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何故なのよ

全体公開 1240文字
2022-08-14 00:01:42
Posted by @uk_plus_



 「何故なのよ月光
「なんてことはない、気になったまでだ」
「どういうこと?」

私と巨体の月光が並ぶと圧倒的に不利な体格差があったが、私はそれでも負けじと両腕を広げて立ち上がり臨戦態勢を取っていた。何故なら急に月光が私をくすぐってきたからだ!

 話は数分前に遡る。昼食を終えてリビングでゆっくりしている時だった。ソファに凭れて雑誌を読んでいた私の脇腹に、月光の大きな手が差し込まれていきなりくすぐってきたのだ。私は突然のことで対応が出来ず、されるがままに笑い転げてしまった。そんなことが起きたため私は急いでソファから離れて立ち上がり、馬鹿みたいに両手を広げて月光のくすぐりに対応できるようにしていた。

 「毛利が言っていた」
「な、なに」
「“ツキさん、くすぐったらどないなるんですか?”と
「今の寿三郎くんの物真似?」

に、似てないと絶句すると月光は不服そうな顔をして、にじり、とまた私に近づいてきた。

「っていうかその話だと私じゃなくて月光にしないとダメじゃない!?」
「俺はもうされた」
「いやだからってどうして私に!?」

納得いかないと喚けば何故か月光はまたにじりと近づいて来る。私はその動きを察知してまたひとつ距離を取る。その状態で数分ほど硬直していたが、私はひとつ閃いてふと体の構えを解いた。

仕方ないな」
「どうした」
「いいよ、月光」

そして今度はおいでと言いながら私は両腕を広げた。

「どっからでもかかってきな!」
「どういう
「かかってこいったらかかってこい!」

急に態度を変えた私に月光は一寸驚いたようだったが、言われた通りに私に近付き両手を伸ばしてきた。そして私はその隙を見逃さずにさっと月光の胸元に飛び込んだ。

「今だ!くらえ!」

それが私の狙いだった。こちらが態勢を緩めたら月光にも隙が出来ると思い構えを解いたのだ。私はがら空きだった月光の脇腹に素早く指を添えて、一気にそこをくすぐった。

「どうだー!って、あれ?」

しかし私が思っていたような反応が月光には現れなかった。むしろ動じずに私のくすぐりを受けている。

「ど、どういうこと!?」
「そういうことだ」
「き、効かないの!?」
「どうやら俺はそうらしいな」

そして驚いた私の脇腹に月光は手を添えて、一気にくすぐりだした。

「いや~!いーっひっひっひやめ、やめてぇ!」
「なるほどな」

何がなるほどか全くわからなかったがその後数分間、私は月光からのくすぐりを一身に受けてしまった。


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楽しかった」
「月光はね!」


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