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クトゥルフ神話TRPG【伽圉】2022/03/10感想

全体公開 感想 19111文字
2022-03-24 23:06:36

KPあつむ氏 PL自分

Posted by @35kayaku

伽圉 通過ざっくり感想
要所要所で思ったことを書き連ねているだけです。




【最初の立ち絵、タイトル画を見た感想】
自探索者の立ち絵描いて貰い、それを見て息を呑んだ。
「松原さんカッコよ……え、こんな恰好良いの聞いてない」
「ちょっと自分のRPがカッコよさに追い付いていないので帰っていいですか??」
ほんとにねえ、松原さんかっこよかった……おかしいな、あの人APP8なのに。手を組んで少し屈めて椅子に腰掛けてる、崩した姿勢がカッコいい。かっちりした恰好というか、雰囲気が似合わなくて、ちょっと砕けてかったるそうにしてるの、ほんとうにイメージ通り。
個人的に、GTOアニメEDの鬼塚さんが腰掛けてる感じ的な。元ヤンみたいな、気だるげに前屈みで腰掛けるの。カッコよくない??そういうポーズ好きです。

タイトル画さあ……籠ちゃんが天真爛漫に笑顔なのが怖いよね。鎖と首輪や手錠で拘束されて物々しい感じなのに、それに全く持って不釣り合いな笑みを浮かべてるの。なあにそれ。素直に籠ちゃんが可愛いと言えないんだが、不穏すぎないか、このシチュエーション。あと、立ち絵の籠ちゃんその丈のワンピースで、その座り方は際どいんじゃないかな!?めっちゃヒヤヒヤするよ!タオル被せたくなるよね!!でもほんと首輪されてるのも、ふんわりと可愛い白のワンピース身に纏って、オレンジ色の靴がより映える。そういえば、ワンピースはレースというか透けるのがいいかどうか的なこと聞かれた気がするが、それはそれで更に際どいのでは……?目の向け方に困るよね……


【年下責め……?】
何がスイッチなのか分からず、急に飢えた獣みたいに襲われた挙句に唇を食い付かれたんだが??もはやそれは口付けではなく捕食なんだ。実際それで合ってるんだが。まずいきなり食われるかと思うぐらいに激しく迫って、唇を噛み切られてそこから更に傷口を開くように舌先で突かれて滲み出る血ごと舐め取られる――ということを、PC視点妹と同い年の死地を乗り越えた相棒からこないだそれ以上の大切にしたい存在になった、娘にされているという状況にSAN値直送されそう。しかもそのこと当人は覚えていないようだ!だったら尚更掘り下げて聞けないし、というか聞いたらこっちが羞恥心となけなしの矜持が砕けそうなんだよね!!

そしたら二回目は、耳を抑えられて聴覚を侵された状態で、唾液と吐息を根こそぎ奪い尽くすように口内を蹂躙されて、こっちの息が体力が持たなくなるぐらいまで続けられて、立てなくなって座り込むぐらいまで、吸われた(実際MPは持ってかれている)んだが????
ねえねえ絶対これ、顔真っ赤だし、目元は生理的な涙で潤んでるし、息は荒く、腰砕けになってへたりと座り込んで縋るように腕をだらりと伸ばして見上げる年上成人男性だと思うですけど、どうなんですか、これ。有りなんですか!というかCON18あっても翻弄されるとは。つか、年の差の経験値差もへったくれもないんですが!神話生物こわいな????
ところで単純に体液を摂取するだけなら、耳責めとかいうテクニックを使う必要がないと思うのですが。というか即物的なガストにそのような知性があるのだろうか。ガスト自体とこでそのテクニックを身に付けたんだ?
KP『連れて込まれた贄の中にそれやったら気持ち良くなって、もっと効率よく摂取出来ると経験したのでは??』『もしくはニャル様の入れ知恵とか』


【戦闘】
ロストを覚悟した。
まさか回避68%あって成功しないとは思わないし。というかそもそも25%が度々当たるとは思わないんだよなあ……これが『ふぶきは当たらず、ぜったいれいどは当たる』意味分からん確率理論である。
戦闘は正直舐めてた感はあった。だって概要で『ロスト率限りなく低い』と言ってたのもあった。ただ流石にキックで13点持ってかれたら慢心は捨てるよね。あって良かったCON18=ショックロール90%である。しかしその後もキック確定で貰うことになったときはもうあきらめたよ。「あーせめて贄である自分が食われてるうちに鍵使って逃げてもらえねえかな、どうかなあ」みたいな死ぬことは前提の思考回路をしていた。だが実際はPCがロストした時点でKPCもロストだと知って愕然としたけども。
そしてKPCである籠ちゃんがDEXで庇います宣言されたときには絶望を覚えた。庇わなくていいから、やめて。また成す術もなく目の前で傷付けられるところを見るのか!?というPLの声も空しく。振られて2クリで軽く絶句。めっちゃ必死じゃん、え出目がシンクロしてるやんか。籠ちゃんそんなに守りたかったのか、つい身体が動いたのか。ねえ、守りたい存在に守られるってどんな気持ち、胸糞かなあ!!

なんていうか、いつもそう。
松原さん、いつも本人は守りたいって必死で動いてるのに。毎回、守りたい存在に逆に守られて助けられている。ヒロインポジション。いつも守られる側だよね……マモレナカッタ
ガストのキックから重傷の松原さんを庇うため、駆け出す籠ちゃん。そして松原さんの眼の前で吹き飛ばされて洞窟の壁に身体を打ち付けてぐったりとする籠ちゃん。意識はおろか、息をしているかも分からない状態の籠ちゃん……これは酷いよ!どうしてそんなことになったんだ!!!
必死でガストを撃退して、なんとか戦闘を終わらせて瀕死状態の籠ちゃんを応急手当するときは気が気じゃなかった……!失敗したらどうしよう……!なんとか成功して間に合ったけどさ!これでKPCの籠ちゃんロストは業が深すぎるし絶望的過ぎる。今後の人生贖罪で捧げること待ったなしである。
しかしホント、キックは一度も外さなかったのに。確率同じくらいなのにね。回避どうして二回とも外したし。その後成長分は真っ先に回避を取りましたよ。


【エピローグ】
お互いにHP2や3で満身創痍ながらなんとか降りて無事に……無事?荷物も回収してスマホを使って救急車を呼ぶことも出来て良かった。良かった?正直KPに言われるまで籠ちゃんを救急車に搬送することしか考えていなくて、自分も搬送されるほどの大怪我負ってることすっかり抜けてた。
折角可愛いワンピース着てくれたのに、そのワンピースボロボロだし、血と泥で汚れてるし、もう二度と着れない状態にしてしまったと思うと本当に悔やまれる。自分の甲斐性の無さ(出目の悪さ)に憤りを覚えるわ。たぶんこれはPCである松原さんも気にしてると思うので、後日また違うものを贈ってほしい。それは自分の好みを反映して籠ちゃんに似合うよそ行きの服だと、中の人はウキウキします。
それはそうとして。継続探索者なので以前大怪我を負って、散々身内に心配かけて病院行くのをまた仕出かしたことに業の深さを感じる。妹ちゃんに泣かれてただただ謝ることしか出来ないっていう苦しみをまた味わうのか……

というか状況的に、
松原さんが満身創痍の籠ちゃんを搬送するためにスマホで救急車を呼ぶ。
→救急車がやって来る。通報者の松原さんも付き添うように救急隊員から言われる。
→籠ちゃんがストレッチャーで運ばれたところで松原さんの緊張の糸が切れる。
→松原さんの意識が薄れていく……さあ貴方も同乗して――っ、ちょっと大丈夫ですか――
と、ダブル搬送だった可能性が高い。この人だってHP3だからギリギリ意識を保っているレベル。




【全体を通しての感想】
いやあロストすると思った。これはセッションを終えて率直に思った感想。
シナリオ全体の感想としては、鎖というリードを握っているように見えて、実際は自分が主導権を握られていて食べられる側で襲われるというシチュエーション、ちょいえちめで良きだと思います。自分の場合、KPC20歳、PC30歳の年の差で、異性の相棒以上コンビだったので、下克上されて翻弄されている展開に、愉悦を感じざる得ない。
個人的には幾つかガストに乗っ取られたKPCの襲撃シーンを逃したので、そこだけは惜しい!と思ったり。鎖で首を絞められて見下されるとか、なにそれ!いいな!!
それから今回『「KPCに対してどの程度気を許しているか」を最低値1、最高値 100 で教えてください』と唐突に言われたので、思わず『せめて具体例とか基準になるものを出してくださいよ!』と反論してしまった。結局『えー70かなあ。残りの三割は、年上男性の矜持として、過去を振り返って彼女にはみせられない部分、もろもろで許せないというか、出せないって感じすかね』ということで数値化したけど。これがガスト乗っ取られ前の対抗ロール等に表れているとは思わなかった。セッション前に聞かれた数字結局何処で使われたの?とセッション終えた後でKPに聞いて知りました。でもシナリオに書かれている通りだと自動失敗になるのでダイスチャンスは欲しいということで、逆に気を許してる数値-回避で足が出た分をロールさせてくれたんだとか。でも2はほぼセロなんだよな!!









以下は、もっと詳細に時系列ごとに書き連ねた感想兼セッション内容である。























【導入から怪しいんだよ!!】
見知らぬ部屋、甘い香り、目を覚ませばベッドに寝かされていて、視界には巨大な檻と足元にて持て余すほどの鎖で拘束されて首輪で繋がれている――籠ちゃんがいた。笑みを浮かべて上機嫌な様子で。
理解が及ばないよね、不可思議な状況と、倒錯的な恰好と、不釣り合いな表情をしたKPC。PCである松原さんとしては、何かに巻き込まれたことは明白だけども、どうしてこんな状況になっているのか頭が追い付かない。ついでにいうと、人間突拍子もない事に巻き込まれると感情は無に近付く。

松原さんとしては、すぐにでも籠ちゃんの拘束を外すように動くべきなんだろうけども。あまりにも彼女の様子が普段と違うせいで、状況把握の方に動いてしまって気遣いが少なったのは反省だったなあ。
でもその辺りは、KPCの彼女が明らかにおかしいから正気に戻すために情報収集に努めていたということで許してほしい。なんなら甘い匂いのせいでどうにも頭働かなかったし。

ともあれ彼女の「早く外してください」という口振りから、もしかしたら自分が鍵を持っているのかと思って探るも何も無かった。普段持ち歩いている貴重品の類すらも。
というか、普通拘束されていたら抵抗するだろうし、抵抗の痕らしき擦り傷なども見受けらない。不安も一切みせないくらいに上機嫌な様子に不思議さを覚える。



【手錠首輪檻、口輪……?】
「口輪じゃないよね……?」とPL発言した後で、<知識>ファンブってPCは何も分からなかったのウケる。更にて違いで、口輪か……?>ピンポーン<とカットインSE入ったの笑う。ちなみにファンブルしたので、最初はそれが一体何なのか分からず『金属性の大きな形状をしたもの』といしか情報が出てこなかったので、PL視点は「概念だけ伝わって何も分からない」状態だったことに吹かざる得ない。なにそのリンク率。




【見つけた鍵はどれなのだろうか】
自分の持ち物、部屋全体、ベッド、と順番に室内を探索していくと、机の引き出しから小さな鍵を見つける。この鍵はどこの鍵なのか、と檻の錠と合わせて見ると大きさがそもそも合わない。「じゃあ、こっちはどうですか?」と籠ちゃんが拘束されている腕を差し出す。
檻はそこそこの隙間があり、その間を縫うように手を差しこんで鍵を腕の拘束具へと入れることは可能だと説明される。
『本当はやっちゃダメな気がするけど、やっちゃうねぇ~』と差し出されたまま、流れで鍵を指し込もうとする。するとかちりと音を立てて鎖は取れるものの、それ以外にも繋ぎ止めていたものはあったようで鎖の下から手錠が見える。
ここでKPから『CCB2で振って下さい』という指示が入る。え、1クリでも出ないと無理じゃんつまりほぼ失敗じゃん……と思いながら振る、当然失敗。

鎖をほどいた瞬間、強く引っ張られて思わず頭を檻へとぶつける。どうやら檻の中に居る籠ちゃんがその隙間から腕を伸ばしてこちらの胸倉を掴んで引き寄せたようだ。その瞳は爛々と輝いていた。そして覗き込まれたと思えば、躊躇いなく彼女は己の唇を自分の唇へと重ねる。それだけに終わらず、赤い舌が口内へと差し込まれた。同時に口元に鋭い痛みが走る。彼女の鋭い歯が己の唇を裂いたらしい。更に彼女は傷口を抉るように舌を這わせて、食み、舐め取る。血混じりの唾液が口内を伝って喉へと流れていく。

突然の事に呆然とする自分を差し置いて、籠ちゃんは何事もなかったかのように掴んでいた手を放して檻の鉄柱に触れる。
「末起夜さん、ここも早く開けてくれませんか?」「……は、いや、まて、いま、なにして……
……?」
「なんでさっきはあんなこと……!」
「あんなこと……?」
「まるで噛み付くみたいに……さっきやったあのことは」
……?なんのことですか?」
「は…………、さっき俺の事を引き寄せたのは覚えてる?」
「?鍵取って、鎖外してくれましたよね?」

彼女の様子からどうやら覚えていないようだ。その後も掴みかかった事、噛み付いたことを尋ねたがやはり覚えていないらしい。このタイミングでKPが籠ちゃんに<目星>を振らせたが失敗。
これ以上追及しても分からないだろうし、責めるようになっても申し訳ないと何でもなかったと言って話を打ち切った。ひとまず他の探索も終えていないため、悪いけど檻の中で待っていてほしいと伝えておく。頼むから良い子で待っててくれよ……と思いながら、唇を舐める――血の味だ。
今までぼんやりしていた意識が、この痛みと出来事によって冷や水を浴びせられたようにはっきりと覚めていくような気がした。


いきなり起きた出来事に理解が追い付いていかない。え、いま、彼女から襲われた>¥???
そういうことをするような子ではないし、歯が鋭くなっているし、しかもそのことを覚えていないという怪しさ。本当に彼女は彼女だろうか、という疑念が湧く。彼女のような形をした何かなのか、それとも彼女に乗っ取っている何かがいるのか、そもそも本物なのだろうか。
どっちにしてもやばいだろ、やばいって。このままじゃおけないよ……と探索に焦りが生まれる。え、推奨技能に<戦闘技能>って襲ってくるKPCを無理矢理落ち着かせるための物理的対抗手段なのか???




【共に喰事を……食われろってこと??】
扉にはそんな張り紙があり、おあつらえ向きにキッチンがある。調理器具もあれば食料も充分にある。
籠ちゃんに檻を開ける鍵を探すから、嫌かもしれないけど少し待っててくれと言い宥めつつ、周辺を粗方探索するも見つからず。
そうこうするうちに籠ちゃんからお腹が空いたという訴えがあったため、何か作ることに。何が食べたいのか尋ねれば、オムライスがいいというので作ることに。
そしたらDEX*5でファンブル寸前の出目を出して、挙句その後の1d100ではクリティカル寸前の出目を出して結果として『食べられないこともないが思っていた味と違う出来』になってしまった。どうして出目は荒ぶるの??なんでこの出目が反対に出なかったのかなあ???
DEX*5は70なんだが???割と高い出目なんだが???不安が残る値と振る前に言ったけど、予想的中だったよ、おい。
本当なら作り直したい出来栄えだけども、いつまでもこの部屋に居たくはないため、仕方なく作ったオムライス一人前を持っていくことに。

檻の中で大人しく待っている籠ちゃんは「オムライス作ってくれたんですか?」と嬉しそうにしているが、正直上手く作れなかったし食べれねないこともないが……という出来栄えなので申し訳ねえなという気持ちでいっぱい。今度ここから出たらリベンジしたい。次はもっと美味しい出来栄えのオムライスを作ってあげたい。
しかし檻からはまだ出れないため、もう少し近くに来てくれないかと呼び掛けて、スプーンに食べやすい量を掬って籠ちゃんの口に運ぶ。「美味しいですよ」と言ってくれる籠ちゃんに申し訳なくなっていると「また今度作って下さい」と言われる。今度はもっと上手くできるように練習しとくわ……
そんな会話をしながら食べさせていると、食べなくていいの?と言われたため、率直にお腹はそれほど空いていないと答えつつ一口分だけ貰っていいかと断りを入れて食べる。やっぱり思ってた味と違う……眉間に皺を寄せながら再度リベンジを心に誓ったのであった。
そうして食べ終えると張り紙のある扉からかちりという音がする。どうやら鍵が開いたようだ。


おかしーなー松原さん一応、妹ちゃんと二人暮らしで自炊は出来る側の人間なんだけどなあ。だからDEX14から恵まれた器用さのお蔭で、家事はこなせるはずだったのだが。卵レンチンして爆発させないだけマシだと思えってことだろうか。ちなみに料理ファンブルで問答無用で卵レンチンして爆発させたことは二度と忘れないだろう。
檻から出れないから仕方ないとはいえ、スプーンでせっせと給仕する松原さん甲斐甲斐しいね。それを口を開けて待っていてもぐもぐする籠ちゃんは可愛い、雛鳥みたい。
そういや、食べさせてる途中で一口食べたときって、たぶん同じスプーンだよね……一人分のオムライスで自分は食べるつもりは無かったからスプーンは一つしか持ってきていないのでは。つまりこれは間接……それ以上は止めておこう、だって皆触れてないし!



【開いた扉の先はなんだろうな、本棚があるね】
鍵が開いた扉を少し開けば、特に音はなさそうだ。更に大きく開ければ、その先は割と広い空間で天窓があってそこから日差しが差し込んで明るく、壁周りには本棚が並ぶ図書館のような部屋だった。
とりあえず先に調べて安全確認する方が先かな……と思って、檻の中の籠ちゃんに少し待っててもらうように伝える。しょんぼりしているものの、言いつけを守ってくれるようだ。
めっちゃ失礼だけど、コンビニ前でちょっとそこで待っててねとワンちゃん待たせるみたいだなあと思ってしまった。

そして部屋を探索することに。
まずは立ち並ぶ本棚に目を向ける。<目星>に成功して綺麗に本棚に並べられた図書から一つだけ飛び出た本を見つける。随分と古い書物のようで、そこに書かれた文字は教科書で見覚えのある絵巻物や古文に掲載されているようなもので流石に読めない。だが挿絵のお蔭で事のあらましは分かる。暗がりの社で、農民が真っ黒に塗り潰された者に首を垂れていた。
<アイデア>に成功して、自分がこの光景を知っていることに気付いた。農民が「必ず贄を差し出す」と言っていたことも。『どういうことだ……?』
<目星>にも成功して、裏表紙に読める文字で文章が刻まれていたことに気が付く。そこにはガストと呼ばれる存在について書かれていた。

ここまで情報を読んだところで、KPに幾つか確認していく。
まずは最初に居た部屋に窓は付いていなかったこと。この本の部屋に入る際に「次第に明るさに目が慣れていく」みたいな描写が入ったが、ここの部屋は最初の部屋に比べて明るかったこと。そしてここの部屋には天窓が付いていて日差しが入って来ること。それらが事実であることを再確認する。
念のため、PCである自分が天窓の真下に来たときに何か変化はないかとKPに尋ねれば特に変わりはなく掌を掲げれば血管が透けて見えるぐらいだと。「真っ赤に流れる僕の血潮~~♪」ってことか、そういうことじゃないんだけど。やっぱり自分ではないのか、果たして檻の中に居る正体はなんだろうな。

この時点でPLとして考えていたのは、KPCである籠ちゃんが檻の中に入れられていたのは、彼女が檻に入れなければならない存在=閉じ込めておくべき存在であるから、と思っていた。念入りに拘束されていたし、彼女に襲われたこともあって危険な状態ないし存在であると認識していた。
そしてこの段階でガストという存在が明るみに出たことで、実際に今回の件にコイツが関わってるんだろうなあと。
現状、籠ちゃんがガストそのものなのか、それとも乗っ取られているのかは不明だけども。そのことについて確認する必要が出てきたなあ。どっちにしろ嫌だなあ~~!!と思いながら情報を整理していました。なので、それを確認するために日差しの有無を聞いてたんですよね。



【扉は開かない】
扉の方へ近づくと、南京錠が掛かっていることが分かる。つまり、鍵がかけられている。開かないだろうなと思いながら先程、最初の部屋から取り出した小さな鍵を取り出す。やはり大きさがそもそも違うため、この鍵では錠は開かない。
どうやら檻を開けるための鍵はここにあるわけではないようだ……と思って、最初の部屋へと戻ることに。




【また最初の部屋に戻ると】
開け放したままだったため、そのまま潜って最初の部屋へと戻る。PCの松原さんが戻ってきたことに気が付いた籠ちゃんが嬉しそうに見上げていた。
「鍵、ありました?」と聞く籠ちゃんにばつが悪い表情で無かったと返す。正直手詰まり感はあるが思い当たる事は無いかと、籠ちゃんに尋ねる。すると籠ちゃんから悩みながら「……私のポケットとかはどうでしょうか?」と答える。うう~~んと悩みながらも「色々探るかもしれないけど、嫌だったらやめとく」と言えば、籠ちゃんからは「出れない方が嫌なので……」と同意を得たため彼女自身を調べていくことに。
いくら非常事態で良好な関係同士だったとしても、異性が流石に女の子の身体に触れるのは憚れるところがあるよなぁと後回しにしてたけど。流石に無しでは通らなかったようだ……
というかそもそも、ワンピースに何か物を入れるようなポケットとかあったりするのだろうか。もしかして首……?首輪に何かくっ付いてたりするのか?と思っていると。出来るだけポケットとかまさぐりたくないな……と松原さんが探していると首輪の後ろに何かくっ付いていることに気が付く。鍵のようだ。
「首擽ったいかもしんないけど」と断りを入れてから首輪から鍵を外す。檻の錠と見比べれば、大きさは同じくらいだ。


さて檻を開ける鍵は見つかったが。
そもそもこのまま開けていいものなのか。檻の中に居る籠ちゃんは本当に籠ちゃんなのか。
だって口の中鋭かったし。身体はそもそも籠ちゃんで合ってるのか、もしかしたら少し変化しているだけなのかもしれないけど。
KP『凶器ではないかな、なんかちょっと牙が鋭くなったなぐらいな』
PL『充分それは凶器なんだわ』

あとPLが考え得る最悪の展開は、檻の中に居るのがガストだったとするとそのまま檻を開けていいものか。ここは日が当たらない部屋なので、果たして天窓がある部屋まで逃げ切れるのか。
かといってこのまま籠ちゃんを放っておいて自分だけ外に出るという選択肢はない。
あと腕の拘束を取ったときに何らかの対抗ロールが発生して襲われたけど。あれは何がトリガーで起こっているのか全く予想がつかないし。
ここで籠ちゃんが本当に籠ちゃん自身なのか確かめるために所持品を確認することに。アーティファクトである指輪は持っているかと尋ねればそれは身に付けているとのこと。
PL『……最悪なこと言っていい?檻を外した時に襲われないように。机にある口輪か、それともベッドにあるシーツを口に喰わせるの、どっちがDV彼氏みたく見られないかな』
KP『どっちもどっち……
PL『お巡りさん……ここだ……


とまあ最低だけども、ベッド脇に落ちていた口輪を拾い上げる。それを(え、何するんだろう……)と見ている籠ちゃん。罪悪感が半端ない。
PC「今からひでぇこと言うけど、これ付けてっつったら嫌だよな」
KPC「えっ……い、いやです……
PC「……どーしても、嫌?」
KP『<交渉系技能>を振って下さい』
PL『最悪、シーツ口に喰わせるよりは良いと思うんだ……!事案だ!説得55しかないんだよ!』

<説得>は成功して籠ちゃんから「ど、どうしてもなら、つけます……」と同意?は得た。それに対して「悪いな……無理強いさせて」と謝る。
しかし檻の隙間は狭いため、口輪を付けるなら檻から出る必要がある。推奨技能に<戦闘系>がある時点で察していた気もする。たぶん抵抗されるから対抗出来るように……とかじゃないよね?ね?

というわけで檻を開ける前に、手の届く範囲に口輪と枕を置いて準備をしてから鍵を開ける。



【檻を開ければ、】
檻に手を掛けるところで<POW*3>失敗。
部屋から戻ってきたところで急に強く香る甘い芳香にぐらりと揺れる。そして目の前の鉄柱へ反射的に手を伸ばして掴み、項垂れる。音が立ち響く。檻の中に居る籠ちゃんが心配そうに自分を見ている。しかし自分の脳裏にはある感情が過ぎる。
――ああ、はやく。食べられなければ。そう、約束したのだから。
「大丈夫ですか」と声を掛ける籠ちゃんに、「いや悪い、ちょっと立ちくらみしたっぽい、大丈夫だから」と返す。「調べものとか任せてばかりなので……」と申し訳なさそうに言う彼女に「もう少し安全確認して、一息吐けそうだったら休むから」と気に病まないように声を掛ける。なおも「本当に大丈夫ですか?」と気に掛ける籠ちゃんに「悪いな心配かけて……じゃあ、早くこの檻、開けるか」と詫びる。
先程見つけた鍵を開ければ、すんなりと錠が開く。それでも首から下がっている鎖は解くことはできないため、重たく圧し掛かる。足元を埋めるほどだけあって、相当鎖は長く向こうの部屋まで移動しても問題は無さそうだ。
部屋を移動しようとすると、籠ちゃんから「あれ……付けた方がいいですか?」と先程こちらが提案した口輪を指す。それについて「余程じゃないときは無理強いしたくはない」と今は付ける意思はないことを伝える。しかしもしものときのために持っていくことを告げると本心は嫌だろうに了承してくれた。
そして一緒に先程探索した本棚のある部屋へと行くことに。扉を潜る前に日差しが入って眩しいことを伝えておく。自分の想像が正しいなら、籠ちゃんにとってこの先は大変だろうなと重い、不安そうな籠ちゃんを宥めるように頭を軽く撫でる。すると少し気が休まったのかにこっと笑顔を返す。可愛いね。



【籠ちゃんと再び本棚の部屋へ】
一緒に部屋へ入ろうとすれば、籠ちゃんがぴたりと足を止めて「ここ、入るの……いやです」と声を出す。嫌がるのは予想がついていたため「でも出るならここ通らねえといけないし」と宥めれば、籠ちゃんが声を震わせながら「そ、そうですよね……」と言う。それに申し訳なく思いながら「悪いけど来れそうか?」と声を掛ければ、彼女は「大丈夫です……」と返した。そうして手を引いて部屋へと足を踏み入れていく。
籠ちゃんは手を引かれた通り歩くものの、震えており顔は俯いている。そして天窓の真下を突っ切ろうとすれば「こっちから……回っていきませんか?」と螺旋階段の影になっている方を指す。率直に「日光が差しているとこは嫌なのか?」と尋ねれば、彼女は煮え切らない態度ながらも「……出来れば当たりたくなくて」と返答をする。そんな彼女に悪いけど、と前置きをした上で日差しに手は伸ばせそうかと聞く。すると籠ちゃんは恐る恐る日光に手を翳すも特に変化は見られない。
え、ここで変化が無い??これからガスト出てくるんですか??PLが当て外れたなと思っていると、籠ちゃんから「もう……良いですか?」と言われたため、大丈夫と返す。

するとKPから<CCB2>ロールを振るように告げられる。当たり前のように失敗。




【それは聞いてない、まって、テクニシャンじゃない??】
ちらりと籠ちゃんの視線が持ち上がった、その瞬間強い力で顔を両手で掴まれる。そのまま手は耳へと這われ、耳孔へと指が差し込まれる。皮膚が擦れる音、血液が流れる音が響いて覆う。咄嗟に声を上げようとすれば、その声を遮って彼女の舌が捻じ込まれて噛み付かれる。その際に傷付いたのか、血の味が口に広がる。耳を塞がれているせいか、くちゅりと水音が脳内へと直接響く。舌が喉奥にぶつかるほどに深く、飲み込まれていく。溺れて、喰われて、そして支配される。それだけが己の思考を埋め尽くす。
1d3→MP2点減少。ついで<POW*3>失敗。
その行為が繰り返されていくうちに、酸素不足からか視界がちかちかと明減する。酸素欲しさに息をしようともがいても、彼女はそれを許さない。絡まった二人の唾液、血液が喉奥を伝う。苦しさからか生理的な涙が滲み、視界も歪む。歪んだ視界の先に彼女は笑っていた。まるで無邪気に、美味しいケーキをプレゼントされた子供のような、笑みで。そうして己は、ただただ自分を食わんとする彼女へと手を伸ばした。もっと喰らってほしい――本能が呼び掛ける。
口内から血の味が薄れたと同時に、彼女はようやく手を離した。「もう、いいですか?」「はやく進みませんか」そういう彼女からは骨の髄まで食らい付くような凶暴性は見えない。先程のことなど、まるで無かったかのような様子だった。
そんな彼女の様子に酷く困惑を覚える。戸惑い鈍る頭で先程の状況を必死に分析しようとする。「末起夜さん……?」固まっている自分に彼女が声を掛ける。「やっぱり……疲れてます?」その声音からは心配の色しか見えない。「大丈夫……大丈夫だから、悪い、心配、かけた」自分に言い聞かせるように答える。それでもなお、こちらを気遣う彼女になんとか震えないように声を掛けて、先に進むように促した。


は????何が起きた???
襲われたが????というか、思ってた以上にテクニシャンで驚いたが???成人男性を翻弄する口付けってなに???それを自分より年が離れた女の子にされてるって???ちょっと現状に頭が追い付いていかない。たぶんPCとPLそこはリンクしている気がする。




【二つ目の扉の先には?】
見つけた扉に、今度は見つけた鍵を差し込む。案の定、錠は開く。扉を開ける前に<聞き耳>を振る。成功して、どうやら扉の先は空洞音が響くことからある程度広い空間だということが分かる。それ以外に音は聞こえないことから、今動いている存在はない。もしかしたら止まってる存在はいるかもしれないが。
「先開けて入る、な」と言って、扉を開ければそこは真っ暗だった。どうやら灯りはないようで、本棚が有った部屋から差し込む光も流石に奥までは照らしてくれないようだ。
「暗いけど、気を付けてな」と籠ちゃんに声を掛けて先に進むことに。

<目星-20>に成功して、ここで探索箇所が壁、籠ちゃん、社だと分かる。

まずは自分のMPが吸われたことで籠ちゃんに何か変化はないかと、籠ちゃんを調べることに。
特にそういった変化は見られないが、先程までと違ってまるで洞窟の中を把握しているかのように随分と自由に動き回っている。「随分暗いけど……見えるのか?」と尋ねれば「見えはしないんですけど……なんとなく、分かる感じ……といえばわかります?」と返ってくる。なるほど?つまり電気が消えてる自室なら慣れているから何となく場所は把握してるので歩ける……みたいなものだろうか。と確認すればそれに近い状態だという。「ここに来た覚えはあるか?」と聞けばそれはないと。
とりあえず、籠ちゃんにはもし何かあったらすぐに声を上げて知らせてくれと伝えて今度は壁を調べる。

壁はごつごつした手触りから岩肌であることが分かる。音の響きから天井は高くないが、広さはある洞窟のようだ。
<アイデア>成功で、風の動きから出口の方角は分かるが、光がないためにどれほどの深さかは不明。とりあえず行き止まりではないことが分かった。
<目星>成功で、地面に何かが落ちている事に気が付く。それを拾い上げれば鍵束だったようだ。現状籠ちゃんに付いてるのは手錠だ。その鍵穴に近い大きさの鍵はあるか、探ると似たような大きさの鍵もある事に気が付く。

ついで社に目を向ける。
触れてようやくこれが小さな祠の形をしており、随分古いせいか乱暴に触れば崩れてしまうほど脆くなっていた。
<アイデア>に成功して、初めて来る筈なのにこの祠に見覚えがあった。ここで神様と『願いを叶えてくれたら喰わせてやる』約束した、と。


ここまでの情報を得て『これ、絵巻になぞらえてるのかな。農民と黒い者、それと自分達に』と思った。だからこそ自分が贄だと自覚させられてるし、だから神様という存在に思しき籠ちゃんに食べさせろと。もっとも食べさせてあげるつもりは微塵もないわけだが。


風のある方向へと進むことが出来ることを確認した上で、籠ちゃんと情報を共有して先に進もうと方針をまとめる。
籠ちゃんは周辺の探索を終えたのか、うろうろした足を止めていた。そんな籠ちゃんに先程見つけた社を指して「自分は初めて来るがあの社に見覚えがあるがどうか?思い当たることはあるか?」と尋ねる。籠ちゃんは見覚えは無いと答える。それに重ねるように「自分はこの社を見て、願いを叶えるかわりに喰わせてやると約束した覚えがある。実際にした訳じゃないが、そう言うやり取りをしたような覚えがある」と先程感じたものを伝えれば、彼女はそれに覚えがないとのこと。
そうか、と思いながらひとまず風がある方向へ、出口へと向かおうと提案をして外へ行くことに。




【洞窟の外へ、出ようか】
少し歩けばその先に光が差し込んでいる事が分かる。自分が先行していると、その背後で籠ちゃんの足がぴたりと止まる。どうやら首の鎖はここまでらしい。
ひとまず動けない以上、その先がどうなっているか確認してからどうしようか決めるか。と思って、籠ちゃんに「こんなところで待たせて悪いが……もし何かあったらすぐに呼んでくれ、たぶん聞こえるはずだから」と断りを入れてから洞窟の先を確認する。
洞窟の先は森になっており、その先に獣道のような下る道がある事が分かる。


このまま籠ちゃんの鎖を外して出てっていいものか。疑問が解決してないし、推奨技能である戦闘技能も振ってないし。このまま行かせていいものか、悩む。
森の先は光が指しているという。これそのまま籠ちゃん行かせたら、光を浴びて身体が崩壊するとかありませんか。大丈夫ですか。
それから贄を指し出すというがそれが回収されていないのも気掛かり。恐らく彼女に喰われたいという衝動に駆られている以上、自分がその贄だろうとは思うが。



ひとまず洞窟にいる籠ちゃんの元へと戻る。
自分の姿を見て少しホッとする彼女に「悪い、遅くなった」と詫びてから、洞窟の先の状況について伝える。恐らく降りて人里へと行けるのではないかという旨を伝えれば、彼女は繋がれているものを外してほしいと訴える。




【首輪を外した、その先に】
まずは籠ちゃんの首輪から外そうか――そう思って手を掛ける。すると彼女はホッとしたように笑みを浮かべた。
その次の瞬間、ごつりと鈍い音を立てて固い地面と彼女の後頭部が勢いよくぶつかる。指先から彼女の体温と拍動が伝わる。首輪から彼女の首へと伸ばした手は、そのまま力を強めて絞めていく。
身体が思うように動かない、まるで前後不覚になったかのようにままならない。脳が揺れてふらつくというのに、それでも腕だけはしっかりと身体を支えて彼女の首を絞め続ける。
彼女が小さく呻き、仰け反るように喉元を晒す。その差し出された喉仏へと歯を立てる。声が震え、痙攣する。歪んだ顔から吐き出された息に苦痛と喘ぎが混ざる。

ここで1d100を振って下さいと言われ、22が出て処理が入る。
彼女の首を、己が絞めた。それを認識した瞬間、ばちんと脳が焼き切れたかのように視界が白く染まる。それは一瞬の出来事で、気が付けば自分は彼女の首から手を放していた。げほげほと嗚咽混じりに咳き込んだ籠ちゃんが目尻を赤くしながらこちらを見やる。
かしゃんと音を立てて、首輪が落ちる。どうやら先程の行為で壊れてしまったようだ。
けほけほと咽る彼女にただひたすら「悪い、わるい……!」と声を掛けることしか出来ない。なんとか「息は出来るか?」と声を掛けるも、彼女は苦しそうな声で大丈夫ですと答える。「無理に喋らなくていいから」とそれ以上を制して、どうしてこんな状況になったのかと呆然とする。
呆ける自分に籠ちゃんが咳混じりに「これで、いけるようになりました、よね……?」と声を掛ける。そんな彼女に「近付いてもいいか……?」と確認する。
まるで急に意識が乗っ取られたかのように、あんなことをしてしまったことに深い後悔と困惑を口にすれば、彼女が懸命に拘束を外そうとしてくれたことは分かっていると気にしないでほしい旨を話す。
自分が贄で食べられたいと思っていたからこそ、急に彼女を襲った原因が分からず、自分の今までの予想が違ったのかと思い悩む。
そんな松原さんに、籠ちゃんがともあれ外に出ることを提案する。



どうしてこのためのスチルが用意されてるの???なんでそのBGM流したの、それ何かが起きてしまったトラウマBGMだよね???
というか今までずっと自分が捕食側だと思ったから、ずっと籠ちゃん側に何かがあると警戒していたのに。ここにきてまさか自分が襲う側になるとは思わなくて、当てが外れて困惑している。
このまま外に出ていいものなのか何も事態は解決していないが???
もう自分が、というか松原さんがやったことにPC的にもトラウマになりそうだ……不用意に籠ちゃんに近付けねえ……




【不健康な厄介もの、との遭遇】
気まずい沈黙が続く中、湿った空気が奥から流れてくる。びたん、と巨大な蛙が跳ねるような足音がこちらへと近付いてくる。音がした方へと視線を咄嗟に向ければ、それは長い後ろ足で跳ねる音であった。一対の黄色い目が暗闇からこちらを捉える。その顔は人間に似ているようで、悍ましい獣の形をしていた――ガスト、との遭遇である。
不思議だなあ、見たことないけど見たような気がするなあ。
ともあれ、正体を見てしまった事でSAN値チェック。いつもここぞというときにSAN値チェックミスって発狂するんだよなあ、松原さんは……!と思いながら振るも成功、良かった。というわけで喪失は無し。
明らかに敵意を剥き出しにしてこちらへと対峙していく――戦闘開始である。


元々、距離は置いていたとしても。負傷している籠ちゃんを巻き込みたくはないため、距離感を気にしつつDEX順で早い松原さんのターンである。

1R
<キック>65%は成功して1d6→4点、ダメボ持ってないんだよな……!手応えとしてはあるものの、その動きが鈍った気配はない。
ガストもキックをするも失敗。

2R
キックは成功するも3点、先程よりは手応えがない。洞窟で視界不良なのも影響しているか。
ガストも噛み付いてくるが失敗。

3R
キックは成功、4点。
一方のガストはキック成功、こちらも対抗して<回避>68%振るも失敗。ダメージ算出で1d6+2d6→13点
出目がデカいんだよなあ!一度に半分以上のHPが削れたため<ショックロール>が入る、も成功して気絶は免れる。CON18*5=90%という数字の安心感。
で、ここでお互いに失念していたんですが。
そもそも現在HPが2以下になった時点で自動気絶なんですよね。これについてはよくセッション中お世話になっている、公式サプリ:キーパーコンパニオン付属の早見版には触れてなかったから見落としてたんだ……!というわけで、残りHP2ではあるものの戦闘継続ということで以降は処理されています。
ここでKPから籠ちゃんが<応急手当>を振ることに。え、振るの?手錠されてるけど???でも流石に目の前で常人なら死んでもおかしくない凄まじい一撃が入ったのでね。
<応急手当>は成功して1d2で1点回復して、残りHP3一発でも攻撃を貰えば助からないだろうね。

4R
あれ以来の緊迫感だな……と思いながらキック成功するも2点。ガストはかなり消耗している様子だが、まだ立っている。
先に籠ちゃんの手錠を外してあげるべきだったかなぁと後悔が過ぎる。KPから籠ちゃんキックしようか??と言われるが、自分がこういう状態ならむしろ率先して逃げて欲しい。
ガストのキックは不発に終わる。

5R
キックは成功して3点のダメージ。しかしガストはまだ動けるようだ。
ガストの攻撃は噛み付き、ぎりぎりで失敗。
ガストは贄であるPCの松原さんが標的だから、最悪籠ちゃんは逃がせねえかなあ、ターゲットから外れないかなあ!と思いながらひたすら攻撃に徹する。手錠を外すとか、回復するとかはせずに。

6R
キック成功、出目はスペシャル、KPからの温情で追加ダメージ+1が入るも、最低値1点を引いたせいでダメージは2点。
ショックロールについて【現在HPの半分以上のダメージを負ったらショックロールが入る】のルールについて再確認していると先程の【HP2点以下は自動気絶】だったことに気が付く。ま、まあ……その後すぐに応急手当成功して3点以上になったしええやろ……と協議の結果処理を下ろすことに。
そしてガストの攻撃、キック、成功。回避は、失敗。
PL『回避が当ったんねえんだよなあ』
KP『マジでいってる????(HP)3点でしょ?確定じゃん』
PL『(ダメージ1d6+2d6なので最低値は3)確定だねえ』
KP『何か提案あります……?』
PL『提案……?』
今までの状況から察するにPCが贄だと思っていたので、贄が喰われたら欲求が満たされて洞窟へ戻っててくれないかなあと。ただ普通のガストだったら一体仕留めたらもう一体処理しようとなるので、どうにもならねえなあと。
PL『あ、最期にやりたいことあったわ』
KP『なぁに~?』
PL『最期に鍵束を籠ちゃんの方に渡し……投げたい』
と、ここでKPから無情の宣告がされる。
籠ちゃんのDEXを振って、成功したらその攻撃を庇いますと。
ここどうこう出来るところじゃないしなあ、応じますけども。KPが『このダイス振りたくねぇ~~~』と呻く中でダイスを振る。2クリティカル、思わず『やめてくれよぉ!!!』と叫ぶ。籠ちゃんの執念がみえた気がする。KP探索者そういうところある。
籠ちゃんが目の前に飛び込み、ガストの蹴りをその身で受け止める。そしてキックをまともに受けた彼女は吹き飛ばされて岩壁へと叩きつけられる。ぐったりと倒れ伏した彼女はぴくりとも動かない。この場では息をしているのか、見たところでは判断が付かない。

7R
目の前で守りたい存在に庇われた挙句、重傷を負ったところを見ることしか出来なかった不甲斐無さに怒りが募る。
その怒りのままキック、成功、出目はスペシャル、+1の追加ダメージ。そりゃそうだろ、殺すつもりで出してるんだからなあ!しかしふらつく身体では思ったよりも力が発揮できないのかダメージは3点。
それでもそれがトドメの一撃になり得たのか、目の前の怪物はぐしゃりと倒れ伏して動かなくなった。
――戦闘終了である。




【戦闘後、満身創痍の自分達】
ガストが動かなくなったことを確認した上で、ぐったりとする籠ちゃんの方へと駆け寄る。血の気を失った顔で意識を失っている。
ひとまず頭を打ち付けた可能性もあるため、あまり揺さぶらずに状態を確認する。そして<応急手当>50%しかない、1/2ではあったが成功。2点回復する。
途切れていた息を吹き返し、呼吸が安定する。どうやら容態は安定したようだ。しかし重体であることに変わりはない。急いで処置できる場所まで避難しなければならない。
自分も相当負傷しているも、必死になって籠ちゃんを背負ってガストから離れつつ出口へと向かう。

背中に背負った籠ちゃんが小さく呻き声を上げる。その声に反応して背中を確認すれば、彼女は額に汗を滲ませ呼吸を荒げている。
それは洞窟を出て、日差しの下に出てから容態が急変したのかと聞けばKPからはそうだと返される。木陰とか日差しが当たらない場所を選びながら更に道を下っていく。すると、下れば下る程彼女の息は荒くなっていく。えぇ……なんかまた見落としてたことあるぅ……

心配になって足を止めて彼女の様子を見やれば、うっすらと目を開いた。「末起夜さん……良かった……」と安堵の声を洩らす彼女に、どうしてあんなことをしたのかと言えば「約束しました、もんね」と返される。「そうか……」しか言えないこちらを宥めるかのように、彼女が「もうだいじょうぶですよ、かえりましょ……?」と話す。
しかし下れば下るほど呼吸が荒くなっていることに言及すれば、さっきまでは辛かったけど今は大丈夫だと。それなら何かできることは無いかと聞けば、「もういないので……」と言って眠りにつく。見れば荒くなった呼吸も落ち着いたようだ。
それはガストを倒したことで無くなって出て行ったということなのか、と思いながら慎重に歩を進めていく。

<幸運>を振って成功、スペシャル。
すると先へ進んでいくうちに視界が開ける。近くの木の根元には見覚えのある荷物が置いてあった、自分たちの荷物だ。そして木々の隙間から見下ろせば、見慣れた街並みが見える。どうやら自分達が住んでいる関東某所の街の近くにある山のようだ。
自分の荷物を確認してスマホを探す、そして見つかったスマホの電波を確認する。麓近くなので電波は問題なく通っていた。ただちに119番に掛けて救急車を呼ぼうとする。
KPからは幸運スペシャルだったのでそのまま降りた先にタクシーが停まっていたとかでもいいですよと言われたが、それよりも救急搬送された方が診てもらうには早いと思ったので、そのスペシャルは迅速に担ぎ込まれてたらい回しされることなく診て貰えたということにしてもらう。
KPからは『救急車は一台だけですか?重傷人が二名いますけど』と言われたが、自分のことは正直気が回らないので。救急車一台呼んで自分は付添人で同乗して、担ぎ込まれた病院先で手当を受けることにする。絶対救急隊員に怒られるやつだ。
そうして間もなく、やってきた救急車に運ばれて大きな病院へと向かうことだろう。次に目が覚めるのは病室か、ともあれあの異質な空間から出ることは叶ったのであった。

――クトゥルフ神話TRPG【伽圉】これにて終了である。









【蛇足:悔しかったので本編で拾えなかったガストに乗っ取られる籠ちゃんとのやりとり、いつか書きたいな……!】


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