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じゃしんとぼく⑬

全体公開 第五 ハス探
2022-10-23 00:54:32

いつものハス探会話文

Posted by @hirop573

【風邪っぴき】

…………
………
「いやぁ大変だった。まさか試合中にどしゃ降りになるとは」
「しかもノートン、お前特に泥だらけだしな」
「言わないで。なんだか惨めになる」
「悪い悪い」
「これは引き分けにもなるわね。皆お疲れ様」
「シャワーシャワーっと」
「はぁ
…………

……………

……んぅ。くそ眠い
『随分と奮闘しておったからではないか?そら、起きよ』
「いでで。ぬかるんでたせいかな、余計な筋肉も使った気がして体が怠い
……む。ノートンよ』
「なにぃ?」
『向かう処がある。早急に服を着るがよい』
「え、何。なに、どこに」
『医師のもとへだ』
「?わ、分かったよ」

……………

「風邪ね」
「風邪ですか」
………
「今日の試合、どしゃ降りだったのでしょう?キャンベルさんが一番頑張ってたって聞いたし、確実にそれが原因ね」
……馬鹿すぎる
「吐き気はないのね?」
「はい。体が怠いなってぐらいです」
「そう。2、3日の薬を処方しておくから、治るまで確り安静にしていてちょうだいね。ここの人達は結構無茶をするから」
「はは。釘を刺されるぐらいなんですから従いますよ。ありがとうございます。!?うわっ」
「あら」
『世話になったな、医師よ』
「歩けるって!」
『先程ここに向かうまでに何度躓いた』
「うぐ………
『これ以上惨めになりたくなければ従え』
「キャンベルさん、大丈夫よ。今なら人も少ないから」
………。分かったよ。運んで、ハスター」
『よかろう』
「ふふ」







【風邪っぴき②】


『そなたは何故誰に対しても頼らぬ』
……。分かんないよ、頼り方なんて。はは。この歳になっておかしいだろ」
『今から』
「?」
『今、この時の願いを言え』
「?どういうこと」
『我にどうして欲しいか、だ』
………部屋に、戻って?」
『否』
えと。………ハスター」
…………
「部屋に戻っても、消えないで。…………傍に……いて
フ。そうだ、それでよい。ノートンよ。確と』





【取り合い合戦】
※バトラーズカフェ(トランプ陣営)パロ


……はぁ
「どうした。溜息ついてサマになってるぞ」
「喧嘩売ってるのか褒めてるのかどっちなのさ。ちょっと困っててさ」
「お前がか。珍しいな。聞く事ならできるぞ」
「ありがとう。君の所の王の事なんだけど」
「?あいつか?なんでまたあいつの話なんだ」
「勧誘されまくってて」
「はぁ?あいつがか?お前がじゃなく?」
「そう。いや僕どこにも属したくないからね?君にも誘われたけど縛られるの嫌だから」
「分かった分かった。あの時は悪かったから。誘われるのが嫌ならはっきりと断ればいいだろ。俺相手の時もそうだったじゃないか」
「馴染みだから断りやすいんだよ。報酬ちらつかせてくるんだ、あのひと
………まさかお前釣られそうになったとか言わないよな?」
だって条件が美味しくて………
「ばっっかお前なぁ!!俺だって出来るならそうして誘ったのに嫌そうだからやめてたんだぞ!」
「君よりは断然条件良いよ」
「やかましいわ!よーし分かった。じゃあ俺も遠慮しなくていいって事だよな」
「どうしてそうなるの!どうしたら断れるかって相談したのに!」
「知らねぇよ折れそうになってる時点で手遅れだわ!」
『誘惑には勝てぬということよな』
「!?うわっ」
「ご本人様が来たから俺帰るわ」
「待って待って!助けてよ!!」
「報酬でグラつく奴は秒読みだっつーの」
「うぐっ
『そのお前の一言でも追い討ちだと思うがな。さて、ノートンよ』
「ひぃ僕が入っても戦力にならないから
『それは我の勝手よ。さぁ、交渉といこうではないか』






【かまえ】


……あの、ハスター」
『なんだ』
「重い。見てくれていいけど位置を変えて」
『そうか』
「っ!?ちょっ、とおっ!?あぶ、危ないって!急に持ち上げないで!」
『我にかける言葉とは思えぬな』
「そうじゃなくて!鉱石磨いてるだけだからよかったけど、削ってたりしたら危ないだろ!特に僕が!」
『存じておる』
………!!……ちなみに降ろす気は」
『フ.あると思うてか』
「はぁ……ですよねぇ。もういいや。じゃああっちのハンカチ取って」
『よかろう』





【あなたに染まる】



……
「キャンベルさん、キョロキョロしてどうしたのかしら?」
「ナイエルさん。いやぁ一昨日ぐらいからかな、甘い匂いがずっとしてて気になってさ。何か作ってる?」
「いいえ。自覚なかったのね貴方
「?何か知ってるのかい」
「その香り、貴方からよ」
「へ」
「甘い香り、貴方からしているのよ。蜂蜜の香りかしらね。でも甘すぎるでもない程よい加減の香り」
「本当に?僕から?」
「えぇ。体から香っているから特殊な石鹸でも?」
石鹸……あっ
(そういえばあのひとから貰った石鹸、蜂蜜の)
「あら、心当たりがあるのね」
「〜〜〜〜!!も〜〜〜!!」
「あらあら」






【無自覚と無神経】

………
『クリスマスといったか。人間は互いに贈り物をするのだったな』
「生憎僕はそんな暇なかったものでね」
『そなたは何に対しても悪態を吐く』
「言ってなよ。事実だし」
『その様な哀れなそなたにこれをやろう』
「?……!ちょっと僕ペットじゃないんだけど。しかも何の音鈴?」
『我にのみ分かる音だ。それともなんだ、焼印を所望か?』
「いらない。体にいくらあると思ってるのさ!」
『警戒心を持てと戒めよ』
「あなたみたいなのにどうやって警戒しろっていうの!」







【あなたがいない】
※荘園脱出後if話

この山奥の屋敷で暮らして何年経っただろう。荘園が閉じそれぞれが去っていく中、消えたあのひとが残した言葉を頼りにここへ来たのに、あのひとは姿を現さない。
当時かなり怪しかった屋敷の執事も辛抱を、の繰り返しだった。言いたい事は分かるけれど。
けれど、僕は人間だ。無限に待てるわけじゃない。何度目かの四季を経てますます老いを感じている。まぁ、どうせ行くあてもないからここで待つしかないと理解するものの。
でも、だからこそ今だからとても寂しいと思ってしまう。
(会いたい、と思えるのが今なんて)
今なら素直に言えるのに。

城には大きな書庫があって、あのひとが蓄えた本がたくさんあった。あの時の書庫を思い起こさせて余計に寂しさを覚えたのも記憶に新しい。その書物を読みあさって気持ちを誤魔化したりもしたけど、どうにも拭えるものじゃなかった。それだけあのひとがずっと居たんだって思い知らされる。
何を食べても、眠っても、夢の中でさえあのひととの光景が浮かぶ。
何してるんだ、早く来い馬鹿って言ったってあのひとは来やしない。
それでも待つしかない。僕は言われた事を信じるしか考えられないから。だから今日も本を読む。
植物の事、歌の事、それから星の事。
それからどうしようかな。執事さんに気分転換に付き合ってもらおうか。
読み終わった本を閉じ窓を見る。段々と気にしなくなった外は冬だ。辺り一面雪になっていてとても綺麗だった。外の雪景色を見て少し身震いする。
そうだ、雪だるまでも作ろう。




『そうして以前風邪を患ったであろう』

隣にいつもの気配がある。幻覚かな。
どうして、いるの。

『そなたが酷く困憊していると思うてな』

……。そうだ。そうだよ。ずっと、待ってたんだよ。

『随分と待たせたようだ。老いたか』

僕もういいおじさんになっちゃったよ。どうしてくれるのさ。

『何も。我は宣言したはずだぞ。そなたの行く末を見届けると』

ずるいよ、そんなの。何も言えなくなるじゃないか。

『フ待たせた詫びを所望か。今宵はたんと持て成してやろう』

うん。話したい事、たくさんあるんだ。だからもう居なくならないで。
僕、今とても嬉しいんだから。





【天使】
※アドカレネタ。「祝福」「光が射して」「伝える」


「ふはは。あなたが?僕を?冗談。言葉通りの祝福をくれたなら僕は今頃こんなところにいないって」
『祝福が必ずしも天使のみが与えられる権利だと思っておるまいな?』
「人はそう教えられているよ。何さ、僕の人生にも光を射し込んでくれるの?」
『それが望みであれば』
……伝わらないなぁ」






【好みの長さ】

ふうんへぇ〜」
『我の手が如何かしたか』
「服によって違うなって思ってさ。ポセイドンだっけ?あれの時爪長いだろ」
『左様』
「でも星の衣装とか仮面が一杯付いた服は僕らの手に近いじゃないか。何かあるのかなって」
『さてな。荘園の主の思考故、我は興味はない。時の無駄であろう』
「そっか」
『して、ノートン』
「?何?」
『その行動に移った原因を』
「へっ。な、無いよ。なんとなくだから」
『普段の声色と異なっている。動揺が伺えるが』
「なんでもないって!」
『そうか』
「うぇっ!?ひ、ぃ!触んないでっ」
『吐露せず帰す訳にはいくまいて。のう?』
「意地悪!今日ぐらい放っておいてよ!」
『すると思うてか。そら、申すがよい』
「うーー……。する時に痛い時があるから……なんでかなって思った、だけ………
フ。随分と愛らしい言の葉よな。その様な事か』
「地味に痛いんだからね!ほら言っただろ!離して」
『ふむ』
「っ!?ねぇ、ちょっハスター!ハスターってば!」
…………
「何か言ってよ!降ろしてって!……!ま、待って、しないって!嫌だ!」
『申した事は真実かどうか。試してみるのも一興であろう?』
「うぅだから言いたくなかったんだって!馬鹿ー!」






【逆バニー】



「もう諦めてるんだけどさ」
『悟りの境地にでも至ったか』
「言ってなよもう。あなたこれで興奮するひとだったんですか?」
『似合いではないか』
「それはどうも。しかもこれ前後逆じゃないんですか?布の面積が明らかに逆
『ノートンよ』
………まさか」
『クク……左様。益々聡くなるな、そなたは』
「それは!どうも!」




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