この話は下記を加筆・再構成しリライトさせていただいたものです。
【出典】禍ちゃんねる:泥酔スペシャル(2019年1月21日配信、該当話38:00~)
(https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/520622316)
@saba__uma
こっくりさんは日本全国に広く知られたものであるが、様々なローカルルールも存在している。
例えば鳥居と50音表を記した紙の処分方法についても、決まった数に千切ったり特定の場所に埋めたりと様々だ。
Aさんの住んでいた地域では、燃やすのが主流だった。
当時は色々とおおらかな時代だったので、父親や年の離れたきょうだいのライターをこっそり拝借すれば子どもでも火を使うことができた。
しかしいくら寛容といえど限度はあるもので、あるとき『火遊びをしている子どもがいる』と地域で問題になってしまった。
大人たちは事情を知らなかったのでこっくりさんそのものが禁止されたりはしなかったが、マッチやライターの管理が厳しくなって今までのように使えなくなってしまった。
それでも、こっくりさんで遊びたい子どもたちは諦めなかった。
「そうだ、焼却炉で一緒に燃やしてもらえばいいじゃん!」
当時、Aさんの通っていた小学校には焼却炉があった。
公害や有害物質についてさほど厳しくない時代だったので、毎日放課後になると用務員さんがそこでゴミを燃やしていた。
Aさん達は毎日のようにこっくりさんで遊んでは、使い終えた50音表を焼却炉の扉の隙間から紛れこませるようになった。
それからしばらくしたある日、近所から小学校へ苦情が入った。
『焼却炉の煙から動物を燃やしたような臭いがする』と。
動物を燃やしたような、というのはおそらく煙たいばかりではなく、肉や毛を焼き焦がしたような獣臭さが混じっているということなのだろう。
だが焼却炉のゴミは紙クズや落ち葉ばかりであるし、飼育小屋のニワトリやウサギが死んだらいつも校庭の片隅に埋葬している。
授業でカエルの解剖をすることもないので、生き物の亡骸が焼かれるはずはない。
結局、迷い込んだネズミか何かが運悪く焼け死んでしまったのだろうという話になった。
けれどAさん達は、これまで焼却炉へ入れてきた50音表のことが頭から離れなかった。
この日以来、Aさん達はこっくりさんで遊ぶのをやめた。
それと同時に、近所からの苦情もぴたりと止んだそうだ。
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【出典】禍ちゃんねる:泥酔スペシャル(2019年1月21日配信、該当話38:00~)
(https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/520622316)
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