ボイスメモNo.5の続きで本垢で連載している元彼宮近とは別の世界線のお話です
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@B9Fi1
最近はずっと半同棲中の海斗の家に入り浸ってたのに今日は朝起きたら久しぶりに自分の部屋にいた。
昨日のこと何も覚えてないや、って思いながら立ち上がったら頭がふわふわして机の上にはビールの空き缶が並んであって、あーーー飲み潰れたんだなってやっと理解する。
二日酔いの朝に食べるアイスがだいすきでいつもみたいに1口 手をつける。だんだん昨日の酔いが覚めてくると同時に鏡に写った自分を見て流れた涙を拭いた。
「朝から何食べてんの」「お腹壊しても知らないよ」って怒ってくれる人も、「こっちおいで」「泣かない泣かない」って抱きしめて頭を撫でてくれる人もわたしにはもういない。
仕事行かないと、ってこんな時でも真面目に出勤しようとしてるの自分でもおかしくてわらっちゃう。服を着替えようと思って開けたクローゼットは思った以上にさみしくなってた。
もう会うのもあれだし今度送ってもらお、って海斗に『家に置いてるわたしのもの暇な時でいいので送ってください』ってラインだけして家を出た。
それからしばらくして海斗から荷物が届いた。
「俺の家にあったやつです。元気にしてる?頑張りすぎちゃダメだよ。」ってこんな時でも優しい言葉を一緒に送ってくれる海斗がだいすきだった。
『荷物届いたよ、ありがとう。元気でね』ってラインを送ってもうわたしたちの関係はこれで綺麗に終わりを迎えると思ってた。
「ごめん、マフラー返すの忘れてた」「ひとつだけ送るのもあれだから今度会えない?」
思いがけない返信にびっくりして思わず『うん』って返しちゃった。
『お邪魔します、』「何でそんなよそよそしいの(笑)」「寒かったでしょ、早く入りな」っていつもみたいにわたしの手を引いて中に連れていってくれるのは海斗にとって何の意味もないんだろうな。
「ちょっと待ってね、取ってくるから」ってわたしをこたつの中に座らせてマフラーを取りに行ってくれる。
上着を脱いで、マスクを外して、前髪も少しなおして。
「あれ、リップ変えた?」って顔を覗き込んでくる海斗に『あー、そう。似合う?』って聞くと「うん、かわいい」ってにこにこしながら頭を撫でてくれる。
素直に喜べないのは少しでもあの子みたいに思って欲しくて選んだ赤いリップだったから。やっぱり派手目な女の子の方がすきなんだ、って思いながら『ありがとう』って返した。
「元気してた?」『うん、毎日忙しいよ』「頑張りすぎちゃダメって言ったじゃん」『それぐらいが丁度いいの』
「自分の限界わかってないでしょ」「俺心配なんだよ」『?』「俺がいなくても大丈夫?」
大丈夫なわけないじゃん、って心の中で答えたけどこれ以上 弱い女だと思われたくなくて口には出せなかった。
「俺は○○がいないとやだよ」『え?』「○○のことだからいろいろ考えて別れようって言ったんだろうけど、」「俺は別れたくなかった」
『あの子が好きなんじゃないの?』「迷ってた時期もあったけど、俺はずっと○○がすきだよ」『.....ほんとに言ってる?』「じゃないとあんなに何回も告白断らないよ(笑)」って頭に手を乗せてくれる。
「勘違いさせちゃうような行動ばっかでごめん」「俺が好きなのは○○だけだから」っていつの間にか流れてた涙を拭ってくれて「泣かない泣かない(笑)」っていつもみたいに抱きしめて頭を撫でてくれる。
『ほんとうにわたしでいいの?』「わたしがいいの」『あの子とは正反対だよ?』「関係ないでしょ」『このリップももうつけないよ?』「リップ関係ある....?」『あの子みたいな赤いリップ』
「ほんと、怒るよ」って親指でわたしの唇をなぞってリップを取られちゃう。
「何回も言ってるけど俺は○○しか好きじゃないから」「どんな性格でも見た目でも1番かわいいと思ってる」
「唯一好きだよ」