか、冥界から入ってきてください」
崇坊「貴方方が地獄で苦しむ前に苦しんでちゃこっちのやる気も削がれるんですよ
限「なーんだ、そういうことだったのか」
三時「好都合じゃん、これからも転がってこようっと」
限「そうだな三時!」
三時「気安く私の名前を呼ぶな、気がちるから」
限「すまんってそれじゃあ再開!」
三時「せーーーのっ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
崇坊「やめて下さいってばーーーー!!!」



《最大多数の最大幸福》 対応曲滅びゆく悪趣の法

あの日、私の全てが失われた気がした
目前には広大な更地が築かれていた
岩山が三つ四つあるくらいの、吹き抜けのようになっていた
その景色を、今でもよく覚えています
私が救った筈の仲間、ここでもがき苦しんでいた筈の死者、好戦的な鬼達
みんなみんな、冥界に行った、ここからいなくなった

崇坊「閻魔様、御言葉ですが……何故
先代閻魔「単純な理由だ、人間死んだら天国か地獄に行く」
先代閻魔「その天国が無くて、地獄だけがあったら不公平だろう?」
先代閻魔「命ある者が死を受け入れることを私の予想以上に拒んでしまう」
先代閻魔「そうなると困るのは私達冥界の役人だ、そうだろう」
崇坊「結局は貴方の仕事削減の為ですか」
崇坊「随分と自分勝手な理由ですね」
先代閻魔「自分勝手なのはどちらの方だ?お前こそ、誰の手を借りたか知らないが、勝手に地獄を作ったくせに」
先代閻魔「お前は元より、あの場所を自身の懲役場にするつもりだったんだろう?だが結果できたのはもう一つの死後の世界だ」
先代閻魔「これの存在のどこを私が認めれば良い?認められる筈がないだろう?」
崇坊「ですが!地獄へ行く事で救われた者達も居ます!その者達はどうするのですか!」
先代閻魔「それも一握りだ!」
先代閻魔「そんな奴等より、お前の地獄で苦しむ死者大多数を救った」
先代閻魔「この世が正義だとうたうのは、きっと私の方さ」

私は何を間違ったのでしょう
未だに分からないのです
私は私の正義を、貫いただけなのです
必ず、必ずや作ってみせます
あなたのいない世の中で
地獄を、
必ず。



《冷たい地の底で》 対応曲音なき地の底に

ベルナード「計画実行まで、あと一日を切りましたか」

ベルナード「旧都からこのくらい離れていればきっと旧都が巻き込まれる事はない」

ベルナード「筈、だ」

(遥か遠い天を見上げる)

ベルナード「……ごめんね、皆よ」

ベルナード「旧都の魔術師達よ、私があなた達を裏切る事をお許し下さい」

ベルナード「ここ九年と三百六十四日、都市をあなた達だけに任せるなんてー、なんて無責任なんでしょう、私は。」

ベルナード「でも、私は必ず帰ります。あなた達の元へ、そしてあなた達が喜ぶ結果を残して。」

ー私の計画は、必ず成功する。
 それが誰かを喜ばせようと、裏切ろうと。



大魔道士の消失》 対応曲 あの日願った希望の光へ〜Subterranean Mage

人々がを訪ねる時、それは大体、何かしら願い事をする時だった。
そして私対応は、その人々に一筋の光を、希望を与える事だった。

思えば私はいつも、人々に何かを与えていた。
不足の穴を埋め尽くすには十分の、至高の魔術を用いて。


ある時、私は結界を張った。
それは人々の
願い
人々は私を褒め称え崇めた。
私はそれを他人事の様に眺めていた。

ある時、私
利器を与えた。
それは人々の
平穏。
人々の生き様に光が灯った。
私はそれを生き甲斐としていた。

ある時、
私は世界を作った。
それは囚人の妄想。
彼の世界は黒く赤く染まった。
私はそれを横目に平然としていた。

ある時、私は術式を伝えた。
それは魔術師の夢。
一つの都に希望が満ち溢れ

私はそれを仕方なくやっていた。

あの日、私はひどく悲しん

それは妄想の崩壊。
彼はまた私を頼り、私はまた頼られる。
私は勿論仕方なく、それを承諾した。

思えば私はいつも、人々に何かを与えていた。
不足の穴を埋め尽くすには十分の、至高の
魔術を用いて。
けれども、私の何かが欠けた跡が埋まる事はなかった
私はいつも希望を与えていたでは、私自身に希望は?

今、ここで全てを終わらせる、私の伝説もエピローグを迎える!
元より私はただ、魔術を
追求し極めたかっだけなんだ決して人々の役に立とうなどとは考えてない、だが人々は私を都合の良い時だけ崇める、私はそれに応えるもう散々だ
私に頼めば全て叶えてくれる、それが単なる妄想に過ぎないことをここで証明してやろう!

本当なら、地獄の全てを甦らせることは可能だった
裏切るつもりは無かった。元に、最初はそうしていた。
それでは駄目だ。私が、気づいたんだ。
私にとっての希望とはー、
大魔道士であることを棄てることだ、と。

人々が私を訪ねる時、それ
大体、何処かしらへの渡し船を求める時だろう。
そして私の対応は、きっと、その人々の望む場所へ連れてゆく。ただ、それだけ。


もう、いない。



《ヒナタレポート特別号》 対応曲ロトゥンキャピタル

どうも皆様こんにちは。ヒナタレポートのお時間です。毎度毎度様々な場所からお送りしていますヒナタレポートですが、今回は特別号という訳で。ではどこからお送りするかといいますと

陽向「魔術師達の旧都市へと向かう渡し船の上でーーーす!!」
コヴギィ「ソンナニハシャグ程ナノカイ?」
陽向「そりゃそうですよ私これでも行ったこと無いんですよ一度も!」
コヴギィ「アレ、ソウダッタッケ?」
陽向「そうですよー?」
コヴギィ「マーイーヤ。トリアエズ連レテクカ」
陽向「おねがいしまーーーす」

コヴギィ「ハイ着イタ。」
陽向「ありがとうございます!」

それでは早速旧都市の様子を見ていきたいと思います!

陽向「うーん、ちょっと閑散としてます?」
陽向「でも一応人はいるようですね
???「だれ?」

陽向「ほへ?あなたこそ誰ですか?」
ランス「ランス。ただの魔法使い。」
陽向「おやそうでしたか、丁度よかった!」
ランス「なっ、何が?」
陽向「あなたはこの旧都市について良く知ってると見えます」
陽向「折角なのでー、私にここを案内してくれませんか!?」
ランス「あー、うん」
陽向「ありがとうございまーす!」

ランス「最後が、ここ。」
陽向「大きな球体装置これはー、何ですか?」
ランス「この都市を存続させるエネルギーを貯めているもの」
ランス「劣化が激しいから、今修理してもらってるらしい」
陽向「え!?たった今ですか!丁度今ですか!?」
ランス「そうだけど」
陽向「ぜひ!ぜひともその現場をこのカメラに収めたいのですが!」
ランス「勝手に見ていって、私の担当じゃないし」
陽向「ありがとうございまーー」
???「げっ!!」

陽向「えっ、あー、えーーー!?」
陽向「なななないじさん!?」
ないじ「なんだ陽向じゃねーかよクソ」
陽向「誰がクソですか〜」
ないじ「おめーだよ」
陽向「ひどい」
ないじ「で、何しにきたよ」
陽向「魔術師達の旧都市を取材しに〜」
陽向「んでついでにないじさんの作業風景をカメラに」
ないじ「帰れ」
陽向「うぇーん」
陽向「ですが私は諦めませんからねー!ぜっっったい取材してみせます!」
ないじ「いや来んなって」
陽向「いやでーーす!ぜっったい良いネタ取材してやりますからねーー!!」
ないじ「かえれっつってんだろーーっ!!」

陽向「さてさてさてと〜、どうやってネタを作りましょうかあっ、そーだ!」
陽向「客を呼べばいいんですよ!!」
陽向「うーん、とりあえずあの二人とあいつらでいいや!なんか地獄の復活を止めたみたいですし!」
こうして三時たちはまた旧都市に(強制で)連れて行かれるのでした。



《いつか幻想へ微笑む日に》 対応曲幻想のエレクトロニカ

ないじ「また何かあったら呼んでくれ、
それじゃあな。」
ないじ「今日の分の依頼は終わり、か。
はぁー、長かった〜!やっと帰れたっ!
新作コスメのチェックして、溜まったアニメも見なきゃな!いやぁ今期のアニメは豊作
ですna」ピコン!(メールの音)
ないじ「あ゛ぁ゛もう何!?、っあ
『ないじやっほー!アタシね、ゲーム配信
してるんだ!ゲーム実況動画のEDの動画を作ってよろしく!ななみん(要約)』
だってぇ?ったくもう、もう少し分かり
易く書けっての!ってか夜分遅くにごめん〜
とかないのかよあいつ、もー折角の休みが
ダイナシじゃんか!あーもう早めに仕込んで置かなきゃじゃん!後でしゃーっちから
新色のリップも貰いたかったのにー、
ポチポチ(スマホをいじる音)
ないじ(そういえば、もうすぐ私が別世界に来て何年か経つ頃なんだろうな。
此処に、逃げてきた日。
外界にいた頃、私はすっかり機械の虫で、
機械を学びすぎた挙句の高成績のおまけ
付き。「もっといい趣味あるでしょう」とか、「お前はもっといい大学に行け」とか言われたっけな、んにゃろう。正直嫌だったから、
分かりもしないお洒落始めて両親を
ドン引かせて家を出て、大学の理系サークルで技術磨いたっけ)

(思い返せば、結構失ってたんだな。
家族も青春も、好きな事してる内にさ。
私は未だにRUNちゃんがいないと空飛べない
あたり、きっとまだ囚われているんだろうな
ないじ「んあ〜!今日は無理アニメ見よっ!
仕事におさらばだファッ●
っとその前に、
俺もはやく現実とおさらばしなきゃな」

〜♪
ないじ「これが“彩破ないじ”の曲か。
サイバー感がザ・EXボスって感じだね。」



《解決した後には》 対応曲奈落が昇りゆく

ー地獄跡地
明美「いやぁあんたたちも大変だねぇ」
明美「毎回毎回こんなふうに異変を解決してるんだろ?」
三時「そうね」
限「いつもヘットヘトのクッタクタだぜ〜」
アミェ「みんなお疲れ様。喫茶店の珈琲でも奢るよ」
三時「いらねぇ〜」
限「今の俺らに必要なのは、布団の中での温もりだぜ
アミェ「そうかいそうかい」
明美「はは、確かにそうだねぇあたしも寝っ転がりたいさ」
三時「さ、カラスが鳴くから帰ろ」
限「そうだな」

ー魔術師達の旧都市
アミェ「さ、地上に出たぞ」
明美「ここまで飛ぶのも一苦労ね
限「お、おい!見ろよ!」
三時「んー、どこ?」
限「ほら!空だよ空!」
三時「うわぁ」

明美「きれいなオーロラねぇ
アミェ「幻想的だな」
限「ここ旧都市だろ?余計にロマンちっくじゃねぇか!」
三時「……あ、流れ星」
明美「え!どこ!どこ!?」
限「あっちにもあるぜ!」
明美「え〜見つからないわ〜」
アミェ「みんな楽しそうで何よりだな」
三時「お前は見つけたんか?流れ星」
アミェ「いいや、私はオーロラだけで十分だよ」



リテール「みなさん、喜んでくれましたかね」
ガトール「魔術でオーロラを再現するなんて、大したことするじゃないの」
リテール「そりゃそうですよ。あの方々には感謝してもしきれないんですから!」
ガトール「大魔道士様を見つけ出して、地獄の復活を止めて
ランス「ガトールを正気に戻して」
ガトール「ランス!?いつからそこにいたのよ〜びっくりするじゃないの、もう!」
ランス「いつでもいいじゃん。」
リテール「いやぁ、本当によかったよかった。」
ガトール「アンタまで……今まで迷惑かけたわね、ホント」
リテール「いえいえ、あんまり気にしてないので大丈夫です。」
ガトール「少しは気にしなさいよ〜」
リテール「私よりもランスさんが一番心配してましたからね〜」
ランス「
ガトール「ありがとね、ランス」
ランス「(頷く)」
リテール「さぁて、私たちも帰りましょうか!」
ガトール「そうね!ひと休みしましょ」
ランス「うん」


あとがき 
対応曲明くる日の陽光

みなさまどうも。むし。です。
スタッフロール曲ということであとがきの場をここにしてみました。良い曲だよねホント。原曲のベルナードさんの曲ももう最高よみんな聴いて聴いて
さて、異・シリーズ十三弾。何気に私が一番書きたかったエピソードなんです。なんならコレ書きたいがために今まで続けられてたってくらいあります。にしても、魔法×地獄ってなんやねん昔の自分よ、ありがとう
さてさて私はスタッフロール的なものを置いてさっさと退散しようと思います。それでは〜



PS:六面ボス曲に対応している小話を夜間モードで見ると


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