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● ライ=オーレライ

全体公開 2545文字
2021-10-31 15:22:04

ライライ!

Posted by @ssdrcxx


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●ライ=オーレライ
 ▶紹介
   黄色と緑のオッドアイ、かぶった帽子のつばをクイっと下げる癖がある。
 ▶性格
   クールで口数はあまり多くないながらも仲間思い。
 ▶愛称
   ライライ、レーライ
 ▶一人称
   僕(ぼく)  ※狂戦士化中は俺(おれ)

● ウチの子紹介【しっかり編】
  面倒くさがりでも優秀で、いたずらが趣味。
  絶妙にダサいTシャツを着る事が多い。
  そのダサTに長袖ジャケットを袖を通さずに羽織るスタイルだが、
  戦闘以外はTシャツのみで、
  ジャケットに袖を通した姿を見たものはいないという。
  いつもヘッドホンをしているが、なぜか音は聞き取れており地獄耳。
  外すように言うと悲しそうな顔をしながら数秒だけとってくれる。
 
  戦闘は武器を使った基本的な近接スタイル。
  付けている呪具のヘッドホンからでる音量と音圧でスタイルが変わる。
  周囲の声が届かない程の音量になると痛覚が無くなっていき、
  狂戦士になりはて、表情は狂気の笑顔に染まる。
  本人は面倒なのであまり戦いたくないという。

● 仲間関係と出会い
  ▶時に"自称堕天使"に自分の特製Tシャツを忍ばせることがある。
 
  ▶"某鍛冶屋の主人"と仲が良く、何も言わずとも分かり合う
  謎のコミュニケーション方法をとっている。
 
  ▶意見を求めた際には、えぇーな顔をしながらもちゃんとした答えが返ってくる。
  彼女が答えるの稀で基本的には 隣の"オッドアイ吸血鬼"に任せている。

  ▶いつもの鍛冶屋が冷え切っている時に限って居る"白髪の女性"が妙に気になり、
  ふとその女性と目があうと、笑顔でこちらへと向かってくる。
  "隣の吸血鬼"はワタワタしていたが、
  彼女にはデジャヴのような昔からこうだったような感覚が何となくしていた。


● 気分次第の短編(過去編)
ㅤㅤ ある神様達は彼女を大層気にいり、
  彼女によくきこえる耳とよくとおる声を授けた。
 
  彼女は耳が良かった。
  昔からいろいろなものに耳を澄ませ、その音を楽しむ。
  彼女は声が良かった。
  聞こえる音に合わせて歌う。
ㅤㅤすると空気が和み、自然と雰囲気が良くなっていく。
  その様子が心地よいと村では有名な娘になった。
  
  ある日、母との散歩道。
ㅤㅤ よく挨拶を交わしていた優しい老女から聞いていた音が
  変わっている事に気づいた彼女は挨拶の後、不思議そうに言う。
  「おばあちゃん、今日は音が小さいのね」
  母と老女は顔を見合わせきょとんとしたが、いつも通り母と世間話をしたのち、
  老女は彼女に手を振り、去っていく。
  母と手を繋いで歩く中で振り返り、
  老女の背中が見えなくなるまで、彼女はずっと見ていた。
   
  翌日、その老女は亡くなった。
   
  彼女は母に連れられ、老女の葬儀へ向かった。
  葬儀場へ着くと既に大勢集まっており、母は彼女を待たせ、挨拶にまわる。
  彼女は老女の遺体へと歩み寄ると、話しかけ始める。いつものように。
  分かっていないのか。可哀想な子だ。と
ㅤㅤ 周囲からぽつりぽつりと同情の声が聞こえていた。
  しかし、あまりにも淡々と話し続けている彼女の姿に周囲もざわつき始めたころ、
  挨拶が済んだ母が彼女の元へと駆け寄る。
  「お母様?今おばあちゃんとお話してねそれでねまたお歌をね」
  彼女が喋り終わるのを待たずに、母は彼女を抱き抱えると
ㅤㅤ そのまま葬儀場を後にする。 
  幸いにも悪い噂などはひろがっておらず、
  その奇妙な出来事と有名だった彼女の事は、時と共に周囲の記憶から消え始めていた。
  娘だった彼女も大きく成長し、
  耳は幼少期より更に良くなってしまっており、彼女の精神を蝕んでいた。
  「ぅるさいうるさい
  塞ぎこんでブツブツと独り言を言う彼女を心配した母は、昔のように散歩へと連れ出す。
  連れられるがまま外へ出る彼女だったが、
  皮肉にも聞こえる音は更に大きくなりついには限界を迎えてしまう。
  「静かにしてよ!!!」
  ブツッ
  太い何かが切れるような音が聞こえた。
  途端、目の前が真っ暗になり、煩かった音も消え、
ㅤㅤ 彼女にとって 久々の静寂が訪れる。
  徐々に視界へ光が戻り始めると、いつの間にか家に戻ってきている。
  どうやら母に抱きかかえられているようだった。
  目の前で泣き顔の母の口が動かし、何か言っているらしいが何も聞こえない。
  視界がハッキリしてくると、だんだんと母の声が聞こえ始め、
ㅤㅤ 彼女は精一杯に声に出し、伝える。
  「ごめんなさい」
  彼女の声を聞くと母は目を見開き、強く抱きしめると
  2人の目からは涙があふれ、頬を伝って互いの肩を濡らす。
  翌日からの彼女は、自然と落ち着いていた。
  うるさかった音を取り戻したはずなのだが、
ㅤㅤ 独り言も無くなり嘘のように明るくなった。
  外にもよく出るようになった彼女は気のままに、そのよくとおる声で歌い始め、
  昔のような人気者となったのだった。
 
  彼女に耳を与えた神が。
   ――彼女に声を与えた神が。
    ―――はたまた弱かった彼女自身が。
     ――――いったいなにが悪かったのか。
  
   ただ結果として、
     彼女に聞こえていたすべての音が
       "小さく" なっていた。
 

  「ごめんなさい」
  独り言のように呟いた彼女は帽子の鍔をクイっと下げ、その廃村を後にした。


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