X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

例 ①

全体公開 8
2022-02-24 21:25:17
Posted by @tuzura_ori

童話に限らず、『物語』にはお菓子や食べ物が色々登場する。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家、ナルニア国物語のターキッシュ・デライト。
若草物語の塩漬けライム、足長おじさんのレモンゼリー、マフィアが愛したカンノーリ
などなど、数え上げたらきりがないほど、実に多彩でどれも美味しそうだ。

そんな中、僕が最も心を惹かれたのはチルチルとミチル(青い鳥)に
砂糖の妖精が自らポキポキ折って与えた 『指』 だった。


ドラジェと聞くと、アーモンドを砂糖ペーストでコーティングした祝い菓子が思い浮かぶが
本来は金平糖やジェリービーンズなど、糖衣菓子全般を指す。
しかし僕は、パティシエのはしくれでありながら堅苦しい定義より
含んだ時に唇や舌が感じる、ドラジェ独特の肌触りを重視したい。

磁器のようにあたりが滑らかで、危ういほど表面がスベスベしたドラジェは
子供の頃から憧れて止まない、砂糖でできた『指』を思い起こさせるが。
惜しいかな。
僕のイメージする『指』はすり硝子のように、光を柔らかに透かす半透明。
中が空洞な金花糖ほど脆くなく、艶干し錦玉よりきめ細かな肌を持った砂糖の『指』。
それを作りたいがため、僕はパティシエになった。



投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.