登録番号22番 エリス・ルマンド
@DSSmafia
名前:エリス・ルマンド
性別:無性
能力名:エリクシル・ゼ・エリジオム・エリーゼ
あらゆる災厄の発生を回避する能力。ただし効果は周囲のあらゆるものに及ぶ。大小問わず自然災害や偶発的な事故等については発生そのものを回避できるが、個人や組織の強い意志が働いている場合は回避できない。
不思議なことに『魔石エリーゼ』とほぼ真逆の性質を持つが、詳しいことは本人含め誰も知らない。自分だけでなく周囲のありとあらゆるものに効果が及ぶこと、災厄そのものの発生を回避してしまうためにいつ回避できたのか分からないこと、一方、個人や組織の強い意志が働いている場合は回避できないため、この能力が本当に効果を発揮しているのかどうか、検証するのは非常に難しい。
武装:爪と牙と触手
所属勢力:娼館
プロフィール:アルフォート・ルマンドに瓜ふたつの記憶喪失の少女。元々はしわくちゃな老婆であったが、殺されるたびに若返り続けた結果、今は14歳くらいの頃のアルフォート・ルマンドの年齢で止まっている。それ以降は若返っていない。
困ったときに「ぽぽららー?」というのが口癖。
記憶喪失で自分の名前はもちろんどのような経緯でこの島にいるのかも覚えていない。
気がつくといつも全裸で下水道に打ち捨てられており、毎回、ねずみの群れに全身の臓肉を貪られる痛みと音で目が覚める。
驚異的な生命力によって、焼かれたり、すりつぶされたりしない限りは、傷口から無数に生えてくる触手が、周囲の小動物等を取り込んで即座に皮膚を修復する。ただし、あくまで見た目を取り繕うだけなので、ダメージは残る。
力尽きると跡形もなく溶けるが、数日後、記憶を継承した別個体が下水道に無傷の状態で流れ着いている。
エリス・ルマンドという名は、いつの頃からか便宜上そう呼ばれているだけで、どのような理由で誰が彼女をそのように呼び始めたのかは不明。
というよりも、エリス・ルマンドについては何もかもが不明であり、したがってアルフォート・ルマンドとの繋がりについても一切分かっていない。
そもそも、エリス・ルマンドの存在自体、アルフォート・ルマンドが知っているかも疑わしく、アルフォート・ルマンドの周囲のものすらこの件を知らない可能性が高い。
というのも、
――殺されたはずのアルフォート・ルマンドが、そのたびに蘇って下水道から這い出てくる。
こんな常軌を逸した話を真に受ける者は誰もおらず、エリス・ルマンドについて真剣に取り上げる者は誰もいない。巷でもくだらない怪談、オカルト話程度の認識でしかなく、付け加えるなら「魔石の力でアルフォートの暗殺に失敗した何者かが、ルマンド家の名前を貶めるために流した質の悪い冗談もしくは言い訳」としか思われていない。
魔石エリーゼに関連したこのようなデマは、探そうと思えばいくらでも市井で見つかるため、いちいちこのような「くだらない噂話」をアルフォート・ルマンドの耳にわざわざ入れる者がいないと思われる。仮に与太話の一つとしてこの話を聞く機会があったとしても、眉唾ものであり、その場で聞き流して忘れてしまっていることであろう。
若返りの過程で現在のアルフォート・ルマンドと同じ年齢になった際は、彼女を狙う勢力から何度も命を狙われることとなった。
アルフォート自身は『魔石エリーゼ』に守られているが、一方の彼女は魔石の効果の対象外であるため、そのたびに殺され、埋められたり、焼かれたり、沈められたりしていた。
このような経緯から、アルフォート・ルマンドと自分の容姿が似ていることを自覚してからは、自分の出生についてホワイトロリータが深く関わっているのでは? と疑うようになった。
そこでアルフォート・ルマンドに接触を試みるようになるが、アルフォート自身は『魔石エリーゼ』に守られているためか、エリス・ルマンドがアルフォート・ルマンドと接触することは叶っていない。
『魔石エリーゼ』からすれば、アルフォート・ルマンドがエリス・ルマンドについて見聞きすること自体、「災厄」と捉えている可能性もある。
これは、エリス・ルマンドが発生したばかりの頃のことで、彼女が忘れてしまった、そして今の彼女には受け入れることのできない原初の頃の出来事――――。
当初のエリス・ルマンドはしわくちゃの老婆のような姿であった。
今でこそ、エリス・ルマンドは人語を理解し、人と変わらない知性を獲得したが、生まれたばかりの老婆のような姿だった頃の彼女は、見境なく野性生物と交配を繰り返し、見境なく子を増やし続ける野に放たれた害獣のような存在だった。
当然、その頃のエリス・ルマンドに人語を理解する知性はない。ただ、本能の求めるまま、野生生物と交配し、数を増やし続けた。
老婆だった頃のエリス・ルマンドと野生生物との間で生まれた「何か」は、彼女が無秩序に交配を繰り返した結果、数年後には、近海含む島内全域に無数に蔓延るような事態となった。
しかしながら、このような話は誰の口からも語られない。
もちろん、島中にそんなものが潜んでいれば目撃証言や生態系の変化に気づく者がいてもおかしくはないのに、そのような話はどこからも聞かれない。
おかしなことであるが、それは、エリス・ルマンドの能力「エリクシル・ゼ・エリジオム・エリーゼ」によるものである。
老婆だった頃のエリス・ルマンドが産み落とした「何か」によって本来引き起こされるはずの、多くの災厄は、その母である彼女自身の能力によってずっと回避され続けてきた。
エリス・ルマンドの災厄を回避する能力により、「何か」は、たまたま今まで人目につくことなく生態系にも影響を与えてこなかっただけである。彼女がいなくなれば、「何か」によって未曽有の災厄が引き起こされることになる。
なお、幾度にも渡る死と復活を経たことによるものか分からないが、現在のエリス・ルマンドは知性を獲得し、人語を修得している。その過程でいつの間にか、この異常な交配能力は失っているが、エリス・ルマンド本人に、野生生物と交配を繰り返した記憶は残っておらず、老婆の姿でない彼女を「何か」が母親とは認識することはないため、姿を現すことはない。