X以外のSNSでの投稿にはPrivatter+がおすすめです

あるBさんの証言3

全体公開 2 831文字
2022-05-26 22:08:08
Posted by @uk_plus_



 今日はいつもとは様子が違いました。なんと珍しく二人が喧嘩をしていたのです。

 それはお昼休みでの出来事でした。今日も二人仲良く席に着いてお昼ご飯を食べているようでした。しかしその朗らかな空間は苗字さんの一言で変わってしまったのです。

「越知の一口はでかすぎる!」

突然立ち上がった苗字さんがそう声を上げたのです。それは私以外のクラスメイトも二人の方へ視線を向ける程の声量でした。どうやら越知君へ一口あげたパンのその一口が大きいと苗字さんが抗議したようなのです。そして越知君と苗字さんのやり取りはまだ続きました。

「そんなことはない」
「嘘、ぜーったいそんなことある」
「ない」
「ある」
「ない」
「頑固者!」
「コロポックル」
「うっさい巨人!」

なんだか稚拙なやり取りになってきたところで私ははっと思い出してしまいました。これは“付き合っていない”二人がしている会話なのだと。私以外の人たちはすぐに視線を二人から逸らし通常のお昼時間へと戻っていましたが、私はなかなかそうはいきませんでした。ただただ思うことはひとつです。

ねえお二人さん、それ付き合ってる人間の会話だよ

今日も今日とて二人は私の腹の底を搔き乱してきます。そうして私の悩みは晴れることはありません。



―――――――――――――――――――――――――

「しょうがないな私は寛大だから次のスタバの新作また一緒に買いに行くので許してあげる」

そんな苗字さんの一言で戦争は終結しましたが、私の胸中はまた乱れてしまいました。え?そんなフランクに誘うことなんですか?


投稿にいいねする


© 2026 Privatter All Rights Reserved.