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推し活

全体公開 1004文字
2022-10-15 22:45:59
Posted by @uk_plus_



 今日も私は健やかに推し活をする。相棒の寿三郎と一緒に。

 「ほんでな!この前の合宿の時にツキさんな
「え、なになに?」
「猫と戯れてたんよ!」
「えーやだー!見たかったなにそれー!猫と越知先輩の組み合わせ最高か!」

私は悶絶しながら両手で顔を覆い机に突っ伏した。そばでそれを見ている寿三郎もせやろー!と言いながら同じような姿勢になる。こんな調子で私と寿三郎は毎日毎日推しである“越知月光先輩”について語らっていた。
 私が越知先輩について知ったのは寿三郎経由だった。毎回毎回話題に上がる“ツキさん”について興味が湧いたのだ。そこで気を利かせてくれた寿三郎は例の“ツキさん”と会わせてくれる機会を作ってくれて、私は初めて“ツキさん”を知る運びとなった。

 「はー今でも思い出すけどさ、初めて越知先輩と会った時のこと」
「ああ、あん時のことな
「もうなんであんなおっきな人があんなに猫に好かれるんだってくらい猫に絡まれててさ」
「せやったなぁ、猫の列出来とったもんな
「もうその景色は世界遺産だったよね
「わかる

わかりみしかないと寿三郎は右手で口元を覆いながら悶絶している。私も当時のことを思い出しながらぷるぷると肩を震わせていた。
 越知月光先輩のファンになるのにそう時間はかからなかった。誰が無視できるというのだろう。あんな体躯を持った猫好き無口な男性を。

「よーし!また今度ツキさん誘って猫カフェ行こか!」
「ぎゃーっ!それいいね!流石寿三郎!」

素晴らしい提案をする寿三郎の肩をバシバシと叩いて、私は鼻血が出そうになる鼻を右手で押さえる。そして突っ伏しながら一呼吸置き、寿三郎の顔を見ながらにやりと笑った。それに合わせるように寿三郎もにやりと私に笑いかける。

「今日も素晴らしい推し活日和だね、ね、寿三郎」

せやな、という明るい声と同時に、私と寿三郎は固く握手を交わすのだった。


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「猫カフェの件、即レスで返事来たわ!」
「最高かよーーー!!」


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