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りょうのカタシロダイジェスト

全体公開 CoC 3374文字
2023-02-02 23:21:28

CoC「カタシロ」のプレイまとめ。

シナリオ→https://booth.pm/ja/items/2274429

※シナリオのネタバレがありますのでご注意ください※




氷雨京(ひさめきょう)が目覚める。
医者と話してくと囚人のジレンマの話をされる。氷雨は「黙秘」を選ぶ。

黙秘を選んだ理由を問われた氷雨は、「囚人になってる時点で何かしらの罪で囚われてる。それなら“懲役が何年か”がシステムに従って変わることに文句を言う気は無い。それに、そんなシステムに当てはめられるまで黙秘してたのなら黙秘する理由があるのだろうから。懲役が変わるから自白するくらいならその前に既に自白してるだろう」と答える。

医者が去り、探索パート。何にも繋がってないのに心拍数が表示されてる機械に少しびびる。手術用具が無い代わりに工具があったので「俺、まさか機械……? いや考えすぎか」と呟く氷雨。

ノエルとの会話。明るく談笑。


二日目。視界が悪い。医者が現れたので素直に申告。
基本的にずっと明るく談笑。船の話を問われる。

氷雨は「船がどう変わったかではなく、その船を呼ぶ人の認識次第だと思う。同じ船ではなくなっても所有者が変わらなければその名で呼ばれることもあるだろうし、同じ船でも所有者が変われば違う名で呼ばれることもある。パーツが全て変わった船は元の船とは別物だけど、だから人の認識まで変えなきゃいけないわけではない」と答える。

続いて氷雨は二つの例え話を出した。

「ここは病院だから、臓器提供の話をしよう。俺が誰かの臓器を貰ったとして、その臓器はもちろん他人のものだ。同時に、提供された時点で俺の中にあるのだから、俺のものだ。“俺のものじゃない”とは思わない」

「仮にノエルが誰かに眼を提供してもらって見えるようになったとして、それも確かにノエルの眼だと言っていい。俺はそう考えるよ」

医者が去って探索パート。適合者云々の資料を見つけ、初日から考えられる“様々な可能性”が現実味を帯びる。ただ、氷雨は想定はするもそこに抗うような感覚にはならなかった。「ま、いっか」。様々ある可能性は、今はただの可能性。候補を絞るだけの要素は見つかっていない。だから、氷雨は成り行きを注意深く見届ける方針だった。

ノエルとの談笑。明るく楽しく、普通に過ごした。「退院したらお花を持ってまた会いに来る」と約束する。


三日目。視界が良好に。医者のおかげらしいので感謝を伝える。
今日も話をすることに。今回は臓器くじの話だった。

臓器くじが善か悪かを問われた氷雨は答える。「本人が望まずにその制度を強要されてるなら悪だけど、そうじゃないなら善も悪も無く“システム”だ。その制度で助けられる人にとっては善に見えるだろうし、その制度で大切な人を奪われれば悪にもなるだろうし。ただ俺個人は、くじで死にたくはないから“悪”寄りに見て、その国からは抜けるかな」。

医者から君や身内がこの国でしか助からないなら?と問われた氷雨。「自分はまぁ、提供受けるまでは居て、受けたら抜けるかな。美味しいとこどり。提供受けたら抜けれないなら最初から抜ける。でも身内は……その人の意思によるかな。その人が全てを覚悟の上でこの国に住みたいなら俺も従う。俺にとって大切な人の意見は、俺の意見と同等の価値だから」。

「俺の臓器が欲しいなら、くじとかじゃなく、俺に頼んでほしい。俺の意思を聞いてほしい。くじはなんか……意思が関係なくて嫌なんだ」と、答えた。

そしてここで、氷雨は逆に質問した。「お医者さんなら、今までの問いにどう答えるの?」。その後は談笑。

医者が去って探索パート。歩けるようになってノエルにも会える状況だが、扉を開ける前にノエルに声をかけて話す。許可を取った上で扉を開けた。


“自分が横たわっている”。“ノエルの現状”。想像を超える光景に、強い衝撃を受ける氷雨。ちなみにSAN値がゴリゴリ削れてしまい、クリア後に狂気をもらってしまう。

ノエルから「手を握って」とせがまれたので、受話器を握ってみる。握られてるのがわからないと言うノエルに「麻酔でも効いてるのかな」と答える氷雨。それはあくまで“人”と接する態度であった。見たものをそのまま伝えず、嘘にならない範囲で表現を駆使し、ノエルに余計なことを伝えない。おそらくこの子は知らないのだから。

残念がるノエルに、「お花持ってまた会いに来る。約束だろ」と声をかける氷雨。すると後ろから、医者が現れた。医者はノエルを眠らせた。

真実をノエルに明かさなかったことについて氷雨は「それを言えるほど強気にはなれないし、言って何かなるもんでもないし」と答える。そして、ノエルと“横たわる自分”についての説明を求めた。

事情を知った氷雨は、まず最大の懸念をぶつけた。「ノエルちゃん、俺の姿になって俺と会うの……?」。その辺はちゃんと手術でどうこうすると知って一安心。

氷雨は「俺の意思に関係なく処置したことは許さないけど」と前置きして、「特に問題なく過ごせるなら、もう馴染んちゃったしいいかな……。お医者さんも何かあれば診てくれるって言ってくれてるし、うん、ノエルちゃんに体はあげる。その代わり、これからは三人で話をしよう」と伝えた。


その後、再び目を覚ました時、彼は自宅にいた。後にわかることだが、SAN値のせいで彼は人との会話が困難な状態となっていた。氷雨はシナリオライターである。職業的にわりと致命的な問題を抱え、氷雨は呟く。「早くあの医者見つけないと……」。



氷雨くん、最初から状況に対し「これはどんな状況であっても俺にはろくな打開できなさそうだな」と考えていたのもあるし、想像してた可能性を裏付けるようなものも見つかったため、抵抗する選択肢は強くなかった。

また、臓器提供だのの可能性は二日目の時点で強くなっていたので、その手の企みか何かで“自分も何かされてるかもしれない”とは考えていた。あくまで数ある選択肢のうちの一つだが。

実際の真相は想像を超えていた。衝撃も強かった。しかし一方で、今までの多くに理解ができた。ここまでくれば“可能性”は強い仮説にまでなる。だから、医者の話もすんなりと受け入れた。……可能性としては“嘘をついてるかもしれない”が、真偽を確かめる術が無い今、それならそれで騙されて終わるだけだ、と半分諦めている。


氷雨は医者にもノエルにも、終始普通に接している。深追いせず、配慮し、感謝も伝えるし、ノエルの無邪気さにも冷や水を浴びせない。そもそも体がろくに動かないし情報もかなり不足しているので、状況的に何を疑うにしてもキリが無かった。“なら疑うのは疲れるだけだ”。氷雨はわりと気楽に過ごした。

それは最後まで変わることが無かった。ノエルを見てもなお、彼女の無邪気さを大切にした。氷雨にとって医者もノエルも、別に敵ではないし、あれこれ話をした縁もある。本当に自分にとって受け入れられない何かが無い限り、氷雨は好意的に接した。


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小ネタ。

今いる場所が都内にある病院だと知った氷雨。
「マジか。なら俺は東京住まいかもしれないな。そういうことにしとこう。そう思った方が気分いいし」

ノエルに自己紹介する氷雨。
「俺は氷雨京。京は、京都の京だ。……あ、東京の京だ!東京住まいってことにしたんだった!」

医者がノエルに「名医」と呼ばれてることを、氷雨は医者本人に伝える。医者が娘一人助けられてないと返してきたので、氷雨は「助けようと努力してること自体がすごい」と答える。そのため、医者から「逆に私がカウンセリングを受けてるみたいだ」と言われる。

繰り返すけど、ノエルに手を握ってほしいと言われ“ここでいいかなぁ……握れるもんといったらこれくらいだもんなぁ”と受話器を握る氷雨。シュール。

「髪だいぶ伸びちゃってるかなぁ」など自分の姿に不安を抱えるノエルに、「でもあの人名医だから。俺も寝てる間に目を治してもらったし。ノエルちゃんも寝てる間に身なり整えてもらってるよ」とフォローする氷雨。口が回る。


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