:

20131012東北大学での荒木先生の講演ゆるまとめ

Publish to anyone 1 5297
2013-10-15 21:31:53

東北大学106周年ホームカミングデー 仙台セミナー
「荒木飛呂彦の世界に科学とユーモアはどこまで迫れるのか?」

◎未来の世界におけるリアルとバーチャル。科学とユーモア。学者たちの奇妙な冒険
・「スタンド」は本当に実現出来るのか
→バーチャルリアリティ、SR、AR
→脳を騙す(空間・時間・身体)(→SR) インタラクティブな感覚、仮想空間を現実に持ち込む
 スタンド=>現実世界に起こる超常現象

第一部
荒木先生の講演「ジョジョの、目に見えないものを絵にする概念」
荒木先生登壇(スクリーンに映るお顔お肌つやつや!つやつや!ネクタイが薄紫!「今日はおいで下さってありがとうございます」と言う荒木先生に「それ私の方がめっちゃ思ってます好き!」って思いました)
・「色々な方からご挨拶いただいだんですけども皆名刺に「〜博士」とか全員すごい人で自分はなんでここに呼ばれたのかちょっと分からない(先生がすごいからです!)
・携帯電話も満足に扱えない、ARとかSRとかも全然理解してないのに呼ばれちゃって申し訳ないけど出来るだけ漫画の事について話します
・脳とか技術とかより、漫画として・芸術的な視点からの「目に見えないものだけど確かに存在するもの、それを絵にする」という考え方 そういう視点から超能力を絵にする(スタンド)という話をします(=スタンド誕生秘話)

◎なぜ漫画を描くに至ったか、スタンドってなんで思いついたのか
☆子供時代の話
お父様は公務員 音楽好き、ものづくりが好き、夕食のときは必ず居る
お父様の実家で猫と犬を飼っていた 名前は代々猫はチャコちゃん、犬はハナちゃん
いつ行ってもだいたいいつもチャコちゃんとハナちゃんを踏襲してる
太平洋を眺めて、水平線の向こうに行ってみたいなぁと思う人だった五歳頃の荒木先生、お父様に「ヨット買って」
→お父様、その辺の木を拾ってナイフで削って抱えられるくらいの大きさのヨットを作る。水に浮かべたらバランスよくまっすぐ浮かぶ。それにモーターなどを付ける何かを作るのにものすごく正確でうまい人。
お父様「(悪い事をした荒木先生に)無人島にお前みたいな奴は行け」
幼少期荒木先生「(行きたいなぁ)」

☆幼少期、20cmくらい雪の積もった日
幼少期荒木先生は人が歩いて踏みしめた道を歩くのが嫌いな子供 
白く、誰も歩いてないところを埋もれながら進むのが好きだった
「それをしていたら、昔、あの、畑のそばに、あのちょっと汚い話なんですけど、肥だめがあってそれが雪で分かんないんですよ」
「安全管理もいい加減で、そこんところに知らないで乗っかって、そのまますごい早さでは無いんですけど、多分半固形状だったと思うんですけど、(ゆっくり沈むジェスチャー付きで)ゆるゆる〜っと、入ってしまって」
「4歳くらいなので、そんなに身長も無かったので、完全に死んでたっていうか、その前にも池で溺れてるっていうのもあるし、好奇心が故に命を落としそうになった」
「でも今思い返して自分で、我ながら頭いいなと思ったのは、今まで踏んでいたところは足跡があるので絶対地面。前はちょっと分からないそこで頭まで沈みかけながらクルってこういう感じで180度(ジェスチャー付きで半回転)回ってガッと捕まったんです。それで命が助かって、その辺の推理力って四歳にしてはすごいな」
そこで近所のおばさん登場、「あっ荒木さんのとこの」でもそこでは助けてくれない!「ちょっと待ってて」多分汚れるのが嫌だったんだろうなそこから15分後くらい放置、母が来るまで誰も助けてくれなかったそのあと道路の排水溝で水を掛けられて、「そっちの方が死にそうになった。」「これスタンドと関係ないんですけど」(ないんだ!笑)

☆お母様
・レッドツェッペリンなどのロックが流行していて聴いていた当時、お母様「流行の音楽はすぐ消えて行くから、モーツァルトとか聞きなさい」
30〜40年たった今でもロックはすごい
モーツァルトも作った当時は流行の最先端のものだった
「母の言ってる事は間違いだな」
・お母様は画集や漫画をよく買ってくれた。特に旅行先とかで土産物屋に三冊くらいおいてあるような誰が描いたか分からないような作品。それがものすごく新鮮で面白く、夢中になって読んで「漫画家ってすごいなぁ」 これが漫画と出会ったきっかけ

☆小学生のとき
・友達同士で漫画を描き始めた。その時の友人は今思うと、八歳くらいなのに集英社の編集者みたいな事を言う人だった
八歳の友達「ホラー漫画(当時は怪奇漫画)には2種類ある。水木しげるは背景で怖がらせる。楳図かずおは人間の心で怖がらせるんだ。怖がらせ方にはふたつあるんだ。」
八歳の友達「日本のヒーローと外国のヒーローの違いっていうのは、スーパーマンとかバットマンとか、外国のは人間と同じ大きさだけど日本のヒーローはウルトラマンとか、巨大なヒーローが好きなんだよ。そういう漫画を俺たちは描くんだよ」
・友達が絵を褒めてくれた。「どういう褒め方をしたかと言うとせっかく漫画家なので、絵を描きます」(!!)(先生がペンを動かす音しか聴こえなくなるほど、集中する会場)(私の描いた奴ですみませんですがこんな感じのhttp://urx.nu/5m9U))「こういう絵を描いたんです」(大拍手)
八歳の友達「横から見た絵じゃなくてお前は下から見た絵を描いた」「そこが面白い」
八歳の荒木先生「褒められた。ああ、漫画家になろっかな」
八歳の友達「脇役が主人公よりかっこいい」
こういう褒め方の視点が漫画家になろうと思ったきっかけ。
・高校の時、キン肉マンのゆでたまご先生が16歳でデビュー。「のんびりしてられない」と思った荒木先生、出版社に夏休みに描いた原稿を送るように。
・当時すでにあった漫画と同じようなものを持って行くと必ずけなされる。読んだ事のあるようなものを描くんじゃないという批評が返ってくる→自分の未知の世界をひらかねば!と感じるようになった

☆仙台のヤバい道「仙台に居て学んだ事っていうのがあって
 ちばてつや先生の「おれは鉄平」に影響されて剣道部に入っていた中学生時代。どことは言えないけど、仙台には危険な道があった。そこの道は通ると必ずいじめられたり、カツアゲされたりするカツアゲロードと呼ばれる道だった。そこに居る人たちのファッションも明らかにヤバい、一目で分かる。目つきや顔つきも普通じゃなくて、完全に不良の世界。そういう人たちが待ち伏せしている。
 ある日カツアゲロードの入り口辺り、4〜5人で拳法の練習をしている人たちが居た。「あっすっごいヤバいな〜」と思ってその場を去ろうとしたけど見つかってしまい、後を付けられ「ちょっと来い」と誰も居ない路地に引きずり込まれた。逃げるとかいうレベルじゃないくらいヤバい。荒木先生、命を落とす覚悟。しかし集団のうちの一人の「あっこいつ剣道部に居る奴だ」という一言で、空気が変わる。彼らは(多分)剣道部の先輩たちからの仕返しや報復を恐れて、「行って良い」と荒木先生を解放。
 このことで荒木先生は「何か力がある。この世には目に見えない力があって守ってくれるものがあるそれを正しく見つめて行こう」と思った。「あの時僕、剣道部に入ってなかったら完全に死んでいた。」

☆表現の中のルール
・大友克洋先生の「童夢」の中で、ベンチの上でラジオが破壊されているのが描写されている。従来の漫画では適当にギザギザッと壊れた描写だったが、大友克洋先生の描写は細かく小さなコマでも破壊のパワーがわかるような描写で、画期的だった。
・バビル2世の超能力や巨人の星の消える魔球にもルール・理論が細かくある。その攻防がすごく面白い。
→「僕も超能力を、目に見えないものを絵にしたい」
◎「ここで言っておきたいのは、絵画っていうのは、どんな絵画でも心の中を描いているという事です。目に見える世界を描いている絵画っていうのは多分無い。画家が自分の心の中を描いてると思うんです。」
(尾形光琳・モネ・マティスの絵をカメラに映す先生。)「心の中を映像化しているんです」
「カメラマンが撮った写真もその人のクセがあって、その人が撮った写真だというのが分かる。有名なカメラマンになればなるほど顕著。目に見えない何かを投影している。」

☆可視化
 目に見えないものを可視化しているものはたくさんある。
・楽譜(聴覚を目に見える形に)(美しい曲ほど美しい譜面になるらしい)
・元素記号表(目に見えない小さなもの)(存在していないけど予想される、理論的にはあるとされている元素)(作られた元素)

 可視化することでホラー、サスペンスにつながるもの
・米国大統領選挙の時間経過によって色分けされる勢力図
・太陽の黒点(経済や気象、人間の欲望にまでつながっているという説がある)

「人生バイオリズムみたいなのも可視化ですね」(荒木先生、バイオリズムを書く)(私のメモですみませんだいたい合ってるはずです。http://urx.nu/5mbt))(一番凹んでるところが肥だめ事件)
「こういうの面白いなって。すごいサスペンスで、けっこうドキドキするっていうかストーリーにつながってますね」

「最近マニアなんですけど、結婚式の座席表がコレクターってくらい好きで
「新婦の方がすごい友達が沢山居るのに新郎は少ないとか、親戚の間に知らない人がいたり、恩師がしょぼい人とか」「座席表で二人のラブな関係とか人生とかが分かって面白い」「友達が行ったらくれ!って言うくらい好き」

☆漫画を描くための模索
 どんなのを描けば良いんだろうと作風に迷っていた20代。25歳の時に「超能力にルールをつけよう」と考える。
 磁石とか波とかのパワーは目に見える
→波紋を思いつく
 →やった!超能力を視覚化したぞ!→ジョジョ→(荒木先生手書きで)「連載2年で担当『あきた』って言い出した。波紋の事を・・・・・・。 ゴゴゴ」→荒木先生「えっ」結構自分ではヤッタ!と思っていたのに
→追いつめられて、スタンドを思いつく(波紋=超能力を擬人化)。神に感謝。『「念力」っていうやつが出て来て壊しに行く』 担当「??」→締め切りが迫っていたのでしょうがなく承太郎を作り連載。最初は反響が薄く、ヤバいなと思いつつ描いていた

☆スタンドのルールを作った。
①スタンドは、ひとり1体(1能力)である
 「念力を持ってる上に人の心を読めたりしない。漫画家なのに学校とかで講演したりしない。」
②スタンドを傷つければ本体(本人)も傷つく
 「何でもありにしたくない」(ルールを作ってサスペンスが生まれるから)
③スタンドは、エネルギーでパワーである(心のパワー)
④スタンドは、エネルギーで物質(道具とか武器とか)に宿ったりする
⑤スタンドは、物質の法則にしたがって動く
 スタンドパワーは距離の2乗に反比例する。等価交換。
でも、これで描いてたら壁があった
・呪いのデーボは恨みがあれば距離に関係なく行けるという能力で、そこでスタンドが発展した。
・ダービー兄弟は魂を扱う
 =>魂はあるのかという問題=>魂がありなら幽霊がありになってしまう=>幽霊はルール無用、なんでもありになっちゃう=>ジレンマだった
◎基本的にジョジョには「幽霊は居ない」という風に描いていた。死んだ人は基本御法度
→だったから、ダービーの能力と鈴美ちゃん(ちゃん付けしてました!)はルール違反
 「だから、鈴美ちゃんは地縛霊化してて基本的に動けないようにして許してもらって
・一番速い速さは光の速さだけど、プッチは光の速さを超えちゃったので
→『⑥スタンドは、物理の法則をちょっとだけ超える』

科学とか物理の法則でがんじがらめにしていると、発展しないんじゃないか。ちょっとだけ超えるところに、ノーベル賞ものの発展があるんじゃないかと思います。

☆まとめ
「まとめると、世の中には目に見えない世界があって、大切なものがあって、それを描いて行きたいなっていうのがスタンドの考え方です」

「まだ話足りないことがあるんですが、時間なので」と降壇する先生。舞台から出るドアを見つけられなくて壁のところで「あれっあれっ」となる荒木先生!(可愛い)取っ手に気づいて「あっここか!」となる先生かわいすぎました。


Press the Nice button to this post.
  • Add to Favorite
  • Tweet
  • You have to sign in to post a comment or to favorites.

    Sign in with Twitter

よっ✌️

© 2021 Privatter All Rights Reserved.