短歌7首連作。
ひとり、夜の街を歩くネロさん。
@suimyaku_flow
黙契を遠くはぐれて果ての雨 ぬるい重みになぶらせている
心臓を握って別れりゃよかったな呪文みたいに指紋を編んで
窓あかり数えて歩くどの窓もいずれ墓標となるのか 遠い
幾千夜越えてもたった一晩の無辺をたたむすべを知らない
この街の鼓動に添い寝できたならこの街の血になれるだろうか
降るものに舌をさらして釈明も嘘も盗まれたかった夜だ
もういちど会うのであれば傘としてその手に握られる骨として
(魔法使いは死んだら石になる)
