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うろ覚え24.5話『雨の断章 the penultimate truth』

全体公開 44 15 3798文字
2015-06-21 22:15:25

完全にうろ覚えです!!!昼の部ver.

Posted by @az_kureha

※完全にうろ覚えの上、セリフ覚えてるのにどこに位置するかわからないパートや、順序が違うところがたくさんありまぁす!!!
とりあえず昼の部を
スマホの電池が切れそうです

(雨の音)
カーム「すげえ雨……ワイパー間に合わねえ……
伊奈帆「安全運転で頼むよ」
カーム「乗せてもらっておいてえっらそうだなぁ」
伊奈帆「自主休講にするから車出したいって言ったのカームでしょ」
カーム「そうだけどさあ」
伊奈帆「単位、大丈夫なの?」
カーム「そのへんはちゃんと計算してるって。それよりおまえも忙しいんじゃねーの?なんだっけ、さ、さ、サイバネティクス研究室、だっけか」
伊奈帆「カームに数学を教えるよりは、簡単だよ」
カーム「なにぃ!?」
伊奈帆「ニーナは夏休みに旅行に出掛けるって言ってたね」
カーム「ああ。ライエも一緒にな。南の方回るとか言ってたぜ」
伊奈帆「韻子がうらやましがってた」
カーム「誘ったって言ってたぜ?」
伊奈帆「店の手伝いをやるんだって」
カーム「ああ。再開できてよかったよなぁ、っと、着いたぜ」
伊奈帆「ありがとう。じゃあ」
(扉が締まる音)
カーム「…………やまねえなぁ」
(階段をカツカツと下る音、錆び付いた扉の音、椅子を引く、座る)
伊奈帆「……調子はどうだ?」
スレイン「……また来たのか」
伊奈帆「……打たないのか、チェス」
スレイン(無言)
伊奈帆「ルールを知らないなら」
スレイン「知ってる……興味がない」
伊奈帆「……僕を見てなんとも思わないのか」
(ちょっと間)
伊奈帆「ず↑ぶ濡れなんだ(ここのイントネーションが最高)。外が雨だったかどうかくらい、聞けるだろう」
スレイン「人を気遣うような心は、月に置いてきた」
伊奈帆「それじゃあ、ここにいる君は本当の君じゃないってことか」
スレイン「どうかな。むしろ、ここにいる僕の方が本物なのかもしれない」
伊奈帆「哲学的だな」
スレイン「哲学?」
伊奈帆「やってみるといい。きっと君には合う」
スレイン「今更学んでどうなるっていうんだ」
伊奈帆「暇つぶしになる」
スレイン「暇だなんて……思えるはずがないだろう」
伊奈帆「律儀だな」
スレイン「界塚伊奈帆……おまえは暇なのか、それとも僕と口喧嘩をするために来ているのか」
伊奈帆「口喧嘩をしに来ているんだ」
スレイン「馬鹿にしているのか(叫ぶ)」
伊奈帆「実際君は馬鹿だ。また来るって言っただろう」
スレイン「もう僕のことは放っておいてくれ」
伊奈帆「それはできない」
スレイン「姫様に言われたからか……伝えておいてくれ。もう僕のことはお忘れください、と」
伊奈帆「無理だ」
スレイン「は?(ドス)」
伊奈帆「ちゃんと話したのは、ロシアが最後だ。月では、アナリティカルエンジンが話した。もう外したけれど」
スレイン「姫様と、あれから一度も会っていないのか」
伊奈帆「彼女は命令を無視して未だに抵抗を続けている騎士たちを止めるために、世界中を飛び回っている」
スレイン「そう、なのか」
伊奈帆「まるで……鳥みたいだ」
(暗転)
レムリナ「本物の鳥を?」
スレイン「はい。お見せいたします。ただいま、手配しているところです」
レムリナ「囚われの鳥……マリルシャン卿は浅はかでしたけれど、的確な言葉を教えてくれたわ。わたしは囚われの鳥なんですって。たとえかごの扉が開いても、こんな足ではとても出ていくことなんてできない。……いいえ、出ていかないわ。わたしは、どこへも」
スレイン「姫……そんなことをおっしゃらず。姫はいずれ、地球と火星を統べる女王となられる方です。そのようなことは……
(暗転)
(階段をカツカツと下る音、錆び付いた扉の音)
スレイン「また来たのか。濡れているな、今日も雨なのか」
伊奈帆「ああ……あまり食事を取っていないそうだな」
スレイン「体を動かさないから腹が減らないだけだ」
伊奈帆「じゃあ、動かせ。体を壊す」
スレイン「命令されるいわれはない」
伊奈帆「じゃあせめて頭を使え」
スレイン「哲学はやらない」
伊奈帆「君は頑固だな。スレイン・トロイヤード。今度本でも何冊か見繕ってこよう」
スレイン「おまえは人の話を聞かないな、界塚伊奈帆。もうコウモリとは呼ばないのか」
伊奈帆「君だってオレンジ色とは呼ばないだろう。君はもうコウモリでも、ウミネコでもない」
スレイン「ウミネコ……?」
伊奈帆「ちなみにウミネコは、猫じゃない」
スレイン「やっぱり馬鹿にしている……
伊奈帆「じゃあ、クイズだ」
スレイン「クイズ?」
伊奈帆「鳥はなぜ飛ぶのか」
スレイン「どういう意味だ」
伊奈帆「次までに考えておいて……また来る」
(暗転)
レムリナ「いや!!スレイン!スレイン!いやです!わたしはどこへも行かないと言ったではありませんか!」
スレイン「レムリナ姫……あなたを守るためなんです。どうか……
レムリナ「いやよ!スレイン、スレイン!私が貴方を守りたいのっ!スレイン……!」
(厚い扉の締まる音)
(階段をカツカツと下る音、錆び付いた扉の音)
スレイン「また濡れている。今日も雨か」
伊奈帆「ここのところ雨の日続きでね」
スレイン「……この国には、四季があるんだったな」
伊奈帆「正確には六季だ。春と夏の間に梅雨、夏と秋の間に秋雨が挟まって、長い雨が降る」
スレイン「今は……
伊奈帆「梅雨だ。一ヶ月ほど雨の日が続く」
スレイン「そうか……昔、姫に聞かれたことがある。雨の時、鳥は空を飛んで羽が重たくならないのかと」
伊奈帆「なんて答えたんだ?」
スレイン「さあ……たぶん、しばらくの間休めば、また飛べるようになるとか答えたんだと思う」
伊奈帆「鳥は尾羽の付け根から脂成分を出して、しばらくの間は水を弾くことができる。休めば、また飛べる。……クイズの答えは?鳥はなぜ、空を飛ぶのか」
スレイン「外敵から逃げるため、昆虫などの餌を捕食するため……それから、見渡すため……
伊奈帆「見渡す?」
スレイン「高く飛んで見渡せば、何もかも分かるようになると思った。でも、違った。実際は留まる枝もないほど高く飛んで……あとは疲れて、落ちるだけだった。いや、鳥ですらなかった。所詮はただのコウモリだ。なあ、飛び続けていれば、いつかは見つかるのか?(生きてる意味的なニュアンス)」
伊奈帆「見つからない。それでも君は、探し続けるんだ」
スレイン「……なぜ生かした」
伊奈帆「さあ?……それでも、君は生きている」
スレイン「ははっ、(しんどい的なニュアンス)」
伊奈帆「……また来るよ」
スレイン「F-(番号)、ナイト」
伊奈帆「?!」
スレイン「君の番だ、界塚伊奈帆」
(応酬が2回くらい)
伊奈帆「君は抽象的な言い回しが多すぎる。もっと人に読み取りやすいように喋れ」
スレイン「なっ……ぼ、僕は普通だ。それを言うなら、君は事実だけを淡々とした喋り方をする」
伊奈帆「客観的な事実を述べるのが会話だ」
スレイン「それでは聞いている人が面白くないだろう……まさか姫様にもそんな喋り方をしていたのか」
伊奈帆「?そうだけど」
スレイン「全く……君とは分かり合えそうにないな」
伊奈帆「そうだね」
(暗転)
(暗転)
(階段上がってきた) (車の音)
ユキ姉「おおーい、なおくーん!」
伊奈帆「ユキ姉!どうしてここに?休日だから家で寝てるんじゃなかったの」
ユキ姉「いいじゃない、寝るのに飽きたの」
(しばらく走る)
伊奈帆「海に行きたいな」
ユキ姉「なおくん……?」
伊奈帆「むかし、鳥を見に行ったでしょう?」
ユキ姉「覚えてたの……!(ちょっと泣きそう)」
伊奈帆「うん」
ユキ姉「いろいろ失敗して、あのときは見られなかったのよね」
伊奈帆「うん、だから、改めて見たいんだ……
(暗転)
リッゾ「お、お久しゅうございます!アセイラム姫様……あっ、いや、アセイラム女王陛下!」
アセイラム「ごめんなさい、エデルリッゾ。簡易通信でこんな……また急遽地球に行かなければならなくなったものですから」
リッゾ「いいえ、ひめさ……女王陛下のお顔を拝見できただけで、うれしいです!お忙しくしていらっしゃるでしょうが、お体は大丈夫ですか?」
アセイラム「ええ。そちらは変わりはないですか?」
リッゾ「はい。母が花嫁修行をしろと迫ってくる以外は、万事……
アセイラム「エデルリッゾなら花嫁修行などせずとも、すぐにいいお嫁さんになれます」
リッゾ「えへへ……そうだ。女王陛下からいただいた鉢植えが、無事に花を咲かせました」
アセイラム「まあ、よかった」
エデルリッゾ「女王陛下のようなうつくしくて可憐な花です」
アセイラム「(笑み)地球……あの国では今頃、あじさいという花が見頃のようです。また映像を送りますね」
リッゾ「はい!ありがとうございます!」
アセイラム「雨に濡れた鳥は、今頃羽を休めているでしょうね……
リッゾ「?」
アセイラム「いつか、きっとまた……
(暗転)(車の走る音)
ユキ姉「あっ、鳥。雨が降ってるからかな。ずいぶん低く飛んでる」
伊奈帆「それでも……鳥は飛ぶんだ」


なんかいつかきっとまたスレインちゃんが飛べるようになるよって救いのある話だった


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