KPゆづち氏 PLおぐともさん 自分がPLとして参加したセッション感想です。
@35kayaku
クトゥルフ神話TRPG 機械花様作【イービルクロス~あくのじゅうじか~】
まず初めに、シナリオ作者様の機械花様。
今回のセッションを回してくれた、ゆづちKP殿。
そして一緒にセッション回ってくれた、おぐともさん。ありがとうございました!めっちゃ楽しかったし、面白かった!!
【探索者について】
櫻井飛花サクライアスカ 警察官 30歳 女性
STR7 CON10 POW11 DEX8 APP15 INT18 EDU19 現在SAN値48
技能
回避56 投擲55 聞き耳70 図書館70 目星70
機械修理60 電気修理60 信用45 他の言語(英語)41 他の言語(C言語)25
オカルト59 コンピューター71 生物学41 電子工学61
一目で惹かれるほどの容姿を持ちながら、それを一切気に掛けずに淡々と仕事をこなすサイバー担当の警官。真面目で仕事一筋故にクセの強いメンバーの中では割を食うことが多い。対人スキルが未熟なのか、人と接することに労力を感じるため人付き合いが苦手である。そのこともあってか同僚である頑とは若干の距離感があった。元々サイバー関連の知識に長けていることを買われて現在の課へ異動したため、それらの知識も多く、頭の回転も速く、教養も深い。ただ、その反面フィジカル面に不安が残る。特に非力であり、下手な一般人よりも力負けすることもある。
といった、とあるシナリオ継続探索者。
とある事情があって、精神的に無気力に近いものの、生き続けなければいけないという一心で仕事に当たる警察官。淡々とした性格で、ある意味では無関心に近い。
今回のシナリオでは苦手意識のあった頑と一緒に行動することとなる。
いやねぇ、今回のシナリオ。私たちがいわゆる2陣で、その前にこのシナリオを通った1陣の方々が「これはあの2人でぜひ通ってほしい、見たいから」と言われて、探索者固定で挑んだんです。その時点で何となく、どっちかが、いやたぶんあっちの方だな。が、追い込まれるんだろうなと予想してました。
本当にこのセッションやる前から「まじかよ、まじでこの2人で行くのかよ。気まずいというレベルじゃねぇぞ!!」「中の人はともかく、周りに及ぼす影響がはんぱないぞ!!」「このあと、探索者同士で更に禍根が残らないといいなあ」と思ってました。
結果として、雨降って地固まるではないけども。いいとこに落ち着いてよかったなあ?
【導入】
櫻井と頑は捜査のために森へ向かっていた。そこまでは記憶が覚えていた。しかし気が付いたら意識が途絶えて、次に目が覚めるとそこは教会のような場所であった。
祭壇の後ろにあるステンドグラスから見える空は暗く、しかしながら何ヵ所かある燭台には火が点いていることから周囲の状況は見て取れる。場所から来るのだろうか、厳かな重苦しい雰囲気が辺りを包んでいる。
同じタイミングで2人が目を覚まして、声を掛けると櫻井視点では頑が悪魔というかバイキンマンのような出で立ちをしていた。一方の櫻井はどうやらシスターの恰好をしているようだ。その事に困惑してSAN値チェック。櫻井は48>43で成功、頑が59<82で失敗して1喪失。
櫻井結構冷静だね。達観しているのか。一方の頑さんはそらそうだわ、と納得。たぶん頭が付いていってないんだろうなあ。
櫻井の恰好を見て「寝惚けているのか……お前なんだその恰好」と言う頑に、「今の頑さんにだけは言われたくないですね」と素気無く返す櫻井。その言葉に自分の恰好を顧みて納得する頑。
「コスプレですよ」
「コスプレですよ、か……お互い様だな、なんだこの恰好」
「ハロウィンには程遠いと思ったのですが」
「あんな行事興味ねぇよ……で、お前のそれは馬子にも衣裳なのか」
「褒めているのか、貶されているのか、どちらでしょうか」
「さあな……で、怪我は?」
「痛みもなければ、みたところ体の不調もないです。そちらは?」
「俺もだ」
といったところで、秘匿HOが送られる。
そこには櫻井視点は、この空間が心地が良くて目の前の悪魔の恰好をした頑が酷く不相応に見えると感じる。
ここ軽口というかこういった皮肉めいた感じで言ってくるの、頑さんらしいなと思います。前に一緒に行動したときもこういった感じで櫻井に対して接していたなあと思い出した。そういえばそうだったね。あとは、そう言っておいて、真面目なトーンになってこっちの身を案じるのは仲間想いな部分出ているなと。
ただ心の中の櫻井が「ああ、一応私の事仲間だと認識しているんですね」とへえそうなんだみたいなトーンで呟くから、おいこらって中の人がセルフ突っ込みしてます。櫻井としては同僚として、あとは他人の調子や様子を案じるのは普通でしょう、現状把握としても必要ですしといったスタンスです。
ここで頑が居心地が悪いと感じると話し、それに対して櫻井は居心地は悪くはないと返す。この恰好と状況がそうさせているのか、と推測する頑に櫻井が真顔で告げる。
「では、いっそ脱いでみたら気分的に楽になるんじゃないんです?」
「俺のこの恰好か」
「それ以外あるんですか?」
KPより服はこれ以外着ていないので、下に何か着ているという訳ではないという。暗に「それ以外服は着てないので脱ぐと全裸ですよ」と告げられる。
「やめとくよ。風邪引いちまうからな」
「ああ、何となく察しました。その下着てないんですね」
「何となく察したでお前は……まあいい、しかし気分悪いな」
「それで言うと私たち、拉致されて、その挙句着せ替えまでさせられたんですかね」
裏で「下もないですか?」と聞いて「流石に下は履いてるだろ」と返される。
ともあれここで困惑していてもどうしようもないと、周囲を探索することにする。
MAPが提示されて、想定以上に広い場所で調べる箇所が多いことに驚きながらも、まずは自分達が倒れていた周辺から調べていくことで方針がまとまる。
【内陣へ】
豪華そうな祭壇があり、その後ろには大きな古時計が設置されて、更に小さなオルガンも置かれている。このエリア全体に対して<オカルト><目星>の複合ロールが出来ると提言される。そのため、櫻井が<オカルト>59>37で成功する。初期値5%もある!成功するな!とやいやい言いながら、頑も振るも5<45で失敗。
その事から聖体ランプというのが教会にはあるが、ここには無いことが判明する。頑さんに何か分かったかと聞かれて、その事を櫻井が伝える。
自分『リアル知識がなくて、だからそれが何かってのがわからない』
小倉『なんだろうね』
KP『ちょっとよくわかりませんね』
小倉『グーグルしていい?』
KP『いいよ』
自分『いいんだ!?』
というわけで許可を得て調べた結果。
聖体ランプというのは、聖体と呼ばれる信仰の対象となるものがある場所を示す導きみたいなもの。これが有るのがカトリック教会だけであるため、プロテスタントかカトリックなのかという宗派の違いでもある。ということが判明する。
それを踏まえて再度情報を頑と共有して、「聖体ランプが無いので、聖体と呼ばれるものがここにはないか、そもそもプロテスタント系の教会かもしれないという可能性があること」という意見も伝える。
そして頑がオルガンへ、櫻井が以前の記憶から良い感情が思い浮かばない祭壇へと向かう。
オルガンに向かった頑はそこに楽譜が立てられていた。タイトルや音符が一部掠れて読めない。芸術技能か知識の半分が振れるということで、<知識1/2>で20<で失敗して何も分からなかった。
一方の櫻井は祭壇に向かうとそこは鉄製で、その上には一冊の古ぼけた本が置かれている。それを捲ってみる。
秘匿情報として最初のページに「己が信念に従い、異教徒を排せよ。さすれば道は開かれん」、そしてその先には「共に在るのであればその堕落した存在を矯正すればいい」と書かれていた。
更にその本を手に取ったため、その下には十字架の形をした窪みがあることにも気付く。
櫻井はそれらの本と情報をまとめて、オルガンの方に居た頑へと近付く。
お互いに情報を共有して、頑からは楽譜を、櫻井からは古ぼけた本を渡される。櫻井がその楽譜を読むという事で<知識1/2>で振ることになる。
自分『なんでC言語、<ほかの言語>で取っちまったんだあ……かといって<芸術:C言語>で納得できるかと言われると違うんだよなあ』
KP『でも<C言語>も25%しかないじゃん』
自分『じゃあ<知識1/2>で45%だわ』
KP『この女、知識めっちゃあるんだったわ』
45>11で成功して、解読が出来る。その楽譜がドビュッシーの《月の光》というのが分かる。更にそれらの音符も分かったため、楽譜を見ながらであれば演奏できるとのこと。
自分『なんか、こんな仕掛けがバイオハザードであった気がする』
小倉『あったあった、アサシンクリードでもあった』
自分『古今東西これで仕掛け開くこと多くない??』
KP『ピアノで開く問題』
小倉『ゼルダでもあったし……』
一方の頑は、櫻井から手渡された古い本の内容を確認する。その内容は個茶で送られる。
その内容について櫻井が理解出来たのかと確認すると、最初の文は同じだったがそれ以降の文章が「共に堕ちたければあの輝きを曇らせてやればいい」と頑と若干の違いがあることに気が付く。
「そんな風に書いてあったんですね」と言えば、その言い方に引っ掛かりを覚えた頑が「同じ本を読んだんじゃないのか」と追及する。それに対して、立場の違いによって書かれている内容が違うことに触れる。そして自分には「共に在るのであればその堕落した存在を矯正すればいい」と書かれてあったことを櫻井は伝える。
その事を「お前はこんな場所でつまらない嘘を吐くような奴じゃない」と事実として頑は受け止める。一方の櫻井は「まあ、信じて貰えて何よりです」と淡々と返す。
「て、なると俺が悪者みたいだろ。この格好とか、共に堕ちたければとか」
「虫歯菌じゃなかったんですね」
「はは、虫歯菌でも堕ちるときは堕ちるだろ。で、なんだ。神々しい恰好をなさってる貴方様は……なんだっけな。共に在るのであれば、」
「共に在るのであればその堕落した存在を矯正すればいい、ですね。はあ、この恰好に習ってというなら、教え諭して道を示せとか。そういうことじゃないです?」
「はは、俺がお前に?道を正されると?」
「……柄じゃないのは百も承知ですが」
「ま、あながち間違いじゃねぇよ」
「どうせ同じ穴の貉ですよ」
「……共に在るために、もうちょっと調べてみるか」
そしてステンドグラスなどを見るため、奥へと向かう。その道中に頑が楽譜が読めたかと聞いたため、楽譜は解読出来て弾こうと思えば出来ると櫻井が答える。
「まじか、お前ピアノ弾けたのか」
「いえ。ただ音符は読めたので。あとはその通りにボタンを押せばいいのでしょう」
「ボタンって……」
「似たようなもんでしょう」
古びた本が人によって見えた内容が違うため、この楽譜も人によって音楽も違うのかと頑が疑問に思う。それに対して、櫻井は確証は持てないものの、だとしたら自分が読めた楽譜は讃美歌といったものの類なのだろうか、と思いながら進んでいく。
いやあ~~~~~~~~~~
ここさあ、櫻井が頑を正すことが「柄じゃない」っていうのも、頑さんが「あながち間違いじゃない」っていうのも、それに対して「どうせ同じ穴の狢ですよ」と櫻井が返すのも本当に過去の事を思いっきり気にしてるなあってのが出てて楽しいね!
櫻井視点、正すも何も頑が間違ってたとは思ってないですもん。そして自分が正しいとは決して思ってないし、なんなら間違いだらけでどうしようもない人間だと自分の事を思っているから柄じゃないと言ってるですよね。正す側に立てると思っていない。そして頑がたとえこっちが貴方は間違ってないと思ってたとしても、自分が持つ罪の意識というのは抜けないから彼が間違いではないと言い返すのも分かるんですよ。それも含めてお互い自分自身を罪の意識や過ちを犯したと思っていることも含めて、櫻井は同じ穴の貉ですよと自嘲も込めて言ったんですよね。なにこれおっも。
この辺の経緯は彼らの通過シナリオのネタバレが入って来るので、別で改めて述べます。*
そして2人が古時計へと向かう。
木造の古めかしい時計で、振り子が時を刻んでいる。ガラス部分に留め具が有り、そこから開くことが可能。そのため頑が時計を開ける。
蓋を開ければ、時計盤が露わになって長針と短針が取り外し可能なことと、振り子と針が連動していないことに気が付く。
ここで<目星>を振る。櫻井が70>50で成功。頑が70<100で致命的失敗。クリティカル出たら成長しますよ!と言っていた矢先の出来事であった。ちなみに彼は今年初の100ファンである。観戦席からは「頑の失敗を吸って成功する女、櫻井」と野次が飛ぶ。
蓋の裏を見ようとした際に、頑は勢い余って蓋を割ってしまい、そのガラス片で手を怪我する。HPに-1.
「いっ……」
「随分派手に行きましたけど大丈夫です?」
「……まあ、大丈夫だ」
「っ……そうですか」
ここ、櫻井的には怪我している頑の処置はしたい気持ちはあるが一切の技能を持っていないので。それも出来ない歯痒さですね。そもそも他のメンバーが医学や応急手当持っていたので、自分が必要なかったのですが。それが他のメンバーの力が借りれない状況で、特に自分が何か出来るわけではないので更に無力さを感じているところです。
あと言わなかったけど、確かここの場面って頑さんガラス片で手を怪我したのなら……いやこのぐらいの出血なら大丈夫だっけね。
櫻井は壊された蓋の内側に「ひらく時を示せ、さすれば開かれん」と文字が刻まれて、近くに十字架のマークが描かれていることに気が付いた。
「お前……よく気が付いたな」
「いや……最初は思いっきり開かれた方に意識を取られて気がつかなかったですけど」
情報を共有する。そして十字架の話題が出たので、櫻井から祭壇に置かれた古い本の下に十字架の窪みがあったことも伝える。
それを受けて頑がやけにこの教会が十字架が多いことを気にする。
一方の櫻井は古時計の方へ関心を寄せる。本来振り子時計なら振り子の運動によって針が動くように出来ている筈なのに、それが全く連動していないことを指摘する。更に長針と短針が取り外し可能であることも伝える。それを聞いて頑が針を取り外す。
「警察官になってから、針を取るなんざしたことねぇぞ」
「でしょうね。ついでに言っておくと、私そんなに手先が器用ではないので。任せました」
「うっそだろ」
「何故」
「そう考えてもお前の方が器用だろ。見ただろ、2分前の俺の惨劇」
「手先の器用さと……その、力加減はまた違う話でしょう」
「そうかもしんねぇけど、ほれ、お前がもっとけ。俺が持ってると割っちまうかもしれねぇからな」
というわけで頑から渡された針を、櫻井が預かる。ひらく時を示せというヒントが出たが、それを解くヒントが分からないため、その情報を集めるために探索を続ける。
なんでこんなことに巻き込まれたんだ……と天を仰ぐ頑の視界には頭上にあるステンドグラスが目に映る。一緒に付いていた櫻井もその方を向いて同じくそれを見る。
するとそのステンドグラスは、天使が悪魔の心臓を貫き、悪魔が天使の頭を潰す様子が描かれている。どう見ても異様な光景にSAN値チェック。櫻井が48>41で成功。頑が58<78で失敗して1喪失。
自分『出目やばくない??え??』
小倉『やばいね、一回も成功してない』
自分『涌井くん(同じ班員の探索者、大変ファンブルが多い)超えてんじゃない??』
KP『涌井くん超えるなんて相当だよ』
自分『KPにもそういわれるなんて……』
そしてステンドグラスから出てくる情報は以上。櫻井が「ステンドグラスってもっと綺麗なものだと思ってたのですが」とぼやくと、頑もそれに同意して「もっと神々しくて思わず見惚れちまうのがステンドグラスじゃねぇのか」と返答する。どう見ても殺意の塊、相打ちじゃないかと思ったところで次の場所を探索することに。
【側廊を見て回ろう】
MAPにある左側から見て回ることに。すると中央には二対の鏡が合わせ鏡になる形で設置されている。それぞれ意匠が異なり、左側が黒く悪魔のような、右側は白く天使のようなデザインであった。
2人は自分の進行方向先にある黒い鏡の方を見ると、もやが掛かって映りが悪い。個茶で情報が送られる。
櫻井視点は、先程同様鏡の映りが悪い。しかし頑の背後に何かが浮かんでいるのが見える。それは悪魔のような形状をした胎児だ。だが頑は背後にいるそれに気付いていない、見えていないようだ。そして脳内に「その存在を知らせてはいけない」という謎の言葉が浮かぶ。SAN値チェック。48<91で失敗して1喪失。
一方、その間に頑がSAN値チェックを行っていた。57>35で成功して、喪失は見られず。
さらに追加で個茶情報が送られているとのこと。その間に独り言で中の人が『ぶっちゃけどっち転んでもPLは美味しいし、PCはどうでもいいんだよねえ』と呟く。
ここでPL相談でおぐともさんより『アクションを起こそうかどうか悩んでいる』と言われ、『起こしちゃえば??』と返す。
それを踏まえて、頑さんが鏡に手を伸ばす。それの見て櫻井が怪訝そうな顔をして「何してるんですか」というも、それに答えず頑はそのまま動きを止めない。流石に様子がおかしいと思った櫻井が頑の横腹を手で叩く。このタイミングで頑さんのみSAN値チェック、57<75で失敗して1d3の2点減少。櫻井の制止も気に留めず、そのまま行動を止めない。
この異様な状況に櫻井が<アイデア>90>45で成功して、頑が先程と違って顔を顰めるような眉間に皺を寄せている、怖い表情を浮かべていることに気が付いた。
その表情を見て、以前の状況を思い出して恐怖で背筋が凍り付くものの、このまま放っておけないため語気を強めながら「頑さん?頑さん、ねえ何してるんですか、何してるんですか?」と櫻井が追及する。
それに対して「ああ?なんだよ、うっせぇな……」と平素より声のトーンが低く頑が返答する。「なんだじゃないですよ」と櫻井が更に詰ることでようやく頑が鏡から関心が外れる。
本当に意識が戻ってきたのか不安になった櫻井が確かめるために「今の私が誰か、分かってます?」と頑に尋ねる。それに対して「櫻井飛花だろ」と答える頑に(自分のことは認識している、ならその印象について何かされたのか?)と思った櫻井が「私の事をどう認識してますか?」と質問を重ねる。しかし頑は「同僚だ」しか答えなかったため、櫻井の中で(そのまま聞いても自分に対する印象については、今までの過去もあって答えにくいだろうから知りたい事は聞き出せない)と判断する。そのため、この質問を「じゃあいいです」と何の意図で聞いたかも言わずに打ち切る。
それに対して「はあ?なんだよ、禅問答かよ、訳わかんねぇ……」と困惑する頑。それについて溜息を吐きながら頑が鏡を見てから様子がおかしくなったことを櫻井が指摘する。
「その事、ご自覚されてます?」と尋ねた櫻井に、呆けたように「……なんだ、見えなかったのか」と呟く頑。その事を追及するも、一拍置いて彼は「何もなかった」と返す。そしてその話を打ち切って鏡の奥へと向かうように促す頑に溜息を吐くも、これ以上の追及は控える櫻井。
「先に言っておきますけども。貴方がどうにかなったら、私貴方をどうにかする方法がないんで。頼むから気はしっかり持っていて下さいよ」
「善処するよ」
「……努力くらいはして下さい」
そういって2人は左の側廊の奥へと向かう。その先は頑丈そうな黒い扉があり、鍵が掛かっている。現状、ここから先は行くことが出来ないため今度は反対側の側廊に行って確認しようということになる。
右側の側廊に行く前に櫻井が「もし向こうの鏡を見て自分の気がどうにかなってしまったら殴ってでも止めて下さい。時間の無駄なんで」と頑に告げる。それに対して「……わかったよ、どうにかして止めてやる」と返事をする。
ねぇ~~~~~~~~~
鏡のくだりさあ~~そうやって櫻井のトラウマ抉ってくるんだ??へえそうなんだ??
あの時の頑さんさあ、まるっきり発狂した時の様子を彷彿とさせるし、櫻井視点からすればあの時頑さんは彼女の中では例の場面の時の頑とも被るんだよ。地雷ど真ん中というか、最大トラウマ真っただ中。だから彼に対して怖いと思って固まったし、背筋が凍ったんだよ。でもだからといって明らかに正気ではない頑をそのままには出来ないし、この場には自分しかいないから自分がアクション起こさないと仕方ないし、で必死で彼に呼び掛けたんですよね。あとは彼に身に何かが起こったのかを冷静に分析していたと。
そして、何とか鏡から意識を逸らすことが出来たところで一応釘は刺しておくという。櫻井、君めっちゃ釘刺してくの好きだね、先に言っておいてその後の行動や判断を予測しやすいようにしていくの好きなんだね。
そして向こうに行く前に櫻井が自分に何かあったら止めて欲しいという旨を伝える。これについて、頑さんの様子がおかしかったので、前の状況を振り返っても自分にも様子がおかしくなる可能性があると思ったから、手短に脱出するためにも提案しましたね。しかし前の状況を踏まえた場合、一番精神的にきついのが頑さんなのに、そんな彼にお願いせざる得ないという状況が辛いですね。櫻井その辺全く考えていませんでしたが。何してでもいいから止めてくれ、さっさと脱出するためにもとしか考えていない。
そして2人は反対側の側廊へと向かう。そこには白い天使の衣装が施されている鏡がある。それに櫻井が目を向けると、その鏡も先程の黒い鏡と同様に映りが悪くもやがかっている。だが、そのうちに鏡から文字が浮かんでくる。そこには「数ある得を積み重ねよ、頂へと至る為に」という文章が書かれていた。これに対してSAN値チェック、47>16で成功して喪失無し。
更に鏡を見ていると、『全てを赦すそれは頑なであった』『万物の素にこそ慈愛は宿る』『確固たる良識とは残酷である』『神への忠義は祝福へとつながる』『律することはその身を縛ることである』『父なる大地に投じたるは清き身体』『愛に殉じよ』といった文章が浮かび上がる。それらへ触ることが出来るのではないかと直感する。しかし櫻井はその文章を見て、赦すも何もないと思って鏡には触れないことを選ぶ。
一方、頑の方ではSAN値チェックが入り、55>1で成功して喪失なし。ごねたことでクリティカルチケット(ハウスルールの遁甲符、任意で一度だけロールをやり直しできる)が発行される。
櫻井は鏡をしばらく見たかと思うとおもむろに手を伸ばすものの、諦めた表情でその手を引っ込める。そんな櫻井の反応に頑はキョトンとしている。頑は先程手を伸ばしたことに触れたものの、特に話すことはないと思った櫻井は文章には触れず何もなかったと言って向こうへ行くように促す。
廊下の奥にあるのは頑丈そうな白い扉で鍵がかかっていて、「明るき旋律を奏でよ」とプレートに書かれている。
これが先程の楽譜にあった月の光を演奏すれば開くだろうと大方予想しつつ、まだこのフロア内で調べていない箇所があるためそこを調べてからでも遅くないと判断して、身廊へと調べていくことにした。
【身廊を調べていく】
今までの場所とは格段に広いエリアに途方に暮れる2人。
「どっから手付けたらいいもんかねぇ」
「まあ人海戦術しかないでしょう、せかせか頑張っていきますか」
「それしかないか」
「頑張ってください」
「え」
「え」
「いやそれなりに頑張りますけども……」
「おう、良い心掛けだ」
「殊勝な心掛けだと思っています、ただ体力に自信がないので」
「良い心掛けだ」
「へばったら休みますね」
そう言いながら辺りを見渡すと、綺麗に整っていることが分かる。そして豪勢な玄関と思われる扉がある。
とりあえず玄関の扉をと確認すると、意匠が施されているのが分かる。どんな意匠なのか<目星>を振って、櫻井が70<74で失敗。頑が70>67で成功する。
頑がその意匠が動物の象だということが分かる。更にKPからそれに対して<クトゥルフ神話>が振れると言われてPL2人大爆笑する。
自分『答えじゃん!答えでしょ!』
KP『いやなんのことか知らんけど』
一応継続探索者のため、2人とも<クトゥルフ神話>は5%持っているので頑だけが振るも5<94という危ないラインを通る。
頑がこれが象の意匠が施されていることまで分かる。芸術方面には明るくない櫻井はこれが豪華な扉ぐらいしか分からないと返す。一方の頑はこの玄関は何となく気味が悪いからあまり近付かないようにと告げる。
一通り探索を終えて、おぐともさんより「祭壇の方にあった十字架の溝に時計の針を入れることを試したい」という提案があり、オルガンを弾く前にそれを試すことに。
KPから鏡は見ますか?と聞かれて、櫻井は目的地があるので目もくれずに行きますと返答。
【祭壇の仕掛けにチャレンジ】
おぐともさんの提案に沿って、祭壇の溝に時計の針を入れる。それはぴたりと当て嵌まり、カチャリという音と共に玄関の扉と、それから祭壇が動いて下から地下への階段が見える。
「普通の教会じゃねぇだろ、ここ……」
「まるでダンジョンみたいですね」
「RPGかよ……」
「だとしたら、自分本職と今の衣装が合ってないような気がするんですがね」
「はは、悪魔が主人公のRPGとか……」
「奇をてらってあるかもしれませんよ」
「なんだよ、悪魔が今までの行為を悔やんで、善人になる物語か?」
「それもあるんでは?よくある話でしょう、行いを悔やんで善に目覚めるとか」
「……」
「ちなみにそれで言うと自分も大概ですよ。自分も罪を犯しておいて、静粛な恰好に身を包んでいるとか。滑稽じゃありません?」
「いいんじゃねぇの。罪を犯した意識があるからこそ、そのなんだ、罪を許すというか払うというか。その役に当て嵌まるだろ。そんなに外れてねぇだろ」
「だとしたら、そっちの方が配役としては合ってるんじゃないんです?」
「……」
「だから言ったじゃないですか、同じ穴の貉でしょう、って」
「そうかもな……同じ穴の貉さん、それじゃあ一緒に地下への階段降りてみませんかっと」
「まあ新しく行けたのでそっち行ってみましょうか」
なんで閑話挟むと重たくなるの、ここ。
いやでも関係性からして仕方ない……!先も言いましたけど、櫻井は「知っていたのにその現実から逃れるために目を背け続けていたことの罪」の意識があるので、それなのに貞淑な格好をしている己が道化に見えておかしくて仕方なかった。
それを実際口に出せば、罪の意識があるからこそあながち外れていないと頑さんに指摘されるんですけども。でも一番悔やんでいるのは頑さんだから、それを言ってしまうとそっちの方が合ってるんじゃないんですかという。
お互いがお互いのことをそうやって認識しているということも含めて、本当に自分達って同じ者だよねという意味合いも込めての同じ穴の貉ということです。
【発見した地下室へ】
早速発見した地下室へと向かうと、そこには広い空間があり、中央には人の背丈の半分ぐらいかと思われる象の頭をした人間の像が物々しい雰囲気を放っていた。そしてその近くには聖体ランプもあった。
櫻井がそれに指摘して、あれが言葉通りならランプが置かれているアレが聖体であり、信仰する崇拝対象なのではと意見を述べる。
自分達の見覚えない石像に、新手の新興宗教かよとげんなりした様子でみやる。ここで<目星>が振れると、逆にそれ以外に見るものがないともいわれる。
小倉『目星で像をよく見る……よく見たいですか、ゆにしさん』
自分『え、自分見に行きます言って、止めてくれるんですか??』
小倉『……さっきああいうロールしちゃったもんなあ』
自分『さっき止めてくれるって言ってくれましたもんね』
小倉『……w』
自分『さっき、何をしてでも止めるって、言ってくれましたもんね!』
小倉『あっはっはっは』
自分『うひょーーー』
小倉『止めるけども、止まるかな』
自分『それはそれで拳があるじゃないですか』
小倉『貴方に拳……きっつ。せめて組み付きだなあ』
小倉『そもそも飛花的に、象を見に行くのか』
自分『でもさっき象以外目ぼしい物がないと言われたから、多分情報を取りに行きますよ』
小倉『そうだよなあ……』
自分『じゃあ振りまっ~~~す』
しかし櫻井の<目星>は70<84で失敗。
これには『なんで!?!?』と声が漏れる。『全て杞憂だった』と安堵するおぐともさん。これには女神もそうじゃないと言っているのか、と呟く自分。観戦席から鈴木雅之が「よんだ?」と野次を飛ばすので『違う、そうじゃない』と返しておく。これ分かる人おるん???
なんでそんな象を見に行くんだと言う頑に、少しでも手掛かりは欲しいと返す櫻井。またろくでもないオカルトに巻き込まれているんですかね、と独り言ちる櫻井。
「早い所こんな居心地の悪い空間から出よう」
「そもそも居心地の良い場所なんてありましたっけ」
「確かにそうだ。……なんだか、誰も彼も俺を否定している気分だ」
「そういうものですか」
「言いかえればそういういことだろ。まあそれに相応しい行いを今までやってきたからな」
「だとしたら自分もある意味では居心地が悪いですけどね」
「ある意味、ね」
「なんでこんな自分を肯定されなきゃいけないんだって気持ちです」
「そうか」
「そうですよ、無能の人間なんて……っ」
重苦しい雰囲気になってきたところで、こんなことを言っている場合ではないと櫻井の方から話題を切り上げて階段を上がってオルガンの方へと向かうように提案をする。
そんな櫻井に「無能な人間はオルガンを見ただけで弾けねぇよ。……お前が言いたいのはそういうことじゃねぇだろうけどよ」と言葉を掛ける頑。
そして二人は階段を上がって地下室から出る。
え、くっそ重たいんだが????
というか頑さん、なに、全てが否定しているみたいだっていきなりきっつい言葉投げ掛けてくるじゃん。それはあの時みたいに追い込まれて自分だけでしかいない、
全員が敵みたいな状況だと思っているみたいなことですかね。それについて櫻井はそんな彼に掛けられる言葉はないし、そもそも自分の存在自体が彼を追い詰めるだけだと思っているので。淡々と相槌を打つしかない。
あとはそう思えるのは頑さんだけでなく、自分だってそう思う所があるですけどねという心情を少し吐露しましたね。何も出来なかった自分がどうして今も生かされているのか、死ぬことは出来ないから今こうしているものの、そんな無能な己に価値なんてないのにといった感情が抑えきれなかったですね。頑さんに引き摺られる形で少し取り乱してしまったというか。
頑さんもそんな櫻井に思う所があるから、ああいう言葉を掛けたんでしょうけど。本当にお互い何となくその感情や正体について察してるのに、言える立場じゃないから何も出来ないと思っているの、ほんと辛いだけど。どうしたらいいんだよお。でもまだこうして会話が交わせるだけ進歩はしてるんですよ……あれから日にちが立っていることから、たぶん時間が経過して少しずつ気持ちが引いてきたというか、落ち着いてきたのでしょうかね。
【オルガンを弾いた先にあった白い部屋へ】
地上に上がって、降りる前と比べて変化があったかを確認したいため、頑さんが<目星>しかし70<81で失敗。櫻井がフォローで振って70>36で成功。特に変化は無かったことが分かる。
後出来ることはオルガンぐらいかと思って、月の光を演奏する。すると白い扉の方の鍵が開く。RPGか、リアル脱出ゲームか、壮大すぎると2人でぼやく。
「あとはこの格好とかな」
「もう少し衣装とかは、どうにかならなかったんですかね」
「スク〇ップさんもそこまで手が回らなかったんだろ」
「具体的な企業名出していいんです?訴えられません?」
「誰が訴えるんだよ、お前しかいねぇだろ」
「ふふっ……それもそうでしたね」
白い扉を抜けると、そこは真っ白な部屋であった。一見、一般家庭にでもあるような、ごく普通の部屋。そこにあるのは、本棚、ベッド、扉、机、拷問器具、棚ぐらいだ。
小倉『ふは……』
自分『待って??普通の家庭にはないものがあったよ!』
KP『それはちょっとわからないです』
出口かと思いきや、部屋だったので肩透かしを食らう2人。そして明らかに異質な拷問器具に目が行きながらも、ひとまず脱出するために順番に調べていくことにする。
ここに居た人間はどういうやつなんだ、ベッドがあるくらいなら住んでいる人がいるだろうと頑が推測する。そしてその一端を知るためにも、と促される形で本棚から調べることに。
本棚は新品同様で幾つかの本が並べられており、そこから有用な情報を引き出すには<図書館>を振る必要がある。櫻井が70>50で成功、頑が35<74で失敗。まじで頑さんのダイス目が酷い。後でダイス結果見るの怖い。
そして成功した櫻井はその中から、催眠術について記載された本を見つける。このワードに心当たりがあり過ぎるおぐともさんが思わず笑ってしまう。……嫌な思い出ですね。催眠術について、思ったより情報量が多い!と言いながらもリアルに読み進めていく。
そのことについて櫻井が催眠術って思い当たることが多すぎません?と言うと、その経緯を同じように知っている頑が確かになと苦そうな様子で同意する。
櫻井は今自分達が置かれている状況は催眠術に掛けられているのではないかと言い、これが催眠術であると自覚した場合は催眠がどうなるのかと疑問を浮かべる。それに対して頑がきちんと具体的に催眠だと自覚しなければ解けないのではないかと意見を述べる。疑惑止まりなら催眠は解けないのかもしれない、と仮説して他にも手掛かりがないか調べることに。
「じゃあ成り行きで拷問器具でも調べますか」
「お前趣味悪ぃぞ……」
「いえいえ、催眠を掛けて拷問に掛けて、その方が情報が取りやすいかなと思った次第ですよ」
というわけで拷問器具を見る。使われた形跡はなく、拘束するための用途であるようだ。更に首輪とリードもそこに置かれていた。更に調べるには<目星>と言われて振る。櫻井が70<81で失敗、頑が70<72で失敗とお互いに失敗でそれ以上は分からない。
首輪とリードに気が付いた頑がそれに呆れているも、櫻井は引っ張っていくのに丁度いいのではないか手錠もないしと冷静に述べる。
「あとは無理矢理連れていくということも出来ますよ」
「……誰を」
「私だと……頑さんは無理なので。この場合は頑さんでしょうね」
「俺が?お前を?」
「そうですよ」
「そんな日が来ないことを祈ってるよ」
首輪とリードから目を離して、拷問器具を見下ろして頑が呟く。
「……殺してくれと言ったことは有るが、拷問してくれと思った事はねぇな」
「ああ、一思いにやってほしかったんですか」
「そんなときもあったよ」
「思い留まってくれて何よりです」
「誰が思い留まらせたんだか」
「いえいえ、自分は正直に言っただけですよ。人殺しにしたいんですかって」
沈黙する頑を尻目に、櫻井が次は何処を調べますかと尋ねる。するとベッドなら生活していた人間がいるなら痕跡が残る筈だと頑が告げる。
あのさあ~~~~~^~~
またこうして前のセッションの事で刺してくるぅ~~~~
いやはや色々な経緯があって「殺してくれ」「私を人殺しにさせたいんですか。生きてそのまま職務を全うして下さい。それが貴方に対する罰です」という会話を交わした2人だったけど、その話ここで掘り返して来たなあ???いやでも出したいよね、あのときのロール。うん分かる。
楽になりたかった頑をある意味では許さずに留まらせた櫻井からの重い言葉である。詳しくはここでは言えないけども。そのことについて、淡々と話してましたけど特に感慨はないです、櫻井は。そこで耐えられず頑さんが逃げてしまったならそれも仕方ないし、責めるつもりはない。思い留まって残ることを彼が選んだのなら、それはそれで良いのではないかと思うし。ただ、どっちの選択を頑さんがしても、それは彼の決断でありどんな結論に至っても咎めるつもりはないです。ただ、頑が残らないなら櫻井は恐らくこの場にはいないことは確かです。彼女がここにいたい理由はないので。いなくてはならない理由がないと、いないので。
そして今度はベッドに向かう。
そこは真っ白なベッドで、シーツも几帳面に整えらえている。目星で情報が出るということで振る。櫻井が70>11でスペシャル成功。頑が70<74で失敗。
自分が『もう目星なんて信用できねぇ!』→『本当だあ!!』と手の平がぐるんと一回転している横で、7割がほどんど失敗するおぐともさんに『グラサイ入ってる?大丈夫??』という感じ。今回の出目あらぶりすぎでは?
失敗した頑はここまで終始眉間に皺を寄せて気を張り詰めているせいか、集中力が切れていて気付けなかったようだ。
一方の櫻井はベッドの下に紙きれに気が付く。それは酸化していて黄色くなっていた。そこに書いてある内容を掻い摘むと、後ろにいるアイツに気付かれたら終わりである。それに餌をやり過ぎるといけない。だからといって放置しても意味がないといったものであった。
読み終えた櫻井は、疲れていそうな頑に「お疲れ様でしたらそこのベッドに寝ますか」と言えば断られる。
「一個試したいことがあったんですけど。ちょっとこのメモを見るとそれを躊躇いそうになりますね」
「何だお前、何か考えがあったのか」
「ん?そっちも心当たりがあったかもしれませんけど。あの姿見に唆されたりしませんでしたか?」
「された、な」
「ああ、じゃあそれと同じことですよ」
「なんだ……俺は思いっきり手を伸ばしたが、お前は伸ばさなかった。そのことを言ってるのか」
「察しがいいですね。そのことで合ってると思いますよ」
「何が浮かんだんだ?」
「そうですね……数ある徳を積み重ねていけ、頂へと至る為にといった内容と。あとそれから万物の素にこそ慈愛は宿るとか、神への忠義は祝福へとつながるとか、そんな在り来たりな言葉が並べられてましたね」
「なるほどな……ということが分かってるなら、なんとなく察しは付いてるだろ。俺の方に書かれてた黒い鏡に映し出された言葉がな」
「ふぅん……でしょうね」
「数多の罪を使いこなせ。さらなる深淵へと至るのならば。確かそんな文章だった気がする」
「なるほど」
「あとはお前が言ってた通りの内容だよ」
「ちなみに……触れて、どうなったんです?」
「力が湧いたような気がしたよ」
「なるほど。まああまり得策でないかもしれませんね」
「副作用とかあんじゃねぇの、こういうの」
「そういうものじゃないです?何かを得るんでしたらそれ相応の代償がいる、とか。まあでも一個分かって良かったじゃないですか」
「まあな……」
鏡の内容についてお互いに情報を共有して、残りの探索箇所を調べていくことにする。
次に棚を調べに行く。
それは白い棚で、白い金庫があり、金庫にはプレートが付けられていた。
そのプレートには生命の設計図にはなく運び屋にあるものが答え、と書かれている。これについて<生物学>が振れるということで、櫻井が振る。41>2で決定的成功が出る。思いがけず出目が良かったことに動揺する。
櫻井がこれがDNAでmRNAの塩基配列の事を指しており、その中でmRNAにしかないのはUウラシルということも理解する。更にそのスペルがUracilだというところまで分かる。
その内容を頑に伝えて共有する。そしてウラシルと白い金庫のロックへ打ち込めば開く。その金庫の中には貴婦人の乗馬25の練習曲という楽譜と、白い十字架があった。
そして机を調べに行くと、そこには本が広げられておりタイトルは『作って湧湧』と書かれていた。これにはPLも『わくわく……?』『わくわくってそういう字!?』と困惑を隠せない。
それからここの情報に出てきたイブン・カジの粉というワードに(これ、あのシナリオで出てきたやつだ……リプレイ動画で聞いたことあるな……)と密かに思ったり。
そして最後に扉を調べに行く。
それは純白で強固に鍵がかけられている。プレートには悪魔を服従させ帰還するのなら、信徒の手のひらに誓いの口づけを。さすれば共にかえれよう、といった文面があった。
「自分の身なりも信徒と言えば、神に仕える身なのでそうとも言えますが」と櫻井は自分がシスターの恰好をしているので、信徒に相当するのではと助言する。そして文言に対して「そのための首輪とリードだったりしますか?」と素朴な疑問を口にする。これに対して「一緒に帰れるんだったら別に悪くねぇな」と返す頑。服従させるのが頑なのか、本人の心の中に持つ疚しい気持ちといったものなのか、何を指すのか分からないと櫻井が話す。
「俺自身で良いんじゃねぇの、見ろよこの恰好。どうみても悪魔そのものだろ」
「虫歯菌ですね」
ここまで探索を終えて、玄関から出れる扉はなんだったのか、黒い扉をまだ開けていないがその鍵がこの楽譜なのか、といった内容をPC間で相談していく。
「だとしたらこの先の黒い扉は、邪な誘いを持ち掛けてくるかもしれませんね」
「……打ち勝てるかどうか、怪しいぜ。正直。お前は鏡に手を伸ばして止めたが、俺は一直線に伸ばしたからな」
「別に勝とうとしなくても良いんじゃないんです?」
「理解だけして、納得はするな。とかそういうやつか」
「いえ。誰しも欲求があると思いますので。その欲求に逆らえないのは仕方ないとは思いませんか?」
「仮にそうだとして……いや、なんでもねえ」
ここで頑なさんが言い掛けた言葉が気になるなあ。
でもまあ櫻井のその言葉は割り切り過ぎていると思うのですよ。普通はそんな風に感情を割り切れないというか。たぶん櫻井の場合は人の感情について、もはや達観と言うかどうでもいいと無気力に近いので、そこに対して頑さんとしては思う所があるのではないかなっと中の人的には思ってますよ。
というところまでで、休憩。
【黒い扉の先へ】
櫻井が手に入れた楽譜をオルガンで弾けばがちゃりと音がしてどこかの鍵が開いた。それを確認したところで左側の黒い扉へと向かう。予想通り、そこの鍵は開いていたため、部屋の中へと入る。
そこは暗い空間で、壁に掛かっている蝋燭のお蔭で辛うじて見える。ひとまず一番情報量の多そうな資料棚に目を向ける。
資料棚から情報を拾い上げるには<図書館>ということで、櫻井が振って70>68でなんとか成功。頑が35<97でファンブル。まじで頑さんどうしたの??チーム内のファンブル担当入れ替わった??
頑は本を引っ張ろうとして勢いが強く、そのまま本がバサバサと落ちてきて、その角が頭を直撃する。という訳で、HP-1となる。KPがボソリと『どっかで見たことあるぞ』と発言。いったいどこの誰が同じとこでファンブル出したんでしょうね?
「大丈夫ですか」と気遣いながら櫻井は、そこからクロノスの悪魔という資料を見つける。それを頑にも見せて共有する。
「ファンタジーという感じでしょうかね」
「はは、ミステリーにも見えるな。あるいはサスペンスか」
「フィクションという意味ではSF染みてるかもしれませんね」
「ここは普通の教会じゃ……いや今更か」
「そうですよ、最初にあのステンドグラスがあった時点で普通の教会じゃないですよ」
「確かに、普通の教会には100%ないな」
「でも、ある意味ヒントだったのかもしれませんね」
天使と悪魔が相打ちしていたように、このクロノスの悪魔同士をぶつけ合うことが解決の糸口ではないかと櫻井が意見を述べる。それに対してあれに描かれているのは天使と悪魔であり、また違うのではないかと頑が反論する。
ベッドを調べると<目星>で櫻井が70>23で、頑が70>44で成功。そこには黒い十字架を発見する。
次に机を調べる。
真新しい机で、そこには黒いメモが置かれていた。『こっちは真新しいんだ!?』と驚いてると、メモには「神に相応しき十字架を捧げよ」と書かれている。
「クイズ番組かよ……」
「どちらが正しいでしょうか?ですかね。二択ですよ、今のところ」
「はは……なんだ、これから俺たちは神様と対峙するのかよ」
「どうやらその予定見たいですよ」
「……どうにか、2人してなんとか生きて帰るか」
「そうですね」
ここでクロノスの悪魔に対して<クトゥルフ神話>が振れるよ、というKPからの提案に『いいです、いいです、ないです』と即行断る私と、『振りまーす』と意気揚々と振りに行ったおぐともさん。結果は5<29で失敗。決して悪くない出目なんだが。
そして最後に扉を見ると、これまた強固に鍵が掛かっている。そして札には信徒を堕落させ帰還するのなら悪魔の足甲に誓いの口づけを。さすれば共にかえれようといった文章が書かれている。
ここまでおおまかに探索を終えたということで、今までの情報を踏まえてPL相談が交わされる。
自分としては、既に探索者たちにはクロノスの悪魔が付いてるためどっちかの扉にそのまま出たら問題だと考えている。このまま帰ったら現実にもそれを連れてきてしまい、最終的に悪魔の養分にされて最悪な結末を迎えるのでは?なので何かしらの方法を用いて双方の悪魔を相殺してここから出ないと意味がないという考え。
だとするとどうやってそれが出来るのか。
おぐともさんは玄関だけは、罠っぽいのでそこは避けたいという意見。自分はあからさまだったのでそれに同意する。
まだ地下室だけ<目星>失敗なので、そこの情報を取りに行く。恐らく神に十字架を捧げろ、という神はあれのことではないかと。
ということで地下室へ向かうことにする。
と思った矢先、ここでKPから<アイデア>を提示する。櫻井が90>15でスペシャル成功、頑は50<52で失敗。なんでギリ失敗なの、ここ居心地が悪いからアウェーなの??だから駄目なの??ホームで戦わせてあげてよ!!
ここで櫻井は『振り子時計の「ひらく時を示せ、さすれば開かれん」』という内容を思い出す。ここで『あれ(十字架)で終わりじゃないんだ!!』と謎解きが終わっていなかったことに驚く。そしてひらく時を示せ、に引っ掛かり、時間が関係しているのではないかというところまで……ヒントが出される。
ひらく時って何だ……?一番長針と短針がはなれるのは6時だけど~~~とPLが頭を悩ませていると、KPからもう一度<アイデア>を振るように提案が出る。
KPからの慈悲のアイデアだ~~~最悪総当たりしてみればいいんじゃないか?と思ってる辺り駄目な気がする……と言っている傍から、櫻井が90>8でスペシャル成功。頑が50<77で失敗。櫻井が二連続スペシャルを叩き出す。
自分『まって、私は何も閃いてないけど櫻井が違う!って言ってる。まって、まって、櫻井。君の頭の良さにワタシが置いてきぼりだから、ついていけてないから待って』
KP『ひらくとき……あくとき……あくとき……あくのはなんじ……』と思いながら十字架に目が行く。悪の十字架……と頭に浮かぶ。
自分『……あくの、じゅうじ、か……ああ……』
KP『と、櫻井は思います』
小倉『櫻井はそう思うのね??』
PLが一体何を言っているのか分かったことで思わず頭に浮かんだのが……
小倉『クトゥルフ神話TRPG……!』
自分『違うよ!今私たちやってるのは謎解き冒険バラエティですよ!!DER〇ですよ!』
小倉『20年前の高校生クイズとかでありそう』
自分『〇テレだからなあ~~~』
小倉『クトゥルフ神話TRPG~~~~』
自分『いや謎解き冒険バラエティですから』
PLが一気に脱力して、櫻井が腑に落ちない怪訝そうな顔をしながら時計の針を10時に合わせる。ここに全員(笑)ながら進めていく。
「あくの、じゅうじ……か」
「なんだそれ」
「いやそのまんまですよ、開くの10時か……って」
「……どういうことだ?」
「なんというのでしょうか、謎解きは合ってるのでしょうけど、釈然としないといいますか。腑に落ちない心境ってなんでしょうね……」
「お、おう……俺はあまり飲み込めてないんだが……」
「ま、まあ開きましたし、行きましょうか……」
「開いたからまあいいだろ……ありがとな」
「いいえ……」
どっと疲れが増した櫻井と、そんな櫻井を気遣うよに頑が古時計が動いて現れた細い道を進んでいくことに。
【時計の奥の細道へ】
狭い通路の先は小さい部屋の中央には台座があり、そこには文字が刻まれていた。異教徒を撃ち抜け、殺し合えという内容。SAN値チェック、櫻井が47<99でファンブル。頑が55<77で失敗。共に1喪失。櫻井はさっきのショックが抜けていないのだろうか。しかしSAN値チェックに99ファンブルが適応されなくて良かった。100ファンだったら最大値だった。どっちにしろあまり変わらないが。
その台座には白と黒の対となる拳銃がクロスする形で置かれていた。黒い方には物々しい悪魔の意匠が、白い方は神々しく天使の意匠が施されている。
そしてこの部屋には他に調べられる箇所がないということで後にすることに。さてここからどうしようかと悩むことに。
ここで先程の黒い部屋の探索を終えたときにしていたPL相談の内容を、PCも同様にしていたという体でロールプレイを進めていく。
櫻井がクロノスの悪魔をそのままにした状態で外に出るのは得策ではないと言っていた話を聞く限り、自分達にはそれが付いているんだろう。ならば殺すしかないと頑が話す。
それを受けて櫻井が、頑に対して「自分の背後に何かが付いているって鏡で見えましたか?」と尋ねる。(言った後で「あ、これ指摘していけないやつ」と過去ログ見漁って気付いた。)
そのとき、激しい頭痛が起こり再度「その存在を知らせてはならない」という警告が浮かび上がる。SAN値チェック。46>44でギリ成功、1d3で1喪失で最低値で踏みとどまる。
自分『そうかそうかあ』
KP『えらい……(SAN値チェック成功で)』
自分『そっかそっかあ』
KP『えらい!(SAN値喪失最低値で)』
「大丈夫か、あまり顔色が良くないが」
「いえ……ちょっと、いや。なんでもないです。嫌なものを見たというか、思い出したと言いますか」
「そうか」
いやほんと、ここで踏みとどまれる櫻井、君めっちゃメンタル強いな?一歩間違えばSAN値チェック失敗からの発狂の可能性もあったのに、そして最大値持っていった場合不定の狂気入りも確定するところだったので、ここで最低値引き当てて平静を保てているのが本当に強い。なんというか前回のセッションとは違って、めっちゃ今回のセッションでは精神激つよだな櫻井。精神的に打たれ強くなったのか、それとも全てがどうでも良くなって動揺しなくなってしまったのか。これどっちなんだ。
ここで櫻井がまだ一か所ちゃんと見ていない箇所がある、それは地下室だと頑に告げる。
と、PC発言したところで、おぐともさんよりPL相談タイムに突入することに。
小倉『鏡越しにお互い撃ち合うしかねぇんじゃないかって』
自分『ああ~……ええ、でもあそこの情報取りに行きたい~クトゥルフ神話技能が取れそうな気がするぅ』
小倉『え?地下行ったところで有用な情報手に入る?』
自分『脱出に有用かと言われると微妙』
小倉『たぶん、とんでもないものみました~SAN値削れました~で終わりそうな気がするんだよ』
ここで自分がずっとあの場面から思っていたことを口にする。
自分『頑さん、撃てますか?』
小倉『……詰んだんじゃない?』
詳しいことはここでは割愛するものの、おぐともさんの探索者である頑さんはとある件が切っ掛けで拳銃技能に長けているものの、トラウマで握っただけで手が震えてしまい、今も撃てないという事情を抱えている。ちなみにこの件は深く櫻井も関わっている。
そのことを櫻井は知らないが、PLである私は知っていたので『あれこれ頑さん撃てないんじゃね?』とずっと頭を悩ませていた。なので正直撃つという発想は抜けていた。考えもしなかった。
そのことでSAN値なんぼあのとき削れたっけな?いやそもそも削ったところで撃てるのか?とPLが悩んでいるとKPから提案される。
POWを振って成功したら撃てる、失敗したらSAN値チェック。減少値は1d6という悪魔のような提案が観戦席よりご意見として出たと。つまり精神を削って撃ち抜け、とのこと。
自分『そのための……これ?(このシナリオは観戦席から強い希望があって、この探索者で来てほしいという話が発端であった)荒療治すぎへんか』
小倉『拳銃持ったら手が震えるんだよね……あのさあ、こんなことTRPGとしてどうかと思うだけどさあ描写やり直していい?』
KP『何の?』
小倉『拳銃を持った時の描写。あまりにも普通に持っちゃったもん。』
自分『ははwwwあれは別の世界線だったんだ』
ということで再び、隠し部屋で拳銃を見つけたところの描写からやっていくことに。
【再び拳銃を握る覚悟はできたか】
隠し部屋の先にある台座に拳銃が置かれていることに気が付く。それを見た2人が予想していたものとは違っていたことに思い思いの言葉を述べる。
「……はあ」
「せめて剣とかにしてほしかったんですが」
「RPGといえば剣と魔法だろ」
「てっきり今までの流れだと、そういった古風なものだと思ったんですけどね」
「目が覚めたら教会だしな」
「死者蘇生ですかね」
「……なんだろうなあ、神様っていうのは。意地悪ぃな」
「今更ですか」
「再確認だよ」
「じゃあもう一回言いますけど、神様が何かしてくれたことありましたか?」
「あったら苦労しねぇよ……何百回神頼みしたと思ってる」
「ああ。そんなに縋ったんですか」
「縋る者には全部縋ったよ。その結果がこれだ」
「そうですか。ちなみにこっちは何も信じなくて、縋らなかった結果がこれです」
「……そうかい」
「結局どっちに行っても同じなんですよ。縋ろうが縋らまいが」
「……はあ、残酷だねぇ」
「よりによって、というのも私が言うのも筋違いな気がします」
「お前、どっち持つ?」
「そうですねぇ……状況から判断すればこっちの白い方なんでしょうかね」
「じゃあ俺はあっちの黒い方だな」
そして櫻井が拳銃を持ち、頑が拳銃を持とうとしたとき、彼が話し掛ける。
「飛花」
「なんですか」
「……まあどうせ、いつかバレっからいいけど。これが俺の現状だ」
といって拳銃に触れる。その手は尋常じゃなく震えており、拳銃を掴めたとしてもまともに照準を定めることは厳しいだろう。
「はあ……ずっと、あの時からそんな状態だったんです?」
「……ああ」
「ああ、そっか……だから班長に言われたんですね」
「あったな、そんなことも」
「っ……別に普段の捜査だったら、貴方の技量ならそれなりのことが出来るでしょう」
「……だといいけどよ」
「だとしても、そのために今まで鍛えてきたんじゃないんです?」
「まあそれもあるが……いや、これはまたいつか話すよ」
「別に、話したくないなら話さなくてもいいですけど」
「ま、ここから無事に出れたら……暇な時にでも聞いてくれ」
「そうですね、そちらの都合のよいときに合わせますよ」
「ありがとよ」
「で、それ持てないのなら代わりに持ちますけど」
「神様が言うことには、お互いに撃たなきゃなんねぇだろ」
「ということらしいですよ」
「撃つよ」
「はあ……愚問ですけど。撃てるんです?それ」
「さあな。でも撃たなきゃいけねぇだろ」
「じゃあ撃つ前に言っておきますけど。別に頑さんが撃てなくても、私はそれにとやかくは言いませんよ」
「とやかくも言わせねぇよ……」
「自分が言うのも白々しいですけど、無理しなくてもいいですよ」
「大丈夫だよ。……死なれたら困る人がいるんでな」
「責任、」
「そいつを助けられるんだったら、悪魔にだってなってやるよ」
「責任感じてるんです?」
「責任感じてない男が、何百回も神様に頼むかよ」
「責任感じる……いや。自分が言っても意味ないものですから。あれは正当防衛だったと言っても、納得しないでしょうから」
「ふっ……納得なんて出来るかよ」
「はあ……別に嫌なら逃げてしまっても良かったのに」
「誰かさんが見張ってくれるんだろ?」
「ええ。そのつもりで言いましたけど」
「じゃあ逃げねぇよ」
「随分難儀な性格してますよね」
「ほんとだよ」
「はあ、生き辛い性分ですこと」
「毎日思ってるよ、そんなこと。ただ、こうやって生きてくしかねぇんだよ」
「それはそうですね……どっちにしろ、生きてかなきゃいけないんですもんね」
「そしたら……いよいよ行きますか」
「ああ。だが、俺の提案も確証はないぞ」
「別にいいですよ。信じてる……というには綺麗すぎますけど、当てにはしてますんで」
「あんがとよ」
「お礼。言う筋合い、ないっすよ」
そういって2人は拳銃を持って二つの合わせ鏡の方へと向かった。
もうさあ~~~~~~~~~~~~~~~
何回もくっそ重たいロールプレイ入って来るけど、ここも今回ダントツで重たくないか??
どうして頑のトラウマに直面させるんだよ。本当に1陣PL達は+悔い改めて+
ちなみに櫻井側の心情を言ってしまうと、頑さんが撃てなくても本当に恨まないです。だって仕方ないじゃないですか、あそこまでトラウマ抱えた人が無理矢理向き合わせたとしても解決出来る話ではないし。どうにもならなかったとしてもそれは自分があれこれ言える話じゃないですか。本人の気持ちだけでどうにかなることでもないし。だから彼を恨んだり、非難したりする気持ちなんて一切ない。
ここから先はまだ別に書きますけど。
【合わせ鏡の前で】
ここでKPから『撃つ対象が何かを個茶で送ってください』と指示される。その前に弾が何発あるのかを確認したいと聞くと、弾頭部分が鉱石で出来ていることが判明。詳しく知りたいなら<目星>か<アイデア>を振るとのこと。アイデアなら9割成功だあ~~~というPLの油断が祟ったか、櫻井が90<94で失敗。なんならあと1でファンブルという有り様。それを受けて頑が<目星>を振って確かめようとしたところ……
>>>>97致命的失敗<<<<
小倉『手が震えてるねぇ!震えてるなあ』
自分『どうして、どうして、出目が』
弾頭を見ようとした際に嫌が応にも、これから自分が撃たなくてはならないということを自覚してしまい、SAN値が1点喪失。
ここでKPから櫻井に対して<目星>も振っていいですよという温情が貰える。それを受けて振るも、70<93で失敗、というか出目がヤバイ。
自分こういう展開見た気がする、なんで最後の最後の揺り戻しが酷い。どうしていつも最後の最後で出目で仕出かすこと多いの???今年に入ってこれが4つ目のセッションだけど全部そうだよ???
これ以上の情報はロールから手に入らないと諦めたものの、一応確認でこの弾頭が鉱石で出来ているというなら色目は銀色かとKPへ尋ねる。
すると銀色ではない、オレンジや茶色と言った色味だと返答が来る。
てっきり退魔的な意味合いで銀かと思ったんだけどなあ~~だとすると、イブンカジの粉という可視の粉が鏡には含有されていたから。同じ物質をぶつければ相殺されるとクロノスの悪魔で記載されていたので。こっちの弾にもそのイブンカジの粉が含まれているのではないかと推測していた。
あとは神に十字架を捧げよという一文に対するアンサーがまだ出てきてないというか、プレイヤーがまだそれに対して謎解き出来てないし。
ここから先にあるのか、これで終わりなのかは分からないとの意見がおぐともさんより出る。
それから催眠術について、これに至った経緯が催眠術なのか、それともクロノスの悪魔を殺すことに対する補完というか強化なのか。どっちの意味合いなのかなーと思いつつ、撃つことを決める。
で。個茶で送るをてっきり通話チャットに送ると思って人を待たせてしまった。正しくはセッションチャットの方でした。誤爆これでやらかすの何回目でしょうね???
そしてお互いに向き合って拳銃を向ける。お互いの銃口が相手の眉間に向けられているような、そんな感覚を覚える。
「いけますか」
「たぶんな。……合図はお前が出してくれ。とても、せーの、を言える、そんな余裕はない」
「わかりました。3,2,1で良いです?」
「ああ、頼む」
「あともう一つ言っておきますけど。別にどう転ぼうとも、恨んだりはしないんで」
「……そうか」
「それだけは伝えときますよ」
「ありがとう」
「いいえ」
そして頑のPOW対抗ロール。55<60で失敗。
SAN値喪失が1d6で4点減少。一時的狂気も不定の狂気も踏み止まる。
「そしたらいきますよ」
「ああ」
そして櫻井の合図と共に同時に、弾が自分の横を通過して背後にある姿見へとぶつかる。そして鏡は砕けて割れて破片を撒き散らす。確実に自分の背後に居た悪魔が倒れたと自覚した瞬間。
束の間、古びれた教会が映し出されたかと思いきや、再び先程まで自分達がいた教会へと戻る。この状況に対して<アイデア>で、櫻井が90>85で成功。頑が50<69
で失敗。櫻井は催眠術を掛けた大元がまだ残っていて、それをどうにかしなければ完全には解かれないということに気が付く。
自分『やっぱり地下室行くのか~~』
小倉『行くのか……』
結局地下室に行かないと駄目だという結論に至り、2人はあの人型の象の顔をした像のある地下室へと向かう。
【最後の手掛かりを求めて】
失敗した<目星>をここで再度振る。
>>>櫻井 1 決定的成功<<<
『覚悟決まってんなあ!』と思いつつ、ここで一番の出目を叩き出す。さっきのファンブル寸前出目はどうしたの。
一方の頑は70>50で成功する。
ここで2人はこの像が思ったよりも古く、衝撃を与えれば簡単に壊れるだろうと予想がつく。
そして櫻井はこの像を壊せば全てが片付くと確信する。……もう答えやんけえぇ!!!物理かよ。
「はあ、撃ったらそれで終わりかと思いましたけど。どうやら大元を叩かなくてはダメみたいですね」
「感嘆に覚めてはくれねぇみたいだな……夢ならどれ程良かったかと思ったのによ」
「今はどうです?」
「今は……早く二人でこっから出ることが夢だよ」
「なるほど。だとしたら、この大元。叩けば解決するかもしれませんよ」
「そんな夢の叶え方あっていいもんかよ」
「まあ夢と言っても悪夢みたいなものですから」
「ふう……じゃあ遠慮なくいくか」
「そうですね。任せました」
「悪ぃな、神様。何百回、何千回と祈っても、何もしてくれなかったお前に、もう信じてねぇんだよ。俺は。こういう生き方しか出来ねぇんだよ。邪魔だよ、消えてくれ」
そういって頑が思いっきり蹴り付ける。
それでも<キック>を選択して、初期値25%で……
自分『え?動いてないものにも初期値なんですか??』
KP『確かに』
小倉『あっはははwww』
KP『うん、+30』
というわけで<キック>55で丁度55を出す。
1足りた!そして2d6で振り、9点。
古びた像は体重を乗せた重たい蹴りの一撃によって壊れる。
すると風景が変わって先程一瞬映った廃教会に戻る。そして2人の恰好もいつも通りの仕事着に戻る。そうしてようやくこれで催眠が解けたと確信する。
「てか、飛花良かったのかよ」
「何がですか」
「神様を足蹴にするの、結構楽しかったぞ」
「別にいいですよ。何もしてくれない神様に、興味なんてないですから」
「そう、一発ぐらい殴れば良かったのに」
「自分、頑さんと違って非力なので。こっちのこぶしの方が負けてしまいそうなんですけど」
「そうか」
「それより……一応撃てましたね」
「一応、な……正気を保ってるのがせめてか」
「でも一応、私を思ってのことだったんでしょう?」
「……ありがとよ、信じてくれて」
「信じて……ああいや、お礼を言われることのものでもないので」
「そうか」
「というか、お礼を言われると罪悪感を覚えるので」
「はは……じゃあやめとくよ」
「そうですね、それがいいと思いますよ」
そうして2人は廃教会の玄関を出ていく。出た頃には外は夕暮れであった。
クトゥルフ神話TRPG【イービルクロス~あくのじゅうじか~】お疲れ様でした。
ここまで休憩を挟みつつ4時間半ほどのセッションとなりました!いやあ本当にお疲れ様です!楽しかった!
本当にシナリオギミックも面白いし、何より探索者が神父、かたや悪魔の恰好というのを合法的に出来る醍醐味。そして自分はRPで敢えて触れなかったけど、鏡に触れることのロールプレイ設定も本当に面白いと思うんです!これロールプレイ好きの人ならより楽しめるシチュエーションです!
ここからは探索者の事情を踏まえた感想となります。故に継続探索者たちが辿ったシナリオの真相に触れるネタバレとなっています。
故にネタバレを避けたい方はご遠慮下さい。
ここからは継続探索者が通った『USB様作 庭師は何を口遊む』のネタバレを含みます。ネタバレを避けたい方はここから下を読むのを控えた方が良いと思います。
【探索者の関係性について】
櫻井飛花は警視庁特殊捜査班、零課に属する警察官です。そこでHO2の立ち位置でした。
秘匿情報込みのキャラシがこれ。
彼女には幼少期生き別れた妹がおり、「自分はお姉さん、妹を守るためにいる」「あのときは幼くて何も出来なかった」「しかし今はそれなりの技能と立場を手に入れた。だから今度こそあの子を守れるはず」という意識に駆られている。そのため「自分の知らない所で泣いているかもしれない妹を姉である自分が守る」と妹の行方を業務の合間を縫って今も探し続けている。そのため高いコンピューター技術を有している。
しかし3年前の同僚の凄惨な殉職以来、自分の身を超えた重荷を背負い続けている弊害なのだろうか。特に【誰と何かをした】といったエピソード記憶が曖昧である。しかし事務的な内容や業務、捜査状況といった内容は情報として残っているため、一応仕事はこなせている。そのせいか、PC3について拭えない嫌悪感を抱いているものの、それが何なのかきっかけを思い出せない。何故か疎ましいと思うのである。
セッション前のHOから膨らませたイメージとしては、彼女は【姉という立場によって己の自我を保っている、一方的な妹への依存を抱いている女】である。彼女は妹を守ろうとする姉を演じることによって、自分のキャラクターを保ち、アイデンティティを確立させようとしている。そのため本当に妹の事が心配で気遣っているかと言われると実のところは分からない。もしかしたら妹を想うことで、姉という自分を形成して自身の心を保とうとしているのかもしれない。
「……待ってて、◯◯。いつか必ず、姉さんが見つけ出して……守ってあげる、から」
「◯◯を守らなきゃ……私がいないと、◯◯は……」
「ああ、思うようにいかない。なんで、煩わしい。私は、こんな、捜査ばかり……あぁ、昨日は、誰と、何を……どうしてたっけ……?」
そうしないと自分の心が保てないほどに彼女は追い詰められている、しかしそのことに彼女は気付いていない。
なので彼女はずっと生き別れの妹がいて、その子を探していました。しかしその子は事件によって異形の怪物に半ば変えられており、それを目の前で頑さんによって何度も撃ち抜かれています。
そのようなこともあって、今まで心の拠り所にしていた探していた妹が死んだことで、櫻井は無気力になっていました。
しかし、そのことについて責任を感じている頑さんが「大切な人を殺した」ことについて謝ったものの、櫻井が「謝られて、それで被害者はどうしたらいいですか」と返したときに、その償いとして「殺してくれ」と頑さんが言ったために感情が爆発。「私を人殺しにしたいんですか。なら一生その罪悪感を抱えて、生き続けて職務に当たって下さい」と頑さんに告げました。
という、事情ね。いやほんと重たいのよ、これが。
ちなみに頑さんはこの事が切っ掛けで、拳銃に長けていたのに手に持つと震えてとても撃てないし、多量の血液を見ると正気度が減るぐらいトラウマを抱えています。そらそうだわ。
そういった事情もあって、ロールプレイはお互いに突き刺さるような言動が多かったし、いやでも楽しかったなあ。キャラ掘ってくとどうしても刺さるから仕方ないよね。
【教会の古びた本を見たシーン】
櫻井は頑さんが間違ってるとは思ってないです。だって彼は警察官という己の職務を全うしただけに過ぎない。むしろ櫻井の方が警察官という職務よりも自分の妹を見つけたいという欲望を優先していたし。あのときは警察官として目の前の脅威から一般市民を守ることよりも、姉として目の前にいる怪物になれ果てた妹を助けたいという欲求を優先してしまった時点で正しいはずがないんですよね。更に言うと、自分が本当の妹のことについて何も知らずに自分の理想像を妹にして作り上げていて、その結果本当の妹が見つけられなくて最悪の形で失うことになったので。こんなに間違えている人間が、己の欲求に身を任せて取り返しのつかないことを引き起こした自分が、どうして正しいと言えるのか。
それを思うと警察官という職務を全うした頑さんが正しいのに、そんな彼を間違いだらけの自分が正すなんて笑えるよね。
【頑が拳銃と向き合うシーン】
櫻井も言ってましたけど、仮に彼が撃てなかったとしてもどうしようもないことなので恨んだり文句を言ったりはしないです。諦めてるに近いのかな。
彼女の中で「神様は何もしてくれない→諦めてる」という思考回路と似ていて「どうしようもないことは、どうしようもない」と諦めてるに近いのだと思います。
なので、別にそこまで必死にトラウマと向き合わなくても、無理しなくても良いのにと思ってます。
それなのに、死なれたら困ると頑さんが言うものだから……責任感じる必要ないのにねぇ。
たぶん頑さんは櫻井の妹を自らの手で撃ち殺したという自責の念。もっというと櫻井が撃たないでと懇願したのにもかかわらず、明確な動機が自分でも分からないまま撃ち続けてしまったことへの罪悪感でしょう。自分が櫻井の大切な存在を消したことに責任を感じて、その償いのために櫻井を助けようとする。
だけど、そこまでする義理は頑さんにはないんですよ。あれは正当防衛で、現場に居た警官としては全うな処理であった。現場の状況だけで言えば、謎の異形の怪物が出現→一般市民に害を成す前に処理するということでしかないので。ただその異形の怪物が、櫻井がずっと探していた大切な妹であったというだけなので。しかしそれは個人の事情で感情でしかないので、警官として責務を考えれば何を優先するかは火を見るよりも明らかである。
ということを櫻井は理解しているので、あのときから繰り返し頑さんには「仕方のない事だった」「責任を感じる必要がない」と言っているのですが。それは頑さんが納得していないので幾ら言っても仕方ない、というところまで櫻井も分かっています。このことは結局は当事者がどう認識してそれをどうやって折り合い付けて処理していくか。個人の話でしかないのでね。
更に櫻井は嫌なら逃げても構わないし、それを非難するつもりもない、と言っているのに。頑さんがそれを望んでなくて、罰を欲しがっていたので、「じゃあ責任感じるなら、ずっとその罪悪感を抱えて生き続けて職務に当たって下さい」という言葉を向けたんですよ、櫻井は。まあなので本当は櫻井も警察を続ける意味が無くなったので失職してもいいと思ってたけども、頑さんの手前見張るために彼女もまた職場に留まり続けることになったのですが。
彼女の中では自分が認めたくなくてずっと妹のことを蔑ろにして死なせてしまったという自責の念があるので、彼女を死なせた自分が死んで楽になって言い筈がない、誰よりも惨たらしく救いのない殺され方をするまでは生き延びなくてはいけないと思っているので。自分でピリオド打てないんです。そうやって生きていくしかないんです、今の櫻井は。
そして頑さんは自分達の事を結構気に掛けて過ごしている割に、自分はその辺を蔑ろにして過ごしていることを自覚しているので。どうでもいいと投げやりになっていることに疚しさを感じているので。だから、「信じてるには綺麗すぎる」んですよね。そんな綺麗な感情じゃない。信じてるんではなくて、期待してないからこそ。だからお礼を言われる筋合いないんです。
その辺り、なんとなく頑さんも一番最後の会話を聞く限り、察していたのかなあ。
【今回のセッションの総括】
いやほんと、庭師のHO2とHO3なんだから、重たくない筈がなかった。なんで親族を殺された被害者と、親族を殺した加害者だけを同じ空間に放り込んだ。
でも庭師当時よりはだいぶお互いに流れる空気というか、雰囲気は良くなった気がする。あのときは櫻井は心の拠り所にしていた妹を失ったと自覚した直後で心此処に在らずで、今回よりもっと無気力かつ自暴自棄でしたし。一方の頑さんは自分がした事について精神的についてこれなかったので、鑑みる余裕もなかったし。
ただその当時より時が経過して、ある意味当時のことやお互いのことについて、一歩引いて見れるようになったのが良いことというか、今後の関係性に向けての兆しになったような気がします。
てか。頑さん相当、櫻井の妹を手に掛けたこと悔やんでたのね……神頼みするぐらいには。
一方の櫻井は神頼みしても何もならないって庭師当時から思っていたからこそ、自分で探し出すという決心が技能や行動に表れていたと思います。まあその結果がアレなので、神を信じなかった結果がこれですというわけなのですが。
というか、櫻井のSAN値成功が多くて吹いた。
48スタートだから、半分以下で失敗なのに、ほぼ成功してたね??失敗したのは頑さんの背後に悪魔がいたことを見た場面だけでは??そしてほぼ1点だけしか減らないので、今回3しか減ってない……
一方の頑さん、59あるのに48まで削れてますよ。向こうの方が精神的に割り切れてなくて揺らいでいるのかな。
いやあ本当に楽しかった。複雑なキャラ事情を持っていた探索者だけに濃厚でしたね……ここまで見てくださって、ありがとうございました。