X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

氷の城壁97話 「放免」感想。

全体公開 3242文字
2021-11-22 00:02:25
Posted by @koteacmy

冒頭のミナトの自分の振り返りだけど、こういうのって程度の差はあれど誰もが経験してる気がする。
そして、黒歴史として心の片隅にある箱の中に全部無理やり突っ込んで見ないフリして、突っ込み方が雑だから、時々箱から漏れ出たり飛び出したりしてきて、唐突に「あ"あ"ぁーー!!」って叫び出したくなったり、叫んだりしちゃうよね。
え、私だけ?

別れ話の時の「好きだと思う~『なってほしい』」はモノローグだよね。
結局、桃香ちゃんに言った台詞は「桃香のこと...」「この気持ちは『恋愛』じゃない......」「ごめん......」なんだよね。
モノローグ部分も言われたいかな、どうかなってちょっと考えた。
別れを切り出す人から、好きだし幸せではいてほしいけど、自分が幸せにしたいわけじゃないって言われるのはキツイかなー。
言われたとしたら、そこはべつに言わなくてもいいよって気持ちになるかなぁ。
でも、恋愛じゃなくても大切に想ってもらえてたってことが記憶の一端になるかもしれないから知りたいかもとも思ったり。どっちともとれる気持ちになった。
ただ、別れ話の時にいくら言われたって嬉しくもなんともないことは間違いないので、言わないのがやっぱり正解かもな。

「えいっ」からのポカッの「馬~~~~鹿!」は、振るミナトを完全に悪者にしないであげる優しさにもとれるけど、そういう気遣いができるタイプじゃないだろうから、言葉にならない感情をそのまま体現したんだろうな。
前回、ミナトに呪いの言葉とか酷いことを言ってないよね...とちょっと私の方が桃香ちゃんに対して酷い想像をしちゃったけど、そんなことなくて良かった。

そういえば、桃香ちゃんはこゆんのことを「本命」とか「あの人」とかなるべく名前で呼びたくないのかなって思った。
確定してるけど、確定させたくないみたいな感じかな。
名前じゃなければ、そういう存在になるけど、名前で言ってしまうとその人個人の話になるというか。
お互いがそこに齟齬が発生してない時点で確定してるから、何で呼ぼうが事実は変わらないんだけど、なんとなく気持ちの問題というか。
そこを曖昧にさせる必要あります?って感じだけど、曖昧にさせたい気持ちがあるんだよなー、そういうのは理屈じゃないんだよなーって思う。
こういうのは人によりけりなんだろうけど。

写真を消してて、やっぱかっこいいってなってるあたりで私は「Pretender」(ヒゲダン)が流れました。
振り返ってミナトの良いところを思い出すのは良かったよね。

隣の芝生は青いじゃないけど、苦しいと今いるところよりも別のところの方が良い気がしてくるんだよね。
あっちの方が楽になれる気がするって。
今いるところの良い部分は曇って見えなくなって、悪い部分が際立って、別のところはキラキラしてて今よりももっと息が楽に吸えるんじゃないか。
今いる環境をガラリと変えることですっきりして身体も心も楽になることもあるけれど、実際苦しい原因が何にあるかが問題だったりする。
外側に原因はなくて、自分の内側にある場合は、結局新しいところに馴染んでくると徐々に同じように苦しくなることもあるから、自分自身の心持ちだったりをきちんと変えていかないと、いつまで経っても同じことの繰り返しになっちゃう。

そういう意味でも、今回桃香ちゃんがミナトと付き合って気付いたことは彼女の今後の恋愛だったり人生だったりの光になったらいいんじゃないかな。

「ありがとう」ってほんと当たり前になっちゃうと自然にでないこともあるから「ありがとう」と「ごめんなさい」は意識的に言うようにしたいと思っている。

こゆんに言われたことが響いて手足をじたばたさせてるのがかわいい。
図星を指されてるから今後も余計にこゆんに対して素直になれなかったりして。どうかな。
今後のこゆんと桃香ちゃんの関係がゼロになるのか何かしら変化するのかが気になる。

桃香ちゃんの言う「私が好きでいられる私になって」「私しか見えないぐらい私のこと好きな人と付き合う」は、好きなポイントが一致しているから、相手の好意を信用しやすいんだよね。
自分が好きだと思えないところを好きだと言う人をなかなか信用できなかったりするし。
もちろん、自分自身が思う自分と他人から見た自分は違ったりするから、他人から見て魅力的に感じる部分を自分が認められたり好きになれるきっかけになるのも素敵なことだけど。
でも、桃香ちゃんみたいに見た目で勝手にイメージを作られて嫌だと思っているとかわいさを好きなポイントに挙げられると、アクセサリーとして彼女にしたい気持ちなんてなかったとしてもそこは伝わらなくて「この人は違う」って思いやすくなるかもね。
どうせ私のそこしか見てない、求めてない、みたいな。
桃香ちゃん自身も相手のことをしっかり見ることができなくなっちゃう。
そうならないためにも、一部分だけじゃなくて全体として自分が好きな自分になるのは大事だよね。

こゆんと桃香ちゃんは、そういう他人からのイメージの押し付けでモヤモヤしてたのも近いところがあるね。
似てないようで似ている部分が意外にあるのかも。
78話『因果応報』でも「私の心はキレイじゃないから」って過程もその結果も違うけど、同じ感情を対比として描かれたりもしてるしな。
同じく、他人から見た自分を作り上げたミキも似た境遇なのに、そして自分自身を見失いかけた時期もあったり、友達と距離を生んでしまったりといろいろ紆余曲折あったけど、ミキは根本的に鬱屈してなくて、ガス抜きをなんだかんだ上手にしているので、あまりマイナス方面に突っ走り続けるってことがない感じがする。
持って生まれた個人の性質もあるんだろうけど、姉弟揃って暗い部分が少ない感じがするので、安曇家って良い家庭なんだろうなと思う。
しばらく雨宮家のいろいろを想像したときに4人の家のこともチラリと考えたけど、安曇家が一番平和で楽しそう。

桃香ちゃんの決意と泣きながら食べる麻婆豆腐は良いね。
辛いものを食べると失恋の涙も紛れるもんね。
失恋してか何か辛いことがあったりで辛いものを食べる作品を他にも観たか読んだかしたことあるけどなんだったかな...。何一つ思い出せなくて残念でした。なんだったかな。。

あと、桃香ちゃんと秋音ちゃんの関係性を想像してみた。
もしかしたら秋音ちゃんは、桃香ちゃんのことを嫌いだっていう気持ちだったりを隠すことなくわかりやすく表に出してたんじゃないかなーと思った。
秋音ちゃん的には真夏の例があるから、同じタイプだと思っている桃香ちゃんとは極力関わりたくない。
私はあなたのことを好きではありません、関わらないでもらえませんかっていうオーラを出してたんじゃないかな。
さすがに無視はしないから、話しかけられたら最低限の返事はするし、害が及ばない範囲で寄ってきた桃香ちゃんと行動を共にするくらいはしていた。
それで、桃香ちゃんとしては個人でミナトとやり取りするようになれたから、もう用無しだよっていうよりは望み通り関わらないよって感じとか。
手段として秋音ちゃんといることも本人に伝わってるから、そこまで悪いことしたって思ってなさそう。
こゆんが釘を刺したりはしたけど、謝罪シーンは描かれないんじゃないかなぁと。(もちろん人を利用するような行動を取って謝らなくてもいいわけではないけどね)
秋音ちゃんに久しぶりに話す機会ができて別れたことを伝えるついでにとかならあるかな...どうだろうな。

そうそう、今回もありえなさそうな妄想が一つ思い浮かんだので、最後にそれを。
青柳くんはチャラチャラしてるけど、素の雰囲気の桃香ちゃんを天然で察知してそこもかわいいって思って一途な溺愛キャラでしたってオチだったら、青柳くんアリだなと思った次第です。


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.