@acbh_dmc4
エツィオはテベル塔の仮眠室のベッドの一つにぐったりと横たわりながら、非常に憤っていた。
毎度毎度年上の男によっていいように弄ばれ、それに抵抗することもままならない己にも嫌気がさす。
しかも今回は実験的に先駆者の秘宝を使用されて事に及ばれたのだった。
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―――数刻前、エツィオはターゲットの暗殺を終え、テベル塔にて任務完了をマキャベリに報告した後、弟子への指示書を書くため1階の執務机に向かっていた。
羊皮紙を広げ、羽ペンを走らせようとしたところで身体に違和感を覚えた。
もぞもぞと服の下を男の骨ばった手が這いまわる感触。
瞬時にゾワリと肌が粟立ち、体をのけぞらせて周囲を見渡すが、己の付近に人の気配はない。
今も尚無遠慮に触れる武骨な掌の感触が、いやらしく肌を撫で上げているというのに、己を愛撫している者の姿はどこにもないのだ。
誰かに肌を弄られているが、服が脱がされたわけではない。
インナーのシャツも、重ね着しているチュニック型の装束もきっちりボタンで留められ、サッシュは緩むことなくアサシンの象徴である教団のマークを模したバックルと革のベルトに締められている。
ズボンのベルトや前立ての編み上げが寛げられているわけでなく、しかしその内腿や臍の間の肌を愛撫する手は確実に存在している。
そして最初こそ性的な感触に嫌悪感を覚えていたが、その触られ方が己の恋人のものと同じであると気づいてからは苛立ちが胸を占めた。
忌々しいと舌を打ち、机から立ち上がって上階の仮眠室へと向かう。
普段であれば気が乗らない時の欲の含んだ愛撫など、ただ煩わしいだけで苛立ちの対象でしかないのだが、己はつい先ほど命のやり取りをしてきたばかりだ。
依然として神経は昂り、興奮もしていた。そんな時に齎される快感に伴う行為は無視できるものではない。
非常に不本意で腹立たしくあるが、いつ誰が入ってくるとも分からない共用の場で快楽に悶えることはできない。
そして同時に肉欲を満たすならばちゃんと相手が欲しいし、こんな超常的な事ができるのはエデンの欠片をいくつも所持している年上のエツィオ位だ。
恐らく彼の悪趣味な悪戯によって与えられた快楽に脚を縺れさせながら、苛立ちをぶつけるように仮眠室の扉を開けた。
そこに年上のエツィオがほくそ笑みながら、余裕のない年下のエツィオを待ち構えているはずだった。
しかし、部屋全体を見渡しても、男の姿はどこにもない。
緩々と男根を撫で擦られ続けて、今にも腰が砕けそうになっているというのに。
一度背後を確認しても、やはり年上の男どころか人っ子一人居る気配がない。
あの男は生殺しも好きだったな、とぼんやり霞みゆく思考で考えると、エツィオは扉に鍵を掛けた。
縺れる足で近くの寝椅子に倒れ込む。
その間にも左の乳房を指先で引っ掻かれたり抓られたり、緩く指の腹で扱き上げられる。
服の中で乳首がピンと尖り、指の刺激と布に擦れてピリピリとした不思議な快感が齎された。
同時に半立ちになっていたペニスの亀頭を指で円を描くように刺激されて腰が震える。
鋭敏になって貪欲に快楽を欲している身体を焦らす様に、ゆるい刺激しか齎さない手の感触に苛立ち、与えられない快楽を自分で何とかしようと、ズボンの止め紐に指をかけた。
すると咎めるように手を握りこまれ、さらに荒い息を吐きだす唇の隙間から男の熱い舌が潜り込んできた。
口元には恋人の濃い口髭の感触もするのに、目を開けても目の前には倒れこんだ革張りの座面があるだけ。
こんなのでは嫌だと、首を振って熱い口づけから逃れようとするも、どんなに激しく拒んでも、口の中は男の舌に蹂躙され続けた。
なんとか体を仰向けにしても、男が覆いかぶさる重みも感じず、だが続けられる深い口づけに思考力が削がれて行く。
一方的に触られるだけで、こちらからは何にも触れることはできずに手を伸ばしても空を掻くだけ。
利き手を押さえつけられて、口づけ、下半身を執拗に緩く刺激されながら身悶える。
男に気づかれぬよう、そっともう片方の手を自身の欲の膨らみに沿わすように触れれば、やはり男の手などはなく、熱く脈打つ己の布越しのペニスだけに触れた。
これは一体どういうことだ?
手つきは恋人の触り方ではあるが、こちらからは一切触れることもできず、まるで亡霊にでも嬲られているようだ。
まさか、本当にあの男が亡霊になり、己に触れているというのか……エツィオはそう思い至ると、途端に背筋を凍らせた。
思わずといった体で、首を激しく振り口づけから逃れると、必死で恋人の名を叫んだ。
「ど、導師……導師!!エツィオ!……まさか、あっ……貴方の身に、何か……?!」
恐ろしい想像に一気に体温が下がる。
先ほどまで弄られて熱を持っていた欲望も途端に萎え、ガバリと寝椅子から身を起こした。
青い顔をして姿は見えないが、目の前に居るのだろう、愛しい人へと両手を上げて触れようと空を彷徨わせる。
すると、どこからともなく忍び笑いが耳に届いた。
声は部屋の奥にある、仮眠用のベッドのあたりから聞こえた気がする。
エツィオは不安そうな瞳を声のしたベッドのあたりに向けると、その瞬間にふわりと透明なベールが剥がれるように愛しい恋人の姿が現れた。
「なんて顔だ……エツィオ。私は最初からここにいた。何を想像したのか、予想がつかんわけではないが、落ち着きなさい」
「俺はっ!あんたに何かあったのかと……」
エツィオは安堵から涙が零れ落ちた。
それを見た年上の男は少しだけばつが悪そうにしながら近づいてエツィオの隣に座った。
落ち着かせるように優しいキスを何度も降らせてやれば、年下のエツィオは安堵すると同時に怒りが沸々と湧き上がってきた。
涙目でキッと睨めつければ、年上のエツィオは苦笑しながらエツィオを抱きしめた。
「お前の愛がとても嬉しい」
「誰が、あんたなんか!人をおちょくるのも大概にしろ」
「そこまで驚くとは思わなかったんだ。すまない。お前の乱れる姿が見たくてな。少し付き合ってくれ」
いつだってエツィオの了解など取らずに思い付きを実行する、今はこの年上の男の好きにはされたくない。
そう思ってエツィオが抵抗しようと得意の足技で蹴りを入れるが、エツィオの行動のなにもかもを見透かす男は寝椅子から飛びのき、距離をとった。
そして今更気づいたが、男の手には金色の淡い光を纏ったエデンの林檎が握られていた。
エツィオは嫌な予感にひくりと口元を歪ませると、年上の男の顔色を伺った。
目が合うとニヤリと厭らしく笑われた。
嫌な予感をひしひしと感じ、年上の男から林檎を奪うべく、寝椅子から勢いよく飛び上がった。
男に飛び掛かるが難なく身を翻されて交わされる。
先ほど散々身体を弄られ、力があまり出ないエツィオは足を縺れさせ、近くのベッドに倒れこんだ。
すると、徐に秘孔に指が一本挿入される感触があった。弱い部分への刺激に動きが止まる。
勢いよく男を肩越しに見返せば、不敵な笑みを浮かべ、先ほどまでエツィオが座っていた寝椅子に優雅に腰かけていた。
手には輝くエデンの林檎。明らかにそれによって超常的な現象が己の身に降りかかっている。
「この林檎によって我々は分身を作り出せるだろう?どの程度その分身を操れるかいろいろ試しているうちに思いついたのだ。一度抱かれているお前を側で見てみたいと思っていた。だが、他の男にお前を嬲られるのは我慢ならない。ならばこれで自分の分身を作り上げてコトに及ぼうと思ってな」
「くっ!分身の姿が見えないが?作り方を忘れたんじゃないのか?」
「ふふ……逆だよ。お前よりも精密な調整を行い、私の手の感触だけをお前に感知させているんだ。これなら着衣でも最後までできる。まぁまぁ、ここは私を信頼して身を任せてくれ」
「信頼できる要素が皆無だが?!」
無駄に好奇心を炸裂させて人で強姦まがいの実験を進めようとする男に突っ込みを入れる。
とはいえ、言い出したら絶対に聞かないので半場諦めている。
不機嫌さを隠しもせず、だが言っても無駄とベッドに大の字に寝転がり、腹をくくる。
抵抗すればさらに男を楽しませるだけだとわかっているので、これはエツィオなりの抵抗だ。
後孔に入り込んだ指が中で蠢く。
濡れてもいないそこを広げるには無理があると思っていると、徐に指が引き抜かれた。
代わりにまた萎えていたペニスに長い指が絡みつき、ゆっくりと欲望を育てるように扱きあげられた。
耐えるように口元に手をやり、そして思わず膝を立てる。
その様を嬉々として見られていることを意識すると、羞恥心と興奮が高まった。
興奮を示して立ち上がる股間が苦しい。
「んっ……導、師……せめて、下は、寛げさせてくれないか?」
「苦しいか?」
「ふ、う、ン……くる、しい」
「ならば脱がせよう」
ベルトとズボンの編み上げが一人でに解かれる。
ずるりとひざ上くらいまでズボンを引き下げられたがそれ以上は脱がされず、先ほどとは違い追い上げるような手付きで快感を引き出される。
更に見えない分身に口づけられ、舌を吸われて歯列を擽られる。
常ならばそうされると唾液ごと年上の男に啜られるのだが、見えない分身は感触をよそに実体ではないらしく、飲み込まれない唾液はエツィオの口を汚した。
傍から見れば一人身悶え白痴のように涎を垂らしながらみっともない姿を晒している。
だがそんなエツィオに情念を燃やしている年上の男はどうしようもない渇きにごくりと喉を鳴らした。
「香油がないと負担がかかるな。大切な身だ」
見えない分身にひざ下で引っかかっているズボンを引き抜かれ、両太腿を大きく広げられて男の目の前に孔を差し出すような態勢にされた。
男はエツィオが乱れるベッドの隣にある袖机の引き出しから都合よく用意された香油をたっぷり手のひらに垂らし、両手を合わせて人肌に温めてから指に油を纏わせ、エツィオの後孔に指を潜り込ませた。
分身の指と同じ一本から始め、香油の滑りを借りてナカを探るようにぐるりと指を回す。
ゆっくりと引き抜いてもう一本の指を挿入してから優しく拡張を続けつつ、香油瓶の残りを広げられた孔に注ぎ込んだ。
齎される液体の冷たさにエツィオの体がぶるりと震える。
「お前のここは緩くなることもなく、いつもキツいままだな」
男のからかい交じりの指摘にギロリと睨みを利かせるが、真っ赤に熟れて蕩け切った顔に迫力はない。
そんな可愛い恋人の抵抗に失笑すると、既に4本の指を飲み込んでいた孔から指を引き抜いた。
「あ……は、」
「これくらいで良いだろう。さあ、最高のショーを見せてくれ」
いうなりエツィオはまた見えない腕に腰が浮くほど両太ももを抱え上げられ、解されたアナルに熱い楔が撃ち込まれる衝撃にのけ反った。
男からはエツィオの後孔がはしたなく大口を開けて擦られる様がよく見え、腰が激しく揺さぶられ、朱く熟れた中のうねりを興味深く観察した。
複数の手がエツィオの肌を這いまわり、そして男からは服の内側を這う複数の腕の膨らみが見て取れた。
服で隠された胸の飾りを弄ぶように蠢く腕の幻影に、その下の白い肌が赤く色づく様を想像して喉が鳴る。
まるで本当に亡霊に嬲られているようだ。
エツィオは見えない者に口の中も探られ、艶めかしい朱い舌が透明な舌と絡み合い、吸われて尖り、また押しつぶされるように形を変える様を曝していた。
ひっきりなしに上がる鼻にかかった吐息と、水を含んだ肉のぶつかり合う音が、暗く静かな室内を満たす。
常にない激しい注挿にエツィオは体を震わせ、逃げを打つように身体を捻ろうとした。
逃がさぬように見えない新しい手がエツィオの両腕をベッドへと縫い付け、絶頂のラストスパートを駆け上がるように腰を掴まれて激しく腰を打ち付けられる。
その最中、涙に濡れた琥珀の目がふいに男に寄こされた。
いつもなら覆いかぶさる男の背に腕を回し、足を巻き付け、共に絶頂を駆け上がっていくというのに、当のエツィオは今、複数の暴漢に抑え込まれ暴かれ犯されているような裏寒い思いに苛まれていた。
安心させるような男の熱い身体がエツィオを宥め、愛を感じさせてくれるどころか、何人もの男を相手に取らされ、冷たい視線で見降ろされているような錯覚を覚える。
自分は何か彼の気に入らないことをして怒らせてしまったのだろうか?本当は、これは罰を与えられているのではないか?そんな風に頼りない視線が男を見つめた。
エツィオがどんな想像をしているのか瞬時に察した男は、彼の隣に腰かけて優しく宥める様にキスをした。
見えない分身が行ったように舌を吸い、歯列を辿り、上あごを舌で擽って溢れる唾液を飲み込んだ。
エツィオに覆いかぶさり唇を外して彼の濡れた口端を拭うように舐め上げる。
エツィオは男に縋りつきたいと手を伸ばそうとしたが、依然として腕は見えない手に縫い付けられている。
「こんなのは嫌、だ……俺に触れて、普通に、抱いて……くれ」
ほろりと一粒零れた涙に男の指がそっと雫を拭う。
それと同時に腕への束縛が取れ、後孔に感じていた熱い欲望の圧迫感も、一瞬で消えた。
そして腕の隠し刃を固定している小手のベルトとバックルがひとりでに解かれた。
「便利なものだ」
そう苦笑しつつ、男はエツィオのサッシュをまるでプレゼントのリボンを解くように手に取った。
「すまなかった。悪ふざけが過ぎたな」
「悪趣味だ」
恨みがましく寄こされる文句に、男はまた苦笑して、誤魔化すように口づけの雨を降らせた。
チュニック型になっている重厚なローブを脱がせ、既にエデンの欠片でボタンだけはすべて外されたインナーも脱がせると、先ほどまでの行為により色づいてしっとりと汗ばんだ肌が出てきた。
任務後に体を清めたわけではないからエツィオの体臭が普段よりも強く鼻腔を満たす。
しかしそれは不快なものではなく、仄かに甘ささえ感じさせる。
たまらず腹をすかせた獣が好物を前にしたように、首筋にガブリと噛みつくと、一瞬息をのむ音と、期待のこもった吐息が耳を擽った。
するりと後頭部にエツィオの手が回され、非難するように少しだけ髪を引っ張られる。
噛みついた跡を労わるように舐め、鎖骨から胸板、そしてぷっくりと主張をしている朱い果実にゆっくりと唇を這わせ、吸いつき舐める。
ようやく訪れたエツィオの望んでいた優しい愛撫に、小さくため息がこぼれた。
乱暴に追い上げられて直前で放り出されて辛いだろうに、それよりも安堵感が勝るのか、エツィオは新たな緩い快楽に身を任せた。
そもそもヤル気満々で仮眠室で待っていた男は軽装で、邪魔になったシャツを脱ぎ、既に熱くキツくなっていたズボンのフロントの編み上げを開放して滾っていたペニスを取り出した。
既に先走りがトロリと出ていたそれに、エツィオが手を伸ばす。
まるで形を観察し、確かめるように触れる僅かな感触に男は短く呻き声をあげた。
「見ているだけでこんなにするなんて、あんたも大概好きものだな」
「過去の自分を相手にしている時点でお察しだろう。私の前であんなに乱れていたのだから、こうもなるさ」
エツィオは片眉を上げて男に厭味ったらしい視線を投げると、男の肩を掴んでベッドへと縫い付けた。
エツィオの行動を楽しそうに観察する男の股間に顔を埋めて、その大きな欲望を口に含んだ。
一心不乱に男の欲望に奉仕するエツィオを見つめながら、一瞬見えない者にフェラをする姿を見ていないと少しだけ残念に思った。しかし、機会は又あるだろう。
今はエツィオの舌技にうっかり彼の中に迎えてもらう前に絶頂させられないよう、集中しなければならない。
躊躇なく喉の奥まで美味しそうに咥える、男によって慣らされた恋人の痴態に目を悦ばせる。
絶妙に喉を絞められ、あわやイキそうになる直前でエツィオの口から自身を抜き出して身を起こした。
「イクならお前の中だ。お前も後ろが寂しいだろう?」
「ン、一回イッといてもいいんだぞ?夜は長いんだ。いくらでもイカせてやるさ」
生意気に挑発し、フェラしたばかりの口で男の口を塞ぐ。
ビクリと男が反応して、少し嫌そうに体を押されたが、ガッチリ頭を掴んで舌を絡ませるキスを仕掛けた。この程度、意趣返しにもならないが、男が嫌そうなそぶりを見せると燃えるのだ。
「苦い」
「慣れた味だろ」
フン、と鼻で笑って男の体に乗り上げる。
男の育ち切った欲望を先ほどまで散々弄られていた後孔に宛がい、一気に腰を下ろす。
男と同じサイズの見えないモノを含んでいただけあって、すんなりと挿入った。
「う、く……」
待ち望んだ愛しい男の欲望に、瞬間弾けそうになるのをギリギリで耐える。
互いに同じ状態だったらしく、暫しやり過ごした。
「イッても、良かったんだぞ?その後に散々突いて鳴かせるのが良いんだ。お前も好きだろう?」
「言ってろ。アンタだってイキそうだったくせに」
ゆっくり腰を上下にゆすり上げる。
あえてイイところは外すように、男の欲望だけを刺激するように後孔を絞めてしごき上げる。
苦しそうに耐える普段理不尽極まりない男の顔を見ると、それだけで達しそうになるので、あえて天井を仰ぎ、中に収めた熱い楔の形にのみ集中する。
エツィオの意図を察した男は、彼の目論見に凶悪な笑みを見せて未だ手にしている金色のリンゴを握りしめた。
途端にエツィオの欲にそそり立つペニスが暖かなものに包まれる感触に腰が震える。
それは男の手ではなく、まるで女の膣にでも挿入したような吸い付く感触だった。思わず男を見下ろせば、ギラギラした凶悪な笑みを敷き、手のひらで輝くリンゴを憎たらしく転がしていた。
「簡単、には…イキたくなさそうだし、な…もう一つサービスしてやろう」
苦しそうではあるものの、余裕そうにそう宣う男が、さらに何かを仕掛ける様にリンゴを握りしめた。
ふわりとした光が一閃すると、エツィオの限界までそそり立ったペニスの根元に、まるで紐でも絡みついたような圧迫感が現れた。
「Cazzo!」
「口が悪いな。協力してやっているのに」
剣呑な笑みを浮かべる男が、不規則に腰を突き上げ、エツィオの余裕を剥ぎ取りにかかる。
ペニスに柔い膣の感触と根元を戒められたことで完全に腰砕けになってしまっているエツィオは、力なく後方に倒れ、男は素早く態勢を反転させるとエツィオの腰を掴んでガツガツと揺さぶり始めた。
まるで先ほどまで受け入れていた透明な分身とまったく同じ動きで、年上の男がエツィオの敏感に感じる入り口付近をカリで刺激するようにギリギリまで抜いては一気に奥まで穿ち続ける。
そうして腰を激しく打ち付けいくらもしないうちに、男は腰を速めて絶頂までの階段を駆け抜け、最奥にひときわ大きく打ち込むと同時に欲を吐き出した。
ギュウとエツィオの体を強く抱きしめて最初の迸りを出し切り、耳元で熱く「Amore mio」と囁く。
また男の動きとエツィオのペニスを包む架空の膣へのピストンの感覚は連動していたのか、同じだけの快感と種子の放出が阻まれ、エツィオは吐精せぬままに絶頂を迎えていた。
がくがくと体が震える。苦しいくらいに抱きしめられ、耳元で愛をささやかれて、エツィオは強すぎる快感に意識を手放しかけた。
宥めるような口づけが顔中に降り注ぐ。
年上の男は吐精後の小休止の後、エツィオのナカからは抜かないまま、今度は彼のペニスへと手を伸ばし、緩々と刺激し始めた。
ドライオーガズム後の敏感になっている身体は、その刺激にまた何度も立て続けにイカされ続けることになった。
終わらない絶頂に何も考えられなくなり、声を殺すことも忘れてただ喘ぎ続けた。
そしてしつこく男にペニスをいじられ続けるうちに、吐精とは違う、尿意のようなものがこみ上げ始めた。
「や、やめ……ぐ、ぁ……」
「心配するな、後始末はちゃんとしてやる。いくらでも出して良い」
「お、ぉ、ぅ……」
リンゴが齎した戒めを解かれ、激しく上下される手の感触に限界を迎えたエツィオは我慢できずにペニスから大量の透明な液体を放出し始めた。
前にも何度かされた潮吹きを強制的にされ、ベッドのシーツをまるで失禁した後のように濡らしてしまう。
あまりの快感と開放感に呆然としていれば、愉快そうに笑う男が優しく口づけを落とした。
もくじ