KP自分 PLふらぺ氏 セッション感想
@35kayaku
CoCシナリオ シラ様作【蝶と花と監禁術】感想
以下はシナリオのネタバレを含みます。避けたい方はご遠慮下さい。
まず初めに。
今回のシナリオを回すにあたって、今回回る探索者の事情に合わせて色々と改変させて頂きました。どのように変更したかについては追って記載していきます。
【シナリオを終わった感想】
はあ~~~~~~~~~~~~~~相手探索者を想うがあまり、監禁しちゃう自探索者さいこ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~何が良いって、確かに自探索者は相手を守りたいから、守らなきゃという庇護欲に駆られて監禁という手段に出るんですけど。それは相手を守ろうとすることで、その実精神を壊れていった自分を守るため保つため癒すために相手探索者を可愛がるという方法に出るという。なにこの相手を想うことで自分をどうにか守ろうとする心理的状況。最高かな。
今回しかも連れていった探索者たちがお互いに人生のターニングポイントになり得る共通の大事な人がいるばっかりに、見事に噛み合ってた。同時にまたしても大切な人を失うという業を背負わせることになったのだけどそれも仕方ない。
【探索者たちのざっくり説明】
KPCである市井無弓くんは元暗殺者であり、以前同じ組織に属していたPCの碧衣くんと再会するも、そこで自分を恨む暴漢によって碧衣と彼が仕えるお嬢様達と共に襲撃を受ける。その一件によって自分も組織から離れて暗殺者からも足を洗うこととなり、碧衣と共々、お嬢様に仕えることとなる。自分を救ってくれた碧衣に頭が上がらないものの、以前から飄々とした性格で彼をからかうことが多かった。
一方の碧衣くんは、元暗殺者で現使用人。
市井と同じ組織に属していて暗殺者として任務に当たっていたものの、ある任務に失敗してお嬢様に拾われることとなり組織から離脱して彼女に仕えている。お嬢様に忠誠を誓っている。市井に対しては扱いがぞんざいなところがあるも、彼の事は信じており、彼が再び道を外すことが無いように見守っている。
この辺の経緯については、彼らが通ったシナリオの感想文ふせったーを見るとより詳細に分かるかもしれない。
【シナリオの背景というか裏設定について】
元々KPC・PCはお嬢様に仕えている使用人で住み込みで働いているという設定があったため、大事な人は彼らが仕えている【お嬢様】にした。
そのため本来の【お嬢様】が出て行くきっかけは、【別の世界線のお嬢様が、KPC・PCの名前を騙って遊びに行くと連れ出した】にして、【別の世界線のお嬢様】が自室に手紙の残しておき「助けて。あのときの男に恨みを持つ者に捕まったの。また貴方たちの前で首に突き付けられるのは嫌だわ。このことを屋敷の者には言わないで、どうなるか分からないから。」と、市井が屋敷に雇われるきっかけになった事件(前回のセッション)のことを取り上げて、探索者達を誘い込んだ。
今回の黒幕である【別の世界線のお嬢様】は、前回のセッションまでは本来のお嬢様と同じ道を辿っている。ただし、ここの世界線では「市井が碧衣とお嬢様を暴漢の拘束から解放して助けるため、自ら命を絶った」IFルートである。その後碧衣くん達は助かったものの、この一件に強い自責の念と罪悪感を抱いた碧衣くんは屋敷を辞めて去ってしまう。そして残されたお嬢様も、これを皮切りに様々な冒涜的事象に巻き込まれて正気度をすり減らして遂に精神が壊れてしまった。狂人に成り果てた彼女は、今まで触れた神秘から違う世界線を見てしまう。そこで自分から離れて行った碧衣くんと一緒に幸せそうに過ごす違う世界線の自分を見て、羨ましいと思った。彼女は違う世界線の自分に成り代わろうと、行動へ移した。
彼女の目的は、もう一度碧衣くんと一緒に過ごすことである。そのため【お嬢様】を装って本来の彼女がいなくなった隙に、手紙で碧衣くんを自分と共に過ごすための別荘へと誘い出す。彼が離れて行ってしまったきっかけになったあの事を引き合いに出せばきっと無視はできないだろうと画策して。しかし彼女の予想と違ったのは、この世界線では市井が存命で碧衣くんと共に屋敷へ勤めていたことと、あの事件の発端は市井と碧衣くんの元職業に由来することであったこと、そして碧衣くんは市井と一緒にやって来たことであった。
だから【別の世界線のお嬢様】は市井の事を知らないし、まして彼が仕えているのも知らないため、「お嬢様」と彼に呼ばれたときには困惑していた。更に彼の詳しい事情は知らないものの、市井が自害したことがきっかけで碧衣くんが屋敷を離れることになったため、彼女は市井に対して快くは思ってはいない。
そして碧衣くんが「あの手紙がお嬢様のものとは思えないものの、お嬢様の名前を騙り、その上で彼女をどこかへと誘拐した犯人を無視できない。いなくなったお嬢様を探し出すためにも情報がほしい」と市井と共に別荘へと向かう。
それ以降の出来事は【思い出した記憶】の通りである。
碧衣くんはお嬢様とは違うかもしれないと思いつつ【別の世界線のお嬢様】が怪物に無残にも殺されたところを見て発狂して、常に備えてあるナイフを自分に向けて自傷行為に走る。一方の市井は彼女を庇おうとしたものの、間に合わず目の前で【別の世界線のお嬢様】が殺されたことを見て呆然としていたが、自傷行為でナイフを己に突き付けようとする碧衣くんを見て、以前彼が自分を助けようとしてナイフを己の胸に突き刺して生贄になった過去がフラッシュバックする。必死でそれを取り押さえるも、自傷行為が収まらない碧衣くんを見て「このままではまた彼が犠牲になってしまう」と思い、藁にも縋る気持ちで魔術書を読み進めると【記憶を曇らせる呪文】を発見する。市井が、碧衣くんが自傷行為に至ったのは【別の世界線のお嬢様】を己が殺したと思っているせいだ、と考える。そして碧衣くんの自殺を止めるにはこの記憶を忘れるしかない、と思って【記憶を曇らせる呪文】で彼の記憶を忘れさせる。
市井は、そのつもりはなかったとはいえ碧衣の目の前で再び彼の大切な人であるお嬢様を死なせてしまったという罪悪感と、あのときと同じように碧衣くんを失うのではないかという恐怖に精神をすり減らされて発狂に至る。そうして市井は、大事な人を奪った自分がその罪を背負うため、碧衣くんに生きていてほしいため、強烈な庇護欲に駆り立てられていく。そうして碧衣くんが再び記憶を思い出さないように、辛いことは忘れてゆっくりと休んで生きていてほしい、と行動に移す。
以降は本編の話になる。
といった感じで【黒幕が探索者を誘いだした動機】や【KPCが記憶を曇らせる呪文を使った理由】などが探索者の設定や事情に合わせて改変されている。なので彼らが通った前回のシナリオの事情を大いに絡ませた内容となった。その方が納得しやすいし、飲み込みやすいのではないかと。
個人的には【別の世界線のお嬢様】の動機がシナリオ本来の形だとどうしても違和感が出てしまうので、自分から離れてしまったPCと一緒に居たかったという自分の精神安定を保つためにPCを手元に置いておきたかった、という内容に改変したのですが。奇しくも今回のシナリオ本編で監禁に至ったKPCと同じような動機になっていたのが面白いなあと。
その結果、前回のセッションで『大切な人である碧衣くんと、彼の大切な人であるお嬢様が、自分のせいで暴漢に虐殺されたものの、冒涜的事象によって自分が碧衣くんの目の前で犠牲になったり、自分の眼の前で碧衣くんがナイフを胸に突き刺して犠牲になったり、したが紆余曲折があって今平穏な日々を過ごすことになった』市井くんが、前回のセッションをなぞらえるように大切な人の大切な人を目の前で失ったり、大切な人が死にそうになったりしてトラウマを更に抉ることになった。
これに関しては前回のセッション内容が地獄過ぎたのがアカンのだ、今回のシナリオに沿う形にしたらそうなるのは仕方ないことだと思う。
【思い出した記憶について】
上記のような改変があったため、それに合う形で展開の大筋は一緒ではあるがイベントシーンを別に書き上げて、セッション中は描写を読み上げていた。ちなみにこの描写、文字数カウントしたら2000文字を超えていた。もっと端的に表そうよ、自分。
以下は勿体無いので、そのイベントシーンの描写である。
↓
貴方は一つ、記憶を思い出す。
手紙を貰った、それはお嬢様からであった。そこに書かれていた内容は、あのとき市井が足を洗い屋敷に勤めるきっかけとなった出来事の真相であった。勿論そのことを知るのは、途中不可思議な出来事に巻き込まれた自分と市井だけの筈だ。あのお嬢様を攫った者達が市井を標的にしていたことすらお嬢様には伝えていない筈だった。お嬢様の事を屋敷に問えば、彼女は「碧衣と市井の2人で遊びに出掛ける」と言って出て行ったとのことだった。しかし自分達はそんな話は聞いていない。
それらの情報を引き出すためにも、要求を呑み込むしかないと思い、自分達は指定された屋敷へと向かった。
そして屋敷を訪れて、そこにある謎を解いて見つけた地下室へと降りていく。
そのとき壁から光る紋様が現れて、そこからお嬢様が出てきた。そして現れた彼女は一瞬、嬉しそうな顔をしたかと思えば直ぐにその表情を顰めた。
「貴方は……何で、碧衣と一緒にいるの」
今まで見たことのない様子で、吐き捨てるように言ってこちらを睨み付ける彼女に一瞬呆けてしまう。その隙に彼女は一歩こちらへと近付く。
「私、会いたかったの、ずっと、ねえ、碧衣……」
そういって碧衣の方へと手を伸ばす。想定外の出来事に虚を突かれて固まってしまう。彼女が自分の知るお嬢様とはどこか違和感を覚えたその時には、その手が己に触れる寸前であった。
しかしその手が彼に触れることはなかった。彼女の手が自分に辿り着く前に、近くに居た市井が腕を掴んで自分の傍に引き寄せたからだ。
「待て、いや……お待ち下さい、お嬢様」
少し警戒した様子で市井が前に出る。その様子を見て彼女が困惑する。
「っ……お嬢様……?どういうことなの、碧衣」
彼女は動揺する心をなんとか落ち着かせようとするも、口調が乱れて早口になっていく。
「なんで彼がここにいるの、どうして、なんで、っ、別にいいわ、そんなこと、それよりも私は碧衣に用があるの。退いて! 貴方に用はないの!さっさとどっかにいってよ!」
苛立った様子で声を荒げて叫び、懐から一冊の本を取り出す。そして取り出した本を広げて、何かを口ずさんだ。
すると、彼女の背後から門が現れる。そこから黒い影が落ちて二枚の羽が見える。そして全体が表れていく筈だが、貴方たちの目にはその全容を見るのは難しいだろう。何故なら、その異形のものは地下室全体を埋めており、視界の端に映るのは曲がりくねる胴体の一部であったからだ。見たこともない巨大な怪物の身体が、地下室全体を埋めていく。
その状況に険しい表情を浮かべていた市井が、傍に居た自分にだけ聞こえるくらいの声量で呟く。
「……っ、あの本を取り上げるしか、ないか……?あれさえ奪えれば、お嬢様を落ち着かせられるかもしれない。俺が前に出る。悪いが碧衣、少しだけ引き付けてくれないか?悪い、どうにかするっ!」
そういって市井が少しずつ足を動かしてあからさまに距離を詰めようとする。その意図に気付いた自分が同時に動こうとする。それに気を取られた彼女の視線がこちらへと向けられる。その一瞬の隙を市井は見逃さなかった。
彼は一気に飛び掛かって彼女との距離を詰めて本を奪い取ろうとする。しかし本は彼女の手元から離れたものの、その本を奪うまでには至らず、本は宙を舞ってこちらの傍へと落ちてくる。
「碧衣!俺はお嬢様を抑える、お前はその本を取れ!」
その声が聞こえたのと自分が本を手に取ったのは、ほぼ同時であった。そして貴方は手に取った本を急いで捲りながら、その内容を斜め読んでいく。その間に、どこからそんな力があったのか、彼女が市井の手を振り解いて抑えていた彼の腕をすり抜けて後ずさり、距離を取る。間もなく、貴方はその本から対怪物用の呪文を見つけ出した。そして急いでそこに書かれていた呪文を読んでいく。
すると、召喚された怪物は自分ではなく、市井を、いや正確に言えば近くに居た彼女へと向き直した。それを見た彼女が驚きに目を見開かせて声を漏らす。
「っ! いや、なんで……っ、碧衣、どうして……!」
「っ、お嬢様!!」
その言葉の後に、怪物は彼女の頭に覆い被さる。傍に居た市井がお嬢様を庇おうと駆け寄ろうとする。しかしそれよりも怪物の方が圧倒的に早かった。
骨が砕けて軋む音がする。内臓がそれによって突き破られ、裂かれていく。そこから血が吹き上がり、肉片が飛び散る。それは呆然と見ていることしか出来なかった市井に降り掛かる。彼女が立っていた場所を中心に、骨や肉片が散らばって床に広がる。それはまるで花が開かれて咲いていくかのようであった。
彼女を食らった怪物は羽を震わすと、そのままひらりと現れた門へと逃げるように去っていった。あとに残されたのは、惨たらしい残骸と成り果てた彼女と、呆然と立ち尽くしている市井と、それをただ見ていることしか出来なかった貴方だけであった。
「お嬢様……?おれ、は……また、大切なひと、を……違う……いや、違わない……俺は……おれ、は。また、お嬢様を……人を、殺した……俺が、殺したんだ」
ぽつぽつと呟いていた市井が何かに気付いたかのようにこちらの方を向く。すると、彼の呆けていた表情が愕然へと変わる。
「……あお、い……?」
彼が自分の名前を呼ぶ。何故だろうか。
ふと自分の手を見る。そこには彼女に肉片やら血で赤く染まった手と、握り締めているナイフがあった。どうして己はナイフを持っているのだろうか。何故、彼は愕然としていた表情を強い焦りへと変えていったのだろう。そういえば、貴方は彼のこの表情に見覚えがあった。
それは、貴方があのとき、祭壇の前でナイフを自分に突き立てたときのことだった。
貴方があのときのことを頭に過ぎらせていたときには、既にナイフは首元へと迫っていた。
「碧衣っ、碧衣っ!!」
しかしあのときと違って、彼は間に合って、自分の腕を掴み上げる。その力は凄まじく、僅かに骨が軋む音がした気がする。だがそれでも貴方はナイフを手放そうとはしない。その拘束から逃れようと必死で身をよじる。一向にナイフを取り上げることが出来ない市井が、酷く焦った声を上げる。
「おまえを……お前を、またここで失うわけには……っ」
ようやく体格差と筋力の違いによって、貴方からナイフを奪うことが出来た市井が、荒々しく息を吐きながら本に視線を落とす。
「……ここに、なにかが、あるの、か……?」
そういって本を手に取ってパラパラとめくり始める。そしてあるページまでまくったところで、その手を止めた。
「これなら……お前は……お前はいいんだ……これは、俺が、やったことなんだ」
そういうと、市井は再び貴方の傍に来て、膝をつく。そして彼は貴方の眼の前で何かを呟く。それは、貴方の記憶を曇らせる呪文だった。
途端に堪え難い眠気が貴方に襲い掛かる。今にも落ちそうな目蓋の隙間から、呪文を唱え終えた彼の姿が見えた。
「っ、……赦さないでくれ」
それが貴方が思い出した、最後の記憶であった。
【シナリオ本編を振り返って】
まあPCの碧衣くん、分かっていたけど素直にKPCの市井に甘えるような性格じゃないから甘やかすのに難航したよね!とはいえ、まさか開幕一緒のベッドで寝ていたらその状況に堪え難くてSAN値チェックをいれると思わなかった。そんなに精神的苦痛だったんかい。甘やかそうとする度に拒絶されたり、流される。まじ市井くん不憫。これ碧衣くんを甘やかして病んだ心を癒そうという話で、更に言うと碧衣くんを癒すことで市井くんの精神的安定を図ろうという話ではなかったのだろうか。
とはいうものの、碧衣くんが自分に甘えてくれるような性分ではないことは、市井くんは百も承知だったので。本編中は、少しでも仕事や辛いことを忘れてのんびりと過ごせればよいなあ、羽休めと言うか休暇になれば良いんだけども、というスタンスで市井くんはいた。ただ、疲れていたり、不調がみられたり、もしも不意に思い出してまた自傷行為に走らないようにと過保護ではあったけども。
そしたら思ったよりも碧衣くんが自覚のないワーカーホリックだったので「君は動いてないと死んでしまうマグロなのかい?」と、結果として休むこと自体が苦痛みたいな、充足を図るために休ませれば仕事が出来ないことの精神的苦痛が上回るみたいな状況で溜息を吐いた。市井くんの頭の中では今後如何に碧衣くんが少しでも無理なく休むことが出来るか、課題である。
まあ碧衣くんが言っていた「今の仕事自体が息抜きで生き甲斐のようなもんだ」みたいなのはよく分かるんだけど……昔の心を押し殺して本当はやりたくなかったことに無理に目を逸らして続けていた仕事を思えば、ねえ。ただそうは言っても動けば疲れるのだから休め。それでお嬢様に心配でも掛ける気か、それは君の本意ではないだろ、と思ってるけど、市井くんは。
じゃあ市井くんは癒されたというか、精神的安定は出来たんですか??という点については……彼これについて結構ハードルひっくいです、くそほど。
まず、最初に朝食を取るときに何気なく「朝食作ろうか?」と言ったけども、そこで碧衣くんが何も気にせずに自分に任せたこと自体が嬉しかったです。正直、前の職業のこともあるから、自分が作った料理を警戒して食べない可能性や、そもそも自分に作らせないという事を考えていたのです。むしろそっちの方が可能性は高い。そのことも考慮して、本当は碧衣くんに料理を任せるも良し、もしくは自分が作る時を片時も目を離さず監視するもよし、更に出来上がった料理を最初に自分が一口食べて毒見することも考えていました。信用なんてされないのが当然なんだから、それでもどうやって碧衣くんに食事を取って貰おうかと悩んでましたが杞憂に終わりました。
あっさりと自分に任せてくれたこと、疑うとか警戒するということを一切しなかったことを、市井くんは「ああ、自分って思ってた以上に、彼は信頼してくれているんだなあ」と思って相当嬉しかったんですよね。そしてその後一緒に昼食を作ることになったのも、理由が「朝は市井が作ってくれたから今度は俺が作る」だったから自然と自分を受け入れてくれているのだと分かって有り難かったと。
更にそこでの会話で碧衣くんが「もし分からなければ教える」と言ってくれたことも。忙しいのに自分のために時間を割いてくれることが本当に嬉しかったんだよねぇ……
他には、自分の我が儘に付き合ってくれて3秒抱き締めさせてくれたこととか。
自分がしたいと言ったけども、絶対させてくれないだろうなとも思っていたから。まさか許可してくれるなんて、感慨無量という感じ。だって元々の職業的に他者に無防備な姿を晒すのは堪え難いだろうと思っているし、何なら前回のセッションではその辺の事情を分かった上で「そのままナイフ引いてくれないかな」って意識のない碧衣くんの手にナイフを握らせて襲い掛からせたし。他人に触れられたら反射的に急所を刺してくるような人間が、自分に身体を委ねてくれるんだよ、メリットも理由もないのに。本当は冷や汗出るくらい嫌なのに、させてくれるって。それだけ許してくれているって事がよく分かるから、だから嬉しい。彼がそこまで自分にさせてくれるという事に。
あとは最後の真相を知ったときに「それはお前のせいじゃない」「お前にだけ辛い記憶を残させない」「一緒に罪を背負っていく」と言ってくれたことかなあ。
以前のあのときと同じで、取り返しのつかないこともどうしようもない罪も過去も、それらを一緒に背負ってくれるんだな、と。あのときと全く変わらないで、自分のせいじゃないと言ってくれることが有り難かったんですよね。大切な人を何度も奪って、お前から大事なものを取り上げていくだけしか出来ない自分を否定しないで、寄り添ってくれるのか。信じてくれるんだって。それを言われたらもう、駄目だよ。
市井くんの行動指針というか考え方としては、
碧衣くんに記憶を思い出してほしくない。それは思い出したらまた自傷行為に走って、あのときと同じように命を絶つんじゃないかという恐怖があるから。あとは自分のせいで【別の世界線のお嬢様】が死んだので、彼にその辛さや罪を背負ってほしくないから。ここで中の人は『市井、お前また罪を自分だけで背負っていくのか。前回の反省は!?!?』と叫んだ。
ただしそれと同じぐらい優先しているのは、碧衣くんの意思を尊重すること、です。彼が望むことを一番にしてやりたい。それが自分の出来る罪の償いの一つだと思ったから。中の人は『良かった……前回の教訓が生かされているよ……』と思いました。
そうはいっても、また碧衣くんが思い出して自傷行為に走ったのでは意味がないので、彼がそうならないように少しでも休んで心や身体の傷が癒えてくれれば良いと思ってました。
なので、碧衣くんが記憶を思い出した上で、しっかりと自我を保ったまま屋敷を訪れた最初の目的である「お嬢様を見つけるために情報を探す」と言って「そのためにもまだ忘れるわけにはいかない」と言ったので。あのとき怪物に食べられたお嬢様が本当のお嬢様なのか。そもそもあの手紙自体がお嬢様が書いたものなのか、市井の事をあの男というのもおかしいし、お嬢様がこんなことを言うはずがない、違和感がある。そこまで考えて、正気を保ったまま真相に辿り着くために屋敷を出ようと言われたら、これはもう彼の意思を尊重するのが最優先だと思って、最終的に市井くんが折れて碧衣くんの記憶を奪わずに共にあの時の記憶をお互いに残したまま屋敷を出る、という結末に至ったわけです。
ここのエンディング描写も改変ポイントでありますね。でもここまでやってくれたら、そうするよ、発狂してても彼のためを思う行動を取る。それが己の精神を守るためでも自分の譲りたくないことだから。
そした最後はいつまで経っても帰ってこない二人が気になって、屋敷に残した手紙を辿って本来のお嬢様がリムジン連れてやってきましたよと。一緒に遊んでくれるといって、放置していった彼らにはお嬢様直々のオーダーメイド服を着てもらうことになるのですが……何着せられるんだろうなあ。プリキュア??碧衣くんキュアホワイトが似合うって観戦席言ってたよね、普段着ているメイド服もロングだし、丈長いからきっと似合うよ。え?市井くんキュアブラック??スパッツ見えるくらいミニスカのアレ???冷静に考えて。SIZ15のSTR12の成人男性に着せるんだよ???正気に戻って。中の人は見たいし良いと思ってますけど。
また自分の眼の前で大切な人を失うことにならなくて良かったね……
あとは碧衣くんがクローゼット目星ファンブルしたときに、躓いた碧衣くんを傍に付いている市井くんが腕を引いてその勢いのまま自分の腕の中に収めるところは完全に中の人の趣味です。やりたかった。絶対SIZ13と15ならすっぽり腕の中に収まるだろうと思った。このシチュエーションは行けると思った。
案の定、碧衣くんが背筋ぞわぞわさせて精神抉れてたのには笑った。咄嗟の事に固まったのも笑った。市井くん的には危なかったから腕を引いて庇った、自分が受け止めた方が衝撃が少ないから怪我しない、でもまあ暗殺稼業をしていた人間が身体を押さえこまれて身動きが取りにくい状況は苦痛しかないだろうなあぐらいだったかと。