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「審判者を審判する者END」——Dusttaleマルチバース非公式エンディングについて(dustard関係)

全体公開 175 2598文字
2022-01-15 08:38:39

誰が審判者を裁くのか?

※ この前のツイートをぷっぺんさんが日本語で翻訳してくれました。 いつもありがとうございます。 (_ _)

Posted by @calvateyla

翻訳担当:ぷっぺん


「審判者を審判する者END」——Dusttaleマルチバース非公式エンディングについて
誰が審判者を裁くのか?

 以前お話ししたマルチバース非公式エンディングのストーリーについて、もう少し長く、より詳しく説明したいと思います。ダスタード(#Dustard)と呼ばれ、CP(カップリング)として取り上げられることもありますが、今回はあくまで「コンビ」としてお話します。

 ダストテール(Dusttale)はサンズにとって過酷なAUです。マーダーサンズ、彼は審判者であると同時に、罪人としてニンゲンを止めるという目的のもとに無数の罪を犯してきました。タマシイの奥底では自分を裁いてくれる者を切望していますが、彼の世界には存在しません。誰に自らの処分を任せられるというのでしょうか。地下世界の審判者は彼一人だけなのです。ただ、肩の上に罪が積もっていき、更にまた積もっていくだけです。
 時間は幾度となく巻き戻されました。数えることに飽きるほど繰り返し、それでもまた繰り返していたところに、彼の地下世界に異変が生じます。 彼の目の前にどこに通じるのか分からない通路が開かれたのです。

アンダーフェル(Underfell)

 そこはアスゴア王の絶望によって地下の全てが色褪せてしまったAUです。でも同時に「ハッピーエンド」で固定されたAUでもあります。その過程で、裏切り、対立、葛藤が存在することもありましたが、最後は、「みんなは幸せに暮らしましたとさ」で幕を下ろす物語です。
その為、マーダーや他のAUの審判者たちとは違って、繰り返される時間の中でニンゲンを止めようとして狂ってしまうような心配のない審判者が存在するAUです。

 この世界(Underfell)の審判者、フェルサンズ(fell!sans / フェルズ / マスタード)が異変を感じてその場所へ行けば……あらまあ、そこにはおぞましいほどに高いLOVEを持っているだけに留まらず、多くの塵を纏い、犯した罪を隠す気も無いようなスケルトンが立っているではありませんか。そう、それがマーダーサンズです。
 地下世界に独りぼっちで考えを巡らせ、ただ独りで存在し続けてきたマーダーにとっては嬉しい出会いかもしれませんが、残念なことに、そして当り前のことですが、二人の審判者の出会いは順調なものではありません。別の時間軸から勝手に侵入してきた危険因子をフェルサンズは放置するワケにもいきませんからね。
 牽制と詮索の短い会話は、やがて骨身を削る戦闘へと変化します。勿論、その火蓋を切るのはフェルサンズでしょう。脅して追い出そうとするでしょう。もしかすると危険因子を殺して取り除こうとするかもしれません。自分以外の審判者の攻撃を受けた瞬間、一瞬自分の目標を失ってしまいます。審判者を裁いてくれる審判者の存在をどれほど望んできたか……と。でも、このまま殺されるワケにはいきません。彼の仕事はまだ終わっていないのだから。
 骨が衝突し、ブラスターが閃光を放ち、青魔法同士がぶつかり合い、近道を使って攻撃を避けます。
その騒ぎに、野次馬が集まってきます。
 圧倒的なLOVEの差により、マーダーに勝機が傾いた時、焦ったフェルサンズが放った骨の群れから、調節を失敗した骨が野次馬の方へ向かって飛んでいってしまいます。
ところが、何ということでしょうか。マーダーは自分に向かって飛んでくる攻撃に対処するのではなく、別の時間線の赤の他人たちの為に攻撃を防ぐのでした。このマーダーの理解できない行動に、フェルサンズは攻撃を止めて説明を求めますが、傷を負ったマーダーはフェルサンズに説明する代わりにアンダーフェルから立ち去り、フェルサンズは複雑な面持ちでマーダーが消えた場所を見守っていました。

 そして暫く経ってから、フェルサンズが今度はダストテールの世界に足を踏み入れます。理由は……そうですね……。好奇心からでしょうか。チャレンジ精神からでしょうか。彼自身にも分からなかったでしょう。
 滅茶苦茶に荒れ果てた地下に生者なんて見当たりませんでした。あちこちが塵塗れで、おびただしい戦闘の跡だけが残されています。そんな地下を歩き回り、グリルビーズの扉を開けると、そこには彼が探していたスケルトンが佇んでいました。最後に見た時と同じ血塗れのパーカーを着ているマーダーは、自分の負った傷すらも気にしていなかったようです。
 先の戦闘での借りがあるフェルサンズは彼を治療しようとしますが、マーダーは「こんな傷はニンゲンが戻ってくれば治る」と拒否します。でもフェルサンズはそんな彼を無理矢理にでも治療しました。
それに対して、フェルサンズは片方の眼光を燃え上がらせてマーダーに訊ねます。
「お前は何をしているんだ」
マーダーは、自分を裁く者へ告解するかのように、ここであったこと自分が犯した罪を打ち明けますが、待ち焦がれていたような審判は起こりませんでした。
その代わり、二人は友達になりました。

 それから、色々なことがあって、マーダーは自分が完全に狂ってしまった時の為に、フェルサンズに堕ちた審判者を裁く審判者になってくれるように頼み、フェルサンズは最初はその願いを拒否しますが、最終的には受諾します。

 そして、時が来ます。

 多くの周回を経たマーダーの理性は次第に失われ、最後には、狂気に飲み込まれてしまいます。

 フェルサンズはマーダーを裁き、ダストテールに致命的なエラーが発生して、タイムラインが崩壊してしまいます。本来ダストテールにあってはならない存在のフェルサンズはアンダーフェルに追い返されてしまいます。彼の友だちに待ちに待った安息が訪れることを願います。こうして彼らの縁は終わりを迎えますが……

ニンゲンが果たしてそのままにしておくのでしょうか。

終演の幕は降りません。Undertaleに戻った時間軸はニンゲンの手によって再びダストテールに変わり、同じ出会いを繰り返します。
たとえ戻ってきたマーダーがすべてを忘れていたとしても、フェルサンズは彼を忘れることはない(アンダーフェルにはリセットが起こらない)ので、この数奇な縁はずっと続いていくことでしょう。

マーダーに本当に永遠なる安息が与えられるまで。


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