@DSSmafia
プロローグ
悪党どもの楽園、ガトー・アイランド。そこにひしめき合う泡沫犯罪組織の一つ「オレオ・ファミリー」の拠点にて…
「ぐっふっふっふ…お主も悪よのう…」
「いえいえ警部こそ…」
奥まった部屋にてマフィアと悪徳警官がテンプレ闇取引を行っていた、その時である。
ひゅううううううう~……
「では、また後日…ん?何の音でしょうな?」
「はて?飛行機のような…」
バギャーン!
屋根を突き破って巨大な何かが遠距離放物線飛来!
「ウギャアアアアーッ!」
運悪く悪徳警官直撃五体バラバラ即死!
「あ、あのマークはマッシュ!者ども!出会え!出会え~!」
飛来した物体に刻まれていた印を見たマフィアが部下を呼び集める。俄かにわらわらと集まる黒服のオレオ・マフィアたち。しかしその表情は困惑。
「な…なんじゃありゃあ…!?」
「ド、ドラム缶!?」
飛来した物体は金属質な外見の2mほどの高さの太い円柱。まさにドラム缶のような様である。その前面には茸の紋章が描かれてマッシュの手のものであることを伝えている。
そして狼狽えるオレオ・マフィアたちの前で謎ドラム缶は変形を開始した。
じゃごん!じゃごん!と機械音と共にドラム缶の上部側面から武骨な機械の腕が現れる。
がちゃん!と音を立てて底面から一輪の幅広タイヤがせり出して直立。
ジャギン!と獰猛な金属音と共に背部からとび出した棘付き
シャキーン!と上部から悪人面の人間の頭がスライド登場。
そして!
キャバアーン!
全身がゲーミング1680万色発光!
「よう!とりあえず全員死ね!」
このゲーミング1680万色発光機械化男こそは「マッシュ」屈指の好戦的魔人にして魔人科学者Dr.ゴディバの傑作バトルサイボーグ魔人、デンロック・P・ナッツチョッコ!
「なっ、なぜマッシュが我々を襲う!?」
「いやあ、なんかこれからデカい戦いがあるらしいんで肩慣らしとしてな!特に潰しても問題なさそうなとこがあるって言うから来たんだわ!」
「なっなめんじゃねえ~!者どもやっちまえ!」
「「「「「うおおおおおおおお!死に晒せええええええ!!!!」」」」」
ドスや拳銃を手にデンロックに殺到するオレオ・マフィア!しかし!
「フンっ!」
「「「「「うぎゃあああああああ~っ!」」」」
「うわ弱っ!いくら隅っこの泡沫組織だからって弱すぎねえか!?」
メカニカル腕の一撃で木端の如く吹き飛ぶオレオ・マフィアズ!オレオ・マフィアが弱いのではなくデンロックのパワーが強いのだ!そうこうしているうちにもデンロックにはあちこちから銃弾やナイフが浴びせかけられているが全く効いていない!装甲が堅い!
「どけ!おまえら!俺がやる!」
「ほぉ、ちょっとはやりそうなやつが出て来たじゃねえか」
オレオ・マフィアの中から現れたのはデンロックとは対照的な黒一色の装甲に覆われた2mはあろうかという人型機械。ガトー・アイランド警察署の対魔人用パワードスーツの横流し品をカスタムしたものだ。
「俺はオレオ四天王が一人、黒―「隙ありィ!」ウギャアアアアーッ!」
名乗りを聞かないデンロックの棘付き
「おのれ仲間をよくも!」
「んん?つぎはどいつだ!」
続いてオレオ・マフィアの中から現れたのは腰に日本刀を下げた男。いかにも剣豪と言った風情の眼光がデンロックを睨む。
「俺は隙など見せんぞ、間合いに入った瞬間我が神速の居合で―「ファイヤー!」飛び道具は卑怯ウギャアアアアーッ!」
相手の戦法とかお構いなしのデンロックの胸部装甲が開いて現れた連発グレネードランチャーの連射で居合男は爆発四散!
「うええええええん、うえええええん」
「?」
既に士気崩壊を起こして逃げ散りつつあるオレオ・マフィアの中から取り残されたのは泣きじゃくる一人の幼女。袖の中には毒付き暗器。
「うええええええん、ママー、うえええええん「オラァ!」ウギャアアアアーッ!」
老若男女容赦なしのデンロックの急加速突撃で暗殺幼女は全身を強く打ちバラバラ死亡!
「そこかァ!」
「登場シーンくらいやらせてくれウギャアアアアーッ!」
デンロックの複合索敵センサーに引っかかったオレオ四天王最後の一人が姿を現す間もなく目からのゲーミング1680万色熱戦で黒焦げ死!
「次は…ってもういねえのか?ケッ、三流が…」
瞬く間にオレオ・マフィアを壊滅させたデンロックが周囲を見渡す。幹部が全員やられたことで下っ端は全員逃げ散ってしまったようだ。
「っておお、一人残ってら」
デンロックの視線の先には、一人の男が腰を抜かしていた。
「ってんん?よく見たらここんとこの親玉か。ぶっ殺してもいいとは言われてるけど殺りがいもなさそうだし一応ドン・ポルチーニに引き渡しとくか…」
「………あひぃ、ひ、ひいいい」
完全に茫然自失の親玉に歩み寄るデンロック。腕を伸ばして猫でもつまむように彼を持ち上げようとしたその時である。
「あひっ、ひ、ひひひひひひ」
親玉男が笑い出した。あまりの恐怖に半ば発狂した精神が漏らす乾いた笑いである。
そして、その瞬間。
「あ゛あ゛?テメェ今笑ったか?」
デンロック、キレた!乱暴に頭を鷲掴みにして持ち上げる!
「ひ、ひいいいいいいいいい~~!」
「俺を見て…笑ったな?俺の形を見て笑ったな?」
ゲーミング1680万色の眼光が親玉を震え上がらせる!恐怖で失神寸前だ!
「俺の人格を笑うのはいいさ…クズのヤクザだからな…でもよォ…」
「あばばばばば…」
「俺のダチの最高傑作たるこの超絶カッコいいボディを笑うのは許さねえぞォ!」
キャバアーン!
怒りの全身ゲーミング1680万色発光!
「ひ、ひいいいいいいいいい~~!お助け~~~!」
「俺のボディはカッコいいと言いやがれェ!デンロック・P・ナッツチョッコのボディはカッコいい!リピイイイイイトアフタアアアアミイイイイイイイイ!!!!!」
キャバアーン!
怒号と共に威圧的全身ゲーミング1680万色発光!
「アバババババ…」
「デンロック・P・ナッツチョッコの超絶カッコいいサイボーグボディはァ!世界最高の魔人科学者Dr.ゴディバの歴史的傑作だ!リピイイイト!アフタアアアア!ミィイイイ!」
キャバババアーン!
目が潰れそうなほどに全身ゲーミング1680万色発光!
「アバーッ!」
余りの恐怖に泡を吹いて失神!
「ケッ!雑魚が!」
デンロックは壁へと無造作に親玉を投げて赤い染みに変えた。そうしてすぐに興味を失い、体内の通信機を起動させる。
「お~いゴディバ~、片付いたぞ」
『おおデンロック!早かったな!物足りないか?もう一組織くらい潰すかね?』
通信の相手はDr.ゴディバ。デンロックをサイボーグ改造した張本人であり、デンロックのマブダチでもある。ゲーミング1680万色発光を含むデザインも彼の芸術的センスによるものである。
「いや、今はいい…それよりも…始まるんだろォ?バンブーの奴等との全面抗争がァ…!」
闘争の気配にギラリと笑うデンロック。その全身から放たれるゲーミング1680万色光に絶対的な自信が漲っていた。
『それだけじゃあないさ…今回は首取り競争だからね…マッシュの他の連中も敵対する可能性は高いし、警察やら他所の組織の介入もあり得るとも』
「ハァ~ハハハハハ!楽しみだなぁ!あとはホワイトロリータの残党と…まあとりあえず全部ぶっ殺せばいいんだろ?」
『その通りだとも。この島は暴力が法律だ。君は最強だからね、その強さを以てで何もかもを手にするがいい』
「んん?ちょ~っと一つ訂正させろ?」
『何かな?』
デンロックは、にや、と笑った。
「最強なのは俺じゃねえ…俺たち、だろう?Dr.ゴディバ…!世界最高の魔人科学者!お前のメカと!俺の操縦!二人合わせてこその最強だろうがよ!」
『…!ふふ!僕としたことが、うっかりしていたな!では、改めて言おう。』
「応!」
『「俺たちは―最強だ!」』
戦闘機械は、闘争の気配に笑う。
サイバネティクスと魔人能力の融合が生み出した、純然たる暴力の行使者。
デンロック・P・ナッツチョッコ&Dr.ゴディバ、参戦。
この先、DANGEROUS―命の保証なし!