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Chapter4は卑怯。以上。

全体公開
2022-03-22 18:37:01

前半はテンション狂った感想、後半は関係性考察です。かわいい顔で暴言吐きまくるくせに、、、なんだあの慰め方は。(褒めてます)【Collar×Malice 笹塚尊√ ネタバレあり感想】

Collar✕Malice感想記事一覧

やばい。5人全員終わったらぷらいべったー行くとか言ってたのに抑えきれなくなったから吐き出すわww

カラマリをやっているよ!めちゃめちゃ久しぶりの据え置き乙女ゲー。

先達のおすすめどおり榎本→笹塚→岡崎→白石→柳の順に進めようと思っていて、いま榎本さんと笹塚が終わったところ。
榎本さんほんと淡々と進めてしまって記憶なくてごめん榎本さんww なんかテンポ悪いな~主人公の性格まじ合わんな~とか思いながら進めてた。

が。



笹塚始めた瞬間もう楽しすぎてやばかった!!!!!!



いや性癖に刺さるキャラの乙女ゲーってこんなに楽しかったっけ!!??ってなったwww
もうね、笹塚√始めてからのTwitter「楽しい!!」と奇声しかツイートしてないwww

笹塚綺麗でかわいい顔してるのにめちゃくちゃ口が悪いwww 毒舌は毒舌なんだけどもはや単純に口が悪いwww
「お前バカなの」「一から説明しねぇとわかんねぇのかよ」って。
お前、ねぇよ、って言うの。あの顔で。
口が悪い!!! 好き!!!

「以上。」もめちゃくちゃ癖になる~~~。
「帰りに事務所寄れ。以上。」ってだけ送ってくんのwww 常に命令口調。がしかしこれが笹塚からだと嫌じゃないwww あの顔じゃなかったら許してないけどwww

そしてあのテスト合格シーンね、、、かわいい顔とあざとい仕草で「尻尾振ってんのが見えて」「褒美」とか言いながらドーナツ渡してくんの、普通に喜んでしまうんだが???

まぁまぁの鬼畜塩対応でガチのペット扱いしてくるんだけどこれがなぜかいいんだよな~~~笹塚の「ポチ」の言い方ときめきすぎんか???
その外見だから許されてるよ笹塚???これで柳さんの外見だったら絶対好きじゃないからねわたし???
てかそれでドーナツ好き子ども舌なのあざとすぎだろ!!!
かわいい顔にあざとい嗜好、頭の回転が速く合理主義、めちゃくちゃ口が悪いドS飼い主。
これで年上なのが最高によい!!!
こういう感じのキャラって年下ツンデレが多かったような気がする。外見が完全に年下のそれ。
166センチしかないんだってよ???なのに年上。圧倒的有能な年上。
そこがよい笹塚!!!

もうとにかく笹塚√は何もかもが王道でよい。
初対面激辛塩対応で、何とか認められたくてがんばって、一度認めてもらえたらぐんぐん心の距離詰まっていくやつ。市香の直情的な性格には笹塚の冷静で合理的な言動がめちゃくちゃいいストッパー・いい支えになるし、笹塚から見てもまっすぐ懐いてくる市香がかわいいんだろうなぁと思える。
わたしの大好きな合理×感情CPなんだよ、、、もうほんとありがとう、、、
まさに飼い主とペットって感じのじゃれ合いがかわいいんだ~~。

もうずっとずっとときめき爆死が過ぎるんだけど、「ありきたり」じゃなくて「王道」って思わせる完成度と糖度なんだよ〜〜~よい~~~よきだわ~~~。
瀬良あきとに揺さぶりかけるためとはいえ「職場恋愛」って言ったときは思わず「職場恋愛!!??」って声出ちゃったもんねw
この口から職場恋愛!!??ってw

あと「会いたいんです」メールからの電話のくだり最高に好き!!!きゃーもう楽しい!!!
ドーナツくわえた笹塚の照れ顔えぐくないですか???なんなんだよこの人たちかわいすぎか!!!
これが乙女ゲーだわ!!!!!笑



……………🍩



そして笹塚沼に沈没した人全員ここで落ちたやろと思われるChapter4。

弟・香月の周りにX-Day事件の関係者が多いとわかり動揺する市香。
偶然であってと願うものの、捜査を進めれば進めるほど、香月の親友・瀬良の容疑は濃くなっていく。
これを知ったら香月は――って、市香の不安も膨らんでいって。
物語前半は、香月を、香月の大事な人を信じたいと思うがあまり、迷い揺れ道を見失いそうになる市香を、笹塚が辛辣な物言いながら支えてくれる。

そして、ついに瀬良と連絡がつかなくなり。
行方不明の親友は、殺人事件の容疑者でした――唐突にそんな真実を突きつけられ受け入れられない香月。
警察官の市香はより詳細な事情を知っていて、香月がこの先もっとずっと苦しむのが確実だとわかっているのに、何もできない。

普段振り返りもせず帰る笹塚が、そんな虚ろな市香を見て帰らないでいてくれてさぁ。
やれることは全部やってる、不安なら言ってみろ、聞くだけ聞いてやるって言ってくれて。
でもやっぱり市香は何も言えないのよ、心に巣食う不安が漠然としすぎていて。いつも冷静で毅然としている笹塚に弱さを見抜かれるのが怖くて。

いつもみたいに笹塚が「バカ猫」「ポチ」呼ばわりで煽ってみても、
いつもなら「バカ猫ってやめてください!」「ポチじゃないので行きません」って言い返すはずの市香は心ここに在らずで。すぐそこまで迫った悲しい真実に、必死に堪えていたものが溢れ出しそうで声も出せなくなっている。

そうしたら、急に真剣な顔になった笹塚が






「市香」



って。






うわぁああああああああああ!!!!!!!
もうさぁ!!!!!!!

もう心臓掴まれ呼吸が止まり涙出て汗だくになった。感覚器官がパニックになっていたこの時。
いっつもいっつもバカ猫ポチ呼びペット扱いで煽ってくるのになんでこんなところで初めての名前呼びしてくんの!!!!????
少しずつ膨らんだ不安がピークに達した、ここしかないって完璧なタイミングすぎて、、、

わたしこの、日常の関係性そのままに、ここぞというときの深い愛で尊さ爆散させてくるやつまじで弱い。まじでよわいんだよ、、、

こんなことされたら泣きますそりゃ。市香悪くないです。
悪いのは慰め方がおかしいサイバーワカメです。



これ以上はと身を引く市香より、笹塚の両手が頬を捉える方が早く、



「顔上げろ、バカ」

「俺の前で勝手に泣くな」

「お前はわりと、泣かねえ女だと思ってた。
そういうとこ、それなりに根性あるって。俺なりに認めてやってた。」

「なのに、ここで泣くのかよ。もっとキツいこと他にあったんじゃねえの」




涙が止まらない市香。



いやそんなこと言われたってねぇ!限界だったのよ!
だいたい不意の名前呼びでタガ外したのあんたでしょうが。



とか思いながら進めたら。












不意に小説かと思うくらい綺麗で優しいキスをする笹塚。













いやいやいやいやここで!!!???

え???何なのこれは????
超絶ドS飼い主から与えられるこの優しいキスは何???この慰め方は何????
手法がエグすぎない????
え???え???え???
(動揺)(動揺)(動揺)

ツンデレとか俺様とか評されている男の不意打ちキスってさぁ、独占欲に駆られ感情を抑えられず勢いのままやっちゃうやつじゃん普通!!??
違うのよ笹塚は。めっっちゃくちゃ優しいの。
独占欲とか性欲とかそういう次元じゃないの。100%市香のためなの。
ただただ冷静に、こうすれば闇に飲まれた市香の思考を破壊して不安から引っ張り上げられると思ってんのよ。
涙を止めたい笹塚尊なの。
この圧倒的自信と無私の融合何???こんな優しい不意打ちキスあります???
なんなのその慰め方???どこで覚えてくんの???
アメリカではそういう手法が一般的なんですか???日本男児全員アメリカで修行してきてくれませんか???

もう優しく微笑んだ笹塚の

……俺がいるだろ」
「この俺がついてて、何が不安なんだよ。……言ってみろ、このバカ」


って言葉何より心強すぎて、冷静で有能な笹塚に言われるからこそ泣く。
慰め方が最高に笹塚で泣く。
それなのに声も表情もめちゃくちゃ優しくて泣くよ、、、なんなんだこれは、、、
こんなことされたら一瞬で不安消し飛んでいくわ。

最後の「腑抜けが治ったんなら俺は帰る」が最高なんだよそういうことでしょ???そういうキスだったんでしょ???
もうなんていうの???あの圧倒的鬼畜ドS飼い主の笹塚がこれをやったっていうのがさ、、、こんな無私の深い愛見せてきたっていうのが、、、
何事だよ本当に。


で、もうこのときまでに市香だいぶ笹塚に惹かれてんの一目瞭然だからね。絶対言うと思ったよ。



「嫌じゃなかった」



って。



はぁああああいもう王道!!!
いいのいいの読めても!!!いいの尊ければ!!!それが王道ってものなの!!!


ここがもう美しくて優しくてさ、、、笹塚沼に沈没して窒息しました。


でこの後笹塚は自然に市香呼びになり、このキスのこといっっっさい触れずにエンドまで進むw
それが個人的にめちゃくちゃよかった。この明らかに関係性変化したのにあえて触れない感じ。
名前呼びになったのとか、ここでのキスとか、2人でその変化や変化の意味を追及したら急に野暮になっちゃうじゃん。急に陳腐なものになっちゃうじゃん。
変に触れないで、きらきら輝いたまま、そのまま保存してエンドを迎えるのが、、、最高なの、、、
どちらも触れないのに確実に関係性が変化しているのが尊すぎるの。なんなのこれ本当に、、、苦しい死ぬ。

どうみてもどんどん惹かれ合っていっているのに、それについてはお互い「都合が悪い」って正面からは考えないようにしてて、
最後まで2人の間ではそういう明確な話は出なくて、でも関係性は深まっていって、、、
わたしは言葉じゃなく漂う空気で関係性の変化を感じたいタイプなので、この展開たまらなく最高でしたね、、、
そしてラスト、笹塚に想われていると実感してもう抑えられなくなった市香が後ろから思いっきり抱きついての大告白!!!
かわいい!!!あまりにもかわいすぎる!!!

え?泣 笹塚√の市香めちゃくちゃかわいくない???笹塚相手だから???
やっぱ合理×感情CP最高すぎるだろ、、、

市香が最後まで「笹塚さん」呼びなのもいいのよね〜〜~笹塚から同じ気持ちが返ってきてるか不安なのが表れてて。
でも笹塚はもうChapter4らへんから付き合ってるって思ってたんだろうなぁ。

笹塚かわいい顔してんのに声も喋り方も恋愛経験も雄みが強くてよい。
アメリカ帰りのくせに「年下の女に払わせるとかねぇし」って亭主関白みが強くてよい。
言外に女慣れしてるの漂いまくっててよい。
服着てんの見て「大丈夫だ。ヤってねぇ」って確認すんの手練れだろおまえ!!!

そしてこれが年上なのがいいんだよなぁ。笹塚のこれは年上ならではのときめきなのよ。年下だとここまでハマれなかったと思う。

あと個人的に、笹塚と桜川が仲良いのを市香が誤解したり嫉妬したりする展開がなかったのがよかった。
桜川がずっと市香のいい味方で素敵。笹塚√の女子会大好き。

やばい書いてたら楽しすぎてもう1回やりたくなってきたw

あーもうほんと笹塚√楽しかったです。最高でした。思い出しては顔がにやけて不審すぎる。
何周でもしたいしFD絶対やりますw



……………🍩



でここからが本題。(え???笑)



序盤からちらちら「笹塚には殺意を抱くほど人を憎んだ過去がある」と匂わされていて。
市香が笹塚を守るために発砲したとき、笹塚は青ざめ震え意識を失って倒れ、ここで初めて「アメリカ在住時、目の前で母親を銃殺された」という笹塚の過去が語られる。
犯人は悪ふざけで通りすがりの母親に発砲したならず者で、バックに権力者がついていたから法の裁きは軽かった模様。

そして笹塚にとってその過去は、2つの弱さに繋がっていて。
ひとつは、犯人への殺意をいまだ燻らせている自分は、いつかアドニスのように一線を越えてしまうんじゃないかと不安に駆られていること。
もうひとつは、発砲を目の当たりにしただけで震え意識を失うほど、銃によって身近な人を失うことがトラウマになっていること。

で、主に前者が描かれる。

自分にも同じ感情があるからアドニスの考えることがわかる、そうやって捜査しているうちに、自分にとってそのハードルはとても低いんじゃないか、容易に一線を越えられてしまうんじゃないかと思えてくる。
そんな風に心の揺らぎを吐露する笹塚に、市香が悪口交えながら思いをぶつけるここのやり取りめちゃくちゃいい、、、


「笹塚さんはバカなんですか」

「私のこと、いつも、バカって言うくせに、本当は笹塚さんの方がバカなんじゃないですか」

「私のことペット扱いするし、まともな食生活だって送ってないし、意地悪なことばかり言うし――!」



「それでも肝心なときはいつも私のことを助けてくれる、やさしい人です!」



――どこにも行かないって言ってください」

「向こう側になんか行かないって。ちゃんと、そう言ってください」

「でないと――

「でないと、私……



……泣きます。」









ぐあああああああかわいすぎるんじゃあああああああ!!!!!

これ!間違いなく!笹塚√市香のNo.1神ゼリフ!!!!!
最後の尊さ爆散の伏線になるこのセリフほんとうによい、、、笹塚√の市香はちょっとおバカだけどまっすぐでかわいくて乙女でよい!!!

「俺の前で泣くなって言いましたよね?ちゃんと『向こう側になんて行かない』って言葉にして言ってくれないと、泣きますよ???」っていうこれ、、、脅しなのよ。
飼い主的慰め方を逆手に取ったペットの逆襲なのよ、、、なんなのこの関係性、、、よい、、、
そして自分が飲ませたのに酔ったペットに逆襲されてうろたえる笹塚、うろたえつつもちゃんとツッコミ入れる笹塚、、、もうまさにこの2人の関係性が表れていて好き、、、

あれ、何回思い出しても笹塚√よいな???どこもかしこもよい

結局笹塚から明確な答えを聞けないまま、市香は笹塚宅で寝落ち(2回目)。
もうこんな心許して想い合ってるのに付き合うとか付き合わないとかまったく話に出てこないところが、、いい、、!


その後笹塚はアドニスから「母親を殺した犯人の足取りを掴めています、アドニスに加わるなら交換殺人で復讐が叶います」って勧誘を受けるの。監視カメラに映った犯人の映像つき。えぐい。

笹塚が一線を越えてしまうんじゃないかと不安になる市香。
自分は大事な人を失っても復讐心で殺意を抱くことはないだろう、周りの人を思ってきっと思いとどまるだろう、でもそれは本当に大事な人を失ったことがないからじゃないか、経験したことのない私には笹塚さんの本当の気持ちはわからないんじゃないか。と。

ここわたしも一生懸命想像してみたんだけど、やっぱり殺意までは抱かないだろうなぁと思った。
身を引き裂かれる悲しみをどう乗り越えるかは想像がつかないけど、少なくとも殺意を抱くことはないんじゃないかって。だから市香の気持ちと結構シンクロしていた。

このあと榎本さんの言葉で、笹塚さんの気持ちを100%理解できなくたっていいんだ、道を踏み外しそうになっていたら手を掴んで引き戻してあげるんだ!パートナーだから!と思えるようになる。
うん。市香まっすぐでかわいくていい子だよ。好き。

笹塚の方は、自分がアドニスの手を取ったら泣くだろうな、泣かせたくないなと思って最後の最後で踏みとどまる。

あの全人類が笹塚沼に沈没したくだりもそうなんだけど、笹塚√は「泣く市香」がテーマになっていて
泣くのを堪える市香、泣くなと慰める笹塚、泣きますよと脅す市香、、、「泣く市香」をめぐって関係性が変化していく。
だからこそ、あのとき泣いた市香をあんな慰め方した笹塚が、俺の前で勝手に泣くなって言った笹塚が、最後に「泣かせたくないから」で踏みとどまるのがすっごくいい。

あの「泣きそうです」メールも、寂しくて泣きそうとか不安で泣きそうとかそういうのじゃなくて、
「向こう側になんて行かないってちゃんと言って、でないと泣くから!」と詰め寄って結局明確な答えがなかったあの日の問いを、もう一度やり直してるんだよね。「行かないよね?」って。

この「泣きます」、字面だけだとか弱い女の子のセリフなのに、この2人の関係性だとまっすぐ芯の通った市香の最強の脅しになっているのが本当に本当にいい。



でそれに対する笹塚の返信が



「いい子で待ってろ」



ね、、、



この、字面どおりじゃない深いところで信頼関係が結ばれている感じ、、、
はぁ、、、もう、、、好き、、、






だからこそね。もったいなくて言いたい。



笹塚の人格をもう少し掘り下げてほしかった、、、



心揺れ動く笹塚に酔った勢いで詰め寄る市香――からの流れめちゃくちゃよかった。
『泣きます』が伏線になっているのめちゃくちゃよかった。
あの一夜があるから『泣きそうです』メールの意味が180度変わってくるのめちゃくちゃよかった。
こういう関係性の描き方めちゃくちゃ好きなんだよ。

だからこそ、そもそもなぜ笹塚がそんなに復讐に心揺さぶられてしまうのかっていう、核たる部分に実体がない感じがするのが、すごく惜しくて。

どうしても、笹塚がそんなに復讐心を、一歩間違えたらアドニスの手を取ってしまいそうという激情を持て余すような人格にみえないんだよ、、、ずっとずっと殺意を風化させずに燻らせていて、少しの揺さぶりで一線越えてしまうような、そんな危うさを持っているとは思えないんだよ、、、

だってそんな危うい激情を燻らせたままの人が、あんな冷静で合理的で、他人なんか気にしないって明け透けな人格になるだろうかと。

こういう危うさを持った人格って、もう少し人に自分の内側を見せないような振る舞いになると思う。めちゃくちゃ人当たりよくてちょっと掴みどころのないような。カラマリなら岡崎。岡崎がこの危うさを持っているならよくわかる。
もしくは、榎本さんみたいな直情型だったら、身が裂けそうなほど恨んでいる人間を目の当たりにして、殺す舞台が整っていますと言われたら、感情的になって手を取ってしまいそう。それならわかる。(実際榎本√では、ハナに煽られ、カッとなって殺意に飲まれそうになる瞬間があったしね)

笹塚の人格って、序盤からずっと極めて合理主義でブレないんですよ。
目的に対して最短距離の手段を取る、利用できるものは何でも利用する。自分の思考に理解が及ぶ人とは会話するけどついてこられないならただの駒、って。
そしてその合理主義から生まれる思考や結論を隠す気もない。
そんな気持ちいいくらい明け透けな合理主義で動いているこの人と、危うい殺意とが全然マッチしなくて。

その一貫した合理主義がすべて復讐に向いていたというならわかるんだけど。
事務所に入ったのは犯人の情報を掴むため、X-Day事件を捜査するのも実はすべて復讐のため、っていうならわかるのよ。
(まぁそれならそもそも揺れることなく淡々と手を取りそうだけどね)

それか、復讐を諦めきれず、その私情が見え隠れするたびに、普段の合理主義とは違う激情が顔を覗かせていたのなら、アドニスからの誘いに揺れるのも納得できる。例えば、犯人のことをずっと忘れられず毎晩犯人を殺す夢を見ているとか。(笹塚が見ているのは母親を殺されるトラウマの夢であって復讐の夢ではないよね)

でも笹塚が事務所に入ったのは銃刀法復活のためで、それ以外に復讐を気にかけている素振りもないし、アドニス側の気持ちがわかるからって、それで私的な激情が覗くことも特にない。
むしろ、身内に必要以上に感情移入してしまって迷い揺れる市香に正論をぶつけて、警察官として、姉としてできることは何だと突きつけていた笹塚や、
X-Day事件解決のために淡々と瀬良を暴き事務所に共有していた笹塚をみると、
本当に心血を注ぎ、何があっても最短距離で達成したい目的は銃刀法復活の方だってみえてしまう。
どうしても、母親を殺されたからって殺意までの激情を抱くようにはみえないし、さらにそれを燻らせ続けているとは思えないんだ。

百歩譲って殺意を抱いたことがあったとしても、そういう感情を抱いたことがあるから理解できる、でもそれすら切り分けて扱えている、って印象で。
完全に過去のものになっている感じがするのよ。いまだに自分自身が殺意を、理不尽に母親を殺された怒りを持て余しているなら、市香にあんな痺れること言えないでしょ。
序盤からの笹塚の描かれ方からすると、もうそんなに復讐に囚われているようにみえないし、アドニスからの誘いで揺れるような危うい人格にみえないんだ全く。

復讐って最も合理から遠い感情なわけじゃん。ここまで冷静かつ合理的で一切の揺れがなく描かれていると、アドニスからの誘いだって「復讐しても母親が帰ってくるわけじゃない、時間の無駄」ってあっさり斬り捨てそうとしか思えないんだよな。
瀬良と接触して、犯人の足取りが掴めている、殺す手段も整っていると突きつけられても、迷いなく振り払いそうにしか見えない。ふーん、で?それで何が変わるの?って。

だから最後にアドニスからの誘いを断って後悔してる?って聞かれ「少しはな」って答えたのもえ?????そうなの?????ってなっちゃったよ。いや全然迷いもせず断るような人でしょあなた???って。なんかそれまでに描かれた笹塚の印象と一致しないのよね。

この人格だったらむしろ、アドニスを暴くために、市香には黙ってアドニスの誘いに乗るくらいやりそうじゃん。わたしはそっちかなって思ってた。
感情を上手く隠せない市香に本当のこと話したらアドニス騙せないから、いったん黙って入るかもな、これから笹塚がアドニス入ったとしても驚かないな潜入だろうしな、って思うくらいには笹塚が復讐に飲まれない確信があった。
(公安の歩ならこれしそうだよね。主人公すら騙して潜入。笹塚もそのタイプでしょどう見ても。公安のやりすぎかなわたし???笑)

そりゃ序盤から、殺意を覚えたことがある、アドニス実行犯の気持ちがよくわかると言ってはいたけれど、
そういう匂わせる描写自体はあったけれど、
そこに笹塚の人格からくる生々しさがないから、本人から乖離したセリフに聞こえてしまって。ものすごく、伏線のために言わされている技巧的なセリフだなぁって感じてしまっていた。
だから笹塚が一線を越えそう、アドニスの手を取りそうって展開が描かれても、どこかふわふわと現実から浮いた絵空事のような感覚だった。いやいや絶対アドニス行かんでしょって。迷うこともないような人でしょって。

「一線を越えるんじゃないかと不安になって、でも信じてる、越えそうになったら引き戻してあげる、行かないよね?『泣きそうです』」のやり取りがよかっただけに、その核になる笹塚の心の揺れ動きに実体がない感じがしたのが残念だった、、、
だから『泣きます』から『泣きそうです』を経て笹塚が帰ってくるまでのくだりが笹塚√1番のクライマックスに設定されていても、なんかイマイチ盛り上がれなくて、、、


それなら、銃へのトラウマの方をクライマックスに据えてほしかったなぁ。
合理的で理性的な笹塚が唯一感情を揺れ動かされるのが銃にまつわる話なわけで。銃刀法復活のために使えるものは何でも使う、っていう執念もそうだし、目の前で市香が発砲して震えて意識を失うのだってそうだし。
こっちの方がよっぽどよっぽど笹塚の激情や心の弱さが見えている。

わたしが関係性オタクだからかもしれないけど、こういう笹塚の弱さを救う市香が見たかった。

個人的に笹塚√で1番好きなのは市香が射撃の腕を活かして笹塚を助けたシーン。
いつも笹塚が先をいっていて、市香は煽られ支えられるばかりで追いつくのに必死なのに、射撃の腕だけは市香が笹塚の上をいっていて。このタイミングで撃たなければ笹塚が撃たれる!ってところで、この腕がないと救えないという救い方をするのがすごくいい。

そして普段の彼からは想像がつかないほど取り乱し、震え、市香に縋って意識を失う笹塚、、、
(この時点ですでに市香を失うことが怖くなっているのがわかるのもいいよなぁここ)


その後の笹塚の過去を知る屋上でのやり取りがすっごく好きなんだよ。
相田の殺意を私から自分に向けるために煽ったのはわかっている、でも煽りすぎて私が撃たなかったら笹塚さんが撃たれてた、私だって笹塚さんが撃たれるところなんて見たくない、だから銃を抜いた、
笹塚さんの苦しい過去を知らなかったから発砲したけどこれは謝らない、って、意地でも譲らない市香が強くてかわいくてまっすぐで素敵。
榎本√のときはこの強情さにいらいらしたのに笹塚√だとめちゃくちゃかわいいんだ。やっぱ関係性なんだよなぁ。

ここでこれだけまっすぐ芯の強いところが描かれたんだから、最後にこれを活かして欲しかった。
最終盤の市香、いつも笹塚に守られ支えられてばかりで、自分は何も返せていない……という自信のなさからなかなか恋人関係に踏み込めないんだけど、そりゃそうなるよなぁ。せっかく途中で笹塚の弱さが表れたのに、そこは結局スルーで、アドニス入るか入らないか問題に焦点が当てられちゃったんだもん。
これ、銃や銃刀法をめぐる価値観の方に焦点を当てていたら――そこで笹塚の弱さや、市香がその弱さにどう関わっていくのか、その弱さをどう救っていくのかが描かれていたら、市香はもっと笹塚と対等に恋人になれたんじゃないかなぁ。
いやべつに笹塚に飼い慣らされている関係性も全然すきなんだけどね? 日常はそれでいいんだけどね?

市香は、いつ、どこで、どんな精神状態でも迷いなく撃てるように、迷いなく撃って人を助けられるように、そのために警察官として銃を扱っていて、そのために必死で訓練している、
だからその覚悟と実力のない者が簡単に銃を手にする世の中は間違っていると思っていて、その信念で銃刀法を復活させたくて、そのために8月事件を担当したんだよね。
そしてその信念と実力は、笹塚を助けるために相田の拳銃だけを正確に撃ち落とした場面で発揮されている。いつも支えられ背中を追う側だった市香の強さが描かれている。
一方、警察復帰の条件にするほど、銃刀法復活に並々ならぬ執念を見せていた笹塚の背景にあったのは、実はつらい過去や苦しいトラウマで。いつも冷静で合理的だった笹塚の目的が、実は個人的な弱さからきていたっていうこのギャップがいい。
あの笹塚が「……幻滅しただろ」って言うんだもん。



これですよ!!!!!
これ!!!!!

この冷静で合理的な人格の、弱さがみえる瞬間が大好きなんだよ!!!

幻滅なんてするわけない、だって救ってあげたいの!!!こんな弱々しくなった笹塚を抱きしめてあげたいの!!!
ここから救済が始まるの!!!(落ち着いて???)



2人は同じ目的なのに、そこにいきつくまでの背景や信念は違っていて、しかもそれが普段の2人とは真逆の対比で。
ここで2人の立場が逆転して、今度は市香が笹塚を救うっていう土台が見えていたからこそ、こっちを描いてほしかった。
笹塚が激情をみせるのは復讐じゃなくて銃刀法の方だし、警察官としての唯一ともいえる弱点もそこなんだから、、、それこそ笹塚の頭脳と市香の射撃で、お互い長所を活かし弱点を埋め合えるいいパートナーじゃん。

笹塚のトラウマはわかっているけど、本当は市香が銃を扱うのすら見たくないと言われたけど、それでも笹塚を守るために銃を抜く!っていうクライマックスが見たかった。
屋上で謝りませんと言い切った市香の意地や、笹塚や市香が見せてきた銃へのこだわり・信念みたいなものをぶつけて欲しかったよ。
それが描かれていたら、2人の関係性もより強固になっていただろうし、市香はもっと自信を持って、自分が笹塚の唯一無二のパートナーだって思えていただろうしなぁ。
(そしてもしかしたらわたしは公安歩√と同じくらい情緒破壊されて帰ってこられなくなっていたかもしれない。笑)

あの屋上のやり取り、せっかく市香の芯の強さがわかるいい伏線なのに、その後特に活かされず宙ぶらりんになっちゃったのが残念だなぁって。

最序盤でも、射撃 / 料理の選択肢で、銃について価値観をぶつけ合う場面があったじゃん。笹塚√の根底にある問題ってやっぱり銃に対する価値観だったと思うんだよなぁ。
序盤から笹塚の過去が明らかになるまで、そして過去を話したときの自嘲をみても、笹塚の関心事は一貫して、復讐じゃなくて銃に対する扱いの方だったと思う。少なくともプレイヤー目線ではそう受け取っていた。
だから途中からテーマが復讐に横ブレしたように感じて、ん???えっそっちが主問題になるの???って。ちょっと気持ちがついていけなかったんだよなぁ。



カラマリは、榎本・笹塚・岡崎→白石→柳と進めるとだんだん真相に近づける構成になっているらしくて、つまり初周攻略可能な3人は物語の核心には迫れない・真相は明かされないって制限がある。それは仕方ないと思う。
だからこそ、X-Day事件の真相には近づけなくてもいいから、笹塚と市香の間で銃のあり方について一定の着地をみる、ってエンドを作ってみてほしかったな。ちゃんとクライマックスを盛り上げて欲しかった。

榎本さんも笹塚も終わりがめちゃくちゃあっけないんだよ。笹塚√なんて最後、笹塚が1人で瀬良の隠されたメッセージ解読してアジト突き止めて終わっちゃってなんか拍子抜けだったというか。
制作側としては「笹塚と市香の物語」のクライマックスは「笹塚を踏みとどまらせた市香」で、その後のアジトを突き止めて……は核ではないから、市香がほぼ関与せず笹塚が1人で解決する形になったのかもしれないけど、
さっきも言ったとおり、わたしとしては笹塚がアドニスの手を取るわけないという確信がありすぎて、笹塚と市香の「一線越えそう」「泣きます」のくだり、それ自体はめちゃくちゃいいのにストーリーとしてはそこまで盛り上がりでもないと感じちゃったのよね、、、

だから笹塚√の最高潮点を考えると、名前呼びと優しいキスで不安を拭ってくれたChapter4になっちゃう。まだ何も判明していない中盤なのに、、、
『終わり方』を重視する民だからさぁ、ラストに最高潮点を持ってきて欲しかったな〜って気持ちが残っちゃうんだよなぁ。

さらに本作のストーリーだと、市香が笹塚に惹かれるのは納得なんだけど、笹塚の方はライトな好きまでしか達していないように思えてしまう。
市香の告白超絶可愛くてそれはそれでよかったんだけど、まだ笹塚に追いつけていない、自分の方が好きが大きいって感じちゃうのも仕方ないと思う。笹塚は否定していたけど実際そうだと思うもん。本作エンドまでの流れでは、笹塚が市香を唯一無二の存在として愛しく想うまでのエクスキューズが足りていない
まぁそれはわたしにとって「一線越えるのを市香が思いとどまらせてくれた」がしっくりきていないからそう思うんだろうけどね。笹塚が本当にこれで救われていたなら、そりゃ自分を踏みとどまらせてくれた市香を唯一無二に想うのは納得なんだけど、わたしの中での笹塚は市香がいなくても思いとどまっていた、というか悩むはずもないとみえていたからなぁ、、、

まぁこれは乙女ゲーというよりは関係性オタク的視点かもしれんが。

(余談だけどダウト思い出すわね、、、やっぱ性癖キャラの位置が核心から遠いとどうしてもストーリー性が落ちてつらい、、、運命√が性癖キャラだったオフィス編まじ奇跡だったな)



……………🍩



まぁまぁいろいろね、個人的にはちょっとだけ心残りな部分もあったけど、それは置いておいても笹塚√はTHE 乙女ゲー!って感じの糖度で、笹塚と市香の関係性も最高で、とにかく楽しかったです。
文句なしにときめいたし楽しかったしああああもうこういう乙女ゲーがやりたかった~~~って思った。

笹塚に飼われたいしバカって言われたい。

「好きだ。ずっと傍に置いてやる」
「飼い殺してやる」


がやばすぎてね。この飼い主とペット感が最高に悶えられる。
バカ猫とかポチとか飼い殺してやるなんて言われて悶えときめけるの笹塚だけじゃないか???

天才毒舌ツンデレ年上×単純純真ワンコ系主人公 である公安歩√に激ハマりして、笹塚への扉開かれてる~~~ってはしゃいでたけど、本当に沼沈みました。
Chapter4の沼永遠に浸かれるわ~~

笹塚、ツンデレって言われても俺様って言われてもちょっと違和感があって。ツンデレって言われるともう少し素直じゃない気がするし、俺様ってもっと傍若無人でデレない気がする。
笹塚の照れって淡々と素直でめっっちゃくちゃいいんだよなぁ。ちょっと頬赤くして「なんだよ」「あっそ」「まぁぼちぼち」って!!女々しくないギリギリの照れ具合最高!!
言葉にはしないけど、結構ストレートだし結構素直だと思う笹塚。本当に、明け透けで口悪いけど愛の深い「飼い主」っていうのが1番しっくりくる。

そして笹塚は年上だからこそこんなにときめける。頼りがいあるのに甘やかしてくれなくてたまーーーに深い愛が顔覗かせちゃう年上最高だ。

あとさ、思ったよりデレがはえぇwww
Chapter2からもう全然塩対応じゃなかったもんwww
香月の部屋で抱きしめながら正論ぶっ込まれたのとかもう完全に心許した叱咤激励でしかなくて。
えっもうこんな心開いてくれてんの???いつどこでなんで???ってなったwww
けどべつにいいwww Chapter2笹塚視点にあったけど、一定話は通じる前提で、認められたくてまっすぐぶつかって懐いてくれるところがかわいかったんだろうな。笹塚の性格とも相性いいしね。

信頼関係を築き、弱さを救い、お互いを唯一無二と思えるまでの関係性の変化に関しては丁寧な心情描写を求めるけど、その関係性のスタートに関してはあんまりこだわらない。
最初に好きになった方の恋に落ちる理由は正直何でもいい。気付いたら好きになっちゃってた、でもいい。
好きだと気付くまでの心情変化や気付いてからの心情変化、その心情がどう行動に表れるのか、それがどうぶつかり合ってどう作用していくのか、それがどう関係性変化に繋がるのかが描かれていれば、スタートが多少こじつけでもなんでもいい
そして笹塚√はこれがちゃんと描かれていた。それも安易に言葉にせず、行動や空気感で関係性変化が描かれていて最高だった、、、



「困るといえば、まあ困る。
……けれど、嫌かと言われれば、嫌じゃない。」




ここのシンクロよ、、、シンクロしてるってもう始まってるやん、、、笑



「嫌じゃなかった」



惹かれ合う理由なんてこれだけでオッケーです!!!笑



だからねぇ、なおさら、銃をめぐる価値観のぶつかり合いの中で市香が笹塚を救っていく様子を、、、対等なパートナーになっていく様子をみてみたかった、、、その深い心のつながりが描かれると、日常の微笑ましい飼い主ペット関係との高低差でより悶え苦しみ死ねたはずなんだよなぁ、、、
いやこれは本当にわたしの中で心残りなだけで、いまの笹塚√だってかなり完成度高いし最高だったと思っているんだよ、、、

いろいろ言ったけど総評すると笹塚√はほんとよかった!!!!
もう1周しつつバドエン回収して、FDもやりたいと思っています。

それでは岡崎に行ってくるよ。

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