@Rom_Dagashiya
此処は郷邑。
「街」と呼ばれる場所の中央より南に位置する一軒家。
そこに住んでいるのは「全世界コッペパン協会」の防衛大弾頭、朱鷺野千鶴である。
今日も気ままに起きると、朝のルーティンを始めた。
郷邑の四季は何かと都合がよく、春は暖かく、夏の暑さはそれほどでもない。
秋は涼しく紅葉が見れて、冬は程々に雪が積もる。
千鶴は部屋のヒーターのタイマーをつけていたので家の中は暖かい。
そして朝のルーティンを終えた後、窓の外に見える雪景色を見ながらココアを飲んでいた。
ピンポーン
呼び鈴を鳴らした客はこちらが返事をするまでもなくドアを開ける。
涼「やっほー! 久しぶりだね~!!」
あの城で会って以来結構な頻度で家に遊びに来ている。
今日はそれを考えたらの久しぶりであって、一般的な久しぶりではない。
千鶴「久しぶりなのか? にしても今日は何の用?」
テンプレのような質問をしつつ、
涼がいつもの私服と違い、黒船異変で会った時の服装であるのを気にしていた。
涼「ねえ千鶴、今日は何の日か知ってる?」
と、服装のことを訊く前に先に質問をぶつけられた。
千鶴「え?何の日だっけ?」
涼「『この日がいいね』とどっかの誰かさんがなんかしたから12月25日はナターレ。」
千鶴「ゲッ!もう年末???」
涼「そうそう、うちも城の掃除が大変でね……じゃなくて。」
涼「前回城で話した通りだけど、君には郷邑の街のみならずこの次元全体を守ってもらう必要があるんだ。
ということで今回は「シエカバネ」の異変を解決しに行くよ!」
千鶴「シエカバネ……?」
涼「最近世界の名前が変わったんだけど、まあ行けば分かるね。」
千鶴「ふーん。」
涼「それじゃあ早速レッツゴー!」
シエカバネ界に移動中……。
涼「よっと、着いたよ~。」
千鶴「見た感じ瓦の家が多いわね。」
涼「それで、何でシエカバネに来たかというとね……。」
涼「この地に眠る『災害』を蹴散らしてほしいっていう依頼が来てるんだ。」
千鶴「誰から?」
涼「それはもちろんシエカバネの賢者様。」
千鶴「なるほど。で、どこに行けばいいわけ?」
涼が笑顔で指を差した方向は紛れもなく地面であった。
千鶴「えぇ――!?」