CoC6「庭師は何を口遊む」の関連まとめ。
@KurashikiRyo
CoC6シナリオ「庭師は何を口遊む」関連の投稿まとめ。
シナリオ→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9232553
※シナリオ内容に関するネタバレが含まれます※
・HO1の設定・感想とプレイ中の思考 2≫
・各キャラクターについて 3≫
・名字について 4≫
・HO1瀬路刻博のその後の心境について 5≫
・HO2について 6≫
・庭師自陣をイメージして創った歌詞「罪色の花」 7≫
・自作歌詞「罪色の花」の解説 8≫
(自分の中でこんな感じかなと想像してた、というお話なので、ロールプレイでは表現してない部分もあります。悪しからず)
HOを貰った時点で、「事件前後の記憶は曖昧だが死体を見て真っ先に被害者の名前を呼んだ」「被害者は警戒心が強いため警察関係者の犯行だろう」といった記述から、自分の中で二つの想定をした。
自分が白の場合と、自分が黒の場合……どちらも成立するので、名前に「白」と「黒」の要素を入れようと思った。キャラシ作りで一番悩んだのはここ。
名字に関しては、みんなが覚えやすいのが良いなと思ったので、作中で「(自分の名字)班」と呼ばれるらしいことに目を付けて「セロハン」とも呼ばれるみたいなネタとして「瀬路(せじ)」に決定。これは結局、中盤まで差し込むタイミングが無く、小ネタ程度に留まった。
名前は、黒と白→こくとはく→刻と博、という仕込みにより「刻博(ときひろ)」となった。この点は結果的に、婚約者を殺したのは自分だけど庭師ではない……と、黒でもあり白でもある立場にマッチしたのでとても良かったと思う。
瀬路さん

さて。シナリオ開始直後、NPCが四人出てきた段階では、まだ誰が庭師なのかわからないため、成り行きを見ていた。瀬路さんは、プレイヤーと違って自分が庭師だとは思っていないが、警察関係者に庭師が居ると考えている。ただ、それがゼロの誰かなのか、飲みに来てるNPCの誰かなのか、それとも他の誰かなのか、この時点ではわからない。
泉さんが調査していると知った時、危険性は感じていたが、ここまで庭師の形跡を見つけられなかった(ように記憶を封じられていた)瀬路さんにとっては、危険性をすぐそばに認識できず、他のNPCやゼロのメンバーより泉さんを優先することはしなかった。全員を気にかけ、寝る前に連絡し、安否を確かめていた。
ちなみに、瀬路さんは人の「悲しみ」を恐れている。捜査に必要でない悲しみはなるべく起こさせたくないため、事件に関わらないところで自分からは相模原の話……特に「相模原が恋人であること」の話をしない。
しかし根っからの刑事気質があり、捜査に必要とあらばむしろ積極的に話に出していく。最初の飲み会シーンではほとんど相模原の話を掘り下げないのに、事件が起きて以降はあまり隠す気が無い、というロールプレイになる。
飲み会が終わり、夢で誰かに怒鳴っていた、という秘匿情報。これは秒でプレイヤーの頭から忘れ去られることになる。ごめん。とはいえ、後々の展開には左右しないのでよかった。
事件が起き、「美しい」という声を聞く。強烈に違和感のある台詞。他の誰も聞いた様子が無いので、瀬路さんは、もしかしたら自分だけが気付いたのかもしれないと考えた。そうなると、下手に口にすれば、この場に庭師が居た場合に“誰かに危険が及ぶかもしれない”。いったん情報を出さないことにした。これは後に聞いたのが自分だけではなかったことがわかるが、それ以上捜査には繋がらなかった。
署に戻ってから、的場さんとのやり取り。写真の正体に対して「家族写真」と答える的場さんに対して、この時点の瀬路さんは特定の誰かへ強い疑いを抱いていないため、得意とする心理学を振らない。ただ去り際に「錠剤のようなもの」を目撃したのは、後に繋がる大事なポイントだった。
零課での探索。HO3と仲良く「相模原に関わる金庫」を見つけられない。更に自分のデスクで「相模原の指輪」を見つけるも、目星を盛大にファンブルしたため何のヒントも得られない。この時は指輪がどういったものなのか把握しておらず、「相模原の指輪」としかわからなかった。
金庫は残る二人の仲間が見つけたが、4桁のパスワードがわからず手詰まり。特に目ぼしい情報がそれ以上出なかったため、仲間に指輪を見せて覚えがあるかと尋ねてみた。するとなんと、指輪には明らかに血痕が付いており、しかも4桁の数字が彫られていると判明する。瀬路さんは、それを見落としていたのである。ここに、恋人のことになると何も見えない男が爆誕。
この時に指輪が婚約指輪であることを知り、キーパーに確認したところ瀬路さんとの婚約指輪だと判明。婚約してたんか!とプレイヤーはびっくり。
瀬路さんにとっては、指輪が「他人と相模原との繋がりを示すもの」であれば捜査上まだ言うわけにはいかなかった。庭師が誰かわからない以上、無用な疑いを招くのも避けたいし、庭師を刺激して事件に繋がるのも避けたい。しかし指輪は「自分と相模原との繋がりを示すもの」だった。ならば、瀬路さんにとって捜査上言うべき事実となった。
この判断、瀬路さんにとっては自然な成り行きだったのだけど、キーパーや見学にとっては「そんなあっさり言うのか!」って感じだった模様。後で聞いて面白かった点。
さて、金庫が開き、いろいろ確認したいことができたので再び的場さんに会いに行く瀬路さん。この時、捜査上必要だと伝えているのに的場さんが写真をあくまで見せなかったため、瀬路さんの中で的場さんが特別黒く見えてくる。的場さんが庭師、あるいは的場さんが現在進行形で「記憶を操られている」可能性が高いと考えている。
庭師には記憶を何らかの形で操る力があると判明済み。これは「記憶を封じる力」だったのだが、この時点ではわかっていない。そのため瀬路さんの仮説の一つに、庭師は記憶を弄ることで「人を操れる」可能性があった。
心理学を振っても“本人は真実のつもりで言ってる”ケースに対応できない。操られてることがわかる可能性はあったが、それを知っても誰が庭師かわかるわけではないだろうし、心理学に失敗してミスリードを生むリスクも怖かったため、ここは黒く見るだけに留めた。
ちなみにこのシーンの前に、他の人によるシーンで、神童さんが錠剤らしきものを「拾った」と言って見せていた。シーンに参加していた人は怪しんでいたが、プレイヤーはなんとなく“庭師としては少し違和感のある言動”と捉えていた。その後の写真の話だったため、プレイヤーも的場さんを黒く見ている。
瀬路さんは的場さんに、写真の話のあと、錠剤らしきものについて尋ね、「胃の薬」と説明された。これに対して瀬路さん及びプレイヤーは、的場さんを黒めに見ているため、嘘っぽい説明をされたなと受け取っている。
捜査で手に入れた情報は基本的に全員共有してたと思う。一方、各々の記憶に関する秘匿情報は、全員様子を見つつ共有するか悩んでたと思う。それが結果的に、ドラマ的展開に繋がった気がする。
夜、記憶がある程度戻ったため、HO4に個人会話を持ちかける。ただ瀬路さんはHO4を疑ってはいない。相模原と共に走っていたHO4。それを追っていた自分。だが、「自分から逃げていた」とは限らないし、HO4が相模原に泣き叫んで謝っている姿も覚えている。加えて、何より重要なのが、相模原たちが向かった先にはもう一人、誰かが居た。
瀬路さんはこの時点で、HO4を「庭師でも殺害犯でもない」とほぼ決め打ちした。だからこそ、全面的に信用し、個人会話にした。とはいえ……瀬路さんは自分の記憶に対しての受け取り方に困っていた。HO4が瀬路さんから逃げていた可能性を、拭い切れない。自分が相模原を追い詰め、死に至らせたかもしれない。
そんな考えを口にすることができず、瀬路さんは、「自分が追いかけていた」とは言わなかった。その部分だけ伏せて、HO4に関わる記憶を全てを伝えて、記憶にあるかを尋ねた。HO4は、現状の自身の記憶では答えることが無い、と言った。その返答を、瀬路さんはそのまま受け入れた。
意思確認のため、瀬路さんはもう一つ尋ねる。「私の記憶を他のみんなに共有しても構わないか?」と。しかしHO4は、疑いの目を向けられたくないと拒んだ。確かに、他の二人から見た場合がどうなるかはわからない。瀬路さんは受け入れた。
HO4は、瀬路さんに疑われてると解釈したことを告げたが、「それならばこんな形で伝えてはいない」とはっきり否定した。瀬路さんはあくまで、捜査上必要な確認と、HO4の意思を確かめたかっただけなのだ。
こうなると問題なのは、零課の残る二人である。的場さんが操られている場合、この二人のどちらかが庭師である可能性を否定しきれない。ここまで捜査を共にしてきて実は……という可能性は、僅かだがある。瀬路さんは少し不安を抱きつつ、翌日を迎えることとなった。
朝、神童さんが拳銃を持って行方不明になってしまう。瀬路さんはここで“おそらく庭師ならしない行動だ”と感じた。鑑識課の猪狩も、昨日は部下たちに散々仕事を押し付けられ、しかも瀬路さんの記憶を取り戻す助けにもなった。庭師というには……あまりにも“危険”から遠すぎる。
瀬路さんの中で、庭師の容疑者は残り三名。的場さん、HO2、そしてHO3。可能性としてはそれ以外の警察関係者もあり得るが、瀬路さんにとって名を挙げるべき人間は居なかった。
最有力は的場さんだ。零課は、ここまで捜査を共にして、何も明確な危険性を生み出していない。庭師が居るなら、ここまで直接的な被害が出ないのは、考えづらいのではないか。それよりは、比較的だが的場さんが庭師である方が、納得がいく。
……ここからは全員が拳銃を持っていくことになる。だが瀬路さんは、いまさら零課を疑うよりも、信じようと決めた。その、矢先。
拳銃を手にした瞬間、また記憶が戻った。相模原を殺した張本人が……自分であった。そう、思い出して……しまったのだ。
相模原を殺した庭師を許せないと。絶対に捕まえるのだと。ずっと、そう、言い聞かせていた。しかし。相模原は、瀬路さんに撃たれて、死んでいた。瀬路さんは、磔になっていた別人を「相模原」と呼んで、自分を騙すことで、罪を記憶の底へと沈めた。もちろん……記憶を封じられた影響もあった、が。
瀬路さんはこの時点では、記憶の曖昧さも手伝い、相模原を「内側から花が芽吹く崩壊していく体に変貌しないように射殺した」のだと認識した。これは後に、記憶に対する解釈の誤りであり、相模原が怪物化したのを見て撃ったことがわかる。
なんやかんやあり、最終決戦手前まで来ていると感じた瀬路さん。しかし問題があった。ここに来て、自分含めて零課全員の様子がおかしいのである。瀬路さんは、最後の戦いに赴こうと逸る気持ちを抑え、零課全員に一つ提案する。「さすがにこの状況を無視して進むことはできない。……みんな、何を抱えているのか、話してくれないだろうか」。
少しの沈黙が流れ、瀬路さんは一つため息をついて「私から話すとするか」と前置きし、全ての記憶を明かした。今まで誰にも言わずにいた、相模原を撃った事実も。
……自分が先頭に立って全てを明かせば、他の三人も明かしやすくなる……と、信じた。瀬路さんは、彼らを信じると決めた以上、彼らのために全てを明かした。
すると、全員が順々に、各々の記憶を明かしてくれた。全員が、それぞれの苦しみを抱えて、ここに立っていた。その場に「悲しみ」が満ちていた……。しかし、それでもあえて、瀬路さんは言った。「私たち零課には裁かれるべきことがある。だが今は、決着をつけるべき事件が目の前にある。……私と一緒に、解決してくれないか」。
零課は、全員が頷いた。
最終決戦。やはり的場さんが「庭師」だった。理解できない感性から放たれる言葉の数々。超常的な状況。利用されているのだろう相模原の姿。わからない。わかることなどできない。だが瀬路さんは、拳銃を構えた。終わらせなければならない。この、事件を。
捜査のおかげもあり、相模原を何とかしなければならないことはすぐにわかった。零課は必死に考えながら、打開の手段を模索した。その最中、瀬路さんは相模原の姿がどうしても気になった。
「……終わらせて……」
そう、言われてるような気がした。目線が、彼女の心臓から伸びて開いてるのであろう、銀色の花に向く。あれの花言葉は……永遠の愛、だ。
悲しい。悲しい。だが、瀬路さんにやめるという選択肢はない。終わらせなければ、この、悲しすぎる事件を。相模原も、悲しいんだ……。
全力で、花を狙って射撃した。花はバリアのようなもので守られているが、あれはおそらく“割れる”。瀬路さんは、強い意志を込めて、相模原を再び殺すために、引き金を引いた。
だが、なぜだろう。確実に仕留めるつもりで放った弾丸は、バリアこそ破ったものの、相模原には当てられなかった。止まっている相模原に、当たらない。それはつまり……。
だが、零課のみんなは、どこか「やっぱり」と言いたげな表情をしていた。そして部下の手で、相模原は今度こそ撃ち殺された。瀬路さんは、部下たちの姿を見て、思わず、涙して微笑んでいた。
だがこれで終わってはいない。すぐに涙を拭い、的場さんを抑えつける。殺そうと思えば殺せたが……瀬路さんは、最初から可能な限り生きて捕まえる気だった。復讐がしたいのではない。ただ“新たな悲しみを生ませてはいけない”のだ。殺したところで……悲しみが、無くなるわけではない。
……事件は、的場さんの逮捕という形で幕を閉じた。いろいろ後処理は大変だったし、謹慎も食らってしまったが、神童さんの働きかけがあって、零課は残ることになった。瀬路さんは自分の罪を隠さなかったが、元々の人望と、神童さんや猪狩の説明もあって、“射殺するに相応の緊急事態だった”とされたようだ。
零課が残るなら。零課のみんながまだ部下で居てくれるのなら。瀬路さんは、彼らとこれからもチームでいたいと願い、これからも助け合っていくことを改めて決意したのだった……。
というわけで、大変思いのこもった体験をさせてもらいました。婚約者のことになると全て失敗してしまう「恋は盲目」を体現する瀬路さん。
3年前に婚約者を殺した事実を“自分を騙して封じる”選択をしたように、瀬路さんにとって相模原を射殺した件があまりにも心に重くのしかかって、どうしても無意識に目を背けてしまった……と解釈できるほどのダイスの徹底的失敗っぷりだったので、「キャラクターが完璧に自立してる!」とびっくりしまくってました。
失敗のほとんどがファンブルという出目の荒ぶりよう。なんと普通の失敗の方が少ない。なんだそれ。ほんと今回はダイスの神様のイタズラがすごかった。そしてその全てが物語に結び付く奇跡。マジで楽しかった。
いろいろ語れることはあるんだけど、庭師の感想に絞ると、理不尽さを感じず、ロールプレイを楽しませてくれるシナリオだなと感じました。秘匿がそれなりに多い中で、みんな別々の思いを抱えて、苦悩の中でなんとか言動を導き出していく……。ドラマをみんなで作るような感覚がものすごく強くて、とても良かったです。
キャラクターをそれなりに練り練りして来たのもあり、ドラマ的な展開に対してキャラクター心理も考えつつロールプレイしていたのですが、それを受け入れて没頭させてくれるシナリオだったのが心地よかったです。
ではでは、この辺で書き終えるとします。読了、感謝!
■HO1(私) 瀬路さん
真面目で、良き刑事であり、チーフとしての統率力と寛容さを持つ人として作った。ただHO内容的に“庭師かも”と感じていたので、トリガーとして「悲しみ」を察しやすいという設定を盛り込んでみたり。今回は特に問題にならず、むしろ「捜査に必要な言動はむしろ積極的」という設定がキャラとして活きたね。
父親が警察官。瀬路さんが小学生の頃、父親は事件に巻き込まれて殺害された。普段は穏やかで冷静な母親が、葬式で酷く取り乱したのを見た瀬路さん。まだ幼いながら、母親がこうまでなる「悲しみ」を生む事件など起こさせたくない、と感じたのだった。
心理学が得意なのだが、今回振ったのは一度きりだった。今回で瀬路さんが多く関わったのは的場さんと零課の面々だけで、しかも零課の面々はさほど裏を持つ言葉が無かったため、瀬路さん視点では心理学を使わなければならない場面が来なかった感じ。
むしろ仲間のメンタルが崩れた場面で、打ち明けてほしくて使っているので、瀬路さんの最大の武器は疑いではなく「信頼」なのだろうと思う。
お借りしたキャラ画像が眼鏡をつけていたため、なんとなく眼鏡コレクターの設定を盛り込んだ。目が悪いわけではなく、本当に眼鏡が好きで伊達眼鏡を買ってる人。常に三種類持ち歩いている。
中学の頃から年一で買い続けていたが、相模原が死んだ3年前は、瀬路さん自身も理由がわからないが買うことを忘れていた……と設定したら、なんと記憶を封じられていたお話が出てきたので、後から考えると奇跡のマッチングである。どんだけ婚約者のことになるとダメなんだろう。
ダイスがとことん「婚約者のことになると盲目」にしてくれたのが、すごくキャラクター性を生んだ。なにせ、婚約者のものである指輪も金庫も拳銃もろくに見えなかったし、彼女を撃とうとしたら拳銃を壊してしまうほどである。しかもトドメをさせる場面でギリギリでダメージが足りない。
結局……瀬路さんは、3年前に婚約者を撃って以降、一度も婚約者に対して真正面から向き合うことができなかったのだ。こんなことあるー? ダイスの女神さんすげぇ。
相模原を婚約者だとは思ってなかったけど、瀬路さんの設定的に、「悲しみを察知してしまう瀬路さんの恋人」は、前提からして瀬路さんにとって本当に大切な存在なのだろうとは考えてた。それがこんな形で物語に活きたのはほんと運命を感じた。
基本的に博愛。登場人物を誰一人として憎んでいない。庭師は“許せない”が、殺せば終わりとも考えていない。だからこそ署内で人望を持ち、チーフになったんだろうなぁと思う。庭師だった的場さんに対しても、瀬路さんは最後まで“止めるべき対象”なのであり、“殺すべき対象”ではなかった。まぁ、もし怪物化してたらそれどころではなかったと思うけど。
3年前に瀬路さんが相模原を撃てた理由も、悲しんでる高梨が居て、怪物化した相模原を見て悲しんだ自分が居て、そして何より、相模原自身の強い悲しみを感じたから、なのだろうな。終わらせなければならない。こんな悲しい事件は。その思いで、撃ち殺した。
「婚約者を撃ち殺した」という事実は重い。本来なら強いトラウマとして自覚していたはずだが、記憶を封じられ、自分を騙してしまったことで、無自覚なトラウマとして根付いたのだろう。……というのを、無理なく感じられるダイス目だったのが素晴らしい。
■相模原(NPC)
瀬路さんの婚約者。普段は悲しみを避けたがる瀬路さんですら、恋人として心底大切にしたし、「永遠の愛」を意味する花を咲かせるあたり、相当素敵な人だったと思う。
瀬路さんのデスクにあった指輪。あれは零課結成当初の写真の裏にあったのだが、指輪を最初に見た時は「どういう意味の指輪か」が確定できず、しかも瀬路さんは盲目なので目星ロールをファンブル。プレイヤーも「お前ぇぇ!」ってなりながら、仕方なく“相模原の指輪”としかわからない状態で、零課のメンバーに聞いてみるしかなかった。指輪から血痕と数字を見つけた部下に「眼鏡に度を入れろ」と言われたのは、瀬路さんにとって苦い思い出。
誰も気付かなかったことがある。プレイヤーもそんな意図してたわけではないけど、実は瀬路さんが必ず呼び捨てするのは相模原だけなのだ。
■HO2小川くん
零課最年少のメカニック。飲み会に財布を持っていかないほどの奢られマン。思ったことをわりとすぐ言う。飴を、やたら持ち歩いていてすぐ人にあげようとする。つまり陽キャである。
なんだかんだ一緒に行動することが多かった。瀬路さんの後ろからついてきて横から賑やかしてたのが、零課の日常を感じる場面となって楽しかった。
一見軽そうに見えて、まぁ軽い。事件に関わっている人物が実は姉であることを、さらっと話すくらいには零課を信用している。というか、メカニックであるためか他人を疑う気が無いというか、出てきた事実をそのまま受け入れるタイプというか。
瀬路さんから見ると、小川くんと青桐くん(HO3)は、疑うところも別に無いが、庭師が記憶操作を使う以上は、潔白であるとも言い難いのが難しいところ。
最終局面で、小川くんが青桐くんに対して強い憎しみを持っていることを知った瀬路さんは、「万が一、小川くんが青桐くんに加害しそうなら止める」と明言している。しかし、瀬路さんはあまり心配はしていない。小川くんは「しない」と言った。彼のこれまでの言動から見ると、思ってもないことを口にするタイプではない。きっと、小川くんと青桐くんは、それぞれなりに上手くやっていくのだろうと、瀬路は考えている。
総じて小川くんは、瀬路さんから「単身でやっていける強さがある」と判断され、信頼に繋がっている。
■南礼子(NPC)
瀬路さんとの直接的な関わりは無い。3年前に見た死体が相模原ではないと思い出した時点で、あの死体は南礼子である可能性が高いとわかった。瀬路さん個人は強い思い入れを持たないわけだが、ただ瀬路さんは、自分を騙した瞬間に見ていた相手であり、部下の姉であるため、機会を見つけて一度、墓参りに行くのだろうな。
■HO3青桐くん
実は一番秘密を隠し続けた人物。言わないようにしたというより、言うタイミングが本人の中で特に無かったのだと、瀬路さんは判断している。
小川くん同様、明確に黒か白か判断できる材料に欠けていた。金庫を見つけられないコンビという縁はあるが、さすがにそれをもって白とは言えないもんなぁ。
青桐くんは瀬路さんにとって最も察しづらい相手だったため、本当に判断材料に乏しい。ただ、青桐くんの振る舞いを見続けて、最終的に信じることを決めた。言葉では判断できないとしても、捜査に対する誠意を信じた。
全員が記憶を打ち明けたとき、瀬路さんと青桐くんには「悲しい殺害を行った」という共通点があった。瀬路さんは自分自身の行いにさえ結論を出せずにいる。青桐くんにかける言葉も、見つけられない。だが、ここで止まるわけにはいかないのだから。瀬路さんはあえて言った。「裁かれるにしても、今はすべきことがある」。
結果的に。瀬路さんにとって、最も下手に言葉をかけづらい相手であり、しかし最も共感して見れる相手でもある。似た立場だからこそ、瀬路さんは青桐くんを深く信頼し、これからも良き仲間として捜査していくのだろう。
■HO4高梨くん
瀬路さんから見て高梨くんは、捜査中に独断を挟む節があったため、気にはしていた。「たぶんいろいろ知ってるな」とまで判断している。ただ何を知っているのかがわからないため、疑うでもなく、信じるでもなく、見守るような捉え方をしている。
記憶が中途半端に蘇り、3年前、自分と相模原と高梨くん、そしておそらく「庭師」が、同じ場所に居たことがわかった時、瀬路さんの中で高梨くんは白と判断できた。まず庭師ではない。記憶の内容から言って、仮に高梨くんが操られていてもおそらく殺害犯ではない。少なくともいま警戒すべき理由は無い。だから自分の記憶を、全てではないが伝えた。
高梨くんは瀬路さんに対して、返答できないと言った。ならば話せないだけの理由があるのだろうと、瀬路さんは判断した。そのため、高梨くんについては本人の判断に委ねることにした。そして、疑ってるのだろうと口にした高梨くんに「疑っていればこんな形で聞いてはいない」と答えた。
高梨くんは瀬路さんに抵抗感を抱いているが、瀬路さんは高梨くんを全面的に信頼している。不思議な関係性だったと思う。
全てが判明したとき、高梨くんは罪深い人物であることがわかった。しかし瀬路さんは、高梨くんを悪ではないと判断している。そして信頼している。あくまで責めはしなかった。きっと振る舞いは、高梨くんの立場では理解が難しかったんじゃなかろうか。瀬路さんは婚約者を、彼の種によって怪物にされているのだから。
瀬路さんとしては、確かに受け止め方が難しかった。高梨くんは悪ではない。しかし、元凶に近い。婚約者を怪物に変えた種の製作者だ。自分の中で感情が定まらない。
しかしそこはメンタルの強い瀬路さんである。いま定まらないものを、いま定める必要は無い。今は解決すべき事件が、目前にある。だから瀬路さんは今の自分にあるもの。高梨くんへの信頼をもとに、仲間として接した。
事件後、瀬路さんは謹慎を経て、結論に達した。高梨くんの行いは確かに事件を大きくしたが、彼は事態の解決に向けて、孤独に苦しみを抱えながら努力し続けた。植物のことは……本当に気をつけてほしいと思うが、それよりも、信頼できる高梨くんと共に、これからも事件を解決していきたい。そう、考えている。
というわけで、全体的に不思議な因果で「瀬路さんから一方的に信頼され続けた」のが高梨くんだった。
■的場さん(NPC)
瀬路さんにとってストレートに怪しかった人物。写真を見せなかった時点で一人だけあからさまに「嘘っぽいこと」を言っており、自分が疑われている説を考慮しなければ、的場さんが庭師、あるいは操られているかだと考えられた。
とはいえ確証が無いため、最終決戦まで断言することはできなかった。何せ今回のセッション、彼を疑うための情報をとことん見つけられなかったからね!
瀬路さんからすると的場さんは「とことん理解できないもの」であった。仲間を騙してるし、手にかけてるし、許せる要素は何も無い。ただそれでも、殺すのは瀬路さんにとって自分の役割ではないし、日頃の付き合いへの思いもあったため、あくまで捕まえようとした。
零課が彼を殺さなかったことについて、瀬路さんはとても安心した。状況もあって、殺したとしても仕方ないし、責める気も無いが、殺さずに留めてくれたことを、感謝している。
■神童さん(NPC)
瀬路さんにとってあまり怪しくなかった人。まぁそもそもほとんど会っていないので疑いようも信じようもない。なので瀬路さん視点で、神童さんに対する判断材料は伝聞しかなかった。
その伝聞の全てが「庭師にしては違和感がある」内容だったため、操られてる可能性はあれど、庭師としては疑うことは最初から最後まで無かった。ただ、タイミングと時間の都合もあって推理を口にする場面が無かったため、その辺りの認識共有ができなかったのが不安要素となる。
高梨くんが的場さんか神童さんのどちらを助けるか、の場面で、一瞬的場さんと口にした瞬間は瀬路さん焦ったよ。言い間違えたらしく、神童さんを助けてくれたため、とても安堵。
事件後に零課を守ってくれたのも神童さんなので、本当に素晴らしい人である。
■猪狩くん(NPC)
零課に弄ばれ続けた可哀想な人。瀬路さんは何度も注意したけど、どうしても猪狩くんはなめられてしまう模様。あまりにも弄ばれ続けた結果、瀬路さんからすると一番庭師らしくない人に格下げ(?)となった。
むしろ零課の記憶を取り戻すきっかけを作ってくれてるので、かなり信頼している。あと同情もしてる。
相模原は「瀬路」という名字に愛着持ってそうで、だから同姓選ぶんじゃないかなー。
「悲しみ」を強く感じてしまう瀬路さんが恋人として共に過ごせる相手なのだから、悲しみに負けない確かな「芯」を持つ人だったんだろうな、と思ってる。
瀬路班があるからこそ瀬路さんの今がある。
瀬路さんには、婚約者を(怪物化してたとはいえ)3年前に射殺してる事実が、重くのしかかって生きていく。心から愛してた人を、自分なりに正当な理由があったとはいえ殺害した事実。3年前、別人を相模原と呼んで自分を騙した瞬間から“目を背け続けた”。
これはきっと、庭師事件解決の後もあまり変わらない。さほど正面から向き合えないまま、いつか自然に心の痛みが和らぐまで、悲しみを秘めたまま生きるのだと思う。まともに向き合ってしまえば、それは“相模原を殺した庭師を許せない”自分にとって、心を蝕む毒になるからだ。状況が違えば、自殺も考えたかもしれない。
でも、瀬路さんにはいくつか救いもある。
まず、青桐くん(HO3)が自分と似た経緯で業を背負っていること。瀬路さんから見て青桐くんの行いは、確かに仲間の大切な人を撃ったけど、状況的に成すべきことを成した結果であり、責めるべき行いでは無い。そしてそう思えてる以上、瀬路さんは自分にも同じ評価を下していいはずだ。青桐くんが零課で許されて存在している以上、瀬路さんは、自分のことも時間をかけて許そうという気になれている。
同じようなことが、高梨くん(HO4)の存在で言える。彼も原因の一端を作ったが、零課に居ることを許されている。特に瀬路さんにとってはむしろ“向き合って事件解決に奔走した”信頼できる……どころか、敬意さえ払うべき相手なのだ。彼の作った種で相模原が怪物化した事実はあるが、だからこそ瀬路さんは、それでも向き合ってきた彼を見習うことで、挫けずに立ち続けている。
ただ、怪物化させた事実についてはまだ複雑な思いが駆け巡っているので、あまり強く刺激しないでほしい瀬路さんである。
そして小川くん(HO2)。身内を殺されて、なお青桐くんが存在する事を許した彼を、瀬路さんは心強く思っている。瀬路さんは自分の大切な人を自分で奪った。どう気持ちに整理つけていいのか、今はまだ答えが見えていない。けれども、小川くんが青桐くんに「生きていけ」と言っているのだ。その言葉が、瀬路さんにとっても“生きていい”理由の一つとして大きな支えになっている。
総じて。部下一人一人が立場の違いを越えて、零課全員で支え合って成立している。それが、瀬路さんが挫けずにいられる最大の理由なのだ。「私も前を向いていていい」と。
瀬路さんは部下全員に感謝し、そして頼りにしている。みんなが大切な存在だ。だから瀬路さんはしみじみと思う。「全員生き延びて、本当によかった……」。
考えると、もしも誰かが死んでいたら。
HO2が死ぬ→HO3の罰をジャッジする人が居なくなる→瀬路さんにとって自分の罪の裁き方が定まらず落ち着かない→仕事はできたとしても部下や自分に対する接し方がすごく不器用になりそう
HO3が死ぬ→瀬路さんが自分を許す心持ちになれない→たぶん仕事に手がつかなくなる→辞めるか、HO3が自殺してれば自殺もありうる
HO4が死ぬ→一番信頼してた相手が亡くなることのショックが大きい→仕事できるほど復帰するまでえらく期間が必要になる→状況によってはそのまま辞めるかも
と、瀬路さんの未来にも大きく関わりそう。瀬路さんが居たからこそ瀬路班があるのだろうけど、部下が居たからこそ今の瀬路さんがあるんやなって思いますね。
庭師のHO2がHO3についてどう対応するかは、班の結成から庭師事件終了までのメンバー同士の関わり方でも大きく変わるはず。だからHO2の対応が班のその後を決める説は納得できるなと感じた。
何かを見ないよう視線逸らしていた
何かも何故かもずっとわからなかった
正しいと信じて目を凝らしてみた
思わぬ悲しみがあると知らないまま
事件が起こる 重なるビジョン 刻んだ愛も 何故かぼやける
記憶が戻る 絡まる疑問 謎めく鍵を 仲間と開ける
閉ざされた戸が開いた 失った時を思い出す
罪色の花が咲いた 涙が頬を伝う
手に乗せた指輪 夜中に握って
迷い引きずって 新しい朝へ
君の“笑い方” 忘れないよう生きるよ
ずっと探して見つからなかった
離れ離れの家族の行方
居るはずと信じて闇の中漁った
思わぬ悲しみがあると知らないまま
事件が起こる 重なるビジョン 逸る気持ちを 抑えて探す
記憶が戻る 絡まる疑問 真実のキーを この手で回す
閉ざされた戸が開いた 失った時を思い出す
罪色の花が咲いた 涙が頬を伝う
手に見える怒り 夜中に沈めて
迷い引きずって 新しい朝へ
前を見ようと 努力して生きるよ
仲間たちと罪を背負って 裁かれながら正義を翳そう
矛盾抱え辛いと思っても 見つけ出すんだ我らの生き様
仲間たちの肩を頼って よろめきながら悪と向き合おう
砕けそうな心で立ち上がり みんなで歩くんだ 未来へと
何か違和感 抱いていたんだ
真っ直ぐな道を恐れてしまう
正しいと信じて闇を見てみたんだ
思わぬ悲しみがあると知らないまま
事件が起こる 重なるビジョン 問うは真相 四六時中
記憶が戻る 絡まる疑問 見えた心奥 撃てない理由
閉ざされた戸が開いた 失った時を思い出す
罪色の花が咲いた 涙が頬を伝う
手に残る震え 夜中に抱きしめ
迷い引きずって 新しい朝へ
自分が煩わしい だけれど生きるよ
欠けた何かをふと探していた
それの正体がずっとわからなかった
正しいと信じて闇で足掻いていた
思わぬ悲しみがあると知らないまま
事件が起こる 重なるビジョン 正義のために 向ける眼差し
記憶が戻る 絡まる疑問 一つの種に 見えた過ち
閉ざされた戸が開いた 失った時を思い出す
罪色の花が咲いた 涙が頬を伝う
手に負えぬ過去を 夜中に噛みしめ
迷い引きずって 新しい朝へ
どうするが正しいか 悩んで生きるよ
仲間たちと罪を背負って 裁かれながら正義を翳そう
矛盾抱え辛いと思っても 見つけ出すんだ我らの生き様
仲間たちの肩を頼って よろめきながら悪と向き合おう
砕けそうな心で立ち上がり みんなで歩くんだ 未来へと
仲間たちの罪も背負って 迷う心で正義を翳した
キツい過去が胸を切り裂くけど 見つけ出すんだ我らの生き様
仲間たちの肩を支えて これからも来る悪と向き合った
崩れそうな心を補って みんなで歩くんだ 未来へと
(仲間たちの罪も背負って…… 仲間たちの肩を支えて……)
■瀬路(HO1)パート
瀬路さんは俺の探索者です。
最初の部分は「記憶を封じられてる状態で無意識に感じていたもの」をイメージしてます。瀬路パートでは、相模原が死んだ当時に「自分が殺した事実」から目を背けるような形で記憶が閉ざされたことに対しての無意識ですね。
「逸らしていた」「凝らしてみた」で韻踏み。
「悲しみ」というワードは、瀬路というキャラを作る時に重きを置いていたキーワードです。瀬路さんを作った時、瀬路さん自身が真犯人である可能性も考慮して「悲しみに敏感で余計な悲しみはなるべく生みたくない」という設定を盛り込んだんですよね。そこが過剰になった結果の犯行、みたいな展開が可能なように。
そして、庭師PC四人にはそれぞれの「封じられた悲しみ」がある。なのでここは四人とも同じフレーズにしてます。
事件“が起こる”→記憶“が戻る”
“重なるビジョン”→“絡まる疑問”
刻んだ“愛も”→謎めく“鍵を”
何故“かぼやける”→仲“間と開ける”
四つの言葉×2行で、それぞれ対応する形で韻を踏んでます。
シナリオ開始後に事件が起こり、それが庭師の事件(相模原が被害者とされた事件)と重なる。
瀬路さんは指輪に刻まれた文字を見落とすほど相模原について盲目なダイス目が出た人なので、それを「刻んだ愛も何故かぼやける」と示しました。
鍵を開けるのところは、記憶を取り戻すシーン全般+教会でみんなと記憶を明かし合ったシーンをイメージしてます。
記憶を封じてた力や、思いと記憶を明かせなかった心理が「閉ざされた戸」であり、それぞれが補完する形で失った当時のことを思い出す。相模原が瀬路さんに向けて咲かせた花と合わせて、記憶が戻ることを「罪色の花が咲いた」と表現。そして全員が、それぞれの理由で涙できる事情がある。ここは全員共通の場面として全員のパートに入れてます。
ついでに「戸がひ“らいた”」「花が“咲いた”」で韻踏み。
「手に乗せた指輪〜新しい朝へ」の部分は、PC四人の名字で韻を踏んでます。
瀬路→“手に”〜
小川→“夜中”に〜
青桐→“迷い引”きずって
高梨→“新し”い朝へ
この韻踏み部分は全員に入れてます。これが一番やりたかった。
瀬路さんは亡くした相模原への想いを、指輪を握りながら大事にしてるんだろうな。
瀬路さんパート最後の部分、「笑い方」は「相模原」と韻踏んでます。瀬路さんパートにゃ相模原は必須だろう、と思ったので。もう相模原の笑顔は見れないけど、思い出を大切に生きるのです。
■小川(HO2)パート
小川くんは家族(姉)を探してるので、その辺りを書いてます。「見つ“からなかった”」「闇の“中漁った”」で韻踏みつつ。
逸る気“持ちを”→真実“のキーを”
抑“えて探す”→この“手で回す”
家族を探してたことと、うちの陣だと教会の鍵を持っていったの小川くんなんですよね。その辺りを韻踏みつつ書いてみてます。
小川くんは姉を青桐くんに殺されているので、青桐くんへの「怒り」が強い要素です。小川くんは青桐くんを殺さずに同じチームとしてやっていってますが、きっと彼への怒りが無くなったわけではない。だから夜中に沈める、と。
前はまだ見れてないのかもしれないけど、なんとか前を向いて進めるよう切り替えて生きていくのだろうなと思って、歌詞を書きました。
■サビ1
サビはこれからのPCたちを思って書き連ねました。韻は一切気にしてません。瀬路班って、庭師の件でそれぞれが深い悲しみや罪を負いながらも、四人揃って瀬路班としてこれからもやっていくことを選んだ。
一応謹慎やらは受けたし、自分自身で許しきれないので“裁かれながら”ではあるけど、それでも彼らは警察として正義をかざす。
そんな彼らの生き様を、叫ぶように記しました。
■青桐(HO3)パート
青桐くんは、正しいことをした結果として仲間の姉を殺してしまった。だから「真っ直ぐな(正しい)道」をどこか恐れる無意識があってもおかしくないな、と思います。それでも青桐くんは正しい人だから、真相を追うんです。
「抱“いていたんだ”」「“見てみたんだ”」で韻踏み。
問う“は真相”→見え“た心奥”
四六“時中”→撃てない“理由”
ずっと真実を追って、そして自分が拳銃を撃てない理由を知る青桐くん。もちろん韻踏みしてます。
青桐くんは仲間の姉を殺したことが手の震えとして現れ……るような経験をしている。それをそっと胸に引き寄せて、抱くように夜を過ごす。そんな日があるのかもしれないなーなんて想像しながら書きました。
「自分が“煩”わしい」。これは青桐くんの下の名前「葛(かずら)」で踏もうと思って入れました。青桐くんの性格はいろいろ抱え込んで大変そうな気がして、時に煩わしさを感じることもあるのかな……なんて。俺の中でのイメージですけどね。
■高梨(HO4)パート
高梨くんはとんでもないことをして、その記憶を封じられてるんですよね。どことなく不穏な雰囲気は自覚していて、だけどその正体がわからない。そんな感じだったんじゃないか、と思って書きました。
「探していた」「足掻いていた」で韻踏み。
正義“のために”→一つ“の種に”
向ける“眼差し”→見えた“過ち”
高梨くんは、まぁやったことは本当に根深いのですが。それでも本人なりに向き合って真相に近付こうとした。過ちに気付いてめちゃくちゃ辛かったと思うけど、個人的には瀬路班の一員として最後まで事件を追い続けたその姿勢を尊敬してます。
過去は過去、変えられないけど過ぎ去ったもの。一人じゃ到底抱えきれない罪かもしれないけど、願わくば、瀬路班もいるのだしなんとか高梨くんなりの折り合いをつけて生きてほしいな、と思います。
■サビ2
サビ1を踏まえて、より積極的にチームとしてサポートし合う関係で未来へと進んでいってほしいな、という想いを込めて書きました。この辺はもはや本当に叫びです。
■あとがき
今回の歌詞「罪色の花」の解説は以上です。こう……いろいろ工夫や想いを込めたものなので、少しでも何かが伝わってくれたら嬉しいな、と思って解説を書くことにしました。
これからはいろんな創作の解説も気が向いたらやってこうかな、と思ってます。よかったら覗いてってください。読んでいただき、ありがとうございました!