学園案内-2022/02/01更新
▶2022/01/30 22:30〜 更新:御剣三鶴
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「おや、君。どうしたんだい、こんなところで。見慣れない顔だね。入学希望者かな? 見た所、困っているようだけれど」
「なるほど、迷子か。全く、あまり一人行動をするものではないよ、特に見慣れぬ場所ではね。
ふぅん……、ま、しかたないな。この僕がこの学園を案内してあげよう。たまには先輩らしいこともしなくては、ね。次はないよ。気をつけることだ」
「僕の名前は知っているね? ──そう、御剣三鶴。普段はこんなことはしないのだけれど、まあ、暇だったしね。僕直々に教えて貰えることを光栄に思うことだ。
さて、君は一体何が知りたい?」
▶御剣学園-概要
▶御剣学園-学科
▶舞台表現学科-概要
▶御剣三鶴
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▶ 舞台表現学科-概要 を選択致します。
2022/01/31 22:30〜 更新
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「舞台表現学科。次世代の役者の育成を目的としており、1年に計4回の舞台公演を行い実力を培う実践的な学科だよ。少人数制で、1学年15人程度。計45人で毎年多彩な4つの舞台を作り上げている、────なんてことは学園のHPにも書いてあるとおりだし知っているね?」
「調べてすぐわかるような内容なんかを、わざわざ学校に来てまで聞く事ほど無駄な事は無いな。
在学生の視点からこの学科の特徴を言うとしたら、
……そうだね。スケジュールと成績の付け方が特徴的といえば特徴的かな」
「スケジュールはまあ年間公演を知っていれば何となくわかると思うけれどね。入学・進級直後から台本が配られ、息を付く暇も無く進んでいく。その上、公演と公演間のスパンもそこそこ短い。──習うよりも慣れろってことなのかな、とは思うけど、それでも慣れるまでは相当苦労するだろうね」
「ハ? 僕? まあ僕は困ったことないけど。
…………呆れた。君、中々豪胆だな。この僕を物事の物差しに使うなんて、よっぽどの自信家でもしないのに。
……あんまり僕の言う事や経験を参考にしない方がいいよ。僕は特別だから」
「あとは成績か。
一応一般教養の授業ももちろんあるのだけれど、あまり重要視はされないね。公演成績:一般教養授業だと2:1ってところかな。つまり、舞台上で実力を発揮し続けていれば、いくら頭が悪くても、なんだっていいってわけだ。わかりやすくて大変結構」
「ま、逆に言えば舞台に立てなければ、実力を発揮出来なければ駄目、ということなんだけれど。──そういう点で言えば僕の同期は運が悪かったとも言えるかもしれないな。僕にずっと主役を取られ続けている上、一緒の舞台に立つと相手を食ってしまって観客の記憶に残らない」
「だから僕が舞台のほとんどを担う最近のこのスタイルに切り替わったんだけれどね。舞台が成立しなくてどうしようもないから。
全く、僕だって困っているんだよ。
……あれは、正確には僕の好む演劇ではないからね。実力が釣り合わず困ることがあるだなんて予測していなかった」
「
……おっと、喋りすぎてしまったな。以上。聞きたいことは聞けたかな?
さて、他になにか質問は?」
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▶「御剣三鶴」を選択
2022/02/01 22:30~ 更新
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「ハ? 僕について?
……あのな、君、この学園について知りに来たんじゃないのかい? 冷やかしなら帰るといい、そんな奴が受かる程ここは甘くないからね」
「
…………何だい? ってウワ、必死で縋り付いてきた
……。あー、ハイハイ、うるさいうるさい。わかってるよ。別に本気で言った訳じゃないしね。
で? 何? 僕についてだっけ?」
「御剣三鶴。御剣学園舞台表現学科、次3年首席。演技スタイルはオールラウンダー。主役級なら老若男女問わずなんでも演じてみせるとも。
……欠点は先程も言った通り、実力を合わせられず他の役を食ってしまう所だろうね」
「下に合わせてもしょうがないだろう? だったら全員置いていって、1人で舞台を回す方がよっぽどいい。
……ま、僕のひとり劇もファンの皆さんにそれなりに好評を博しているようで。なによりだ」
「以上。おしまい。次の質問に行こうか。
…………なに、短いって? いや、逆に聞くが、これ以上僕の何が聞きたいって言うんだ君は
……」
▶御剣三鶴-一人称
▶御剣三鶴-公演
▶十分→御剣学園-概要
▶十分→舞台表現学科-教師
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▶「御剣三鶴-2年最終公演」を選択
2022/02/01 22:30~ 更新
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「最終公演について? ああ、3月の? ふふ、もしかして来てくれる予定なのかな。楽しみにしているといいよ、君の期待を遥かに越えてあげる。──当然だろう? この僕が一から十まで作る舞台なんだからさ」
「うん? 最終公演を何故3月にやるのかって?
いや僕に聞かれてもな、そんなの
……。単純に春休みと重なるから集客が望めるとかそんな理由じゃないのかな。最終公演なんて言う名前の通り集大成だしね。それなりに練習時間も制作時間も必要、ということで、ここにしかねじ込めなかったんだろう」
「うん? そうではなく?
……ああ、3年の就職とか進学とか、僕達の春休みとかについての話? 大変そうだな、って? 休みたくないのかって?
……ふ、ふふ、あはは、あはははは! 馬鹿なこと聞くなよド素人!」
「僕らはね、"役者"という生き物なのさ。いつだってそばには演技があり、舞台があり、そこで演じる事を夢見ている。そんな僕らに、休みなんて必要だと思うかい?
──否、僕らはね、休むよりも舞台に立ちたいのさ。あの焼けるような照明と視線、そしてその先にある拍手喝采に焦がれて仕方がない」
「ねぇ、君はどうかな。今の僕の話を聞いて、
……ちょっとでも、理解できてしまったりしたかい?
──それじゃあ、きっと君もこちら側だ。歓迎するよ、演ずる生き物。君の居場所はここにある」
「
……なんて、そもそも君が受からない事には歓迎しようにも出来ないんだけどね! ははは!
さて、他に聞きたい事は?」
▶御剣三鶴-一人称
▶十分→御剣学園-概要
▶十分→舞台表現学科-教師
▶十分→各公演について
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▶「御剣三鶴-一人称」を選択
2022/02/03 22:30~ 更新
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「僕の一人称について? あー
……、まあ、別に大した意味は無いけれど。
強いて言うなら役幅を広げる為かな」
「人間にはどうしても、性別ってものがあるだろう? 僕はどう足掻いても女だし、男には到底なれない。もちろんこの業界では男は男、女は女しか演じては行けないなんて訳では無いのだけれど、それでも"らしさ"が必要なことってあるじゃないか」
「僕はね、強欲なのさ。なんだってやりたいし、何にだってなりたい。だからその為に、なるべく中立でいたいんだよ。どちらにも転がれる中立に。
性別は女だけれど、どこか男っぽくも見えるように胸を潰している。一人称も意図的に『僕』にして、声もなるべく深く低く発声するようにしている」
「"わかりやすく中性的さを演出している"のさ。その程度の事で馬鹿な監督に役選考から外されたりしないように、ね」
「女だから男役は出来ないだろう、なんて思ってもらっては困るんだよ。僕ならなんでもやれるとも。見くびらないでもらいたいね、この御剣三鶴を」
「さて、もうこれくらいで僕の話は終わりにしよう。僕の話ばかり聞いても仕方ないだろう? この学園に一体何をしに来たんだい君は。本末転倒がすぎるだろう、全く
……。
ほら、他に質問は? それともどうせだし、学内施設の案内でもしようか?」
▶御剣学園-概要
▶舞台表現学科-教師
▶各公演について
▶学内施設の案内
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▶「各公演について」を選択
2022/02/04 22:30〜 更新
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「なるほど、公演についてか。
公演は1年に計4回、学内施設である御剣劇場にて行われるものだ。初公演以外の全ての公演で外部からの客やメディアの来場を許可している上、成績にも関わるからね、このイベントへの士気は実際かなり高い」
「舞台表現学科のみに限らず、学園全体がその傾向にあるね。まあ各学科、それぞれがそれぞれの形で公演に関わるからね
……。当然といえば当然か」
「君に関係しそうな二つだけ、軽く紹介しようか。
まずは初公演だね」
「初公演は君達新入生がメインとなって行う公演だ。主役級を全て一年達に任せ、僕ら上級生はサポートに回る。
──要はこれ、失敗してもいいから舞台を体験して来いっていうイベントなのさ。だから外部公開をしていないわけ」
「コケるだけコケてあとは放置、なんてことはさすがにしないけど。それでも舞台上で失敗出来るのなんてそれこそここしかない。ここでなら笑って許してもらえるが、ほかはそうはいかない。一瞬でお払い箱だ。だからまあ、めいっぱい経験を積むといい」
「あともうひとつは最終公演だな。全学年の全役者が主役を狙う恐ろし〜い公演だよ。
ちなみに今年の最終公演の主役は3年の先輩。僕は準主役。──別に花を持たせたわけじゃないけど、今回の主役は食っていい主役だからね。まあたまにはいいでしょう。
……とか言って、配役したの僕なんだけど」
「3年だから選ばれるんじゃない、1年だから選ばれないんじゃない。実力があるから選ばれるし、実力がないから選ばれないんだ。
……君にだって、誰にだって、主役をもぎとれる可能性が潜んでいるのさ。あとは全て、君次第」
「ま、その道筋には御剣三鶴っていうデッカイ障壁が立ち塞がってるんだけどね。あははは!」
「以上、公演解説終わり。夏と秋はいいだろう? 普通の公演だしね。
さて、ほかには何か?」
▶御剣学園-概要
▶舞台表現学科-教師
▶学内施設の案内
▶他学科-概要
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▶「舞台表現学科-教師」を選択
2022/02/05 22:30〜 更新
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「教師か。うーん、そうだね
……僕達の学科が特に関わることが多いのは2人かな。覚えておいて損はないと思うよ。
舞台表現学科担当の倉坂高明と、副担当の後縫まつり。この2人はね」
「まず倉坂高明。おそらく君にも聞き覚えがあるはずだ。──そう、入学説明会の司会をしていたあの男さ。
主に舞台表現関連の授業を担当している」
「まあ不真面目で適当な奴だけど、あれでも一流でね。7年ほど前には海外のミュージカル劇団に所属していて、若手実力派、なんて言われてたぐらいなのさ。
……あの頃、僕も1度だけ見に行った事がある。何よりも歌が上手くてね。耳の奥で歌に乗せられた感情が爆ぜる音を、僕はあそこで初めて聞いた」
「だから僕も入学時結構期待していたんだよ、パンフレットであの男の名前を見て。あの男の元で学べるなら悪くないな、と思ってね。
……で、蓋を開けたらこれだ! サボり!授業放棄! 歌の指導してくれって言ってもまるで無視! なんだお前は! なんだお前は!? それでも教師か!!!」
「でも、本当に、極たまに聞くことの出来る歌の実力は本物だ。──昔はもう少しやる気のある男だったような気がしたのだけれど、
……まあ見込み違いだったのかもしれないが。
まあなんだ、こっちはあまり頼りにならないと思った方がいいだろうね。一応頭の隅に置いておくぐらいで充分だろう」
「1番関わりが多いのはもう1人の方だろうしね。
後縫まつり。一般教養を担当している、演劇とは無縁のごく普通の若い女性教師だよ。倉坂のお目付け役みたいなものさ、他学科には副担当居ないしね
……。よく騒ぎながら倉坂を探す様子を見かけるよ」
「抜けているところもあるが、真面目で穏やかな人さ。倉坂によく振り回されているようだが、あれでいて彼女もわりと強引だからな
……、なんだかんだバランスが取れてるような気もする。
まあかなり気さくで話しかけやすい人だと思う。困ったら気軽にこっちを頼るといい」
「実際倉坂の方は捕まらないしな
…大抵どこかで寝ているかサボっているか
……。あれで実力はあるからまた厄介なんだよな──、というのはあまり僕が言うべきではないかな? あはは。
さて、ほかにはどうだい?」
▶学内施設の案内
▶他学科-概要
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▶「他学科-概要」を選択
2022/02/06 23:00〜 更新
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「あー、そうだね。うちの学科は他学科ともかなり関わる事が多いしな
……」
「御剣学園は全7学科存在する。舞台表現学科、舞台演出学科、舞台芸術学科、舞台音響学科、舞台照明学科、舞台衣装学科、舞台メイク学科。──どれも演劇に深く関係するものばかりだ」
「特に関わるのは──そうだね、服飾・メイク辺りかな。採寸・衣装メイク合わせ・本番など関わることも多いだろう。気さくで明るい人が多いからね、新入生達にもきっと良くしてくれると思うよ。仲良くしておくといい」
「逆に、関わりが少ないのは演出かな。数年前までは密に関わっていたし、関係は良好だったのだけれどね、何せ僕がなんでも出来るものだから。役割を奪ってしまった」
「おかげで演出科にはすっかり嫌われている! 特に首席の奴にね! あはは!
……ま、負け犬の遠吠えはどうでもいいな。ぽっと出の僕に演出力で負けなければ良かっただけなのに、何を責任転嫁して恨んでるんだか」
「芸術の奴とは話はしないまでも見かけることは多いかもしれないな。舞台上の小道具を何から何まで作ってくれる縁の下の力持ちだ。舞台本番に近づけば近づくほど、死屍累々の中作業する芸術科を見る機会も増えるだろう」
「あとのふたつ、音響と照明は余り関わらないし、特に説明はいらないかな。大抵は演出を担う僕がやり取りをするしね、──いやそれはどの学科もそうなのだけれど」
「他学科についてはこのぐらいでいいかな? あまり詰め込みすぎても、どうせ覚えてられないだろう?
……あと単純に、僕が説明するのに飽きた! このターンが長すぎる! 助長的だ! だから一旦これでおしまい」
「ほら、よく言うだろう? 話には流れというものが必要だ、とね。1箇所に留まりすぎていても仕方がないしつまらない──ということで、学内施設の案内に移ろうか。ええい知らん知らん、聞きたいことがあったら移動した先々でしてくれ。
で、どこか行きたいところとかあるかい?」
▶御剣劇場
▶教室
▶稽古場
▶食堂
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▶「御剣劇場」を選択
2022/02/07 23:30〜 更新
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「劇場ね。それならあっちだ、ついておいで」
▷▶︎▷
「さて、ここが御剣学園所有の劇場『御剣劇場』だ。座席数はおよそ1000。1階席、2階席、サイドにはバルコニー席まである、僕らの立つべき舞台さ
外から見てても仕方がない、中にはいろうか。
……ああ、一応言っておくけど、基本的には許可なく入っては行けないところだからね、ここ」
「でも、見たいだろ? 舞台。──よろしい。それじゃあ行こうか」
「失礼します、
……ってうわ」
「あら?」
「三鶴さんではありませんか。こんにちは」
「
……こんにちは、後縫先生」
「あらまあ不満気な顔。全く、今度は一体何を企んでいたのかしら」
「まさか! こんな品行方正な人間を捕まえて一体何を言っているんだか、さっぱりわからないな」
「ふふふ、相変わらずよく舌が回りますね」
「あら、そちらの方は?」
「入学希望者の迷子だよ。暇だったからね、たまにはいいかと思って学園案内をしているんだ」
「へえ! 珍しい事もあるものですねぇ」
「たまにはね」
「はいはい、そうですね。ふふふ」
「はじめまして、新入生さん。私は後縫まつり。この学園で教師をしています。
……貴方も役者のたまごなのかしら? 私は演劇はさっぱりなのだけれど、精一杯サポートしますから、入学したらよろしくどうぞお願い致しますね」
「さて、舞台忍び込み計画は初っ端から頓挫した訳だが」
「あらま、悪びれもしないんですか?」
「しても意味の無いことはしない主義なんだ」
「ふてぶてしい顔しちゃって
……。まあ、そうですね。舞台は入学してからのお楽しみ、という事にしてくださいな」
「だってさ。残念だったね」
「少しは雰囲気ぐらい味わえたかい? なら良かった。
……ま、どうせ入学したら初公演で立つことになるしね。急く必要は無いだろう。
じゃあ次はどこへ行こうかな?」
▶寮
▶教室
▶稽古場
▶食堂
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▶「稽古場」を選択
2022/02/08 23:30〜 更新
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「ところで後縫先生、君はなんでそこにいたんだい? 舞台に用事がある訳でもあるまいに」
「え? あ〜いえ、実は倉坂先生を探していたんです」
「またか
……」
「そう、また! あの人ってば面倒くさがって仕事を溜めるものですから、今日締切の書類に一切手をつけないまま机の上に放置してあって
……、もう! 慌てて探し回っても見つからないし! 一体どこにいるのかしら!?」
「普段寄り付かないところにいるのかもしれないな。例えば──稽古場とか」
「稽古場!
そういえば、まだ探していませんでしたね
……。あそこはあまり近づかれませんし、自然と候補から外していました
……」
「この子も稽古場を見に行きたいと言っていてね。今から向かうところなんだ」
「あらまぁ! それじゃあご一緒させてもらいましょうか、うふふ」
▷▶︎▷
「ここが稽古場だ。全部で三つあり、学校側に申請さえすれば休み時間や放課後なども自由に使うことが出来る。中は壁の片面がガラス張りになっていて、自分の動きを見返す際に有効だ。
失礼しまーす、っと。あはは、狙い通りだな」
「ゲッ」
「あっ!」
「倉坂先生!! こちらにいらっしゃったんですね!? 探したんですよ! もう!」
「あーうるせえうるせえ。近くで大声を出すな、まつり
……」
「今日提出の重要書類あるんですが把握していらっしゃいますか!?」
「把握してるわけねえだろ」
「開き直るなーーーーー!!!!」
「さわがしいね、全く
……。
顔は見たことあるだろうし、もうわかるかな? あれが倉坂高明。僕らの学科担任だ。見ての通りちゃらんぽらんな奴でね、後縫に怒られている様子はこれから何度も見かける事になるだろうね。ああいう大人にはなっちゃいけないよ、いくら技術が優れていたとしてもね」
「三鶴さん、おかげで倉坂先生を捕まえることが出来ました。ありがとうございます! 私達は所用があるのでこれにて失礼致しますね」
「ああ、手網をしっかり掴んでおいてくれ」
「ほら! 倉坂先生行きますよ!」
「めんどくせえ
……」
「そんなこといわないの!」
「さて、騒がしい教師陣ともお別れをした所で、稽古場はどうだったかな? 苦しみも、悲しみも、感動も、汗も涙も全てはここから始まるんだ。
……君にとっても、そういう場になるといいのだけれど。
さて、次はどうしようかな?」
▶寮
▶教室
▶食堂
▶図書館
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▶「寮」を選択
2022/02/09 21:30〜 更新
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「寮? 何、君遠方から来ているのかい? いや、別に遠方でなくとも入寮は出来るのだけれども。──まあいいや、案内するよ」
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「さて、ここが寮だ。そんなに大きくないよ、そもそもこの学園の全生徒数自体が少ないしね」
「寮とは言っても、ただの学生アパートのようなものだよ。1階には食堂、洗濯室、談話室、共用風呂などがあり、居室は2・3階になる。2階が男子生徒、3階が女子生徒の部屋だ」
「居室は1R、トイレ・シャワー・机・椅子・ベッド・冷蔵庫・洗面台・クローゼットあたりはたしか初めから備え付けられていたかな? 割と住み心地はいいよ。少なくとも僕はそう思うね」
「そのぐらいかなぁ、
……特別誰か紹介したい人がいる訳でもないし。強いていえば寮母さんかな? でも関わらなくても学園生活送れるしね。マ、色々教えすぎても覚えられないだろうし、雰囲気だけでも何となく分かればそれでいいんじゃないかな」
「
……なに、僕の部屋が見たいのかい?
あはは、だぁめ。僕の部屋は極秘資料がいっぱいなんだ、最終公演の台本・来年の初公演の台本・他絞り出したネタたちなどなど
……。同じ学科の生徒ですらなかなか入らせないんだ、ましては君は部外者だからね」
「あはは、そんなところで寮の説明はおしまいでいいかな?
うんうん、それじゃあ次はどこへ行こうか」
▶教室
▶食堂
▶図書館
▶屋上
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▶「教室」を選択
2022/02/10 23:30〜 更新
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「教室? 何の変哲もない、ごく普通の教室だけれど
……? まあいいや、案内すると言ったのは僕だからね。案内しよう、こっちだよ」
▷▶︎▷
「はい、ここが教室さ。──ごく普通だろう? 何の変哲もない黒板、何の変哲もない机、椅子。教室と言わた時に想像するようなテンプレート極まりない教室さ」
「これはただの雑談なのだけれど、僕は教室というものが好きでね。なんというか、うん、思い出すんだ。大事なことをね」
「──君にとって、演劇とは?」
「本気のものには軸がある。
……これは僕の持論でね。それがあるからこそ何があっても立っていられる、1本の真っ直ぐな軸があるはずなんだ。
僕にとっての軸は『それ』なのさ」
「思い出を引き出す場って言うのは、色々と妙な事まで考えてしまうのもまた難点なのだけれどもね。
……ホント、嫌になってしまうな」
「
…………、あはは」
「あはははは! なぁんてね! ただの時間繋ぎの問答さ。忘れてくれていいとも。
うんうん、たくさん話して疲れてしまったな。もう時間も随分たった事だし、次で最後にしよう。
……さ、次はどこへ行きたい?」
▶食堂
▶図書館
▶屋上
▶校門
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▶「屋上」を選択
2022/02/11 22:30〜 更新
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「なぁに、屋上で幕引きだなんて随分ドラマチックだな。いや、僕らだし随分『劇的』だな、の方が適切かな? ──あはは、それじゃあ行こうか」
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「はい、ここが屋上だよ。校内がよく見えるね。ここについて特記すべきことは特にないかな、柵に覆われたごく一般的な屋上さ」
「かなり高く柵で覆われてるのは、まあ、なんだ、想像の通りだよ。
……ここはどこの科も才能の世界だ。努力したから報われるわけでも、思いが強いから成功する訳でも、ない。残酷なほど煌びやかで、だからこそ闇は根深い世界だ」
「僕? 僕は無縁だとも。これだけ才能に溢れていて、一体何を苦悩しろって言うんだい? あはは、胡乱な目で見るなよ、失礼な奴だなぁ」
「ま、それ相応の覚悟を持って来るべきなのは事実だ。せっせと学歴を積んで将来に備えるべき大事な時期に、僕らは芽吹くかも分からない才能に縋り着いて日々を生きている」
「
……君、自分には才能があると思うかい? 自分に、この学園へ進学する程の価値を見いだせているかい?」
「答えなんて返さなくていいよ。別に聞いているわけじゃない。ただ、うん、そうだね。この学園での日々を無駄にしない様に、」
「────■■■■■■■■■■■、そう思って言っただけさ」
「
……なに、風で聞こえなかった? あはは、運命のいたずらと言うやつかな。じゃあたまにはそれに従おう、聞こえなかったということはきっと君には必要の無い言葉だったのさ、きっとね」
「期待していて、僕も君達に期待しているから。──入学の日を、楽しみにしている」
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