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恋を知る王の話

全体公開 第五 ハス探
2021-12-04 23:47:08

ハス探。例に漏れず脳内から出したかっただけの走り書き。「」会話のみ。

Posted by @hirop573









「ハスター、次食堂にお願い」
『承知した』
…………
……わぁ」
『何か用か、傭兵の、技師の』
「ごめんよ見苦しくて。少し怪我して先生を探してるんだ」
「本当か。トレイシー、先生見たか?」
「ううん。ここに来るまでは見てないな。というかナワーブさ、まず突っ込むべき所あるでしょ」
「あ?なんだよ」
「怪我してるなら部屋で安静にしてるべきだし、なんでハスターが抱えて歩いてるのって話!」
「いつもだが」
「いつもなの!?」
『頻繁にではないが』
「はは。君と一緒にいる事少ないからかな。僕も部屋に戻るように言ったんだけどね」
「まぁ〜そこの邪神様はお気に召さなかったってことだな」
「はぁ。君達が付き合っ……つきあっ?」
「?どうしたのトレイシー」
「あのさ。君達って付き合ってる関係で、いいんだよね?」
「?どっからどう見てもそうだろ」
「いやそうなんだけどさぁ!」
…………
…………
「この沈黙前も経験したぞ。お前ら本当にさぁ
「え、嘘。うそぉ。そんな事ある?」
「降ろして、ハスター」
『何故だ』
「ノートン?」
「どうしたんだノート。ははぁん」
「何も言わないで
『?何を双方で納得している。不敬であるぞ』
「あなたは分からなくていい。いいから降ろして」
『納得のいく応えでなければ出来かねるな、ノートンよ』
「意地悪だ。そういう所が嫌いだよ」
(普段は違うと)
(黙ってろよ)
『好きに囀るといい。では医師を探さねばな』
…………

「あの後どうなると思う?」
「一旦ノートンが離れるけど結局ヨリを戻すと思う」
「だよな」



……ハスター、降ろして
『断る』
「ハスター」
『そなたの口から理解出来る言葉が聞けるまでは認めん』
……………結婚は、分かるよね」
『あぁ。人間の間でいう契りであろう』
「まぁ、そう、なのかな。で、付き合うっていうのは結婚の前の段階でええと、婚約よりも軽い、かな」
『ふむ』
「あの二人が言いたかったのはその………
『契りを交わしていないのかどうか、と?』
「そっ………そうだね。そううん」
『どうした』

「あなたを置いていくぐらいなら付き合わなくていいよ」

………
「ごめん。二人が言ってたのは気にしないで。先生を探そう」
……誰が否定した』
「え?」
『この我が否定したか?』
「なんの?」
『我の前で誤魔化すな。言え、ノートンよ。言霊として掬えばそなたとて救われるであろう。我が永遠に縛れば問題あるまい』
「!……まだ、待って。上手く、伝えられないから待って
『待ってやろう。だが猶予は無いと思え』



「考えたんだけど」
『ほう』
「僕は今のままでいい」
『聞こう』
「約束したくないんだ。口だけにしろ書面にしろ、した所で何も変わらない。いや、違うな。ごめん、まだまとまらない
『よい。そなたの思うままに』
……。自惚れかもしれない、それでも、あなたを置いていってしまう事が決まってるから僕は今のままがいい。ううん」
……
「誓ってしまうと僕はあなたの特別でありたくなってしまう」
……
「身体だって繋がってる。合意の上で。でも上辺だけじゃないって思ってる、僕はね。だからこのままがいいんだ。あなたが拘る理由は分からないけど、どうかお願いだ。僕をこれ以上我儘にさせないで
『申し開きはそれだけか』
そう、だけど」
『我は人間と接した機会が多い方である故、人より外れた身でありながら人間のようになっていく事が滑稽であったぞ。それこそノートン、そなたと接していてな』
……っ」
『だが我は本神より分かたれた化身。この際人間のように振る舞っても悪くないとさえ思うようになった』
「それは僕のせいだ。僕が拒まなかったから」
『否』
「え?」
『我が選び、望み、近づいたからこそ始まったのだ』
「!」
『我がそなたに意思を持って近づき、そなたが拒まず現在がある。そなたには何の非もない』
「違僕が
『正直になろうと問題はなかろう。どうやらそなたは顔色を伺う気があるようだが我は邪神だ。気負う必要はない。それに
……?」

『誰が、置いていかれると言うのだ?』

!!
『地獄でも何でも付いて行ってやろう。そなたは己が地獄へ行くのだろうと思っておるようだが深淵でも構わぬぞ』
「どうして!僕は只の人間なのに!」
『まだ認めぬか。言ってやろう』
「やめて!いらない!」
『我に魅入られた時点でそなたの運命は決まっている。諦めよ』
……っ!馬鹿!本当に馬鹿!あなたは大馬鹿だ!」
『そなたに影響を受けた結果だ。ク、ハハハ』
「うぅうあぁいらないって言ったのにぃ!」
『それはそなたの本心ではなかろうて。人の生という過程で経験がなかったのであろ。そなたが死ぬまでいや、亡き者となっても告げてやろう』
「絶対やるじゃんこのひとぉ……



「うっっっっそでしょいつもの時より全身が疲れて動けないんだけど
『大変愉快であったぞ。普段のそなたもあれほど可愛げがあればな』
「僕そこそこ体格も大きいって知ってるかな?可愛げ求めないでくれない?」
………
「ぐ、あ!触るな触るなァ!!」



………
『次は何処へ』
「え?あーえっと………
『眠るな』
「ようお二人さん。相変わらずお熱いねぇ」
『そう見えるか』
「ナワーブ?おはよう
「起きたらおはようなんだよ寝るな」
「起きてもずっと眠いんだ。動けないからって言ったら運んでくれ
また寝た。あんたのせいじゃないよな?」
『何もしておらぬ。何もな』




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