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◆ザッパイン=パラライト

全体公開 2529文字
2021-11-19 05:01:21

ザッパ院!

Posted by @ssdrcxx



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◆ザッパイン=パラライト
 ▶紹介
   廃墟で世直し部の部員。元々は旅の商売人だった。目元が前髪で見えない。
 ▶一人称
   私(わたし)
 ▶性格
   つんけんしてるが根は優しい子。部内の貴重な常識人ゆえに悩みも多い。
 ▶愛称
   ザッパ、ザッパ院

◆ ウチの子紹介【しっかり編】
  廃墟で世直し部 部員
  ツッコミ担当及び被害者。部員の行動に常時、頭を抱えている
 
  客として現れた部長のアイズに弱みを握られ、半強制的に入部。
  担当は活動資金と物資の管理、及び勧誘。
  嫌々いた部だったが、活動を続けている内、
  いつの間にか、自分から廃墟に向かうようになっていた。

  どこに居ようと、アイズが現れ、
  そのまま彼女に 引きずられるように部活動へと連行される。

  避けろ!ザッパ!

◆ 仲間との出会い、関係
  部活動をしたくないザッパインがアイズに連行される際、
  深く帽子を被った男ジィルに助けを求める為に叫ぶのだが、
  きょとんとしたジィルに抱っこされ、キッチリと連行されるなど、
  見当違いの事をされる。
  その際、ザッパインは何故か借りてきた猫のように大人しくなる。

◆ 気分次第の短編
  気づくとそこは廃墟のような一室だった。
  既に日は落ちており、室内にはロウソクだろうか、
  ゆらゆらと揺れる明かりが見える。
  薄暗い部屋、周りを見る限りのちょうど中心
  私は椅子に座った状態で手足を縛られていた。
  
  こんな状況にも関わらず、私の頭は驚くほど冷静だった。
  縛られたロープ解こうと試みるも、きつく結ばれているのか解けず、
  擦れた手首がジンジンと痛む。
  早くも万策尽き、リスクを覚悟で助けを呼ぼうとした時、
  ふと目線の端に何かをとらえた。
  ゆっくりとその何かに焦点を合わせる。
  部屋の隅、帽子を深く被った男が1人、壁に寄りかかっていた。

  怖い
  本能が そう告げていた。
  間違いなく味方ではない上、なぜか震えが止まらない。
  座っている椅子がガタガタと揺れ、音を立てている。
  彼を刺激しまいと、なんとか震えを抑えようとしても止まらない。  
  ガタガタと音がなる。
    どうしても 止まらない。
   ガタガタと音がなる。
     何をしても 止まらない。

  この不可解な状況に、私は恐怖というよりも 疑問 が勝った。

  なぜだ?
  怖い……確かに怖いのだが、歯がガチガチと震える程でもなく、
  認識としても、 あ、怖い。と目を伏せる程度の感覚だった。
  
  自分の感覚のズレと未だ震えている椅子に違和感を感じ、
  首だけをなんとか捻り、背後を確認する。

  そこにはフードを被った女性がしゃがんでおり、
  何のつもりか、椅子の足を掴み、ガタガタと揺らしていた。
  「あ……バレちゃった?」

  女性は 私からの視線に気づくと椅子から手を離し、
  立ち上がって軽く膝をはたいた後、
  両手を広げ、ブーンと言いながら私の横を通り過ぎていった。
  さながら子供が飛行機の真似をしているような仕草だった。
  それを目で追っていた私の顔は やや引つっていたが、
  そのまま、前方の丸い台の上に乗ると、
  突如、その女性にスポットライトが照らされる。
  ライトの傍には帽子の男が立っており、どうやら照明係だったらしい。
  なるほど……

  女性はフードを深く被っていて、顔までは見えないが、
  足元を確認し、立ち直ってから喋り始めた。
  「コホン!えーあなたが犯人ですね?そうですね?認めちゃいなさい☆」
  なんとも大袈裟な動作をしながら自分に向け、ビシッと指をさしてくる。
  度重なる出来事に思考が置き去りにされ、私の脳内が消化不良を起こしている。

  少しの沈黙の後、なんとか思考が追いついてきたので考え始める。
  もちろん身に覚えはない。
  ないのだが、それよりもなによりも尋問にしては詰めてくるのが早い気g
  「早くないわよ!」
  その女性は反論した。が私は何も言っていない。
  ……いやいや早いだr
  「早くなぁぁい!いいから認めちゃいなさいよぉ!!」
   ??はて?偶然だろうか。

  その後も彼女による尋問のような劇のようなものは続いたが、
  どこからか黒い毛のようなものに包まれた人物?が彼女に耳うちすると、
  彼女は口を尖らせ、ブーブーと露骨に不満そうな顔をする。
  と同時に椅子から解放され、こちらを見ていたその黒い人物?と目が合う。
  黄色の猫のような目。
  突如、目の前の景色が歪み始めたと思うと、意識を失った。

  起きたのは自室。いつもの景色だが、どうも頭が痛い。
  どうやって戻ったのだろう。昨日の商談失敗後の記憶が無い。
  重い頭をコンコンと叩き、歯磨きをしながら、ボケーっと考えるも、
  この感覚はどうも二日酔いに近いやけ酒したのかなぁ、と ひとまず保留にする。

  なにより、今日は 何件も商談案件があって かなり忙しく、
  いつもの日課をこなしてから売り物の準備に入る。
  ものになるかは分からないが、昨日の失敗を活かしてのリトライだ。
  更に1件目のお客は珍しく、どこかの宗教の司祭様だとか。
  胸高鳴る気持ちを抑え、彼女ザッパインは お気に入りの帽子を被る。
  
  「うっし!今日も商売、頑張るぞぉお!」


◆一口メモ
  アイズに住居を特定されている。

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