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捨て猫を見つけた―寿三郎の場合―

全体公開 812文字
2022-07-30 00:53:03
Posted by @uk_plus_



 「あれなんだろう」
「ん?なんや?」

朝の道。彼氏の寿三郎と歩いていると、道の端にひとつの箱があるのを私は見つけた。その箱は何やらガサゴソと動いているようで目を引いたのだ。私と寿三郎は近づいて、そしてその箱の中を覗き込む。

「え、これって
「猫やんけ!」

そこには二匹の子猫が入っていた。みゃあみゃあと鳴いているそれはふわふわの毛に覆われて、まだ弱々しい存在であることを示している。

「え、じゅっさ、どうしよう!?」
「どうしようってなぁあ、せや」

すると寿三郎は何か思い付いたようにスマホを取り出し電話をかけたようだった。ああツキさん?と言った後、その電話口に今の状況を説明しているようだ。

「あーなるほど、たしかにそらええ方法ですわ」

そう言って寿三郎は二三言やり取りをした後、ぴっと電話を切った。

「よっしゃ、今から連れて行こか」
「え、どこへ?」

私の疑問の言葉ににかっと笑いながら寿三郎は言った。

「知り合いの先輩が近くの保護施設教えてくれたんよ」
「そんなとこあるの?」
「なんやあるらしいわ」

よいしょと言いながらしゃがみ込んだ寿三郎は、二匹の猫を優しく抱き上げた。

「ほんなら行くで!」
「えっ、待って、学校は!?」
「そんなもんサボりやサボり」

一緒にサボれば怖くないでと悪戯っ子のように笑った寿三郎に苦笑しながら、私は彼の後に付いて行くことにした。

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「ところでその先輩って、とっても猫に詳しいんだね」
「詳しいどころの騒ぎちゃうで」
「どんだけ?」



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